2019年秋ドラマ一覧

まだ結婚できない男 最終回 感想|桑野さんを楽しめた点では満足。本筋の方は…

 

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桑野(阿部寛)がまどか(吉田羊)の帰省を引き止めるシーン。

彼女に対して今までどう思っていたかとか、そういうのはまず別にして、

あそこに桑野にしかない魅力が全部詰まっていたと思えたわ…。

 

「東京一極集中」の話題を持ち出すのには笑わされ、

散々屁理屈を言った後で「あなたがいないと、つまらない」と

直球な言葉を投げかけるのには泣かされ、

で、最後は、相手との喧嘩の種をまいてしまういつもの不器用な桑野さんに戻る。

ここのシーンだけで感情が忙しく動かされたなぁ。

このまま良い感じにはならんでしょ…とは察していたけれど、

あまりにも素直な言葉だったもので、まどかと同じで「涙返して!」という

気持ちになってしまいました(笑)

 

法廷の話は、ただ夫が許せないから裁判を起こそうとか、

熟年離婚する年齢でヨリを戻すってそんな上手く行くか…?とか

ちょっとファンタジー寄りではありましたけどね。

桑野もやっぱり、今までで登場人物との関わりで「二人でもそんな悪くないかもな」

といった心境の変化を行動で見せる部分が特に見受けられなかったから、

一人用の家をまどかの言葉を受けて二人用に…としたのも、最終回だからって急過ぎる。

 

まぁ、でも、引き止めるシーンには心を持ってかれたし、

前作と同じ締め方をしたって事は、良い関係にはなって行くんでしょう…という事で。

もし結婚したとしたら、今度は何年持つかなぁ。

過程が過程だっただけに、「まだまだ結婚できない男」として

帰ってきそうな気がプンプンしますけどね。

 

総括するとするならば…笑い方とか片方の口角の上がり方とか、

13年経っても劣らず(むしろそれ以上に?)表情を使いこなせて。

それだけなら気持ち悪い人で終わるものを、見事に愛すべきキャラクターへと昇華させた

阿部寛さんの演技力のお陰で、十分に楽しめた作品だったと思います。

桑野さんを愛でるドラマ"としては"面白かった。

でも、前作を予習してから時間も経たずに見始めたのが原因なのか、

やっぱり「あれ?」と思う部分は多々あって、

まどか達3人が桑野に惹かれ、桑野もまた気にするようになる…という心理描写を、

桑野の独特なキャラクターづくりを重視したために粗く扱ってしまっている感じは

最後まで拭えないまま終わりました。

前作は「早坂先生しかいないでしょ!」と願ってたんですが、

本作はそこまで強い気持ちが生まれない…のがそのモヤッとさを表してますね。

 

まどかの性格や、隣人が越してくる設定、パグなど、

前作の要素をなぞって「ほら、懐かしいでしょ〜?」と喜ばせるつもりだったのでしょうが、

結果、キャラクターは薄まったし、

人生100年時代」をベースに続編として新しさを出したいのか

同窓会的なノリで行きたいのか、中途半端だったのも残念。

 

事務所方面も、メンバーが多かったのか

英治(塚本高史)との師弟関係が薄まったように見えて、

仕事仲間達と一緒に桑野に茶々を入れる存在へと追いやられてしまったのも

勿体なかったのかなぁ?(こっちも、彼女とはいつまで持つか…)

 

 

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シャーロック 10話 感想|灯台下暗しはもう一人?

 

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今回の事件の内容とは全く同じではないけど、

今朝、いじめとまともに向き合わず、相談の手紙はシュレッダーで証拠隠滅する教師…

なんてニュースを見かけたから、ちょっとタイムリーに感じてしまいましたね。

 

保身に走る大人に失望する、子供による反抗。

これが昔の時代だったら、いやいやそんな大人気ない人がいるもんか…と

思いたくなるもんですが、

実際に目の前で苦しんでる子供すら守ってやれない人がいるから辛いし、

気づいて欲しくてわざわざ天井裏に隠れたりする椋介の気持ちだって同情出来ます。

 

秘書が隠し子で鵜飼(大鶴義丹)が事件に関わっていた…というのは

何となく読めてしまって、トリックはそこまで意外性はなかったものの。

(最初からあの苦しそうにしている部員の動画を晒せば、早いと思ったのは気のせい?)

冒頭での若宮(岩田剛典)の台詞「導く」が

江藤(佐々木蔵之介)が一課長に上り詰めるための思惑や、

鵜飼が秘書を利用するのにかかっていて、さり気ない伏線回収を思わせる

展開になっていたのは面白かったです。

 

で、意味深に君が代を歌う江藤からの「悪について」ねぇ…。

元々コンビものだから、ポスターに3人が載っている時点でも

ちょっと怪しいなと疑っていたし、

以前にも書いたようにミステリーでは身近な存在が実は…というのが鉄板の法則なので

「やっぱり?」になっちゃうのかしら。

最後に飛び降りる所まで見せなかったのはミスリードだと思いたいけど…

昇進したのに浮かれて会議に出るのを忘れた事に気づいて、

「あ!まぁ、いっか〜」のつもりで歌っていたとか…ないですね(笑)

 

 

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死役所 8話 感想|死は平等でも、与えられる運命は不平等。

 

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視聴後のグッタリ感が大きい、辛い辛いお話でした…。

イシ間(でんでん)じゃないけれど、子供が絡む話は

やっぱり見ていていたたまれない気持ちになりますし、

なんでこんなに優しい子が殺されなきゃならないんだ…とも思ってしまいます。

 

シ村(松岡昌宏)は「どんなに良い子でも悪い子でも死は平等に訪れる」と

言っていましたが、今回の凛(佐々木みゆ)の件も含めて

一人一人に与えられる運命は決して平等ではないですよね。

子供は親を選べない。そして、まだ自分でいろんな事を判断して動ける年齢ではないから、

母親を信頼してしまいがち…

 

珍しく後日談を見せてきましたが、母親に全く反省の気持ちが感じられないのがまた辛い。

優しく接する過去はあったから、シングルマザーになって数ヶ月したら

育児に疲れ果ててしまったんだろうな…とも考えられるんですが、

だからと言って子供を死に追いやって良い訳ではないので、ちっとも同情は出来ません。

DVのケースと一緒で、一度優しい姿を知ってしまったら

いつか再び以前の姿に戻ってくれると良いな…とどこかで期待してしまうのが人間で、

子供なら尚更その想いは強いんですよね。

ああ、なんで最初っから嫌な態度をとらなかったのか。

そうしたら凛の死は早く訪れなかったかもしれないのに。

 

前回でイシ間の過去を描いてからの今回…という流れも良く、

シ村のアドバイスを受けて凛のそばにいてあげようとする彼の動きに

より温かみが感じられた気がします。

「またあの頃の生活に戻りたい」と訴えかけているような、

本の朗読シーンと 母親が男性と二人でいるシーンを交互に見せる

演出も印象的でした。

 

一方で、死役所の職員に任期満了がある事を知らなかった様子のシ村さん。

恐らく真犯人を突き止めたいから総合案内係をやっているのかもしれませんが、

次回はいよいよそんな彼の過去が描かれるようですね。

いつにもなく怒りの感情を見せる予告での姿…

職員同士のハヤシ(清原翔)とイシ間の回でも心を抉られたから、

とんでもない真相が待っているんだろうなぁ。でも…早く見たい。楽しみ。

 

 

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グランメゾン東京 8話 感想|来週から反撃編でも始まるの?

 

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前回のラストではあんな事になっちゃったのに、

たった1週間でもう仲直りしてる尾花(木村拓哉)と京野(沢村一樹)。

うーん、「あの頃は悪かった。今度は同じ失敗をしたくない」というように

以前の関係を取り戻す流れにするんだったら、

やっぱり唐突な恋愛要素は入れなくても良かったんじゃ?と思いましたね。

まぁ…仕事そっちのけで恋愛がメインで描かれても困惑するだけですけど、

無難に「方向性の違いで衝突してしまった」にした方がしっくり来たような?

 

恋愛に関するモヤっとはもう終わりにしておいて…

尾花の師匠・潮(木場勝己)の件。

尾花のぶっきら棒な態度や言葉使いは

この方から移ったんだな…というのがよく分かります(笑)

心筋梗塞を患ったタイミングでの再会だから、

絶対味覚関連で何かあるとは予想していたので

潮の抱える現在にはそこまで驚きはしませんでしたが、

師弟同士での絆はどんな人であれ、グッと来てしまいますね。

「くたばってなかったのかよ!」「諦めんのが早ぇんだよ」などと、

バイクに対して言ってるつもりが、実は潮へのエールにもかけられている…ともとれる

尾花の愛情が伝わるシーンが、なんとも印象的でした。

 

街の料理店は「一人一人の希望に合わせた料理を提供する」のが良さとするならば、

3つ星を目指すような料理店は「最高のご馳走=プレゼントを提供する」のが良さだと

個人的には考えているので、

前者の方法が絶対「良い店になるためのお手本」だとは限らないのですが。

今回は、グランメゾン東京にとって原点とは何かを改めて見つめ直し、

尾花達が失いかけていたものを取り戻すまでの流れを、

視聴者に向けて噛み砕いてお届けするお話だったと思います。

それを踏まえれば、倫子(鈴木京香)の想いには、

街の料理店ならではの良さも吸収して、今までにない、高級なだけじゃない

3つ星レストランを作りたいんだなぁ…とも納得出来ますしね。

 

で、最後にはブチ切れるリンダ(冨永愛)。

来週から反撃編でも始まるのかってくらいの恐怖を感じましたねぇ。

(ぶっちゃけ、この恨むくだりも無くて良いとは思ってる。)

…「グランメゾン東京にも平古にも消えてもらう」って言ってたけど、

グランメゾンに関してはオーナーが倫子なんですから、とばっちりじゃないですか?

でもgaku方面はお店全体じゃなくて、平古(玉森裕太)単体を狙うっていう。

復讐対象にする基準が謎(笑)

 

 

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俺の話は長い 9話 感想|経験と年月を重ねて成熟して行くものさ。

 

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其の十七「トンカツと占い」

 

高校に行かないでラジオパーソナリティになりたいと言い出す春海(清原果耶)。

早く背伸びしたい気持ちも分かるし、高校に入って何の役に立つの?と思うのも分かる。

でも…満(生田斗真)の言う通り、そこでしか経験出来ない事ってあるんですよねぇ。

 

高校進学は今や義務教育の延長線上になってますし、

周りからどう捉えられるかの"肩書き"にもなると思うのです。

顔は見えないし、普段友達や家族と会話するのと同じような事だからと

その夢を選んだ部分もあるのかもしれませんが、

リスナーが自ら「この人どんな学校出たんだろう?」とわざわざ調べなくても

言葉の表現や受け答えの仕方で自然と「学歴」って出ちゃうんですよね。中卒なら尚更。

高校、大学と通う学校が増えれば、それだけ人生における経験値も増えるし、

リスナーと共有出来る話題も増える。

うちの職場でもラジオが流れてるんですが、試しにいつも聴いてる番組のパーソナリティを

wikiで調べてみたら、みんなそれなりに名の知れてる大学出身の方々ばかりでした。

つまり、そういう事。ある程度の教養は必要って事ですね。

 

ラーメン屋で流れた「おじいさんが杖で相手の鼻の骨を折った」なんて投稿は

良い話というよりむしろ大丈夫か!?とツッコミたくなるものですが、

大勢が聞くラジオで投稿するくらいだから、リスナーは「これは誰かに話したいな」

「あんな事あったなぁ〜」と当時の出来事を思い出話に変えられた訳で。

そんな懐の深さも、年齢を経験を積み重ねて培われていくのだ…と

春海も最終的に気付けて良かったです。

 

ところで、とんかつのお肉の分厚さったら。

すっごい飯テロだったなぁ…家だと芯まで火を通すのは中々難しいんじゃないの?

 

食べられないでラップされるとんかつは気の毒ですが(笑)、

我が孫の一大事だからと最優先に動く岸辺家と秋葉家は理想の家族過ぎます。

満もなんやかんや言いつつ、結局しっかり相談にのってくれますしね。

春海は幸せ者です。うん。

 

 

其の十八「ラーメンとフリーマーケット

 

駒野(杉野遥亮)の「小学校の初恋を引きずっている」も、 

明日香(倉科カナ)の伝言「やれ」も超的確。

 

満も能天気に過ごしたいだけのニートではないし、働く気が全くない訳ではない。

ただ…プライド=理想が高過ぎるって話。

「いつまでもあると思うな親と金」もそうですが、

我が子を養う母親がずっと何十年も生きているとは限らないし、

やっぱりどこかでは自分で生活費を稼がなきゃいけない"時"は来るんですよね。

 

最初が良かったから次も…と求め続けて、

また失敗を繰り返したくないから、御託を並べて長い話をして「これは自分には無理」と

思い込ませる彼の姿は心当たりがあり。

ダメだなぁ〜と思いつつも、ちょっとグサッとくる話ではありました(笑)

でも、介護士の仕事の様子をじっと見ていたけれど、

それは ほんの軽い気持ちでは長続きしない職業の1つですからねぇ。

2度目も短い期間で退職しちゃったら再々就職は絶望的。

あっさり決めるのも優柔不断過ぎるのも体に毒…なお話でした。

 

最終回をどう落とし所つけるのか気になりますね。

家族的にも満の将来にとっても働きに出るのが一番なんでしょうが、

その反面、満にはニートでいて欲しい気持ちも少しあったり。

だって、家族間に流れる温かい、どこか懐かしい空気が好きなのに、

満は自立して、母親は秋葉家の所へ…なんて、バラバラになってしまうのは寂しい。

「俺の話は超長い」「俺の話はすごく長い」というパワーアップした続編が作られる

可能性がほぼゼロになっちゃうじゃないですか(笑)

 

今回は秋葉家が新築完成を待っている間、岸辺家に居候する…という設定があったので

時間軸も現在と同じで3ヶ月間ではありましたが、

本当は1年間で見ていたいですよねぇ。

夏休みとか入学・卒業シーズンとか、イベントはまだまだたくさんですし。

 

 

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時効警察はじめました 最終回 感想|12年経たないうちに、また会いたいよ〜

 

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1話ぶりの三木聡さん監督回。

究極の嘘つきは女性を惹きつけるといった唐突な理論とか、

少し幻想的な回想シーンの画作りとか、

それらを見た時点で、あぁやっぱり三木さんにしか作れない雰囲気だ…と

思わされたような気がしました。

今考えれば、もっとこの方の担当回を見たかったなぁなんて。

ミステリーが単純で「ユルさ重視」の回もちらほらありましたしね。

 

初回の感想で書いた「ビデオテープなどの時代を感じるアイテムを取り入れていけば、

今期のラインナップとは一線を画す個性的なドラマになるんじゃないか」も

個人的に期待してみましたが、振り返ってみれば特にそれもなく。

20年前、25年前と、当時の時効廃止前の事件を扱う内容は

今ある刑事ドラマにはなく新鮮だったので、「その時代にしかない」という所を

もう少しトリックに絡めて、強く出しても良かったかなぁ…?とも思いましたが、

最終的にはスッキリ後味よく締められたんじゃないでしょうか。

 

オダギリジョーさんが毎週見られるのも妙な贅沢感がありましたし、

曲者ぞろいの時効警察課のやり取りには毎回笑わせられ、

椎名林檎さんの主題歌で気分がアガり…で、

仕事疲れの金曜の夜には持ってこいの作品でした。

 

トリガーが通じてなくても三日月(麻生久美子)の乙女心は通じた?という

"含み"を持たせる霧山とのラストも、

「未来でまた会おう」というちょっと希望の兆しが感じられるメッセージも良かったです。

また12年後なんて言わず、何年かの内に会いたいですなぁ。

彩雲(吉岡里帆)が誰にも言いませんよカードを渡す瞬間を見られなかったのも、

見られるまでは物語はまだまだ終わりませんよって感じがしますしね。

三日月くんも彩雲くんも、別ベクトルでキュートで。癒しキャラ。

 

今回のゲストと所々の設定に「熱海の捜査官」要素が絡んでいたそうなんですが、

見た事がないので全然分からず(笑)

こちらも監督は三木さんで、同じ主演だという情報は得ています。

Amazon Primeビデオとかにあるかなぁ?

 

 

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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 8話 感想|過信は災いのもと。

 

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うつ伏せで倒れる男性が、ダイイングメッセージを書く図から始まったので、

今回も「事故」じゃなくて謎解きメインの「事件」になっちゃうのかな〜

と思いながら見ていましたが…

なるほど、エレベーターを通して「過信や思い込みは災いのもと」を

伝えたかったんだとちょっと納得させられました。

運転手のいない乗り物だから、より気を配らなければならないという

真奈子(松雪泰子)の言葉が、また的確な表現過ぎて刺さります。

 

一度こうだと決め付けると視野が狭くなるのはありがちですが、

橋爪(宇崎竜童)がアパートの今後を考えてマメに動いたり提言したりしていたように、

ここは呪われている!と悪霊退散を唱える事に命を懸ける高齢者の想いも

きっと「アパートのために」という点では同じで、

たまたま愛情表現が互いにズレて行ってしまっただけなんですよね。

意見を聞く時間、対等に発表し合う場を設けないと偉い目に遭うよ…と

実際にその例を見たようで、いたたまれない気持ちになりました。

 

宇宙センターに行く行かないで対立する

真奈子と志保(須藤理彩)のくだりはいるのか?と最初は疑問でしたが。

橋爪が「日々住まいと向き合う」、おばあちゃんが「心配だから率先して動く」ならば、

この二人は「支えてあげたいという気持ち」「自分を必要としてくれる」が

"愛"なんだろうなぁとも感じられ、結果的に様々な形の"愛"を見せる内容にもなっており、

これはこれでアリだったかもしれません。

 

「あなたの番です」要素が詰まった設定も面白かったです。

ゲストの渡辺大知さんのキャラクターは…テレ朝の木曜ドラマ同士でやっているみたいに

コラボしてて、彼主役のドラマがあるんじゃないかと思えてくるのは私だけですかね?(笑)

刑事の割にはひょうきんだし、スーツもチェック柄と変わってますし。

ただの脇役じゃない感。

 

 

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時効警察はじめました 7話 感想|メガネも凶器に出来る時代。

 

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最終回が本日なので、簡単感想で。

 

どんな役者さんでも「時効警察ワールド」に馴染むほどの

独特で摩訶不思議な世界観作りの上手さが本作の良さでもあると思うんですが、

今回の檀ふみさんは個人的には、前回の寺島しのぶさんの強烈さが際立っていただけに、

あんまり合っていなかったのかなぁ?という気がしました。

トリック自体が、メガネの両端の先っぽ(モダンというらしい)を尖らせて

投げればダーツになるといった、キテレツ過ぎるものなので、

そのインパクトに負けぬようにもっと怪演をさせるべきだったかもしれません。

 

最終章って言っていたので、てっきり前後編の話なのかと思っていましたが

普通にいつもの1話完結式なんですね(笑)

 

旦那が出てきた時点で、犯人も殺害動機も読みやすいものでしたし、

(でも13股じゃなくて奥さんを応援するために呼ばれた人達だというのは

予想出来なかったけどw)

彩雲(吉岡里帆)の出番も少なめでちょっと寂しくも感じましたし、

そんな訳で、今回はどことなく物足りず。

 

次回は山崎賢人さん、染谷将太さん、二階堂ふみさん、松重豊さんと

有名どころが4人も起用される豪華っぷりなので、

最後はパーっと!かつゆる〜く、楽しめたら良いなぁと思います。

 

 

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ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 8話 感想|病院とこの国の将来が心配(笑)

 

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結局…男はみんなちょろくて単純だっていう話で良いですかねぇ(笑)

 

胸が触れた事に興奮すれば、手術中でも口に出して余韻モードに浸ってるし、

逆に中山(松本まりか)の本性が分かった途端に、仕事を放っぽり出して逃げもする。

この手のドラマだと大抵、この病院は行きたくねぇ〜と思う作品が多いんですけど、

本作に関しては、医者としてのプライドが全くもって見えない人ばかり。

前回に引き続き、主人公以外をマヌケに描き過ぎじゃない?

ついでに、どう考えても公私混同しそうなのに、

最後にはあっさりスピード結婚を決めてしまう政治家も信用ならなくて(苦笑)

東帝大学病院と八村内閣がどこまで持つのかも時間の問題ですよ…

 

ゲストの松本まりかさんに、ちょっと悪い女を演じさせたら安定感はあるけれど、

まぁ何というか…ど定番なキャラクターで、新鮮味は特になく。

「緊急取調室」の時みたく、とことんホラーを突き詰めつつ新たな一面も見せる

所まで作り込まないと、ただ基本的な要素だけなぞったのでは

もう大きな満足度は得られない段階にまで来ているような気がします。

そろそろ違った役に抜擢させても良いと思うなぁ。

 

クイーン・大門(米倉涼子)とプリンセス・中山の

「凄い者同士」の対立がやっと見られる事にワクワクしていたけれど、

結局はいつものように大門を引き立てるための存在へとなってしまったのも勿体無い。

 

浜地…というか、もろ清水ミチコさん劇場になっていたシーン。

既に潮(ユースケサンタマリア)や鮫島(武田真治)といった

シリアスなキャラクターがいるのだから、

最初から浜地を変に神経質そうな堅い役にせずに、中の人寄りにユニークにさせた方が

バランスが取れていたし、本人も落ち着いて演じられたと思うのは気のせい?

 

 

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リカ 最終回 感想|最後まで徹底してサイコだったのは珍しいんじゃない?

 

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第二部も面白かったわぁ。

正直、第一部に比べると衝撃度は少し弱まったし、

リカ(高岡早紀)が目の前に現れるというオチも

まぁこの手のドラマならそうなるだろうな〜と予想はしていたものの、

最後までサイコスリラーに徹していて、本作らしさが味わえて満足でした。

この枠で放送されていた「限界団地」の寺内さんや

「絶対正義」の範子さんと同じジャンルに入るけど、

主人公の過去もがっつり語られずとことん怖いまま…

というのは珍しかったんじゃないかな?

 

周りに理解され難いような変わったキャラクター主体のドラマとなると、

1話分使って過去の生い立ちが描かれたり、ちょっとだけ同情させる要素を

終盤で加えたりするけど、リカはずっと怖い。本当に怖い印象しかない(笑)

小さい頃の回想も出さずセリフだけで過去を語る…という手法は

個人的にはあまり好きじゃないのですが、

本作に限ってはそれが功を奏したような気がします。

最終回で急にみんなが和解して「イイハナシダナ」風にならないのも良かった。

 

あとは…何と言っても高岡早紀さんですよねぇ。

高岡さんじゃなかったら、ホラーの面では全く別物のドラマになってたと思います。

周りの人物よりも まばたきをほぼしない事で

「なんかちょっと他の人と違う」という異質感が漂ってましたし、目力も素晴らしかった。

今回の「みんな私の元からいなくなっていく…」と隆雄(大谷亮平)に縋り付く時の

シーンなんて、鼻が赤くなるほど本当に涙を流しながら訴える執着心にゾワッとして、

女優魂を見た!って感じがしましたね。

私が高岡さんを良いなぁと思ったのは「トットちゃん!」での画家役だったのですが、

もう完全にイメージが変わる変わる。

 

主人公の母親役や職場の上司役だったとしても、

もう今後は純粋な恋愛ドラマには呼ばれないだろうなぁ…と思うくらい

振り切られていたから、最後まで楽しめました。

 

ターミネーターが面白過ぎたから、

刑務所から脱走する姿も見たかったけど(笑)

原作はまだあるみたいなので、28歳の高岡早紀さんに、いつかまた会いたいです。

 

 

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