2020年冬ドラマ一覧

病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 6話 感想|最終回に合わせて副頭取がピンチ!

 

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今回は一人の患者・芳恵(市毛良枝)に焦点を当てたエピソード。

なので、患者が何に困っていて、その悩みをどうやって解決してあげたら良いか

医者達が向き合っていく流れは「ザ・医療ドラマ」といった感じですが、

ただの熱心で人想いな主人公…で終わらせない本作らしさもきちんと残せています。

そこから経営のヒントを得て、退院後とのギャップを埋める

「退院支援プラン」という発想も興味深く。

今までで一番、医療ドラマと再建ドラマのいいとこ取りが出来ていた回でした。

 

しかし、ここまで視聴してきて、ちょっと個人的に引っかかる部分もありました。

それは、有原病院の再生計画に"変化"や"復活の兆し"があまり感じられない…という点。

経営面ではまだ半人前なものの、有原(小泉孝太郎)に仕事の腕があるのは確か。

倉嶋(高嶋政伸)も江口(稲葉友)も頼りになる存在。

ですが、基本的に話の構成が、有原の暴走で「〇〇を取り入れよう!」と難題を提案→

他の医者や事務員と意見が合わなくて対立→改善案を考える→ハプニング→

ヒントを得る→上手くいきそう という多少堂々巡りな展開になっており。

肝心の計画の描写過程も、物語の終盤になって1ヶ月後、3ヶ月後…ですっ飛ばされてしまう所が

惜しかったのかな?と思いました。

つまり、駆け足気味だったんですよね。

話数が2、3話多ければもう少しゆとりがあったのかもしれません。

 

で、まるで、最終回に合わせて倒れてしまった!感の漂う米田(中村雅俊)。

ある意味衝撃的なラストでした。いや、予兆もなく急過ぎるやろ!って。

さすがにここは実話ベースじゃないですよね…?(笑)

まさか、某元教師の毒入り羊羹を食べさせられたとか…

 

次回で最終回。

「行く道が暗くとも恐れることはない」「手にした灯りを頼りに進んでいけ」

無事に灯りが消えないまま終われると良いですが…。

どんな着地点になるのか、半分不安で、半分楽しみです。

 

 

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死にたい夜にかぎって 1話 感想|気持ち悪いけど放っておけない

 

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※これは1話の感想です。関西だと既に2話の放送が始まっちゃってるので…一応お知らせ。

 

本作の存在をつい先日、ブログやSNSを通して知り、

最近では個人的にコメディ色が強いイメージのある賀来賢人さんの新たな姿が見られそうだな…

山本舞香さんとの組み合わせも面白そうだな…という所に期待しながら、

事前情報全くなしでTVerで見始めた初回。

正直言ってしまうと、

録画していなかったのが悔やまれる…

と思えるくらいには引き込まれてしまいました。これ、結構好きかも…。

 

主人公は初っ端から、ダニを取ってあげるよと嫌味を言う女性に

わざわざビンタされに行ったり、唾を飲むとはどんな事なのか試してみたりとかなりの変人。

特に、後者のくだりは気持ち悪いし、生理的に無理!なんですけど…

それでもこの人の人生を覗き見してみたくなる魅力に駆られます。

変人に見えるけど実は全然変人ではないのかもしれなくて。

気持ちの伝え方が不器用だとか、相手を知りたい好奇心とか、

"なんとなく"だけど共感してしまう部分があったから。

 

「結構好きかも」と最初に書いた理由もそこにあり、

気持ち悪さの度合いは違うものの、冴えない男が何故か愛しく思えたり、

幸せを追い求めようと魅惑的な女性に振り回されたりする点では

「デザイナー 渋井直人の休日」の主人公を彷彿とさせられました。

次回からはまた別の舞台での話になりそうで、どんな展開になるのかは

まだ読めませんが、とりあえず、ちょっぴり切なくて、ちょっぴり応援したくなる

作品になる予感はします。

 

本作が実話なのには驚きましたが、脚本家が「平成物語」の加藤拓也さんなのも納得の出来。

やはり、この手の話を描かせたらピカイチですね。

深夜ドラマらしい独創的で、かつ得体の知れない温もりが感じられる世界観も好みですし、

ましのみさんの歌うOP曲「7」、アイナ・ジ・エンドさんの歌うED曲「死にたい夜にかぎって」

がどちらもハマっています。

特に、OP曲の柔らかな声に合わせて浩史(賀来賢人)が夜空を見上げるアバンに

既に泣けてきてしまいました…。

早速、2曲ともSpotifyの(個人的に作った)ドラマソングプレイリストに追加して来ました。

 

「虫の裏側のような笑顔」と言われるのも頷ける笑顔のぎこちなさ、

カサカサした唇、荒れた肌で、まるで今までの役とは別人の

冴えない男っぷりを体現する賀来賢人さんもとにかく良いので、

好き嫌いはかなり分かれる作風ではありますが、次回からでも一度見てみて欲しい作品です。

(放送時間的な都合で、次回以降も感想を書くかどうかは未定ですが、

初回を見た限りだと好きなタイプの作品で、今後も書いていきたい意欲は高いです。)

 

 

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テセウスの船 7話 感想|まずは大人達が落ち着きましょう。

 

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見終わった。で、よくよく考えてみたら…

今回、話進んだ?

ってくらい何も進展がなかったような。

みきお(柴崎楓雅)が怪しいから気をつけろ!と

心(竹内涼真)と佐野(鈴木亮平)が騒ぎ立てて終わった印象しかない。

真犯人の手掛かりや情報が得られないままだから、

「みきおはサイコパスなんだ」で片付けられてしまっていて、

彼の奇妙な行動で視聴者を翻弄しているようにしか見えないのが残念…。

 

次回予告でようやく「みきおには共犯者がいたんですよ」

と心が気づいたみたいですが…そんなの多くの人がお見通しですよ。

だって、小学生一人が当時の事件を起こしたとは思えないじゃん?(笑)

宣戦布告した。USBがなかった。心という名前を聞いて「それ最高!」って笑った。

もしかして、自分以外にもタイムスリップ出来る人がいるのでは?

大人のみきおが少年のみきおを利用しているのでは?などの発想には

至らないのかなぁとただただ疑問でした。

 

80年代なら今よりも「〇〇会」、ましてやお楽しみ会があるなら

クリスマスパーティーやハロウィンパーティー(…は、当時から主流だったのかしら)

もありそうな気がするんですが、

まるでその日しか滅多に集まれないみたいに貴重な物として扱って、子供達よりも

半強制的に続行しようとする村人達も謎。

他にも…妊娠中の奥さんに運転させたり、前日になって子供達をパニクらせたりする佐野。

みきおに狙われているのが分かっていながら、そばにいてやらない父子。

まずは大人が感情的になるのをやめないと、小学生にすら舐められるから

気をつけましょう!という模範例を見ているようで(笑)

 

30年間埋めておくタイムカプセルは…どんな状況で開けられるのか、ですよね。

家系図と、由紀(上野樹里)との婚約指輪を埋めた心。

下手したら最終回では彼が亡くなっていて、由紀がそれを見る…なんて

展開になってもおかしくない気がしますが、どうなるんでしょう。

 

…ところで、金丸(ユースケ・サンタマリア)が落とされたのっていつでしたっけ?

もし仮に落とされた後だったとしても、今まで過去で起きてきた騒動が

再びタイムスリップした事でどうなっているだとか、確認してみたい気持ちには駆られないのかしら。

 

 

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トップナイフ -天才脳外科医の条件- 8話 感想|純子は「あつこ」とも読める_φ(・_・

 

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今回で一番タメになった(?)のは、

純子は「じゅんこ」だけでなく「あつこ」とも読めるという事。

最初、「あつこ」の名前に反応していた奥さんは「じゅんこ」と呼ばれていたので

「淳子」という漢字で想像してしまいましたが、違うケースもあるのですね。

(変換出来ないじゃん…と思っていたけど、

調べてみたら実際に「あつこ」と読む歴史上の人物がいたみたいで。)

 

それを除けば、話の内容は凡そ察しがつくもので、特に意外性はありませんでしたが、

構成的には今まで不要に感じていた 複数の患者で詰め込み過ぎのエピソードが整理されて、

ようやく1人の患者の症例を見せる作りへとシフト出来たか…という安堵の気持ちにはなりました。

なので、最近の中では一番見やすかったです。

しかし、(余韻を壊すEDの事はもう置いといて)

物語の着地点のつけ方が雑なのは相変わらずで、今回も手術シーンが短かった所や、

今の自分に振り向いてくれないと、鬱々とした表情を見せていた奥さんが

手術して夫の病気が治ったからって急に前向きになれるものなのか?

というモヤっとした心地でも見終えてしまいました。

 

そして、深山(天海祐希)達が集められた理由が分かった回でもある今回。

今出川三浦友和)の妻・里美(有森也実)の命を救うのに

相応しい人物を見極めていたんですなぁ。 

彼女をチームで手術する流れがクライマックスとなるのでしょうが、

ただ影で部下をサポートするだけで「トップナイフ」とは名ばかりの印象の深山が、

最終章こそメスを持って、率先して活躍出来るのかどうか…に僅かな期待を寄せたいです。

 

ところで…有森也実さんの役名が「里美」の件。狙いましたよね?(笑)

 

 

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病室で念仏を唱えないでください 7話 感想|醜態を晒さずに死ぬ…は不可能に近い

 

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昨日の「アライブ」の感想で、本作の先週の内容と重なる部分がある…と描きましたが、

今回は更にリンクしていました。

 

「私は私のまま死んで行きたい」「醜態を見せる事なく正しく死んで行きたい」と

自身のブログに記していた憲次(泉谷しげる)。

けれども、実際に考えると、延命措置をとったとしても

誰にも迷惑かけずに死ぬ事は不可能に近い。

将来のビジョンは自分で決めるし頼らない…と固く決意したとしても、

勘当していたり先立たれたりしていない限りは、家族の繋がりは切っても切れない。

 

だから、「迷惑をかける」と思わずに、自分の命は自分だけのものではないという事、

大切な人のために病と闘う生き方もまた価値のある事だと気づかせる行動に出る。

そんな松本(伊藤英明)が影響を受けたのは、前田(戸田菜穂)の存在。

 

前田は、憲次とは「延命措置をとらない」共通点がある一方で、

「娘に憎まれ口を叩かれながら死にたい」、死に際にあえて家族に会いたいという

真逆の考えを持っていた。

結果、彼女は安堵の表情を浮かべて、娘にネイルもしてもらって旅立っていった…。

前回に引き続き、患者のエピソードが物語上で必ず無くてはならないものになっていて、

そのエピソードを通して、松本のある意味"お節介"なキャラクターが

前面に押し出された作りになっていたのが良かったです。

 

一方で、松本と濱田(ムロツヨシ)の考え方の違いも、ここに来て明確になりましたね。

「生死」という言葉に敏感な松本と、「ラッキー」という言葉に敏感な濱田。

 

最後のペースメーカーの件は、濱田による実験だと思われますが、

彼なりにしっかりとした理由があるのでしょう。

子供の頃にたまたま良い先生に診てもらえて、心臓を手術してくれた経験をした分、

もしもすぐに順番が回ってこなかったら…

もしも自分と同じ状況であったはずの患者が救われなかったら…と不安になる気持ちが人一倍強い。

投資家と医療コンサルタントは、(中の人的に)胡散臭さが漂っていたものの、

融資をしたのもきっと、生きる希望を見出せない人を助けてあげたいという

思いやりから来ているのかもしれません。

 

次回から最終章。2人の対立関係がヒートアップしそうです。

濱田が「多くの患者を救いたい」点では松本と一緒な事は

回を重ねるごとに薄々察しているので、

あとはどうやって同じ方向を向いて行かせるのか…落とし所が気になります。

 

 

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病室で念仏を唱えないでください 6話 感想|幸せでいて欲しい人

 

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率直に言うなら、今まで見てきた甲斐があったなぁ…と思うくらいには、

出来映えに満足させられたお話でした。

 

憲次(泉谷しげる)、藍田(堀内健)、洋平(吉沢悠)と、複数のエピソードを

詰め込んでいく作りは相変わらずなものの、今回は「ただ詰め込んだだけ」ではなく、

それぞれのエピソードに意味があると納得させられる内容に。

少し具体的に書くと、藍田の「患者になってみて初めて分かった」などの言葉に

松本(伊藤英明)が感化され、憲次ももしかしたら強がっているのかも…?と思い

肺がんについて調べてみるアクションをとり、

同じような状況下にいる洋平に対しても誠心誠意向き合い、最後に憲次の家に訪問…

という流れが、構成的にも主人公の心情変化においても無駄なく

スムーズに構築されていた印象を受けました。

 

藍田のエピソードは中の人の事もあり、今回の"崩し"的役割になるのだろうと思っていましたが、

(病人なので、"崩し"という表現を使うのも申し訳ありませんが…(汗))

キーパーソンになっていたのが意外で、上にも書いたように

自身が患者になった率直な気持ちを松本に伝えるシーンには興味深く見入りました。

 

初回の頃は「医者と僧侶の兼業ってなんじゃそりゃ?」みたいな異質さを漂わせていた

僧医という職業も、サイの話を含めて最も活かせてますね。

普通の医者だったら目の前の患者に言わないであろう「死ぬ」という言葉も、

僧侶もやっている松本に言われたら有難い訳で。

 

自暴自棄になっていた洋平の目に光が再び宿り、

医療ドラマでお馴染みの「笑顔で退院」エンドに相応しい

生き生きとした表情を三宅(中谷美紀)に見せる、吉沢悠さんの演技にもやられました。

 

今回は、1本の物語、個々のエピソード、役者、主人公らしさ、全てにおいて良かったです。 

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ 8話 感想|それぞれが見せる"笑顔"の意味

 

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先週の「ねんとな」の内容と重なる部分があったなぁ。

(視聴済ですがまだ感想は書いておらず。こちらも良い話だったので、

最新話までに書きたい…!←最近、金曜日の分の感想が遅くてごめんなさいm(_ _)m)

寄り添っている"つもり"の「頑張れ」や「いつも希望をもらってる」という言葉で

苦しめ続けてしまうのは人だけれども、

その一方で、忘れかけていた何かに気づかせてくれるのも、

笑顔を取り戻させてあげるのも、また人なのだ…と思い知らされるお話。

悩んだり、迷ったり、絶望したりした時に必要なのは、やっぱり人の存在。

それは、家族や親戚、友達かもしれないし、医者かもしれないし、

同じように闘病している患者かもしれないし、

もしかしたら、旅先で偶然出会った相手だってあり得るかもしれない。

 

和樹(萩原利久)が笑顔を取り戻すきっかけとなった、

道化師の格好をした光野(藤井隆)の芸に夢中になっていた少年時代の自分…

という夢を見るシーン。

まるでファンタジーで、視聴者によっては賛否両論が生まれそうな気はしますが、

かえってその演出が印象に残りました。

ドラマらしい「頑張れ」の押し売りではなく、アプローチを変えて

その言葉が自分にとってプレッシャーになる等身大の姿を描いてきた分、

光野の出現、彼との思い出が、彩りも何もないモノクロの世界に

ロウソクのような柔らかな明かりを灯したように感じられて、

現実と架空のメリハリのつけ方に思わず涙してしまいました…。

 

和樹は光野の芸に元気付けられた記憶で。

莉子(小川紗良)は民代(高畑淳子)にアドバイスしてもらったウィッグとスカーフで。

民代はずっとお世話になってきた心(松下奈緒)と薫(木村佳乃)の支えで。

そして、心と薫の二人は握手をして再出発。

それぞれが、自分なりに笑顔を取り戻し、自分なりに生きる希望を見出していこうよ…という

前向きになれるお話。

 

高畑淳子さんから発せられる言葉1つ1つに人間愛や温かみが含まれているような

演技がとても好きで、個人的には本作の要となる存在だったので、

退場してしまうのには寂しさがありましたが…

まだがんが悪化するかもしれないと不安になりつつも、

「自分でやり切る!」という強い意志を持って旅立って行った時の表情は本当に凛々しくて。

この人ならきっと大丈夫だろう…とも思える、爽やかな余韻の残るラストも良かったです。

 

医療ドラマの、患者のエピソードを扱う1話完結の作りとしては、

初回から特定の患者をじっくり描き続けるのは珍しい印象でしたが、

ずっと見てきたからこそ民代さんの選択には頷けるものがありました。

連ドラだからこその「醍醐味」もこういう形で活かされていたんだなぁ…とも

思わされる回でした。

 

 

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知らなくていいコト 8話 感想|追う者から追われる者へ

 

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野中(重岡大毅)の顔が映るたび、「お前〜!」と何度イラっとした事か…(笑)

 

次回予告で見せた尾高(柄本佑)のキレのあるパンチは一発だけ。

だからスッキリもしなかったし、むしろ、しばらく立ち直れなくなるくらい

もっとやったれ!とも思っていました。

しかし、全力で殴ってしまったら野中の思うツボな訳で、

殺人犯の娘の元彼だという事、一線を超えた関係である事もバラされてしまうだろうし、

そうなったら、安定した生活、収入、ケイトとの関係…何もかも失いかねない…。

「背中がまだ痛む」と言って止めていましたが、きっとそんな考えも一瞬過ぎったのでしょうね。

 

ケイト(吉高由里子)の過去を知っても普通に接してくれる同僚の優しさと

編集長・岩谷(佐々木蔵之介)の頼もしさ。

尾高のかける1つ1つの言葉の安心感。

しかしそれと同時に、世間やマスコミの悪意ある批判や副社長の陰謀、

野中の卑劣な行為も混在しているのが現実。

 

綺麗事ばかりではない。見えない目に常に追われている。

加害者・被害者家族がいるのは、そんな"気持ち悪い"心地のする世界なんだよ…というのを、

ケイトも「追われる側」になってみて初めて思い知らされる様を、

相田の奥さんを通して、彼女の視点に立って一緒に味わう事のできたお話でした。

 

今回を1つのターニングポイントだとすると、

追われる側になったケイトが今後、自分の置かれた立場と仕事に

どう向き合っていくべきかが重点的に描かれていくのだと思いますが、話数は残り2話。

乃十阿の件もまだ不透明ですし、あと1、2話くらい彼女の状況変化を早く描いても

良かったような気はします。

 

で、その乃十阿の件も、特に情報が得られないままだと思ったら、

最終章になっていきなり「冤罪か!?」なんて言い出す始末。

引っ張りに引っ張ってきましたが、ここは何の意外性もないオチで終わりそう…。

 

週刊誌記者の仕事ぶりには、今までそれを舞台にした同じ系統の作品よりも

一番リアリティが感じられてタメになりますし、

尾高や岩谷といったキャラクターも魅力的ですが、

縦軸の扱い方が疎かになってしまったのは少し勿体なかったのかな?と思っています。

 

 

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10の秘密 7話 感想|迂闊は遺伝するもの。

 

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な〜んか話がとっ散らかってるなぁ。

最初は娘の誘拐事件で「犯人は誰だ?瞳の抱える秘密とは?」から始まったのに、

いつの間にか3億円争奪戦になって、いつの間にか高嶺の花的存在の由貴子(仲間由紀恵

への復讐劇になって…と、どんどん主題が変わっていってる。主人公とおんなじ。

 

圭太(向井理)も圭太ですよ。

彼が目の前の問題に右往左往しているようにしか見えない事は以前にも書きましたけど、

「由貴子を捕まえて何がしたいのか」という"ビジョン"が伝わらないからイライラする。

ついこの前まで「娘のための3億円だ!」なんてお金に執着していたのに、

今回になったらお金はどうでも良いなんて言い出して、ターゲットは由貴子に変更。

こんなに自分の考えに一貫性がない主人公、います?

10年前の、陰からほんの少し見えただけの宇都宮(渡部篤郎)の靴磨きを

記憶していた翼(松村北斗)の方が、特殊能力が備わっている点で

主人公っぽく思えるんですけど。

もう翼と一緒に過去にタイムスリップしてやり直そうや…ってそれは別のドラマか。

 

最後まで圭太が菜七子(仲里依紗)を疑わなければ、候補者にも上がらない展開が

続くのが不自然だなー…どうせ「まさか菜七子が関わっていた!?」という

衝撃的なラストで落とすんだろうなーと思っていたから、案の定そうでしたね。

しかしまぁ、盛り上げ方、下手ですよね(苦笑)

意外性を持たせたいんだったら、

夜の仕事をしている姿を匂わせるシーンを入れなきゃ良かったのにさ。

演出に関しても、スローモーション取り入れれば迫力が出ると思ったら大間違い。

後ろから殴られる圭太…すっごい鈍臭い人に見えちゃったw

 

迂闊な人ばっかりなのでイライラはするけど、

ラッラッラッライ♪は毎週聴きたくなってしまうドラマ。

最早、OP映像を見たいがために見ていると言っても過言ではないかも…!?(笑)

 

 

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僕はどこから 7話 感想|前々回で学習済みなので寛容的に…

 

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また引き伸ばし感を覚えたなぁ。

 

山田(高橋努)の心理を、能力を使って探ろうとする薫(中島裕翔)の対峙シーンや、

母・陽子(仙道敦子)を縛る事で覚悟を露わにするシーンなど

確かに見所はあったものの、山田に関する描写・説明が多過ぎたのか、

前回で強く感じられた薫と智美(間宮祥太朗)の確固たる"絆"や存在感が

薄まってしまったのが残念。

まだ二人の学生時代の回想が盛り込まれていたから良かったですが、

それがなかったら、下手したら再び

「これ、どんなドラマだったっけ?」状態になっていたかも…。

 

けれども、4話と5話が前後編だったのを考えると、

今回も前編だと思えば良いのでしょうね。

なので、次回と合わせて見てみないと、感想は書きづらい感じです。

スッキリ片付けてくれる事を期待しています。

 

「明日、必ず、助けに行きます。」というメールを見た智美…銃を持って行った薫…

その時点で、山田の企みに気づいた上で動いているのかどうか?が気になります。

 

 

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