2021年冬ドラマ一覧

にじいろカルテ 4話 感想|夢ならばどれほど…にならなくて安心。

 

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キャラクターのああいう描写…弱いんですよねぇ。

いつもはノリが良くて明るい人が、実は過去に大きな傷を抱えているというギャップのある設定。

それを井浦新さんが演じるから1つ1つの言葉に計り知れない重みを感じてしまうし、

悲しみを帯びた横顔を見ていると、某作品のように雪が舞っている景色も見えてきてしまう。

でも…本作が本作なので、脳内でLemonの歌が流れる

残酷な結末にはならずに済んで良かったですけどね。

それと、あのコラボCMは、今回に限っては緊張感のある雰囲気を壊しかねなかったので、

たまには放送をしないという選択があっても良い気はしましたw

 

予告の時点で凄く重い話になるのだと覚悟していましたが、

あまりにも重たくし過ぎると今までの作風と合わなくなるし、

フラッシュバックしてしまう視聴者も出てくるだろう…という事で、

太陽(北村匠海)のブヨ刺され&尻を叩かれるという下ネタを挟み込む形で

調和を図ったのだと思っています。

前回のを見てからだと、ガッツリ"医療ネタ"を取り入れているので

少し新鮮味はなくなるし、題材的にどうしても「コード・ブルー」と重なりはしますが、

"本作らしさ"がなくならないように展開を工夫しているのが見受けられるから、

これはこれで悪くないです。

 

「真空は友達でもあるけど、私の主治医でもあるから」

この村に来て初めて認められた真空(高畑充希)。さぞかし嬉しかったでしょうね…。

前回で雪乃(安達祐実)とのエピソードを書いた直後だからか、

真空も弱音を吐いた事で本当に"友達"として

対等の関係でもいようとしているのが雪乃にきちんと届いて、

本当に彼女を信頼しきっているのだというのがよく伝わる。

そして、意外にもサバッとした性格な事が発覚。

「男と女の約束は守らないの?」発言は面白かった(笑)

 

しかし、回を重ねるごとに、みんなキャラが立ってきましたねぇ。

いや、最初からキャラは濃いんだけれど、

中身が空洞だったものが徐々に身がぎっしり詰まってきたような感じがします。

それぞれの辛い出来事が描かれると、"生"が宿ると言いますか。

 

次回は太陽がメインの話みたいですが、

きっとこの村の人々なら大丈夫だと、安心しながら見られそう。

それにしても、お尻を叩き合いながら笑う3人を少し引きで撮るシーン…

凄く微笑ましい図だったなぁ(笑)

本当に3人を見ているだけでも心が満たされるドラマですわ。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 5話 感想|最も"学校内警察"らしくない話だったかも…

 

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前回の、教師による生徒へのセクハラを描く前に

LGBT問題を取り入れた作りもよく分からなかったけど。

今回の話はますます、何を伝えたくて、何を一番に描きたいのかが

分からなくなってしまいました…。

何というか、無理に社会派要素を入れて、話を広げ過ぎてはいませんか?

 

序盤は学校内でのいじめ問題から始まったはずが、

その原因となる「差別」が大人も絡める事で「人種差別」という大きな問題に変わり、

いつの間にか半グレ集団が中心の話となって、

学校とは関係ない所で誘拐&暴行事件が勃発する展開。

結果的に、西田(池田優斗)が怖い集団に囚われているのを、

主人公と今まで内向的だった友達が勇気を振り絞って助けに行く…という

GTO」を軽くなぞったような一昔の学園モノの内容に見えてしまったのが残念でした。

 

いじめ問題を取り上げるんだったら学校内での話にとどめて、

アレン(川村ジーモン凛一朗)をいじめるようになった動機が容姿か、

それともレギュラーをとられた嫉妬から来ているのか、他にもあるのか

明確にして欲しかったですし。("らしい"という表現じゃなくて、はっきりと。)

「いじめなんて言葉を使うな。これは犯罪だ。」と言うからには、

相手がきちんと罪を償う=謝罪をさせるとか、

これは重たい話になるけど、精神的に追い詰められたアレンが自殺をするなどして、

自分がどれだけ酷い事をしたか罪悪感を背負わせるまでの描写をしても良かったと思います。

だって今回のは、いじめた分だけ自分に返ってくるとかではなくて、

"たまたま巻き込まれただけ"とも取れますからね。

で、西田とアレンが何やかんやで仲直り?

2人だけが良くても、今度はターゲットが変わったり増えたりして

そう簡単になくならないのが"いじめ"ですから…

根本的な解決にはなっていないような気もしますけど。

 

本作の特徴である「学校内警察」も、

単独行動で情報収集する刑事・三枝(山田裕貴)の出番が多かったのもそうですが、

今回では事件が外で勃発したために、隆平(藤原竜也)が犯人相手に対応するという

ただの「警察」になってしまった印象がありました。

 

そして、小川(明日海りお)とはやはり恋人の関係でしたね…。

でも、さらに涼子(真木よう子)の過去も盛り込んできた。

現時点で話がとっちらかって輪郭がぼやけているのに、

これ以上軸を追加して上手くまとまるのかどうか?ちょっと心配です。

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 4話 感想|2人なりの"らしさ"が見えてきた?

 

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今回になってようやく…というか初めて?

本作が「入れ替わり」の物語である事に説得力が増した気がします。

 

個人的に本作で見たかったのは、

"男性らしい"演技をされる綾瀬はるかさんと"女性らしい"演技をされる高橋一生さんでもなく、

彩子<日高>(綾瀬はるか)に言いくるめられる日高<彩子>(高橋一生)の関係性でもなく、

「彩子に入れ替わった日高」と「日高に入れ替わった彩子」という

立場も性格も全然違う2人だったから。

ミステリー部分も視聴者に興味を惹かせる軸にはなるだろうけど、

それはミステリーがメインの作品や2サスでも出来るのであって。

彩子なりの"正義感"が描かれる事によって、日高と立場が対等になり、

お互いが正面からぶつかり合う展開になっていた所に本作らしさが感じ取れました。

 

そして、立場も性格も全然違う2人である事を強調するために、

入れ替わる前の2人が「どんな人だったか」「周りからどんな風に見られていたか」という

エピソードを付け加えていたのも良かったです。

日高<彩子>の場合は、警察官が困っているおばあさんを助けに行くのを

素通りしてしまった自分をきっかけに

「これを見逃したら私じゃないでしょ」と言い聞かせる形で、

プライドが高くて、放っておく事が出来ないある種の"職業病"の持ち主だと分からせて。

彩子<日高>の場合は、社長が記憶喪失だと知ったらすぐに駆けつける社員達や

慕っている感じの妹で、周りから愛されていた存在だったと分からせる。

"以前の(本来の)姿"と"入れ替わってから現実に立ち向かおうとする姿"…

その人となりが分かるような、

どちらにおいても平等に描かれていた内容になっていたと思います。

 

事件の方は…八巻(溝端淳平)が逃げてしまった代わりに、

陸(柄本佑)が消されてしまう可能性が浮上してきましたねぇ。

事件の被害者は数字に因んでいる。

陸は「6」とも読めるし、毎回最後の方で"何か"を見つける

ポジションになっているのも何だか怖い。

(それを言うと、下の名前が「三雄」の河原(北村一輝)も消される対象者にはなりそう…)

「だから、あなたなんですねぇ」と言った時の寂しさを含ませた表情を見る限りは、

やっぱり日高は犯罪者ではないと思うんですね。

犯人が誰かを探しているだけで。

 

今回新しく登場した妹・優菜(岸井ゆきの)は…

果たしてちょい役で終わるのか。

人物相関図に載っているくらいですから、もしかしたら犯人の可能性も無きにしも非ずですし…

まだまだ展開が読めませんな。

でも、今回くらいに2人をバランス良く描いてくれれば、本作に対する印象は上がりそうです。

 

 

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俺の家の話 3話 感想|まことの"フリ"した顔とまことの顔

 

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再現能が始まった時にゃあ…びっくりしましたよ。

唐突な劇中劇を放り込むくだりは「流星の絆」のポストイットを思い出してしまいました(笑)

あれは初回からいきなりあんなコミカルな展開になったもんだから

雰囲気が噛み合わないように感じて、

それからあの作品の面白さに気づくまで時間がかかったもんですが、

本作の場合は初回、2話と徐々にクスッとさせられるネタを重ねていって…の今回の劇ですからね。

やっぱり"タイミング"って大事だなぁと。

登場人物が役になりきっているのも相まって、楽しく見られましたよ。

「ぽかりぽかり」には笑いましたw

 

そして、前回に引き続き触れられたさくら(戸田恵梨香)自身のお話。

さくらの幼少期…まぁ、親とのお金関係で悲惨な日々を送っていたのが真実なら

「貸してくれオーラ」を感じ取れてしまうのも理解は出来ますが…

レンタル彼女代として月額3万円をせびる辺り、

作り話なのではないかとちょっと疑っちゃうんですよね。

やっぱり"限りなく黒に近いグレーゾーン"なんじゃないかと。

 

「私の家の話」は嘘かまことか。

半分はまことで、残り半分はオブラートに包んだ嘘かもしれない。

さくらの話を聞いて、本作のテーマが何かが掴めてきましたよ。

"仮面"をつけて本音を隠しながら生きている人々を描きたいのだと。

だから「プロレス」が絡んでくるんだ…と、妙に腑に落ちてしまいました。

 

建前と本音とも言い換えられるお話。

息子に能の才能があると分かって嬉しい反面、

自分は褒められた事ないのに孫が褒められるのは羨ましいという

嫉妬の顔を覗かせる寿一(長瀬智也)と。

「死に方が分からない」とボソリと弱音を漏らす時はマスク姿で、

スーパー世阿弥マシンを褒める時は、当本人の顔が見えない形で

風呂場の壁を挟んで褒めてみせる寿三郎(西田敏行)。

表向きでは"自分"を取り繕ってみせているけど、

実は"何か"で隠していないと自分の気持ちを伝えられなかったり、

気づかれないようにと隠したままでいたり…という

2人の二面性の描写に惹かれます。

 

寿三郎が死ぬ前に本当にやりたい事は恐らく「家族旅行」なんだろうな…というのが

二重線で引かれているのを見て何となく分かるから、それがちょっと切ない。

そして、スーパー世阿弥マシンが息子だというのも恐らく気づいていて。

エンディングノートに大きく書かれた「もう一度、舞台に立つ」に

そのうち「息子と一緒に」が付け加えられる展開が来るんじゃないかなぁと思っています。

親子で立っている所、最終回で見たいな。

 

一見バラバラで密度の濃い内容を羅列させているようで、

最後はきちんとオチをつけて完結させる。

今回の話だけで1本の作品を見ている感覚に陥りました。

じわじわと満足度が上がってきております♪

 

 

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知ってるワイフ 5話 感想|元春に春は来ず…(泣)

 

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神様はお見通しなんでしょうねぇ…

元春(大倉忠義)の考えが甘過ぎる事を(笑)

だから戻りたくても戻らせてはくれなかった。

 

前回と感想が被りますけど、

どうしても澪(広瀬アリス)とやり直したいと強く思うのであれば、

現妻・沙也佳(瀧本美織)との関係を断ち切って

仕事も恋も全部失うまでの覚悟がないと許してくれないと思うんですよ。

それか、もう過去の思い出はきっぱり捨てて、沙也佳との人生を選ぶか。

しかし…元春の場合はどちらも中途半端だ。

沙也佳も幸せに出来ていなければ、

"新しい繋がり"を持った上で元妻と接近しようとしているのがアカン過ぎる。

 

タイムスリップしてから自分が今まで知らなかった澪の顔や想いを知って反省して、

次こそは笑顔で過ごせる人生を送らせてあげたい!という気持ちになるのは痛いほど分かる。

私も「あの時こうしていれば」と後悔する事が多々あるから。

でも、澪が味わった苦悩を今度は沙也佳が味わっている事を自覚していない限りは、

戻ってもまた繰り返すだけだと思います(笑)

澪が熱出た時も「澪」「澪」で頭がいっぱいで、沙也佳の存在を完全に忘れていたでしょ?

澪への嫉妬に対して「君の方が綺麗だよ」なんて

まるで浮気した男が誤魔化すような軽い褒め言葉で返したでしょ?

タイムスリップしていなかったら多分一生気づけなかったんだろうなぁ…と思えるくらい

元春が苦しむ姿を見せるから、成長して最後は元サヤの結末になれたら良いなぁと

願ってはいるんですけどね。

どうやったら"次のステージ"に突入出来るんでしょうねぇ…(泣)

 

主人公に関する感想はここまでにしておいて。

ドラマの世界でかつ、タイムスリップモノなら必ずやりそうな

「再び過去に戻れる」のくだりをナシにして、

中間地点でここまで現実味を帯びせる作りになってきたのは面白いですね。

単に人生をリセットする話…じゃなくて、

「人生をやり直す事がどれだけ重いか」

「やり直した事で生まれる痛みとどう向き合っていくのか」という、

"タイムスリップ=フィクション"と"戻りたくてももう戻れない苦しみ=ノンフィクション"が

同時に混在している作りが何だかクセになります。

 

個人的には元サヤ派で、最終回で「今度は上手く行きそうかも…?」と

視聴者が想像を膨らませられるような締め方をして欲しい派ですが、

今回の結末を見る限り、このまま新しい人生を、夫婦の形であれ独身の形であれ

生きて行く展開になってもおかしくなさそうです。

 

うん…じわじわハマってきておりますな…(笑)

個人的な話をすると、木曜2本のドラマは2018年の冬から本格的に見続けていますが、

2本とも面白いっていうのはかなり珍しいかも。

(今までは、どっちかが微妙、たまにどっちも微妙…というイメージだったもんで。)

 

そういえば、もう1つ気になっている良治(生瀬勝久)と久恵(片平なぎさ)の方の

進展はなかったですね。

久恵の婿認識の件は「切っても切れない縁がある」で終わりなのかしら。

何かありそうなんですけど…

良治が元春に対して言った「変えたくて変えたんだろ?」の言い方からして、

自分が彼と同じように元妻とやり直したいと感じた経験があっても、

結局はやり直せなかったからお前も今の人生を生きるしかないんだよ…

という"含み"を持たせているように思えたんですよ。

え?考え過ぎだって?

まぁ…後の祭りだと言うほど呆れているのも無理はないですが(笑)

 

 

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にじいろカルテ 3話 感想|新しい"心の治療"の在り方

 

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もう言う事なしでしたね。

前回までは岡田脚本らしい温かみのあるファンタジーな世界観の中に

医療ドラマの定番である急患のくだりが入り込んでくるのに

ちょこっと違和感を覚えていたのですが、

今回は「この村だからこそ出来る」「深く繋がり合う人々だからこそ出来る」やり方で

本作なりの"治療の在り方"を描いていった感じ。

なんなら、今回の内容を届けたくて

本作が出来上がったんじゃないかと思えるくらいの完成度でした。

 

一度発症したら2週間、1ヶ月間忘れてしまうのを繰り返す

まだら認知症の患者である雪乃(安達祐実)を、

嵐(水野美紀)と氷月(西田尚美)がどうやってケアしていくか…という

彼女のメイン回ではあったのですが。

「治す事が難しい病気」が共通している点では決して他人事ではなさそうな

遠くで思いつめた表情を見せる真空(高畑充希)のカットや、

廃校での3人との会話を通して自分の悩みも共有出来た安心感から

終盤の「付き合って行くしかないですね」と前向きに捉えられた姿も盛り込む事で、

主人公の今後の人生を覗き見するような作りになっていたのも良かったです。

 

また、向こうのラーメン屋で仲良く営業の準備をする中年夫婦や、

いつものようにアナウンスをするバスおじさんの様子を映していたのも効果的。

真空も雪乃も、嵐も氷月も、ラーメン屋の経営者の夫婦も、バスおじさんも

表向きでは元気だったり強がったりしているけれど、

実はみんな心に傷を抱えながら、それでも何とか乗り越えて生きていっているんだろうなぁ…

それは何も"特別な事"ではなくて、誰もが経験する事なんだよなぁ…と想像させられました。

 

「誇りに思って欲しいの、自分の事」

「あなたは愛されて生まれてきて、愛されて生きてきたから」

認知症の患者との向き合い方を新たに提示したのはもちろんですが、

コロナ禍で苦労や悩みを溜め込んでしまった人々との感情の共有の仕方だったり、

いじめで自殺してしまいそうな人だったり、

我が子から介護を受ける事になって「自分は情けない…」と責める人だったり。

今回の話は世の中のいろんな事柄にも繋がるような気がして、

身に沁みてしまう濃い1時間だったと思います。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 2話 感想|閉ざされていた世界

 

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萌子美(小芝風花)にとっては、恐らく初めての反抗期…ですね。

母に対するわだかまりが解けて、本音を言い合えるようになるくだりは

あと2、3話してからだろうと思っていたので、今回で持ってくるとはちょっと意外でした。

これ…前回も思いましたが、1時間編成で見たかったなぁ。

この枠にしては珍しくザ・ハートウォーミングな世界観よ。

また戻ってきたとしても歓迎してくれそうな職場の人々の温かさと、

祖父・観(橋爪功)が萌子美を陰ながら支えてくれる存在の大きさに泣けてしまう。

と同時に、もっと早くにおじいちゃんと暮らせていれば

彼女もあそこまで悩みを抱える事はなかったのかなぁと思ってしまいました。

 

強いて言えば、母・千華子(富田靖子)との関係性は

初回でそれとなく示されてはきたものの。

(30分という短い放送時間なので書いてもしょうがないとは思いつつも)

「母親の言葉にどれだけ我慢してきたか」や「千華子がなぜ観を嫌うようになったのか」

といった背景をもうちょっと説明してから今回の話を見たら、

千華子が何だかうるさいお母さんという印象止まりで終わらず、

萌子美により感情移入出来たのかもしれませんが…

好意的に捉えれば、本作が全8話だと想定すると

変な引き延ばしがなく、テンポ良く物語を進めていっているともとれますね。

 

萌子美の成長物語の第2章は、花屋でのお話。

勇気を出して辞めると上司に伝えた事で職場の人々と打ち解け合い、

そこでコミュニケーションをとる事の楽しさを経験した萌子美が、

次回からは花屋の人々との関わり、そして恋…?と

「自分が今まで知らなかった世界」をどんどん味わう展開になって行くのでしょう。

 

最後に、強く印象に残った所は…

観と萌子美がラーメンを食べているシーンで出た

「フォークで食っちゃいけないっていうルールでもあるんですか?」という台詞。

内容は違うかもしれませんが、「僕らは奇跡でできている」の鮫島教授が言った

「スプーンそのものを活かし切る」くだりを思い出してしまいました。

フォークだからと言って使える"制限"を自分で決めない、

もっと違った使い方が出来るんじゃないか…という

"モノの可能性"を見る点で、重なっちゃってね。

 

千華子はどちらかと言ったら、ルールを設ける側ですよね。

母親の気持ちも分からんでもないんですが…

子育てを経験した事のない私からしたら、「うるさい!」「話聞いてよ!」と

つい娘目線で見てしまう所があります。

反面教師じゃないけど、本作を見ていると

言葉1つで子供の可能性を狭める恐れがあるから気をつけなくちゃ!という

学びもあったりします(笑)

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 4話 感想|LGBTを扱うならもっと慎重に…

 

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あの〜…凄く気になるのが…

今回の前半に、女子生徒の所謂"同性愛"の話を持ってくる必要ってあったんですかね。

そうした事でモヤっとしたポイントが2つ。

1つ目は、後半に男子生徒に対してセクハラをする女性教師の性犯罪の話が描かれたお陰で、

彼女の強烈で不気味なイメージに引っ張られて、

結果的に性嗜好関連で一緒くたにして

「1つの恋愛の形を面白おかしく描いている」ように見えてしまった事。

2つ目は、本題に入る前の前哨戦なのか知りませんが、

女の子が女の子を好きになる気持ちも、好きな子を撮りたい気持ちも分かるのに、

授業中や部活中の隠し撮りじゃなくて更衣室での設置という

明らかに警察が犯罪扱いしそうな設定をしたために、女子生徒の動機付けが

雑な印象で終わってしまった事(性的欲求に関する言及があるならまだしも…)。

 

後半とは一応"盗撮"で共通してはいたものの…

LGBTを取り入れただけでその後は特に深堀りをせず、あっさり次の話に移ってしまったのは

なんだかなぁ…?という残念感が残りました。

もちろん、盗撮もれっきとした犯罪なので、同情しようとは思っていないけれど。

でも、更衣室での盗撮で済ませるくらいだったら、わざわざ絡めなくても描けたはずです。

本作は基本的に犯人が分かりやすい作りなのだから、

今回の2つのエピソードを分けて片方をじっくり描くなり、

デリケートな話題は最初から入れずに教師だけに絞って描くなりした方が

良かったと思います。

 

そして、大人がメインの話になると、

どうしても"悪い部分"を露骨に際立たせようとする傾向にあるような気がしますねぇ。

澤田(智順)の行為も気持ち悪かったけど、

涼子(真木よう子)の対処に「あり得ない!」って思ってしまいました(苦笑)

個人面談の形で親しい友人から証言をとるならまだマシですが ←"まだ"ね…、

何人も部員を集めては平気で菊池(鈴木悠仁)の件を話す。

それも、校長や学年主任に事前に相談せずに、個人の判断で。

ガッツリ証拠を捉えている映像を用意しているなんて聞いただけで生々しいし、

もうそこまできたら完全に犯罪で、隆平(藤原竜也)に引き継がせる案件なのに、

なんで逐一くっちゃべってしまうのか。

澤田には「キモいんだよ、おばさん」ってはっきり言ってくれましたけど、

涼子にもそれ相応の毒を吐いても十分な行動をしてますよね。

 

最終的には、毎回逮捕はしてくれるんですけども。

でも、聞かれたくもないような話を知られた菊池の立場になってみたら…

なんかもう、スクールカウンセラーも必要じゃないかと思えてきましたわ(汗)

本作は逮捕したら一件落着♪で、その後のケアとかは描かれないから

心配でたまらないです。

 

校長(高橋克実)も隠蔽体質だしなぁ。

立て続けに事件が起こっている学校なので、

責任を取らせるために校長をクビにする話が来てもおかしくないんですけどね。

いくら隠蔽したって、近所には噂として広がるだろうに…

保護者説明会や教育委員会が動いている様子もない。

もしかして、犯罪をしそうな教師を集めては観察している実験的な施設だから

警察が呼ばれたのか?と、いらん事を考えてしまいますな(笑)

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 3話 感想|八巻が普通に心配過ぎる件

 

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前回の感想でも触れた通り、個人的に気になっていた

「日高<彩子>(高橋一生)がただの女々しい人に見えてしまう」件。

八巻(溝端淳平)に入れ替わりを気づかれた今、2人が絡むようになってからは

以前のガサツで先走りがちな"らしさ"が戻って来たように思いましたね。

好意的に解釈するならば、1人でかつ特殊な出来事に遭遇した時は

あんな風に弱い部分を見せる事がある…と捉えれば良いのかもしれません。

 

夜道で普通の声で電話するもんだから背後が常に心配になったり、

弁当のシーンとかで無意識に口が滑ってしまったりと、

そもそも警察の仕事に不向きなんじゃないか?わざとやってないか??ってくらい

彼の迂闊さが気になるんですけども(笑)

八巻が本格的に2人の関係性に介入してきたお陰で、

彩子<日高>(綾瀬はるか)に弱みを握られて

いつか消されてしまうのではないかという緊迫感も加わり、

これまでよりもあっという間に見終えた1時間となりました。

 

「入れ替わるまでの話」も「入れ替わりあるある」もようやく済んだので、

今回からがある意味ドラマとしての"スタート"とも言えるでしょう。

しかし、内容的に違和感のある部分が出てきてしまっているのも事実。

 

1つ目は、日高<彩子>に対する警察の監視体制がずさんな事。

日高の事を疑っているならば、会社や自宅の場所を特定して物を物色したり、

何か不審な動きがないか張り込み調査をしているだろうに、

当本人は呑気に奄美大島に行けるほど自由に動けているのが気になりました。

革手袋の指紋不検出の件だって、途中までは日高のものだと見込んでいたのが

最終的にはバクテリアの分解によって白になったって…

(実際は偽装工作したんだけど)すり替えられた可能性は誰か1人でも考えないのかと。

そもそも、証拠品が集まった科捜研の部屋の隅々に

監視カメラってついていないもんなんですかね。

 

2つ目は、まぁこれはまだ不確定な案件なのですが…

ゴミ袋に捨てられていた防護服についている血の色について。

私の記憶が間違っていなければ、彩子<日高>が犯行に及んだのは夜。

ゴミ袋を回収しに陸(柄本佑)が戻ってきたのは朝。

となると、血って時間が経つと鮮明な赤ではなくて

少し赤褐色っぽくなると思うんですよ。

これが単純に、スタッフによるうっかりミスで終わらなければ良いんですけど。

あの動画が合成によるフェイクで、誰かが彩子に恨みがあって、

彼女を陥れるためにわざと殺人犯に仕立てようとして

あの防護服を入れたんじゃないかと踏んでおります。

陸もあまり出番がなかったので最初は怪しんでいましたが…

純粋に驚いている感じだったので違うのかも。

 

違和感と言えば…度々使われている曲「運命」の軽さもねぇ。

ちょっとふざけてる?と思ってしまってすいません(汗)そこに一番馴染めないんです。

まぁ、「天国と地獄」を使ったら運動会になっちゃうだろうし?

「運命」を多用しているくらいだから、日高と彩子は前世で繋がっていた…じゃないけど、

せめて今後"運命的な出来事"が起こる事を示唆する意味合いを持たせていれば

良いなぁ…と思っています。

 

なんだか後半はネガティブ寄りな感想になってしまってますが、

回を重ねるごとに「面白い」の割合の方が増えてきてはいます。

今期の中では、次回が気になる作品の1つに入ってますしね。

 

 

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俺の家の話 2話 感想|10分で忘れる…をネタに出来る強さ(笑)

 

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勢いが加速してきましたねぇ…

初回は「俺の家の話」だけあって

主人公の生い立ちや家族事情について紹介するくだりがあったために、

序盤が大人しくて中盤から徐々に"らしさ"が見えて来る…という印象を持っていたけれど。

そんな初期設定が済んだ今回は、終始クスクス笑える小ネタが満載でした。

YO YO!俺のじいちゃん要介護!から始まり、

「ヘルパー 夜這い むちむち」の検索まで。

特に10分前の事を忘れるくだりなんて本来笑っちゃいけない所なんですけど、

西田敏行さんが気持ち良いくらいにカラッとした演技をされるもんだから可笑しくて(笑)

一歩間違えたら顰蹙を買う恐れのある「認知症あるある」を可哀想と思わせる以外で見せるには、

ある程度の潔さがないと成立出来ないんだろうなぁ…と実感しましたよ。

 

そして、さくら(戸田恵梨香)の後妻業疑惑の件。

これは…彼女の言う通り、自分の仕事を全うしているだけですね。この意見はごもっともだ。

Aさん、Bさんと名付けて何人ものおじいさんから遺産をガッポリもらっているのは

はたから見れば詐欺行為ととれるでしょうけど、

後妻業というのは「遺産をもらうために死へと導く」職業であって、

彼女は死に導くよりもむしろ命を長く生かしてきたから、決して不正を働いたとは言えない。

さくらがヘルパーになった動機も特に明かされませんでした。

でも、少なからず分かるのは…"父親"くらい歳の離れた人と共に過ごす形で

その人と"家族"にもなりたかったし、誰かからの"愛情"を欲しかったんじゃないかな…という事。

寿一(長瀬智也)が息子の才能に関して悟っていた

「親でありながら、俺は親離れ出来ていない。いびつな男だ。」じゃないけれど。

寿一が25年間実家に帰らなかったのにもかかわらず、"家族"から逃れられなかったように、

彼女もまた家族という"思い出"から抜け出せない一人なのではないかとふと考えさせられました。

そう考えると、ぱっと見はコメディでテーマは介護でも、

軸はちゃんと"ホームドラマ"なんですね。

クビにはならなそうだったから、今後も寿一達と関わりながら

寿三郎(西田敏行)の世話をしていく事で、少しずつ人との向き合い方が変わっていく所も

さり気なく描かれていくんだろうな。

 

それにしても、本作以外にも言える事ですが、

最近のドラマは中盤や最終章まで引っ張りそうなネタを

早々に解決している傾向にありますね。(視聴者に考察させるためにそうする所もあるけれど)

さくらの後妻業疑惑なんて、まだまだ引っ張ろうと思えば引っ張れたでしょうに、

2話で言及してしまうとは驚きました。

縦軸以上に"描きたいモノ"があるんだ…という

脚本家の意欲やメッセージ性が感じ取れて、良いですね。

 

話の内容に戻るとして…最後の寿三郎の倒れ方は、

きっとこんな風に孤独死するケースもあるんだろうと思えるシーン。

寿一が試合で苦戦している時の歩き方と、

寿三郎の足のおぼつかない歩き方を交互に映してシンクロさせるけど、

後者はドラマのように劇的に立ち上がるなんて事はなかった…という

"理想と現実"を見せられたのが、余計に胸に来ました。

予告では無事そうで何よりでしたが、

寿一は介護の失敗によりプロレスとの繋がりを完全に断つ事になるのか、

はたまた二足のわらじを履くのか…来週も楽しみです!

 

 

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