2021年冬ドラマ一覧

モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 5話 感想|大団円から生まれる孤独

  

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うわぁ…ちょっと分かる気がするわ。俊祐(工藤阿須加)の気持ち。

物の気持ちが分かってしまう萌子美(小芝風花)がいる家族とだと、

心地良く過ごしづらいだろうなぁ…と、初めてそう思えました。

悪口を書き込んだスマホが重いって気づかれてしまうし。

いつか本心もバレてしまうんだろうし。

萌子美といると日常がもっと華やかに色づき始める一方で、

彼女に自分の本心が見抜かれてしまう怖さに怯えながら

"良い人""良い家族"を演じなければならない部分もあるんでしょうね。

 

花屋の店員達が萌子美の個性を受け入れてくれて、仕事も軌道に乗り出して、

母も理解してくれるようになり…という、最終回の大団円のような展開の中で、

ただ一人孤立し、闇が深まっていく俊祐の描写には胸が痛みます。

某ドラマみたいに「俺以外みんな死ね」なんて自虐ネタをかましてくれたら

あまり溜め込む事もないんでしょうけど、

残念ながら、そんな風に上手く流せる人の方が少ない訳で…。

穏やかで真面目な性格であればあるほど、怒りの感情の吐き出し方が不器用になってしまいがち。

 

彼の闇が深まった背景には、やはり

「俺は友達との付き合いを犠牲にして、妹のためにここまでしてやった」っていう想いも

あるんだと思います。

そして、妹は可愛がられて、

兄には"しっかり者のお兄ちゃん"を求められるのも、兄妹ではあるある…。

 

おじいちゃん(橋爪功)の肯定的で温かな眼差しが、

彼にも注がれる日は来るのかなぁ。いや、来て欲しいな。

兄の見えない努力も報われて欲しいです。

 

 

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知ってるワイフ 9話 感想|ちょっと雑になってきてる?

 

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元春(大倉忠義)と澪(広瀬アリス)を元サヤエンドにさせるための、

最終章に向けての前準備…って感じの内容ですね。

 

でもな〜、準備が整う"まで"がちょっと雑じゃありません?

付き合って別れる前に親友を好きになってキスをして、

「あなたと一緒にいてもなんか違うの」っていう抽象的で自分勝手な理由でフラれる

津山(松下洸平)は凄く不憫ですけど、

個人的には、沙也佳(瀧本美織)の扱いもなんかあっけなさ過ぎて可哀想。

え…元妻の出番、上原(小関裕太)と少し会話しただけで終わり!?

「お嬢様」「女神」として扱われてきたのが許せなくなるほど

音楽に情熱を注いでいた想いを語るシーンはなし?

本当の自分を見てくれないのが嫌だというしっかりした理由で離婚したのに、

社内で恋愛が繰り広げられるのと同じくらいの、脇役に近い状態にされちゃうの?…などと、

急な立場の変わりように少々驚いてしまいました。

 

相次ぐ社内恋愛の方もなぁ…

多分、篠原(末澤誠也)の恋愛に関しては、新人くんだから、

最初からちまちまとでも展開していれば応援する気にもなったんでしょうけど、

前回からいきなり盛り込んできてますからね。

それがモヤッとしているんですよ。時間稼ぎをしているみたいで。

じゃあ…「知ってるシノハラ」で描けば良くない?と思えてしまう。

西(マギー)の方も、谷(猫背椿)が保護者になりすまして

娘と会話させてあげようとしている限り、新手の不審者っぽくて怖いんですよ。

そして、木田(森田甘路)があまりにも単細胞過ぎる件!

元春とは昔からの友達で、店での話に付き合ったり、

手料理を振舞って慰めたりするほどの仲なのに、

なんでそんなに自分の思い込みだけで動く人になっちゃった?

とりあえず話を聞け!落ち着け!!(笑)

"大切な人も親友も失って、絶望的な状態になる元春"を作り上げるためとは言え。

登場人物の性格を、今回の内容向けに変更するっていうのは…

「気づきと後悔の物語」では一番見たくなかったかも…ですね。

 

中間くらいまでは「夫婦とは?」について考えさせられる作品だったんですけど、

ここ最近は、元春と澪をゴールへ導かせるために

2人きりのシーンを増やしたり、両者の恋人の出番が途中からなくなったりと、

展開に都合の良さが目立つ気がするんですよねぇ。

一応好意的に見ているんだけどな。所々粗いんだなぁ。

 

終盤で元春が澪に自分達の関係性を告げるくだりだって、

「俺たちは結婚してました。澪は俺の妻でした。」だけじゃ…え?ってなるでしょ。

今の澪じゃ、元春の良い所しか見えてなさそうですし。

「結婚していたけど、妻になった澪は自分がモンスターにしてしまったので、

タイムスリップして学校のマドンナと結婚してやり直しました」まで言って、

なぜモンスターにさせてしまったのかを正直に告白させる形で

元春がとことんダメ人間なのを知った上で。

それでも好きだからこの人と一緒にいたい!と思った場合は、

じゃあ再びそうならないためにはどうしていけば良いのかを2人で考えて…っていうのが、

本作が提示している「夫婦とは?」を描くのに相応しい流れだと考えているんですが、

人間的に良い部分も悪い部分も、ちゃんと見せてくれるかなぁ。

 

私の唯一の興味は、久恵(片平なぎさ)と良治(生瀬勝久)の関係性ですね。

2人が会った時以来、特に進展はなかったので

何かある訳でもなかったのかな〜と思ってましたが…やっぱり、何かありそうです。 

「また戻るんですか?」「いや、俺はもう戻りません。」

これ…4話の時に予想した、良治=元春、久恵=澪の線で合っているのかも…!?

 

 

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にじいろカルテ 7話 感想|結婚式のクセが凄過ぎて…w

 

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今回の話を通して書きたかった内容は、なんとなく分かります。

何代目にもなっているであろう御神体(石)が象徴で、

ただの石ころでも、それを御神体だと思って願い続ける人がいる限り

幸せは何度だって訪れる…

"信じる"って案外そんな純粋さから来ているのかもしれないって事なんでしょうけどね。

でも、これは…もっと普通に見せて欲しかったかなぁと思っちゃいました(汗)

 

村のしきたり自体は、テラサ!(TELASA?w)ノマド!といった掛け声がツボだったり、

式を挙げてもらう本人よりも男性陣の方が何故か気合が入っているのが可笑しかったり、

新郎は当日まで神社に閉じ込められていなければならないルールがあったりと、

あまりのクセの強さにツッコミながら楽しく見られはしましたが。

個人的には、どうしても独特で強烈なイメージが印象強かっただけに、

終盤に差し掛かった途端「私のせいで、結婚式が中止になっちゃった…」なんて

切ない雰囲気を漂わせる展開の急変化っぷりに、

本来だったら泣けそうなはずが、ぐいっと引き込まれる事がないまま見終えてしまった…

というのが率直な感想です。

例えば前回で、真空(高畑充希)が村人達との出会いや日々の生活を通して感じた

病気との向き合い方を、自身の気持ちに合った言葉を選びながら相手に伝えるように、

いつもの構成で、日常ベースに沿った内容で見せても十分成立した気がします。

 

ただ、序盤のシーンで、雪乃の前で"出来る女医"を演じようとする真空でも

手が震えて緊張していた…というのが伝わるカットが挿入されていた演出は良かったです。

あの一瞬のカットのお陰で、友達の症状が進行している事にショックを受けるけれども、

そんな顔を見せたら相手を不安にさせちゃうだろうし、明るい雰囲気作りを心がけなくちゃ!

といった真空の努力と本音が窺えましたし、

村人達も表向きでは場を盛り上げてはいても、もしかしたら裏では心配でたまらない感情を

押し殺しているのかもしれない…とも感じられました。

 

そう考えると、雪乃って素敵な環境に恵まれてますねぇ。

これから書き残す文章はちょっと語弊が生まれそうですが、

前回の「病気って面白い」に因んで書くとすると、

"忘れる事"もただ悪い部分ばかりではなく、

何度も幸せを味わえて、何度も新鮮に感じられる点においては

良い部分もあるのかも…ですね。

 

 

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六畳間のピアノマン 4話(最終回) 感想|誰の心にもピアノマンは存在する

 

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もう、お恥ずかしい事なんですが…

初回の頃は、冒頭で美咲(南沙良)がピアノマンを歌っている姿を見て、

歌声は可愛いけど、歌った途端に一斉に振り向くほどなの??って

思ってしまっていたんですよねぇ。

演奏で周りが色づいていった映像からするに、彼女はメインで取り扱われる事はなく、

本作がどんな物語かを紹介する案内役的立ち位置になるのだと勝手に決め付けていたから。

でも、今なら、何人も振り返った理由が分かります。

美咲の回は、これまでの3人が誠(古舘佑太朗)と直接関わっていたのとは違った

立ち位置で描かれるお話だったため、"スピンオフ"とか"1つの作品の派生"みたいな

また違った印象で見終えた感じですが…

この人もピアノマンに支えられて生きる力をもらえた一人だったんですね。

 

心が揺さぶられるほど感情移入してしまう回もあれば、

ちょっとそれは自分を優先しちゃってない?と思う回もあって、

全ての人物に完全に共感出来る訳ではなかったけれども。

ただ、境遇もキャリアもバラバラな4人を通して凄く伝わってきたのは、

今まで生きてきた中で必ず1回は"大きな挫折"を味わって、乗り越えた経験がある…という事。

キラキラした夢や希望が汚い大人の手で潰されて、道を踏み外しかけた時も。

大切な人を失った恨みで、復讐に手を出しそうになった時も。

知りたくもない、見たくもない自分の過去を突きつけられた時も。

身近な同僚が亡くなった時も。

いつの時代にも、どんな世代にも、誰の心にも、ピアノマンは存在する。

これが最後まで一貫して描かれてきたから、本作を好意的に見られたんだと思います。

 

コロナ禍で塞ぎがちになっている人々を、少しでも前向きにさせるために作られたという

意図も勿論あるかもしれませんが。

個人的には、自分とは考えや価値観が違くても否定はせず、

目の前でただ逆境を乗り越えて懸命に生きようとする人を純粋に応援してあげよう…といった、

神様が遠くから優しく見守るかのような、そんな温かさに救われた作品でした。

 

何かが大きく解決するとか、人物同士が大きな気づきを得るとかはないものの、

それでもどこかで、点と点で繋がっている…。

ミステリーはミステリーでも、これは温もりを感じさせるミステリーですね。

1話ずつよりも、全話見てからの方が凄く魅力的に映る作品だとも思います。

強いて言うなら…大友(三浦貴大)のメイン回も欲しかったですけど。

あの事件がきっかけで社労士や弁護士を目指すっていうのは分かりますけど、

なぜ生きていくにはリスクの高い(昼でもパフォーマンスしてるから、あれが本業よね?)

パントマイムの道を選んだのかが知りたくて…w

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 8話 感想|校長と学校、終了のお知らせ?

 

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残り2話控えているのに、小川(明日海りお)を殺した真犯人と動機、

隠蔽体質の校長(高橋克実)を逮捕する所までやっちゃうとは…

まだ謎はあるようですが、ほぼほぼ解決したような状態ですね。

最終回かと錯覚しましたw

っていうか…「校長が逮捕されたってよ!」って

まるで噂話のように盛り上がる生徒達…呑気か(笑)

 

ただ、隆平(藤原竜也)が最終的にやった事は、警察に関係なく、普通に暴行なので。

校長が逮捕されてもそこまでスッキリはしませんね。

(一応暴行罪として話を聞くみたいなので、まだ良かったですが)

途中までは三枝(山田裕貴)と連携したり、事故に遭った野球部員の家庭訪問をしたりと

学校で起こる事件を解決しようと動く"学校内警察"らしさがあったのに、

恋人が学校に殺された復讐心を持つ設定を付け加えられているために

結局"私怨"で動いているようにしか見えないのが勿体ないんですよねぇ…。

警察だったら、校長の独白も証拠として録音するくらいしたって良いのに、

中学生よりも冷静な行動が出来ていないのは…(汗)

それに、本作だけでなく、他のサスペンス系ドラマでもたまにありますが、

いくら山場を盛り上げるためとは言えど、

誰かが止めに入るまでボーダーラインを超えた主人公が暴れる展開にして

緊迫感漂う雰囲気を作るのは、ちょっと安易な気がするんですよ。

 

きっと、主人公一人だけに辛い過去を背負わせ過ぎているから、

人を公平に正す警察官としての"正義"ってものが彼から感じにくいんでしょうねぇ。

三枝が隆平の過去を知る一番の理解者で、もっと裏の相棒として連携プレイをとっていたら…

涼子(真木よう子)がただの鈍臭い教師じゃなくて、小川の親友で、

彼女が亡くなった今も隠された真相をひっそりと追っている熱い存在だったら…

今更タラレバ言っても仕方ないですが、2人がもうちょっと隆平をサポートしてくれて

過去の事件にも協力してくれる重要なキャラクターとして描かれていたら、

「隆平が学校内警察という仕事をそっちのけで、個人的な恨みを晴らすために動いている」感が

薄まって、1話完結パートの学校での話にも集中出来たんじゃないかと思いました。

 

とは言え。学校パートの方は、4話くらいからあった

話が中途半端にまとまるモヤっと感が減ったのは良かったです。

強いて言うなら、後輩をこき使ったOBにもきちんとした制裁を下す描写があったら、

もっとスカッと出来たかもしれませんけどね。

「闇部活」というテーマは、途中から縦軸の話に変わったのを除けば基本的に一貫していたし、

一番の加害者じゃなくても、阿部(音尾琢真)が自身の落ち度を認めて

謝罪するシーンがあるだけ…今回はまずまず見られたかなと。

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 7話 感想|彩子が陸に好意を持ってそうな描写が気になる。

 

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ええーーーーーー!!!

東朔也が日高の双子の兄…そういう設定で来たか!

本当に毎回毎回見ないと分からない作品ですな。

兄貴は玉木宏さんかな…とか、

片方ずつ引き取られて生き別れの双子に…「ミラー・ツインズ」かな…とか、

いろんなドラマを思い出してしまいましたわ(笑)

そうなってくると、タイトルの「天国と地獄」の意味も何となく掴めてきた感じですね。

双子が送るはずの人生が奄美大島に行った日をきっかけに

大きく逆転してしまったって事を表しているのかしら。

 

奄美に行っていたという基準で考えるならば、

・日高と入れ替わっているのは彩子

・彩子と入れ替わっているのは朔也

・朔也と入れ替わっているのは日高

になるんでしょうけど…どうもストレートに朔也が湯浅(迫田孝也)だとは思えなくてですね。

右手にホクロがあると分かったタイミングで、朔也は右手に包帯を巻いているのは

いかにも犯人感満載過ぎて逆に怪しいし、

ホクロがあるかどうかを次回に引っ張ったって事は…

冒頭で「なんだぁ。違ったか」ってなる可能性も大いにある。

そもそも、二卵性双生児とは言え、年齢が離れているように見える。

陸(柄本佑)が朔也で大どんでん返し!はないのでしょうか。

元証券マンという設定が意外と鍵を握ると思うんですよ…。

リストを作って、上手い話でターゲットを信用させて殺害?も出来そうですよね。

 

同じ刑事なのに、山巻(溝端淳平)に彩子<日高>(綾瀬はるか)を

常日頃尾行させない所も不思議なんですが、

個人的に一番不思議なのは、彩子<日高>が陸に対して

恋愛感情に近しい感情を持っている様子をわざわざ挿入する所。

惚れたような表情と言い、夜の営みと言い、今回のディープキスと言い。

これ…事件の真相に女性が絡んでくるか(あの時朔也を放っておけなかった母か?)、

それとも朔也が同性愛者なのか何かしらの言及がないと、

なぜ入れたのかが謎過ぎるんですが…。

まだ手がかりを得るための"ヒント"だと思っておきます。

 

話はますます複雑化してきているので、

上に書いた内容以外はもう考える事を放棄しているんですけどね(笑)

それにしても、「もう反則だろ」の言い方はもろ高橋一生さんらしさが滲み出てましたね〜…。

内容で頭がごちゃごちゃになっても、

役者の演技面で楽しめる部分が用意されているのは助かる。

 

 

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にじいろカルテ 6話 感想|病気=悪とは限らない

 

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「病気って面白い」

「病気になる事で起こる事は、悲しい事ばっかりではない」

真空(高畑充希)のこの台詞、私の中では結構衝撃的だったなぁ…。

ここ何年か医療を扱ったドラマを見てきたけど、幸せをもたらすきっかけとして

病気にかかる事をポジティブに捉えた内容には今まで出会わなかった。

難病なんて、本人からしたら生きているだけでしんどいし、

描きようによっては緊張感のあるシリアスな、

下手したらお涙頂戴なシーンになるでしょうに…

本作にとって病気にかかる事は「誰でも起こりうる普遍的な事」で

「生きていく上で、幸せを得る上で必然的に訪れる通過点」なのですね。

病気との向き合い方も次のフェーズに来たのだと、

世界が広がるような、新たな発見を得た気分でした。

 

メインである真空がカミングアウトするのを葛藤する話の他に、

緑川家と霧ヶ谷家の日常を描いているのも良い。

特に何が良いかって、 彼女が自分の想いを話している最中に別の場面で出てくる人物は

モブ的な扱いになりそうですし、基本脇役なので入れなくても何ら支障のないものなんですが、

そこに3話で雪乃(安達祐実)の治療に、真空と一緒に献身的に協力していた

嵐(水野美紀)と氷月(西田尚美)の家での様子を絡める事で、

挿入する意味のあるシーンになっている事。

雪乃に対して優しく接する人でも病気にはかかるし、それでも大切な人と笑い合って生きているし、

嵐の娘の日向を預かるという急な出来事でも

前向きに捉えて楽しみながら対応しようとする。

他の人には見せない違う一面が知れるのって、連ドラの醍醐味でもあるよなぁ…。

真空が村に越してきてから太陽(北村匠海)や朔(井浦新)に支えられてきた日々と

リンクさせていく形で、「人間は病気と付き合いながら生きていく」を平等に表したのは

中々粋な演出だと思いました。

 

真空が母に病気をカミングアウトするのを拒む理由を

幼少期からの回想で見せてくるのも泣けてきますね。

受験に合格して、白衣姿で母と一緒に撮った記念写真。

あれだけでも多分、何か良い事が起こる度に写真=記録として

残してきたんだろうなぁと思えますし、それだけ母も自分の事のように嬉しくなるほど

娘を可愛がって育ててきたんだろうなぁとも思えます。

そんな尽くしてきた母に、自分の病気のせいでまた人生を犠牲にしてしまったらどうしよう…と

考えてしまうのも無理ないですよね。

でも、真空は幸せに過ごしている。それが伝わる大量の写真。

母に娘の気持ちは届いたみたいで、本当に良かったです。

 

次回は再び雪乃のお話でしょうか。

年齢が思い出せなくなるっていうのは辛いですねぇ。

…中の人が何歳か分からなくなるほど全然歳とらないんだから、

知ってしまったらむしろ「そんな歳行ってたんだ…」とショックを受けて

進行が進みそうな気がしなくもないですが…ってこら(笑)

 

 

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知ってるワイフ 8話 感想|津山主任が報われる世界に戻して!

 

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尺が余ったから、カップルの話が周りに広まるくだりに、

篠原(末澤誠也)が樋口(安藤ニコ)に、西(マギー)が小谷(猫背椿)に告白するという

恋愛で活気づく社内のエピソード=サブ要素を盛り込んでみました感。

う〜ん…それだったら、回想を通して澪(広瀬アリス)に未練がある様子を何度も描くように、

沙也佳(瀧本美織)に対して「なんで…?俺はいつ間違えたんだ?

いつ彼女を傷つけてしまったんだ?」と過去を振り返っては苦しむ

元春(大倉忠義)の心情を掘り下げていって欲しかったかなぁって気もします。

まぁ、沙也佳よりも澪の方が気になっていたから、回想の量にも変化が出たんじゃ…

と言われてしまえばそれまでなんですが(笑)

 

でも、今回の元春にはちょっと見直しましたね。

すぐ隣に自分の好きだった相手がいて、告白を受けたにもかかわらず、

また一緒になりたい欲望が出そうなのを何とか堪えつつ

「俺"たち"はダメだ」と精一杯の言葉で断ってみせた。

沙也佳に離婚届を出された時は、特に抵抗する事もなく記入していたから、

澪の時も含めて、きっと結婚も流されるまま決めたんだろうな〜と思っていた分、

偉い!やるじゃん!と妙に嬉しくなってしまいましたわ。←誰w

 

元春は自分の気持ちに蓋をして、

澪と沙也佳は「本来の自分」を見せてきたって感じでもある展開。

 

沙也佳に関しては。

上原(小関裕太)に言われた「本当の沙也佳さん、見たいなぁ」が

離婚届を出すきっかけになったんでしょうけど、

落ち込んでいる時でも彼の甘い言葉になびかない彼女は

案外芯がしっかりとした人なんだと思いますよ。

元春にとっては「お嬢様」としか見られていないのに苛立っただけで…

もっとサバサバとして知的な性格である事を知ってくれる人が出てきたら、

本当の幸せを勝ち取れるのかも。

一方で…元春よりもツッコミたくなったのは澪です(笑)

離婚すると知ってから「剣崎主任が好きです」は早過ぎない?

あなたにも付き合っている人がいるんですよ??まだ離婚届提出してませんよ??

今回はたまたま津山(松下洸平)に聞かれていなくて良かったかもしれないけど、

いないのを確認した上で告白したのだとしたら…確信犯ですよ、これは(苦笑)

ヒロインらしい可愛げのある澪は好きでも、元春に近づこうとする澪は好きじゃないねぇ。

彼の良い所しか見ていない澪に、ぜひ1話の彼の酷さを見せてあげたいですw

 

ラソン大会に全員強制参加させられて、運動が苦手な人にも走らせる銀行もかなり地獄ですが、

一番地獄を見ているのは(見る事になりそうなのは)津山だと思いますよ。

元春がタイムスリップしていなければ、婚約していた相手とも結婚できたはずだし、

双子の赤ちゃんも授かっていたはずだし、

好きだった相手が振り向いてくれない苦しみを新たに味わう経験はしなかったはず。

かつての世界でも、今の世界でも、恋人と長続きしないのは

ある意味運命なのかどうか…(泣)

 

この流れなら、元春と澪が元サヤになるのが妥当でしょうけど。

それだったら!ちゃんと1話の頃の世界に戻って

津山にも本来得るはずだった幸せな日々を取り戻させてあげて!!!

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 4話 感想|俊祐のTHE・闇堕ち!

 

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凄く分っかりやすい闇堕ちっぷり。

次回予告での声の荒げた様子と言い…俊祐(工藤阿須加)の感情の振り幅が激しいなぁ。

 

まぁでも…これは考え過ぎかもしれないと思って前回の感想には書かなかったんですけど、

前回の終盤で萌子美(小芝風花)のフラワーデザインが好評なのを知った時に

少し顔が曇った気がしたんですよね。

だから、本人はその感情に気づこうとしていないだけで、

いつの間にか徐々に膨らんできて、それが「嫉妬」だと分かるまでの過程を

何話も描いていくのだと思っていた分、今回の急展開には驚きましたよ。

 

しかし、彼にドッと感情が湧き出たのも何となく理解出来る。

事前に相談しないで自分で勝手に決める所だけでなく、

本音を押し込めて発散のさせ方が不器用になってしまう所も

ますます伸寛(田辺誠一)に似ているし。

一方で、萌子美と千華子(富田靖子)は、自分だけの世界に浸りがちで、

周りに目を向けられない所が共通している。

良くも悪くも、"親子"だなぁ…と思います。

 

多分、父が妻に対する気持ちをぶつけるまでと同じような

時間の積み重ねや過程を辿ってきたんですよね。

小さい頃こそ、萌子美にとっては「自分を救ってくれるヒーロー」に映っただろうけど、

実際は彼も見えない所で相当苦労してきたかもしれない。

子供は特に集団心理が働きがちで、

多数派こそが正義で強いと思ってしまう年代(個人的印象)。

萌子美を唯一助ける事で仲間外れにされてしまって、

妹のせいで思うように友達が作れなかった…とか、あったのかなぁ。

 

最初の頃は「萌子美の成長物語」がメインの話だと思っていたけど、

彼女にとってはまだ未開の地で、すぐには理解しづらいであろう

「自分と他人の価値観の違い」に踏み込んでいく話にもなるんですね。

相手を知って、世界を広げていく。

結構、大きな試練ですね…。

 

 

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六畳間のピアノマン 3話 感想|「良い人になりたい」の真意

 

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複雑な話だなぁ……………。

「普通の人として生きたい」じゃなくて「良い人になりたい」っていうのが

モヤモヤした気持ちを生んでいるんだと思うわ。

(話の出来じゃなくて、登場人物の目線になって考えて…という意味で、モヤモヤ。)

 

秀人(原田泰造)が想像もしなかった過去の自分を見て精神的なダメージを受けて、

これ以上は抱えきれなくなりそうだから目を背けたい…

"今"を大切に生きたいという理由も分かる。

でも、両親や遺族から見てみれば、厳しいがただの"逃げ"でしかない。

私がその立場で記憶喪失だと理解していても

もしかしたら「ふざけんな!自分と向き合え!」って怒るかもしれない。

この例えはちょっとズレてるだろうけど、

自分の落ち度や間違った考え方を指摘してくれているコメントを無視して、

良い所しか拾わない人と同じ原理だと思うから。

 

両親が捜索願を出さなかったのだって、ニュースで取り上げられるほど騒ぎになった影響で

個人情報を晒されたり、住所も特定されて誹謗中傷の張り紙や落書きで汚されたり、

職場や近所にも広まって生活しづらくなったり…

特に背景は語られませんでしたが、色んな事で散々辛い目に遭ってきて、

既に自殺したか、息子と勘当する勢いでそうなった気がするんですね。

どっちの気持ちも分かるだけに…この回は素直に受け止めきれませんでした。

 

ただ、誠(古舘佑太郎)を殺した張本人である秀人と、

誠含む同期達にお酒を提供した真治(上地雄輔)と、

その同期の1人からウォーターサーバーを購入した芳江(麻生祐未)が

子ども食堂に集うという世界は狭い的な設定はドラマあるあるでも、

3人には「たった1つの共通点がある」とは気づかせず。

自分の知らない所で誰かを救って、救われた人が今度はまた他の誰かを救って…といった

"人と繋がった思い出で生かされている"という描写に落とし込んだのが味わい深い。

特に真治と同期達のエピソードは良かったなぁ。

ピアノマンの話をしていたからサービスとして流したんじゃなくて、

世の中を舐め切っていた自分に申し訳なさを感じて、影響を受けて、

それが後に自分だけの店を作る原動力になったっていう裏話を聞けたのは熱かったですね。

 

次回でもう最終回。高校生の美咲(南沙良)メインのお話。

ここまで夏野誠という一人の男と関係している3人の物語が描かれてきたのを考えると…

彼女とはどう繋がっていくんだろう。

やっぱり、ピアノマン=自身の心の支えとなった憧れの人 とか?ですかね。

 

 

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