2021年春ドラマ-イチケイのカラス一覧

イチケイのカラス 6話 感想|正しくあるべき人が正しい事をする潔さ

 

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みちお(竹野内豊)と岸田(バカリズム)。

裁判官と被告人の立場なのに、なんとなく醸し出される名コンビ感…(笑)

もっと掛け合いを見ていたかったなぁ。

 

難攻不落で偏屈な性格から出る、長台詞も淀みなく発する役は

バカリズムさんのために用意されたみたいなもので、

脚本家のお仕事もやられているからか、台詞のテンポと間の取り方がとにかく上手い。

法廷や刑事モノでよく主人公に設定づけられる「本当の真相を見つけ出す」キャラでも、

本作の場合は、岸田が度々ボソッと呟く"本音"が逆に

みちおの真っ直ぐな正義感を引き立たせるための効果的な演出になっていて、

定番の設定…ではなく、この人は本当に正しく裁く事にこだわる人なんだろうなぁという

説得力がありました。

「ポリシーに訴える」この台詞にもグッと来ました。

 

今回は珍しく検事側のシーンも描かれましたが、

調査協力を禁ずるよう言われた井出(山崎育三郎)と城島(升毅)が

いよいよ上司からの圧力に飲まれてしまうのか…と思いきや、

イチケイのメンバーが遠回しに喝を入れる事によって

自分のモットーは何だったのか?と目を覚ます流れになっていたのには一安心。

それも…正直に間違いを認めて合流するのではなく、

話をたまたま聞いてしまったかのように促す小芝居で情報を漏らすっていうのが、

いつもツッコミを入れつつも何やかんやでみちおの検証に協力する2人らしくて

面白かったです(笑)

 

冒頭で語られていた「バタフライエフェクト」論は

みちおの常日頃の思想や行動にも繋がりますね。

彼が「どうして?」を追い求めると、周りも「どうして?」を追い求めるようになる。

現に、効率的に裁く事をモットーとしてきた坂間(黒木華)も変わってきた。

今回の事件は、そんな彼に影響を受けたメンバー達が調べ上げた内容と、彼の確固たる意志が

岸田の心を解した…という感じですね。

 

岸田は「人は絶対に傷つけない」とは言ってはいたものの、

人からお金を盗んでいる時点で傷つけているんじゃないの?という疑問が残っていたので、

そこを突いてくれたのもスッキリしました。

バタフライエフェクトのエピソードを提示して、そこに圧力をかけられた検事への

「自分の言葉が自分に一番響くでしょ」という台詞も絡めて、

自分が犯した行動はいかに矛盾していたかに気づかされ、最終的に自白に至らしめる…

伏線回収も含めて綺麗にまとまっていた内容だったと思います。

 

そして、準備を整えて、いよいよ(というか早くも?)国の司法に立ち向かう事になるであろう

終盤の展開には気持ちが高まりますねぇ。

劇伴を大音量で流す演出も、盛り上げ役としてハマっています。

でも、それと同じくらい気になるのは、残り何話あるのかという所。

次のドラマが6月スタートとの事なんですが、いつもの11話構成じゃないんでしょうかね?

あるいは、立ち向かうものの一度挫折して、またリベンジする…みたいな展開なのかどうか。

本作の案件自体はそこまで捻りなく描かれるので、

ボスはそのまま日高(草刈民代)だと思うんですよ。

 

お金が絡んでいるからなのか、再び登場してきた板谷由夏さんの動向も謎ですし…

まずは新聞配達人を殺害した犯人を特定する所から始めるのかな?

 

 

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イチケイのカラス 5話 感想|ちょっと2サス風味。

 

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なるほど、違う案件から同じ真相を突き止める「併合審理」っていうものがあるんですねぇ。

最近の弁護士ドラマでも取り上げられたのを見かけなかった分新鮮味がありましたし、

食い逃げと傷害事件を絡めてみようという発想は面白かったです。

 

ただ…結局目撃者でも何でもなかった元木(阿南健治)って何だったの?

そもそも併合審理じゃなくて、証言者としての登場でも良かったのでは?

とは思っちゃいましたけど(汗)

全く違う案件から意外な真相が出てくるのかと期待していた分、

今回の結末はちょっと物足りなかった気がしないでもないです。

 

構成自体も「分岐点」が何度も言及されていただけに、

法廷での無罪と有罪の判決はもちろん、バレエ団員は白か黒か、

元木は本当に目撃者かそうでないのか、

坂間(黒木華)とみちお(竹野内豊)の恋は発展するのかしないのか、

そして、石倉(新田真剣佑)が選ぶのは初恋相手か職務か…など、

いろんな要素が盛り込まれていた印象。

だからなのか、案件も、石倉と恭子(生田絵梨花)の高校時代のエピソードも

全体的に薄味に感じてしまったのかなぁ。

バレエ集団、しかも選曲がなぜか必ず「白鳥の湖」で、

相手が恐喝まがいのクズ男で、階段落ちで死ぬ…っていうのも

2時間サスペンスの展開を彷彿とさせて、まぁありがち。

今思えば、笑う所も人情でホロっと来る所もあまりなかった気がします。

というか…恋愛パート、そんなに濃くするの?

 

本作はもしかしたら、各回の内容のクオリティに若干の差はあるのかもしれませんね。

で、偶数回の方が面白い説を踏んでいます。

「分岐点」をテーマにするなら、来週のバカリズムさんゲスト回の方が

"あの作品"繋がりでユニークさが増したんじゃないかと思っていますが(笑)

次回の再共演、楽しみにしております♪

 

 

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イチケイのカラス 4話 感想|感情と不条理な世間への嘆きがシンクロ

 

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冒頭でいつも流れる被告人の犯行現場のシーンですが…

今回は強く「お、なんか違うな?」と目を惹かれましたね。

 

猫がおもちゃのピアノを弾くと出る賑やかで軽い音と同時に映し込まれるのは、

治安の悪そうな小路の中を走る男性という、何やら物騒な場面との不協和音具合。

そして、とある高校生がシリアス調の曲をピアノで弾くシーンと、

らせん状の階段を上って逃走する引きのカメラワークを

重ねる事によって滲み出る「迷宮入り」感…。

この事件には明かされたくない"何か"があるのかも?

一度踏み入れてしまったら深い闇が待っているのかも?と思わされました。

 

要点もアバン内で簡潔にまとまっていて、テンポの良さは抜群。

笑い・怪しい・切ない・悲しい…1時間内でいろんな感情も味わえるお得さ。

何だか面白みが増している。その勘が当たっていたのかどうかを確認するために

演出家を調べてみたら、田中亮さんという本作初担当の方でした。

過去作品で何度かお見かけした名前でも、凄い演出をされるんだなぁと思うほど

今まで印象に残った事はなかったんですが…(失礼…^^;)

冒頭のシーンの中では一番良くて、今後この方の担当される回をまた見たくなってきましたね。

 

高校生がピアノを弾いていたので、この犯行は共犯によるものだと察して、

養護施設の仲良しの子2人が出てきた時点でオチは読めてしまったけれども、

今回のようなストレートな人情話もまた好み。

というか…もしかしたら、今までで最も好きな話だったかも。

 

坂間の妹・絵真(馬場ふみか)が坂間(黒木華)を頼りにしている様子が描かれたのと、

兄妹になろうと誓い合った3人を絡めて「きょうだい」をテーマにしたのも

捻りが効いていましたが、

それ以前に、今回の裁判は坂間にしか出来ないものだという説得力がありました。

 

普段はポーカーフェイスを貫こうとしている分、いざ感情を伝えると

心の中で溜めていたものが勢い良く出てしまう所。

(境遇はかなり違うけど)自分の力ではどうにもならない現実を受け入れるしかない所が、

坂間と博人(田中偉登)の2人は似ています。

だから、彼女が入間っちゃうのがとても分かる。

 

「人生は、自分の思い通りにならない事の方が多い。

しかし、いかなる理由があろうと、あなたは罪を犯してはならなかった。」

「あなたが逆境を跳ね返し、切り開いていける事を。

そして、辛い経験があるから今があると、いつかそう思える日が来る事を。」

「心から願っています」

最初はいつもの"真面目""冷静"な坂間らしく、自身の行為を反省させる言葉を

容赦なく投げかけるけれども、

彼の未来を心から願っているのか、その硬い表情が徐々にほぐれて

人間らしい柔らかな顔つきに変わっていく黒木華さんの演技…目頭が熱くなりました。

 

裁判はゲームだと言う弁護士には、同じマネー好きである弁護士を紹介して、

民事裁判なら損害賠償を出せるだろうという事で後にぎゃふんと言わせ。

3人には手術費を捻出して、別の高校への編入を掛け合ってみるかを

みちお(竹野内豊)と検討してみるフォローの手厚さも良いですね。

この描写が少しでもあるだけで、視聴者によっては綺麗事と捉えかねない

上記の言葉をぶつけるシーンにしっかり意味を持たせています。

そして、彼女が泣き止むまで待つというさり気ない気遣いを見せる

みちお(竹野内豊)の懐の深さにやられます…

やっぱり、この裁判官なくして今の坂間はなし…ですね。

 

今回もプロフェッショナルな人々の話を満喫しました。

本作、ここ最近職業モノが続く月9の中でも当たりかも?

 

 

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イチケイのカラス 3話 感想|譲れないものは何か?で変わる分岐点

 

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今回はいろんな意味でイレギュラーな回でした。

 

まずは1話完結型のエピソード。

初回も2話も最初は被告人が真っ先に疑われるものの、

調査してみると実際は不慮の出来事だったり、ある人が招いた印象操作だったりして

結果的に疑惑も事件の謎も晴れて終わります。

しかし、今回の場合は「罪を犯してしまった事」自体は変わりません。

が…真相が真相なだけに、同情したくなってしまいます。

 

生きて罪を償えとはよく聞くけれど、それは被告人だけでなく、

現場に関わった碧(渡邉心結)も自分のせいで彼の開きかけていた人生を

奪ってしまった事を痛感しなければならない訳で、死にたくなるほど辛い…。

逮捕されても、出所しても、これから彼女が過ごす時間は

"大切な人がいなくなった事を噛み締める時間"に変わる…という、

若さ故に守られてきた側の心理も突く、残酷な余韻の残る話。

せめて駒沢(小日向文世)が「あなたはやり直せる。私は信じています」と

藤代(岡田義徳)に言ってくれたのが救いでしょうか。

この先は不透明でも、きっとこの人が何らかの形で

2人を見守っていてくれるんじゃないか、いや、そうしてくれそうだって思えるオチに

少し柔らかな気持ちになれました。

 

もう1つイレギュラーだったのは、

通常だったら関係性も深まるであろう6,7話辺りでやりそうな

サブキャラクターのメイン回を、3話に持ってきた事。

この構成は意外でしたが、駒沢の"自分を信じる"正義感は

今のみちお(竹野内豊)になるまでのルーツにも繋がる気がしましたね。

1話完結型のエピソードだけでなく、初心に帰って改めて案件に向き合おうとする

彼のリスタートの話も味わえる満足感…。

こんな部長がいて初めて自分も刺激をもらえて、

プロ集団とも呼べるチームワークが出来上がっていくんだろうなぁ…という説得力がありました。

で、次回は坂間(黒木華)が職権発動するというので、これまた展開が早いです(笑)

後半はやっぱり、中ボス、大ボスと強者に勝負を挑む流れになっていくんでしょうかねぇ。

 

実娘の設定はちょっと加え過ぎな気もしたし(なくても支障のないレベル)、

前回は事務総長やその息子に対して"法廷界の闇"をズバッと斬りこむ爽快感があったのに、

忖度して証拠を隠蔽しようとしていた警察は放置したまんまなんだ…

「ただ単に信じる事は、知る事の放棄」など、

みちおや駒沢が言っていた考えさせられる台詞を直接届けるシーンがあればな…

というモヤモヤした部分は出てきてしまいましたが、そこは次の話に期待したいです。

演出家が変わったのか、今までよりもテンポの良さが落ちた気もしましたし。

 

 

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イチケイのカラス 2話 感想|保身は時に刃物にもなる

 

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凄いですね。2話にして完成度を高めてきています。

1本の作品を見たぞ!という満足感さえ感じます。

 

この手のドラマは基本的に逆転判決されるのが鉄板です。

が…視聴者を翻弄する展開が続くので、それとは関係なしに、純粋に面白い。

序盤の段階で「鬼女の微笑み」と呼ばれている深瀬(前田敦子)を始め、

旦那や義母、医師(金井勇太)、事務総長・健一郎(石丸謙二郎)と

その息子・隆久(馬場徹)などいかにも怪しげなキャスティングを用意しては、

誰が本性を見せるのか?誰が事件に関わっているのか?を予想する楽しさがあるし。

見せ方的にも怪しいと思っていた人が案外そうでもなくて、

逆に「そことそこが繋がるのか!」という意外性にやられたりもする。

判決を言い渡される時のちょっとした間には固唾を呑み、

母を覚えていてくれた娘との再会に救われた心地になりつつも、

でも子供と離れ離れだった"空白の時間"はもう戻らない…

旦那も含めて、あの時信じてあげたら、もっとこうしていたら…という後悔=ほろ苦さも残る。

今回の内容をざっくり例えるなら"人生"…そんな言葉が似合う気がしました。

 

また、1話完結で、「有罪」「無罪」の二手の判決を言い渡す裁判が舞台の作品らしく、

最後は間違っている者に対してはっきりと「間違っている」と言い渡すかのような

悪人を懲らしめるオチもあり、

勧善懲悪モノとしても形が出来上がっていたんじゃないかと思います。

一方で、裏では「間違っていない」と言い張る人物が一人…

"ある裁判"によって弁護士を辞めるほどボロボロの状態になっていたみちお(竹野内豊)が、

手柄を得る事で信頼してくれる仲間が増え、そうして経験値を積み、

最終的には最高裁判所判事・日高(草刈民代)に再び挑戦状を叩きつける

RPG的な構図に近づいてきているワクワク感も。

縦軸にも興味を惹かれてしまいますね。

 

前回で「ゆる可愛い止まり」の印象の方が強かったみちおのキャラクターも、

法廷に裁判官を呼んだり、自分の頭をゆすってみるよう提案したりして

大分自由度が増してきていると同時に。

何度も現場検証をして確認する"弁護士っぽい"場面よりも

法廷で活躍を見せる"裁判官らしい"場面が増えて、

従来の作品の既視感を払拭させる描写になっている感じがします。

 

あとは…主人公においても、周りの登場人物においても、

抽象的な表現になってしまうけど、なんか見ていて心地良いんですよね。

本作が一貫して描いているのは「正義感」でも、全然押し付けがましくない。

それは、相手と同じ目線に立って本心を語りかける

みちおの柔らかくて穏やかな口調も効いていると思うんですが、

彼の仲間達に厄介者扱いしたり嫌ったりしている人が

いないっていうのが大きいのかもしれません。

ボヤいたり呆れたりはするけれど、みちおの能力や人間性を認めている部分もあって、

いざという時には完璧なサポートに回って超優秀なチームワークを発揮する…

そんなプロ集団、全員まとめて魅力的です。

 

全員に好感が持てるから、次はどんな案件に向き合ってくれるのだろうと、

来週がますます楽しみになりました。

前回よりもあまりにも仕上げてきたのでね…書きたい事が色々あり過ぎて

文章がごちゃついていると思いますが(苦笑)伝わると嬉しいです。

 

これは本当に期待出来そうかもなぁ…

やっぱり他の2本は録画に回して、月曜日は本作だけ感想を書く事にしようかしら…。

 

 

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イチケイのカラス 1話 感想|雰囲気の楽しさは約束されている感じ。

 

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最初に、イチ視聴者がおこがましい評価をしてしまってすみませんが…

初回を見た「満足度」「まだまだ改善の余地がありそう度」を比で分けるとするならば、

(6に近い)7:3 といった感じ。

後者が3である理由は後で書くとして、先に本作の良かった所を挙げてみようと思います。

 

まず何と言っても、良い意味で月9らしくない重厚さとリズミカルなテンポのバランスが効いた

演出に惹かれてしまいました。

アバンでいきなり主人公の訳ありな過去を仄めかす構成には真新しさはないものの、

その後の喧嘩をする"謎の人物"の2人を映画ちっくに引きで見せてからの、

言葉巧みに中学生達を味方につけてしまうみちお(竹野内豊)の飄々とした佇まいといった

シリアスとコメディの温度差の大きさが面白い。

その他にも、人物紹介をはじめとしたテロップの処理の仕方、

法廷界の構図の見せ方が実にスピーディであるだけでなく、

更にみちおと坂間(黒木華)のボケツッコミかのようなやり取りが

頻繁に挟み込まれるので、画面に食いついて見るくらいの飽きさせない魅力があります。

実際、前半は、1分間に1回は必ず笑っていた気がします(笑)

 

好きな俳優が月9に出るというワクワクした気持ちで

本当は期待度を★星5にしたい所を抑えて4にした理由として、

事務所の机が壁に向かって一列に並んでいる非現実さや、

裁判官の範疇を超えて弁護士のような現場検証もするという"欲張った設定"から

「ラジエーションハウス」や「アンサング・シンデレラ」の

二の舞になってしまうのではないか?と不安に思っていたからなのですが。

その点に関しては、あなたの職業は警察官ですか?と

坂間が視聴者目線でツッコんでくれる台詞があったり、

辞書を引用して裁判官の権利を示してくれる演出が施されていたりしたので、

そこは安心して見られそうです。

あと…多分、「キャリアが長そうだから」っていうのも大きいと思うんですよ。

比べちゃ悪いんですけど、さっき挙げた2作の主人公は

どちらも若々しいイメージが強かったじゃないですか。

だから、いくらその人が腕の良い人だったとしても、

若造が知識経験豊富な上司を差し置いて手柄を取るなんて事があるのか…?

というあり得なさの方が勝ってしまう。

一方で、渋みを増した方をキャスティングすると、一見考えが真逆でおかしい人でも、

きっとこの人はこういう変わった手法で多くの依頼人や検事達の信頼を得てきたんだろうなぁ…

だから裁判官を続けていられるんだろうなぁ…という

不思議な説得力がある圧迫面接を想起させるシーンは気になったけれども(苦笑))

そんなに"フィクション臭"を感じさせなかったのは、

視聴者へのちょっとした補足の仕方や配役の上手さにあったのではないかと踏んでいます。

そして、真相が明かされる流れも説明台詞ではなく、映像で語らせたのも良かったです。

 

では、それだけ良かった点を挙げておいて、

残りの「3」は何だったのか?という所ですが…

まず、竹野内豊さんがあまりにも"可愛いキャラ"なんですよね。

あ、ただのファンの呟きじゃないです(笑)

公式が"クセ者"とうたっているんだったら、「何だこの人!?」と思うくらい

もっともっと尖ったキャラに味付けしても良いんじゃないかなぁという事。

舞台が舞台なので、いろんな某有名法廷ドラマが頭に浮かんでくるでしょうが、

個人的には「現場検証をじっくり行う」という共通点から

「99.9」の深山から親父ギャグをなくして、薄く仕立て上げた主人公のように映りました。

会話劇は今のままでも十分楽しいし、ふるさと納税品を集めるユニークさもあるのですが、

基本悪くないだけに「もっとこうしたら…」という欲が出てしまった感じですかね。

 

そして、「フィクション臭を感じさせない」と先ほど書きましたが、

坂間は意識改革役を買って出て、裁判長の推薦のもとに地方から配属されるほどの

"出来る判事補"の割には、目撃者の証言に少しも引っかかりを覚えず

すぐに偽証はないと決めつける描写は気になりました。

効率性重視だから発想が貧困なのかどうかは分かりませんが、

とりあえず、悩みはなく真っ直ぐな性格の坂間に

「悩まなくて良い事に悩む」というメッセージを残す事で、

彼女の成長物語パートも1つの縦軸として描いていく形になるのかな?とは思います。

あとは…父からの腕時計で泣かせるくだりは、ちょっと余計だった気がしないでもない。

真相が暴かれるまでプレゼントは渡されなかったのか…

それになんで裁判官が持っているんだ…って事にもなるし(笑)

ついでに書いてしまえば、運転士や乗客は

子供を助けるまでの一連の流れを見ていたのではないか?も疑問でしたが…

もうこれ以上は良いか。

人情エピソードに関しては、初回は恒例の30分拡大だったために尺を埋めたのだろうと解釈し、

2話で15分拡大、3話で通常放送になっていくごとに

泣かせに走る可能性は減っていく事を期待したいです。

 

まぁ、あれこれ書きましたが、

期待に反して大コケしなくて良かった〜…というのが第一の感想です。

雰囲気は本当に楽しめそう。

正直に言ってしまうと、基本的に私は

「好きな役者が出ている事」と「ドラマの内容」は分けていて、

例えば「〇〇がかっこいい」「〇〇が可愛い」といった容姿的な部分を

作品自体の感想に含めないように公平に見ているつもりなんですが…

その点ではもう大変でしたわ(笑)

「じゃっ!」とか、みちこにモテモテだとか、法廷で被告人に見せる柔らかい笑みだとか、

コロコロと表情を変えるみちお=竹野内豊さんについ口が緩みっぱなしよ。

でも、威厳のある役や真摯的な役よりも、

ちょっととぼけた役がやっぱりハマる役者さんだと思います。

黒木華さん、新田真剣佑さん、小日向文世さんとキャストも個性的だし。

うん、充実した1時間になりそうです♪

 

 

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