2021年冬ドラマ-モコミ一覧

モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 10話(最終回) 感想|トミーは捨てられたおもちゃに…

 

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え〜っと…トミーの扱い、可哀想過ぎない??

なんだあの、大人になってから捨てられるおもちゃみたいな別れ方(苦笑)

「役目が終えたから」「喋れなくなったから」捨てるものなのか?

さっきまで汗水垂らして探し回っていた萌子美(小芝風花)はどこ行ったのか?

もう喋れなくても、小さい頃から親友だったんだから、

新たな環境で頑張る萌子美を応援するお守り的存在にしたって良い気がするんですけど。

結局、彼女にとってトミーはトミーじゃなくて「モノ」でしかなかったんだ…と

思えてきちゃって、全然感動出来ませんでしたわ(汗)

 

最終回の内容自体も、数話まとめたダイジェスト版を見ている感覚…。

特に、俊祐(工藤阿須加)の劇団に入るくだりも蛇足でしたね。

元々目指していたというより、

一度やってみたかったという未練を打ち消すために挑戦してみたのは分かりますよ。

でもさ、役者志望の人に「ハングリー精神がない」とか言っておきながら、

彼も随分甘ちゃんだと思いませんか?

もし失敗しても花屋が残っている、彼女が待っていてくれるという"保険"があるから

数カ月程度であっさり戻ってこれるんでしょう。

結局は恵まれた環境に甘えているんですよね。

伸寛(田辺誠一)も自分勝手ですが、息子もその点では同じです。

 

それぞれが自由に好きな事をやる中、

千華子(富田靖子)だけが"お荷物"と言わんばかりに

誰かの意見に流されては従うしかなかったという着地点に落ち着いたのもモヤる。

観(橋爪功)に関しては家庭を壊したのは事実なんですし、

別に許す必要はなかったのではないかと。

母が許しているから娘も許す…はイコールにはならない。

みんなが本来の自分を晒け出しては何だかんだで受け入れられてきたけど、

千華子だけは(あの感謝の台詞を除いて)最後まで労ってもらえなかったのは気の毒でした。

確かにうざがられるのかもしれませんよ。

でも、父の田舎暮らしだって、一人暮らしだって真っ当な考えだったのに…。

なんで母だけが最終回になってもディスられ続けてきたんだろう。

 

最初に本作を見た時は、コンプレックスである"ちょっとヘンな部分"を

主人公が受け入れて成長していき、その姿を見た家族も影響されて変わっていく…

みたいな家族再生物語の路線を期待していましたが、

周りのエピソードも膨らませ過ぎたために、結果的に何人もの主役が集まった群像劇になり、

回を重ねるごとに主人公の"モノと話せる能力"がぼやけてしまったのは残念でしたね。

その群像劇にしたって、最終回になったら人が変わったように浄化されていく駆け足展開で終わり。

ファンタジーじゃなくてホームドラマの作りにするんだったら…

萌子美をただの内気で引きこもりがちな性格にして、モノと話せるのではなく、

感情を持たないはずの植物やぬいぐるみの声が聞こえてしまう

"繊細な心の持ち主"の設定にしても十分成立出来た気がします。

 

天真爛漫な役の多いイメージのある小芝風花さんが

こんなにも自信なさげのか弱い役もこなせるんだ…という発見はありましたが、

もし彼女が主演じゃなかったら最後まで好意的には見られなかったでしょう。

小芝風花さん主演作は当たり説」は早くも途絶えた感じですね…。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 9話 感想|バラバラで暮らしても良いんじゃない?

 

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観(橋爪功)の不倫…何か事情があるのかと思ったら、マジのやつだったのか。

しかも、好きになっちゃったんだからしょうがない!どっちも好きだった!と言う始末。

千華子(富田靖子からしたら…何を若気の至りで済まそうとしてるんだって話ですよね(笑)

反省もなし、実は亡き妻のクミコも想っていた良い夫だったアピール。

出て行けと言われるのも仕方ない。

それに、今では観に良いように捉えられちゃってますけど、

果たしてクミコは田舎で暮らす事を本当に心から喜んでいたのでしょうか…w

もしかしたら諦め半分だったかもしれないよ?

もう一緒に暮らすつもりはなかったのに、

リードされていつの間にかそんな流れになってしまった…とか。

 

千華子も男のロマンとやらに振り回されっぱなし。

うざがられるほどお節介だけど、逆に言えばそれだけ相手の事を考えている優しい性格だから、

1人で行くって言われてもやっぱりついてきちゃう人なんですよね。

最初、彼女がどうしたいか聞かずに

「家族で田舎に住む」前提で動いていたからなぁ…伸寛(田辺誠一)。

みんな成人しているんだから、わざわざ合わせる必要もないと思いますよ。

萌子美(小芝風花)は母とトミーと過ごす。

俊祐(工藤阿須加)は涼音(水沢エレナ)と新しい住まいに引っ越す。

父とおじいちゃんは田舎で二人暮らし。

「本当の自分を取り戻せー!」って前回も言ってたでしょ?

みんなが好きなように暮らす…で良いじゃないかと。

最終回らしく例えるなら「新たな道を歩む」で、このような形でも全然問題ない気がします。

 

そして、萌子美がもう一度物と話せるようになったら何に使うかに関しては…

これはもう、トミーと話したい!が本音ですね。

その時だけ、どうしても…どうしても…!という切実な想いが伝わったのか、

樹木と触れ合う形で再び能力を取り戻すラスト。

聞こえるか?聞こえないか?レベルで微かに声が聞こえて、

それから一気に周りが輝きを放つ流れが凄くドラマチックで泣けました…。

無事に話せるようになったみたいですし、ハッピーエンドの方向に向かうかな?

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 8話 感想|自分が思う普通と、周りが思う普通

 

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物の声が聞こえなくなっちゃった…怖い…どうしよう…って不安がるオチ、

前回と大体同じなのは話が進んでいないっていう事になる訳で、

もうちょっと展開を工夫して欲しかったな〜とは思うけれど、まぁ良いか。 

 

観(橋爪功)が幾度にわたって発していた言葉、

「普通って何だ?」が今回のテーマでしょう。

それも、「こうあるべき」という一つの定義ではなく、

それぞれが本来の自分を取り戻していく…という意味で。

この手の作品だと「自分らしく生きる」を尊くて素晴らしいものだと捉える事が多いのですが、

本作に関しては、時に思い通りに行かない場合もあるという事も教えてくれるのが面白い。

以前、観がかわいい孫の考えを全肯定しなかったのも含めて、

基本的に本作は登場人物を公平に描いている印象があります。

 

伸寛(田辺誠一)の場合、田舎で野菜を作りながら過ごす生活を送るという

理想を持つのは素敵だけど、誰にも相談せずに勝手に決断&行動するので

あまりにも"自分らしい"過ぎる部分がある。

会社は畳むし、在宅ワークはするし、今度は軽井沢に住もうとか言い出すし…

結構家族を振り回しがち(笑)

自分らしく生きるにはある程度の相手への配慮は必要だし、

それが自分には合っていると見込んでいても、

いざ実行してみたら予期せぬ弊害が生まれてしまう可能性も孕んでいる。

千華子(富田靖子)は余計なお世話だな〜って思われるかもしれないけど、

歳を取ってから新たな環境に慣れるって大変だし、

畑作業なんて初心者だったら腰はすぐに痛めるだろうし、

車がないとどこにも行けないし…で、言っている事は一理あるんですよね。

 

で、萌子美(小芝風花)の"自分らしさ"は物と話せる事ですけど…

せめてトミーとだけは話させてあげて欲しいなぁって思ってしまいます。

長年の相棒だもん。急に別れを告げられたようなものだ。

今は岸田(加藤清史郎)が一緒にいてくれるのが彼女にとって救いかな。

まさか俊祐(工藤阿須加)みたいに闇を抱えていて、感情が爆発するなんて展開は

尺的に多分ないだろうから…(逆に、あったら人間不信に陥りそうw)

このまま優しい男の子でいてくれると嬉しい。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 7話 感想|"縛り"からの解放。"不変"の崩壊の始まり。

 

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反抗期になった俊祐(工藤阿須加)がまずやる事は…タバコ。

いや、中坊か(笑)むせる姿含めて、あまりにも発想が初々し過ぎて笑っちゃったわ!

そして、家族に悪口だらけのSNSを見られていると分かったら…

私だったら恥ずかしくて、もう一緒に暮らしているだけで気まずいかもw

 

でも、最終的に俊祐が戻ってきてくれたのは良いてしても、

「自分がいなくても萌子美が店を守ってくれているのが分かった」から改心した…

という解決方法になってしまっているのにはちょっとモヤる。

彼は両親が萌子美(小芝風花)ばかり構っていて、自分には見向きもしてくれないという

長年積み重なったストレスが爆発して家出をしたのだから、

(萌子美本人も「私とお兄ちゃんは違うかもしれないけど」とは言っていたけど)

何も言わずに、あたかも何事もなかったかのように普通を装いながら帰りを待つ対処法は

彼には適さないと思うんですよね。

俊祐みたいな承認欲求のあるタイプは、「どこ行ってたの?何してたの?」と質問攻めする

母の世話焼きっぷりくらいがちょうど心に響くかもしれない。

まぁ、これはもう置いておくとして…

 

萌子美は"普通の人"の洗礼を受けた感じですね。

子供の時に見えていたものが、大人になってから見えなくなってしまった…

みたいな段階に入ってきている。

毎日孤独な想いをして、物だけが友達だった萌子美が、

今では岸田(加藤清史郎)と、人間と仲良くなれた。

これは彼女にとって大きな進歩で、

一般的に見たら"成長の証"としてかなり嬉しくなる出来事なんですが…

やっぱり相棒のトミーの声が聞けなくなるのは寂しいもので。

岸田に出会って、花屋で働いていろんなお客さんと交流していなければ、

こんな事はなかったはず。

自分の気持ちを押し殺して、誰かになりきるために物から力を借りるのは

タブーなんでしょうね…。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 6話 感想|お兄ちゃん、やっとこさ爆発。

 

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SNSでぶちまけてきた闇がリアルをも蝕んでいく、俊祐(工藤阿須加)のお話。

3話終盤からその片鱗は見せてきた訳で、いずれ爆発するのが予告でも分かりきっていたから、

めちゃくちゃ焦らすじゃん…というやきもきした気持ちで見ていましたし、

前回のラストと今回のラストを直結させた方が

冗長感が薄まったのではないか?とも思いましたが。

まぁでも、まだ物に当たるくらいの爆発で留まって、ようやく発散出来て良かったですよ。

結果的には萌子美(小芝風花)の「大丈夫?」が逆鱗に触れたんですけど、

多分あのタイミングで声をかけられていなかったらもっともっと溜め込んで、

両親を突き飛ばすくらいはしていたかもしれないし。

おじいちゃん(橋爪功)だけは「やっと爆発出来たか」って顔をしていましたね。

 

「いい人」役を演じてきた俊祐ねぇ…。

これってある意味、家族にとってのバランサー的存在とも言えますか。

どこか抜けている父や、"評価"を恐れて焦っている母を宥める形で

変な方向に行かせないようにし、世間とはちょっとズレた妹も救う事で、

"俺がいなきゃみんなしっかり出来ない""自分が家族の状態を保たせている"という

優越感に浸っている部分はあったでしょうし。

小さい頃からそんな生き方をしていたお陰で、

無意識に自分が家族内で上位だと思い込んで見下している部分もあったんでしょう。

 

彼は何も悪くないし。爆発してしまうのも仕方ない。

妹を助ける事で今度は自分がクラスメイトから"変なヤツ"扱いされて、

仲間外れになってしまう可能性に怯える少年時代を送っていただろうから、

むしろ褒められるべきなんですけど…

両親(特に母)が萌子美中心に動いていた事が、彼をモンスターにしていったんですよね。

 

見えない使命感を押し付けられていなかったら。

せっかく素敵な彼女もいるのだから、外に目を向けた日々を送っていたら、

広い世界を知って生きやすくなったかもしれないと思うと、

家に囚われてきた俊祐の人生は…本当に切ないものがあります。

 

「萌子美の事を誰よりも分かっている」つもりでいるという立ち位置は母から俊祐に変わり、

萌子美には「物の気持ちが誰よりも分かっている代わりに、人の気持ちは全然分かっていない」

という欠点を突きつけてくる。

次回のあの展開は…萌子美にとってまた新たなターニングポイントとなるのでしょう。

初めて好きになった人・岸田(加藤清史郎)と上手く行くのか試されているとか。

ニヒヒ♪って笑う乙女な小芝さんが可愛らしいので…

こっちにも不運な出来事が訪れない事を願いたいですね。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 5話 感想|大団円から生まれる孤独

  

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うわぁ…ちょっと分かる気がするわ。俊祐(工藤阿須加)の気持ち。

物の気持ちが分かってしまう萌子美(小芝風花)がいる家族とだと、

心地良く過ごしづらいだろうなぁ…と、初めてそう思えました。

悪口を書き込んだスマホが重いって気づかれてしまうし。

いつか本心もバレてしまうんだろうし。

萌子美といると日常がもっと華やかに色づき始める一方で、

彼女に自分の本心が見抜かれてしまう怖さに怯えながら

"良い人""良い家族"を演じなければならない部分もあるんでしょうね。

 

花屋の店員達が萌子美の個性を受け入れてくれて、仕事も軌道に乗り出して、

母も理解してくれるようになり…という、最終回の大団円のような展開の中で、

ただ一人孤立し、闇が深まっていく俊祐の描写には胸が痛みます。

某ドラマみたいに「俺以外みんな死ね」なんて自虐ネタをかましてくれたら

あまり溜め込む事もないんでしょうけど、

残念ながら、そんな風に上手く流せる人の方が少ない訳で…。

穏やかで真面目な性格であればあるほど、怒りの感情の吐き出し方が不器用になってしまいがち。

 

彼の闇が深まった背景には、やはり

「俺は友達との付き合いを犠牲にして、妹のためにここまでしてやった」っていう想いも

あるんだと思います。

そして、妹は可愛がられて、

兄には"しっかり者のお兄ちゃん"を求められるのも、兄妹ではあるある…。

 

おじいちゃん(橋爪功)の肯定的で温かな眼差しが、

彼にも注がれる日は来るのかなぁ。いや、来て欲しいな。

兄の見えない努力も報われて欲しいです。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 4話 感想|俊祐のTHE・闇堕ち!

 

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凄く分っかりやすい闇堕ちっぷり。

次回予告での声の荒げた様子と言い…俊祐(工藤阿須加)の感情の振り幅が激しいなぁ。

 

まぁでも…これは考え過ぎかもしれないと思って前回の感想には書かなかったんですけど、

前回の終盤で萌子美(小芝風花)のフラワーデザインが好評なのを知った時に

少し顔が曇った気がしたんですよね。

だから、本人はその感情に気づこうとしていないだけで、

いつの間にか徐々に膨らんできて、それが「嫉妬」だと分かるまでの過程を

何話も描いていくのだと思っていた分、今回の急展開には驚きましたよ。

 

しかし、彼にドッと感情が湧き出たのも何となく理解出来る。

事前に相談しないで自分で勝手に決める所だけでなく、

本音を押し込めて発散のさせ方が不器用になってしまう所も

ますます伸寛(田辺誠一)に似ているし。

一方で、萌子美と千華子(富田靖子)は、自分だけの世界に浸りがちで、

周りに目を向けられない所が共通している。

良くも悪くも、"親子"だなぁ…と思います。

 

多分、父が妻に対する気持ちをぶつけるまでと同じような

時間の積み重ねや過程を辿ってきたんですよね。

小さい頃こそ、萌子美にとっては「自分を救ってくれるヒーロー」に映っただろうけど、

実際は彼も見えない所で相当苦労してきたかもしれない。

子供は特に集団心理が働きがちで、

多数派こそが正義で強いと思ってしまう年代(個人的印象)。

萌子美を唯一助ける事で仲間外れにされてしまって、

妹のせいで思うように友達が作れなかった…とか、あったのかなぁ。

 

最初の頃は「萌子美の成長物語」がメインの話だと思っていたけど、

彼女にとってはまだ未開の地で、すぐには理解しづらいであろう

「自分と他人の価値観の違い」に踏み込んでいく話にもなるんですね。

相手を知って、世界を広げていく。

結構、大きな試練ですね…。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 3話 感想|初出勤日にドキドキ

 

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(先々週に放送された回のため日付をいじって投稿しようかと思ったけど、

最新話が休止になったので、普通に上げちゃいます。他に上げられる感想もないしね。)

 

俊祐(工藤阿須加)の彼女っぽい涼音(水沢エレナ)が気が強そうだな…

いびられる展開が来るんじゃないかな…とか思いながら、

まるで我が子のように萌子美(小芝風花)の初出勤を見守った回。

この時ばかりは、すぐネガティブな方に考えてしまう

母の気持ちがちょっとだけ分かる気はしました(笑)

普通に面倒見の良いお姉さんで良かったです。

 

萌子美の性格的に、フリーランス…特に自分をありのまま出せる

イラストレーターとか、今回で言うフラワーアレンジメントとか、

芸術の仕事が向いている気はするんだけど、彼女はまた"誰かの下で働く"道を選んだ。

「お客さんに喜んでもらえる花が、私には分かる」その考えもごもっともではある。

でも、花屋で働く以上はある程度のルールは守らないといけないし、

涼音は結構ハッキリ物を言うからキツイかもしれないけど、

アドバイスしてくれたのは見た目のバランスとか、色合いとか、デザイン方面の話だから、

今後接客していく上では"お客様を喜ばせるための知識"として覚えておいた方が

人生において役に立つのかもしれない…と思ってます。

 

でも、偉いなぁ…萌子美。

意見がすれ違っていたら弁解してしまいそうになるのを、グッと堪えましたよ。

純粋に「これが私だから!」「私はこうでありたい!」を描くんじゃなくて、

涼音達に1つ1つ指導してもらったり、

「それはどうかな?」と言ってくれるおじいちゃんがいたりして、

理想と現実の差に悩まされながらも、考えて、考え抜いて、

自他共に否定しないように気持ちを伝える…という結末に落とし込んだ所が

大人の脚本だと感じさせますね。

 

で、父・伸寛(田辺誠一)の独立の件は…実際の所どうなんでしょうかねぇ。

自発的にじゃなくて、本当に経営状態が悪くて事務所が潰れたとか、クビを言い渡されたとか、

悪い流れで在宅ワーク(…という名の就活?)を始めたと思うんですけど。

それにしても、妻に言わずに事務所を畳んだ旦那に、涼音に言わずに妹を雇う事にした兄…

誰にも相談せずに自分で物事を決めちゃう点では、"親子"って感じがしますな(笑)

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 2話 感想|閉ざされていた世界

 

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萌子美(小芝風花)にとっては、恐らく初めての反抗期…ですね。

母に対するわだかまりが解けて、本音を言い合えるようになるくだりは

あと2、3話してからだろうと思っていたので、今回で持ってくるとはちょっと意外でした。

これ…前回も思いましたが、1時間編成で見たかったなぁ。

この枠にしては珍しくザ・ハートウォーミングな世界観よ。

また戻ってきたとしても歓迎してくれそうな職場の人々の温かさと、

祖父・観(橋爪功)が萌子美を陰ながら支えてくれる存在の大きさに泣けてしまう。

と同時に、もっと早くにおじいちゃんと暮らせていれば

彼女もあそこまで悩みを抱える事はなかったのかなぁと思ってしまいました。

 

強いて言えば、母・千華子(富田靖子)との関係性は

初回でそれとなく示されてはきたものの。

(30分という短い放送時間なので書いてもしょうがないとは思いつつも)

「母親の言葉にどれだけ我慢してきたか」や「千華子がなぜ観を嫌うようになったのか」

といった背景をもうちょっと説明してから今回の話を見たら、

千華子が何だかうるさいお母さんという印象止まりで終わらず、

萌子美により感情移入出来たのかもしれませんが…

好意的に捉えれば、本作が全8話だと想定すると

変な引き延ばしがなく、テンポ良く物語を進めていっているともとれますね。

 

萌子美の成長物語の第2章は、花屋でのお話。

勇気を出して辞めると上司に伝えた事で職場の人々と打ち解け合い、

そこでコミュニケーションをとる事の楽しさを経験した萌子美が、

次回からは花屋の人々との関わり、そして恋…?と

「自分が今まで知らなかった世界」をどんどん味わう展開になって行くのでしょう。

 

最後に、強く印象に残った所は…

観と萌子美がラーメンを食べているシーンで出た

「フォークで食っちゃいけないっていうルールでもあるんですか?」という台詞。

内容は違うかもしれませんが、「僕らは奇跡でできている」の鮫島教授が言った

「スプーンそのものを活かし切る」くだりを思い出してしまいました。

フォークだからと言って使える"制限"を自分で決めない、

もっと違った使い方が出来るんじゃないか…という

"モノの可能性"を見る点で、重なっちゃってね。

 

千華子はどちらかと言ったら、ルールを設ける側ですよね。

母親の気持ちも分からんでもないんですが…

子育てを経験した事のない私からしたら、「うるさい!」「話聞いてよ!」と

つい娘目線で見てしまう所があります。

反面教師じゃないけど、本作を見ていると

言葉1つで子供の可能性を狭める恐れがあるから気をつけなくちゃ!という

学びもあったりします(笑)

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 1話 感想|家族再生の物語でもある?

 

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脚本家は橋部敦子さんで、今期は2本書かれています。

世間からはちょっとダメな子扱いされている主人公を否定したりせず、

第二の母のように見守って可愛がりながらその人の成長を描く作風(個人的イメージ)が

どちらにも共通しているものの。

「知ってるワイフ」は更に恋愛模様や「夫婦あるある」を織り交ぜて

胸がチクっとする切ない物語へと昇華させた冒険的な作品ならば、

本作は初回の段階では"らしさ"が存分に発揮された王道の作品なのかな?という印象を受けました。

近い作品を挙げるならば、「僕らは奇跡でできている」のような

優しさに満ちた雰囲気が感じられましたね。

最大の理解者がおじいちゃんっていう所も似ています。

 

初回の内容はやはり30分で短いからなのか、

人物紹介や主人公の置かれている背景を紹介し、

最後に本作が「自分自身が生まれ変わる物語」である事を提示した

所謂プロローグ的な内容だったと言えばそれまでなのですが。

とりあえず、小さい頃からそばで見ていても「うちの妹は変わっているから恥ずかしい」

なんて言わない兄・俊祐(工藤阿須加)の温厚な性格には救われますし、

父・伸寛(田辺誠一)も物腰柔らかそうで、

家族パートで心がギスギスする事はなさそうだという安心感は得られました。

と同時に、母の過干渉な性格が、

家族をなぁなぁな関係にしてしまったんだろうなぁ…というのも2人から何となく伝わりました。

 

娘を一番信じてやらなきゃいけないのは親なのに!って思う気持ちもあるけれど、

うちの子が「変な子と呼ばれる」「ひきこもり」「登校拒否」「仕事が続かない」

人生を送ってきたら、自分の育て方が間違えたのかと不安になって

全力で接しようとしてしまうのも分かる気がします。

ただの悪い人だとは思えないから、グサッとも来る。

母の描写や、大人になっても全員で暮らしているほど仲睦まじい家族の描写には

ちょっとした遊川脚本っぽさを感じさせたり。

萌子美(小芝風花)が自分と向き合う事によって自信がついて、

彼女の成長に周りも影響されていって、それぞれの"良さ"を受け入れていく…

表向きは「主人公の成長物語」だろうけど、実は「家族再生の物語」でもあるのだろうかと

考えさせられました。

 

小芝風花さんは「トクサツガガガ」をはじめ、「美食探偵」「妖怪シェアハウス」など

基本的に明るくて可愛げのある役を演じるイメージがありますが、

本作では佇まいからガラッと違っていて、

少し俯きがちで声にも暗さを帯びた内気な役も演じ分け出来るのか…

という新たな発見を得られましたね。

今まで演じてきた役を集めて、ぜひ乙女ゲーを作って欲しいくらい(笑)

毎回新たな作品でお見かけするたび、凄いなぁ…と思わされる女優さんですね。

 

 

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