2022年秋ドラマ-ザ・トラベルナース一覧

ザ・トラベルナース 8話(最終回) 感想|本当にトラベルしちゃった。

 

 

初回ぶりの静(中井貴一)の広島弁を聞いた時、

そうそうこれこれ!って嬉しくなっちゃいましたよ。

当初は広島弁と「必殺仕事人」的なお仕置きが

毎回の"お約束"になると思っていたんですよねぇ…。

なのに…まぁ、2話と4話に関しては違う気持ち良さがあったし、

意表を突く面白さもあったけれど、

回を重ねるごとに「ナースとして真っ当な仕事をする」事での痛快さは薄まってしまった上に、

登場人物が豪華キャストだったためか、

歩(岡田将生)との愉快なやり取りも減ってしまって。

おまけに、前回の感想でも書いた通り、太郎(泉澤祐希)の調子っこいい所は

変わらないのを筆頭に、異風の2人がやってきても病院全体の意識改革が見られる様子もなく。

何だか、いろんな意味で不完全燃焼で終わった感は否めませんでしたね。

 

今回を見ていて特に気になったのは、

静の「契約終了までナースでありたい」という考えについて。

(もし悪化したら)その時はその時って言って…礼(荒木飛羽)の例を挙げていましたが、

彼の場合は「周りに自分の病気が周知されている状態で」それでも彼の想いを汲みたくて

実行に移した事であって、静の場合は、歩と部長、院長とその側近の人たち以外には

病気の事を隠し通しているんですよね。

そこも違うし、ましてや静は人の命を預かる立場。

気持ちは分かるし、注射や手術には関わっていないと言及されてはいたものの、

いつものように仕事をしていたら、もし容態が急変した時に運んでいた運搬機器を誤操作したり、

手が滑ったりして患者に危害を加えてしまう可能性もある訳で。

それらを十分に考慮せずに「その時はその時」で済ませちゃうのは、

流石にちょっと無責任なんじゃないかとは思えてしまいましたね…。

 

働かせるにしても、せめて、書類のファイリングやカルテの入力といった

事務のお手伝いをさせた方が、まだモヤっとしなかったのかもしれません。

っていうか…これまでストライキや医者との共同作業回、新人成長記も描きながら

歩と静"以外"の登場人物にも1人ずつスポットライトを当てた作風にしたのなら、

最初からみんなに打ち明ける展開にしてしまった方が良かったんじゃないでしょうか。

打ち明けた事で一歩引くようになった彼が、残りのナースたちの仕事ぶりを見て

「もう私がいなくても大丈夫ですね」と安心して去る…

この話も描いてこそ本作"らしい"集大成と言えるのではないか?と考えています。

 

まぁでも、元々嘘がキーワードとなっていた本作が、嘘で匂わせて終わり…という

ラストシーンになっていたのは、純粋にクスッとさせられました。

静の秘密も、ずっと気になっていた歩と静の出会いも分かった事ですし、

もし続編をやるんだとしたら、今度は2人のやり取りで楽しませる方向に行って欲しいですね。

出演者のスケジュールと予算を考えたら…

連ドラよりも、お正月SPといった定期的な放送の方がしっくり来るのかな?

(別にお正月だけにこだわらないですけど、過去作の件もあるので何となく。)

脚本家さん繋がりで、大門先生とコラボさせてもアリかもしれません。

 

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ザ・トラベルナース 7話 感想|礼くんがどうしても叶えたかった夢

 

 

今回の脚本、中園ミホさんだったんですね…。

女性の本音や、女性同士のバチバチを描いていた前回の内容を描いた方と

同じとは思えないくらい、普通〜にハートフルなお話でした。

 

ただ、エピソード自体は悪くなかったんですけど、

見ていてちょっと気になったのは、「看護師が無茶を通す」点では

2話の孤独のグルメ回と共通しているのかな?という事。

あの時は確か、脳梗塞になったばかりの患者に固形食を食べさせての治療法に

最初は良く思っていなかった歩(岡田将生)だったのが、

静(中井貴一)の真意を知って、やがて医者と協力するまでの過程が描かれていたんですが…

それを考えると今回の内容も、

"看護師の本来の仕事"を通して魅せる事は出来たはずなんですよねぇ。

 

例えば、強行する人物が、2話では静だったのが、

今回では歩になっていた所まではまだ良かったものの。

うーん…何と言うか、最後の夢である映画撮影に1日付き添う形ではなく、

骨転移で手術は難しいと言われようが、

母とスイス旅行に行けたり、今後も自主制作が出来たり…と

小さい頃からいくつか叶えたかった夢を叶えられるような体にするために、

多くの医者に反対されながらも治療を諦めない描写があった上で、

あの映画撮影のくだりを最後に盛り込んだ話になっていたら。

本作のもう1つの軸である「歩の成長」もより伝わってきたし、

「医療モノ」から脱線しかけているようにも映らなかったんじゃないかと思ってます。

 

終盤の、礼(荒木飛羽)がいたベッドの横に1つの椅子が置かれている構図も、

シングルマザーで忙しい日々を送っていた分、

2人きりで話す時間が欲しかったんだろうな…という

母の本音と不器用さ(ある種の"夢"?)が覗き見えただけに。

内容"だけ"で捉えると、母がただの過干渉で

お見舞いにまともに来ない人で終わってしまったのも勿体なかったですね。

「人を見て人を治す」なら、親子の関係の修復も取り入れて欲しかったです。

 

で…視聴率は良い方なのに、登場人物が多いせいか、なぜか駆け足に見えるまま最終回。

静と天乃(松平健)の関係性もはっきり明かされてませんよね?

でも、それ以上に個人的に「そこは触れなくて良いの?」と思っているのは、

太郎(泉澤祐希)を立ち直らせる回がなかった事ですかねぇ。

実は…途中まで太郎役が泉澤祐希さんだと気づかなかったんですよ(笑)

それくらい、小者感たっぷりなキャラなんですよね。

だから、今までの出演作で爪痕を残されていたのを考えると、

あの役が本当に泉澤さんである必要があったのかという疑問がず〜っと残っております。

 

 

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ザ・トラベルナース 6話 感想|部長の為ではなく自分の為のストライキ

 

 

女性同士による爆弾発言、大声で怒鳴り散らす愛川(寺島しのぶ)、

天乃(松平健)への「私の方が真面目に仕事やってます」マウント…

女性キャラを"強い女"に仕立てようとしている描写が、

いかにも中園ミホさんらしい作風だなぁって思います。

 

それだけに、肝心のナースたちのストライキ行為が、

自分たちの意見を貫き通すたくましさを見せる訳でも、言動の未熟さを反省する訳でもなく

中途半端で終わってしまったのが残念です。

 

愛川の退職を機に、菊子(安達祐実)を筆頭にナースがそれぞれ仕事を手分けするようになり、

くたくたになった所で「部長は何も言えないんじゃなくて、私たちがこうならないようにと

少しでも自分に負担をかけてくれていたんだ」と気づく女性ナースたちの"成長"が

盛り込まれていたなら、ストライキのシーンもちょっと感動的に見えたかもしれませんが。

あの感じだと、改善点すら考えずにぶつくさ文句を言い、結局全ての仕事を愛川に押し付ける…

要は「やっぱり部長の存在が必要」じゃなくて「自分の仕事を減らして楽になりたい」がために

愛川の復帰を求めたようにしか映らなかったんですよね。

 

せめて、愛人の噂が数年前から広まっているのを利用して、

本人に直接脅すくらいしてやったら痛快感で魅せる話にもなったでしょうに、

それもないので…。(だって、理不尽な理由でクビにしたのは事実なんだし…。)

愛川が本音を初めてぶちまけた前半と対にして、

後半では、今度は部下たちがグイグイ核心に迫る…という構成をとっていたら、

「愛川に長年指導してもらった立場」として、"成長"が見えて

面白味が増したんじゃないかとも思えてしまいました。

 

そして、これは今まで本作を見てきた上で感じた疑問なんですけど…

全9話だと想定して(14:00追記:確認してみた所、全8話でした)

もう2/3である6話に到達しているというのに、

歩(岡田将生)の成長があまり実感出来ていないのは私だけでしょうか?

静(中井貴一)の影響を受けている事が伝わったのは

4話での患者に嘘をつくくだりくらいで、

あとは基本的に、毎回振り出しに戻っている気がするんですよね。

日本の医療体制の愚痴を言う→偏見に囚われる→静の言葉で考えを改める→行動に移す

のローテーションといった感じ。

今回なんかは…着実に成長しているのなら、

少なからず、愛川があの日突然声を荒げた事に違和感は覚えるだろうし、

数ヶ月間彼女と関わっている以上は

「患者の事ももう少し考えてくれたら良かったのに」なんて考えには至らないはず。

最近は、メインエピソードに歩が時々首を突っ込む形になってしまっているのも含めて、

このままだと、"成長の集大成"とも言える最終回にちゃんと繋がるのかが不安です…。

 

当初は「ああ、『ドクターX』が長編シリーズになったのも分かるなぁ」

と思える出来だっただけに、

回を重ねるごとに、展開や設定に粗が出始めている感は否めませんね。

 

 

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ザ・トラベルナース 5話 感想|元嫁に命拾われた男

 

 

「命拾いした」と言っていたのでね…もうサブタイトルは↑しか思いつきませんでした(笑)

 

「拾われた男」は元々夏クールにBSプレミアムで放送されていた作品ではあるものの、

今期はその作品含め、「PICU」「ジャパニーズスタイル ※2話ゲスト」「舞いあがれ!」と

かなりドラマに出ずっぱりの松尾諭さんがゲストだった今回。

ドラマ好きからしたら、また出てる!なんて話題に上がりやすいですが、

それだけではまだまだ足りず。

本作の中で唯一謎めいた我が道を進むタイプの吉子(安達祐実)をメインに仕立てる事で、

元夫婦だった過去を紐解きつつ、

お2人のやり取りで楽しませる方向に舵を切った…といった感じでしょうか。

 

今回は何と言っても、安達祐実さんの存在感が光りましたね。

特に、五反田(松尾諭)がヒモからクズになったとカミングアウトするシーンでは

「同情するなら金をくれ!」と言わんばかりの気迫とエネルギッシュさがありました(笑)

回想含めてあまり深い掘り下げはなかったのですが、あの怒りをぶちまける様子から、

売れない頃から支えつつ、二人三脚の生活を長年送ってきたものの

五反田のだらしなさに付き合うのにも苦労し、

愛していたはずが徐々に心が疲弊してしまった…という

離婚するまでの過程や心境が感じ取れたのが良かったです。

"想っていた"描写があったからこそ、実はファンの1人である事にも、

最後の「ここに来ないで」が優しさの裏返しである事にも気づけたような気がします。

 

しかし、3〜5話と、ここまで脇役をメインに置いて

歩(岡田将生)と静(中井貴一)が一歩引いてサポートに回るか?

あえてメインの人物に絡めて対立させる形で"チーム"を描くか?

といった話が続いてきましたが、そろそろ1・2話のようなコンビの活躍を

またガッツリ見たいなぁというのが正直な気持ちですかね。

不足している訳ではないけど、

今回に関しては完全に、吉子と五反田による"人情劇"で魅せる話になっていましたからねぇ。

 

もっと具体的に書くなら…

いつにも増して「人を見て人を治す事が出来るナースになって下さい」を

強調していたのが気になっていて。

それが「吉子の動き」を通して学びや気づきを得る…というより、

ナースが医者より下だと思っている偏見を突かれたり、

そんな偏見を抱えているから何気なく告知をしてしまったりした

"歩自身の過ち"にかかっているようで、

2つのエピソードがちょっと分断されている感覚を覚えてしまったのです。

つまり、いつものように"歩の成長物語"を兼ねた内容としては

分かりづらくなっていたというか。

まぁでもここは…静のもう1つの顔が明かされた以上、

最終章に向けての準備を始める意味合いも込められているのかもしれません。

 

前回の感想で、ゲストの名前に数字がついているから、

話数で考えると「九鬼」静も患者側になるのでは?なんて書きましたが、

どうやらその線はなくなりそうですね。

あとは…静がなぜ歩に近づいたのか、かな?

 

 

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ザ・トラベルナース 4話 感想|ぶつかり合いが親子を繋げる

 

 

今回は郡司(菜々緒)回だった訳ですが、

歩(岡田将生)も静(中井貴一)も上手い具合に絡められていた気がします。

患者の意向よりも効率ばかり重視する上司に不満を覚えている彼女に、

同じく日本の医療体制にやきもきしている歩(岡田将生)を重ねる。

そして…静(中井貴一)は一歩引いて、さり気ない言葉で郡司を奮起させる立場に回る。

 

歩の場合は前にガンガン出していき、静の場合は暗躍させる事で初めて

両者の個性が光ると思っているので、

患者・四方田(岸本加世子)に対してどんな動きを見せるのか?を

郡司を軸に展開していった今回の内容は、

役割分担が明確になされていたのも相まって興味深く視聴出来ました。

 

「ナースは医者の指示でしか動けない」のも恐らく医療あるあるで。

現実世界だったら、ナースハウスの面々みたいに愚痴って終わり…

ドラマだったら、型破りな主人公が現代の医療をスパッとぶった斬る!

という話になりそうなイメージを抱えていた分、

「医者の指示でしか動けないと嘆くくらいなら、医者の考えを変えて

正しい指示をしてもらえるように交渉してみれば良いじゃないか」といった

実際に行動に移せそうな"協調"の方向に持っていったのには

そうきたか…と思わされましたね。

医者は医者、ナースはナースで出来る事を探し、情報を共有して

みんなで協力しながら最善策を見つけていく。

お仕事ドラマ要素もちゃんと描かれているのが、この手の作品にしては何だか新鮮です。

ナースが主人公のドラマだからって医者を完全なる"敵"にするのではなく、

理想の体制に近づけるようにと、互いが手を取り合って

患者に向き合おうとしている姿は、やっぱり見ていて微笑ましいものですね。

 

患者の前で演じたり、営業妨害したりw

あまりにも大胆な行動過ぎてツッコミたくなっちゃうんだけれども、

そこも歩らしい寄り添い方というか。

「目の前で亡くなっていく母に何もしてやれなかった」悔しさと

「(最善は尽くしたんだろうけど)医者が母を見捨てた」ふつふつとした怒りを

想像させたあのエピソードが加えられたからこそ、

彼の動きにも説得力が感じられたのかもしれません。

というか…嘘で終わるオチのつけ方も良かったですねぇ。

前半の静が患者にした話を嘘だと指摘していたのに、

最終的には自分も嘘をついてしまうという(笑)

本人はそんなつもりはなくても、静に確実に影響されていっているのが

伝わってきて、クスッとしちゃいました。

 

小出しにしている天乃(松平健)の過去の件は、無難に医療過誤かな〜?とは思うんですが、

それよりも今回で気になったのは、

主に治療する患者の名前に必ず数字がついている事ですかね。

一村、二階堂、三雲、四方田…そして次回は五反田。

テレビ朝日のこの枠のドラマは、基本的に全9話構成で、静の苗字は「九鬼」。

って事は…最終回では静が患者になって、成長した歩が手術をする話にもなり得そう??

 

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ザ・トラベルナース 4話 感想|ぶつかり合いが親子を繋げる

 

 

今回は郡司(菜々緒)回だった訳ですが、

歩(岡田将生)も静(中井貴一)も上手い具合に絡められていた気がします。

患者の意向よりも効率ばかり重視する上司に不満を覚えている彼女に、

同じく日本の医療体制にやきもきしている歩(岡田将生)を重ねる。

そして…静(中井貴一)は一歩引いて、さり気ない言葉で郡司を奮起させる立場に回る。

 

歩の場合は前にガンガン出していき、静の場合は暗躍させる事で初めて

両者の個性が光ると思っているので、

患者・四方田(岸本加世子)に対してどんな動きを見せるのか?を

郡司を軸に展開していった今回の内容は、

役割分担が明確になされていたのも相まって興味深く視聴出来ました。

 

「ナースは医者の指示でしか動けない」のも恐らく医療あるあるで。

現実世界だったら、ナースハウスの面々みたいに愚痴って終わり…

ドラマだったら、型破りな主人公が現代の医療をスパッとぶった斬る!

という話になりそうなイメージを抱えていた分、

「医者の指示でしか動けないと嘆くくらいなら、医者の考えを変えて

正しい指示をしてもらえるように交渉してみれば良いじゃないか」といった

実際に行動に移せそうな"協調"の方向に持っていったのには

そうきたか…と思わされましたね。

医者は医者、ナースはナースで出来る事を探し、情報を共有して

みんなで協力しながら最善策を見つけていく。

お仕事ドラマ要素もちゃんと描かれているのが、この手の作品にしては何だか新鮮です。

ナースが主人公のドラマだからって医者を完全なる"敵"にするのではなく、

理想の体制に近づけるようにと、互いが手を取り合って

患者に向き合おうとしている姿は、やっぱり見ていて微笑ましいものですね。

 

患者の前で演じたり、営業妨害したりw

あまりにも大胆な行動過ぎてツッコミたくなっちゃうんだけれども、

そこも歩らしい寄り添い方というか。

「目の前で亡くなっていく母に何もしてやれなかった」悔しさと

「(最善は尽くしたんだろうけど)医者が母を見捨てた」ふつふつとした怒りを

想像させたあのエピソードが加えられたからこそ、

彼の動きにも説得力が感じられたのかもしれません。

というか…嘘で終わるオチのつけ方も良かったですねぇ。

前半の静が患者にした話を嘘だと指摘していたのに、

最終的には自分も嘘をついてしまうという(笑)

本人はそんなつもりはなくても、静に確実に影響されていっているのが

伝わってきて、クスッとしちゃいました。

 

小出しにしている天乃(松平健)の過去の件は、無難に医療過誤かな〜?とは思うんですが、

それよりも今回で気になったのは、

主に治療する患者の名前に必ず数字がついている事ですかね。

一村、二階堂、三雲、四方田…そして次回は五反田。

テレビ朝日のこの枠のドラマは、基本的に全9話構成で、静の苗字は「九鬼」。

って事は…最終回では静が患者になって、成長した歩が手術をする話にもなり得そう??

 

 

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ザ・トラベルナース 3話 感想|歩、本当にやり手だったんか?

 

 

歩(岡田将生)の外出先で人が急変した所を緊急処置する…

このドラマの病院には、仕事を舐めている医者が赴任してくる…

といった"定型"を外してきた今回。

おまけに、向坂(恒松祐里)の

ドジっ子(では済まない事やってるけど…)新人成長記が追加されたのもあって、

今までとは違う雰囲気に仕上がっていました。

 

向坂の他にも、患者・三雲(村杉蝉之介)が厄介者な上に、

ダメダメ男なのが滲み出ている彼氏(山口のりとも)や、

向坂を密かに想うもう1人の患者・礼(荒木飛羽)と、描くべき人物がとにかく多い。

そのため、当然ですが、複数のエピソードを同時進行させなければならなくなります。

今回が60分の「拡大スペシャル」である事が起因しているのか…この欲張り具合のお陰で、

正直、途中まで話の進みが遅くて、もしかして来週に続く?と思えてしまったのも事実です。

 

まぁでも、最後は静(中井貴一)の安定のクレバーっぷりで、

「ここを見せつけてやりたい!」と期待していた部分もきちんと回収して

三雲を成敗してくれたので、結果オーライって所でしょうか。

いっその事、実際にスカートを履いて出勤するくらいしてやった方が、

良い意味で"フィクションらしさ"が出てきて、コミカルさが増したとは思いますが。

…あそこで倒れて匂う量なら、検査したら間違いなく引っかかるだろうとか、

本来だったら医療過誤で裁判が長引きそうだとか、

いろいろツッコミどころもあるんですが(笑)

最後が楽しければ、それで良いや〜って事で…。

 

というか、それよりも気になったのは、歩の描写について…なんですよねぇ。

彼がストレートに物を言う性格なのは理解しているし、

三雲があまりにもセクハラおじさんだったので、怒りたくなるのも分かるんですけど、

にしても…今回はキャラ付けが過剰気味じゃなかったですか?

主語をつけると必ず「日本のナースは〜」から始まったり、彼の発言にいちいち反応したり。

常にイラっとしていたからか、初々しいを通り越してちょっと面倒臭かったなぁとw

脚本家が違うのかと思いましたが、別にそうでもなかったですしね。

 

で…もう1つ思うのは、あの感じだと、アメリカでも本当に

シゴデキ(=仕事の出来る男)だったのか?って事。

腕前が良いのも大事ですけど、医療業界にいる以上は

チームワークの構築も欠かせないでしょうから。

アメリカならイエスノーもはっきりしやすい訳で、その世界で感情をぶつけていたら

すぐさま揉め事に繋がりそうなんですけど…違うのかな(苦笑)

クビになったのを、日本の病院に要請されたという体でオブラートに包んだとか?

だからトラブ トラベルナースなんですかねぇ。

 

とにかく、次回はまた通常放送に戻るようなので、そちらに期待ですね。

 

 

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PS.後で消すかもしれませんが…木曜日はやっぱり本作の感想を先に書いて、

「silent」の方は休日に回す方向で行こうかと考えています。

そっちの方が、どう書くか考える時間も、

感想にかける時間もじっくり充てられそうなので。

その代わり、早く上げられるように努めます!!(いつも遅くてすみません…^^;)

 

 

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ザ・トラベルナース 2話 感想|嘘の中にも真心を

 

 

静(中井貴一)の広島弁の毒舌と、

「必殺仕事人」を彷彿とさせる治療シーンのインパクトが強かった初回。

普段にこやかな表情でいてのギャップが可笑しかったもので、

あの2つが"お約束"になるんだろうなぁ…

「ドクターX」にもあった痛快劇を、今度は2人で見せていく形になるんだろうなぁ…と

思い込んで見ていた分、今回のオチには中々意表を突かれましたね。そう来たか!と。

 

患者の前でガミガミうるさかったり、偉い医者ほど仕事を舐めていたり、

病院は相変わらず忖度だらけだったりとベタな要素てんこ盛りなのに、

うっかり目頭が熱くなってしまいました。

食べる事が大好きな二階堂(キムラ緑子)の想いを汲み取り、

回復していくまで懸命に治療に励んだ歩(岡田将生)や静たちの誠意を

丁寧に丁寧に描いた脚本が、見ている側の心を温かくさせたんだと思います。

私も金曜日は自分のご褒美にと外食に行くほど、生き甲斐にしているようなもんなのでね…

仮に胃ろう手術したとて、美味しいものを自分の口で

自分のペースで食べられないとなると、相当辛いですよ。

 

キムラ緑子さんも、今回の患者役にぴったりな良いキャスティングでしたね。

脳梗塞って後遺症が残って、どうしても長くつきまとうイメージがあるので、

回復するの早っ!とは思いましたが。

でも…漫画を読んでいる時はまだおぼつかなかったのが、

やがて比較的すらすら喋れるようになって、

最後には「嘘つき!」とはっきり言えるまでになった時の声が

持ち前のあの艶(つや)のある声で聞けたからか、何だか清々しい気持ちにさせられました。

だからキムラ緑子さんか…と納得。

 

孤独のグルメ」も見ている私としては、その作品名が何度も出てくる所も楽しく視聴。

ドラマや映画をオマージュとして使うと、一般的には出オチで終わってしまいがちな分、

本編にがっつり絡めてきたのも意外性があって、面白かったです。

静の毒舌っぷりにも"真心"が見えて良いですね。

彼に振り回される歩のリアクションも好きですが、

やっぱり彼の人柄には引き付けられてしまいます。

父にまつわる嘘も…半分は本当なんでしょうねぇ。歩も途中から察していたはず。

いろんな患者を見てきての経験談を取り入れて行ったんでしょう。

 

また違った意味で、スッキリしたお話でした。

 

 

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ザ・トラベルナース 1話 感想|王道だからこその利点もある。

 

 

初期の頃は面白かったのかもしれないと感じさせた

「ドクターX(シーズン6のみ視聴)」を筆頭に、

「リーガルV」も「ハケンの品格」も「七人の秘書」も、

中園ミホ脚本はどれも合わなかった私。

本作も、大人の事情でキャストを一新して、ナース版で「ドクターX」の焼き直し作品に

なるんだろうなぁと思ってあまり期待していませんでしたが…

中々どうして、悪くなかったですね。

 

確かに、設定こそ、中園ミホ作品らしい"ベタさ"は随所に感じさせます。

フリーランスで大量のギャラが発生する主人公とか、

ブランドイメージだけを重視してVIP待遇する病院の方針とか、

「病を治す」が本業であるはずの医者が

なぜか症状を見抜けない(その結果、スーパーナース=主人公を立てる)とか。

序盤で立て続けに見せられた設定は、

全体の医療ドラマあるあるも含めて全く新鮮味はないんですが、

でも、逆に考えてみると、それが"名刺代わり"にもなっていて、

放送してから15分くらいの時点で

どんな作品なのかが掴みやすいという利点も生まれるんですよね。

 

そして、良かったのは…物語の前半部分で

どんな雰囲気か?どんな方向性で行くのか?をテンポ良く見せ切った所。

あとは、オチまでの流れが満足の行くものになっているかどうかなんですが、

そこは中井貴一さん演じる静の"上品なヤクザ"っぷりが

視聴者のワクワク感を持続させてくれました(笑)

中井さんの底知れぬ闇を匂わせる演技によって、

正直言うと、もう1人主演である岡田将生さんを食ってしまっている

気がしなくはないものの、

あの力関係が「気が強そうに見えて弱い」「気が弱そうに見えて強い」

歩(岡田将生)と静それぞれの人柄を表しているようで興味深いですし。

現時点では静が、誰の手にも負えなそうなキャラだというのを

初回で強く印象づけた事によって、

今後は「歩の成長物語」でもあり「病院立て直し痛快ドラマ」にもなっていくんだろう…

と思える内容にもなっていました。

 

静の意味深な背景描写、2人の掛け合いもさる事ながら、

看護師寮のパートも"緩急"として良いアクセントになっていて、普通に面白かったです。

「歩ちゃん」呼びには笑わされました。

(個人的には、完璧よりもちょっと抜けている岡田将生さんの方が好きなのです…w)

コミカルもシリアスもミステリーも、全方位で楽しめる要素が散らばっている辺り、

エンターテインメントとしては、何気にしっかり作られているんじゃないでしょうか。

 

「ドクターX」が長編シリーズになるほど愛されていたのも何となく伺える、

手堅い初回だったと思います。

ただ、実は…次の時間帯に「silent」があって、

そちらの作品の感想執筆にじっくり時間をかけたいがために、

本作が微妙なら感想も書かなくても良いかなぁと思っていたくらいなので、

次回以降は視聴のみに切り替える可能性もあります。

また書きたくなるほど面白ければ、休日の方にズラすかもしれませんし…

他のドラマとの兼ね合いもあるので、まだまだ未定です。

 

 

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