ザ・トラベルナース 8話(最終回) 感想|本当にトラベルしちゃった。

 

 

初回ぶりの静(中井貴一)の広島弁を聞いた時、

そうそうこれこれ!って嬉しくなっちゃいましたよ。

当初は広島弁と「必殺仕事人」的なお仕置きが

毎回の"お約束"になると思っていたんですよねぇ…。

なのに…まぁ、2話と4話に関しては違う気持ち良さがあったし、

意表を突く面白さもあったけれど、

回を重ねるごとに「ナースとして真っ当な仕事をする」事での痛快さは薄まってしまった上に、

登場人物が豪華キャストだったためか、

歩(岡田将生)との愉快なやり取りも減ってしまって。

おまけに、前回の感想でも書いた通り、太郎(泉澤祐希)の調子っこいい所は

変わらないのを筆頭に、異風の2人がやってきても病院全体の意識改革が見られる様子もなく。

何だか、いろんな意味で不完全燃焼で終わった感は否めませんでしたね。

 

今回を見ていて特に気になったのは、

静の「契約終了までナースでありたい」という考えについて。

(もし悪化したら)その時はその時って言って…礼(荒木飛羽)の例を挙げていましたが、

彼の場合は「周りに自分の病気が周知されている状態で」それでも彼の想いを汲みたくて

実行に移した事であって、静の場合は、歩と部長、院長とその側近の人たち以外には

病気の事を隠し通しているんですよね。

そこも違うし、ましてや静は人の命を預かる立場。

気持ちは分かるし、注射や手術には関わっていないと言及されてはいたものの、

いつものように仕事をしていたら、もし容態が急変した時に運んでいた運搬機器を誤操作したり、

手が滑ったりして患者に危害を加えてしまう可能性もある訳で。

それらを十分に考慮せずに「その時はその時」で済ませちゃうのは、

流石にちょっと無責任なんじゃないかとは思えてしまいましたね…。

 

働かせるにしても、せめて、書類のファイリングやカルテの入力といった

事務のお手伝いをさせた方が、まだモヤっとしなかったのかもしれません。

っていうか…これまでストライキや医者との共同作業回、新人成長記も描きながら

歩と静"以外"の登場人物にも1人ずつスポットライトを当てた作風にしたのなら、

最初からみんなに打ち明ける展開にしてしまった方が良かったんじゃないでしょうか。

打ち明けた事で一歩引くようになった彼が、残りのナースたちの仕事ぶりを見て

「もう私がいなくても大丈夫ですね」と安心して去る…

この話も描いてこそ本作"らしい"集大成と言えるのではないか?と考えています。

 

まぁでも、元々嘘がキーワードとなっていた本作が、嘘で匂わせて終わり…という

ラストシーンになっていたのは、純粋にクスッとさせられました。

静の秘密も、ずっと気になっていた歩と静の出会いも分かった事ですし、

もし続編をやるんだとしたら、今度は2人のやり取りで楽しませる方向に行って欲しいですね。

出演者のスケジュールと予算を考えたら…

連ドラよりも、お正月SPといった定期的な放送の方がしっくり来るのかな?

(別にお正月だけにこだわらないですけど、過去作の件もあるので何となく。)

脚本家さん繋がりで、大門先生とコラボさせてもアリかもしれません。

 

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