2023年冬ドラマ-ブラッシュアップライフ一覧

ブラッシュアップライフ 10話(最終回) 感想|何でもないような事が幸せだった232年の人生

 

 

いやぁ、良かったですなぁ……。

中村(神保悟志)のフライトキャンセルを始め、

物事が麻美(安藤サクラ)と真里(水川あさみ)の思惑通りにあまりにも進み過ぎていたため、

どこかで不幸が訪れたりしないかと、ラストまで内心ヒヤヒヤしながら見ていましたけど、

幸せな形で終わって安心しました。

ハッピーエンドはハッピーエンドでも、見終わった後に多幸感が残る最終回でした。

 

入念に対策を重ねてパイロットという立派な職業にまで上り詰められたのなら、

働き続ければ収入は多くもらえて、豊かな生活を続けられそうなものを、

そういった"花形の人生"を手放し、地元で親友と過ごす事を選んだ所も潔かったです。

最初は「オオアリクイになるのを防ぐために徳を積む」のが目的で

やり直しの人生を歩んできて、周回を重ねるごとに

"徳"に縛られ過ぎてしまっている様子もずっと見てきただけに。

最後のやり直し人生を通して、麻美は、何が自分にとって一番の"徳"であり"幸せ"なのかに

やっと気づく事が出来たんだな…と、感慨深い気持ちにもさせられました。

 

そして、4人は約束通り、老人ホームで他愛もない話をしながら人生を全うし、

転生後は、初回の冒頭でもちらっと出てきたハトの姿で仲良く過ごす。

一見ファンタジーなラストではありますが、

いろんな意味で、この時期に放送する意義を

感じさせた作品でもあったんじゃないかなぁと。

例えば…3月と言えば、新生活や新学期を控えていて、

日常が変化する事にワクワクする人もいれば、

充実した日々を過ごせるかと不安に感じる人もいて。

複雑な心境を抱えて生きる人々に対して、

「何を大切にするかで、人生はこんなにも未知なる可能性を秘めているのかもよ?」と

元気づける応援メッセージになっている…っていうのもそうですし。

それに、放送当時は3/12なのも踏まえれば、

人々にとって決して忘れられない日となった3/11の翌日で、

地元に戻れば家族が今でも健康に生きている事、

歳をとっても友達と定期的に会えている事の"普通の日常"の尊さをしみじみと感じては、

日々をもう少し大事に、丁寧に生きてみようと改めて考えさせられる

きっかけにもなったんじゃないかという気がするのです。

日曜日の夜に、この日で、この時期で本作を放送…もう奇跡みたいなものですよね。

 

最終回の主題歌は「Hello, Again 〜昔からある場所〜」なのも、

ああ、4人は青春が詰まったこの場所に帰ってきたんだな…と実感させられるようでした。

1人とぼとぼ帰る時に流れる17時のチャイムに、

もうやり直せないと分かった途端、

覚悟を決める麻美の心を和らげるかのような「笑えれば」と、

1つ1つの場面に余韻を残す選曲もそうですが。

今回で言う「バタフライマッサン」「4チラ」「カツカツポテト」など

話が弾んだ時に出やすいパワーワードを織り交ぜては

テンポの良さを生み出したりなんかして、最後まで細部も抜かりなかったです。

 

最終回の日は、用事があって録画視聴だったものの、

日10枠のドラマをリアタイしたのは、個人的にはかなり久しぶりでした。

約2年前の「極主夫道」以来かな…?(感想執筆もその作品が最後。おぉ…)

時間が遅くてあまり集中して見られないというのと、

基本的にその枠とは相性が合わないのもあって

録画で後回しにする事が多かったんですけど、

本作はどうしても次がどうなるのか気になってしまう、

そんな吸引力のある作品でもあったと思っています。

そして、本作を見て、日10枠はやっぱり、

サスペンスよりも気軽に楽しめる作品の方が当たりが多い説

(今までだと「今日から俺は!!」「親バカ青春白書」「極主夫道」「新・信長公記」)が

より一層強くなりましたね。

 

次作も同じような系統な気はするんですけど、

枠が新設されて、ただでさえドラマが増えてきているのでねぇ…(苦笑)

来期はその新枠が日曜日の本命ではあるので、

とりあえず、日9枠も含めて、最大3話くらいまでチェックするつもりではいますw

 

↓前回の感想はこちら↓

 

↓今までの感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 9話 感想|約100年越しの4人での会話。良かったねぇ…

 

 

今更なんですが、女性にとっての"幸せ"の選択肢に、結婚や出産だけでなく

「仲良しグループ」での会話も含まれていて…

そしてそれを尊重するかのような描かれ方が物凄く好きなんですよねぇ。

 

人間関係は複雑なもので、大人になると環境や状況の変化などで疎遠になりがち。

目の前の物事に追われていく中で、

思い出を一緒に懐かしんだり何気ない話をして盛り上がったり出来る友達の存在って、

やっぱり心の拠り所というか、明日また頑張ろう!という活力にも繋がる訳で。

そういった「友達との会話がいかに幸せで尊いものか」

かなり理解がある脚本になっている気がするんです。

 

今回の、麻美(安藤サクラ)と真理(水川あさみ)が

久しぶりに4人で過ごすシーンなんかは、特にそれが詰まっていました。

「良かったら一緒にお茶しない?」「無理しなくて良いんだけど…」

「本当、無理しないでね?」

断りやすい感じにしようと話し合いつつ、緊張感を帯びた言い方からは、

2人にとってもう次のチャンスはないから

最後はやっぱりみんなで仲良くなって終わりたい…というほんの期待や希望が伺えます。

そう思うのも、お互いに"楽しかった頃の記憶"が頭に強く焼き付いているからであって。

そして、麻美が1周目の時にクラスの中で孤立していた真理の心境や、

1〜3周目で人生は変わっても子供の頃から3人での付き合いを欠かさなかった麻美を

ここまでで印象づけるように描かれていたお陰で、

私たち視聴者も2人の気持ちに共感しやすいんですね。

 

勇気を出した結果、打ち解け合えたのには、

何回やり直しても気が合う相手だというのが証明されたようで

目頭がじんわり熱くなりましたし。

挿入歌のチョイスも相変わらず秀逸で、ストレートな曲だからこそ刺さってしまいました。

いやはや、心温まるシーンでした…。

 

明確な目標を持った上での5周目(6周目)なので、

最終章らしくピリッとした雰囲気になるかと思いきや、

「定期ミッション」や「福ちゃんの代表曲」などクスッと楽しめるパートも

バランス良く挟み込まれていて、今回もあっという間に楽しく見終えました。

でもって、最終回への"引き"もしっかり用意。

またもや豪華キャストで…一体何者?(どうしてもハイジャックしたいタイムリーパー?)

というのはもちろん、4周目の研究者時代を絡めながら

「自分が関わらなくても助かる命はあった=運命はそう簡単に変えられないのかもしれない」

という少し不穏にも思える事実を示していた辺り、

無事にハッピーエンドで終わるかどうかもドキドキさせられますね。

 

前回の感想でも書いた通り、来週は外出の用事のためリアタイは出来ません(汗)

でも、前時間のドラマと同日に最終回を迎えるだろうと予想して

翌日に有給をとってあるので、その日中に感想を投稿するつもりです。

どんな結末になるのか…落ち着いて、じっくり見届けます!

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 8話 感想|ラストチャンス。麻美、舞いあがる!?

 

 

思わずクスッとさせられながら、何気ない日常生活を描いてきた中で、

初めて"残酷さ"が描かれた今回。

前回の感想で「長生きする事が一番の徳なのかもしれない」と書き残しましたが、

長生きすればするほど、幸せな出来事を経験する時もあれば、

当然、辛い経験をする時もある訳で…。

 

不幸は不幸でも、意図的なものと偶発的なもので2種類に分けられると思うんですが、

今回は後者の方にスポットが当たっていて。

大切な人を失う悲しみも、何度やり直しても運命に抗えないやるせなさも

今まで幸せな描写を重ねてきたからこそ、

より痛感させられる話になっていた気がします。

 

じゃあ今回は、しんどい余韻が残って終わったのか?と言ったらそうではなく。

ユーモラスな部分も交えながら、最後にはいつもの

肩の力を抜いて笑えるテイストに回帰させていった所が

さすがバカリズムさんだなぁ…と思わされました。

前半では孤独と絶望で、一旦どん底に突き落としてから、

後半では新たな出会いを機に、再び"生きる希望"を取り戻していく。

そんな二段階構成も良かったけれど、個人的にグッときたのは、

人生をやり直しているのは麻美(安藤サクラ)だけじゃないよ…という設定。

 

本作は基本、麻美が主体となった物語なので、

私含む視聴者はどうしても主人公目線で見てしまいがちですが、

現実世界だと、誰が主役とか脇役とか、そういった概念はないんですよね。

そして、何を目標にしているのかも1人1人違うし、十人十色の人生がある。

そこを優劣つけず、人生ウン周目を生きる複数の人物を平等に描く事で、

最終的に「"何か"のために生きる人々はみんな特別」という

メッセージ性にも繋がっている気がして、その優しさに不思議と励まされた気分になれました。

 

で…「笑えれば」のチョイスがまたズルくて、まさか泣くとは思いませんでしたよ(笑)

「ただみんなが幸せになって欲しい」そう意気込む麻美や、

明日から一週間の始まりだ〜と気合いを入れる視聴者の背中を、

そんなに気張らんでも良いんやで…とポンと押して和らげてくれているかのような選曲で。

日曜の夜に最後に見る番組が本作で良かった…と心から思える回でもありましたね。

 

次回はとうとう5周目という事で…まさか、本家ではなくこちらで舞いあがるとは!w

残り2話で描き切るので、どっちに転ぶか読めなくて、余計にハラハラさせられます。

今回になって、面白味が一気に増した感じです。

最終回もどうなるか楽しみですが…最終回の日、リアタイ出来ないのが悔しい!!(笑)

(これについては来週、また改めて言及します〜。)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 7話 感想|徳を積めたかどうかの基準、案外単純なのかも?

 

 

「ねぇってば!」

麻美(安藤サクラ)のその言葉に振り返るも、

避けるように逃げてしまう夏希(夏帆)と美穂(木南晴夏)。

予告映像でこのくだりを見るたび、本当に胸がきゅ〜っとなる想いでしたし、

次回(今回)がより一層待ち遠しい気持ちにさせられてましたよ(泣)

 

で…いざ本編で放送されて、途中まで見ていて

「夢オチか?夢オチであってくれ!」と願っていたらそうだったので、

そこは安心したんですけど。

でも…インテリキャラのイメージを子供のうちに周囲に与えて、

親しい関係を築けないまま大人になってしまった以上、

2人との間にある"壁"をなくすのは、中々難しい事ではあるんですよね。

 

久しぶりに会って声はかけてみたものの、自分とは次元が違い過ぎるのか

次の話題が見つからなくて、どことなく気まずい雰囲気が漂い始める後半のシーンも、

現実世界でもあるある案件なだけに切なかったです。

その代わりに真里(水川あさみ)と友達にはなって、孤独は逃れたけれども…

やっぱり「3人での何気ないお喋り」も本作の好きなポイントの1つではあったので、

終始ぽっかりと穴が空いたような感じで見ておりました。

 

人生4周目で、合計すると120歳以上生きているのもあってか、

佇まいも口調も達観している大人になった麻美。

職業は今までの中で最も徳が積めそうではあるし、

今回の内容でも、3周目でのミスを活かしてスマートに対処する様子が描かれていましたが…

カット出来る所はなるべくカットしてサクっと進む展開も踏まえると、

タイムリープするたびに、徳を積む行為がどんどん"タスク化"していて、

人に寄り添おうとする想いが見えてこなくなるのが欠点にはなるんですね。

 

一番徳を積めていた印象があるのは2周目だけど、結果的には認めてもらえなかった…

じゃあそう考えると、人生をやり直す事が良いとは限らない…

そもそも1周目しか生きられない私たちは、失敗や後悔を抱えながらも

次は同じ経験をしないようにと改善しながら生きているので、

それがかえって「徳を積む」に繋がるんじゃ…

そんな風にいろいろ考えながら見ていたら、ハッとさせられるエピソードが出てきました。

35歳になってからの妹・遥(志田未来)の結婚式のエピソードです。

そこで、なんとなく"答え"が分かったような気がします。

 

35歳まで生きないと見られなかった、遥の幸せな光景。

1周目だったら、遥も「お姉ちゃんも喜ばせてあげたかった」という心残りを

この先もずっと抱えたままだったんじゃないかと思うと…

「徳を積む」の基準って案外シンプルで、長生きする事が一番の徳なのかもしれないなぁと。

 

例えば、親からしたら、子供たちには病気も事故もなくずっと幸せに生きていって欲しいし、

自分よりも先に亡くなって欲しくないと願ってしまうのが親心。

今の麻美は事故死に対する危機管理が不足しているように見えるだけに、

今回の件で、何か"気づき"を得られたら良いですよね。

 

もう1つ予告されていた「人生、何周目?」については、

まさか最後まで引っ張られるとは思わず。

でもポジティブに考えて…次回で怒涛の新展開になる事を期待します。

 

田邊(松坂桃李)の年商のくだりがスルーされた辺り、

もしかしたら麻美や真里だけじゃなくて田邊も?

いや、何周になっても人生があまり変わっていない周りの人たちもタイムリープしてる??

どんなからくりが明かされるのか、楽しみです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 6話 感想|17時のチャイムが沁みますなぁ…。

 

 

おおお…つらっ……。

今回は主題歌なしだったのも、後半戦になって「今までとは違うぞ!」という

空気の引き締まった感じが出てますね。

まぁ、強いて言うなら、17時のチャイムが主題歌代わりにはなっていましたが。

 

いやぁそれにしても、こんな佗しい余韻が残るとは思っていなくてね…

麻美(安藤サクラ)同様、すんごい沁みちゃいましたよ。

子役たちの若干距離を置く演技のリアルさも、何とも言えませんでした(泣)

 

人生3周目はメタなお仕事ドラマっぽさが増して、

視聴者(=テレビ業界に携わっていない一般人)にとっては空想的な話が続いていただけに、

今回は2・3話辺りにあった"哲学"を久々に感じさせる内容になっていた気がします。

4周目になって、もう同じ行為の繰り返しは面倒臭いと感じた麻美は

あれやこれやとショートカットしながら、より効率的な「徳の積み方」を試みる。

そうすれば自分の人生がよりブラッシュアップされていくかと思いきや、

結果的に、夏希(夏帆)や美穂(木南晴夏)という

大親友の存在を損失する形になってしまった。

よく「人付き合いは大事にした方が良い」とは耳にしますが、

今回の内容を見ていると、親友が出来て大人になっても関係が続いてるって、

本当に奇跡なんだなぁ…と身につまされました。

 

たった少しの行動でも、積み重ねていくと人間関係にも大きく影響を及ぼす。

子供も大人も問わず、今まで「3人での何気ないおしゃべり」のシーンに

じっくり尺を割いてきたのが、薬服用後かのように、

今回になってじわじわと効いてくるんですね。

改めて、緻密に計算された脚本だと思います。

 

オオアリクイときて、ニジョウサバ、ムラサキウニなので、

高価な食べ物になっている点では少しでも徳は積めているのでは?って気もするんですが、

それでも赤ちゃんからのやり直しの人生を選んだ麻美。

次回からは水川あさみさんが今度こそ(?)登場するみたいです。

 

何となくの予想だと、確か「あの子絶対人生2周目だよね」と小学校時代に言われていた

宇野真里なんじゃないかなぁ…と。

真面目っ子な所は4周目の麻美と重なりますし、

予告だと4人で仲良くしている辺り、実は元々"仲良し4人組"だった可能性もありそうですし。

今回は意外な結末だった分、

早く麻美が報われて欲しい…早く先が見たい…そんな気持ちが高まってしまいますね。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 5話 感想|麻美、人生3周目で変な人になりつつある件。

 

 

今回も、夜にお菓子パーティして話が盛り上がる3人の関係性、微笑ましいなぁ〜…

どうやって不倫を阻止するか模索する麻美(安藤サクラ)、面白いなぁ〜…

と途中まで思いながら見ていましたけど…

最後!最後が怖過ぎでしょ!!!!(汗)

人生3周目でもしかしたら最後のチャンスかもしれないから…という事情をもってしても、

あの徹(野間口徹)の接近の仕方は、

下手したら警察に通報されてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいましたよ。

あそこのシーンだけは、コメディで消化し切れませんでしたw

 

前回でもうっすら思っていたんですけど、人生3周目に入ってから

徳が積めていない気がしてならないんですよねぇ。

何というか…今の麻美は、「徳を積む」事だけに躍起になっていて

周りが見えていない印象があります。

例えば前回だったら、2周目の時は痴漢冤罪自体を防げたものの、

3周目だと「ミタコングを助ける」のに集中した結果、

今度は違う人が捕まってしまったりだとか…

(20:10追記:「捕まってしまった」じゃなくて、本当に痴漢をした1周目の上司でした^^;

まぁどちらにせよ、2周目のラストの方がお互い幸福が訪れたのには変わりないかも…)

今回だったら、冒頭で書いたのもそうですが、まだ玲奈(黒木華)とは出会ったばかりの状態で、

本来不快な経験をしないで済んだものを、受ける羽目になってしまったりだとか。

麻美が動いた事で、他の誰かに不幸を招くケースが多いです。

…田邊(松坂桃李)の年商も地味に下がってましたしね(笑)

 

話を見ていてそう感じたくらいですから、

タイムリープものでは定番で、また5話というタイミングもあり、

そろそろ麻美に不穏な影が迫りそうな匂わせ展開が来るのかな?と期待していましたが…

それはどうやら、次回で触れられるのかもしれません。

正直言うと、ここまで楽しく見られているのは事実ですが、

シリアスへと風変わりしない程度に、ちょっとした"味変"が欲しい気持ちもあります。

 

個人的には…主人公の名前が麻美で、ご本人役で臼田あさ美さん、

水川あさみさんがご主演されていて「あさみ」繋がりなのも、

バカリズムさんの事ですから、何か仕掛けがあるんだろうなぁと思ってしまいますね。

 

とにかく、2周目でちらっと登場して以降、一度も出番のない水川あさみさんと、

劇中の「ブラッシュアップライフ」が本格化しそうな次回を待ってみます!

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 4話 感想|家政婦…ではなくミタコングのミタね(笑)

 

 

人生3周目で、テレビ局のAP(=アシスタントプロデューサー)になる!…という事で、

今回は、本作の特徴の1つでもあった「リアルな世界線」が前面に出て、

メタ要素を含んだお仕事ドラマっぽい内容に。

でも、ドラマ制作の裏側を見せるだけに留まらず、シュールな笑いは今回も健在でした。

 

何と言っても、「シン・ゴジラ」を彷彿とさせる劇伴とテロップで

妙な緊張感を演出していたのがじわじわ来てしまいました。

そのチョイス…ぴったり過ぎます(笑)

それに、麻美(安藤サクラ)が撮影時間を巻いている理由が、

出演者の次の仕事に支障が出ないようにするためでも、

効率よく回す事でスタッフや出演者に負担がかからないようにするためでもなく、

三田先生(鈴木浩介)を痴漢冤罪から救出する徳を逃したくないから…っていうのが、

実に人間臭くて可笑しいです。

 

で、親友3人で昔懐かしのドラマノートを広げて、

カタルシス」にやたら言及していたくだりが、このエピソードに活きてくるんですよね。

自分のために動いているのに、結果、現場の雰囲気の活性化に繋がって、

塚地武雅さんがようやく到着した時には謎の達成感・一体感すら覚えているという、

まさしく、言葉だけではよく分からなかった

カタルシスが整ってる」が具現化されていた辺りに、

今回も脚本の緻密さを感じさせました。

 

シュールな笑いで言えばもう1つ…

田邊(松坂桃李)をダメんずにさせないようにサポートする割に、

実際は10億円しか頭にないと思わせる、麻美を皮肉った描写も面白かったです。

なんか…「面白かったポイント」ばっかり書いた感想になってしまっていますが(苦笑)

それだけ、3周目のタイムスリップで

構成的にも展開的にももう飽きが来てしまいそうなものを、

全く飽きさせないように作られているって事なんですよねぇ。

 

今回のエンディングテーマは、斉藤和義さんの「やさしくなりたい」。

ミタコングを助けるエピソードが最後に来たから「家政婦のミタ」の主題歌?

父親へのプレゼントを渡すのが"ついで"になって

ちょっと申し訳なくなってしまったから「やさしくなりたい」?(笑)

麻美の本音とダジャレで、ダブルミーニングになっていましたね。

 

無事に徳は積めたようですが…

テレビ局となると現場移動も多くなり、

その分事故に逢う確率もかなり高くなりそうな気がするので、

33歳の壁を越えられるのかどうか、そこもやっぱり気になる所です。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 3話 感想|台詞通り「最高だよ」!w

 

 

黒木華さんと野間口徹さん…

共演作的にも危ない関係性的にも「ゴシップ」じゃん(笑)っていうのは置いといて…。

いや〜、今回も楽しかったですねぇ。

何と言っても黒木華さん、ナイスキャスティングでした。

 

玲奈(黒木華)にカミングアウトしたらどんな反応で来るのか?を

3人でシミュレーションしてみた中盤。

個人的には、まさかのまさかで「うん、知ってたよ」という意外な返事を返す

ヤバい女性展開になるのかと予想して見ていたら…

妥当でありつつもちょっとだけ斜め上な答えで、

穿った考えをしてしまってごめんなさーい!って思っちゃいましたよ(笑)

で…さらに面白かったのは、ヤンキー口調。

見た目ふわふわ、喋り方おっとりでも、

感情的になると早口で捲し立てるし、パンクだって歌う…

そのギャップでインパクトを残すには、黒木華さんの佇まいがぴったりでしたし、

演技力の高さを改めて思い知らされたシーンでもありました。

 

そんなコミカルさも盛り込まれたゆる〜い日常描写はもちろんの事ですが、

ふと"哲学"めいた、考えさせられる要素も含ませている構成自体も

やっぱり魅力的に映るんですよね。

今回、特に"哲学"だなぁ…と(勝手に)感じたのは2点。

1周目と2週目で、自身が関わっている・いないの違いだけで

その人の人生がポジティブな方向に変わっていたのを引きずっている

麻美(安藤サクラ)の描写を通して、

人生は全てが上手くいくとは限らないから、自分の歩んだ道を信じるのみ…という

視聴者へのメッセージがさり気なく込められていた点と。

あのグラフは大分誇張されてはいましたが(笑)でも、うっすら現実味があるのも事実で、

自転車でよそ見していたのも含めて、

人が不意の事故で亡くなる可能性は、どの世代でも十分にある…というのを示した点。

本作の見所になっている「麻美のブラッシュアップライフが成功するのか?」を

引き立てるための"隠し味"程度に留めているのが、毎回凄いなぁと思うのです。

 

凄いで言えば…1話は「フリン シタラ バラス」で衝撃的な暗号を残して終わり、

2話は痴漢冤罪を晴らしたのを絡めた「逆転裁判」、

今回は、もしサバの道を選んでいたら、サバの味噌煮になって食べられて

短い生涯を遂げていたのかもしれない…という皮肉と、オチのつけ方も毎回外しませんね。

 

次回は「3度目の正直(になるかもしれない)」が本格化するって事で…

麻美が今度選んだ職業はTV局員!?

やり直し人生を満喫している感じですね(笑)

どんな結末へと向かうのか、ますます気になってしまいます。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 2話 感想|2周目の人生を送って気づけたこと

 

 

次回予告で分かっていた事ですけど…時の流れが、は…早い!

子供時代のエピソードは、するすると流れるように終わってしまいました。

前回の感想で書きそびれていたんですが、

設定自体は違うものの、人生2周目が故に

周りの動向を熟知して行動を慎重にとっている辺りに、

ちょっとだけ「SPY×FAMILY」のアーニャっぽさを感じていて(笑)

大人にバレないようにどうやって動いていくのか…のドキドキ感を味わいながら

見ていた部分もあったので、

あっという間に成人姿になったのには、寂しさもあったんですよねぇ。

高校時代も大学時代もどんな風に徳を積んでいったのかを、もっと見ていたかったです。

 

まぁでも…子供自体は早々に終わらせて

大人時代を(恐らく)じっくり描こうという構成にしたのは、

主演は安藤サクラさんだから…という事情も含まれてはいるんでしょうけど。

個人的には、「20代に突入したら、時の流れがどんどん早く感じるようになる」

という説があるように、社会人として目まぐるしい日々を過ごしている中で

流してしまいがちな、"人との繋がり"や"ご縁"といった生きていく上で大切なものを、

人生1周目の頃はただ「このまま平凡な人生が続いていくんだろうなぁ」と

何となく考えていただけだった麻美に気づいてもらい、"学び"に変えてもらおう…という

彼女自身への課題をも意図しているのかなぁと思えたりもしております。

 

実際今回でも、麻美にとっては、福田(染谷将太)の選んだ道が失敗だと思っていても、

からしたら、夢破れて家族が出来て、フリーターとして働きながらも

大切な人を養えて充実した日々を送れているんだろうと、

相手の立場になって一旦立ち止まって考えてみる事を学びましたし。

三田先生(鈴木浩介)を救った代わりに、今度は人生1周目だったらならなかったであろう

市役所の課長の人生を大きく変えてしまう事も、

逆に、アクションを起こせば、

自分に幸運が舞い降りてくる可能性だってある…という事も経験しました。

 

それでも、ゲームボーイアドバンスをまた没収される羽目になったり、

記憶がおぼろげだったりと、人間は必ずどこかに"抜け"があるもので。

それは麻美だけでなく、現実世界を生きる全ての人々にも当てはまる事だと思います。

 

歴史上の人物ではなく、一般人のやり直し人生…って所に意味がある気がしていて。

一種の成長物語として、"ベスト"ではなく、

どうやったら"ベター"な人生を歩めるのかを模索する麻美の様子を見守る面白さと同時に、

現実では彼女のようにやり直しがきかないからこそ、自分事に当てはめて考えてみる

ささやかな教訓のような面白さもあって、

2通りで楽しめる内容になっていっているのが凄いんですよね。

もしかしたら…回を重ねるごとに、

深くないようで、見方によっては案外深いのかも?と思える作品になるのかもしれません。

 

最後に…三田先生の新たな一面も覗かせたラストエピソードには、ほっこりさせられましたね。

優しく包み込むような声が特徴のあの方の主題歌が流れていたのが

また良い仕事をしていて、若干涙腺が緩んでしまいましたよ(笑)

何年も経っているのにまだ使える…と思ったら、

いや初期化してるんかい!というオチのつけ方まで、今回も最後まで抜かりない回でした。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ブラッシュアップライフ 1話 感想|ユルさの中にも鮮やかな伏線回収

 

 

1/5放送の木曜ドラマ2本から始まった今期。

金曜、土曜、そして日曜の前時間と、初回を一通り見終えて、

正直微妙…か、良い感じだけど毎回感想を書くほどでもないかも…が続いた中、

面白いどころか、週に一度の楽しみと言っても過言ではない作品にやっと出会えました。

それが本作です。

 

根本的にはタイムリープもの。

定期的に生み出されているので、このジャンル自体には特に真新しさはありませんが、

本作の場合は"ちょっとだけ新しい"のがポイントです。

例えば、タイムリープものであるあるの、今までの人生に後悔を覚えたり、

選択を誤って予期しない事態(死)を招いたり…

といった悲壮感を漂わせながら物語が始まるのではなく、

ただ「オオアリクイになりたくない」という理由だけで、人生のやり直しを決意する。

この軽さが既に面白いんですよね。

おまけに、"今の姿"で過去の世界に飛び込むのではなく、

あくまでも"今の自分"が過去の自分に乗り移った、

ある意味「生まれ変わりの人生」を送る訳だから、

過去の出来事の書き換えや、過去の自分とばったり会ってしまう…

などの禁忌を気にする必要もありません。

禁忌がないから、この先どう展開されていくのかが逆に読めなくて、

それが、早く次を見てみたいという気持ちにさせるのです。

 

脚本自体も、「パーツごとの楽しさ」と「全体の楽しさ」

両方兼ね備えた作りになっているのが凄いです。

「パーツごとの楽しさ」…は、幼馴染同士で繰り広げられる会話劇。

高校時代に内輪で流行った事で盛り上がったり、あの同級生って今どうなってるの?の話題から

今度はあだ名で呼ばれる先生の話題へと移り変わったり、

思った事を気兼ねなく言ってみたり…と、会話の内容全てが"あるある"で、

3人の中に紛れ込んで一緒に話を聞いているんじゃないかと錯覚するくらいには

夢中で見てしまってました。

でもって、共感だけじゃなくて、クスッとさせられるワードを盛り込むタイミングも絶妙で。

あのオープニングタイトルが出るまで30分以上経っていた事に、本当に驚きましたよ(笑)

(毎回20分過ぎまでがアバンになりがちな某枠よりも長いんですよ!びっくり!!w)

話の引き出しの多さや語彙力の豊富さは、

やっぱり、芸人を本業としているからこそだな…と思わされますね。

 

そして、「全体の楽しさ」は、

ただ「共感出来る」「面白い」だけでは終わらない、会話劇を使っての伏線回収。

伏線回収と言いながら、伏線が張れていなかったり、

過去の栄光を掘り起こしてきただけだったり…な作品がここ最近は多かったので、

感想を書く際は、あえてその言葉を使わないようにしていたのですが、

本作に関しては、そう言ってしまって良いと思います。

何気ない会話の節々が、麻美(安藤サクラ)が徳を積む上での"ヒント"になっていたなんて、

良い意味で裏切られましたから(笑)

これ…普通に楽しめるのはもちろんですが、

考察好きの視聴者なら、初回の会話劇を何度も見返してメモを取る方も恐らく出てくる訳で、

トレンドを取り入れつつも、それを強く感じさせない・売りにしない

新しい形のドラマとしても成功しているんじゃないでしょうか。

 

話の展開の仕方も、後半30分は

保育園児の麻美を演じる子役・永尾柚乃さんの演技と

安藤サクラさんのモノローグを中心に見せていくという、中々挑戦的な作りに。

子役のこの表情には、喋りにどんな抑揚をつけていったら良いのか…

どうやったら人生2周目だからこその"どす黒さ"が際立つのか…を延々とやるんですから、

もはや「アテレコ」みたいなもんですよね。

でも、しっかり面白いし、

お互い息が合っているように見えるのが、さすが役者さんだなぁ…と。

テンポ感も良ければ話し方も心地良く、安藤サクラさんがいかにコメディエンヌかも

思い知らされました。

 

次回はもう成人まで進んでいるって事は…

やっぱり、オオアリクイを回避するために3周目も4周目もするんでしょうかね?

日曜のこの枠は時間が遅めで、ミステリー作品やサスペンス作品が多いのもあってか

あんまり集中出来なくて、録画に回す事が多いんですが、

今回は久々にリアルタイム視聴となりそうです。

なぜなら…肩の力を抜いて楽しめる上に、感想を書くと決めたから!!

…という訳で、こちらの感想執筆は確定です。

 

最後に超余談ですが…「タイムリープもの」と書いている時に、

ちょうど5年前のこの時期も、

それを取り扱った作品「トドメの接吻」を放送していた事を思い出しました(笑)

 

↓次回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ