監察医 朝顔(2021) 17話 感想|つけられるはずのない区切り

 

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予定通りだったら夏・秋クールで放送されていたはずで、

恐らく"あの震災"を絡める事はなかったであろう本作。

ずれ込んで、こうして今回の話が出来上がったのも、運命というべきか…

なるほど、そんな見せ方で来たか〜…と思わされる内容でした。

 

生まれて8ヶ月の子供を亡くしても一見他人事かと思いきや、

実際は、家に帰れば"娘の生きた証"が残っているおもちゃや洋服を目にしてしまって、

「預かってもらっていれば、また元気に帰ってくるかもしれない」と信じ続ける

娘想いの母だった。

岡崎紗絵さんの細い体が、子供が亡くなった事で本当に精神的に追いやられて

ここまでやせ細ってしまったんだな…と感じられて、

それがまた辛い気持ちにさせられました…。

 

受け入れられるのを待っていてくれる話のすぐ後に、

ずっと見つかっていなかった里子(石田ひかり)の遺骨の一部が見つかり、

平(時任三郎)や朝顔上野樹里)達に

"死"という現実を突きつけられる話が来るのもまたキツい。

「あれから10年」って言うけど、区切りをつける事だけが全てじゃないな…と。

今までは、"何か"が見えてこなかったらずっとその事で苦しみながら、悩みながら

生き続けなければならない訳で、いつまでも過去を引きずって前に進めなくなるなら

区切りをつけるのも大事なんじゃないかと思っていた部分もあったけれど、

多分それは、自分の本当に身近な存在…両親や友達が亡くなった経験をまだ味わっていないから

言えるのかも…ですね。

今回の平の様子を見ていたら、甘い考えが変わりました。

このまま見つからない事で得られる幸せ、

「もしかしたらどこかで生きているのかもしれない」と思える

わずかな希望もあるのかもしれないのを、

遺骨があると連絡が来て、目の前にある事によって否定されて、

半ば強制的に受け入れざるを得ない状況にあるのは…中々酷ですもん。

せめて、平の記憶がはっきりしているうちに、嶋田がまだ生きているうちに

里子に会えたのが救いだったと思いたいです。

大じいじ、思い残す事がなくなったのか、最期は安堵の表情でしたけど…(泣)

あの弱って口が半開きの状態が、昔お見舞いに行った時のおじいちゃんまんまで、

凄いリアルだったなぁ…。

 

でも、恐らく20代前半の母親に対しても、平と朝顔に対しても、

震災を絡めた話らしく「これから強く生きていこう」と鼓舞を入れる形じゃなくて、

「受け入れられない時もあるよね」

「自分達が"母がいる"と思えば、目の前にいる(ある)のは"母"だよね」と

双方の気持ちに同情してくれる話になっていたのが、

ご遺体に対して向き合ってきて、

遺族に親身に寄り添ってきた主人公の姿を描いた本作らしくて。

それが逆に元気づけられました。

主題歌のタイミングも相まって、ここ最近の中では…というか、今までの中で一番?

満足度の高い回でした。

 

で、次回の「最後の悲劇」ねぇ…煽り予告をするスタイルはブレないんですな(泣)

今回で違う事件を取り扱っていたので、前回の黒フード男関係の事件は

私の解釈が間違っていただけでもう終わったんかな?と思っていましたが、

その話が本格的に展開されていくんですかね。

もう身内が不幸に遭うのは良いよ…大じいじが亡くなってしまったというのに。

それより、妹?弟?、つぐみ(加藤柚凪)がお姉ちゃんになっているシーンを見たいです!

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 8話 感想|入れ替わっては…ないだろうな〜。

 

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今回で分かった事。

複雑に考えるまでもなく、東朔也は師匠・湯浅(迫田孝也)で、

入れ替わっているのは彩子と日高だけらしい。

女装が上手いとか、陸(柄本佑)にときめいているような表情は何だったのかとは思うけれど、

彩子<日高>(綾瀬はるか)が「兄さん」と呼んでいたので、

中身が女性である説も、彩子と入れ替わる前に朔也と入れ替わっていた説も

ナシと見て良いらしい。

 

個人的には入れ替わりの詳細を一番知りたかったから、

最終回まで勿体ぶらず、変に風呂敷も広げずに

少しずつ繋がりかけているピースとピースから生まれる隙間を

補填してくれたのは嬉しいですね。

 

その他に今回心が盛り上がったのは、河原(北村一輝)が彩子<日高>に問い詰めるシーン。

一度失敗して表から退いた人が着実に真相を突き止めていって、

やがて陥れられた相手を形勢逆転出来るほど頭角を表す流れは、何度見てもワクワクします。

彩子<日高>の焦りが隠しきれていないともとれるし、

兄が自分の乳歯を持っていたと知って少し安堵の表情を見せたともとれる、

複雑な気持ちが表情に出る綾瀬はるかさんの演技も良かった。

 

乳歯が犬から見つかった事で、追い込まれてしまう2人。

日高<彩子>(高橋一生)が逮捕される前に入れ替わってあげようとしているのだから、

日高はやはり善良な人間だとは思うし、

朔也も濡れ衣を着せられていた事が分かって、元々サイコパスという訳でもなかった。

「お前が15分先に生まれてきてたら」この台詞が全てなんですかねぇ。

サイコパスという恐ろしい犯罪者になった理由は、ほんの少しの時間差で

大きく運命が変わってしまった妬みから来ているのか。

そして、入れ替わった相手が彩子である意味は何なのか。

(「だから、あなたなんですねぇ」という台詞もあるし…)

最終章は人間ドラマ方面で、この2つをじっくり描いていく感じになるのでしょうか。

 

で、最後は…多分入れ替わってはいないだろうなと。

彩子が顔を手でベタベタ触る動きは、次回予告の後で流れた

「全話の見逃し配信はParaviで!」…だったか忘れたけど。

日高<彩子>がやっているのと同じ動きっぽく見えたので、

もしかしたら元に戻ったのか?とも思えるんですが…

何となく、違う気がしてます。

 

 

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俺の家の話 6・7話 感想|僕にとってのお父さん

 

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前回の感想は多忙で書きそびれてしまいましてね…(とほほ…

っていうか、金・土曜分の感想、最近ルーズ過ぎる投稿になってますね…すみません(滝汗)

どうしても触れたい事があったので、最初に書くとすると…

いや〜、長瀬くんに歌わせたり踊らせたりするだけでなく、

スタンドマイクまで倒させるなんて天才かと!

あそこのシーンだけは「TOKIOの長瀬くんが混ざってる!」って思っちゃいましたわ。

クドカンがこれまで作った数々の作品を盛り上げてきた功労者=一人の役者の前に、

長年にわたって活動してきたTOKIOのメンバーの一人でもあるから。

歌手と役者の二足のわらじ、第一線を突っ走ってくれて、今までありがとう…と

敬意と感謝の気持ちを込めているように感じられて、ちょっとグッとくるものがありましたよ。

役者としての姿が見られるのも残り1ヶ月ねぇ。本当に裏方に専念してしまうんでしょうか。

音楽活動が死体(したい)から退社するって話もなかったっけ?

 

 

さて、ここからは7話の感想。

こっちはこっちで、人の温かさに触れるお話でした。

能から逃げてプロレスに走っても、今度は家庭との両立が出来ず

片方に専念する形で"一家の主"から逃げたのを、

元妻・ユカ(平岩紙)にある意味突かれてしまった訳ですが、

一方で秀生(羽村仁成)が「能をやっている父」も「プロレスラーの父」もかっこいいと

全肯定してくれていた事実に思わず泣けてしまいました…。

 

末広(荒川良々)の「泣きながらやっても、笑いながらやっても、介護は介護」という

台詞が示しているように、

能もプロレスも中途半端な状態でも、

息子にとってはかっこよくてなりたいパパである事には変わりないし、

パパが2人いても、どっちにも自分の言葉で気持ちを伝えたいほど大切に想っている存在だし。

寿一(長瀬智也)の場合は、25年実家を出ていてもずっと観山家の一員だし。

どちらを選択するべきとか、誰かの"これまでの人生"を否定するとかそういう話ではなく、

最終的には「"今"どうしたいか」が大切なのだと訴えかける結末に優しさを感じました。

会いたいから、会う。能が死体から、する。

このご時世にはぴったりな内容だとも思いました。

 

しかし、能で活躍する秀生に胸を打たれた再婚相手は、

結局「秀生、無理」と言って親権を得るのをやめる事に。

根性なしだとは思うけれど、繋がりもまだまだ浅いのだから、

これからちゃんとお父さんになろうと思ったら

急に自信がなくなってひよってしまうのも無理ないのか。

皮肉にも…まさに「薄い」お父さん、ですね。

「濃い」お父さんである寿一を含む観山家との繋がりは深いから、

書きたくなる思い出もいっぱいあるし、

それだけ作文の内容も中身の詰まった濃いものになる。

今回の「俺の家の話」…は、秀生の家の話でもあるんですね。

 

前回から序盤までは修学旅行か!ってくらい思いっきり浮かれた寿三郎(西田敏行)だったのに、

終盤で「要介護(3に近い)2」だと知らされる展開は、現実を見させられているようで悲しい。

今回はいつもより小ネタも大人しめでしたが、最終回に近づくにつれて

そのうち忘れてしまうとか、深刻な雰囲気も漂わせてくるんでしょうか。

リザード寿が表紙の雑誌、付箋、弟子として受け入れてくれた秀生の事…

最期まで覚えていて欲しいですけどねぇ。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 5話 感想|大団円から生まれる孤独

  

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うわぁ…ちょっと分かる気がするわ。俊祐(工藤阿須加)の気持ち。

物の気持ちが分かってしまう萌子美(小芝風花)がいる家族とだと、

心地良く過ごしづらいだろうなぁ…と、初めてそう思えました。

悪口を書き込んだスマホが重いって気づかれてしまうし。

いつか本心もバレてしまうんだろうし。

萌子美といると日常がもっと華やかに色づき始める一方で、

彼女に自分の本心が見抜かれてしまう怖さに怯えながら

"良い人""良い家族"を演じなければならない部分もあるんでしょうね。

 

花屋の店員達が萌子美の個性を受け入れてくれて、仕事も軌道に乗り出して、

母も理解してくれるようになり…という、最終回の大団円のような展開の中で、

ただ一人孤立し、闇が深まっていく俊祐の描写には胸が痛みます。

某ドラマみたいに「俺以外みんな死ね」なんて自虐ネタをかましてくれたら

あまり溜め込む事もないんでしょうけど、

残念ながら、そんな風に上手く流せる人の方が少ない訳で…。

穏やかで真面目な性格であればあるほど、怒りの感情の吐き出し方が不器用になってしまいがち。

 

彼の闇が深まった背景には、やはり

「俺は友達との付き合いを犠牲にして、妹のためにここまでしてやった」っていう想いも

あるんだと思います。

そして、妹は可愛がられて、

兄には"しっかり者のお兄ちゃん"を求められるのも、兄妹ではあるある…。

 

おじいちゃん(橋爪功)の肯定的で温かな眼差しが、

彼にも注がれる日は来るのかなぁ。いや、来て欲しいな。

兄の見えない努力も報われて欲しいです。

 

 

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知ってるワイフ 9話 感想|ちょっと雑になってきてる?

 

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元春(大倉忠義)と澪(広瀬アリス)を元サヤエンドにさせるための、

最終章に向けての前準備…って感じの内容ですね。

 

でもな〜、準備が整う"まで"がちょっと雑じゃありません?

付き合って別れる前に親友を好きになってキスをして、

「あなたと一緒にいてもなんか違うの」っていう抽象的で自分勝手な理由でフラれる

津山(松下洸平)は凄く不憫ですけど、

個人的には、沙也佳(瀧本美織)の扱いもなんかあっけなさ過ぎて可哀想。

え…元妻の出番、上原(小関裕太)と少し会話しただけで終わり!?

「お嬢様」「女神」として扱われてきたのが許せなくなるほど

音楽に情熱を注いでいた想いを語るシーンはなし?

本当の自分を見てくれないのが嫌だというしっかりした理由で離婚したのに、

社内で恋愛が繰り広げられるのと同じくらいの、脇役に近い状態にされちゃうの?…などと、

急な立場の変わりように少々驚いてしまいました。

 

相次ぐ社内恋愛の方もなぁ…

多分、篠原(末澤誠也)の恋愛に関しては、新人くんだから、

最初からちまちまとでも展開していれば応援する気にもなったんでしょうけど、

前回からいきなり盛り込んできてますからね。

それがモヤッとしているんですよ。時間稼ぎをしているみたいで。

じゃあ…「知ってるシノハラ」で描けば良くない?と思えてしまう。

西(マギー)の方も、谷(猫背椿)が保護者になりすまして

娘と会話させてあげようとしている限り、新手の不審者っぽくて怖いんですよ。

そして、木田(森田甘路)があまりにも単細胞過ぎる件!

元春とは昔からの友達で、店での話に付き合ったり、

手料理を振舞って慰めたりするほどの仲なのに、

なんでそんなに自分の思い込みだけで動く人になっちゃった?

とりあえず話を聞け!落ち着け!!(笑)

"大切な人も親友も失って、絶望的な状態になる元春"を作り上げるためとは言え。

登場人物の性格を、今回の内容向けに変更するっていうのは…

「気づきと後悔の物語」では一番見たくなかったかも…ですね。

 

中間くらいまでは「夫婦とは?」について考えさせられる作品だったんですけど、

ここ最近は、元春と澪をゴールへ導かせるために

2人きりのシーンを増やしたり、両者の恋人の出番が途中からなくなったりと、

展開に都合の良さが目立つ気がするんですよねぇ。

一応好意的に見ているんだけどな。所々粗いんだなぁ。

 

終盤で元春が澪に自分達の関係性を告げるくだりだって、

「俺たちは結婚してました。澪は俺の妻でした。」だけじゃ…え?ってなるでしょ。

今の澪じゃ、元春の良い所しか見えてなさそうですし。

「結婚していたけど、妻になった澪は自分がモンスターにしてしまったので、

タイムスリップして学校のマドンナと結婚してやり直しました」まで言って、

なぜモンスターにさせてしまったのかを正直に告白させる形で

元春がとことんダメ人間なのを知った上で。

それでも好きだからこの人と一緒にいたい!と思った場合は、

じゃあ再びそうならないためにはどうしていけば良いのかを2人で考えて…っていうのが、

本作が提示している「夫婦とは?」を描くのに相応しい流れだと考えているんですが、

人間的に良い部分も悪い部分も、ちゃんと見せてくれるかなぁ。

 

私の唯一の興味は、久恵(片平なぎさ)と良治(生瀬勝久)の関係性ですね。

2人が会った時以来、特に進展はなかったので

何かある訳でもなかったのかな〜と思ってましたが…やっぱり、何かありそうです。 

「また戻るんですか?」「いや、俺はもう戻りません。」

これ…4話の時に予想した、良治=元春、久恵=澪の線で合っているのかも…!?

 

 

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にじいろカルテ 7話 感想|結婚式のクセが凄過ぎて…w

 

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今回の話を通して書きたかった内容は、なんとなく分かります。

何代目にもなっているであろう御神体(石)が象徴で、

ただの石ころでも、それを御神体だと思って願い続ける人がいる限り

幸せは何度だって訪れる…

"信じる"って案外そんな純粋さから来ているのかもしれないって事なんでしょうけどね。

でも、これは…もっと普通に見せて欲しかったかなぁと思っちゃいました(汗)

 

村のしきたり自体は、テラサ!(TELASA?w)ノマド!といった掛け声がツボだったり、

式を挙げてもらう本人よりも男性陣の方が何故か気合が入っているのが可笑しかったり、

新郎は当日まで神社に閉じ込められていなければならないルールがあったりと、

あまりのクセの強さにツッコミながら楽しく見られはしましたが。

個人的には、どうしても独特で強烈なイメージが印象強かっただけに、

終盤に差し掛かった途端「私のせいで、結婚式が中止になっちゃった…」なんて

切ない雰囲気を漂わせる展開の急変化っぷりに、

本来だったら泣けそうなはずが、ぐいっと引き込まれる事がないまま見終えてしまった…

というのが率直な感想です。

例えば前回で、真空(高畑充希)が村人達との出会いや日々の生活を通して感じた

病気との向き合い方を、自身の気持ちに合った言葉を選びながら相手に伝えるように、

いつもの構成で、日常ベースに沿った内容で見せても十分成立した気がします。

 

ただ、序盤のシーンで、雪乃の前で"出来る女医"を演じようとする真空でも

手が震えて緊張していた…というのが伝わるカットが挿入されていた演出は良かったです。

あの一瞬のカットのお陰で、友達の症状が進行している事にショックを受けるけれども、

そんな顔を見せたら相手を不安にさせちゃうだろうし、明るい雰囲気作りを心がけなくちゃ!

といった真空の努力と本音が窺えましたし、

村人達も表向きでは場を盛り上げてはいても、もしかしたら裏では心配でたまらない感情を

押し殺しているのかもしれない…とも感じられました。

 

そう考えると、雪乃って素敵な環境に恵まれてますねぇ。

これから書き残す文章はちょっと語弊が生まれそうですが、

前回の「病気って面白い」に因んで書くとすると、

"忘れる事"もただ悪い部分ばかりではなく、

何度も幸せを味わえて、何度も新鮮に感じられる点においては

良い部分もあるのかも…ですね。

 

 

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六畳間のピアノマン 4話(最終回) 感想|誰の心にもピアノマンは存在する

 

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もう、お恥ずかしい事なんですが…

初回の頃は、冒頭で美咲(南沙良)がピアノマンを歌っている姿を見て、

歌声は可愛いけど、歌った途端に一斉に振り向くほどなの??って

思ってしまっていたんですよねぇ。

演奏で周りが色づいていった映像からするに、彼女はメインで取り扱われる事はなく、

本作がどんな物語かを紹介する案内役的立ち位置になるのだと勝手に決め付けていたから。

でも、今なら、何人も振り返った理由が分かります。

美咲の回は、これまでの3人が誠(古舘佑太朗)と直接関わっていたのとは違った

立ち位置で描かれるお話だったため、"スピンオフ"とか"1つの作品の派生"みたいな

また違った印象で見終えた感じですが…

この人もピアノマンに支えられて生きる力をもらえた一人だったんですね。

 

心が揺さぶられるほど感情移入してしまう回もあれば、

ちょっとそれは自分を優先しちゃってない?と思う回もあって、

全ての人物に完全に共感出来る訳ではなかったけれども。

ただ、境遇もキャリアもバラバラな4人を通して凄く伝わってきたのは、

今まで生きてきた中で必ず1回は"大きな挫折"を味わって、乗り越えた経験がある…という事。

キラキラした夢や希望が汚い大人の手で潰されて、道を踏み外しかけた時も。

大切な人を失った恨みで、復讐に手を出しそうになった時も。

知りたくもない、見たくもない自分の過去を突きつけられた時も。

身近な同僚が亡くなった時も。

いつの時代にも、どんな世代にも、誰の心にも、ピアノマンは存在する。

これが最後まで一貫して描かれてきたから、本作を好意的に見られたんだと思います。

 

コロナ禍で塞ぎがちになっている人々を、少しでも前向きにさせるために作られたという

意図も勿論あるかもしれませんが。

個人的には、自分とは考えや価値観が違くても否定はせず、

目の前でただ逆境を乗り越えて懸命に生きようとする人を純粋に応援してあげよう…といった、

神様が遠くから優しく見守るかのような、そんな温かさに救われた作品でした。

 

何かが大きく解決するとか、人物同士が大きな気づきを得るとかはないものの、

それでもどこかで、点と点で繋がっている…。

ミステリーはミステリーでも、これは温もりを感じさせるミステリーですね。

1話ずつよりも、全話見てからの方が凄く魅力的に映る作品だとも思います。

強いて言うなら…大友(三浦貴大)のメイン回も欲しかったですけど。

あの事件がきっかけで社労士や弁護士を目指すっていうのは分かりますけど、

なぜ生きていくにはリスクの高い(昼でもパフォーマンスしてるから、あれが本業よね?)

パントマイムの道を選んだのかが知りたくて…w

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 8話 感想|校長と学校、終了のお知らせ?

 

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残り2話控えているのに、小川(明日海りお)を殺した真犯人と動機、

隠蔽体質の校長(高橋克実)を逮捕する所までやっちゃうとは…

まだ謎はあるようですが、ほぼほぼ解決したような状態ですね。

最終回かと錯覚しましたw

っていうか…「校長が逮捕されたってよ!」って

まるで噂話のように盛り上がる生徒達…呑気か(笑)

 

ただ、隆平(藤原竜也)が最終的にやった事は、警察に関係なく、普通に暴行なので。

校長が逮捕されてもそこまでスッキリはしませんね。

(一応暴行罪として話を聞くみたいなので、まだ良かったですが)

途中までは三枝(山田裕貴)と連携したり、事故に遭った野球部員の家庭訪問をしたりと

学校で起こる事件を解決しようと動く"学校内警察"らしさがあったのに、

恋人が学校に殺された復讐心を持つ設定を付け加えられているために

結局"私怨"で動いているようにしか見えないのが勿体ないんですよねぇ…。

警察だったら、校長の独白も証拠として録音するくらいしたって良いのに、

中学生よりも冷静な行動が出来ていないのは…(汗)

それに、本作だけでなく、他のサスペンス系ドラマでもたまにありますが、

いくら山場を盛り上げるためとは言えど、

誰かが止めに入るまでボーダーラインを超えた主人公が暴れる展開にして

緊迫感漂う雰囲気を作るのは、ちょっと安易な気がするんですよ。

 

きっと、主人公一人だけに辛い過去を背負わせ過ぎているから、

人を公平に正す警察官としての"正義"ってものが彼から感じにくいんでしょうねぇ。

三枝が隆平の過去を知る一番の理解者で、もっと裏の相棒として連携プレイをとっていたら…

涼子(真木よう子)がただの鈍臭い教師じゃなくて、小川の親友で、

彼女が亡くなった今も隠された真相をひっそりと追っている熱い存在だったら…

今更タラレバ言っても仕方ないですが、2人がもうちょっと隆平をサポートしてくれて

過去の事件にも協力してくれる重要なキャラクターとして描かれていたら、

「隆平が学校内警察という仕事をそっちのけで、個人的な恨みを晴らすために動いている」感が

薄まって、1話完結パートの学校での話にも集中出来たんじゃないかと思いました。

 

とは言え。学校パートの方は、4話くらいからあった

話が中途半端にまとまるモヤっと感が減ったのは良かったです。

強いて言うなら、後輩をこき使ったOBにもきちんとした制裁を下す描写があったら、

もっとスカッと出来たかもしれませんけどね。

「闇部活」というテーマは、途中から縦軸の話に変わったのを除けば基本的に一貫していたし、

一番の加害者じゃなくても、阿部(音尾琢真)が自身の落ち度を認めて

謝罪するシーンがあるだけ…今回はまずまず見られたかなと。

 

 

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監察医 朝顔(2021) 16話 感想|突然の「犯人は誰だ?」みたいな展開

 

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まぁ…事件自体は、本作にしてはかなり残虐的だな…

放送終了に近づいてきているから、仕事パートはこれで完結となるのかな…

と思いながら見ていたので、次回へ引っ張る事に抵抗感はなかったですけどね。

朝顔上野樹里)がメインで動いているのも、家族との関わりが多かったですし。

これはあまり話は進まないだろうなと。

ただ1つ分かったとしたら、野間口徹さんが想像以上に良い役だった事。

相手の気持ちを自分事のように受け入れてくれるほど優しい野間口さん…珍しい気がしますわ。

三田村事件の犯人か!?なんて思っちゃってごめんなさい(笑)

次回こそは、"監察医"として活躍する彼女の姿が見られる事に期待しています。

 

それにしても、シーズン2だとたま〜に刑事ドラマっぽい要素取り入れてくるんですよねぇ。

今回の黒いフードの男が登場して顔を見せないくだりなんて、

「レッドアイズ」かと思っちゃいましたよw(あっちは既に顔バレはしているんだけども)

本作でもミステリー&サスペンスものでよくある「犯人は誰だ?」的な煽り演出をやるとは。

事件についてどう感じるかは来週を見ないと分からない事なので、今の時点では何も言いませんが。

唯一気がかりなのは、シリアスな劇伴と共に黒いフードの男が現れるシーンと

万木家が笑い合うシーンを交互に見せてくるのが凄く不穏で…(汗)

後で悪い出来事が起こるとは、この時はまだ誰も知らなかった…っていう、

また家族内で悲劇に遭う展開になるのだけはやめて欲しい。

 

次回はその他にも、いよいよ…というか、シーズン2が始まるにあたって

おそらく一番書きたかったであろう「震災から10年」にも触れる感じですね。

"生きる証"と向き合う姿を描く本作が、震災をどんなアプローチで描くのか。

里子(石田ひかり)の骨が見つかるくだりも盛り込むっぽくて、

1時間で内容が盛り沢山で"震災"が埋もれてしまわないだろうかと、少々不安ではありますが。

本作なりの答え、見守っていきたいです。

 

そして…「青のSP」から三枝(山田裕貴)と桑原(風間俊介)がコラボしたのは面白かったなぁ。

普段からやり取りしているみたいな、同僚っぽくするっと登場させたのには好感が持てました。

ドラマ好きとしては、ああいうさり気ないコラボは嬉しいし、もっともっと見たい。

あっちの方には…山倉さん(戸次重幸)か、森本(森本慎太郎)が出たりするのかしら?

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 7話 感想|彩子が陸に好意を持ってそうな描写が気になる。

 

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ええーーーーーー!!!

東朔也が日高の双子の兄…そういう設定で来たか!

本当に毎回毎回見ないと分からない作品ですな。

兄貴は玉木宏さんかな…とか、

片方ずつ引き取られて生き別れの双子に…「ミラー・ツインズ」かな…とか、

いろんなドラマを思い出してしまいましたわ(笑)

そうなってくると、タイトルの「天国と地獄」の意味も何となく掴めてきた感じですね。

双子が送るはずの人生が奄美大島に行った日をきっかけに

大きく逆転してしまったって事を表しているのかしら。

 

奄美に行っていたという基準で考えるならば、

・日高と入れ替わっているのは彩子

・彩子と入れ替わっているのは朔也

・朔也と入れ替わっているのは日高

になるんでしょうけど…どうもストレートに朔也が湯浅(迫田孝也)だとは思えなくてですね。

右手にホクロがあると分かったタイミングで、朔也は右手に包帯を巻いているのは

いかにも犯人感満載過ぎて逆に怪しいし、

ホクロがあるかどうかを次回に引っ張ったって事は…

冒頭で「なんだぁ。違ったか」ってなる可能性も大いにある。

そもそも、二卵性双生児とは言え、年齢が離れているように見える。

陸(柄本佑)が朔也で大どんでん返し!はないのでしょうか。

元証券マンという設定が意外と鍵を握ると思うんですよ…。

リストを作って、上手い話でターゲットを信用させて殺害?も出来そうですよね。

 

同じ刑事なのに、山巻(溝端淳平)に彩子<日高>(綾瀬はるか)を

常日頃尾行させない所も不思議なんですが、

個人的に一番不思議なのは、彩子<日高>が陸に対して

恋愛感情に近しい感情を持っている様子をわざわざ挿入する所。

惚れたような表情と言い、夜の営みと言い、今回のディープキスと言い。

これ…事件の真相に女性が絡んでくるか(あの時朔也を放っておけなかった母か?)、

それとも朔也が同性愛者なのか何かしらの言及がないと、

なぜ入れたのかが謎過ぎるんですが…。

まだ手がかりを得るための"ヒント"だと思っておきます。

 

話はますます複雑化してきているので、

上に書いた内容以外はもう考える事を放棄しているんですけどね(笑)

それにしても、「もう反則だろ」の言い方はもろ高橋一生さんらしさが滲み出てましたね〜…。

内容で頭がごちゃごちゃになっても、

役者の演技面で楽しめる部分が用意されているのは助かる。

 

 

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