青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 3話 感想|学校の飲み物には油断禁物

 

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説教タイムは健在なんだけれども、それでも今回に限っては抵抗を感じなかったのは…

隆平(藤原竜也)の言葉がぐう正論だったからでしょうかね。特に教師への言葉。

「(何か理由があるのだと思い込む事で)自分には責任がない事を確かめたいのか?」

「導けてないからこうなったんだろ」

いや…本当それな!案件でしたよ。

 

事実、佐々木(宮世琉弥)の窃盗だって重要な犯罪だし、前からやらかしているというのに

本人が謝ったからもう騒ぎにしなくて良いか!と言って

終わりにしようとする校長(高橋克実)がいる。

毎回事件が起きる学校なんてあり得ないって思っていましたが…

あんな簡単に見逃してくれるんじゃあ、生徒達も教師達を甘く見て、

犯罪に手を染めがちになるのも多少無理はないのかも…ですね。

警察が来る来ないに関係なく、何か起きては頭首である自分の名誉を守るために

きっと隠蔽し続けてきたんだろうなぁと。これまでの学校での過ごし方がある程度想像出来ます。

そもそも、子供に犯罪をやってはダメだと教える権利は保護者にもある。

今後二度と今回のような事件が起きないためにしっかり注意するよう促すのも、

教師のやるべき事ではないんでしょうかねぇ。

 

前回は話の中心を教師に移した事で、育児に対する理解のなさから違和感を覚えましたが。

今回は校長以外の教師には特定の誰かにスポットを当てるのではなく、

ほぼ扱いを平等にしたお陰で「警察が生徒と向き合う」ドラマである事が明確になり、

見やすくなりました。

明確になったために、隆平が生徒に銃を打ち付けてまで説教するくだりにも

共感出来る仕上がりになっていたのではないかと思っています。

また、前半で指紋採取や照合など"警察らしい仕事"をガッツリ取り入れたのも、

「学校内に警察が常駐している"異色感"」が際立っていて

本作ならではの面白さに拍車がかかっていたような気がしました。

 

それにしても…前回もそうでしたが、

犯人は早い段階で分かってしまうものの、動機は想像の斜め上を行きますよね(笑)

ドラッグのやり過ぎで現実と妄想の区別がつかなくなったんじゃないというのには驚愕もん。

いや、怖いわ!お陰で窃盗していた佐々木の件が霞んだわ。

…あ、だから「そんなに重要な事ではない」と捉えてお咎めなしにしたのかしら?w

 

ハーブティー水筒の次は、薬入りスポドリですし…

この街にいたら私物から学校と関係のない周りの人々まで

見張っていなきゃいけないと思うと気の毒です。

もうバッタもんの防犯カメラも…やめよう?(笑)

 

 

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アノニマス〜警視庁"指殺人"対策室〜 1話 感想|"あるある"が詰まった刑事たち

 

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SNSによる誹謗中傷をテーマにした作品は既にありふれているから、

よほどの事がない限り、話だけで差別化を図るのは恐らく難しい。

だから、サスペンスとして静かな緊張感に襲われるような演出で魅せて欲しいという所、

また、公式サイトには「クセの強いメンバーとともに〜事件を解決に導いていきます」と

書かれている通り、一人一人のキャラ立ちやチームワークによる面白さが

活きた作品にもなれば良いな…という所にも期待をして、初回を見てみました。

 

しかし、蓋を開けてみれば、主に回想が映画を思わせる

カット割りや映像になっていたのには惹かれたものの、

それ以外は、空回りがちな新人女性刑事とか、ネットに精通している若者とか、

"落ちこぼれ"が集って新チームが作られるとあるあるの倉庫室っぽい部屋が用意されるだとか、

過去に相棒を失いがちの主人公とか…

全体的に「なんかテレビ朝日でやりそうなドラマだな」という既視感が

強く残った印象で終わってしまいました。

 

誹謗中傷を扱った割には、犯人のアカウントの特定、

被害者家族の家の前に悪口だらけの張り紙が貼られるなど、

事件が解決するまでの"一連の流れ"を見せられているだけで、ここにも真新しさはなく。

登場人物それぞれの立場から「なぜその行為に至ったのか?」「なぜそう感じたのか?」と

"人物に変化をもたらすまで"の背景をもっと深掘りして欲しかったです。

 

それに、「クセの強いメンバーと共に」と言っても、

基本的には碓氷(関水渚)と2人で行動しているので、

その2人が"バディ"として活躍する作品に映って

他のメンバーは"ちょい役"で終わりそうというのもありますし…

初回から主人公の過去を台詞や回想を通して色濃く出していく辺り、

今後どう展開されるかはまだ分からない状態のまま書きますが、

誹謗中傷を扱ったふりした刑事ドラマになってしまいそうな予感もさせられました。

 

元も子もない事を書きますが、

お馴染みの設定ではなく、メンバー同士でのやり取りでその人の個性、チーム全体の個性を

際立たせる点では、福田靖脚本だったら。

(「緊急取調室」の雰囲気に引っ張られているのもありますが)

登場人物の二面性や、人間関係から生まれる"闇""憎悪"を描き出す点では

井上由美子脚本だったら、本作にもっとハマれたのかなぁと思います。

 

序盤でも書いたように、雰囲気や映像は悪くありませんし、

久しぶりに拝見した香取慎吾さんの演技に

以前にはなかった威厳が感じられたのが良かったので、

もう少し様子見するつもりではいますが。

月曜日は深夜に見ている番組があり、月9か月10のどちらかの感想を書く事にしているため、

本作の感想は初回のみとします。

 


監察医 朝顔(2021) 11話 感想|つぐみちゃんまで巻き込まないで!

 

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万が一、桑原(風間俊介)が遺体として運ばれる展開になるのだけは嫌だったから、

登場人物の目線に立って見れば、本当に無事で良かったって安心するんですが…

今度はつぐみ(加藤柚凪)の番…ですか。

小さい子供まで巻き込まないで欲しかったなぁ。

車に轢かれそうな予告を見せた所で

どうせ最後は助かるオチになるのは分かりきっているんだからさ。

次から次へと家族の誰かを不幸にさせる流れにしているのが

尺稼ぎのためだとしか思えないのが辛い。

 

 

平(時任三郎)の痴呆の悪化の件も…

知るのが怖いから、自分が記憶障がいを患っている事を認めたくないから

病院に行きたくないという気持ちも分かるし、

朝顔上野樹里)だって、父にそんな思いがあるのが分かるから

安易に「心配だから検査に行ってこよう」なんて言えないんだとも思います。

そこで躊躇うのは理解出来る。

でも、頻繁にボケを繰り返しているのを見て、あれだけ不安そうにしていたにもかかわらず

美幸(大竹しのぶ)の「だったらどうなの?」に対してすんなり引き下がってしまう朝顔の姿と、

後半での近隣の住民達によるクレームに対して"自分達が今ここで仕事をする理由"を

自分なりの言葉で伝える朝顔の姿に、

"朝顔らしさ"で矛盾が生じているように感じるのは気のせいでしょうか。

「いつも通りだよ」と言ってあの進行具合。

父本人はもちろん、美幸からも記憶障がいである事も告げられていないままなので、

このまま見過ごそうとしているんじゃないかと疑ってしまうのも不思議ではないはず。

美幸が怖かったからなのか?

私だったら「他人の事にまで口出さないで!」って思っちゃうけど、

父に検査を勧めたら怒鳴られたから何も言い返せなかったのか?

理由は分かりませんが、朝顔には仕事においても家庭においても

"プライド"を持って目の前の事に向き合っているイメージがあったので、

今回のあっさりした対応にはちょっと違和感を覚えました。

 

大学のゼッケンを着て、ご遺体を預かる施設を作るまでの過程、想いは

前作の焼き回しと言えばそれまでなんですが、本作の"原点"を感じさせたかなぁ。

しんどい気持ちにさせるのは、事件だけで十分満足してますよ。

平の件もまだ引っ張りそうですし…

運転中にボケて事故らないかどうかも心配です。

とりあえず、まだ自覚症状がある内に、運転免許を返上させてあげて欲しい(泣)

 

 

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監察医 朝顔(2021) 11話 感想|つぐみちゃんまで巻き込まないで!

 

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万が一、桑原(風間俊介)が遺体として運ばれる展開になるのだけは嫌だったから、

登場人物の目線に立って見れば、本当に無事で良かったって安心するんですが…

今度はつぐみ(加藤柚凪)の番…ですか。

小さい子供まで巻き込まないで欲しかったなぁ。

車に轢かれそうな予告を見せた所で

どうせ最後は助かるオチになるのは分かりきっているんだからさ。

次から次へと家族の誰かを不幸にさせる流れにしているのが

尺稼ぎのためだとしか思えないのが辛い。

 

 

平(時任三郎)の痴呆の悪化の件も…

知るのが怖いから、自分が記憶障がいを患っている事を認めたくないから

病院に行きたくないという気持ちも分かるし、

朝顔上野樹里)だって、父にそんな思いがあるのが分かるから

安易に「心配だから検査に行ってこよう」なんて言えないんだとも思います。

そこで躊躇うのは理解出来る。

でも、頻繁にボケを繰り返しているのを見て、あれだけ不安そうにしていたにもかかわらず

美幸(大竹しのぶ)の「だったらどうなの?」に対してすんなり引き下がってしまう朝顔の姿と、

後半での近隣の住民達によるクレームに対して"自分達が今ここで仕事をする理由"を

自分なりの言葉で伝える朝顔の姿に、

"朝顔らしさ"で矛盾が生じているように感じるのは気のせいでしょうか。

「いつも通りだよ」と言ってあの進行具合。

父本人はもちろん、美幸からも記憶障がいである事も告げられていないままなので、

このまま見過ごそうとしているんじゃないかと疑ってしまうのも不思議ではないはず。

美幸が怖かったからなのか?

私だったら「他人の事にまで口出さないで!」って思っちゃうけど、

父に検査を勧めたら怒鳴られたから何も言い返せなかったのか?

理由は分かりませんが、朝顔には仕事においても家庭においても

"プライド"を持って目の前の事に向き合っているイメージがあったので、

今回のあっさりした対応にはちょっと違和感を覚えました。

 

大学のゼッケンを着て、ご遺体を預かる施設を作るまでの過程、想いは

前作の焼き回しと言えばそれまでなんですが、本作の"原点"を感じさせたかなぁ。

しんどい気持ちにさせるのは、事件だけで十分満足してますよ。

平の件もまだ引っ張りそうですし…

運転中にボケて事故らないかどうかも心配です。

とりあえず、まだ自覚症状がある内に、運転免許を返上させてあげて欲しい(泣)

 

 

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君と世界が終わる日に 2話 感想|Huluへ誘導したい気満々だよねぇ…

 

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本当は1話の感想に追記として残す形で終わらせようとしたのですが、

それなりに文章が多くなったので、投稿する事にしました。

 

さて、結論から言ってしまうと。

芳根京子さんが次回から出演されるので、もう少し見続けるつもりではいますが…

感想の方は今回で終了とさせていただきます。

 

ゾンビドラマなら、ゾンビの持つ脅威で容赦なく怖がらせていって欲しいし、

登場人物達が息つく間もなくなるくらいのスピード感で物語を展開していって欲しいのに、

結局、一昔前の映画みたいに「泣かせ系」「情熱」に走ってしまうのが残念でなりません。

それも前回の流れと同じで、ただバタバタ混乱させているだけですし。

たまにある民法ドラマの悪い癖が滲み出てしまったようでした。

 

あと、高齢者の延命について言及するつもりで取り入れたんでしょうが、

「老人をそんな簡単に死なせて良いのか!」などと言って、変に社会的要素を持ち込むのも蛇足でしたよね…

年齢関係なしに、ゾンビに噛まれてしまった以上は

もう残念ながら諦めるしかない訳でさ(汗)

 

ゾンビではない所で闘いが起きそうな次回予告を見る限り、

これでHuluまで話を引き延ばす可能性も大いにあり得ますし。

「あなたの番です」で途中から新キャラが加わったように、

本作もキャラを入れ替え制にして繋げる事だってあるのかもしれません。

日韓共同研究の件といい、首藤(滝藤賢一)の奥さんが亡くなった秘密といい、

来美(中条あやみ)への嫉妬を匂わせた佳奈恵(飯豊まりえ)といい、

サブストーリーもてんこ盛りで…

本当にその作品みたいに大風呂敷を広げた終わり方になりそうで、嫌な予感しかしません。

 

そして、これはシーズン2までやるような連ドラ向きではなかったと思いますね。

来美が生きていたのが分かるまでも、あまりにも早過ぎましたよ。

「ゾンビサバイバル×ラブストーリー×ミステリー」という謳い文句で、

「ラブストーリー」と入っている割には、そう感じさせる描写は基本的に

響と来美が別々の場所で戦っているのを交互に見せているだけですから…。

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 2話 感想|まだぎこちなさが残る感じ。

 

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事件の方は、視聴者の想像力を試されているような展開になってきましたね。

 

殺したとは自ら一度も発していない事から、

日高(高橋一生)が真犯人じゃない結末もあり得そうですし。

でも、入れ替わった彩子(綾瀬はるか)をナッツで殺そうとしたのを見ると、

自分が犯人だからこのまま逃げ切るつもりなのか?と思わなくもない。

(中盤からの魅せ方が強い印象の森下脚本の事だから、前者だとは予想してます。)

2人の秘密をすんなり受け入れた八巻(溝端淳平)もやけに怪しい。

日高は経験者で、連続殺人犯と言うからには

何度も誰かと入れ替わって殺してきた事で自分の身を守り続けてきたのか?とか、

中身は事件の被害者と入れ替わったままになっている可能性も?とか。

どんなパターンになってもおかしくなさそうな先の読めない面白さが増した点で、

前回よりも本作に対する興味が湧いてきた感じはしました。

 

ただ、個人的にはまだ絶賛するまでには到達しておらず、

シリアスな事件を描く中で所々コミカルなネタを挿む作りに

"ぎこちなさ"の方を覚えてしまうのも事実。

前回は刑事ドラマの印象が強く残っただけに、今回は別のドラマみたいになっちゃってるし。

それに、もう1つの初期設定である「入れ替わりあるある」で30分近くを割くのは…

構成に締まりがないと言いますか(汗)

3話からが本番だと捉えて、そのうち「独特な世界観が良いね!」なんて言って

慣れる時が来たら良いかなぁ…と思っています。

 

あと、ちょっと気になる事を最後に書くとすれば…

日高になった彩子には、語尾の伸ばし具合や危うさを含ませた目つきからし

時々"日高"が見え隠れするのですが、

彩子になった日高の方には"らしさ"は感じられず、

ただの女々しい人みたいになってしまっているような気がするんですよね。

もちろん、走り方や声色で女性を再現されている高橋一生さんの演技力は凄い。

でも、入れ替わる前の彩子には、正義感が強くて、

猪突猛進が故に先走った行動をして空回りしがちなイメージが付いていた分、

その後の彩子を見ていると、お世辞にもそんな性格には見えない。

 

警察と犯罪者が入れ替わったという設定は面白いし、

物語も二転三転しそうな可能性は秘めている。

それだけに、"入れ替わった後"の2人にもっと一貫性を持たせた方が

完成度が増すんじゃないかとも思いました。

 

 

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レッドアイズ 監視捜査班 1話 感想|あだ名は「アオアオ野郎」で良いですか?

 

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土10のサスペンスなのに、単独行動はしていないし。

チーム内に足を引っ張る人もいなそうだし。

松下奈緒さんの声は聞き取りやすいし、

シシド・カフカさんの佇まいとアクションには純粋に惚れるし。

赤い光だけが暗闇の中で光っているタイトルバックの演出も洒落ている感じ。

水10と日10に個人的には魅力を感じなかったのもありますが、

思っていたよりもずっと見やすかったな…という印象で見終えた初回でした。

 

ただ、設定や舞台から、事前にこうなるだろうと予想していた「FINAL CUT」だけでなく、

「ボイス」「絶対零度」「DIVER」といろんな作品の既視感が強く出てしまっている以上、

想像を超える展開が来る可能性は低そうだとも思えてしまいました。

(だから、「面白かった」ではなく「見やすかった」という表現。)

 

最後に「怪物と戦うには、自らが怪物と化さぬよう心せよ」というニーチェの言葉を

入れ込んできたあたり、伏見(亀梨和也)が後々「絶対零度」の主人公みたいに

一線を超えてしまう展開になるのが容易に考えられますし。

伏見の大切な人を殺した、青いコートを着た謎の男…

恐らく最後まで犯人の顔は明かさない事で視聴者に興味を湧かせる作りも

「ボイス」のカチカチ野郎の二番煎じみたい。

唯一違うのは、犯人を演じるのは伊勢谷さんじゃないって所でしょうか。

もしあんな事がなかったら…またオファーしてたのかなぁ。

「未満警察」でも似たような役を演じられていましたし、

小○慢太郎さんがこの枠に出ずっぱりだった時期もありましたから、

オファーが来てもおかしくないと思ってしまうんですよ(笑)

 

倉庫まで行ったのなら辺りを調べれば良いだけなのに、

スマホで会話していたら普通に気づかれるよね?と

冒頭の伏見の動きにはちょっと気になりましたが、

それ以外は"観察眼の優れた主人公"として描かれている様子。

主人公の背景とKSBCの紹介に時間を割いていたので事件自体はサクサクと解決しましたが、

次回から「伏見率いるKSBC VS アオアオ野郎(…と勝手に命名w)」という構図で、

関わる全ての事件は犯人に繋がっていく流れになるのかもしれませんね。

 

KSBCのみんなは元犯罪者という設定である事から、

一人ずつ過去を掘り下げては今の事件と絡めて、特定の人のメイン回を作る展開にも出来そう。

既視感はもう多分拭えないと思うので、"事件内容"が面白いと良いなぁ…という所に

僅かな望みをかけたいです。

 

土曜のドラマは見たいものがあり過ぎて、渋滞してしまっているのが

ドラマ好きとしては辛くてねぇ…

全部の感想を書ける気がしない(泣)

どの作品も3話くらいまで様子見して、感想を2〜3本に絞る予定でいます。

 

1/31追記:

 

話を次回に引っ張るから、展開はノロノロ進むしテンポが悪い…

って事で、やはりこちらの感想は初回のみにして、今後は視聴だけを続ける形にします。

 


その女、ジルバ 2話 感想|ひたすら心地良い…だけじゃなさそう?

 

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※2話の感想です。本当は3話が始まる前に投稿するつもりが、結局間に合わず…^^;

※今更過ぎるので、1話の感想は日付をいじって投稿しております。

 

先輩たち3人がひたすら素敵だなぁ。

新(池脇千鶴)の初心者っぽいダンスを見ても笑い者にしない所が良い。

 

最初は中の人のキャラ的に、ナマコ(久本雅美)がガンガンツッコミを入れそうな

気もしたんですけど、むしろ主人公を励ましたりして

場を活気づけるためのなくてはならない存在になっていますし。

「まだまだこれからだから!」という常に前向きな姿勢でいるのが

3人から伝わってくるから、

エリー(中田喜子)が「芋虫みたいに丸まって」と言ってくるのも

"可愛がり"の表現としてすんなり受け取れます。

 

一方で、社交ダンスを習得して、また一歩前進した新。

ダンスが上手く出来たら職場でも自宅でもなりふり構わずステップは踏むし、

手渡し給料の嬉しさに服を奮発する…そんなお調子者な彼女の事を

今回「その気になりやすいタイプ」と例えられていましたけども。

でも、新しく来たお客・石動(水澤紳吾)の挙動不審な感じ、

「…良いですね、アララさん」とボソッと呟いているのを見る限り、

それが今後悪い方向にも傾いてしまうのかな〜…という気がしないでもないんですよね。

純粋に恋をしたんなら良いんですが、

ストーカー化して、新につき始めた自信や可能性を奪ってしまう展開になったら…とか

いらん想像をしてしまいました。

ショックを受けて人間不信に陥る姿は見たくなくても、いつか訪れてしまうんでしょうか。

ハプニングは職場に関するあれこれだけが良いなぁ。

 

で、そのハプニングの1つ「リストラ」は早い段階で明かされたので、

切られてしまうのも時間の問題でしょうけれど。

こちらは「私達と一緒に、本格的に働かない?」と頼もしく誘ってくれる図が

想像出来るから、個人的にはそんなに重大には捉えていません。

ただ…「ホストに貢いでる」の方は、BARにまで行ったんだから、

華やかなドレスを着た女性何人かと、生活感溢れる服装の男性達で

何となく違うって分からないのかなぁ…とは思います(笑)

 

 

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俺の家の話 1話 感想|俺の介護生活が始まる!

 

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冒頭から超個人的なイメージを書いてしまうと…

宮藤官九郎さんの脚本は、私にとっては

ゴーヤチャンプルーみたいなものだと思っているんですよねぇ。

コメディタッチで展開されていく物語に

最初は「なんじゃこりゃ!?」とあまり惹かれずにいるんですが、

回を重ねるにつれて台詞から"真意"が見えてきたり、伏線が回収されたりして

その作品の良さがだんだん分かってくる…みたいな。

つまり、初回の段階だと、独特さの方が勝ってしまって掴めない事が多い。

そんなイメージを抱えていたからか、本作は大衆受けしやすいように

"クドカン節"が抑えめに作られていたのが意外でした。

 

控えめに作られていると言っても、台詞の節々から出てくるキワドさや面白さは健在だし、

特に「退院しました!」「実は録音してました!」っていうくだりは

とんでもなくひどい(笑)←褒めてます

「さんたまプロレス」も、多分視聴者が「あれ一本足したら…」と想像するのを

分かっている上で設定したんだと思ってます。

でも、笑えるやり取りをトントン拍子で進めていった分、後半の重さが効いてくる。

 

認知症疑惑のシーンでは、空気を読まずに答えまくる秀生(羽村仁成)の存在が

気まずい雰囲気を作るのに一役買っていて、

徐々に神妙な面持ちになってしまう大人たちから考えさせられる"余白"が感じ取れましたし、

「介護に特別な感情を持ち込まない方が良いですよ」

介護保険サービスを受けるのは国民の権利」などと、

介護が軸の話だけあって、かなり現実的な面にも触れている印象がありました。

しかし、本作が一番伝えたいのは、きっとそこではない…んでしょうねぇ。

寿一(長瀬智也)が「なんで俺が」というような言葉を

風呂場で投げかけた時にハッとしましたよ。

25年間顔を見せていなくても"家族だから"いつまでも繋がれるけど、

逆に顔を見せなかったから「普通に介護出来るよね?」と圧をかける

父親の呪いもこの物語には含まれているんだと。

 

そんな感じで、表向きは楽しいけれど、深く深く本作を捉えて行ったらゾワッとさせられる…

コメディとシリアスが同居した、

毎回見終わった後に不思議な余韻が残る作品になりそうな予感がした初回でした。

 

戸田恵梨香さんの悪い女っぷりも新鮮で、堪らんですね。

細い方だから、寿三郎(西田敏行)の膝の上に乗って軽い!って言われるのも

全然頷けますし(笑)

次回予告で後妻業かどうかを言及されているあたり…多分違う目的があるんでしょう。

家族のしがらみの中で、他人のさくら(戸田恵梨香)が

どう関わっていくのかにも注目したいです。

 

 

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知ってるワイフ 3話 感想|考えに変化が生まれるが故の切なさが…

 

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何というか…本作に対する印象の変化を、

「出会いは最悪!でもなぜかどんどん好きになっちゃってる…」っていう

少女漫画であるあるの展開と重ねて見てしまっている私がいます(笑)

 

最初は元春(大倉忠義)の描写にうんざりした部分もありましたし、

何ならちっとも魅力を感じませんでしたけど、

初回で彼の"どん底"を見せたのが今では物語の面白さに繋がっていて。

確かに、今回でも「黙ってとは何ぞ?」などとイラッときたり、

回想がちょっと長いかな?と思いもしたりしましたが、

徐々に反省の色を見せているのが伝わるので

ついつい同情したくもなってしまうんですよねぇ…。

そして、"どん底な現状"を最初の段階で提示したお陰で、

度々出てくる回想や澪(広瀬アリス)の"あの"シーンにも

「あの時こうだったら」という深みも増してくる。

中々チャレンジングな構成ですけどね。

初回で脱落した方、戻ってきて〜!あの内容にした理由が分かるよ〜!!

って言いたいですw

 

そして、「あの時こうだったら」という元春の気持ちにひしひし共感して

切なくなってしまうのは、大倉忠義さんと広瀬アリスさんの演技にもあって。

大倉くん、なんでちょっと冷めたような、

訥々とした喋り方をされるんだろう…と思っていたんですけど、

恐らくアリスさんの笑顔を振りまいてイキイキとした演技を際立たせて、

"上手くいっている彼女"と"上手くいかなかった彼"で

二者間の立ち位置の違いを明確に表すためなのかもな〜…と考えてます。

自分は澪との人生を終わりにしたんだ。だからもう振り返らないようにするんだ!っていう

"強がり"にもとれますし。

でも二人は偶然出会ってしまう。運命は時に残酷。

その度過去を思い出しては、自分が彼女の笑顔を失わせてしまったのだ…と

ひたすら後悔する姿が人間臭くて、そこが妙に面白いんですね。

 

今の所、元春には負の感情が膨らんできている状態ですが、

きっと元サヤに戻るだろう…とほんの期待をしながらも見ています。

当時は両想いなつもりでも、どうしても生徒と先生の関係から始まった以上

一歩踏み込めない部分は無意識にあったでしょうから。

タイムスリップした今、両者は大人で、澪も理想ばかり言ってられない事は

社会を通して学んだかもしれません。

同じ職場で働いているとなると、生活を共にする時間も増えて、

相手を知る機会も増えてくる訳で…

そっちの出会いの方がお互い将来や現実的な事も考えられそうですし、

上手く行きそうな気がしています。

(まぁ、不仲になった原因として、

一概に"出会うタイミングが悪かったから"とは言えないですけどねw)

 

ただの記憶障がい持ちだと思っていた分、

澪の母・久恵(片平なぎさ)がまさか過去を変える前の元春を知っているとは思いもしなくて、

ますます本作の展開に興味が湧いてきました。

サスペンスだったら、証拠隠滅させるためにひっそり消されるパターンですね(笑)

久恵も元春と同じく、タイムスリップ経験者なのか…

過去と現在を行き来しているうちに、

どっちが正しい情報かこんがらがってしまったって所なんでしょうかねぇ。

物語にどうやって介入していくのか。気になる。

 

 

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