さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜 5話 感想|深刻なオーケストラ不足!!

 

 

う〜〜〜〜ん……モヤる。

響(芦田愛菜)がなぜあそこまで父に冷淡な態度をとっていたのかは、分かった。

(↑めちゃくちゃ説明台詞だったのは気になりましたが…)

けど、モヤる(笑)

 

個人的には、一般人には分からない怪我が原因で

音楽の道を諦めざるを得なくなったんじゃないかと勝手に予想していたので、

自分でハードルを上げて、父とは同じ土俵に立てないと思い込んでいたらしい響の苦しみは、

芸術家の両親の元で育ってきた二世ならではのリアルな描写だな…とは思うんです。

でも…それで5年間も確執があったとなると、なんかしっくり来ないと言いますか。

いや、自分でもつまらない事で家族を壊したと自覚しているから余計拗らせていた訳で、

そうしている内に仲直りのきっかけを失ってしまったから、

父の前では冷淡な態度で振る舞っては、目の前の問題を何度も避け続けてきた…

きっとそんな心持ちだったっていうのも分かるんですけど。

かつての「お父さんのせいで音楽が嫌いになった」発言を考えると、

俊平(西島秀俊)がパパとしても指揮者としても尽くしてくれようと

頑張っている姿を初回から見てきたからこそ、

いくら何でも八つ当たり過ぎやしないか?という気持ちが芽生えてしまって、

響にイマイチ同情出来なかったんですよね。

 

志帆(石田ゆり子)は俊平に「あなたもしかして、響が今でも15歳だと思ってない?」って

言ってましたけど、正直、彼女の精神年齢は15歳で止まっていますよね。

父と同じで、音楽以外は不器用だから…って事なんでしょうけど、

父が日本に帰国してくると聞いたのなら、もう社会人なんだから家を出て自立したって良いのに。

なぜか、実家暮らしを選択する。

誰かに面倒を見てもらうのが当たり前になっているからでしょう。

 

初回から訳も分からず不貞腐れていたので、

これなら無理もないかな…と思える部分を響から見つけたかったですが、

5話でようやく真相に迫ってもなお、謝罪する様子もなし。

さらには、父ときちんと向き合えてもいないのに、

「家族4人久々の食卓」というアットホームなシチュエーションで

最後は"家族再生の兆し"を匂わせる感動展開をやり出した辺り、

ここまで引っ張り続けてきた割には解決方法がなあなあで

何だかなぁと思えてしまいました。

…っていうか、前回からの今回で志帆がすぐさま戻ってくるんだったら、

離婚危機の設定も別に必要なかった気がしてなりませんね。

そもそも、5年前の時点で別居状態でしたし(汗)

 

響の件があったので、音楽要素を減らしてそっちに焦点を当てた話になるんだろう

というのは覚悟していましたが、

前回は恋愛のドタバタがあって、今回は別ドラマかと錯覚するくらい

ガッツリホームドラマ仕立てになっていて。

あまりにもオーケストラが不足…音楽が不足していて寂しいです。

 

天音(當間あみ)と市長・白石(淵上泰史)が父娘の関係という事で、

今度はそっちでも一悶着あるんでしょうけど、

俊平の天才指揮者ならではの新しい音楽の視点や、ポジティブな捉え方、

演奏曲とリンクするエピソードに惹かれて本作の物語を好んで見てきた私としては、

そろそろ3話までの路線に戻っていただきたいなぁと思います。

好きなドラマは、最後まで好きでいたい。

勿体ない所を綴る感想で、終わりたくないんです…。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 


グレイトギフト 4話 感想|病院関係者がヤバい人ばかりな件。

 

 

前からツッコミたかったんですけど…

なんで藤巻(反町隆史)は、ラボに防犯カメラを設置しないんでしょうか(笑)

いやね、鍵をかけるよりも安全だと思うんですよ。

いつ誰が入ったかの記録にもなるし、ギフトを盗もうとする犯人の特定も早まって、

次の事件を未然に防ぐ可能性も高まるし。

以前にも白鳥(佐々木蔵之介)に勝手に持ち出されていたケースがあったから、

その発想にならないのがなおさら不思議なんですよねぇ。

本坊(筒井道隆)だって、盗聴器をこっそり仕掛けられているのに。

予想を外したり、大声で情報を言いふらしたり、すぐ弱みを握られたりする

迂闊な性格だからなのかしら…って、もうこの話は終わりにするとして。

 

今回は、ギフトを巡る人物に本坊が新たに加わり、

ますます翻弄されていく藤巻の姿を描いた内容になっていたと思います。

久留米(波瑠)からは「人間として好きなんです」と言われ惑わされ…

本坊には久留米の事で弱みを握られ、秘密裏にギフトを売るよう要求され…

その会話を聞いていた郡司(津田健次郎)に、彼に偽物を渡すよう指示され…

おまけに、妻・麻帆(明日海りお)との仲は

悪化する一方で…(これは藤巻の方に落ち度があるけど(汗))と

いつも以上に、とことんツイていませんでしたね。

 

放送から44分頃の、郡司に培養したギフトを渡すシーンで

フェンス越しから撮影したカットが挟み込まれていましたが、↓

このカットが個人的には、仕事や人間関係、家族、ギフトをめぐる陰謀論など

自分を悩ませるいろんな物事から開放されたくても、強く縛り付けられていて叶いそうにない

主人公の置かれた状況を表しているように見えました。

 

それにしても、本坊も中々にヤバい人でしたねぇ。

犯人だと特定されてからも変わらずクールな顔で、

聞いていて「え?」と耳を疑いたくなるような発言を続ける続ける。

「強い男になるためです」…だけは妙に子供っぽい動機で笑っちゃいましたがw

 

ギフトの事を知っていて、ラボの出入りが出来る人は久留米と本坊の2人しかいなかったから、

彼が犯人である事は視聴者も分かりきっていた訳で。

なので、最後まで勿体ぶったり、劇的な演出を加えたりしながら

あたかも衝撃展開っぽく彼の本性を暴くのではなく、

話を進めていくごとに、徐々に明るみに出るかのような

静かなトーンで描き出して行ったのが、逆に強烈な印象を残していた気がします。

 

いつの間に!?な郡司の暗躍っぷりも、見ていて楽しいんですよね。

どのタイミングでギフトを仕込んだのかは、来週種明かししてくれるんでしょうか。

あとは…気になるのは神林(尾上松也)の動向。

こっちも「娘と主治医」という"縛り"があるので、

娘のためならコロッと悪に転びそうな可能性は秘めているんです。

前回の感想でも触れましたが、藤巻が巻き込まれる様はもちろん、

一面だけでは計り知れない人間の奥深さを描いている作品だとも思います。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 

 

P.S.

「さよならマエストロ」4話感想の最後の方を読んで下さった方ならご存知かと思いますが…

まだ全快ではありませんが、感想を書けるくらいには回復してきました。

というか、リハビリしないと、ますます書けなくなってしまうので(笑)

早寝早起きを意識しつつ、今後も出来る限り投稿していきます💪

 


正直不動産2 5話 感想|善意でやった先には落とし穴が…

 

 

冒頭で描かれた永瀬(山下智久)の中学時代。

リレー選手に選ばれ、男子生徒から「終わったわ…」などと

悪口を浴びせられる梅村(市川由依)を全力で庇う永瀬の姿は、頼もしかったですねぇ。

昔は結構正直に物を言う所もあったんですね。

そんな彼が祟りにあって、嘘がつけない体質になってしまうのも

きっと運命だったのかもしれない…そう思わされる回想でした。

 

今回はその助けられた相手である梅村が、旦那の直(味方良介)と一緒に

お客さんとして登坂不動産にやってくるんですが、

当時から密かに好意を寄せていたんでしょう。

物件探しも内見も、彼女のためにといつも以上に頑張った結果、

直が神木(ディーン・フジオカ)から詐欺話を持ちかけられていた事に気づけなかったという、

思わぬ落とし穴に陥ってしまうのです。

 

永瀬のエピソードの他に、月下(福原遥)が、自分が仲介したラーメン屋の

お手伝いをするというサブエピソードも同時進行で描かれていて、

最初はなんで2本立て構成にしたんだろうと疑問に思っていたんですが、

見終わってしまえば納得で。

月下のカスタマーファーストな働きぶりに対して、

「自分は月下とは違う」「自分だったらこうはしない」と勝手に思い込んでいたのが、

直後にあの件があって。

自分も人の事を言っている場合ではなく、お客さんの本質を見ているつもりが

全く見られていなかった点では同じだったと痛感する。

月下のエピソードが永瀬にとって1つのターニングポイントとなる、

"描く意味"のあるものになっているんですよね。

複数案件なら、視聴者に盛り込み過ぎな印象を与えがちなのに、

2つのエピソードを自然にリンクさせていた所が流石だな…と思わされました。

 

犯罪まがいの事もやっているし、やり方も違えど、

ミネルヴァ不動産で同率1位となった神木と花澤(倉科カナ)の手強さを

改めて思い知らされる結果に。

花澤は「ハイエナ」とは言われていたものの、

自力でコツコツと実績を重ねてきたのは確かなので、

月下は彼女の仕事ぶりもきちんと吸収していった方が良いのかも。

神木の方は相変わらず謎が深まるばかりで…

今回は親子2人を見ながらタップダンスをしていましたが、

過去の花束の件もあったし、母親の事で何かトラウマを抱えているんでしょうかね?

 

今回、最も惹きつけられたのは、永瀬がミネルヴァ不動産=敵地に乗り込むシーンで、

その時にかかっていた劇伴がまるでボス戦のようにカッコ良くて、

神木の強烈さと憎々しさを増幅させていました。

 

大宮の物件を代わりに引き受けてくれた藤原(馬場徹)は

営業1位なのも頷けるクレバーな雰囲気を漂わせていましたし、

榎本(泉里香)が出てくるシーンは、物語のアクセントになっていて、

いつあの勢いある喋りが見聞き出来るのかと毎回楽しみにしている自分もいます(笑)

わざわざ励ましの声をかけに来てくれた桐山(市原隼人)は、さり気なく優しい人ですし。

十影(板垣瑞生)はタムパ重視で仕事態度は少し悪いながらも、

実は観察眼に長けているという長所があり、

永瀬に釘を刺すというキーパーソン的役割も担っていました。

そう…このドラマ、シーズン2でキャラクターが増えてきてより思うのですが、

主人公をしっかり引き立たせながらも、

ヒロインや脇役にも、主人公の存在感を邪魔しない程度に見せ場が設けられており、

どの人物も物語の中で活き活きしていて、魅力的に描かれている所も良いんですよねぇ。

 

本作は全10話と事前に発表されているため、今回の5話でちょうど折り返し地点。

後半戦に向けての"一区切り"といった所でしょうか、

最後にはいかにもキャラの濃そうな黒須(松田悟志)が

登坂不動産の社員として仲間入りしてきました。

永瀬にとって、彼との出会いがまた成長に繋がるのかもしれませんね。

 

最後に、1つだけ余談を…

山下智久さんと市川由依さんと言えば「クロサギ」ですね。

3話の浅利陽介さんと言い、山下さんと縁のある役者さんの再共演は

ドラマ好きとしては嬉しい限りです(笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 


さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜 4話 感想|ここに来て恋愛のゴタゴタが(汗)

 

 

1話ごとの内容とリンクさせるように、毎回違ったクラシック音楽を紹介・演奏する

形式をとっているのが特徴的でもある本作。

今回は…ロッシーニ作曲の「セビリアの理髪師」。

その曲は、勘違いと計算、純粋さとしたたかさが入り交じった

大人たちが織りなす恋の喜劇を表現しているんだそうで、

内容もそれに合わせて、志帆(石田ゆり子)に雷に打たれたような一目惚れをし、

噂がすぐガセだと分かってショックを覚える古谷(玉山鉄二)の姿だったり、

自分が間男だとバレないための攻防戦を演奏本番で繰り広げていたり、

指揮棒を振っている最中に目をかっ開く俊平(西島秀俊)の表情だったり。

いつにも増してかなり混沌とした出来になっていました。

 

でも…最後のカメラワークの素早い切り替えによる俊平と古谷の心の対話はもちろん、

あそこまでコメディで、どこか抜けた役を徹底して演じる

西島さんと玉山さんは新鮮だったので、"1つのお話"としては面白かったんですけど。

"本作のうちの1話"として見ると、脱線し過ぎな気がしてなりませんでした…。

 

特に疑問なのは、志帆との離婚危機エピソード。

前から思っていたんですが、個人的には、娘と同程度の深刻な問題を

妻との間でも抱えている…っていう設定に必要性を感じないんですよねぇ。

そもそも、嘘ついて、変装してまで隠れるのもよく分かりませんし。

大体…まぁ、響(芦田愛菜)が父を拒絶する理由が超小出しにしか描かれないので

これは憶測でしかないんですけど、

そうした理由の1つには少なからず、徐々にストレスが溜まっていく母の様子を

目の当たりにしてきた事も含まれてはいるだろうから、

離婚問題が解決したら、その流れでじゃあ私も…と

ちょっとでも心が動いてしまうものなのではないでしょうか。

 

以前の感想でもサラッと書きましたが、

本作がどんな作品なのかは公式サイトではこう記載されていて。↓

“ある事件”で家族も音楽も失った父親とそんな父を拒絶し音楽を嫌う娘が

地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていく

とびきりアパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマ!

だから、メインは「父と娘の再生」「地方オーケストラ」の2本柱なはずなのに、

妻との訳ありエピソードを中心に話を展開していくだけでなく、

俊平・古谷・倉科(新木優子)による恋愛絡みのゴタゴタまでやられたら…(汗)

晴見フィルの現状ってどうなってるんだっけ?と言いたくなるほど、

メインが霞んでいるように映ってしまったのが勿体なかったです。

(前回、「恋バナの描写がないのが見やすい」って書いたけど、あったね…(苦笑))

 

晴見フィルって残り3ヶ月でしたよね。

現実世界と大体同じ時間で進んでいるんだとしたら、もう1ヶ月経ってしまっている訳で、

「あっという間だ…」っていう焦りや将来への不安も膨らんでくるものでしょうし。

前回まで不協和音の関係があって、

(少し触れられていましたが)まだまだ音楽について勉強中の天音(當間あみ)がいて、

人員不足で人を急いでかき集めてきたくらいには、

チームの団結力や一体感も駆け出しの状態だと思います。

つまり、晴見フィル関連で気になる事が多いんですよね。

なので、しれっとレストランで演奏会を…ではなく

あれからどうなったのかもちゃんと知りたかったですし、

団員との関わりや演奏会での化学反応を通して、

自分も娘とやり直せるのかもしれないという希望を見出していく俊平の変化を

好んで見ていた私としては、物足りない気持ちにもさせられました。

 

次回はいよいよ、ようやく?響から5年前の事が明かされるそうで。

むしろ、そっちの方を早く見せて欲しかったです(汗)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 

 

 

P.S.

 

私事ですが、一昨日(2/4)からコロナに罹患してしまいました。

金曜日夜の時点で喉がやけに乾燥している感覚を受けて、翌日に熱と咳が出たので

検査キットで測ってみた所、陽性だと…。

ちなみに、先に体調が悪くなっていた母も陽性でした。父が感染してないか心配(汗)

 

金曜・土曜の感想投稿はいつもサボりがちなので

わざわざご報告しなくても良いのかなぁと思いましたが、

睡眠時間確保で、今後は感想ももう少し簡単にまとめるかもしれないので

念のためお知らせした次第です。

…と言いつつ、今回の感想も結局、文章量もかかった時間もいつも通りだったんですが。

次回からはね…うん。

 

現在は熱と咳、だるさ、喉と頭の痛み、あとは体の微妙な痛みが続いている状態です。

最近かなり生活習慣が乱れていたのは確かだったので、

しっかり反省して、地道に治していくしかなさそうです…。

"何事も修復"に努めます。

 

 


グレイトギフト 3話 感想|白鳥と郡司がいる以上は…

 

 

おお、今回はコメディ色が激減して、シンプルにまとまってたな…

というのが見終えての第一の感想。

それでもって、モノローグの量も、主人公が翻弄されていく構図も前回と変わらない。

なんでそう感じたのかの理由を明確にしたくて、TVerで2話と3話を見比べてみましたが、

前回は複数の登場人物を"犯人候補者"に見立てていて、

サブエピソードを箇条書きのごとく盛り込んでいたからなのだと今更ながらに気づきました。

 

誰かに疑われたり詰め寄られたりしている際の

藤巻(反町隆史)のオドオドしたリアクションに引っ張られていたので、

先週は内容に関して何の疑問も持たなかったんですけど、

冷静に見返してみると、結構情報が盛り沢山だったんですね。

でも…「笑えた」「面白かった」感覚を否定するつもりはありません。

前回は前回で、登場人物を多く描写する事で、

あっちへこっちへと振り回されて、どう答えたら良いのか判断に悩む

藤巻の心理状態をじっくり観察する楽しさがあったと思いますし。

今回は、彼の同期である郡司(津田健次郎)と白鳥(佐々木蔵之介)を前面に出す事で、

「医者としての表向きの顔」と「欲と憎悪にまみれた本当の顔」を

平然と使い分ける2人が身近にいる以上は、ギフトをめぐる陰謀論から逃れられないという

彼の"現実"を突きつけるかのような内容になっていて、

また違ったスリルを味わえた気がします。

 

大泉(西岡徳馬)を殺害した日の夜に

藤巻の妻・麻帆(明日海りお)のオペの打ち合わせはするし、

大手術を終えたすぐ後にギフトの話を持ちかける。

命をどう思っているのか、その境界線のあやふさが何とも怖いです。

特に後者の方は、その話をする前に爽やかな笑顔を向けてましたからね…

佐々木蔵之介さん、最近は悪役が定着されてきてますねぇ。

 

終盤では、久留米(波瑠)が「藤巻に好意を抱いていると思う」とカミングアウト。

ドラマでよくある、家族を殺した犯人への復讐計画を…で培養に協力したのではなく、

ちょっと斜め上の回答でした。

個人的には、勘の鋭い彼女とタッグを組んで次々と謎を解明していく話も

見てみたかったので(そうすれば、鈍感な藤巻との対比が効いてよりキャラ立ちするだろうし)

仲間入りと思われる展開には大歓迎なんですが、

今回で"二面性"を描いているのを踏まえると、

彼女の言葉も嘘なんだろうなぁと疑ってしまいます。

 

でも、毎回誰かが退場して、「やられっぱなしの藤巻」が続くと

そのうち物語がマンネリ化してきそうな恐れはありますし、

藤巻が反撃に出てからが、ある意味本番だとも思うので。

久留米とどう関わっていくのか…そこも見所ですね。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


グレイトギフト 3話 感想|白鳥と郡司がいる以上は…

 

 

おお、今回はコメディ色が激減して、シンプルにまとまってたな…

というのが見終えての第一の感想。

それでもって、モノローグの量も、主人公が翻弄されていく構図も前回と変わらない。

なんでそう感じたのかの理由を明確にしたくて、TVerで2話と3話を見比べてみましたが、

前回は複数の登場人物を"犯人候補者"に見立てていて、

サブエピソードを箇条書きのごとく盛り込んでいたからなのだと今更ながらに気づきました。

 

誰かに疑われたり詰め寄られたりしている際の

藤巻(反町隆史)のオドオドしたリアクションに引っ張られていたので、

先週は内容に関して何の疑問も持たなかったんですけど、

冷静に見返してみると、結構情報が盛り沢山だったんですね。

でも…「笑えた」「面白かった」感覚を否定するつもりはありません。

前回は前回で、登場人物を多く描写する事で、

あっちへこっちへと振り回されて、どう答えたら良いのか判断に悩む

藤巻の心理状態をじっくり観察する楽しさがあったと思いますし。

今回は、彼の同期である郡司(津田健次郎)と白鳥(佐々木蔵之介)を前面に出す事で、

「医者としての表向きの顔」と「欲と憎悪にまみれた本当の顔」を

平然と使い分ける2人が身近にいる以上は、ギフトをめぐる陰謀論から逃れられないという

彼の"現実"を突きつけるかのような内容になっていて、

また違ったスリルを味わえた気がします。

 

大泉(西岡徳馬)を殺害した日の夜に

藤巻の妻・麻帆(明日海りお)のオペの打ち合わせはするし、

大手術を終えたすぐ後にギフトの話を持ちかける。

命をどう思っているのか、その境界線のあやふさが何とも怖いです。

特に後者の方は、その話をする前に爽やかな笑顔を向けてましたからね…

佐々木蔵之介さん、最近は悪役が定着されてきてますねぇ。

 

終盤では、久留米(波瑠)が「藤巻に好意を抱いていると思う」とカミングアウト。

ドラマでよくある、家族を殺した犯人への復讐計画を…で培養に協力したのではなく、

ちょっと斜め上の回答でした。

個人的には、勘の鋭い彼女とタッグを組んで次々と謎を解明していく話も

見てみたかったので(そうすれば、鈍感な藤巻との対比が効いてよりキャラ立ちするだろうし)

仲間入りと思われる展開には大歓迎なんですが、

今回で"二面性"を描いているのを踏まえると、

彼女の言葉も嘘なんだろうなぁと疑ってしまいます。

 

でも、毎回誰かが退場して、「やられっぱなしの藤巻」が続くと

そのうち物語がマンネリ化してきそうな恐れはありますし、

藤巻が反撃に出てからが、ある意味本番だとも思うので。

久留米とどう関わっていくのか…そこも見所ですね。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


正直不動産2 4話 感想|1UPした十影。藤森の今後は大丈夫?

 

 

いつもより、えらい人情に傾いたお話でしたね。

でも…シーズン1から見ていると、

本作は基本的に、ライバル不動産との売り上げ対決ではなく、

不動産業界の実態に切り込むリアルさや、お客さんへの営業を通しての

永瀬(山下智久)や月下(福原遥)の成長物語がメインの作品ではあるので。

今回のような人情味に溢れた回があったって良いと思ってます。

 

シーズン2から見始めた視聴者にとっては、本作がどんな作風なのかが掴めて

物語により入り込みやすくなったでしょうし。

十影(板垣瑞生)回ではありつつも、今回も

自分が過去に嘘をついてきた人間だと明かした上で、お客さんの立場も

管理人の立場もどっちも尊重しながら真っ直ぐな意見をぶつける永瀬や、

手紙で伝えるという、カスタマーファーストを取り柄にしている

営業マンならではの提案をした月下の思いやりが描かれていて。

(↑前回の感想を書きそびれたのでここで書きますが、

本来売るべき家とは違う家を紹介してしまう彼女の素直さも好きでした♪)

"本作らしさ"の詰まった、見ていて温かい気持ちにさせられる内容に

仕上がっていたのではないでしょうか。

 

ただねぇ…やっぱり、藤森(佐藤寛太)のギャンブル依存が

そんなすぐに治るとは思えなかったんですよねぇ(汗)

永瀬に指摘される直前まで、犯罪まがいの事をしてでも

あの部屋に住もうと考えていた人ですし、

意思を示しただけで行動に移した様子は描かれなかったので、

本当にやって行けるのかという心配は残ってしまいました。

別に、過程をじっくり描いて欲しいとは言わないけれども。

終盤のシーンで、ちょっと"その後"の話題を出すくらいの

台詞はあっても良かったのかもしれません。

まぁ…奥さんと赤ちゃんを守るためには、

まずは不正を勧めたあの職場を辞めるべき…ですね。

 

十影に関しては、2話の時に撮影した動画が貴重な手がかりになっていた点からして、

全く仕事が出来なくはないんだろうなぁと捉えていて。

今回の案件は十影がとってきたので、

せっかくなら、彼の本領発揮ぶりも見てみたかった気もしなくもなかったんですが、

今までが協調性に欠けていた分、

新人が出来る事からコツコツ始めてみるといった描写はそれはそれで彼らしく、

最終回までにどれくらい成長するのか、少しだけ楽しみにもなりましたね。

素晴らしい事をやっている訳でもないのに、

十影が1人で仕事をしているだけで社員たちがこぞって見に来る図が

冒頭とオチで用意されている所も、何気にツボでした(笑)

 

そして、前回今回と出番の少なかった神木(ディーン・フジオカ)。

某ドラマとのスケジュール調整も関係していたのかもしれませんが、

永瀬たちの前に現れず水面下で動いているのが、嵐の前の静けさと言うか、

逆に、彼がいかに手強く恐ろしい人物であるかを際立たせているような気がして、

今後の展開にワクワクさせられます。

何か事情があると思わせておいて、殺人未遂行為もする…

何を考えているのかが読めない役を演じるディーンさん、改めて魅力的です。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 


春になったら 3話 感想|ドンマイドンマイ…どころではなくなった結婚話

 

 

俳優・木梨憲武さん、本っ当に良いな……とつくづく感じた回。

ご本人は俳優業にも力を入れる事をあまり重視されていなかったのか

出演本数は少ないんですが、勿体ないと勝手に思うと同時に、

もっと早くから木梨さんの演技をお見かけしたかったと思ってしまったのでした。

 

印象的だった所は2つあって、

まず1つ目は、雅彦(木梨憲武)の「死ぬまでにやりたい事リスト」の1つを

叶えるべく行った遊園地で、瞳(奈緒)の作ってくれたお弁当を食べるシーン。

瞳に「どう?お父さん」と聞かれて、

少し間を空けて、瞳にチラッと視線をやり「うん…美味しい」と返してからもう一回、

何度も頷きながら「美味しい」と言って二口目を頬張るくだりがあったんですけど、

そこがお父さんっぽいなぁと言いますか。

娘の前では素直になりきれないお父さんの性格が滲み出ていたんですよね。

 

お父さんには、体に良いセンブリ茶を用意。

朝からゴソゴソしてるな〜と思っていたら、食事療法のメニューで作られたお弁当だった。

しかも、何品もぎっしりと。

自分のためにかなりの時間を費やして、慣れないながらも作ってくれて悪いな…

でも、自分をそれだけ大事に想っていてくれているんだな…みたいな。

口には決して出さないけど、最初は申し訳なさから始まって、

食べながらしみじみ娘に感謝したくなるかのような

緩やかな表情の変化がリアルで、見入ってしまいました。

 

2つ目は、妻・佳乃(森カンナ)の前で、娘と一緒に遊園地に行けた旨を報告するシーンです。

回想では、瞳が子供の時は、本来遊園地に行こうと約束していたはずが

自分が急遽仕事が入ってしまったために断らざるを得なくて、

いつか埋め合わせをしようとその日を待つものの、いざ余裕になった時にはもう遅くて、

高校生の娘は反抗期になってしまっていた事が描かれていて。

土日休みが関係のない親は、きっとこんな経験を

しょっちゅうしているんだろうなというのが想像出来ます。

 

環境や状況、年齢の変化によって、

子供の想いや親の想いに徐々にすれ違いが生まれるのはよくある事で、

1つの約束を叶えるって中々難しいと思うんです。

「親とどこかに遊びに行く」は、小学生くらいまでだったら"楽しい"出来事になるけど、

大人になればなるほど、そのうち"恥ずかしい"出来事に変わってしまいがち。

それが遊園地となると…賞味期限は特に短いのかもしれません。

「…やっと一緒に行けたよ、佳乃」

若干笑みを浮かべて、ぶわっと出てきそうな感情を抑えるように妻に話すその姿に、

私も心から、ああ、叶えられて良かったねぇ…と安堵させられました。

 

瞳が妊婦の娘・凛(泉谷星奈)に、ママの事を応援してあげて欲しい

(出産に立ち会って欲しい)とお願いした件については、

母親本人が望んでいたから…っていうのもそうなんですけど。

その切実な気持ちはきっと、自分は幼い頃に母を亡くしていて、

家族3人で十分には過ごせなかった後悔の念があるからこそ、

後で"思い出"としてみんなで楽しく振り返れるように、

出来るだけ家族の時間を作って、少しでも悔いのない幸せな生活を送って欲しい…

そんな想いからきていたんじゃないかと想像します。

 

そして、姫野家での出産に背中を押されて、

やっぱり私もお父さんとの時間を大事にしたい!と考えるようになった瞳。

遊園地での写真は、もはや家族写真みたいな感じで微笑ましかったですけど、

帰り道で1人ぽつぽつ歩く父の姿を見ちゃうとね…

このままいなくなってしまいそうな不安が過るのも分かります。

 

結局、あれだけ押し通そうとしてた一馬(濱田岳)との結婚話は保留に。

ドンマイドンマイ!どころじゃなくなっちゃいましたけど(汗)

でも、そうなると雅彦の生きようとする意欲も減ってしまうんじゃないでしょうか。

 

 

3/12追記:

 

現状、感想がごっそり溜まってしまっている上に、6話以降をまだ視聴出来ておりません。

最終回までに追いつきたい…というのはもちろん、

4月中旬くらいまでには冬ドラマを完走しておきたいため、

残念ですが、こちらの作品は視聴に専念する事にいたしました。

 

感想を待って下さっていた方には申し訳ございません。

本当は書きたい気持ちもあるんですが、サクサクっと書けない人間なので(汗)

どうかご理解下さいませ…。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 


さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜 3話 感想|俊平も家族も楽団も、一歩前進。

 

 

初回こそ、前半部分は某作品が過って集中しづらかったし、

前回は新メンバー追加の話で、少し重ねて見てしまう部分もあったけれど。

今回で、それとは別作品である事が確信出来る内容に仕上がっていたと思います。

 

個人的には、うたカフェ店主・二朗(西田敏行)の存在が大きいと言いますか。

西田敏行さんの滲み出る雰囲気や人柄あってこそのあの役ではあるんですが、

第一線で活躍してきた俊平(西島秀俊)や

まだまだ伸び代のある若手団員の間を取り持つバランサーとして、

役割を明確にさせているんですよね。

本作に出てくる登場人物は基本的に、壁にぶつかったり、軋轢が生じたりなどで

トゲトゲした気持ちを抱えながら生きる者たちが多い。

それを、二朗がなだらかに解し中和させてくれて、

その上で、次のアクションに繋がるきっかけをさり気なく提示してくれる。

実際に例を挙げるとすれば、二朗から「…じゃどうすんの?尻尾巻いて、退散すんの?」

という言葉を投げかけられなかったら、あのゲリラライブの成功も、2人の不協和音の解消も、

娘に諦めず向き合おうと決心を固める俊平の変化もなかった訳で。

彼なしでは話の方向性が大分違っていたと言ってもおかしくないくらいには、

物語上で欠かせない人物になっているように感じます。

 

あとは…これは初回から思っていた事ではありますが、

恋バナの描写がないのが、スッキリしていて見やすいのかなぁと。

本作の主軸は「親子の絆と人生の再生」だから、当然、俊平と響(芦田愛菜)の動向に

フォーカスが当たった内容になりますし、

俊平と団員とで歳がまあまあ離れているから、あくまでも"先生"と"生徒"の関係性に留まって

恐らく恋愛には発展しづらい(若干の偏見が入ってすみませんが…)。

団員たちの間でも、今の所は見受けられません。

某作品はそこさえなければという感じだったので…って、比較はもう辞めにしましょう(苦笑)

とにかく、二朗の存在と各々の直向きさをじっくり描く作風が、

本作のうたう「ヒューマンドラマ」を着実に作り上げているのではないでしょうか。

 

大輝(宮沢氷魚)と蓮(佐藤緋美)による不協和音の解消に至るまでの経緯も

丁寧で、かつしっかり描かれている所も良かったですねぇ。

大人の事情的には、売り出そうとしている二世俳優同士の見せ場を作る

意図も含まれているんでしょうけど、まぁそれは置いといて。

道の駅に突然、天才指揮者がオーケストラを引き連れて演奏!?っていう

シチュエーションだけでも面白いのに、

俊平が禁忌とも言える楽譜のアレンジをし、2人のみの「第二楽章」の演奏を提案した事で

彼の奮闘ぶりが伝わってきたのはもちろん。

晴見フィル全体、家族全体が今後、

固定観念を探し、壊してみて、模索しながら少しずつ前進していく…

そんな今後の物語の方向性も見えてくるエピソードだったと思います。

 

「山登りとおんなじです。楽譜を読む事も、楽器を奏でる事も、

一歩一歩目の前の音を楽しんでいれば、

気づいた時には小高い丘の上にいて、麓に広がる美しい村が見えます。」

富士山の大きさが目を引くロケーションにぴったりなこの台詞が、

今回の内容を象徴しているようなものでしたね。

今回は、俊平に、響に、天音(當間あみ)に、大輝と蓮に…それぞれの一歩を描いた回でした。

 

しかし、唯一惜しいというかまだ乗り切れていないのは、

響が俊平を頑なに拒む理由がイマイチ読めない所。

どうやら次回で明かされるようなので、あそこまで嫌な感情を向ける彼女の心境に

納得出来るものであって欲しいですね。

初回で事故のシーンが挿入されていたのを踏まえると…

本当は音楽を続けたいのに、一般人には分からないほどの後遺症を負っているが故に

諦めざるを得なかったとか?

そうしようとしている時に父が帰ってきて、幸せそうに指揮をとる姿に嫉妬&葛藤し、

本心に触れられては父の前で弱さを見せ始める…みたいな事情が描かれたとしたら、

彼女に一気に感情移入して泣くかもしれません(笑)

とりあえず、来週を待ちます。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 


不適切にもほどがある! 1話 感想|薄くてツルッとしたものに惹かれて、令和の世界へ。

 

 

地上波連続ドラマだと、「俺の家の話」以来約3年ぶりとなるクドカン脚本。

小さな頃からテレビっ子で、テレビドラマ好きの立場からしたら、

大手脚本家の新作が発表されてももう有料サービスに流れていってしまうのかな…と

寂しい想いをしていたので、またこうして地上波で見られる事はとても嬉しいです。

やっぱり、まだまだ大手の脚本力が必要だと、ここ最近のドラマを見ていて思うので。

 

でも…個人的な好みで言うと意見が変わってきて、

宮藤さんの描かれる世界観が極めて独特であるが故に

初回で心を掴まれるケースは少なく、自分が面白いと感じられるまでに時間のかかる

脚本家だという認識でいるんですね。

流星の絆」「監獄のお姫さま」なんかも最初は「えっ…?(困惑)」から始まって、

3〜5話辺りから作品の良さが何となく分かってきたくらいですから(笑)

 

じゃあ本作の場合はどうだったかと言うと、少しだけその例に当てはまる感じで、

パーツパーツは笑えたけれども、初期設定も兼ねて

"昭和あるある"エピソードや小ネタをふんだんに盛り込んだあまり、

話の進みが遅かったのかな?という若干惜しい印象を覚えながら見終わる事となりました。

 

「この作品には 不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが(中略)

1986年当時の表現をあえて使用して放送します」

随分ご丁寧なおことわりテロップを2度も表示してからすぐ、

そんな訳で、好き勝手やっちゃって良いよね?と言わんばかりに、

ブス発言とか未成年の喫煙とかっていう、今なら敬遠しがちな要素を被せてくる所は、

昭和の世界観を本気で再現しようとする作り手のこだわりが感じられて潔いですし。

そもそも、昭和時代を生きていない私からしたら、

今と昔とでこんなに違うの!?という驚きの連続で、見ていて飽きません。

話のテンポ感も絶妙で、展開も軽快にサクサク進んでいく。

コメディパートに関しては申し分なかったんです。

 

ただ、タイムスリップの仕組みを時々紹介しつつも、基本的には昭和を懐かしむ描写だったり、

昭和と令和のジェネレーションギャップに動揺する市郎(阿部サダヲ)の姿が

中心に描かれていくばかりで。

本作が結局、視聴者に何を伝えたいのか?どんな物語にしていくつもりなのか?が

放送開始から47分過ぎの居酒屋のシーンまで中々見えづらかったのが、

「面白いんだけど…」と感じる原因に繋がったんだと思います。

本題に入るまでの前置きが長かったと書いた方が、もっと分かりやすいのかなぁ。

 

まぁでも、今回のラストでトイレが工事されて

市郎が(何か策が見つからない限りは)昭和の世界には戻れなくなったので、

"昭和あるある"は2話以降は徐々に減ってくるのかもしれませんね。

 

そして…もう1つ気になる事、いや、私が今後本作にハマれるかがかかっているのが、

令和から昭和にタイムスリップしてきた向坂親子サイドのストーリーの扱い方でしょうか。

初回だけだと今の所は、主人公が市郎とキヨシ(坂元愛登)の2人いるように見えます。

しかも、キヨシの母・サカエ(吉田羊)に関しては

何か意図して昭和にやってきたみたいなので…

その"謎"で話を膨らませて時間軸を行ったり来たりし過ぎると、

内容が分かりにくくなる可能性が出てくるんじゃないかという気もします。

本作はあくまでも「昭和のダメおやじの「不適切」発言が

令和の停滞した空気をかき回す」物語で、クスッと笑える作りが特徴的だと思うので。

過度な場面転換はせず、シンプルに魅せていってくれる事を期待したいです。

 

世間では「昭和礼讃ドラマになってしまうのでは?」という反応もたまにお見かけしましたが、

クドカン脚本なので、単純に「やっぱりあの頃は良かったな」「令和はここがダメ」

みたいな昭和持ち上げ話では終わらないんじゃないかと踏んでいます。

市郎とは対照的に、昭和を生きる人たちに嫌悪感をむき出しにするサカエがいるし、

「拳と拳で語り合えば良い♪」の直後に挿入された

ムッチ先輩(磯村勇斗)とキヨシの喧嘩シーンで

キヨシの傷だらけで痛々しい顔を見たら、

話し合う方が断然良いと思わずにはいられません(笑)

生きづらさを感じながら過ごしてきた人は

声を上げられなかっただけで昭和時代にもきっといただろうし、

勇気を出して声を上げてくれた人のお陰で、今の過ごしやすい環境が出来つつある訳で。

しばらくは市郎が意見をぶつける展開になるんでしょうけど、

どちらにも長所も短所もあって、最終的には双方の良さを理解し合って

ちょうど良い形に落ち着く…そんな話になって欲しいですね。

 

あと…賛否両論のミュージカル演出は、

初見の時こそびっくりしましたが私はアリだと思います。

「炙りシメサバ♪」の合いの手もそうですが、

「それが組織♪」がポーズも含めて癖になるなる(笑)

ミュージカル中の歌詞をそのまま会話用の台詞に起こしたら説教臭くなっていたでしょうし、

逆にそれで遊び心をつける事で、前半のコミカルな雰囲気や軽やかなテンポとの

釣り合いがとれていて。

加えて、今の時代がスマホいじりやワークライフバランスなどで

"1人の時間"に閉じこもる人が増えている社会である事も考慮すると、

その風潮をさり気なく皮肉っているようにも見えて、中々巧妙な手法だと感じるくらいでした。

次回はもっとパワーアップするし、毎回ミュージカル演出はあるみたいなので、

そこも楽しみにしておきたいです(笑)

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ