時効警察はじめました 4話 感想|ゾンビネタは続くよいつまでも

 

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去年の「カメ止め」ブームにのっかった回。

NHKではゾンビを扱ったドラマをやり、

更に同じ局では既にゾンビ×ラッパーのSPドラマをやったのに…

今またオマージュしたという事は、きっと冬に続編が発表された時から

そのネタで話を作りたくてしょうがなかったんでしょうねぇ〜。

 

珍しくやられる側だった津田寛治さん。

まぁ、演技だとは言え、あんなパワハラまがいの態度をとったり、

大声で常に怒鳴ったりしたら…殺意が湧いちゃうのも無理ないですよ。

湯上がりの時の火照った体とはまた違うけどさ(笑)

カーッとなった衝動を抑えきれないが故の行為…でした。

 

さり気なくキーになるんじゃないかと思っていた、台詞が先に出ちゃう俳優も、

監督が命を削ってまでこの映画に懸けていたというくだりも、

忘れずキッチリ回収していくスタイル。

本作は基本的にユルいんですけど、トリック部分と構成は

割とよく練っている印象なので、そのギャップの大きさも楽しく見ている理由です。

 

「深夜ドラマも面白いのあるよ」で、そうねぇ…時効警察面白いよね〜と

思わせてからの「テレ東とか!」にはツボ。

いや、テレ朝ちゃうんかい!

というツッコミが全視聴者から聞こえた気がしたシーンでした(笑)

 

 

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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 4話 感想|「私、失敗しちゃった」はお預け。

 

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前後編なんですねぇ。

最後に爆発の映像を持ってくるのには、少し今後の展開が気になる感じがしました。

けれども、紫色っぽい炎だったので「どうしたらあんな色に?」と色々検索してみたら、

医療に使われているとか何とか書いてある記事を発見したので…

その映像が本物なのかも含めて、後編は答え合わせがメインになりそうです。

ぶっちゃけ、1話でまとめても十分な内容量だった気がするんですが、

どうやって引っ張って行くんでしょうね。

 

「失敗学」自体が珍しいし、実際に起こった身の回りの事件を解明していく仕事なので

取り扱うジャンルが幅広いという飽きの来なさや面白さはありますが、

今回の医療ミスに関しては刑事や弁護士ではなく、

わざわざ事故調に調べてもらわないといけない理由が見当たらない印象でした。

 

1話で仄めかしていた真奈子(松雪泰子)のタイムマシンの件、

2話での母親との関係と、あれから特に進展がないのも気になります。

次回で折り返し地点ですし…

そろそろ縦軸を目指すべき方向に定めた方が良いんじゃないでしょうか。

 

 

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ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 4話 感想|AIのポンコツさはもはや定期。

 

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新たに導入されたAIがポンコツなのは、視聴者が見ても最早分かるんだからさ…

もう医者側も頼るのやめたら良いのに…という感想しか出てきません(笑)

 

潮(ユースケ・サンタマリア)も潮ですよねぇ。

アルツハイマーの他」に「パーキンソン病」とか「その他」とか出てたのに、

真っ先に1番パーセンテージが多い病気"しか"疑わないなんて、ピュアにも程がある。

デジタルに頼り過ぎると思考力も弱ってしまう…という例をまさしく見た感じです。

 

今回は大門(米倉涼子)にそれなりの見せ場があったものの、

なんか、先の読める展開ばかりでそんなに惹かれませんし、

新キャラのニコラス(市村正親)も前回からどんどん存在感が弱まって

何のためにいるのか?とも思ってしまいますし…

今の所唯一面白いのは、海老名(遠藤憲一)が可愛いって事と

大門の無邪気さが面白いって事くらいかなぁ。

 

 

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G線上のあなたと私 4話 感想|私だって頑張ってるんですよ!

 

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今回も也映子(波瑠)の気持ちにグサッと。

うーん…「隣の芝生は青く見える」ってやつですよねぇ。

 

「なんでみんなさ、大事なものとか目指すものとか、譲れないものとか、

 ちゃんと見つけられるの?」

「入れ込めるものが見つけられないって、本当は一番きついよ!」

と言っていた也映子。

私も周りみたいに熱い野望を持って生きている訳ではないから、

彼女が羨ましがるのはとても分かる。

でも、理人(中川大志)の言う通り、「動く」のが一番なんだと思う。

 

入れ込みたくなくても入れ込まざるを得ない環境に陥る人だっているし、

逆に周りに置いてかれないようにと、

躍起になって入れ込むものを見つけた人だっているかもしれない。

みんながみんな、しっかりした人じゃない。

ただあえて口に出さないで"強く"見せているだけ。

 

幸恵(松下由樹)の姑の介護生活。晴香(真魚)の妊娠。

長い人生を送っていく以上、進路や就職、結婚、老後といくつもの壁がある…から

そんなに今の状況を追い詰める必要は、冷静になったらないんですけどね。

けれども、何が壁にぶち当たると将来を考える余裕がないって気持ちは

沁みるほど分かります。

なんか、也映子のエピソード中心に、強く思った事をだらだら書いてしまったけど…

それくらい共感性のある台詞運びが秀逸って事ですよねぇ。

 

話せる人が理人しかいないという也映子にも、

相手にはガツンと言っておいて自分の事となると弱さを見せる理人にも、

一番応援されたいであろうに「ここで救われた」と言えちゃう幸恵にも

どの世代の立場にも感情移入出来てしまう。

この手の作品だと大体、最も歳の近い登場人物の目線で見てしまいがちですが、

まだ結婚の経験がないのに幸恵の気持ちまで同じくらい分かるというのは、

個人的には珍しい。

 

私が日々の仕事を終えて帰ってきて、ドラマ鑑賞という趣味を楽しんで

「この時間が続いていけば良いのになぁ」と思うように、

3人にも、途切れる事なく関係が続いていけば…

そして幸せな未来がいつかやってくれば…とつい願ってしまいます。

本作はそんな作品。

 

恋愛要素でドキドキさせつつも、基本的には温かな人間模様を描いていて、

「人の出会いと繋がり」「第3の居場所」がある事の有難さを

そっと教えてくれているよう。好きです。

 

 

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まだ結婚できない男 5話 感想|そろそろ「お?」と思わせてくれる人が欲しい。

 

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「面倒臭いけど何だかんだ言って良い人」な桑野(阿部寛)のエピソードを、

まどか(吉田羊)の後輩へのアドバイスや、

商売繁盛のご利益がある神社を女子3人に紹介した事を通して

終始じっくり描いていった回だったと思います。

今回も桑野というキャラクターを楽しみました。

 

しかし、もう5話で折り返し地点に到達したのもあり、

何か足りないような…もう一捻り欲しいような…といった惜しさも抱えながら

見ていたのですが、ちょっと気付いてしまいました。

そろそろ桑野にとって「お?」と放っておけなくなる相手を前面に出しても

良い頃合いな気がするんですよね。

 

前作の話を持ってきてしまいますが、

例えば、花火を一緒に見ようと思ってさり気なく双眼鏡を2個買ってきたりだとか、

自宅にみちると早坂先生の手料理が置いてあって、部屋に診察しに来たのもあり

先に早坂先生のロールキャベツを食べたりするだとか…

人との出会いによって徐々に影響を受ける桑野のエピソードが描かれてきました。

(↑初回放送前に再放送を見たので、まだ記憶が鮮明で(笑))

 

しかし、本作にはまだそれが見えて来ません。

今回は、まどか・有希江(稲森いずみ)・早紀(深川麻衣)vs桑野の構図で、

まるで視聴者が3人と同じように桑野の生態を覗き見している感覚になる作りは

面白かったですが、別の意味で捉えると「振り回されている」「振り回している」の

関係がずっと続いている事にもなる訳で。

桑野と同じラインに立てる人って、このままだと全然いないし、

新たな展開を入れないと話の収束も上手く出来ないんじゃないかと思ってしまいました。

…「セカンドステージ」要素は確かにありつつも、

基本的には桑野を楽しむドラマという印象が強いのも、そのためかも。

 

で、やっくんの話…

ストレートに薬丸(デビット伊東)ではないでしょうねぇ。

人の悪口書いているようなブログは大体、

生活が充実していなくて憂さ晴らしにやるもんでしょうし、

そもそもそんなネガティブな気持ちが詰まった、自分だけが欲求を満たすものを

他の人に教えるなんて事はないと思うから(笑)

途中に出てきたヤンキーそうな男性は…今後も出てくるのかどうか。

 

次回はジルベール磯村勇斗くんが参戦。

この方、本当引っ張りだこだなぁ。

それくらい役に馴染むのが上手い俳優さんなんですけどね。

 

 

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シャーロック 5話 感想|パワハラは犯罪。報われない親子の結末に苦い余韻が残る

 

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息子の敵討ちなら、最初から加害者の町田(永井大)を刺しに行けば良いものを、

なんで息子の血液を使ってまでまわりくどい方法で脅したのか?

それに、愛していたんだという過去は台詞で解決しちゃうのか…と

途中まで疑問に思いながら見ていましたが。

なるほど、「いつまでも小さい子供の時のように、

想いがそのまま通じ合う関係が続くとは限らない」という

母親側の苦さと皮肉を描きたかったんだと理解出来ました。

 

子供の愛し方をどこかで間違えてしまった母・千沙子(若村麻由美)。

家には母から、会社には上司の呪縛から逃れるためには

命を経つ方法しか考えられなかった貴之(葉山奨之)。

自身にはどうしようも出来ず、

父として向き合おうとせず現実逃避してしまった父(小市慢太郎)。

現代の家族にある"ゆがみ"を垣間見たような気がして、

バラバラになったまま迎えてしまった貴之の死に、

母と一緒にやるせない気持ちになったラストでした。

 

内容的には(良い意味で)モヤっとするもので、

貴之を追い込んだ根源の町田がお咎めナシなのも、

過保護な母が悪いように捉えられ、ネットニュースのターゲットにされるのも

むず痒くなる余韻が残りましたが。

でも、「確実な証拠がないと逮捕出来ない」

「真相を知らないまま簡単に人を叩ける」のが今の世の中でもあって。

そんな社会事情を反映したという点でも、見応えのある話になっていたと思います。

 

本作の見所でもある「魅せる演技」に関しては、

今回の場合は若村麻由美さんが特に光っていました。

穏やかに話していたのが、沸点が急に上がるかのような怒りの感情を露わにする様には

思わず背中が震えるほどでした。

粗のある殺害方法でも、なんだか勢いで圧倒されちゃいます。

 

強いて言うなら、やっぱり勿体ないなと感じるのが

トリック部分と獅子雄(ディーン・フジオカ)が証拠を掴む見せ方の2つで。

トリックの方は、本来死臭がしそうなものを部屋に隠したり、

あからさまにツリーを置いたり、なぜ水槽ポンプを捨てなかったのか?と、

探偵じゃなくても十分怪しいです。

「それがヒントになっていたのか!」という捻りが欲しい感じです。

 

で、その「それがヒントになっていたのか!」ですが、

獅子雄が証拠を見つける→解決の流れにそれが使われていると思うのですが、

こちらは獅子雄の脳内だけで完結してしまっている気がして

もっと視聴者が一緒に推理を楽しめるような見せ方をして欲しいと考えてしまうんですよね。

例えば、ドアノブをチラッと見ていたのは「あ、何か気づいたな」と分かりましたが、

ダンボールや水槽ポンプが事件に関係しているのも、そもそもいつ映していたかも

分からないくらいあっさりしていて。

録画でもう1回見返せば良いじゃん…の作りじゃなくて、

もうちょっと獅子雄の目線で物語が繰り広げられて行ったらなぁと思ってしまいました。

(何か見落としがあったのならすみませんが、(犯人の分かりやすさ関係なく)

 今回だけでなく「あれ?いつどこで掴んだ?」と思う部分が度々あったので

 自分なりに文章にしてみた次第です。)

 

それでも、OPの入り方のスタイリッシュさや役者の演技、洒落た主題歌で

いつも良いものを見た気分になってしまうので、決して面白くない訳じゃないんですけどね。

獅子雄と若宮(岩田剛典)、江藤(佐々木蔵之介)のトリオの楽しさなど

好きな部分もあるんですけども…本筋の事件パートがなぁ…!と

ついつい欲してしまいますねぇ。

 

 

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俺の話は長い 4話 感想|"小さな幸せ"を求める夜と、"小さな希望"を求める朝の話。

 

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其の七「アイスと夜の散歩」

 

面白いわ。金子茂樹さんの引き出し、凄いわぁ…。

どの家庭でも経験してそうな「アイス食べたでしょ」「食べてない」の

何気ない会話なのに、それがコメディホームドラマとして成立出来ちゃうとは。

 

名探偵気取りの満(生田斗真)、綾子(小池栄子)の事をさり気なく言いながら

彼女がコラー!!と追いかけてくる様は、まるでサザエさんとカツオの関係性を

見ているようでツボなシーンでした(笑)

 

しかし、ただの笑い話にならない所が、またよく出来てるなぁと思わされて。

満が「誰がアイスを食べたか」を熱心に語っている姿を見て

春海(清原果耶)もアイスを食べたくなり、光司(安田顕)が一緒に

コンビニに行こうかと誘って、距離が近づけた事にじわっと温かくなる流れ…

コメディからハートフルな物語への切り替え具合がとっても自然。

 

春海が言っていた「あいつも」の「も」は、多分登場人物だけでなく

この世の全ての人にかかっているんじゃないかな…と。

満はとっておきのアイスを味わえる時間を。

綾子は社会人&母親生活の中で唯一、自分のために使える時間を。

母・房枝(原田美枝子)は父の死という心のぽっかりを埋めるために、

牧本(西村まさ彦)を通して第三の居場所を作る。

そして、光司は春海の気持ちを知れた事に嬉しい表情を隠せず、

アイスを食べながら一人で反芻する幸せを味わう。

 

みんなどこかで「小さな幸せ」を求めている。

物思いに耽ったり、しんみりしたりしてしまうのは夜の時間…

そんなお話だったと思います。

 

其の八「バーニャカウダと犬の散歩」

 

満、凄い勢いで渡利(間宮祥太朗)を論破しにかかってくるじゃん…

と思っていたら、まさか遠回しに彼を鼓舞していたとは。

いや、分かりづらいわ!! 私も渡利と同じように涙目になってしまうかも(笑)

 

1・2話の時よりも屁理屈な所が強くなってきた満ではありますが、

同時に「同じ道を辿って社会人になれた人」へのリスペクトも感じられる

優しい心の持ち主なんだという事もまた新たに知れ、

彼への興味と魅力が更に増したお話でした。

 

しかし、渡利に話していた「動物園のライオンは戦ってないように見えて戦っている」論。

これ、満も「客に笑われて指さされた」経験を味わった事があるんじゃないか?

渡利のような時期があったんじゃないか?と想像してしまいました。

 

光司にもエールを贈るラスト…

今は人混みのサラリーマン達とは正反対の方向へと歩み出す満ですが、

いつか夢と孤独の戦いから抜け出して、

自分なりに次のステージへと進めたら良いなぁ、なんて願ってしまいますね…。

 

 

***

 

「アイスと夜の散歩」「バーニャカウダと犬の散歩」

今回はどっちも散歩の話なので、

どう対比させていくのかな?と思いながら見ていましたが、

前者は夜を主体とした話で、後者は朝を主体とした話なのだという印象を受けました。

 

上に書いた事と多少被りますが、

一人悶々と今日の出来事を考え込んでしまったり、

プチ贅沢の時間を与えたりするのが「夜の時間」。

一方で、心機一転頑張ろう、何か良い事があると良いなと

自分を奮い立たせるのが「朝の時間」。

別に、夜だけor朝だけで動く話だった訳ではないのですが、

各物語の向かうオチがその時間だったので…(この文章で伝わるかどうか…(汗))

今回は時間軸の捻りを効かせた点で、2つの物語を楽しんだ気がします。

 

しかし、ぱっと見は気軽に笑えるコメディですが、

実はどの世代にも共感出来るし、

どの人も間違っていないという背中を押してくれる作りにも思えるので、

話の奥には何が秘められているのか?とつい考えてしまうんですよねぇ。

 

私は満ほどではないものの、お暇していた時期があった事から

主に満の視点になって見ていますが、

将来家庭を持ったら、綾子や房枝の視点になって見るようになるんだろうなぁと思います。

二度でも三度でも楽しめそうな作品。ちゃんと録画を残しておこう…。

 

 

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グランメゾン東京 3話 感想|倫子さんは、私たちでもあるんだなぁ

 

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「ザ・キムタクドラマ」らしさは残っているものの、

木村拓哉さんの新境地である作品にもなっているという旨は

今までの感想にも書いてきましたが。

今回は、2人のシェフとの努力の差に打ちのめされる倫子(鈴木京香)が

京野(沢村一樹)の言葉を受け、

芯の強いシェフとして一歩成長していく倫子サイドの物語も加えた事で、

「挫折を味わいながらも同じ夢を目指す人間ドラマ」として

よりいっそう深みが増したように思います。

 

「自分を信じられないシェフは、絶対に星を取れない」つまり、自信を持つ事が大切。

それは料理の世界だけでなく、様々な業界で働く社会人にも通ずるものであって。

尾花(木村拓哉)と相沢(及川光博)が料理に熱心に打ち込む姿を見て

赤裸々な想いを京野に伝え、自身のやるべき仕事は何か?を語らう

2人のシーンは印象的でした。

そして、終盤では尾花と京野の言葉をアウトプットしつつ、

「相手の気持ちを考えられない人が美味しい料理を作れる訳がないよ!」と

ガツンと言ってのける倫子にちょっとした勇気をもらうラスト…

ああ、この人は私たち視聴者でもあって、この人みたいに自分を信じれば

少し変われるのかもしれないな…と、元気付けられる回でもありました。

 

尾花もいろんな人との出会いを通して、本来のトゲトゲした性格が

徐々に丸くなり、柔軟さがついてきています。

良いですね、「ただ周りよりも秀でている」だけじゃない木村さん。

最後に京野が「最高のチームになるかもしれない」と呟いたのも納得出来ます。

 

前回は予定調和な展開が少し気になったものの、

今回は同じような業界の食材ハンターを仲間に入れる流れで、

「自慢の料理」で落とすのも無理のない設定だったのが良かったです。

 

そうそう、1話にあったナッツの件で、それ以降は特に触れられていませんが…

当本人が平古(玉森裕太)だとして、以前の尾花とは違うという事を周りから知り

彼へのイメージが変わった平古が、最終的に自分のやった行為を告白して

謝罪する形で、仲間に加わるのかと想像してしまいました。

その点で言えば、江藤(手塚とおる)の企みを知った

丹後(尾上菊之助)の動きも気になりますね。寝返るのはこっちが早いかな?

 

 

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少年寅次郎 3話 感想|愛情は親から子、兄から妹へと受け継がれる…

 

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寅次郎(井上優吏)、人生で初めての失恋。 

男はつらいよ」のあの寅さんに育つまでの

"エピソード0"感が今までより濃く出ていたとともに、

愛情は親から子供へ、兄から妹へ受け継がれていく…も

車屋の動きを絡めながら描いた回でもありました。

 

父・正吉(きたろう)が平造(毎熊克哉)に告げた最後の言葉。

「どうしようもないろくでなしの、いい加減な事ばっかり言って…

口も悪いし行も悪い。そういう、ダメなお前に戻れよ…」で早速泣かされてしまったなぁ。

ずっとダメダメな息子を見てきたからこそ、

その言葉に愛情が込められているというのが伝わるシーンでした。

 

光子(井上真央)はそんな温もりのある正吉と共に暮らす事で

芯の強い愛されるお母さんになり、

寅次郎はその母の元で、誰よりも人の気持ちが分かる優しい子へと育つ。

そして、妹・さくら(野澤しおり)もまた兄の背中を見て成長する。

 

「お父さんを好きになる!」と言った当時のさくらが

時を経て自ら平造に近づくようになるのも感慨深く。

ああ、こうやって車家はいつもの日常へと戻れたんだなぁと思える流れと

機敏な感情描写の積み重ねがあったからこそ、

12歳になった寅次郎、街の雰囲気が変わり

新たなキャラクターのいる世界観にも、すぐに馴染む事が出来ました。

 

何年後かになった時は、藤原くんロスではあったけれど…

井上くんの寅さんも上手かったなぁ。

「ばかだねえ」の言い方や見た目は寅さんに近くなってきたと思わせられるんだけど、

ただのマネっ子ではなくて、中学生の時期にあるナイーブな一面とか、

あどけない幼少期とは違った大人らしい考え方が滲みでてくる所とか。

難しい役どころを自然と演じられていました。

眉毛にあるいぼ、笑うと目が線になるのも一緒で…

よく似た方をしっかり用意されたスタッフの意気込みも凄い。

 

序盤では毎熊克哉さんの演技に持ってかれっぱなしで、

竜造(泉澤祐希)が以前とさほど変わりない姿で帰ってきたシーンなんかは

対比が効いていて。

いろんな感情が込み上げんばかりに抱きしめる平造の様子に、

この人は戦地でどれだけの苦しみと地獄を味わったのだろうか…と、

過去は詳しく明かされなくとも、つい想像してしまいました。

 

基本的に可笑しみのあるストーリーではあるのですが、

ふとした時に戦争時代のやるせなさ、残酷さ、繊細さも含まれていて…

やっぱり、「ひよっこ」や「この世界の片隅に」を書いてきた

岡田脚本の真骨頂でもあり、それが山田洋次原作の世界観と

見事にマッチングしてるなぁと思わされます。

 

キャストもまたその世界観にハマっていて、見終えた後はいつも

「ああ、1つの作品を見た」という余韻に浸れますね。あと2回か…(泣)

 

 

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リカ 4話 感想|滅茶苦茶なオチ。でも恐怖を煽る作品だから楽しい。

 

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いろいろ謎が残っている状態での第一部最終回だったので、

どうやってケリをつけるんだろうと思っていたら…

まぁ〜〜中々に滅茶苦茶な話でしたな(笑)

しかし、その滅茶苦茶さが逆に清々しい感じもしました。

 

早く警察頼ろう?とか、なんで彼女を一人にさせたの?とか、

明らかな跡があるのに解剖しないで焼死で終わらすの?とか粗はあったんですけどね…

でも本作は刑事モノやミステリーじゃないですし、

(そのジャンルだったら、むしろもっとツッコミまくっていたけど)

リカ(高岡早紀)の強烈さと怖さを楽しむドラマなので、別に許容範囲なのかなぁと。

 

二部構成、全4話ずつだから、展開もジェットコースターのように

物凄い速さで進むし、1人ずつターゲットを潰していくので、

それがテンポの良さに繋がっていたと思います。

最初は序の口かな?という印象だったものの、リカの過去は一切明かされない為に、

回を増すごとに彼女の持つ得体の知れなさに徐々に見入ってしまいました。

そして、豹変しないのかなぁと微かに期待していた大矢(小池徹平)も、

犯因症をチラつかせた殺気あるラストで満足。

 

今週はお休み。来週からは大谷亮平さんが狙われる…の巻ですが…

リカは3年後になっても28歳のままなんですねぇ。

25でもなく30でもなく、28という具体的さが逆に怖い(笑)

なんでその数字にこだわるのかが気になる。

 

 

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