2023年 冬ドラマ 視聴リスト&期待度

 

 

1/25:「星降る夜に」「大奥」最新話の感想記事をUPしました。

 

こんにちは、りんころです!

毎度おなじみ、視聴予定の冬ドラマを紹介する…のが遅過ぎて、

気づけば、新ドラマスタート日の前日の投稿になってしまいました(汗)

大変お待たせいたしました。(待っていて下さったら嬉しいですが…!)

 

1/3時点で発表されている冬ドラマを

「◉毎回書く可能性の高いドラマ」

「○大きく外さなければorスケジュール次第では毎回書くドラマ」

「△初回だけしか書かないor内容次第では初回も書かない可能性のあるドラマ」

「×視聴する予定のないドラマ」

の4種類(優先度)に分けて紹介していこうと思います。

※ちなみに、初回も放送されていない段階で決めているので、あくまでも"予定"です(謝)

そして、感想本数は最終的に、ここで紹介した本数よりかなり減るかもしれませんが、

よろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

私が今期視聴&感想執筆するドラマはこちら!

 

曜日・放送時間順にまとめてあります。※既に放送されているドラマは除く

曜日別に知りたい方は曜日を、

ドラマの詳細を知りたい方は、ドラマタイトルをクリックしてみて下さい!

 

放送 作品一覧 主演 優先度
月曜日
フジ
月9
女神の教室 北川景子
フジ
月10
罠の戦争 草彅剛
テレ東
月11
ダ・カーポしませんか? 武田鉄矢 ×
日テレ
月深夜
すきすきワンワン! 岸優太 ×
火曜日
テレ朝
火9
星降る夜に 吉高由里子
NHK
火10
大奥 福士蒼汰
TBS
火10
夕暮れに、手をつなぐ 広瀬すず
テレ東
火深夜
夫を社会的に抹殺する5つの方法 馬場ふみか ×
TBS
火深夜
ブラザー・トラップ 久間田琳加 ×
TBS
火深夜
REAL⇔FAKE Final Stage 荒牧慶彦 ×
水曜日
日テレ
水10
リバーサルオーケストラ 門脇麦
フジ
水10
スタンドUPスタート 竜星涼
テレ東
水深夜
来世ではちゃんとします3 内田理央 ×
テレ東
水深夜
それでも結婚したいと、ヤツらが言った。 鈴木ゆうか ×
木曜日
テレ朝
木9
警視庁アウトサイダー 西島秀俊
フジ
木10
忍者に結婚は難しい 菜々緒
日テレ
木深夜
しょうもない僕らの恋愛論 眞島秀和 ×
テレ東
木深夜
サンドナイツがプロ野球選手だけの居酒屋はじめました サンドウィッチマン、ナイツ ×
金曜日
テレ東
金8
今野敏サスペンス 機捜235 中村梅雀 ×
TBS
金10
100万回 言えばよかった 井上真央
テレ朝
金11
リエゾン 山崎育三郎
テレ東
金深夜
今夜すきやきだよ 蓮佛美沙子トリンドル玲奈
テレ東
金深夜
花嫁未満エスケープ完結編 岡崎紗絵 ×
土曜日
NHK
土10
探偵ロマンス 濱田岳
日テレ
土10
大病院占拠 櫻井翔
テレ朝
土11
ハマる男に蹴りたい女 藤ヶ谷太輔 ×
テレ朝
土11
6秒間の軌跡 高橋一生
フジ
土11
三千円の使いかた 葵わかな
テレ朝
土深夜
ひともんちゃくなら喜んで! 矢作穂香、犬飼貴丈 ×
日曜日
TBS
日9
Get Ready! 妻夫木聡
日テレ
日10
ブラッシュアップライフ 安藤サクラ
帯ドラマ
NHK
月〜木10
ワタシってサバサバしてるから 丸山礼 ×
通年
NHK
日8
どうする家康 松本潤 ×

 

それでは、参りましょう〜。

 

 

2023年 冬ドラマ 視聴リスト&期待度

 

視聴&初回執筆予定の18作品と期待度を発表していきます。

※上から
タイトル/初回放送日/放送局/時間/視聴前期待度(最大:★5つ)
作品概要/コメント/主な出演者/スタッフ(脚本、演出etc)/
という構成になっております。

※初回放送日、スタッフに関する情報は、1/3時点のものです。

 

月曜日

 

女神の教室〜リーガル青春白書〜(1/9・フジテレビ・月曜21時)★★

 

裁判官からロースクールに派遣された新米教員が、目先の“司法試験合格”のみを目指す生徒たちに、「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーに、「人」を学ぶ授業を展開していく。ロースクールのリアルな日常、教員と学生たちの成長を描くリーガル青春群像劇。

 

うーん…裁判官も親米教員も、北川景子さんにしっくり来ない気がするのは

私だけでしょうか(汗)

そして、脚本家の大北はるかさんは「ラジエーションハウス」「ナイト・ドクター」に続いて

再び月9作品を執筆される事になるんですが、

その方だけでなく、スタッフも全体的に弱いので、あんまり期待はしておりません。

正直、今期は月10があるので良いかな…という感じです。

 

出演:北川景子山田裕貴南沙良、高橋史哉、前田旺志郎 他

脚本:大北はるか(「ラジエーションハウス  シリーズ」「ナイト・ドクター」「ユニコーンに乗って」)

   神田優  (「ブラックペアン」「アライブ」「漂着者」「競争の番人」)

演出:澤田鎌作 (「セシルのもくろみ」「ナイト・ドクター」「元彼の遺言状」)

   谷村政樹 (「ようこそ、わが家へ」「カインとアベル」「ROAD TO EDEN」)

音楽:武部聡志 (「ビーチボーイズ」「西遊記(2006)」「漁港の肉子ちゃん ※映画」)

プロデュース:野田悠介(「グッド・ドクター」「ナイト・ドクター」「競争の番人」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/themis/index.html

 

 

罠の戦争(1/16・フジテレビ・月曜22時)★★★★

 

ある日、突きつけられたのは、息子が瀕死の重傷を負う事件、“先生”からのその事件の“もみ消し”指示、そして、思いもよらない「先生」の裏切りだった。愛する家族を傷つけられた議員秘書が知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメントが幕を開ける!

 

もう、待ってました!!と言いたくなっちゃいますね。

事務所を移籍してから初の民放ドラマ主演作が、

以前から縁のある関西テレビで制作される…っていうのがまず嬉しいです。

 

「戦争シリーズ」を除いた脚本家の過去作品が、個人的にはどれもハズレな印象なので、

5年ぶりの新作が果たして上手くいくのかが心配ではありますが…(汗)

草彅剛さんの演技が一番の見所だとは思っているので、

見応えのある内容になれば…という期待を込めて、星★を4つにしてみます。

 

出演:草彅剛、井川遥杉野遥亮片平なぎさ岸部一徳

脚本:後藤法子(「銭の戦争」「嘘の戦争」「チア☆ダン」「10の秘密」「悪女」)

演出:三宅喜重(「銭の戦争」「嘘の戦争」「姉ちゃんの恋人」「アバランチ」)

   宝来忠昭(「嘘の戦争」「セミオトコ」「消えた初恋」「NICE FLIGHT!」)

音楽:菅野祐悟(「銭の戦争」「半分、青い。」「ファーストペンギン!」)

プロデューサー:三宅喜重(「銭の戦争」「嘘の戦争」「サイレーン」「10の秘密」)

        河西秀幸(「銭の戦争」「嘘の戦争」「10の秘密」「ドクターホワイト」)

主題歌:香取慎吾×SEVENTEEN「BETTING」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ktv.jp/wana/

 

 

火曜日 

 

星降る夜に(1/17・テレビ朝日・火曜21時)★★★

 

窮屈で息苦しい社会の中で、本音を暗闇の中に押し込めながら生きていた主人公の前の突如現れたのは、音のない世界で自由に生きる"10歳下の彼"だった…。世の中にはびこる様々な既成概念を全てひっくり返す、純度120%で描く大人のピュア・ラブストーリー。

 

また「音のない世界」ではありますが、

こちらは生まれつき聴覚を持たない人との物語だそうで、

話の展開は変わってくるんじゃないかと。数年ぶりの再会…って訳でもないですしね。

 

前期からの新枠なので、どんな方向性で行くのかはまだ掴みかねますが、

同じくラブストーリーである「大恋愛」を描いた大石静さんの新作なので、

露骨な胸キュン描写はしないんじゃないかと踏んでおります。

 

出演:吉高由里子北村匠海ディーン・フジオカ

脚本:大石静 (「家売るオンナ シリーズ」「大恋愛」「和田家の男たち」)

監督:深川栄洋(「にじいろカルテ」「和田家の男たち」「ジャパニーズスタイル」)

   山本大輔(「妖怪シェアハウス シリーズ」「おっさんずラブ シリーズ」「民王」)

音楽:得田真裕(「監察医 朝顔 シリーズ」「アンナチュラル」「#リモラブ」「silent」)

ゼネラルプロデューサー:服部宣之(「ケイジとケンジ」「書けないッ!?」「トモダチゲームR4」)

プロデューサー:貴島彩理(「おっさんずラブ シリーズ」「あのときキスしておけば」)

       本郷達也(「セミオトコ」「あのときキスしておけば」「和田家の男たち」)

主題歌:由薫「星月夜」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hoshifuru_yoruni/

 

 

大奥(1/10・NHK総合・火曜22時)★★★

 

若い男性のみがかかる奇病をきっかけに、男性の人口は女性の1/4にまで激減し、労働も子育ても女性が中心となった江戸時代が舞台の物語。将軍職を引き継ぐ事になった女性と、将軍の寵愛と権力を狙う男性たちの生き様を描く。

 

時代劇は普段視聴しないけれども、裏が個人的に合わなそうだから

とりあえずこっちかな…のつもりでいたのですが、

予告映像を見てみたら、冨永愛さんの将軍姿がまぁ〜〜格好良くて!

数秒のシーンだけで視聴意欲が少し上がってしまいました(笑)

火曜日の中では一週早いスタートなので、初回をチェックしてみようと思います。

 

出演:福士蒼汰、堀田真由、仲里依紗山本耕史、中島裕翔、冨永愛

脚本:森下佳子(「義母と娘のブルース シリーズ」「天国と地獄」「ファーストペンギン!」)

演出:大原拓 (「軍師官兵衛」「とと姉ちゃん」「悦ちゃん」「麒麟がくる」)

   田島彰洋(「ガタの国から ※SP」「青天を衝け」)

   川野秀昭(「吉原裏同心」「ちかえもん」「わろてんか」「青天を衝け」)

音楽:(「」「」「」)

制作統括:藤並英樹(「とと姉ちゃん」「麒麟がくる」「ちむどんどん」)

プロデューサー:舩田遼介(「おかえりモネ ※演出家名義」「風よあらしよ ※SP」)

        松田恭典(「ちむどんどん」)

主題歌:幾田りら「蒲公英」

原作:よしながふみ『大奥』(過去作:『西洋骨董洋菓子店』『きのう何食べた?』)

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/PKYJ66Q8JP/

 

 

夕暮れに、手をつなぐ(1/17・TBS・火曜22時)★

 

九州の片田舎で育った空豆と、音楽家を目指す青年・音が数年後に再会したのを機に、ひとつ屋根の下で暮らし始める。とっくに恋に落ちているのに、なかなか恋が始まらない夢追う2人の、世界で一番美しいラブストーリー。

 

うーんと…「耳が聞こえなくなる」という設定をなくしただけで、

昨年同時期に同枠で放送された「ファイトソング」と

似通った作品になりそうな気がするんですが(汗)

 

それでなくても、脚本家がね…

某朝ドラと某水曜ドラマで苦手意識が強まってきているので、

内容次第では最悪、初回の感想すら書かないかもしれません。

 

出演:広瀬すず、永瀬廉、松本若菜田辺桃子、伊藤六花、夏木マリ

脚本:北川悦吏子(「半分、青い。」「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」)

演出:金井紘  (「グッド・ドクター」「コントが始まる」「ザ・トラベルナース」)

   山内大典 (「海月姫」「ストロベリーナイト・サーガ」「知ってるワイフ」「しもべえ」)

   淵上正人 (「新宿セブン」「デイジー・ラック」「レンアイ漫画家」「ゴシップ」)

音楽:(「」「」「」)

編成:三浦萌   (作品不明)

プロデュース:植田博樹(「SICK'S シリーズ」「アンナチュラル」「リコカツ」)

     関川友理(「ドロ刑」「DCU」「オールドルーキー」)

     橋本芙美(「危険なビーナス」「プロミス・シンデレラ」「吉祥寺ルーザーズ」)

     久松大地(「ランチ合コン探偵」「危険なビーナス」「プロミス・シンデレラ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/yugure_tbs/

 

 

水曜日 

 

リバーサルオーケストラ(1/11・日本テレビ・水曜22時)★★

 

10年前の舞台から去り、今は市役所職員として穏やかに暮らしていた元天才ヴァイオリニスト・初音が、強引過ぎる変人マエストロ・朝陽に巻き込まれ、地元のポンコツ交響楽団に入団する事になる。しかし、2人の前には、数々の障害と強敵が立ちはだかり…?一流オケに大改造するまでを描く、一発逆転の音楽エンターテイメント。

 

「数々の障害と強敵が…」がちょっと引っかかるんですよねぇ。

相関図を見てみると、交響楽団を潰そうとしている存在や、大手楽団のオーナー、

交響楽団には属していない幼馴染と、暗雲が立ち込める登場人物がちらほら…。

 

夢破れた人がまた夢を追うまでの過程や立て直しをじっくり描くだけで、

純粋に面白くなりそうなんですけどね。

前期の「ファーストペンギン!」みたく、

対立構造や騒動を強調した物語にならなければ良いのですが…。

 

出演:門脇麦田中圭瀧内公美坂東龍汰岡部たかし

脚本:清水友佳子(「リバース」「わたし、定時で帰ります。」「エール」「最愛」)

演出:猪股隆一 (「家売るオンナ シリーズ」「コントが始まる」「ムチャブリ!」)

   小室直子 (「ボク、運命の人です。」「3年A組」「真犯人フラグ」)

   鈴木勇馬 (「東京タラレバ娘」「今日から俺は!!「3年A組」「二月の勝者」)

音楽:清塚信也 (「コウノドリ シリーズ」「路〜台湾エクスプレス〜 ※SP」)

   啼鵬   (「てっぱん」「明治開化 新十郎探偵帖」)

チーフプロデューサー:三上絵里子(「二月の勝者」「初恋の悪魔」「ファーストペンギン!」)

プロデューサー:鈴間広枝(「東京タラレバ娘」「あなたの番です」「真犯人フラグ」)

       松山雅則(「あなたの番です」「コントが始まる」「真犯人フラグ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/reveorche/

 

 

スタンドUPスタート(1/18・フジテレビ・水曜22時)★★

 

自称"人間投資家"である主人公が、仕事での失敗や挫折をしてしまった人、将来の夢を諦めてしまった人、さまざまな事情を抱えた人々と出会い、再び生きる希望を取り戻させていく。社会で迷える人々に光を当て、新たな人生の道へと導いていく“シン・時代のヒーロー”が切り開く、新しい“人間再生ドラマ”。

 

某ドラマでは投資家だと嘘をついていたのが、今度はそれを本当に仕事にするのだそう。

えっと…これでも、数年前から竜星涼さんの演技をお見かけしている分、

世間(親)からは"ニーニー"で認知されてしまっているのが気の毒に感じていて、

そのイメージを早く払拭する作品に出会えたら…と願ってはいたんですよ。

でもねぇ…この作品、いろんな意味で不安要素たっぷりなんですよ(苦笑)

 

様々な事情を抱えた人々を立ち直らせる物語は

結末よりも過程で説得力を持たせるのが大事だと思っているので、

コメディ作品経験の多いお2人の脚本家は、どうも適任ではないんじゃないか?もそうですし。

メイン演出家が瑠東東一郎さんなのもあって、

"その題材にしては"軽い雰囲気になりそうな気がしてなりません。

予告映像を見る限り、主人公も根性論で押し通して行きそうなキャラっぽいですしね…。

 

出演:竜星涼小泉孝太郎吉野北人小手伸也塚地武雅反町隆史

脚本:モラル (「年下彼氏」「極主夫道」「じゃない方の彼女」「あせとせっけん」)

   伊達さん(「おじさまと猫」「推しの王子様」「新・信長公記」)

演出:瑠東東一郎(「探偵が早すぎる シリーズ」「浦安鉄筋家族」「魔法のリノベ」)

   九万真路(作品不明)

   的場政行(「カカフカカ」「3Bの恋人」「しろめし修行僧」)

   松下敏也(「浦安鉄筋家族」「DIVE!!」「極主夫道 ザ・シネマ」)

音楽:(「」「」「」)

企画:狩野雄太 (「世にも奇妙な物語 シリーズ」「デート」「知ってるワイフ」)

プロデュース:清家優輝(「極主夫道」「じゃない方の彼女」「新・信長公記」)

       庄島智之(「彼女、お借りします」「極主夫道 ザ・シネマ」)

主題歌:「」

原作:福田秀『スタンドUPスタート』(過去作:『ドロ刑』)

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/stand_up_start/index.html

 

 

木曜日 

 

警視庁アウトサイダー(1/5・テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

元マル暴オヤジ刑事と、秘密をひた隠すエース刑事、そして、やる気ナシ新米刑事という、警察組織の中では異質な存在=アウトサイダーである3人がトリオを結成し、様々な難事件に挑んでいく。シリアスとコメディが絶妙なスピード感で絡み合う、いまだかつてない刑事ドラマを生み出していく。

 

公式サイトによると「清廉潔白な熱血刑事がどす黒い悪に立ち向かう、という構図が定石」

「そんな概念をぶっ壊す、まったく新しい刑事ドラマが誕生」とも書かれているんですが、

近年の刑事ドラマ、特に「相棒」を筆頭に

刑事ドラマの制作を得意としているテレビ朝日なら、

むしろ"変わり者の刑事"の方が定石になっている気がするので、

その点では真新しさは感じません。

 

西島秀俊さん、濱田岳さん、上白石萌歌さんと、実力のある役者さんが揃っているので、

お三方のやり取り自体は楽しめるかと思います。

ただ、1つ不安なのは、癖の強い木村ひさしさんが監督である事…。

コメディは良くても、シリアスとコメディのメリハリのつけ方が上手い印象が

個人的にはないんですよね(汗)

 

出演:西島秀俊濱田岳上白石萌歌、優香、斎藤工

脚本:髙橋泉  (「わにとかげぎす」「僕はどこから」「仮面ライダー BLACK SUN」)

演出:木村ひさし(「99.9 シリーズ」「シェフは名探偵」「金田一少年の事件簿(2022)」)他

音楽:末廣健一郎(「逃げ恥」「レンアイ漫画家」「婚姻届に判を捺しただけですが)

ゼネラルプロデューサー:服部宣之 (「ケイジとケンジ」「書けないッ!?」「トモダチゲームR4」)

プロデューサー:藤崎絵三 (「科捜研の女 シリーズ」「遺留捜査 シリーズ」)

        長谷川晴彦(「シェフは名探偵」「仮面ライダー BLACK SUN」)

        山形亮介 (「M 愛すべき人がいて」「エアガール ※SP」)

主題歌:山下達郎「LOVE'S ON FIRE」

原作 :加藤実秋『警視庁アウトサイダー』シリーズ(過去作:『メゾン・ド・ポリス』)

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/outsider/

 

 

忍者に結婚は難しい(1/5・フジテレビ・木曜22時)★★

 

薬剤師である蛍と、郵便局の配達員である悟郎は夫婦生活を送っていたが、実は2人にはお互いに隠している秘密があった。2人の本当の顔は忍者であり、それも歴史上では敵対関係にあったとされる「甲賀」と「伊賀」の末裔だったのだ…。二人は家庭を取るか、一族の伝統を貫くのか?『ロミオとジュリエット』をもほうふつとさせる、互いの隠された運命に悲恋が交錯する忍者ラブコメディ。

 

ヒットを飛ばした「ルパンの娘」の原作者である横関大さんの新作を実写化するとの事。

「ルパンの娘」では泥棒一家と警察一家で「ロミオとジュリエット」仕立てにし、

偵察用に作られたてんとう虫◯号が好評を受けていたのが、

本作では公式サイトを読む限り

どうやら忍者の甲賀一家と伊賀一家、ドローンに置き換わるようで、

他の設定を見てみても、どうも"二匹目のどじょう"感が漂っているのが気になる所ですが…。

スタッフは全く違っていて、特に脚本家の松田裕子さんは「レンアイ漫画家」「恋です!」と

原作を活かしての執筆を得意としている印象があるので、

それなりに楽しめるんじゃないかとは思っています。

 

鈴木伸之さんは最近上り調子ですし、

特殊任務があるとの事で、菜々緒さんのアクションシーンも存分に見られそうです。

まずはお2人の演技と掛け合いに期待してみます。

 

出演:菜々緒鈴木伸之勝地涼山本舞香市村正親

脚本:松田裕子(「東京タラレバ娘 シリーズ」「正義のセ」「レンアイ漫画家」「恋です!」)

演出:土方政人(「ヘッドハンター」「知ってるワイフ」「純愛ディソナンス」)

   木下高男(「メゾン・ド・ポリス」「彼女はキレイだった」「ゴシップ」)

   小林義則(「駐在刑事 シリーズ」「明日の約束」「レンアイ漫画家」「悪女」)

   北坊信一(「危険なビーナス」「プロミス・シンデレラ」「ミステリと言う勿れ」)

音楽:ワンミュージック(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「グッドワイフ」「にじいろカルテ」)

編成企画:髙木由佳(「ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇」)

プロデュース:貸川聡子(「無痛〜診える眼〜」「警視庁いきもの係」「推しの王子様」)

主題歌:aiko「あかときリロード」

原作 :横関大『忍者に結婚は難しい』
(過去作:『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木(ドラマ「キワドい2人」)』、『ルパンの娘』)

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/ninja/index.html

 

 

金曜日 

 

100万回 言えばよかった(1/13・TBS・金曜22時)★★★

 

運命だと思った相手を突然失い、その死を受け入れられない主人公と、きちんと想いを伝えてこなかった“思い残し”があるために、現世をさまよう幽霊となった直木と、唯一幽霊と意思疎通出来るという刑事・譲の3人の関わりを通して、「“当たり前"がどんなに愛おしくかけがえのないものか」を改めて訴えかける、“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリー。

 

大切な人が幽霊となって現れるという設定だけならまだしも、

唯一幽霊が見えて意思疎通がとれる人物を登場させて

"切ない"を生み出そうとしている…って所が、何だかあざとさを感じさせますね。

安達奈緒子さん×磯山晶さんのタッグなので、大丈夫かとは思いますが…

概要も大分アバウトに書かれているので、こればかりは初回を見てみないと分かりません。

 

出演:井上真央佐藤健、シム・ウンギョン、松山ケンイチ

脚本:安達奈緒子(「きのう何食べた?」「G線上のあなたと私」「おかえりモネ」)

演出:金子文紀 (「逃げ恥」「大恋愛」「G線上のあなたと私」「俺の家の話」)

   山室大輔 (「グランメゾン東京」「俺の家の話」「アトムの童」)

   古林淳太郎(「恋する男たち」「西荻窪 三ツ星洋酒堂」「理想ノカレシ」)

音楽:河野伸  (「おっさんずラブ シリーズ」「俺の家の話」「ムチャブリ!」)

編成:中西真央 (「書類を男にしただけで ※SP」「最愛」「石子と羽男」)

   吉藤芽衣 (「リコカツ」「持続可能な恋ですか?」)

プロデューサー:磯山晶 (「ごめんね青春!」「G線上のあなたと私」「俺の家の話」)

       杉田彩佳(作品不明)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/100ie_tbs/

 

 

リエゾン-こどものこころ診療所-(1/20・テレビ朝日・金曜23時15分)★★★

 

児童精神科が舞台の医療ヒューマンドラマ。自らも発達障害を抱える院長と研修医の凸凹コンビが、発達障害をはじめ、様々な生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐに向き合い、寄り添っていく姿を描く。

 

メインの脚本家である吉田紀子さんの代表作は「Dr.コトー診療所」で、

舞台や設定は違えど、本作も同じ医療ヒューマンドラマなので

大きく外れる事はないと思います。

ただ、前期の医療ドラマがどれも詰め込み過ぎな内容で終わってしまったので、

本作も最終的にそうなってしまわないかは、ちょっとだけ心配でもあります…。

 

出演:山崎育三郎、松本穂香栗山千明

脚本:吉田紀子   (「Dr.コトー診療所 シリーズ」「ミストレス」「その女、ジルバ」)他

演出:Yuki Saito(「おっさんずラブ シリーズ」「書けないッ!?」「鹿楓堂よついろ日和」)

   小松隆志(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「先生を消す方程式。」「泣くな研修医」)

   竹園元 (「明日の君がもっと好き」「モコミ」「となりのチカラ」)

音楽:得田真裕 (「監察医 朝顔 シリーズ」「アンナチュラル」「#リモラブ」「silent」)

チーフプロデューサー:五十嵐文郎(「越路吹雪物語」「白い巨塔(2020) ※SP」「24 JAPAN」)

プロデューサー:浜田壮瑛 (「べしゃり暮らし」「七人の秘書」「トモダチゲームR4」)

       木曽貴美子(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「まだ結婚できない男」)

       村山太郎 (「さくらの親子丼1,2」「らせんの迷宮」「言霊荘」)

協力プロデューサー  :中込卓也 (「明日の君がもっと好き」「愛しい嘘〜優しい闇〜」)

主題歌:「」

原作・漫画:ヨンチャン 原作:竹村優作『リエゾン-こどものこころ診療所-』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/liaison/

 

 

今夜すきやきだよ(1/6・テレビ東京・金曜24時12分)★★

 

結婚願望はあるが家事全般が苦手なあいこと、家事は得意だが仕事はスランプ気味のともこが、あるイベントでの再会を機に同居生活を始める。日常生活に当たり前のようにあるジェンダーロールや、婚姻制度、セクシュアリティにまつわる生きづらさへ立ち向かう2人の姿を、おいしいお家ご飯を通して紡ぐガールズムービー。

 

公式サイトによると、あいこが住まいを提供し、

家事が得意なともこが美味しい料理を提供するという交換条件のもとで

同居生活を始めるのだそう。

グルメ要素もあるので、前期の「作りたい女と食べたい女」にどことなく似ているような…?

テレビ東京が、恋愛関係にない女性2人の"生きづらさ"をどう描くのか、

とりあえず初回をチェックする…といった感じですね。

 

出演:蓮佛美沙子トリンドル玲奈、鈴木仁、三河悠冴、宮崎美子

脚本:山西竜矢(「彼女未来」「生まれゆく日々」※全て映画)

監督:太田良(「めぐる。」「うきわ」「それ忘れてくださいって言いましたけど。」)

   山中瑶子(「あみこ ※映画」「21世紀の女の子 ※映画」「だから私はメイクする」)

音楽:澤田かおり(「きのう何食べた? シリーズ」「がっこうぐらし! ※アニメ」)

チーフプロデューサー  :祖父江里奈(「きのう何食べた?」「運命警察」「孤独のグルメ10」)

音楽プロデューサー:福島節  (「愛流通センター ※映画」)

プロデューサー:本間かなみ(「30歳まで童貞だと…」「うきわ」「警視庁考察一課」)

       高橋優子 (「極道めし」「向かいのバズる家族」「シジュウカラ」)

OPテーマ:甲田まひる「CHERRY PIE」

EDテーマ:LIL LEAGUE「Hunter」

原作:谷口菜津子『今夜すきやきだよ』

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/konyasukiyakidayo/

 

 

土曜日 

 

探偵ロマンス(1/21・NHK総合・土曜22時)★★★★

 

1923年に江戸川乱歩が作家デビューを果たしてからから100年という節目にお届けする“知られざる江戸川乱歩誕生秘話”。「カムカムエヴリバディ」制作チームがお送りする、ロマンスあり、笑いあり、涙あり、魂の叫びあり、アクションあり…な、今を生きる人々の心に響く珠玉のエンターテイメント活劇となっている。

 

「カムカムエヴリバディ」は要素をあちこち詰め込み過ぎてしまっただけで、

最初の方の恋愛模様とか、るいが上京したての頃とかは

心情描写が丁寧で、興味深く見ていたんですよね。

なので、今度は全4話という短さでコンパクトにまとまるかどうか?ではありますが、

根本的な所では大きく外さないと思っています。

濱田岳さんと草刈正雄さんのコンビも楽しみです。

 

出演:濱田岳石橋静河泉澤祐希森本慎太郎草刈正雄

脚本:坪田文  (「99.9 シリーズ」「コウノドリ シリーズ」「カラフラブル」)

演出:安達もじり(「まんぷく」「心の傷を癒すということ」「カムカムエヴリバディ」)

   大嶋慧介 (「西郷どん」「腐女子、うっかりゲイに告る。」「おちょやん」)

音楽:大橋トリオ(「スターマン・この星の恋」「PとJK ※映画 ※大橋好規名義」)

制作統括:櫻井賢(「マッサン」「西郷どん」「カムカムエヴリバディ」)

主題歌:大橋トリオ「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/MZJR2NR6JM/

 

 

大病院占拠(1/14・日本テレビ・土曜22時)★

 

医師や職員、そして妻も人質にし、大病院を占拠している鬼のお面を被った"武装集団"に、休職中の捜査官である主人公が立ち向かっていく。頭脳戦&体力戦を経て、犯人たちの目的が何かを見つけ出すまでを描く、ノンストップ籠城サスペンス。

 

「カチカチ野郎」「白塗り野郎」の次は「オニオニ野郎」ですか?(爆)

10人の鬼の正体が誰なのかは不明って事は…そこに最近流行りの"考察"を混ぜてくるんですよね。

まぁ、日テレの事ですから、安藤◯信さんは入っているんじゃないかとは踏んでおります…w

 

「ボイス 110緊急指令室」と「レッドアイズ」のスタッフが集まっているので、

どんな内容になるかは、上記にも冗談っぽく書いた通り、大体お察しがつくでしょう。

という訳で、こちらもよほど書きたくなる内容でなければ、

初回の感想記事すら投稿しない可能性が高いです。

 

出演:櫻井翔比嘉愛未ソニン白洲迅平山浩行

脚本:福田哲平(「インハンド」「レッドアイズ」「らせんの迷宮」「パンドラの果実」)

演出:大谷太郎(「ボイス 110緊急指令室 シリーズ」「未満警察」「逃亡医F」)他

音楽:ゲイリー芦屋(「ボイス 110緊急指令室 シリーズ」「愛がなんだ ※映画」「ザンビ」)

チーフプロデューサー :田中宏史(「君と世界が終わる日に シリーズ」「祈りのカルテ」)

プロデューサー:尾上貴洋(「ボイス 110緊急指令室 シリーズ」「パンドラの果実」)

        茂山佳則(「ゆとりですがなにか」「レッドアイズ」「ボイスⅡ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dbs/

 

 

6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱〜

(1/14・テレビ朝日・土曜23時30分)★★★

 

新事業で中々意見が合わないまま亡くなってしまった父が、数ヶ月後には主人公の前に再び現れるようになり…。主人公に弟子入り志願する謎の女性を絡ませつつ、花火師親子の不思議な日常を描き出す、一筋縄ではいかない心温まるファンタジー

 

夏の風物詩である花火を取り扱ったドラマを、なぜか真逆の冬に放送するという(笑)

まぁそれは置いといて…。

 

「僕らは奇跡でできている」のタッグ再び!って事で、

高橋一生さん×脚本家・橋部敦子さんの新作は楽しみにしておりますが、

橋部さんのここ最近の作品は、エピソードをあちこち膨らませ過ぎな傾向にあるので、

ほどほどに期待…といった感じですね。

 

出演:高橋一生橋爪功、本田翼 他

脚本:橋部敦子(「僕らは奇跡でできている」「モコミ」「半径5メートル」)

監督:藤田明二(「越路吹雪物語」「やすらぎの刻〜道」「エアガール ※SP」)

   竹園元 (「明日の君がもっと好き」「モコミ」「ジャパニーズスタイル」)

   松尾崇 (「ミス・シャーロック」「前科者 ※映画・助監督名義」)

音楽:(「」「」「」)

エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(「ドクターX シリーズ」「ザ・トラベルナース」)

プロデューサー:中込卓也(「明日の君がもっと好き」「モコミ」「ゴシップ」)

        山形亮介(「やすらぎの刻〜道」「M 愛すべき人がいて」)

        新井宏美(「戦場へ、インターン ※映画」「エアガール ※SP」)

主題歌:ケツメイシ「夜空を翔ける」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/6byoukannokiseki/

 

 

三千円の使いかた(1/7・フジテレビ・土曜23時40分)★★★

 

夢を実現したい、幸せな家庭を守りたい、将来に備えたい、生きがいを見つけたい…どの世代でも共通しているのは"お金"に関する悩み。女性たちが「節約」を通して、それぞれが「どのような人生を送りたいのか?」を真剣に考え、悩む姿を描く、ちょっと不思議なホーム"マネー"ドラマ。

 

〇〇円があったらあなたはどう使いますか?で

22年7月期の「家庭教師のトラコ」を思い出しましたが、

その作品は最終的に、なんでそうなった!?って感じで終わりましたのでね…(苦笑)

 

お金がテーマとなると、物語性よりも節約のノウハウを教える方向に

引っ張られそうな予感もしますが、

原作の核にもなっている"家族"が見えてくる話になれば、

もしかしたら拾い物になるかもしれません。

 

出演:葵わかな山崎紘菜、橋本淳、堀井新太中尾ミエ

脚本:嶋田うれ葉(「スミカスミレ」「リカ」「エール」「舞い上がれ!」)

   鈴木裕那 (「ハルとアオのお弁当箱」「ラブコメの掟」「汝の名」)

   青木江梨花(「花嫁のれん シリーズ」「遺留捜査5」「ヤヌスの鏡(2019)」)

演出:村上牧人 (「執事 西園寺の名推理 シリーズ」「歪んだ波紋」「その女、ジルバ」)

   室井岳人 (「その女、ジルバ」「カナカナ」「アイゾウ」)

   柿原利幸 (「ごほうびごはん」「Phantom Pain ※映画」)

   下向英輝 (「グッドモーニング・コール」「リカ」「ひとりで飲めるもん!」)

音楽:横山克  (「わろてんか」「トップナイフ」「純愛ディソナンス」)

   橋口佳奈 (「A3! シリーズ ※アニメ」「群青領域」「雨の日 ※SP」)

企画:市野直親 (「最高のオバハン 中島ハルコ シリーズ」「個人差あります」)

プロデューサー:遠山圭介(「限界団地」「その女、ジルバ」「おいハンサム!!」)

       雫石瑞穂(「ブシメシ! シリーズ」「行列の女神」「その女、ジルバ」)

       山本梨恵(「ブスの瞳に恋してる2019」「女王の法医学〜屍活師〜2 ※SP」)

主題歌:「」

原作 :原田ひ香『三千円の使いかた』(過去作:『一橋桐子(76)の犯罪日記』)

公式サイト:https://www.tokai-tv.com/3000yennotsukaikata/

 

 

日曜日 

 

Get Ready!(1/8・TBS・日曜21時)★★★

 

表の顔はパティシエ、裏の顔は天才執刀医という2つの顔を持つ主人公が、敏腕オペナース、若き万能ハッカー、患者と交渉する役割を担う相棒のいる闇医者チームとともに患者の命を救っていく。1話完結型&完全オリジナルとなっている、“生きる意味を問う”異色のヒューマンドラマ。

 

各々のキャラ設定はしっかり作り込まれているなぁという印象はあります。

ただ、まぁ…仮面がちょいダサな気がしなくもないんですが…(笑)

そこは内容次第で、"面白味"の1つに変わってくるんでしょうかね。

 

また、脚本家が全体的に弱めなのも気になる所ですが、

最近の日曜劇場の作品は、素材は良いのに大規模な世界観にし過ぎるか、

某大ヒット作に引きずられるかのどちらかで勿体ない仕上がりになる傾向にあるので、

堤幸彦監督がこれまでとは異彩を放つ作品を生み出して下さる事に期待したいです。

 

出演:妻夫木聡松下奈緒、日向亘、當真あみ、藤原竜也

脚本:飯野陽子(「救命病棟24時5」「我が家の問題」「書類を男にしただけで ※SP」)

   山田能龍(「電影少女 シリーズ」「全裸監督」「東京怪奇酒」「真相は耳の中」)

   川邊優子(「ゼロ」「ハケンの品格2」「金田一少年の事件簿(2022)」)他

演出:堤幸彦 (「SICK'S シリーズ」「神の舌を持つ男」「ファーストラブ ※映画」)

   武藤淳 (「ハンチョウ5,6」「クロコーチ」「就活タイムカプセル ※SP」)

音楽:ノグチリョウ(「ケイ×ヤク」)

プロデュース:武藤淳  (「ホワイト・ラボ」「TOKYO MER」)

     植田博樹 (「SICK'S シリーズ」「アンナチュラル」「リコカツ」)

     鈴木佳那子(「ファーストラブ ※映画・ラインプロデューサー名義」)

     市山竜次 (「ハロー張りネズミ」「記憶屋 あなたを忘れない ※映画」)

     佐井大紀 (「階段下のゴッホ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/getready_tbs/

 

 

ブラッシュアップライフ(1/8・日本テレビ・日曜22時30分)★★★★

 

33歳独身の主人公は、実家で両親と妹と4人で暮らし、夜は幼なじみ2人とご飯やカラオケで盛り上がる…というごく平凡な人生が続くと思っていたが、ある日の夜、事故であっけなく死んでしまう。しかし目を覚ますと、赤ちゃんとなって生まれ変わっていた。平凡な女性がもう一度人生をやり直す姿を描く、地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディー。

 

バカリズムさんの脚本だけに「素敵な選TAXI」の壮大版?な感じもしますが、

数年前か数日前に戻るタイムリープものが多い中、

赤ちゃんからやり直す…という設定は中々斬新で面白そう。

 

同級生役に夏帆さんと木南晴夏さん、元彼役に松坂桃李さん、

志田未来さんに黒木華さんと、脇を固める役者さんも豪華ですね。

どんなゴールへと辿り着くのか、純粋に見守りたくなる物語だったら良いなぁと。

 

出演:安藤サクラ夏帆木南晴夏松坂桃李鈴木浩介

脚本:バカリズム(「生田家の朝 シリーズ」「素敵な選TAXI」「ノンレムの窓 ※SP」)

演出:水野格  (「美食探偵 明智五郎」「レッドアイズ」「ダマせない男 ※SP」)

   狩山俊輔 (「知らなくていいコト」「恋です!」「祈りのカルテ」)

音楽:fox capture plan(「コンフィデンスマンJP シリーズ」「カルテット」「SUPER RICH」)

チーフプロデューサー:三上絵里子(「二月の勝者」「初恋の悪魔」「ファーストペンギン!」)

プロデューサー:小田玲奈 (「家売るオンナ シリーズ」「恋です!」「悪女」)

       榊原真由子(「受付のジョー」「ノンレムの窓 2022・秋 ※SP」)

       柴田裕基 (「らせんの迷宮」「受付のジョー」)

       鈴木香織 (「東京タラレバ娘 シリーズ」「恋はDeepに」「恋です!」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/brushup-life/

 

 

まとめ

 

期待度ランキングをTOP5で付けるならば...

1位 ブラッシュアップライフ(日テレ・日10)

2位 罠の戦争(フジ・月10)

3位 探偵ロマンス(NHK・土10)

4位 三千円の使いかた(フジ・土11)

5位 Get Ready!(TBS・日9)

といった感じ。

 

ドラマのラインナップを見ての所感は…

早速明日からドラマが始まるので、ササッと書かせていただきますね。

 

上記の期待度ランキングを見ても分かる通り、

個人的に惹かれている作品は土日(月)に集まっているといった感じでしょうか。

木曜日のドラマは初回を見てみないと何とも分かりません。

逆に、どちらも大丈夫かしら…と思えてしまうのは、水曜日のドラマですね(汗)

 

去年の冬クールは、ブログを半休止状態にしてしまうほど

感想を書きたい気持ちにさせる作品がほとんどなかった上に、

ここ最近は「豊作」とは言い難いクールも続いているので、

卯年だけに、今年の1クール目となる今期を機に

ドラマ全体が盛り上がって"飛躍"していってくれれば…と思います。

 

ちなみに、去年の4月21日からNetflixの方で配信されているとの事で、

1/5スタートのテレビ東京・木曜24時30分のドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」は

規定により、今期のドラマからは外させていただきましたが、

題材的に気になるので、こちらも視聴するつもりです。

他のドラマとの兼ね合いになりますが、面白かったら感想を書くかも…?

 

***

 

ではでは、個人的ヒット作が出て来れば良いなぁと願いつつ...

冬クールのドラマを楽しみに待ちましょう(´∀`)

最後まで閲覧ありがとうございました!

 

 

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2023年 あけましておめでとうございます!

 

 

あけましておめでとうございます!

昨年は当ブログをご愛読下さり、誠にありがとうございました。

相変わらずの超マイペースブログではありますが(苦笑)

ご訪問はもちろん、コメントやスターをいただけたからこそ、

ゆっくりとでも、ここまで続けてこれたような気がします。

 

昨今の連続ドラマは、地上波だけでなく、

BSや地方局、ネット配信も含めると軽く100本を超えます。

私が感想を書き始めた約5年前から考えると、

もうとんでもない数のドラマが放送されています(笑)

そして、性別や年代、職業といった個人情報がより収集しやすくなった

「個人視聴率」の導入が2020年3月から行われた事により、

枠ごとの"カラー"が年々、良くも悪くも固まってきているようにも思います。

…まだまだ若い頃だったら楽しめたのかもしれない若者向け恋愛ドラマも

量産されつつありますしね。

 

ドラマを見て感じた事を言語化・文章化するにはどうしても気力と時間がかかるタチで、

感想を書けるのは頑張っても10本が限界なので、

何を見て、何を書くかの選択がより重要になってきます。

今年も、私が純粋に「良いな」と思ったドラマの感想を

マイペースに投稿していくつもりです。

でも…昨年はさすがに投稿本数が

春ドラマは4本、夏ドラマは5本とマイペース過ぎたので(苦笑)

(もう呆れられているんじゃないかと思うくらいです。本当に申し訳ありません…^^;)

今年はとりあえず、毎期10本程度(8〜10本)投稿する事を目標にしていきたいですね。

 

今年のお正月は珍しく、民放でのプライム帯のSPドラマの放送がありません。

テレビ朝日のシリーズものや、正月時代劇はスルーしております。

なので、またコンスタントに投稿し始めるのは

1/5からスタートする「警視庁アウトサイダー」「忍者に結婚は難しい」からになりそうです。

 

…とその前に、まずは前期の某最終回感想、冬ドラマ視聴リスト&期待度を

完成させないとですね。これは最低限(〜1/4まで)。

昨年の年間ランキングは〜…本当は上げたい気持ちはあるんですけどねぇ。

順位はほとんど確定しておりますし。

一言二言の簡単なコメントでもよろしければ!!頑張って進めようとは思っております。

 

年々ひねくれ度も増して、拙いブログではありますが、

読者の皆様とまたいろんなドラマの感想を共有出来たらと思います。

今年も当ブログをよろしくお願いいたします。

そして、今年も素敵なドラマとの出会いがありますように。

 

 

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自転車屋さんの高橋くん 8話(最終回) 感想|バナナで繋がっていた2人

 

 

最終回にして初登場の朋子の父・志朗(近江谷太朗)。

3話の感想で「誰からも愛される良い子でいなさい」といつも言っていた件について、

ある種の"縛り"のようにも思えた事から、罪な人だなぁ…と書いていたんですが、

実際の父はTシャツの通り「LOSER」でしたね…(苦笑)

あたかも熱心に育ててやった風の言い方でしたが、朋子(内田理央)が小さい時に

親権を手放した以上は、もう口出しする権利はない訳で。

なぜ離婚したかは、拓郎の態度で一目瞭然でしょう。

今は彼に賛同している様子の再婚相手も、そのうちストレスが積もり積もって

離婚を申し出る時が来るんでしょうねぇ…。

 

それで、あのエピソードで1つ何となくでしか分からない所があったんですけど…

隼人(武知海青)って、志朗と再婚相手との子供で合ってますよね?

つまり、朋子とは親戚のようなもの??

(たもつの散歩は、朋子の代わりに手伝ってくれていた?)

最終回で父の家庭関係を盛り込んだのは、

遼平(鈴木伸之)との関わりや、聡子(濱田マリ)と向き合う事で強くなれた

朋子の成長を示すのに必要なエピソードだったとは思いますが、

30分×8話で締めるのには、いろいろと駆け足だったかなぁ…という気はしましたね。

 

惣司(斉木しげる)にしても、単純に、居場所がなくなった遼平を拾って

父代わりに育ててくれた関係性かと想像していたのが、まさかの訳あり&病気持ちだったので、

やっぱり、遼平との馴れ初めから現在に至る話を掘り下げて欲しかった感はありましたし。

本当の父とも完全に話し合えていないままですし。

退職した貴美子(長井短)が今どうしているのかも、ちらっとでも見てみたかったです。

あと4話くらいあったら、ちょうど良い感じに収まったのかもしれません。

 

まぁでも、いつもの交差点で朋子を見送ってから、

自販機で三ツ矢サイダーを買って一服する遼平の姿がラストシーンになっていたのは、

中々粋な見せ方でしたね。

数年後に飛んで、同居生活を始めた2人…という、

恋愛ドラマにおいて"分かりやすい"進展を見せて終わるのもアリですが、

本作の場合は、最後まで「なんでもない日常の中にある小さな幸せ」を描く事を

大切にしていた作品だったと思います。

 

また、ラブシーンをストレートかつロマンチックに魅せていたので、

キュンキュンしながら楽しむ視聴者も

多かったかもしれませんが(私も遼平の言動にはキュンとする時はありましたw)、

個人的にはどちらかと言うと、ちょっとだけ抜けていたり、不器用だったりする人たちが

どうやって互いを"補填"し合っていくのか?を、回想も交えながら多面的に描く

「成長物語」として見ておりました。

朋子も遼平も、聡子も山本(瀬口黎弥)も…

みんながみんな「完璧」「良い人」ではない事を示す人物描写が丁寧で、

だからこそ、自然と自分を重ねて、共感出来て、応援したくなれたんだと思います。

 

遼平がカラオケで愛を伝えようとしたら、きっとこんな感じなんだろうなぁ…と思える

鈴木伸之さんの真っ直ぐで誠実な主題歌も良かったです。

岐阜のロケーションも含めて、じんわりと温かい気持ちになれる作品でした。

 

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エルピスー希望、あるいは災いー 10話(最終回) 感想|一筋の光を信じるという気持ち

 

 

リアルの見せ方も、ファンタジーの見せ方も

どちらも"ちょうど良い"所に収まった最終回だったなぁ…と思います。

 

恵那(長澤まさみ)が逮捕させて欲しいと言っていた本城(永山瑛太)が

本当に逮捕されたのかどうかも不明であれば、

正一(鈴木亮平)が政界に入った事で、彼の活躍が恵那にとっては

"希望"か"災い"になるのかどうかも濁されたままですし。

大門(山路和弘)も残念ながら、

マスコミに追われ続ける日々を送っているだけで、失脚はしていない。

そして…恵那の切ったカードが、何か世界や内閣に変革をもたらした訳でもない。

本作の大元となっている松本(片岡正二郎)の冤罪は無事に晴れたものの…

確かに、随所にモヤモヤが残る内容ではありました。

 

ただ…「暗闇の中に刺した一筋の光(=目の前の人間)を信じてみる」という

たった1つの答えが出た事に、今まで積み重なっていた心のつっかえが

スッととれたような、そんな救いを感じさせました。

決してハッピーエンドではないんですけどね。

でも、初回からずっと「飲み込みたくなくても飲み込まれてしまう」事からくる

人間の弱さとか、脆さとか、巨悪の得体の知れなさとかが、

恵那と拓朗(眞栄田郷敦)の表裏一体の関係性や食べ物を通して描かれ続けたからこそ、

彼女がその答えを導き出せたという成長に、響くものがあったんだと思います。

 

最終回にして最も"王道ガッツリ"な牛丼(しかも大盛り)を2人が食べていて、

「何とかなる」とポジティブ思考になっていたのも、

フライデーボンボンからの異動や冤罪事件の調査を経て

また一段とたくましくなれた心境を感じさせて、グッときましたね。

そして、村井(岡部たかし)が店にやってきてからの、2人のとびっきりの笑顔。

立ち位置は違えど、3人はこれからも「一筋の光を信じる」事を大切にしながら

日々を過ごしていくんでしょう…。

それは、EDでは暗闇で1人で食べていたケーキを

ようやく一緒に共有出来たさくら(三浦透子)と松本にも言える事ですし。

もしかしたら…拓朗と目が合った際に、

顔の動きから「頑張れよ」と託してくれていたようにも見えた

正一にも言える事なのかもしれません。

マスコミ陣の中でも、大門に対して一際攻めの姿勢を見せた記者・佐々岡(池津祥子)は、

視聴者にとっての"光"とも捉えられますしね。

 

先ほど「ハッピーエンドではない」とは書いたけれども、

誰かを、何かを信じてみようかな…と思える、そんな着地点になっていた気がします。

個人的には、本作は見るのに一番気力のいる作品で、

正直、時々小難しく感じる部分もあったりはしたんですが、

最後まで見て良かった作品である事には間違いありません。

 

月曜10時台に引っ越ししてからの第1作目「アバランチ」以来、

久々に"カンテレドラマらしさ"を堪能出来ました。

次回作もこの調子で(まぁ、あのスタッフなので大丈夫でしょうけど)

挑戦的な仕上がりになってくれれば…と思います。

 

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【個人の意見です】ボクらの時代の"あの回"を見て、思った事を書き出してみた。

 

 

最終回も見終えて…つい最近SNSで物議を醸していた

「silent」の脚本家・生方美久さんと演出家・風間太樹さん、プロデューサー・村瀬健さん

出演された回の「ボクらの時代」をやっとこさ見ました。

 

まず、結論から言ってしまえば…

生方さんが「日本語が分かる人に見て欲しい」と仰りたくなったのも

まぁ分かるかな…というのが、全体を見ての感想です。

むしろ私としては、想像していたよりも、

その発言に至るまでにちゃんと"理由"があったのを知る事が出来て、安心もしたのです。

というのも、生方さんは「海外の人は日本語が母国語じゃないから、日本の作品を楽しめない」

みたいに、別に差別意識を持ってあの発言をされた訳ではなくて、

話をお聞きしていると、純粋に「日本のドラマ」が好きで、その良さを伝えたいし、

主に、普段ドラマを全く見ない人、韓国ドラマや洋画を日常的に見ている人に対して

「日本のドラマってこんなに面白いんだよ」と

知ってもらいたくてしょうがない方なんだろうな…という印象を持ったから。

 

あの発言をされるまでに至った経緯を一部抜粋してみると、こんな感じです。

「同じ言葉だけど違う意味で使うシーンというか、人によって違う意味で捉えられる言葉とか、

あれって日本語じゃないと意味がないと思うのを私は凄い感じてて。」

「これってもし海外で翻訳されて出たら、この意味って海外の人には伝わらないんだという

悲しさがちょっとあるくらいで。

私は日本のドラマとして、日本語の良さとか、日本語の面白さ、

ある意味"残酷さ"みたいなのを描きたいから、ぶっちゃけ海外って興味ない」

最後の一言にしろ、あの発言にしろ、言葉の表現は適切ではない部分はあるにしても、

「日本の作品が海外に出ても、その作品の本来の良さや日本独自のニュアンスが

完全に受け継がれるとは限らない」点では、共感は出来るんですよね。

そこに直結する例として…例えば、字幕放送や音声吹替放送が挙げられますよね?

"海外仕様"の作品は、元々の内容を、ターゲットとなるとある国の視聴者にも理解出来るように、

2つの機能で変換して初めて作られますが…

変換される以上は、それを担当した翻訳者自身の"考え"も無意識にでも入ってくるから、

その国独自の"生きた言葉"にはならない。

残念ながら、これが現状だと思います。

 

私も日本人だから、ぶっちゃけ、"生きた言葉"が役者さんの台詞の声色、強弱を

通して伝わって来る日本のドラマが好きですし。

逆に、韓国ドラマや洋画を普段ほとんど見ないのは、

現地の雰囲気を掴みたくて字幕放送で見ていても、

時折「ん?この表現は合ってるの?」と違和感を感じて

没入しきれない事があるからだと思っていて。

生方さんもきっと、海外向けに変換される作品からくる

そういった日常的なモヤモヤを伝えたくて、あの発言をされたのだという気がします。

 

また、SNSだと「『silent』は聴者とろう者の手話を交えての

コミュニケーションを描く作品じゃないの?」「手話を扱っている作品なのに…」といった

呟きも散見されましたが、私としては、「silent」を一から見てみると、

別にそこ"だけ"がテーマではないんじゃないかなぁ…とも。

聴者からしたら、自分の発する声が、ろう者や中途失聴者には届かなくて辛い

(いざ手話を初めてみても、相手には違う形で届いてしまう事もある)。

ろう者や中途失聴からしたら、手話が相手には伝わらなくて辛い。

そんな「言葉が通じ合わない」「分かり合えない」苦しみは、

何も聴者とろう者・中途失聴者だけに限られた話ではなく、

聴者と聴者、ろう者と中途失聴者、ましてや家族同士と、全ての人々に共通する話であって。

皆それぞれ相手に寄り添いたいと思っていても、その現実にぶち当たっては

どうやって気持ちを伝えて乗り越えていくか…という、

人と人が言葉を交わす事の難しさを良い意味でしぶとく描いている作品なので、

何も矛盾はしていないんじゃないでしょうか。

 

ただ…1つ誤解して欲しくないのは、

生方さんを庇護したくてこの記事を書きたかった訳ではなくて。

作品が大ヒットしていて、世間から注目を集められている以上は、

もう少し言葉を選んでいただきたかったかなぁ…というのも事実です。

今回の「ボクらの時代」を頭から見た視聴者なら、

生方さんの発言の意図も分かってくれる視聴者もいるはず。

だけど、現代だと、全容を見ずに先にネタバレを読んだり、

倍速再生でドラマや映画を見る人がいたりするように、

その番組の一部の発言や、切り取られた動画を見て物事(=その人自身)を

判断する人の方が圧倒的に多いと思うんですね。

中には、作品自体を全く見ていない人もいるでしょう。

別に、その行為が"悪"とも思っていないし、

そういった人々に対して「全部見もしないで呟くな!」とも言いません。が…

デジタル世界に簡単に晒される世の中だからこそ、

生方さんには発言の1つ1つにもっと責任を持って欲しかった…と思いますし、

あの発言に対して何もリスクを考えず、そのまま放送したスタッフ側にも

多少は責任があるとも思っています。

 

個人的には、生方さんが「韓国ドラマとか洋画がそんなにハマらない理由って〜」と

仰る前に、カットされた部分があったような気もしたんですよね。

その前では「地上波でドラマを放送する事の意義」

「ドラマがLINEやTikTokなどの様々な媒体で作られる可能性」について

話題が広がっていたのに、海外の話に発展したのにはちょっと唐突感が。

その前の対談にも少し触れられていたら、

少しでも解釈のズレが起こる事もなかったのかもしれませんし…う〜ん…

というかそもそも、手話を取り入れている以上は、

「なぜ手話を取り入れようと思ったのか?」といった核心に迫る話が一切なかったのも

不自然ではありましたね。

生方さんも、村瀬プロデューサーにも、プロならば"意図"があったはずなのに、

あの内容では「ただ何となく取り入れた方々」に思われてしまうかも…?

 

元はと言えば、作品がヒットしたからこうして呼ばれる事になったのでしょうが、

求められているものを汲み取ろうとして(?)、

ヒットした理由を考えるのにこだわろうとしたあまりに、

全体的に"言葉足らず"で終わってしまったのも惜しかったですね…。

「ボクらの時代」は台本なしで、

出演者の方々に進行してもらうというスタイルをとっているそうですが、

今回ばかりは、視聴者に事前にアンケートしてもらって、

中盤か最後の方で質問に答えてもらう…という流れを提案してみても良かったのかもしれません。

 

そんな感じで、頷ける部分もありつつ、残念な部分もあったのですが、

作品自体は好きである事には変わりありません。

最終回の感想も、近日投稿する予定です。

いつもながら拙い感想なので、あまり期待はしないで下さい(笑)

最後に、今更の話題ながら、

ここまで読んで下さった読者の皆様、本当にありがとうございました。

 

↓「silent」の感想はこちら↓

 

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作りたい女と食べたい女 10話(最終回) 感想|2人でいる理由など何もない…が"答え"だね。

 

 

多分原作通りなんでしょうけどね…

紅白を放送しているテレビ局のドラマで、

紅白の勝敗が決まる前にリモコンで消すシーンが描かれたのにはちょっと笑っちゃいました。

それ、良いんだ!って(笑)

でも、大切な人と過ごすと「なんだかんだ」もすっかり忘れてしまうほど

幸福感に包まれる…というのを象徴した、意味のあるシーンだったと思います。

 

おかずを1個ずつシェアしたり、車のラジオのボリュームを上げたりと、

春日さん(西野恵未)といると素でいられる心地良さを

徐々に行動で伝え始めている野本さん(比嘉愛未)の変化と、

初めて「春日さんから見た野本さん」がモノローグ越しで描かれた最終回。

最終回だからと言って、何か劇的な展開があった訳ではないのだけれども、

最初は「女性はこうだろう」と思い込んでご飯の量を決めていた店が

いつしか男女問わず量を尋ねていたように、

2人の関係性も、世間も、ほんの少しずつアップデートされていって、

物語が終わったとしても、これからも小さな幸せを見つけては

喜びを噛み締める日常を過ごしていくんだろうな…

と想像出来る締め方になっていたのが良かったです。

 

原作はまだ続いているんですよね。

10話×15分という短さで、2人の進展やジェンダーにどこまで踏み込んでいくのか

途中まで気になっていましたが、

ご飯で例えるなら、食べ過ぎて"消化不良"…ではなく、

"腹八分目"に収まっていたのにも安心しました。

ドラマはやっぱり「もっと先の話が見たい」と思えるくらいのバランスが丁度良いと思います。

 

この枠で、同じ放送尺で、また"おかわり"がしたいです。

出来れば半年やって欲しいけど…それは難しいかな(笑)

2人の間に流れる時間は基本ゆったりとしていて、

微笑ましく見ていたら、いつもあっという間に終わっていて。

「見守る」という言葉がぴたりとハマる作品でした。

 

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自転車屋さんの高橋くん 7話 感想|2人の関係性に点滅信号が?

 

 

祖母・清子(大澤洋子)と山本(瀬口黎弥)のエピソード…

30代手前か30歳の子供に対して、両親が結婚を望む話は何度も見てきたけれども、

おばあちゃんが…っていうのは珍しいですね。

おばあちゃんの立ち位置からしたら、

孫がすくすくと育っているだけで十分微笑ましいはずなのに。

まぁ、孫が可愛いからが故の思いやりなんでしょうけど。

でもねぇ…「両親」じゃなくて「おばあちゃん」から言われるからこそ

中々しんどいものがあって、

実家を出るまでずっと一緒に住んでいたのか、

両親どちらかの実家に遊びに行く時だけ会っていたのかは分かりませんが、

教育も学費も将来の事も何もかも面倒を見てくれていた両親と違って、

おばあちゃんとなってくると「子供の時に可愛がってもらった記憶」がこびりついているために、

物事をガツンと言いづらい山本の気持ちにも共感出来てしまうんですよね。

 

世代が前であればあるほど、多様性に触れる機会がなかった事から来る発言にも

かなりキツいものがありました。

「良いお医者さん知ってるから。必ず治してくれるから」には、

率直な想い過ぎて、ひえぇ…ってなりましたね。

自分には納得しがたい・受け入れられそうにないからって、

自分の望む形へと当てはめようとしてしまうのは、

その世代だけとは限らず、どの人にとってもあるあるだと思います。

そんなシリアスな雰囲気の中、隣のテーブル席でずっとそばにいてくれた

遼平(鈴木伸之)の存在が救いでした。

 

遼平って…今更なんですけど、"物理的な"距離感は確かに近いものの、

"心理的な"距離の取り方には長けているんですよね。

自分がどのタイミングで介入して、どのタイミングで一歩下がるべきか?の

加減を分かっているというのか。

そこが魅力的だなぁと思ってます。

 

例えば5話での、たもつに会わせるために

朋子(内田理央)を実家に送り届けたエピソードにしても、

聡子(濱田マリ)との関係性を既に聞いていた分、

途中までは心配そうに後ろから見守っていたんですけれども。

聡子が泣いている朋子に近寄って、肩を支える様子を見た途端、

「もうこの2人なら大丈夫かもしれない」と確信したかのように

外に出てもらい泣きをする…というのには優しさを感じさせたのです。

 

そして今回では、山本が清子の手をとって向き合おうとしているのが分かった途端、

少し体の向きを変えて1人ジュースを飲んで、

あくまでも「1人で過ごしてますよ」という体(テイ)を作る。

でも、体を作りきれていないっていうのがまた良くて、

ジュースを多く口に含んで、その後は減っている様子が見受けられないのも、

席を外そうとしないのも、

山本が無事に最後まで自分の言葉を伝えられるかどうか、

彼の立場になって内心ドキドキしている遼平の気持ちが伺えるようで

印象に残るシーンでした。

 

唐突な「こうちゃん」呼びも、

張り詰めた空気を和らげてくれる良いアクセントになっていましたし(笑)

そんなギャップがあるから、朋子が惹かれてしまうのも頷けるんですよねぇ。

でも…今まではサブタイトルが「パン子、〜」から始まっていたのが、

今回だと「遼平、〜」になっていたのと、

後半の遼平のエピソードに朋子が絡んでいない辺りに、

2人の距離が離れつつある"サイン"を感じ取れてしまって、切ないものがありましたね。

中華屋からの帰りで、2人を引きで撮るカットが差し込まれていましたが、

その隅に映っている照明が1個だけ点滅していたのが…

まさしく2人の現状を物語っていたとも思います。

 

朋子は左の方向へと歩き、遼平は右の方向へと歩く。

引っ越しと「プレゼント何しようかな〜」で、考えている事も全然違う。

最終回では、このすれ違った状態を解決するのはもちろん、

山本の変化を目の当たりにした遼平が

父と再び向き合おうとする話も描かれるんでしょうし、何やら朋子の父も出てくるようで…?

30分でまとまるのかどうかはちょっと心配ではあるんですが、

果たしてどんな着地に収まるんでしょうかね。

 

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silent 10話 感想|好きでいればいるほど辛い

 

 

※今回の感想を執筆するのに4時間程度かかったくらいには(遅筆過ぎる!^^;)

文章がめちゃめちゃ長いです。

そして、絶賛ばかりの感想ではございません。

良い所だけをご覧になりたい方は、こちら をクリックして下さいませm(_ _)m

 

初めにおことわりさせていただくと…本作は今期の作品群の中では

ずば抜けて"愛しい"作品です。

そして、これはただの個人的な見解でしかないので、

読者の皆様にとってはどうでも良い事かもしれませんが、

現段階では、初回から変わらず本作を「名作入り」にするつもりでいますし、

今年見てきたドラマにおいて、唯一の名作だとも思っています。

しかし…それを踏まえた上で、今回の内容を見て感じた

「こうすれば良かったのかも?」を先に書いておきたいと思います。

 

個人的には…今回で再び紬(川口春奈)と想(目黒蓮)の関係性にフォーカスを当てていた

内容になっていた所に、ちょっとした"今更感"は覚えてしまったのです。

もう少し言い換えると…「振り出しに戻った」が近いんでしょうか。

というのも、今回の1話前、つまり6〜9話とここ最近は

奈々(夏帆)と想をきっかけに、奈々と正輝(風間俊介)、

律子(篠原涼子)と想、律子と華(石川恋)、そして佐倉家と、

どちらかと言うと「紬と想の2人を見守る」側にいる登場人物を

1人ずつ掘り下げる話が続いていて、

各々の関係性を通して、全ての人々に共通する

恋愛を超えた"普遍的な愛"が描かれてきたんですよね。

私としては、この構成が「最終章へとバトンを渡す」には惜しかったのかなぁと思っていて。

"普遍的な愛"が数話描かれてから

1〜4話で取り扱われた"2人の恋愛"に本題がまた戻って、

しかもその話をたった2話でまとめようとしている。

2人の仲を育み、繋ぎ止めてきたのは"音楽"という存在で、

付き合っていると言われてもおかしくないくらい仲が進展しているように見えて、

2人でいる時間が多ければ多いほど「声が聞けない」事実をふと思い知らされては

辛い気持ちが募っていくはずなのに…

"現実"を目の当たりにし、その辛さを最終回前で吐露するのも

展開としては遅いんじゃないか?という感じは否めませんでした。

 

今までの話も「音のない世界」で生じる"壁"を軸に、

分かりたくても、その人の事をもっと知りたいと思っても

完全には通じ合えないし、伝わり切らなかったが故にすれ違いも起こってしまうという

言葉を交わす事の難しさを描いた"意味のある"内容になっていたので、

構成自体を特に否定するつもりはありません。

それに、今までのそういった描写の積み重ねがあったからこそ、

今回の、萌(桜田ひより)が紬に感謝の言葉を言うくだりや、奈々からの手紙、

時間が経って大人になった今だからこそ分かち合えた奈々と正輝の所に

湊斗(鈴鹿央士)がやってきて、「なんで別れたの!」なんて本音で話せるくだりに、

前回の佐倉家とはまた違ったそれぞれの"雪解け"を感じさせて、

「言葉を交わす事は難しいけれども、

どう向き合っていくかで"可能性"は少しでも残っているかもしれない」という点で

救われた心地にもなれましたしね。

 

そこで、思うのは…前回の歌詞カードのエピソードを

今回の後に持ってきても良かったのかな?って。

そして、今回の内容はせめて、9話で描いた方が

先ほど書いた「振り出しに戻った」印象もまだ薄れたのかもしれません。

紬と想の関係性も、5話で湊斗とのけじめを描き、6〜7話で奈々と向き合う姿を描いた上で

「正式に付き合い始めた」設定にしておいて…

付き合い出してから徐々に「もう"あの頃"のように好きな音楽を共有出来ない」

「もう好きな人の声が聞けない」事をお互い感じるようになって、

徐々に衝突が起きる変化を描いていって…。

う〜ん、その後の流れはどうすれば正解だったのかが更に分からなくなってくるので、

ただの思いつきで書いた文章として

軽く受け流して欲しいんですが…(汗)(ツッコミポイントも当然出てくるだろうし…)

紬と会わなくなってしまった想が、ある日律子から

「元気にしてる?」「って心配されるの嫌なのは分かってるけど、

想が元気でいてくれたら、お母さんは嬉しいから」というたった二言のLINEが来て。

それで思い立った想が帰省して、あのやり取りがあって、

萌と華と3人でCDを広げては歌詞カードをめくった時に、

「声が聞けない」現状は残念ながらもう変わる事はないけれども、それをゆっくり受け入れつつ、

「あの時の温もりも、思い出も、2人の間で培われた愛も全て失われた訳ではなくて、

今も"違った形"で確かに心の中で存在し続けている」事に気づいてから

紬の元に戻って、2人で腹を割って話し合う…

そんな流れでもアリだったのかと思います。

 

まぁ、こうして書いた事も、私が想と同じ経験をしていない以上は

安易な言葉にはなってしまうんですけどね。

でも…「もしも今回の内容を"今更感"を覚えさせないように描くならどうするか?」を

考えてみた次第です。

 

ああ…1つの事を書くのに、あまりにも文章が長くなってしまった…(汗)

要点を絞りきれない所は私の悪い癖ですね…。

という事で、気になった部分に触れるのはここで終わりにして、

今度はグッときた部分について簡潔に書いていこうと思います。

 

今回は、初回からずっと見てきた視聴者なら唸らずにはいられない、

たくさんの"リフレイン"がなされた回でもありました。

 

特筆すべき内容として…1つ目にハッとさせられたのは、

ポニーテールにしていた紬の髪を触ってはからかうシーン。

5話の時に湊斗が紬に教えていた「想のタイプの髪型」がポニーテールでしたし、

高校時代も同じ髪型をしていましたよね。

いたずらっ子っぽい表情を浮かべながら、何度も何度も触る想に対して

「ちょっとやめて!w ねぇ〜」って笑いながら注意する紬の2人の姿を見ると、

高校時代でも、たま〜にこうやってふざけ合っていた時が

あったのだろうな…というのが想像出来ます。

でも、だからこそ、"あの頃"とは同じにはならない残酷な現実を

ひしひしと感じてしまうんですよね。

一連の微笑ましいやり取りの後で、「や・め・て!」の次の言葉が

何を言っているのかが分からない苦しみが、無音の演出にして視聴者に共感させる形で

想目線で描かれていったのが、とにかく切ない気持ちにさせられました…。

 

そして2つ目は、踏切の向こう側にいる湊斗が「想!」とLINEで呼びかけて、

それに対して想が嬉しそうに振り返るくだり。

想の笑顔に、湊斗もつられて笑みを浮かべる様子を見て、

3話の終盤で回想として描かれた、湊斗のワンコのような笑顔…

あのカットを彷彿とさせた視聴者も少なくないはず。

あの時のような表情をまた見られた事が、私も嬉しくてしょうがなかったです。

と同時に、友達同士だったら今回のようにいつでも"あの頃"に戻れるのに、

肝心の恋人同士になると中々戻れないのは…

「音のない世界」で生きながら、それだけ「大切な人とこれからの永い人生を共にする事」

「大切な人の人生も背負う事」に対するハードルは高いという事なのだ…という"差"も

暗喩的に表現されていたように思います。

 

3話関連で言えばもう1つ、踏切も象徴的に描かれていましたよね。

私は当時の感想でこう書いていて…

・紬と遮断棒を同時に映したカットは、

今まで築き上げてきた紬と湊斗の関係性と、

"青春を共にした同級生"という、輝かしい思い出のまま時が止まっていた3人の関係性が

変わっていってしまうのを示すサインになっていて。

・鳴り響く音は、湊斗が今まで蓋をしてきた感情が

どっと溢れ出してしまうのを示すサインになっているのかもしれない。

当時は湊斗視点で踏切が絡められていたのが、今回ではそれが想に置き換わっていたのと。

加えて、いつの回だったか、「佐倉くん!」と元気に呼ぶ紬の声に、

イヤホンを外して返事をした想のシーンが、

実は音楽を聴いていた"フリ"だったのが今回の終盤で明かされて、

彼女が呼んでくれる自分の名前と、彼女の声がとても大好きで、

聞きたくて聞きたくて堪らなかった…といった2つの"段階"を作ってから、

ラストの「声が聞きたい」に落とし込んだのには、

なんて胸を抉る展開を作るんだ…と慄きましたね。

 

前々から書いていた事ですが、生方美久さんの脚本は、

とにかく、回想や過去エピソードを現在と鮮やかにリンクさせながら

視聴者に感情移入させる技に長けているんですよね。

冒頭では素人ながら、引っかかった所をつらつらと書いてしまったものの、

私はこの巧みさが好きで、惹かれて、最後まで応援して見続けてきたのです。

 

あ…ちなみに、SNSでザワついている例の番組はまだ見ておりません。

好評よりもモヤモヤしている意見の方が散見される辺り、

作り手の意図=情報が作品の感想・印象にも影響を及ぼしやすい私としては、

本作を完走してから見た方が自分のためだと判断しましたので…

(それがリタイアの決め手となった作品も過去にあったので…)

最終回を前にして「なんだ…」と考えをガラッと変えてしまう恐れがあると思うと、怖いのです。

"好き"は"好き"のままでいたい…という事で、

どんな答えを導き出すのか、明日じっくりと見守っていきたいと思います。

…感想は、またその日中には投稿出来ないかもしれませんが…(汗)

 

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エルピスー希望、あるいは災いー 9話 感想|実質、村井主人公回。

 

 

以前から好感度を上げてきた村井(岡部たかし)ですが…

今回はもはや、彼が主人公と言ってもおかしくない回でしたね。

存在感が強過ぎて、ラストシーンも含めて2人の印象があまり残っておりません(笑)

 

というのも、理由はあって…

最終回前になると、最終回で劇的に盛り上げるために

あえて一旦「嵐の前の静けさ」状態にした結果、内容そのものの見応えよりも、

次へと繋げるための引き延ばし感が強まってしまうのがあるあるだと思うんですが、

本作の今回の内容にもそれを感じさせてしまったんですよね。

いや、言葉通り「瞬殺で一撃しなければ反撃される」現実を描きたかったのは分かるし、

拓朗(眞栄田敦郷)に関しては、村井や佐伯(マキタスポーツ)を通して

動きを見せてはいたんですけれども…

何と言うか、ただ事件を追っているだけ…みたいな?

メインではないにしても、冤罪事件を取り扱っている以上、

最終章なら、松本死刑囚に関する新たな報道が出始めたり、過去の事件でも進展があったり、

弁護士・木村(六角精児)を登場させたりしながら

「いよいよ真相に迫る」緊迫した雰囲気を滲ませても良かったはずなのに、

今回はそのどれにも触れる事なく終わったが故に、

ちょっとした停滞感を覚えてしまったんだと思います。

恵那(長澤まさみ)に至っては、

終盤まで影を潜めるような立ち位置になっていたのが気になりましたしね。

 

あと…劇中で「YouTuber」というワードが出てきたのをきっかけに、もう1つ疑問に思った事も。

本作の時間軸って2018年から2019年になっていて、

3年前とは言え、一応現代の物語ではあるんですよね。

そこで、今更ではあるんですが…その頃なら既にネットニュースや動画配信サイトも

"情報"を伝える場としては主流になっている訳で(個人的印象)、

それなのに、なぜ彼らはテレビや雑誌といった昔ながらのメディアで

冤罪事件を取り上げてもらう事にこだわるんだろう?とも思えてしまったのです。

(「フライデーボンボン」を通して反響が集まった描写はあったものの)

SNSも栄えているのだから、ネットも利用すれば

もっと影響力も大きかったかもしれないのに…と。

まぁでも、これは恐らく、脚本家の渡辺あやさんのインタビュー↓

〈朝日新聞〉「エルピス」脚本家・渡辺あやさん 6年越しの脚本に込めた危機感と覚悟、東京では書けないこと

によると、プロデューサーの佐野亜裕美さんと企画を考え始めて一度白紙になり、

本作の実現に至るまで6年かかったとの事で、

もしかしたら元々の時間軸も2010年代初頭〜前半に設定されていたって

可能性もあるのかもしれませんけどね。

そこだけ、若干惜しかったかも…と感じて、書いてみた次第です。

 

ただ、消されたかもしれない亨(迫田孝也)の死や、

冒頭でも触れたように、再び「飲み込めない」状態に陥ってしまった

恵那の苦しみややるせなさがじっくり描かれたお陰か、

ラストの村井の暴れっぷりには、ちょっと気持ち良いものがありました。

村井については、後で冷静に考えてみれば、この件でマスコミ業界から追放されないかと

ソワソワさせられる部分もあるんですが、恵那目線でつい見てしまって。

スタジオを映すためのオレンジ色の照明も良い仕事をしていて、

彼女にとって彼の存在が"希望"となるのだろう…と思わせるにはぴったりでした。

 

最終回、どうまとめるんでしょうねぇ。

今までの作風を踏まえれば、巨悪を完全には倒せず、

冤罪事件は解決はしたもののちょっとした苦味が残る…

そんな終わり方になると予想しておりますけども。

 

 

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PICU 小児集中治療室 11話(最終回) 感想|何もかも欲張り過ぎ…に尽きる。

 

 

あれだけ引っ張った割に、圭吾(柊木陽太)…最後にはあっという間に元気になってましたね。

本来30分拡大で想定していたのが、急遽予定が変更になって

通常時間内に収めなければならなくなった結果、急いで巻きが入った感が凄い。

手術から回復までの間がなさ過ぎて、一瞬、もしもの世界かと思えてしまいましたよ…(汗)

っていうか、そこまでやるんだったら、

どうせなら優里(稲垣来泉)と教会で再会するシーンを盛り込んでも良かったような。

あえてそういった"ゴール"を設けなかったのは、

続編を作りたいから…という意図もあるんでしょうけども、

それにしても、消化不良で終わってしまった気がします。

 

「今期ナンバーワン!」「命の尊さや医者の葛藤を丁寧に描いた秀作だった」といった

絶賛コメントが多く散見された本作ですが、

個人的には、最後まで評価をするのが難しく思える作品でした。

…今までの感想を読んで下さった方なら分かっていただけるかと思いますが、

決して微妙って訳ではなく、基本、好意的には見ていたのです。

同じ「医療ドラマ」でも、スーパードクターが活躍する物語よりも

医者の等身大な部分を描く物語の方が好きですし、

微妙な印象の方が強いのなら、こうして感想を書き続ける事もなかったですからね。

でも…秀作と言いたくても言い切れなかったのは、

登場人物の多さと、設定の整理整頓不足…この2点が原因だったと考えています。

 

前回の感想でも書いた通り、最初から4人の青春群像劇として本作を描けば、

何を主体とした物語なのか曖昧に映る事もなかったんじゃないでしょうか。

そうすれば、最終回あるあるの大規模災害エピソードも、

結果的に植野(安田顕)を残留させるため"だけ"に用意されたものには

見えなかったのかもしれませんし、

「子供に向き合う姿を描くドラマでどうしても盛り込む必要があるの?」という

あざとさも感じさせなかったのかもしれません。

 

綿貫(木村文乃)の裁判の件もすっかり忘れているくらいで…

渡辺(野間口徹)が急に改心していたり、

裁判の結果が台詞でさらっと済まされたりしていた辺り、

渡辺のPICUを巡る陰謀論も、綿貫と渡辺の因縁の関係も、

なくても成立出来る話ではありましたよね。

放送してから約24分後の、1台のスマホに各々の食べている姿が4分割で映される形で

「みんな闘っている」を静かに表した演出が印象的だった分、

あんな風に"絆"や"もがき"の表現に工夫を凝らせるのならなぜ…とも思えてしまったのでした。

 

他のドラマにも触れちゃいますが…

本作だけに留まらず、「ザ・トラベルナース」や「祈りのカルテ」も同じで、

今期の医療ドラマはどれも欲張った結果、本末転倒で終わってしまったような気がします。

前者は本作と同様、描くべき登場人物を増やし、

主役ではない静の存在感と凄味を強調し過ぎたが故に、

主人公の成長ぶりにイマイチ実感が湧かず、

当初にはあったコンビでの痛快劇も薄まってしまった。

で…後者は、研修医ドラマならではの青臭さや未熟さ、親子での心温まる物語が

本来の「カルテから謎を読み解く」というコンセプトを食ってしまったのかなぁと。

 

何を1番の見所にしたいか?を設定する。

厳しい事を書かせていただきますが…医療ドラマだけでなく、

最近のドラマはそれが出来ていない作品が多いように思うんです。

本作だって、初期設定さえ定まっていれば全然印象が違っていたんですけどね…

う〜ん…登場人物は好きだっただけに、残念感が残りますね…(泣)

 

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