星降る夜に 8話 感想|犯した罪はビッグラブでは帳消しにできないよ…

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前回の感想で「あ、もちろん、営業妨害や名誉毀損に値する行為をしてしまったのは

事実ではあるので、そこを認めた上で。ちゃんと救われて欲しいです。」と書きましたけど…

いざ蓋を開けてみたら、優しい結末で終わりましたね。

しかし、あまりにも優しい人ばかりで、優しい空間で溢れ過ぎていて。

私としてはいろんな意味で、どうも煮え切らない印象が残ってしまいました…(汗)

 

感情をぶつけられないまま長年抱えてきた伴(ムロツヨシ)の孤独も、

憎い相手が良い人であればあるほど、

人を恨む事でしか生きられない自分が情けなくなる気持ちも分かるんですよ。

ただ…だからと言って、それが罪を犯して良い理由にはならない。

これはあくまでも個人的な考えですが、人情劇は好きでも、

過去の罪や悪事には向き合おうとせず、

人の繊細な部分だけに触れて美しい話に持っていこうとするのは

ちょっと冷めた目で見てしまうと言いますか。

器物損壊に営業妨害、名誉毀損に脅迫罪、傷害罪、さらには育児放棄

散々周りに迷惑をかけておいて、警察や児相に通報する考えが誰も浮かばないのが

不思議に思えてしまいますし…。

そもそも、蓄積されたストレスは、一星(北村匠海)のたった1回のハグでは

治らないんじゃないかなぁという気がしました。

 

せめて、一星のハグを受けてからの"その後"も今回の中で描かれて、

自分を冷静に見つめ直す機会が出来た伴が、

今までの事を反省して、警察に自首をし逮捕される…

で、次回の終盤辺りで数年経って、鈴(吉高由里子)や一星の前に再び現れて

打ち解け始める…といった流れだったら

あのシーンも受け入れられたかもしれませんが。

次回予告を見る限り、どうやら普通に過ごしているようなので、

自分の意思で罪を償う行為は描かれないのでしょうね…。

 

うーん…ここまで柔らかい終わり方にするんだったら、

あんなに"悪"や"因縁"を強調したキャラにしなくても…

いや、伴を登場させなくても……という、なんとも複雑な気持ちです。

前回も彼の破壊力は凄まじかったものの、それに対抗するように、

「なんじゃそりゃ!(笑)」なカップルエピソードを筆頭に

コミカルな要素が挟まれていたので、まだ本作"らしさ"は健在でしたが。

今回に関しては、設定と残り話数の都合上、伴により焦点を当てた内容になったために、

本作が今までで築いてきた温かみやほわっとした癒しの雰囲気が

かき消されてしまったような感覚を受けましたから。

 

最終章で盛り上げるために用意された人物だったのだと思いますが、

その分、もっと鈴と一星の日常生活や、今後の人生について真剣に考え始める姿を

掘り下げて描いて欲しかったかな…と。

そして、前回と今回で伴に時間を割いた所で、深夜(ディーン・フジオカ)の件も含めて

どうやってまとめに入るんでしょうかね。

(基本好意的には見ておりますが)もう、終わり良ければ全て良しと捉える事にします。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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