鉄オタ道子、2万キロ 1話 感想|ちょこんといる道子と大自然に癒される

 

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癒される…見ていて心が浄化されますわ…。

タイトルに「鉄オタ」って入っているくらいだから

てっきり豆知識多めのマニアックな話になると思っていたんですけど、

あくまでも鉄道での旅にフィーチャーしていて、

ローカル駅で出会った人々との交流やその場所での発見を描く作品なんですね。

そして、ドラマというよりかはドキュメンタリーっぽい仕上がり。

でも、ドキュメンタリーに寄せた事で1本の"ドラマ"が見えてくる…

そう感じさせられた初回でした。

 

内容を少しだけ具体的に書くとすると…

道子(玉城ティナ)が着いた駅は北海道にある比羅夫駅という唯一"泊まれる駅"で、

そこで相部屋となった関口(青坂章子)と、同じく宿泊利用者の甲斐(栗原類)と出会う。

東京出身で家具デザイナーの道子と、鹿児島出身で(恐らく)主婦の関口と、

鉄道が好きで会社員を辞め、バイトをしながら趣味を満喫中の甲斐と

出身地も職業も年齢層もバラバラな3人が同じ鍋をつつき、親睦を深める…というもの。

 

本作のこの描写で何が良かったかって、多くを語らない所だったんですよね。

鉄道が好きで駅の宿主を継いだ山岸(明逸人)に関しては

道子自身が興味関心を持つ内容だろうから、彼の境遇がやや詳しく紹介されるんですが、

初対面かつ宿泊利用者同士の2人に関してはサラッとした紹介…

つまり、"食卓を囲む""一夜を楽しむ"程度のもので、そこから深堀りされる事はないんです。

初対面ならではのどことなく漂うぎこちない空気、

それを和らげようとする会話のやり取りも含めてリアリティがあって。

多くを語らないからこそ、この人は普段あんな想いを抱えながら生きてきて、

あんな生活を送っているんだろうな…という想像する"余白"が生まれました。

 

そして、ドラマをフィクションの世界…

仕事や学校、家事など、現実世界で頑張ってきた自分を癒す

"憩いの時間"だと捉える人が多いように、画面上でひたすら非日常な空間を味わえました。

それは、旅をしなかったら巡り会えなかったであろう様々な人との交流ももちろんなんですが、

何と言っても景色!景色を存分に味わわせてくれる演出も良いんです。

ドローンを駆使したカメラワークや(画面の3/4が雪で真っ白になるシーンも!)、

道子が旅を満喫している時の引きのカットの多さ、

CanonのCM風の少しセピアがかった写真まで…ビジュアル面だけでも見ていて楽しい。

見ているだけで自然と「旅行したい」…そんな好奇心が生まれて、

ワクワクした気持ちに駆られるようでした。

 

比較的冷静なナレーションとは裏腹に、雪景色の中ちょこんといる道子も可愛らしくて。

割と拾い物かもしれません。

ただ、視聴継続決定ではありますが、本作は非日常を味わいつつ、

自由に咀嚼しながら見るのが一番の楽しみ方な気がするので…

今後はのんびり見ていこうかな〜と思ってます。

 

 

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わげもん〜長崎通訳異聞〜 1話 感想|楽しむよりも難解さの方が勝ってしまった…

 

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これは…出演者のファンは物語に入り込めたのかな?

普段から大河ドラマを見ている視聴者だったらすんなり理解出来たのかもしれませんが、

全く見ていない私からしたら難解な印象が残ってしまって…

一発ではどんな話か掴みづらかったから、後で見返すくらいには難解でしたよ……(泣)

土曜日のNHKドラマには18時台に

時代劇の放送をメインとする「土曜時代ドラマ」という枠もあって、

そこではなくあえてこの「土曜ドラマ」枠で放送する事に

何かしらの理由があるのだろうと期待したんですけど、

結局分からず、初回を見終えてしまった感じです。

 

本作は、処理するには高度過ぎる問題がいくつか存在するんですよね。

まず、歴史ある長崎「出島」が舞台である事。

次に、外交が盛んな時代だったのもあって、複数の外国語が飛び交い

内容が入り込みづらい仕上がりになっている事。

そして…歴史用語が出てくるたびに登場人物やナレーションによる説明、

さらには当時を表した絵巻のカットが差し込まれるのが原因で

話の流れが止まり、話の腰を折っているように映ってしまっている事。

長崎の出島に焦点を当てて描く時代劇自体珍しいだろうし、

どんな時代だったのかを幅広い世代の視聴者に理解してもらうために

丁寧に作っているのは分かるんですが…

説明が多過ぎて、"ドラマ"ではなく

まるで授業中に見る歴史の教材ビデオを見せられているような感覚を覚えました。

う〜ん…こう言っちゃ元も子もないんですが、

本作を「新春スペシャル」にして、2時間半SPにしてしまった方が

しっくり来たんじゃないかなぁと思います。

 

そして、「後で見返すくらいには難解」と書いたのにも理由があります。

単純に言って、何の物語なのかが分かりづらい。

通訳者のルーツ、オランダ通詞を育成する"外交発展期"の日常を描く話と、

父が残した謎の言葉の真相を探し求めるミステリー要素と、

過去に辛い経験をした壮多(永瀬廉)が同じく傷ついた者を救う人情劇と…

ジャンルの違う内容が同時進行しているからややこしく感じるのです。

それに伴い…登場人物も多過ぎます。

主人公のいないシーンの尺も長くて、どこをメインにしたいのかが不明瞭。

いろんな意味で情報量過多で、整理整頓出来ていない気がしました…。

 

あとは、全4話という短さが災いしているのか、

壮多と周りの人々との人間関係の描写過程も強引なのかなぁ…とも。

だって、長崎に来たばかり、しかも初対面で…ですよ?

会って間もないのに、終盤では壮多の"良き理解者"みたいな描かれ方をしているんですもん。

詳しい事は分かりませんが、当時だったらはるばる遠い場所から身元不詳の青年がやって来たら

不審がって警戒する方が自然だろうに…??

神頭(高嶋政宏)以外はタメ口で打ち解けあっているのも何となく違和感。

もし「父を探して長崎までやって来た」設定をそのまま活かして

もう少し整合性のとれた流れを考えるとするならば、

小さい頃に父も母も亡くし、父の残した手帳を手掛かりにして、

父が何者だったのか知るために彷徨い歩き続けた結果 長崎に辿り着いて、

偶然居合わせた神頭が引き取って、周りの子供たちとも仲良くなってから数年後…

という感じで、人間関係の構築も含めて序盤の段階で済ませた方が

まだ本題の話も受け入れやすかったのではないでしょうか。

もちろん、父を探す"縦軸"部分は前面に出さずに展開していき、

3話辺りで糸口が見え始める…という構成が理想的だった事は言うまでもありませんが。

 

さて、どうかなぁ…

時代劇というジャンルが元々苦手な私からしたら、

次回も情報量過多だと視聴継続はちょっとキツいかもしれません…(汗)

話数が短いので早めに決断したい所。

来週は(期待していないものの)土10と土曜深夜で2本の新作が始まるので、

次回の内容によっては感想は書かない可能性があると思ってくださいませ…。

 

 

1/15追記:

 

2話も視聴。

父の真相を探すミステリー要素は少しなくなり

軸のブレた感じは薄まったかもしれませんが、

状況や歴史単語の説明過多による取っつきにくい印象は変わらず。

前回のあらすじの見せ方も、2話から初めて見る視聴者のために

親切に教えていると言えば聞こえは良いですが、

回想を交えながら、また一からナレーションで説明すればするほど

話のテンポが悪くなるという…(クリスペプラーさんに罪はない)

 

「通詞を本格的に目指し始める」という結末になったのを見る限り、

次回からが本番みたいですが、感想はもうリタイアいたします。

視聴は一応続けてみます。

 

っていうか…前回のラストを今回に持ってきても良かったんじゃ?

 

 

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しもべえ 1話 感想|ストーカー気質な謎のおじさんが大活躍!

 

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予想以上にコメディだった(笑)

正確に言えば、王道の学園ドラマに「世にも奇妙な物語」要素を足した

作品といった所でしょうか。

脚本家の荒木哉仁さんが「世にも奇妙」の、

しかも割と強烈なキャラクター(タテモトマサコ)を生み出している方だったので、

この出来はかなり"らしい"ですけどね。

もうね…序盤のしもべえ(安田顕)が走った時の漫画臭い煙演出の時点で笑えてきてw

肩の力を抜いて楽しめる作品をNHKでやるっていうのも面白いですし、

仕事疲れの金曜夜に見る作品としても悪くなかったと思います。

 

そして、安田顕さんに関しては、

スマホで呼び出すと無言で駆けつけるおじさん役が似合い過ぎるという(笑)

普段はシリアスか熱血のイメージが強い方だから、

コミカルな役でお見かけするのはとても新鮮…。

どことなく漂う不気味さは、全くしもべえの説明がされないまま

終わったっていう所にもあると思うんですけど。

充血気味の目力とか、癖の強い顔芸とか、剃りっぱなしの眉毛とか、

あとは…若干寅さんっぽい服装だとか、

場合によっては他人から見えたり見えなかったりする登場の仕方も含めて

シーンごとにコロコロ変わる表情を見せてきて、でも一切喋らないので(笑)

この人は一体何者??と怖いもの見たさで

ついつい次の登場を待ってしまう魅力もあるんですよねぇ…。

強面の安田顕さんじゃないと、この面白さは成立しなかったかもしれませんw

 

普通に「世にも奇妙」内での放送なら、ユリナ(白石聖)が乱用した事でスマホが暴走し、

最終的に襲われてバッドエンド…なんて結末で終わりでしょうけど、

本作は約1時間の連続ドラマなので。

ただ「ストーカー気質なおじさんが女子高生を助ける」だけで

最後まで引っ張らないだろうとは踏んでいます。

この手のトリッキーな作品は、初回はインパクトは強けれど、

回を重ねるごとにそれに慣れてしまって飽きが出始めるパターンも多いので…

物語自体が…オムニバスまでは行きませんが、幅広いシチュエーションやネタで、

かつそれを、最終回まで無言を貫く形で不気味な雰囲気をうっすらと漂わせたまま

見せて行ってくれたら良いなぁと思ってます。

 

気軽に見るのが一番の楽しみ方な気がするので、

今後も感想を書くかどうかはちょっと迷い所なんですが(笑)

まだ本命のドラマは始まらないですし、次回も書くつもりではいます!

 

↓次回の感想はこちら↓

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しもべえ 1話 感想|ストーカー気質な謎のおじさんが大活躍!

 

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予想以上にコメディだった(笑)

正確に言えば、王道の学園ドラマに「世にも奇妙な物語」要素を足した

作品といった所でしょうか。

脚本家の荒木哉仁さんが「世にも奇妙」の、

しかも割と強烈なキャラクター(タテモトマサコ)を生み出している方だったので、

この出来はかなり"らしい"ですね。

もうね…序盤のしもべえ(安田顕)が走った時の漫画臭い煙演出の時点で笑えてきてw

肩の力を抜いて楽しめる作品をNHKでやるっていうのも面白いですし、

仕事疲れの金曜夜に見る作品としても悪くないと思います。

 

そして、安田顕さんに関しては、

スマホで呼び出すと無言で駆けつけるおじさん役が似合い過ぎるという(笑)

普段はシリアスか熱血のイメージが強い方だから、

コミカルな役でお見かけするのはとても新鮮…。

どことなく漂う不気味さは、全くしもべえの説明がされないまま

終わったっていう所にもあると思うんですけど。

充血気味の目力とか、癖の強い顔芸とか、剃りっぱなしの眉毛とか、

あとは…若干寅さんっぽい服装だとか、

場合によっては他人から見えたり見えなかったりする登場の仕方も含めて

シーンごとにコロコロ変わる表情を見せてきて、でも一切喋らないので(笑)

この人は一体何者??と怖いもの見たさで

ついつい次の登場を待ってしまう魅力もあるんですよねぇ…。

強面の安田顕さんじゃないと、この面白さは成立しなかったかもしれませんw

 

普通に「世にも奇妙」内での放送なら、ユリナ(白石聖)が乱用した事でスマホが暴走し、

最終的に襲われてバッドエンド…なんて結末で終わりでしょうけど、

本作は約1時間の連続ドラマなので。

ただ「ストーカー気質なおじさんが女子高生を助ける」だけで

最後まで引っ張らないだろうとは踏んでいます。

この手のトリッキーな作品は、初回はインパクトは強けれど、

回を重ねるごとにそれに慣れてしまって飽きが出始めるパターンも多いので…

物語自体が…オムニバスまでは行きませんが、幅広いシチュエーションやネタで、

かつそれを、最終回まで無言を貫く形で不気味な雰囲気をうっすらと漂わせたまま

見せて行ってくれたら良いなぁと思ってます。

 

気軽に見るのが一番の楽しみ方な気がするので、

今後も感想を書くかどうかはちょっと迷い所なんですが(笑)

まだ本命のドラマは始まらないですし、次回も書くつもりではいます!

 

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ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 1話 感想|月9との差別化が大事かも。

 

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全体的にふわふわとした雰囲気を纏わせて終わったな…という印象。

終盤のシーンでようやく、主人公を通して

「届けたい相手にしっかり届いてくれれば良い」という

メッセージを伝えたい話である事が何となく読み取れて、

今後どんな展開をして行きたいのかが見えてきたのは良かったですが、

物語が動き出すまでが遅かったように思いました。

 

そう思った理由は2つ考えられるでしょう。

まずは、ネットニュースを取り扱う部署でありながら、要素をあれこれ盛り込んでいるために

何を主体にした作品なのかが分かりづらく見えてしまっている事。

要は、そこまで重要ではない所まで水増しし過ぎなんですよね。

順々に見ていく感じだと、廃部に近い状態にある部署を

転部してきた凛々子(黒木華)が立て直す企業ドラマの要素があって、

彼女の能力に惚れ込んでいるらしい仁和(安藤政信)との関係性、

詳細不明なカメラマン・笹目(筧一郎)との関係性…2組の謎を掘り下げる要素もあって、

露骨な恋愛匂わせ要素もあって。

おまけに、マフラーを職場内でも頑なに外さないのを見る限りは、

実は首元にある傷を隠すための格好で、

後々それを巡った凛々子の背景が描かれる…そんな"縦軸"もプラスされそうで。

まぁ、最後のはただの予測に過ぎませんし、

初期設定を描く初回だからと言えばそれまでなんですが、

通常放送となる次回以降も、本題以外の要素を初回と同じくらいの配分で

盛り込む作りになったとしたら、「視聴リスト&期待度」でも書いた通り、

何を描きたいのか結局よく分からないまま終わった

前作「SUPER RICH」の二の舞になるかもしれない…

そんな嫌な予感はうっすらと感じさせました。

なるべく、余分な箇所は削いで魅せて行ってほしいです。

 

そして、もう1つは…主人公の人物造形にもう少し"厚み"みたいなものが感じられたら…

といった所でしょうか。

それはキャスト以外で強く印象の残らなかった他の登場人物にも言える事ですが、

主人公の引き立たせ方、周りとのバランスは重要になってくると思います。

何というか、劇中でもあった

まとめサイトを写したものを記事にしている」感じに近いんですよね。

無個性だとは思わないし、一応、辞書を引く、領収書を見せて問いかける、

空気の読まない発言などで

「曲がった事が嫌いな真っ直ぐな性格の主人公」風に見せてはいるんですが…

どれも視聴者を惹きつけるための"見かけ"にしか過ぎなくて。

日々何を抱えて生きているのか。世情の何に疑問を感じているのか…

そこらへんがサラッと済まされたような気がしました。

 

さらに、見ていて感じたのは…意外にも、月9の主人公と外見も性格も被ってしまっている事。

まだ始まってはいませんが、予告の時点でインパクトは強いです。

本作の場合、"ちょっと変わり者"くらいのレベルで留まったら

引きが弱くなってしまう恐れがあります。

あっちは原作がある以上、癖の強さに磨きをかけようとしても

比べられて終わりでしょうから、

人間的な部分の描写を重ねて差別化した方が吉なのかもしれません。

 

という訳で、懸念点もあってまだまだ様子見…といった感じの初回ではありましたが…

ターゲットを被害者か加害者のどちらかに寄せるでも、

噂だらけのSNSを悪とするのでもなく

「ネットの力を信じてもないし、諦めてもいない」という

曖昧な着地点で終わらせたのは、割と新鮮味はあったと思います。

でも、本当に面白いかどうかは次回以降にかかっています。

ネット世界でいろんなコメントが飛び交うように、

主人公の"信念"が周りにも影響して、

皆それぞれ自分なりの考え、やり方で真相を突き止めていく…

"正解は1つではない"しかし考えさせられる…みたいな物語の紡ぎ方をしてくれたら

化ける可能性はあるかも…??

そこにわずかな望みをかけて、次回も見てみるつもりです。

 

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緊急取調室 特別招集 2022 感想|これで新シリーズもアリかもな〜

 

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1/3はSPドラマが3本も被っていて…(笑)

三が日で休みの人も多くて、視聴者を集めたい気持ちも分かるけども、

4日も5日もドラマがなくて暇だからどれかズレてくれれば良かったのに〜…

と思いながら、当日は前番組の流れで「カッペリーニ」を視聴。

NHKの方は録画の都合で諦める事に。

で…録画しておいた本作を、暇な今日(1/5)さっさか見てしまおう…といった感じで

今回感想記事を投稿するに至りました。

 

そんな超個人的な事情はもう置いといて。

さて…本作の感想ですね。

一度解散させたキントリチームも「特別招集」と銘打てばいつでも再集結出来て、

今回のSPのような続編がいつでも作れるという

シリーズ作品を何作も生み出し続けているテレ朝ならではの

ある種の"あざとさ"は感じさせましたが(笑)

昨年の第4シーズンにマイナスイメージが残っていてあまり期待していなかったのもあってか、

純粋に面白く見られました。

 

そして、酒井(野間口徹)と生駒(比嘉愛未)の加入。

柔和でありつつトゲを残すタイプの人と、ひたすら真面目で男女平等にこだわるタイプの人…

どちらも対比が効いていて、チーム内でもバランスがとれていて良い感じですね。

新メンバーの件は、最終回でも何か"含み"を持たせて終わったラストになっていて、

メンバーを一新した状態で続編を作る気なのかもな〜とは思っていたので

想定内ではあったのですが。

みんなのリーダー的存在として今まで描かれていた真壁(天海祐希)が

今回では"取調の先輩"という新たな面も持ち合わせて、

お手本を間接的に伝授する姿を見るのは何とも新鮮で。

生駒のキャラ造形自体は俗に言う"新人ポジション"に近くて、正義感が強いが故に

真壁のやり方が気に食わなくて反抗的な態度をとるといった描かれ方に関しては

特に新鮮さはないけれども、

こういう形でまた違った、今まで見た事のない真壁やチームが今後も見られるとしたなら、

新生キントリで第5シーズンをやるのも良いのかもなぁ…と思えるくらいには

納得させられた気がします。

あと…これはドラマ好きならではの楽しみ方でもあって、

去年同じ夏クールで9時は「キントリ」、10時は「推しの王子様」で

木曜日を賑わせていた主演同士が同じチームに…というのにもニヤリ(笑)

 

ただ、強いて言うならば、新メンバーの教育面はもちろん、8億円も絡んで、

家族それぞれ訳ありで、しおり(菜々緒)には秘密の過去があって…と、

約2時間でそれらのエピソードを描き切るには情報量が多くて、

少し膨らませ過ぎだったかな?と感じたのも事実。

個人的には、しおりと8億円の結びつけ方かな…。

後半で田坂(浜田信也)と共犯だったと判明した途端、

「まだなんか設定あるの!?」と思ってしまったもんでして(汗)

うーん…良い女性になろうとしている人は実は悪い女性のままだったという

結論に持っていったお陰で、途中までの個性的な家族の綻びエピソードが薄まって、

下手したら、別の回の話(本来なら2つに分けてやる話)をくっつけたような感覚を覚えましたし。

「家族に救われた者もいれば苦しむ者もいる」というラストの台詞、

で、せめて、正義や地位を貫き通したいが故に悪事に手を染めそうになる女性、

正統派で目の前の仕事に取り組み続ける女性、

変わりたくても過去の経歴が邪魔して今も苦しみを抱えながら生きている女性の

3種の女性像を描く物語で"2時間で"まとめたいのであれば、

8億円絡みの回りくどい設定はやめて、

無難に 田坂が修一(木村了)と娘との結婚を許してもらえない根本的な原因で、

家まで来てお金せびりにしつこくつきまとう彼をウザったく感じて殺害を犯してしまった…

という動機でも整合性は取れたのかもしれません。

 

しかし、それはあくまでも許容範囲で、

満足のいくSPだったという良い印象の方が残るでしょう。

第4シーズンで最も不満点だった縦軸がなくなったのが大きいです。

あとは、理解者の磐城(大倉孝二)が戻ってきて、キントリの動きを阻止する者がいないから、

本作の魅力でもある メンバーの頼もしさと被疑者&重要参考人の演技合戦を

存分に堪能出来たのもありますね。

ボロを出しそうにもないほど手強い"ラスボス"感を漂わせていた秀子(高畑淳子)が

ある事を境に徐々に崩れていく意外性も、

相手の心を揺さぶる点では一番曲者っぽそうな悦男(井上順)の掴み所のなさも、

そんな強烈な親から一歩引いた立ち位置にいる息子・秀一とのバランスも…

それぞれが自分なりに良い気になり、もがき苦しんでいく様は見応えがありました。

 

お馴染みのメンバーに関しては…

菱本(でんでん)は少し顔を出すシーンはあっても、

春夫(小日向文世)はご本人がお忙しいのか別撮りが続いて、彼のシーンになると

もう完全に別ドラマ(教場と言えば…)を見ているようで寂しい気持ちにはなりましたが(泣)

今後も出番があるのならば、"お得感"…というか、

今まで見てきた者にしか分からない見所が加わって、新たな面白味に繋がると思ってます。

 

続編は是非、出来れば原点回帰がコンセプトで!

今回の内容に近い仕上がりになる事を期待して、お待ちしております。

 

↓第4シーズンの最終回の感想はこちら↓

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潜水艦カッペリーニ号の冒険 感想|トンチキなのに目から汗が…

 

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特に期待はしていなかったSPドラマ。

予告映像の時点で、昔の時代を扱っている割には軽そうに見えたし、

いざ視聴してからも劇伴やテンポがどことなく呑気で、

第二次世界大戦中なのに緊迫感が感じられないんだけど、これで大丈夫なの…?

やっぱり裏のキントリに替えておけば良かったかなぁ…などと思いもしたんですが。

中々どうして、見ていくうちにこの軽さがやみつきになってしまいました。

 

日本人とイタリア人3人のやり取りと、そこから生まれる台詞遊びがひたすら楽しかったなぁ。

「お前ら死んだのか」「(メタ的な意味で)日本語急に上手くなりましたね」

「礼を言う」「ごちそうさまです」「俺もアベだ」「こんな顔阿部ではない」

物語自体に派手さはなくとも、ついついクスッとしてしまうシーンがたくさん。

どうしても踏み込まなければならない部分を除けば

戦争を描く作品ならではの悲愴感は終始漂っていなくて、

みんな生き残って、体も丈夫で、プロポーズも出来て…という

珍しく綺麗なハッピーエンドで終わった訳ですが。

「人生は食べて歌って恋をするためにある」と言っていたように、

戦時下の日常生活でのささやかな幸せ、

この先もずっと大事にしておきたい幸せをメインで描きたかったから

あえて重くしないようにしたんだろうという意図は

物語を最初から見ていれば伝わってきたので、私はこれはこれでアリだと思えました。

外国人への差別、日本とイタリアの格差の描写もちゃんと取り入れていましたしね。

賛否両論は生まれようが、軽い"だけ"の作品ではない事は確かでしょう。

 

ただ、構想25年って本当なの…?と言いたくなるくらいには

トンチキっぷりは目立ってましたけど(笑)

ほら…港から船上を見た時の人と景色の合成感(人の輪郭がぼやけてたようなw)とか…

深海のシーンでの少々安っぽいCGとか…

ボートレースや喧嘩のシーンでなぜかオペラ音楽が流れるとか……

「クスッとしてしまう」「やみつきになる」と書いたのは

こういう所も含まれていたりするのかもw

 

まぁでも、アベ、シモネ、アンジュの3人の陽気さから来るボケと、

速水(二宮和也)の的確なツッコミのコンビネーションが心地良くて。

可愛らしい早季子(有村架純)も含めて、

いつまでもこの関係性が続くと良いな…と願いたくなる仕上がりで良かったです。

「香苗〜♪」の歌は今でも頭で流れておりますw

終盤で仏壇に3人が映った写真が置かれていたカットがあったから、

てっきり可笑しかったはずのあのシーンが本当に伏線として使われてしまったのか…

そんな…(泣)と一瞬悲しくなるくらいには、キャラに愛着が湧く作品でもありました。

 

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義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル 感想|もう完結するのかもね…

 

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がっつり前作(2020年SP)からの続きのお話でしたね。

記憶がおぼろげになっていたもので、新作を見る前にざっとでも見返しておいて良かった…(笑)

ついでに、私の前作の感想も読み返してみたら、

どうやらラストで描かれた良治(竹野内豊)のくだりは

Paraviでしか描かれないと勘違いしていたらしくw

まぁそっちは、続きを地上波でちゃんと見られて嬉しいって事にしておきましょう。

 

さて、新作の感想。簡単に書くとするなら…

前作より登場人物の動機に違和感はなく、エピソード"自体"は面白かったものの、

ぎぼむす"らしさ"で考えると

日曜劇場が大好きな企業買収物語にほんの少しの恋愛要素を足した内容になっていて、

下手したら別作品を見ているかのような感覚に陥ったという所でしょうか。

事前に公式サイトの相関図ページをチェックしてみたら企業名も複数表記されていたので、

もしかしたらそっち寄りになってしまうんじゃ…と予感していたのがまさしく的中。

また、基本的に亜希子(綾瀬はるか)と良治、麦田佐藤健)中心で物語が動いていて、

娘であるみゆき(上白石萌歌)の出番が少なめだったのもあり、

本作の、義母と娘の距離が少しずつ縮まっていき、

良きパートナーになるまでの"家族愛"の描写が好きで見ていた私からしたら

そこにも物足りなさを感じてしまいました。

 

そして、個人的に腑に落ちないのは写真撮影のくだり。

確かに、連ドラ時代からの流れで、当時撮影出来なかったのが心残りだった点を踏まえれば

"一区切り"はつけられたとは思うんですが…

うーん…最後まで悪いやつだった良治にヒゲを剃ってもらって、

良一になりきってもらってまでした記念写真撮影が

果たして綺麗に"良い思い出話"で終わるのか?むしろそうして良いのか?が

引っかかるんですよね。

これで罪滅ぼしにはならないだろうし、顔が似ているだけで性格は別人だからなぁ。

私だったら、この撮ってもらった写真を数年後に見たら、

「ちゃんと続きが出来て良かったなぁ」じゃなくて

「この人に騙されかけたっけなぁ…ストライキまでして大変だったわ…」っていう

嫌な記憶の方が蘇りそうです(苦笑)

"家族愛"と"小さな奇跡"を描く物語で、あのポスタービジュアルや

良治があの時の亜希子を頭に浮かべながら「似てるな〜」と呟いていたシーンを踏まえれば、

亜希子もストレートに良治の元妻(若い頃?)にそっくりで、亡くなったという話も本当で、

恋人を亡くした者同士が同じ顔をした相手に再び出会い恋をする…

そして再婚してハッピーエンド…の流れに持っていっても

良かったんじゃないかと思えてなりませんでした。

 

正直言うと、連ドラの頃が一番面白かった…に尽きるんですよね。

今回の話が連ドラの中の1話分だったらまだ受け入れられたんでしょうけど、

あの時点で物語が完結したと言ってもおかしくない訳で。

そこからSPドラマという形で続編を作るとするならば、数年後の設定で

大事に育てられてきたみゆきが大樹(井之脇海)と付き合い、結婚し、

自立=家を出るまでの話を描いて欲しかったです…。

と言っても、あのエンドロールを見る限りは

もう続編が作られる気配はなさそうなんですけども。

まぁ、2本のSPの仕上がりを考えたら、終わらせるべきなのかな?とも思います。

 

同一人物で、いくらヒゲありの竹野内豊さんの方が好きだとしても、

良治がちゃんと嫌味ったらしい人に映るし。

ニカッとした笑顔も何か企んでそうで、

回想の良一と見比べてみると、発声から全然別人だという事が分かる。

竹野内豊さんの役の演じ分けは楽しんで見られました。

やっぱり役者さんは凄いなぁ…なんて。

 

↓2020年SPの感想はこちら↓

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2021年のドラマを総まとめ〜69作品もの出会いをありがとうございました

 

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こんばんは、りんころです!

今年も残りあとわずかとなりました...って作成時には書いていたんですけど、

日付変わって、もう新年になってしまいました(笑)

どうか、2021年に戻った体で読んで下さいませm(_ _)m ではでは...

 

いつもご訪問して下さる方、最近ご訪問して下さるようになった方、

こんな拙いブログですが...2021年もお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

今回が初めてだよという方も、もちろん嬉しいです!ありがとうございます。

 

えーと...本来だったら、1クールが終わったごとに総括記事を上げているはずなんですが...

今年は全く上げられてなくてすみません(苦笑)

やりたかった気持ちはあるんですけどね。気力が足りなかったもんでして^^;

でも、流石にこのままランキングもまとめもしないまま年を越すのは気持ち悪いし、

総括を待っていて下さった読者さんもきっといらっしゃるでしょうから、

超簡単でも良いから何とか今年中に完成させよう!という事で

今回の記事を作成いたしました。

 

今年の連続ドラマは69本視聴しました。

とは言っても、現在まだ4本(「阿佐ヶ谷姉妹の〜」「東京放置食堂」「らせんの迷宮」

「和田家の男たち」)が残り3,4話くらい溜まっていて完走出来ていないので...(笑)

作成したは良いものの、未完成の状態です。

現時点では65本でランキングを付けますが、

残り4本は完走出来次第、こっそりと加えるかもしれません。

 

さて!前置きが長くなりました。

ここからも長くなるので、一応目次をつけておきます。

↓ の横の文字をクリックすると、そのページに飛べる仕組みになってます。

〜目次〜

2021年 ドラマ年間ランキング

 冬〜秋クールに視聴した65作品を全てランキング付けしたものです。

視聴のみのドラマについてちょこっと

 当ブログで一度も感想を書いていない、又は途中で終わってしまった作品の雑感集。

超個人的なノミネート賞

 主演俳優賞、主題歌賞、OP/ED映像賞、脚本賞などなど…

超簡単な総括

 最後はぼんやりと2021年のドラマを振り返ってみます。

 

これはあくまでも個人的に付けたランキングです!

それでは、発表します…ドコドコドコドコ

 

2021年 ドラマ年間ランキング

 

視聴した69作品(うち4作品は追記する予定)の順位を発表していきます。

1位〜10位は簡単なコメント付きです。

全部コメントを付けると多い上に、多分間に合わなくなりそうなので

11位以降はタイトルのみで割愛しております。すみません。

(ただし、作品によっては次のコーナーで雑感は残しております!)

 

ちなみに、上から 順位→タイトル(放送局・曜日・時間・放送クール)です。

感想記事のリンクも貼っておくので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

1位 最優秀作品賞

ここは今から倫理です。(NHK総合・土曜23時30分・1月期)

 

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見ていて自然と心が浄化されるだけでなく、

自分の視野においてもドラマ界においても「新しい扉を開いた」ような、そんな作品でした。

 

様々な問題を抱える生徒たちに教師が関わり、

教師の言葉によって徐々に変化を見せ始める...といった構図自体は、学園モノではあるある。

しかし、哲学者や思想家の言葉を引用して導いた高柳の"倫理"は

毎回ハッとさせられるものが多く、

最後も「考え続けて欲しい」で、あえてボカして完結させた所に

従来の学園モノとは違った斬新さを感じさせました。

 

あとは...個人的に高く評価したいのは、"今までの集大成"で魅せるのが定番の最終回を、

卒業式でもなく、教師の生徒たちへのメッセージでもなく、グループでの対話で魅せてきた事。

あれは本当に新しかったなぁ…。

生徒それぞれが自分なりの考えを述べ、徐々に対話が盛り上がっていくのを

見ているだけでも面白いんですが。

その考えの中には、様々な境遇に置かれ、様々な経験を送り、

様々な想いを抱えた十人十色の背景や、それを乗り越えて強くなるまでの過程も垣間見えて、

ああ、"成長"ってこんな風に日常会話でも表現出来るもんなんだなぁ…と

感心させられたような記憶があります。

 

夏休み期間や年末年始に再放送して、多くの方に見て欲しい作品の1つです。

 

 

2位 優秀作品賞

コントが始まる(日本テレビ・土曜22時・4月期)

 

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視聴前は得体の知れなかった作品ですが、

いざ蓋を開けてみれば、お笑いで"青春"を送ってきた仲間たちが

志半ばで新しい人生へと踏み出すまでの物語でした。

 

お笑いの世界に少し疎い私でも「芸人の道は険しい」というのはよく聞く話です。

マクベスの3人も中々日の目が当たらず、時に同級生や担任、小さな子供などに

直球の言葉をかけられるシーンを見て辛くしんどい気持ちになったりもしましたが、

それと同時に...いや、それ以上に、

身近な存在や何気ない言葉で救われる瞬間も多々ありました。

本作は基本的に"挫折"を描いていて、

"挫折"を描くならもっと薄暗い話に出来たかもしれないのに、

物語の根底にはほんの少しの希望があるような、ちょっぴり元気になれるような

そんな雰囲気が一貫して漂っていたのが、

本作を好きで登場人物を応援したくなった大きな理由だったのかもしれません。

 

また、視聴者の年齢や境遇によって、どんな形にも受け取れて、

少し考える時間を与える余地を作ってくれる作品だったとも思います。

私は歳が近いのもあって、マクベスの3人に感情移入する形で見る事が多かったですが、

歳を重ねたら重ねただけ俯瞰的に見られる、また違った面白さがありそうです。

 

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3位 作品賞

大豆田とわ子と三人の元夫(フジテレビ・火曜21時・4月期)

 

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坂元裕二脚本ならではのエッセンスも感じられつつ、今の時代にふさわしい作品でした。

 

結局、三人の元夫誰ともくっつく事はせず、今後も同じ距離感を保ち、

四人目の夫との再婚もなく、社長業も継続する...と、文字だけで見れば特に変化はなし。

キャッチコピーを引用するなら、

「ひとりで生きたいわけじゃない。」で始まって終わるとも言える。

でも、最後まで見てきた者にだけ分かる、その言葉のニュアンスの違いと充実感...

 

1話完結型や勧善懲悪といった

「分かりやすい」「途中を見逃しても困らない」作品の方が視聴率をとりやすいこの時代に、

あえて「毎週欠かさずじっくり見る」層をターゲットにした所が

本作の面白さに繋がったと思います。

もちろん、ライトに見ていても、とわ子と三人の元夫のやりとりで

クスリと楽しめる部分もあるでしょうけど、

咀嚼すればするだけ、その一見コミカルな世界観の中には深さが含まれている...

そんな2つの魅力があったとも言えるでしょう。

 

これまでとわ子が三人の元夫やかごめに注いできた愛情がとわ子自身に返ってきて、

自分の人生を肯定してくれるようなラストも良かったです。

 

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4位

古見さんは、コミュ症です。NHK総合・月曜22時45分・10月期)

 

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これはひたすら可愛い作品でしたねぇ…。

外面では周囲に溶けこめるようにと明るく振る舞うものの、内面では皆それぞれ繊細で、

上手くコミュニケーションをとれているのか常に不安で…っていう、

生活していく中で誰もが抱えて使い分けるであろう"取り繕った自分"と"本音"の二面性を

ゆっくり丁寧に描いている印象がありました。

 

その結果、片居くんや万場木さんなど、外見・態度は強烈でも

何だか抱きしめたくなっちゃうような愛しいキャラがたくさん生まれました。

「コミュ症あるある」に自身の当時の思い出も重ねつつ、

親心の(?)つもりで最後まで応援するように見てしまった

魅力的な仕上がりになったと思います。

 

他のドラマの悪そうなキャラを見ていても、

「実はこの人も本当は…」と違う視点でその人の事を見てしまうような、

そんな新しい"ドラマの楽しみ方"にも出会えた作品でもありました。 

 

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5位

その女、ジルバ(フジテレビ・土曜23時40分・1月期)

 

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枠もジャンルも関係ないドラマの台詞の引用で大変恐縮ですが、

かつて「逃げるは恥だが役に立つ」でこんな台詞がありました。

「私たちの周りにはね、たくさんの呪いがあるの。自分に呪いをかけないで。」

本作はそんな、印象に残った台詞を具体化してみせたような作品だったと思っています。

 

バーの人々と関わる事で、新が勇気を持てるようになるまでの成長物語なんだろうな〜と

最初はふわっと捉えて見ていましたが、

実際に描かれたのは、戦争孤児や震災、詐欺や失恋と、かなり重たく幅広いもの。

しかし、本作の何が良かったかって、

「私たちが生きていた時代はこんな事があったんだよ」という思い出語りや、

「歳を重ねたらこんな辛い事があるから気をつけてね」という教訓でそれらを扱うのではなく、

「いつの時代だって年齢関係なく、悲しい出来事や、嬉しい出来事を経験する」などと

どの世代も同じ目線で、寄り添うように描かれた所。

その積み重ねのお陰で、外見的にも内面的にも変わっていく女性の真の美しさを感じさせ、

見終わった後には自然と元気づけられる作品になっていた気がします。

 

また、どういう選択をするのが正解か?ではなく、

どういう選択をしたって良い...という、自分らしさを肯定してくれる描き方も好きでした。

 

 

では、6話以降はもっと簡単に〜...

 

6位

俺の家の話(TBS・金曜22時・1月期)

 

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最初は、介護がテーマの作品なのに

能もプロレスも盛り込んで大丈夫?という不安はありましたが、そこは流石のクドカン脚本。

結果的に野暮な考えで終わりました。

 

話を見ていけば、能もプロレスも"マスク(仮面)を被る"点では共通しており、

登場人物の心情を引き立てる上で最も効果的で感情移入しやすい設定だったと思います。

介護をしている人、してもらっている人は、

家族の前では"仮面"を被ったり、時に外したりしながら生きている...という

それぞれの登場人物を尊重してくれているようでした。

 

そこにクドカン脚本ならではの青臭さ、少年っぽさが加わり、

世界観はキテレツながらも どこか子供の頃を彷彿とさせる純粋さも感じさせる、

一言では言い表せられないような面白さがあった作品でした。

 

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7位

ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜(日本テレビ・水曜22時・7月期)

 

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最後まで期待を裏切らない作品でした。

この手の明るくて楽しい作品は、最終章に近づくにつれ"縦軸"が邪魔をし、

"縦軸"がメインの話になれば作風がシリアス寄りに変わって

尻すぼみになってしまう事が多いのが最近のイメージなのですが。

本作は一貫して"らしさ"を忘れず、かつ"縦軸"もきちんとまとめ上げてみせた点では

珍しい作品だったと思います。

 

ザ・現代っ子でありつつも着実に成長が見える川合の描写も、

年齢経歴関係なく相手にリスペクトを持って接しているのが伝わる上司の描写も、

普段は中々見られない交番での仕事ぶりも、クスッとさせられるコメディ要素も...

どの点においても、満足に見せてくれました。 

 

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8位

お耳に合いましたら。(テレビ東京・木曜24時30分・7月期)

 

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「好き」という気持ちを尊重すれば、周りを巻き込んでいく勇気に変わるし、

影響を与えていくし、心のビタミンにもなる...というのが

じっくりと描かれていた優しい作品でした。

そして、いろんな形のチェンメシがあるように、いろんな形の思い出もある…という

メッセージ性にもブレを感じさせませんでした。

 

"思い出のお店とご飯"は全ての飲食店に共通していますが、

チェンメシは「どこでも・いつでも・お手頃な価格で食べられる」という利点があります。

だから、職場の近くだけに留まらず、自宅近くや遊び先、出張先の近くにそのお店にあったら

ふっと寄っていけるし、同じメニューを注文して「こんな事あったよね〜!」なんて

当時の思い出に浸ったり、共有したりしやすい。

他にも、思った事をぶちまけるんだったら串カツ田中でお酒と串カツを追加。

親友とだったらリーズナブルなファミレスでポテト。

頑張ってる部長にはボリューミーなバーガーと、それぞれの状況や背景に合わせて

食べる物を変えていた所も、チェンメシという特性を上手く活かせていた印象がありました。

 

"味変回"もあったりして、深夜ならではの遊び心も感じさせる作品でした。

最初は1人だったのが、そのうち誰かと一緒に踊るED映像も微笑ましかったなぁ...。

 

 

9位

直ちゃんは小学三年生(テレビ東京・金曜24時52分・1月期)

 

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小学生を大人が演じるという出オチ的な作品かと思いきや、

価値観を土台から掘り下げてくれる仕上がりで、

かつ小学生男子ならではのおバカなやりとりで笑わされたりもして...という

何とも不思議な魅力で溢れた作品でした。

花屋や「ぶじゃらー」を通してジェンダー論を学んだり、

ある日ぽっかりとなくなってしまった"当たり前にあったもの"を通して

生と死を考えたりする姿には心揺さぶられ、大変面白く見られました。

(本作を知らなかったという方は、本当は全6話(3時間)という短さなので

全話見て欲しいくらいですが、特に3話は見る価値はあると思っています。)

 

大人が演じるからこその皮肉もあるし、当たり前過ぎて忘れかけていた"気づき"もある。

子役をキャスティングしなかった所にも作者の意図を強く感じさせました。

子供と違って身体的な成長はないでしょうから(笑)また続編をやって欲しいですね。

 

 

10位

最愛(TBS・金曜22時・10月期)

 

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これはもう脚本力が大きいですね。

2つの事件とはあまり関係のない事件まで勃発させて、

新たな謎も追加して...という風呂敷の広げっぷりで、

「そんなに広げてちゃんと収められるの?」といった不安でいっぱいなまま

後半は見続けていたんですが。

他のこの手の作品だったら強引過ぎる!と言いたくなるものを、

今までの描写の積み重ねのお陰で一気に納得させられる結末を描けた作品は

そうそう現れないと思わされました。

 

話数を重ね、登場人物の真相が明かされるごとに

「最愛」の意味に広がりを感じさせたり、同時に切なくなったりもして...

従来の謎解きミステリーに留まらない、様々な"感情"が注ぎ込まれた作品でもありました。 

 

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それでは、先ほども書いた通り、

11位以下はタイトルのみの発表とさせていただきます。

感想記事のリンクはタイトルに貼っておきます!

 

11位 恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜(日本テレビ・水曜22時・10月期)

12位 リコカツ(TBS・金曜22時・4月期)

13位 レンアイ漫画家(フジテレビ・木曜22時・4月期)

14位 スナック キズツキ(テレビ東京・金曜24時12分・10月期)

15位 珈琲いかがでしょう(テレビ東京・月曜23時6分・4月期)

16位 今ここにある危機とぼくの好感度について(NHK総合・土曜21時・4月期)

17位 生きるとか死ぬとか父親とか(テレビ東京・金曜24時12分・4月期)

18位 六畳間のピアノマン(NHK総合・土曜21時・1月期)

19位 にじいろカルテ(テレビ朝日・木曜21時・1月期)

20位 イチケイのカラス(フジテレビ・月曜21時・4月期)

 

21位 おかえりモネ(NHK総合・月〜金曜8時・4〜10月期)

22位 コタローは1人暮らし(テレビ朝日・土曜23時30分・4月期)

23位 おいしい給食 season2(テレビ神奈川 他・木曜23時・10月期)

24位 消えた初恋(テレビ朝日・土曜23時30分・10月期)

25位 二月の勝者-絶対合格の教室-(日本テレビ・土曜22時・10月期)

26位 あのときキスしておけば(テレビ朝日・金曜23時15分・4月期)

27位 おじさまと猫(テレビ東京・水曜24時58分・1月期)

28位 アバランチ(フジテレビ・月曜22時・10月期)

29位 准教授・高槻彰良の推察 Season1(フジテレビ・土曜23時40分・7月期)

30位 半径5メートル(NHK総合・金曜22時・4月期)

 

31位 着飾る恋には理由があって(TBS・火曜22時・4月期)

32位 孤独のグルメ Season9(テレビ東京・金曜24時12分・7月期)

33位 サ道2021(テレビ東京・金曜24時52分・7月期)

34位 推しの王子様(フジテレビ・木曜22時・7月期)

35位 きれいのくに(NHK総合・月曜22時45分・4月期)

36位 知ってるワイフ(フジテレビ・木曜22時・1月期)

37位 ソロ活女子のススメ(テレビ東京・金曜24時52分・4月期)

38位 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜(TBS・日曜21時・7月期)

39位 八月は夜のバッティングセンターで。(テレビ東京・水曜25時10分・7月期)

40位 群青領域(NHK総合・金曜22時・10月期)

 

41位 モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜(テレビ朝日・土曜23時・1月期)

42位 バイプレイヤーズ名脇役の森の100日間〜(テレビ東京・金曜24時12分・1月期)

43位 ミヤコが京都にやって来た!(朝日放送 他・日曜23時55分・1月期)

44位 天国と地獄 〜サイコな2人〜(TBS・日曜21時・1月期)

45位 ざんねんないきもの事典(テレビ東京・水曜24時52分・10〜1月期)

46位 監察医 朝顔(フジテレビ・月曜21時・10〜1月期)

47位 お茶にごす。テレビ東京・木曜24時30分・10月期)

48位 ラジエーションハウスⅡ(フジテレビ・月曜21時・10月期)

49位 緊急取調室(テレビ朝日・木曜21時・7月期)

50位 いいね!光源氏くん し〜ずん2(NHK総合・月曜22時45分・4月期)

 

51位 #家族募集します(TBS・金曜22時・7月期)

52位 ボクの殺意が恋をした(日本テレビ・日曜22時30分・7月期)

53位 彼女はキレイだった(フジテレビ・火曜21時・7月期)

54位 書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜

    (テレビ朝日・土曜23時30分・1月期)

55位 IP〜サイバー捜査班(テレビ朝日・木曜20時・7月期)

56位 正義の天秤(NHK総合・土曜21時・10月期)

57位 青のSP-学校内警察・嶋田隆平-(フジテレビ・火曜21時・1月期)

58位 桜の塔(テレビ朝日・木曜21時・4月期)

59位 レッドアイズ 監視捜査班(日本テレビ・土曜22時・1月期)

60位 ドラゴン桜(TBS・日曜21時・4月期)

 

61位 日本沈没-希望のひと-(TBS・日曜21時・10月期)

62位 ボイスⅡ 110緊急指令室(日本テレビ・土曜22時・7月期)

63位 婚姻届に判を捺しただけですが(TBS・火曜22時・10月期)

64位 ナイト・ドクター(フジテレビ・月曜21時・7月期)

65位 SUPER RICH(フジテレビ・木曜22時・10月期)

 

 

視聴のみのドラマについてちょこっと

 

初回のみor途中で終わってしまったものor視聴のみの作品の雑感を

時系列順でここに書き残していきます。(TOP10で既に発表した作品は除く)

 

ざんねんないきもの事典

純粋に「へぇ〜」と言いたくなるようなタメになる知識もありつつ、

ほどほどに楽しく見られました。

一番好きだったのは10話のオオカミ回。好きで1人である訳じゃないんだよねぇ...

人と心が通じ合えた瞬間を垣間見て、短時間ながらジーンと来てしまった記憶。

 

おじさまと猫

主人公にとってふくまるは、妻を亡くした悲しみを埋めるための"代替品"ではなく、

"人生の扉を開いてくれる存在"であるというのがブレない作品でした。

おじさまと一緒にいられて夢見心地にもなれたり、孤独な心境を表したりも出来る、

ささやかだけど丁寧なライティングも好きでした。

 

バイプレイヤーズ名脇役の森の100日間〜

これはねぇ...普通にドラマ内ドラマの主演を立てる話もあって、完全に別作品と化してましたね。

終盤で寺島進さんが合流するシーンでやっと「バイプレイヤーズだ!」と思えるほどには。

正直、役者をずらっと揃えて巨大プロジェクトにするくらいだったら、

もう続編は良いんじゃないですかね...。

 

レッドアイズ 監視捜査班

うーん...見せ方や登場人物で一応違う話に見せているつもりなんでしょうけど、

やっている事は「仲間が攫われる」「危機的状態に遭う」で

何も代わり映えしなかったような...?

 

書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜

身内でアイデアを出す以外の家庭パートが多過ぎる!に尽きる。

期待していた内容と違ったな...という残念感が残る作品でした。

 

ミヤコが京都にやって来た!

ストーリーはごく普通だったような(笑)

京都の観光めぐりとともに、不器用ながらも娘想いのお父さんを演じる

蔵之介さんを堪能出来ただけで満足。

 

あのときキスしておけば

おっさんずラブ」の二番煎じ的作品になるんじゃないか...という不安は払拭され、

最後までみんな愛らしく感じられる作品でしたね。

蟹釜ジョー先生@唯月巴さんを外見ではなく、

人として好きだという人たちばかりだというのが伝わってきた描写が大きいんだと思います。

そして、松坂桃李さんは複雑な困り顔が似合う(笑)

「ももち」と呼んでしまいたくなる魅力がありました。

 

生きるとか死ぬとか父親とか

今元気で過ごしていて、身近な距離にいる両親がいる事の貴重さと有難さを

噛み締めたくなるような味わいがありました。

ドラマ用ではない、飾り気のない親子での会話が、毎回ツボに刺さりました。

 

ソロ活女子のススメ

「ススメ」だけに、ただのソロ活マニュアルという印象が残っていたのが...

後半からは、明日に繋がる活力だとか、自分を労う時間だとか、

"ソロ活をする事で心を満たす"を描く話が多くて、最終的にはほどほど面白く見られました。

 

コタローは1人暮らし

これもほのぼの可愛い...では終わらず、

子供たちを取り巻く問題とか、それを引き起こしている大人の問題とか

いろいろ考えさせられる要素が入っていて、実は深い深〜い作品でした。

コタローのタフさも良かったですね。

置かれた状況は辛いだろうけども、変に湿っぽくならない所が

すんなりと物語に入り込めた要因だったと思います。

 

八月は夜のバッティングセンターで。

名前だけ知ってる野球選手が2人しかいないほど、野球に疎い私でしたが(笑)

悩める登場人物の特性に合わせて、選手や関わり方を変えている所に工夫が感じられて

それなりに楽しく見られました。

個人的には板谷由夏さんの、外野席に来て励ましてくれる回が一番好きでした。

 

IP〜サイバー捜査班

せっかくの蔵之介さんなのに眠気が...(汗)

この枠ならではの「そうそうこれこれ」「待ってました!」っていう

"お約束"が足りなかったですよね。

神社バックで自転車漕ぐとか、専用部屋でのひらめき演出とか、甘い物好きの設定とか、

毎回主人公の引き立たせ方が安定していなかったような?

 

#家族募集します

1人が好きな私にとっては、誰かが悩んでいたら"全員で"解決しよう!っていう

家族アピールが強過ぎて、感動よりもちょっと引いちゃう時もあって(笑)

あんまり入り込めませんでしたね...。

あとは、みどりの死を受け入れて絵本製作に取り掛かるまでの変化が急っていうのもある。

せめて時間経過演出でもしていたら、主人公の決意にも応援出来たかも...。

 

孤独のグルメ Season9

コロナ禍の中で経営するお店への敬意と応援の気持ちから来ているのか、

いつもより食いっぷりが凄かったなぁ...五郎さん。

2話のオリジナルパフェと、8話の寿司感覚で食べられるおむすび店...

あとはいつだったか、メインではないものの、わさびご飯が特に食べてみたくなりました。

 

サ道2021

こちらもコロナ禍をガッツリ反映。

サウナ施設紹介番組という印象が強かった前作とは違い、

今回はコロナ禍でも頑張って働き続ける社会人の"唯一の癒し"として

サウナを取り入れた話が多く、好みな仕上がりでした。

 

ボイスⅡ 110緊急指令室

謎を引っ張り過ぎた結果、不完全燃焼で終わってしまった感じかな。

動機もただの逆恨みだし、悪の制裁も中途半端。

主人公だけ狙えば良いのに、周りの人ばかり巻き込むもんだから

後半からは飽きてました...(苦笑)

 

准教授・高槻彰良の推察 Season1

初めて心から信じられる相手に出会った所から始まり、終わった物語。

最終回でも「孤独になる呪(のろ)い」が「大切な人に出会うまでの呪い(まじな)い」と

読み方次第で新たな気づきを得たように、タメになる話も含まれつつ、

個人的には演技方面で見るのは新鮮だったお2人のコンビネーションも楽しんだ作品でした。

 

ボクの殺意が恋をした

何やかんやで最後まで見ちゃったなぁ...(笑)

複雑な設定を作ってどんどん物語を膨らませては、肝心な所は引き延ばして見せるという作りから

抜け出せないんですかねぇ、この枠は。

新手の「ロミジュリ」にしたかったんでしょうけど、

コメディにしたいのかシリアスにしたいのかもずっと中途半端な印象がありました。

 

ラジエーションハウスⅡ

最終章辺りは露骨な技師いびりや、

灰島の謎の漂白があったので(そうするなら、この人の存在意義ってあったのか?っていう...w)

微妙でしたけど、トータルで見てみれば、前作よりも悪くなかったと思います。

チーム内での役割分担も描かれていたし、1人の技師の個性や特性を絡めた

患者との1対1のエピソードも普通に興味深く見られたものが多かったような。

みんなで1つの画面を見るのはもう恒例行事って事で良いでしょう(笑)

軒下さん回、悠木さん回、田中さん回が好きでした。

 

お茶にごす。

7割方「不良と喧嘩」の話でしたね(苦笑)

良い意味で低予算感あるコメディ要素や、

まーくんのおバカなピュアさのお陰で最後まで見ましたけど...

もっと茶道を通して心身共に変わっていく姿が見たかったかなぁ。

 

群青領域

国籍関係なく、主人公をなぜ外国人の設定にしたのか最後までよく分からず。

深海を映して「群青領域=誰にも触れられない領域」とうたうくらいだから、

みんなに隠してきただけでこれが本来の私なのだ!という"人間臭さ"だとか、

こんな自分が嫌になるほどの"弱さ"とか、もっとそういう描写で掘り下げてくれるのを

期待していたのですが...結局よくある群像劇で終わってしまった感じ。

"よくある群像劇"と例えた理由としては、同性愛とか陽樹の今後とか、妹の事故とか、

設定を盛り込み過ぎていたのも挙げられますね。

後半は、ジュニがトラウマを抱えていた要因が「ジウの死」に替わっていた辺り...

陽樹は脱退させるのではなく、

ジウの設定をそのまま持ってきても違和感なかったのでは?とも思います。

ただ、ピアノを弾くまでのジュニの決意、聖夜の日にぴったりのサプライズ演出には

素直に涙腺がやられました。

あとは安易に恋愛方向に持って行かなかった所は唯一良かったかな?

 

スナック キズツキ

ヘンテコなような、温かいような、真理を突く言葉に思わず刺さってしまうような、

いろんな魅力がある作品でした。

特に7〜9話の"子を抱える親三部作"が良い!なんて思ったりもしましたけど、

それからも良い回がどんどん出てきて選べなくて。全体的に満足度は高かったです。

トウコ@原田知世さんの自由でゆったりとした合いの手も最高だったな〜♪

 

消えた初恋

"すれ違い"と言っても、後半は王道のラブコメに落ち着いた印象があったものの、

どこまでもピュアで、真っ直ぐな4人が

誤解や若さ故の青臭さという障がいを乗り越えていく姿はとても可愛らしく、

その可愛らしさで最後まで癒されまくりました。

あとは主題歌ね!主題歌というよりかは、もはやサントラと言っても良いくらいには

物語との親和性が抜群でした。

「Secret Touch」は切ない感情を増幅させたし、

「初心LOVE」は学生時代ならではの初々しさが映し出されるようで、

ただ単に若手注目株の2グループのメンバーを立てるために作られたタイアップではなく、

曲の使い分けでその時の雰囲気を彩っていた所も含めて、好意的に見られた作品でした。

 

おいしい給食 season2

うちの母は最終回を見て泣いて、

もう一回おかわりするくらいにはハマってしまったようです(笑)

続編もエンジン飛ばしまくりで、時に合唱会とか、シンプル(牛乳)isベスト!だとか、

ゴウくんとの結託とかの変化球もアリで、ひたすら楽しかった!

甘利田先生の給食前の時の動きを見ては

合唱会で忠実に真似して歌うのなんかは...一番笑ったかもなぁ。

あのエンターテインメントっぷりで賞を取れないのがおかしいですわw

 

おかえりモネ

これは複雑な気持ちで見終えましたね…。

さっきもこの記事を書いている時に、紅白で「なないろ」が流れたら

条件反射で目頭が熱くなるくらいには好きな作品なんですけど、だったはずなんですけど...

島に帰ってからの話をやらなければ間違いなく秀作だったでしょう。

 

モネの態度から島にこだわる意志が見えてこなかったり、

「誰かの力になりたい」で始まった物語なはずが

なぜか楽器箱を開ける事がゴールになっていたり、そもそも結果を残せていなかったりと

いろいろ物足りなさが残る結末にはなってしまいましたが。

心が傷ついている者、傷を隠そうとしている者、乗り越えようとしている者、

それぞれに平等にスポットライトを当てて寄り添ってくれている描き方が好きで、

最後まで見てきた事には変わりないので...

モヤっとした記憶はここで書き残して終わりにして、

東京編までを頭の片隅に焼き付けておきたいと思います。

 

 

あとは見終わり次第、ここに「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」「東京放置食堂」

「らせんの迷宮」「和田家の男たち」の雑感を載せるつもりです。

 

 

超個人的なノミネート賞

 

時系列順となっております。

 (王冠マーク)が付いたモノが「最優秀賞」です。

 

主演男優賞

大倉忠義(知ってるワイフ)

菅田将暉(コントが始まる)

鈴木亮平(レンアイ漫画家、TOKYO MER〜走る緊急救命室〜) 

柳楽優弥(二月の勝者-絶対合格の教室-)

 

主演女優賞 

綾瀬はるか(天国と地獄 〜サイコな2人〜)

吉岡里帆(レンアイ漫画家)

永野芽郁(ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜) 

池田エライザ古見さんは、コミュ症です。

吉高由里子(最愛)

 

助演男優賞 

西田敏行(俺の家の話)

角田晃広(大豆田とわ子と三人の元夫)

山田裕貴(ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜)

松下洸平(最愛) 

 

助演女優賞 

江口のりこ(その女、ジルバ) 

有村架純(コントが始まる)

井桁弘恵(お耳に合いましたら。)

吉川愛古見さんは、コミュ症です。

 

新人賞 

羽村仁成(俺の家の話)

佐藤栞里(TOKYO MER〜走る緊急救命室〜) 

生見愛瑠(恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜)

 

主題歌賞 

関ジャニ∞「キミトミタイセカイ」(知ってるワイフ)

OKAMOTO'S「Young Japanese」(直ちゃんは小学三年生)

佐藤千亜紀「カタワレ」(レンアイ漫画家) 

milet「Ordinary days」(ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜)

JUJU「こたえあわせ」(恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜)

 

OP/ED映像賞 

直ちゃんは小学三年生 OP

大豆田とわ子と三人の元夫 ED

お耳に合いましたら。 ED 

アバランチ OP

 

脚本賞

宮藤官九郎「俺の家の話」

坂元裕二「大豆田とわ子と三人の元夫」

金子茂樹「コントが始まる」 

奥寺佐渡子、清水友佳子「最愛」

 

演出賞

椿本慶次郎、副島正寛「おじさまと猫」

中江和仁池田千尋、瀧悠輔「大豆田とわ子と三人の元夫」

松木彩、平野俊一、大内舞子「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」

塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭「最愛」 

 

劇伴賞

河野伸「俺の家の話」

服部隆之イチケイのカラス」

坂東祐大「大豆田とわ子と三人の元夫」 

林ゆうき「緊急取調室」

岩本裕司「東京放置食堂」

 

今年の推しだったで賞

杉野遥亮(直ちゃんは小学三年生、恋です!)

竹野内豊イチケイのカラス)

角田晃広(大豆田とわ子と三人の元夫)

鈴木亮平(レンアイ漫画家) 

永野芽郁(ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜)

鈴木伸之(ボクの殺意が恋をした、恋です!、お茶にごす。

溝端淳平古見さんは、コミュ症です。

何とか絞ってこの人数になりました(笑)

 

特別賞 

長瀬智也「俺の家の話」またいつか会える日を願って...

 

超簡単な総括

 

この記事を書いている間に年を越してしまったので(泣)本当に簡単で行きます。

 

今年はいろんな秀作に出会えた1年でした。

冬クールはしみじみ良い作品が集まり、春クールは全体的に質が高く、

夏クールはあまりモチベが上がらなかったものの...

特に好きな2つの作品に出会えた事に喜びを感じ、

秋クールはリタイアした作品がないくらいには

それなりに良い作品が多かった...といった所でしょうか。

 

局別で特筆すべき箇所を絞って言うならば...

日テレはピンからキリまで作品が並んではいますが、

「コントが始まる」「ハコヅメ」次点で「恋です!」「二月の勝者」と

素敵な作品も生まれました。

微妙でザルな仕上がりになりがちな"日テレドラマ"のイメージを変える

きっかけにも繋がったと思います。来年はもっと良い作品が生まれますように。

 

TBSの金10枠は安定のクオリティですが、

「日曜劇場」枠は「危険なビーナス」以降ずっとハマれておりません....。

「天国と地獄」は世間的には大変好評らしく、その好評たる所以も分かる部分はあるんですが、

シリアス寄りの雰囲気に軽めの劇伴の組み合わせが最後まで馴染めず、

真相までの物語の落とし方や入れ替わった後の描写に腑に落ちない部分もあって

世間と同じようには引きつけられなかった...というのが個人的な感想です。

あとの3作品はまとめて「素材は良いのに味付けで台無し」に尽きますね。

半沢直樹」風の分かりやすい悪役を作っての勧善懲悪を求めている視聴者がいる限りは、

しばらく大きな変化を加える事がないんだろうな...と思うと、

来期の「DCU」も心配です(苦笑)

 

フジドラマは、再盛期だった(個人的印象)2018年から考えたら

ちょっと落ち込んじゃってはいるのかな。

特に月9は医療ドラマばかりで、保守的に走っていたのが残念だったので、

新感覚ミステリーをうたう「ミステリと言う勿れ」には期待したい所。

イチケイのカラス」はチームのプロフェッショナルさが感じられて好きでした。

フジドラマが面白かった場合、「(良い意味で)フジテレビらしくない」仕上がりで

そう評価される事が多いイメージがあるだけに、

イチケイ〜」は人情劇、キャッチーな台詞やキャラクター、仲間の絆を描くという

"月9あるある三拍子"で、フジテレビらしくて面白いという点では

希有な作品だった気がします。

 

NHKは「きれいのくに」「今ここにある危機とぼくの好感度について」

「ここは今から倫理です。」と、現代問題を取り入れガンガン切り込んでいく

"攻め"の作品が生まれました。

しかしそれと同時に、"攻め"を求めようとするあまり、

NHK本来の良さが薄まり、民放テレビ寄りになってしまった作品も生まれたと思っています。

金10枠はそろそろ、満足度の高い作品に出会えると良いなぁ...。

 

そんな感じで、総括はここまで。

そして、名作入りは…1〜3位の「ここは今から倫理です。」「コントが始まる」

「大豆田とわ子と三人の元夫」の3作品を認定させていただきます。 

...と言っても、「ここは今から倫理です。」は当時一気見していて感想は書いていないため、

お気持ちのみにはなってしまいますけども(汗)

 

今年も、69作品もの出会いをありがとうございました。

 

***

 

以上、「2021年のドラマを総まとめ」でした!

閲覧ありがとうございました〜。

 

ここで簡単な新年のご挨拶となってしまいますが、

2022年も当ブログをよろしくお願いいたしますm(_ _)m

みなさま、良いお年を!良いお正月を!!

 

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岸辺露伴は動かない 4話 感想|岸辺露伴の災難と執着

 

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すごーい!相変わらず面白い!!

キテレツな世界観でも、少し時間が経ったとしても(再放送は結局見れず)

スーッと入っていける作り込みの高さよ…。

やっぱり、視覚と聴覚による魅せ方が上手いんだろうなぁと思います。

 

今回はトレーニングに取り憑かれる男の話…ですね。

アニメを見た視聴者からは

「"あのシーン"は特殊メイクかCGでやるのでは?」という声が散見されましたが、

CGを使う事なく、トリッキーな演出を加えるでもなく、

ささやかな劇伴と、速度が上がると同時にヒートアップしていくマシンに倒れる自転車の余韻、

全身を使った息切れの声といった"日常音"を最大限に使って

陽馬がいかに頭がおかしい奴かを表現していた印象がありました。

架空ではなく現実で起こった出来事に寄せているから余計ヤバさが増してくるし、

どうかしているとも言いたくなってしまう。

まぁ…登場するたびに体が逆三角形に近づきつつあるほど実際に鍛えられた

笠松将さんの役者魂も効いているんですけども。

凄いよなぁ役者って…台詞通り本当に「変わって」見える。

 

あとは話を変えて、"視覚"で特にギョッとさせられたのはロッククライミングのシーン。

彼女が帰宅した時にね…後ろにチラッと映り込んでいるのを見て

「ん?ロッククライミング?」って判断した途端、次のカットでは壁中いっぱいそうなっていて。

狂気の沙汰以外の何物でもなかったんです(笑)

なんか…何となく、よく見かけるロッククライミングよりも

敷き詰められた石の密度が高かったような気もして、そんな所も含めて強烈な1シーンでした。

 

内容自体は、大分変わり者であるはずの露伴高橋一生)ですら彼を「ヤバイ」と

他人事っぽく捉えてしまうものの、

そういう本人も「ヤバイ」と分かっていながら中身を知るのをやめられない、

面白い話題を見つけては漫画のネタにしたくなるのをやめられない点では

彼と同じ"取り憑かれている"者の1人なのだ…という皮肉めいたオチに。

ちょっと引いていた泉(飯豊まりえ)の反応が物語ってましたねぇ。

そして、かなり次元の違った例えをするけれども、

ゲームをやり出したら、それを制止する親がうざったく思えるほどどっぷりハマり込むとか、

デブの素だと分かっていながらマヨネーズ中毒になるだとか、後は犯罪で言えば薬物だとか。

そういう日常生活で起こりうる話も同じ部類に入るんだと思います。

いくら何でも陽馬のようにはならないでしょ〜と、彼の行き過ぎた言動にホラーを感じつつも、

見終わってみれば「似たような経験はちょっとだけした事あるかも…」という

ほんの"気づき"を残す今回の作りは、2話の「くしゃがら」のオチを思い出させたりもしました。

 

構成としては去年と同じく、

1つ1つの話は独立しているものの、それらをまとめてパッケージ化させたら

1つの物語が出来上がる…といった感じになるみたいですね。

中村倫也さんがその役割を担っていたのを、今度は六壁坂村が代わりに担う事に。

 

高橋一生さんのキャラ作りも心なしか、去年よりも声のトーンが上がったり、

喋り方にクセの強さを付け足したりして

岸辺露伴というフィクションでしか成立し得ないキャラクターを

自分なりに消化しようという意気込みも感じさせます。

 

明日も、明後日も、もちろん見ます!楽しみです。

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

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