ナイト・ドクター(Night Doctor) 11話(最終回) 感想|絆アピールしても最後は離れ離れに

 

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治療法にいちゃもんをつけては、同僚の様子を見ている野次馬達…

気持ちは分かるが騒いだ所でどうにもならないやん…と思っていたんですけど、

まさか、深澤(岸優太)に「それに鳥山さんにはあなたのような仲間が

たくさんいるじゃないですか」って言わせて感動シーンを作るために

あの場に残らせていたんですかね(苦笑)

いや…ずーっと不自然だったんですよ。

実際の事故現場だったら、多分、二次災害に巻き込まれかねないから

近くにいるレスキュー隊か看護師だかが外に避難するよう誘導する訳で。

↑医療知識のない素人が言ってますけど、こんな流れじゃないのかな?

アナウンスする描写もなければ、なんで多くの人が長い時間滞在出来ているのか…?と

疑問でしかありませんでした。

どうしてもあの台詞を言わせたいんだったら、例えば、

同僚の何人かが鳥山を救い出そうとするも

危険だからと医者に止められる…という流れにした方がまだマシだったのかもしれません。

 

解雇予告並の残り少ない期間で言い渡された解散もねぇ…

やっている内容は最終回ではなくても特に支障のないレベルだったので、

ど定番の要素を入れてみたものの消化し切れなかった感が否めず。

というか…今回の内容は「ナイト・ドクター」である必要性はあったのでしょうか?

チームをバラバラにして、複数の事故現場に1人ずつ派遣させて、

病院に搬送して治療を続ける事もなくその場で完結じゃあ…

やっている仕事って、昼間夜間問わず働く昨日の某チームのような

"救急救命医"と変わらないですよね。

そして、前回で書かれた「受け入れを拒否したエピソード」もおざなりになっている件。

こんな事言っても仕方ないんですけど、

じゃああの状態で救急の受け入れ要請が入ったらどうするの?

病院に残っている少ない人数で足りるの?などと

あまりにもご都合主義な展開で色々と気になってしまいましたよ…。

 

少しずつ総括に入るとするならば…

まぁ、個人的にはやっぱり、「今模範解答を言ってます!」みたいな

美月(波瑠)のモノローグ&長台詞だったり、

想いを打ち明ける時は必ず5人集結して1人ずつ発表しなきゃならない

空気感を醸し出す流れだったり、

イカ割りやキャンプといった"青春の代名詞"の羅列だったり、

最終回で言えば、1人ずつ振り向く時にわざわざスローモーションにする演出だったり…

所々に散りばめられている"良い人""仲間"アピールをする要素に

小っ恥ずかしさを覚えたために、あまり物語に入り込めなかったって所でしょうかね。

 

ただ、ナイト・ドクターという設定だけで捉えたら、

薄暗かった空に太陽の光が差し込んで、制服のままお喋りして…

それだけで夜勤明けだと分かるシーンは、本作らしくて良かったです。

ワンパターンだと言われようが、このシーンが最終回だけでなく

毎回終盤の方で差し込まれていたら、

少しはナイト・ドクターとしての意義は感じられたんじゃないかと思っています。

そう…喋るにしても、今までは昼間か、夜勤明けの朝か、あるいは病院内だったので、

イマイチ夜間の医者達の話である事が伝わりづらかったのも勿体なかったんですよねぇ。

 

キャラクター造形も、"ポンコツ"で言えば

深澤と桜庭(北村匠海)が被る瞬間が多かったですし。

何かと上司ぶっている本郷(沢村一樹)も立ち位置や見解が最後まで曖昧で、

それだったら、後輩を指導している様子が見られる成瀬(田中圭)に

彼の全ての役割を担ってもらっても違和感がなかったような気がしています。

 

全体的に、新しさを出したいのは分かるけど、どこも準備し切れていない印象が強くて、

なんか、なんかなぁ…という気持ちで見終えてしまった作品でした。

 

あと余談…来期も医療ドラマなので、

患者を引き継ぐ手続きをするために会う機会を作ったりして、

「ラジエーションハウス」の誰かがゲスト出演するコラボも見てみたかったですねぇ。

出るとしたら、丸山智己さんか浜野謙太さんなのかしら。

そういうコラボも、ドラマ好きとしては楽しみの1つなんですよ(笑)

 

 

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緊急取調室(2021) 8話 感想|せっかくのバイプレイヤーズなのに…

 

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個人的に、"縦軸"部分には興味なし。

でもさ…最終回前に変に引っ張り過ぎよ(汗)

本作の良さは、キントリメンバーとモツナベ&ナベヤマコンビのチームワークや、

毎回個性的なゲストと共に繰り広げられる演技合戦にあるのに…。

縦軸をぶつ切りにして合間に入れ込んでくるものだから、

あっち行ったりこっち行ったり…で別々のエピソードが喧嘩し合って、

結果、その良さが打ち壊されてしまった感じでしたね。

 

最終回前なのだから、1時間まるまるガッツリ縦軸に触れた内容にするか、

1話完結パートの事件が縦軸に繋がるモノにするか、いろんな展開が出来たと思います。

もしどうしても今回の話で私が勝手に「こうしたら良くなったのかも」を考えるとしたら…

うーん…せめて、菱本(でんでん)が宮越(大谷亮平)の運転する車の進行を妨げてから

宣戦布告するまでの流れをカットしていたら、

別々に物語が進んでいる違和感は和らいだかもしれませんし。

拘置所に寄るシーンを最後になぜか逮捕されているラストに持って行く事で

衝撃度が高まったのかもしれません。

 

まぁでも、1人ずつキントリメンバーに例えるくだりは強引だったものの、

宍戸美和公さんを始めとした個性的なメンバーが集まった、

言わば"劇団"のようなグループ内での会話の応酬が楽しかったので、

それをもっと掘り下げるためにも

まるごと1時間で描いて欲しかったなぁ…っていう気持ちの方が強いですかね。

特に、4人の主婦アルバイトを一部屋に集めて取り調べ、

ポロっと出た言葉をきっかけに真相に迫る流れには斬新さがあっただけに。

最終章を盛り上げたい気持ちは分かりますけど…

せっかくの拡大10分も縦軸に尺を割かれて、やり過ぎだったのは否めません。

 

前回もイマイチ…というか、今シーズンは手放しで面白いと言える回があんまりない印象。

仮にチーム存続が決まったとしても、劇中でも触れていたように

小石川(小日向文世)も菱本も定年退職して、メンバー一新してしまう可能性があるので、

最終回はぜひとも有終の美を飾っていただきたいですね。

 

 

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TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 11話(最終回) 感想|LP9は椿1人だけの組織なの?

 

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まずおことわり。

最終回を見て感動した!泣けた!という方は、この稚拙な感想を読まない事をお勧めします。

読んでも共感は得られづらいと思うので…読まれる場合は自己責任で。

 

 

うーん…私は前回で感じた「なぜ涼香(佐藤栞里)を死なせる必要があったのか?」

「涼香の死と、喜多見(鈴木亮平)が闇落ちするきっかけ作りに

なぜ椿(城田優)が関わる必要があったのか?」といったモヤモヤを解決してもらうために、

答え合わせのつもりで最終回を見たのですが…

結局、最後になっても曖昧なまま片付けられてしまった事が残念でなりませんでした。

LP9とはどんな信念を持った組織なのか?なぜ椿1人しか現れないのか?

本来なら助けられてお礼を言うはずの喜多見に執着する理由は?

そもそもテロリストになった動機は?

答え合わせどころか、新しい謎がいくつも増えました。

 

個人的に本作の世界観にテロリストを絡めるのを快く思わない理由としては、

やっぱり、既に1つの群像劇として、物語として成立している本作独自のカラーに

"敵対関係"を強調する池井戸作品カラーを混ぜる違和感にあるんですけど、

ぶっちゃけて言ってしまえば、

テロ組織・LP9との対峙"自体"に興味がなくて。

じゃあ、なぜLP9=ラスボスとの対峙に心が盛り上がらないのか考えてみたら、

今更ですが、その組織の実体が掴みづらいから…なんですよね。

後に映画化するためにあえて掘り下げなかったのなら別に良いです。

でも、放送終了後にその発表はなかったから、実質今回でピリオドを打つ事にはなる訳で。

せめて連続ドラマ内で、LP9という組織についてや、喜多見との関係性には

触れて欲しかった…という気持ちでいっぱいです。

 

最終回で喜多見がまたどうせ椿を救う展開にはなるんだろうなぁとは思っていましたけど、

時間を拡大した割には、誰でも入れちゃうガバガバセキュリティの病院で

公安達が椿を撃つ形でその流れに持って行くという単純さ…(苦笑)

涼香の死にしたって、喜多見や音羽賀来賢人)を憔悴した状態から立ち直らせるために

その手段をとったのは頷けたとしても、意識不明の重体にするとか、

(こっちは酷過ぎるけど)一生歩けない体になり車椅子姿を強いられるとか、

もっといろんな方法があったんじゃないでしょうか。

だってねぇ…前回の爆発よりも規模が大きい今回の事故現場の方が

死者ゼロに出来たのも、不思議な話なんですよ。

まぁ、それを言っちゃ全てに当てはまるから元も子もないのか(汗)

 

本作はなぁ…何というか、良くも悪くも…

本当に"良く"も"悪く"も!

TOKYO MERチーム内での「絆」「医療従事者はスーパーヒーロー&ヒロイン」

重視して作られた作品だったという印象が強かったです。

良い意味で言ってしまえば、最初は木偶の坊もいれど、みんな頼もしい存在である事、

意見が割れて対立する根底にはそれぞれの葛藤や考えがある事、

そして早い段階から喜多見を筆頭にみんなの仕事ぶりが描かれたお陰で、

お決まりのパターンでもある「支え、支えられる展開」にもグッと来る事が多かったんですけど。

逆に言ってしまえば、描きたいのはそこ"だけ"…

つまり、他の要素は話を盛り上げるためにある程度付け加えておけば良いか〜という

意図が見える…とも言えるんですよね。

 

少し話はズレて、前作の「ドラゴン桜」の最終回の感想で

「年月が立たないうちに新しい池井戸作品(+"かぶれ")のドラマが

出てくるかもしれない」と書いたんですが。

目を充血させて飛沫飛ばしまくりまでは行かないものの、

分かりやすい悪党を生み出して勧善懲悪モノにするという所は共通していて、

ああ、最近の日曜劇場のフォーマットを真似た作品が

もう出てきてしまったのか…とも思えてしまいました。

 

日曜劇場は変に世界観を誇大化させない方が、

良さが活きる気がするんですよ。

ここ何作かはツッコミどころが多くて。

なので、前回と被りますけど、来期の「日本沈没」も

同じ感じになってしまうのではないか…という不安が過ってしまう訳なんです。

日10が全然期待出来ない分、どうか、どうか純粋に面白い作品であって欲しいです。

 

最後に、もう本作も最終回を迎えたので、これだけ書き残しますけど…

GReeeeNの主題歌が最後までしっくり来なかったですなぁ…(汗)

いやね。どうしても「ROOKIES」のイメージが強いんですよ。

曲調は青春!感あるし、声質は若々しいし…

なんで中堅どころが多い本作の主題歌だったんだろう…?って思ってますw

 

 

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古見さんは、コミュ症です。1話 感想|まっすーが35歳だった事が衝撃

 

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背景をわざとブレさせるカメラワークだったり、心の声を表す世界観だったり、

あ!瑠東さんが演出担当か!と判明した所で

担任役として星くんが出てきたのにはニヤリ。←「浦安鉄筋家族」繋がり

全く事前情報を入れない状態での視聴で、ポスタービジュアルだけで判断したら、

高校生活を淡々と描きつつも「どこからがコミュ症なのか?」という核心に徐々に迫る

考えさせられる系の作品なのかな〜?と想像していたため、

前半のコミカルな雰囲気には意表を突かれたんですが…

最後まで見てみれば、向かう方向性はそこまでズレていないっぽい。

 

池田エライザさんの、何か言いたくても言えない自分に嫌気がさすような、

泣きそうなのを堪えているようにも見える表情も印象的だったんですけど。

何より書き文字が良かったなぁ。

何というか…文字に柔らかさや繊細さがあって、

筆圧が弱い所なんかは、このまま消えて行ってしまうんじゃないかという儚さがあって。

自分の想いをただ書き連ねているだけなのに、詩を読んでいる感覚に陥ってしまいました。

本人の普段の字なのか、役に合わせて作った字なのかは分かりませんが、

少なからずクセは残る訳で、書き文字込みでのキャスティングなのかもしれませんね。

一方で、増田貴久さんの方は結構丸文字!(笑)

下手したら、男女逆では?と思うくらいw

後でwikiで年齢を確認したら、なんと35歳の高校生でして…

元々顔の作りが濃くないからあまり違和感がなかったんでしょうねぇ。

溝端淳平さんもちゃんと高校生に見える。役者さんの憑依力恐るべし…)

 

筆談でのコミュニケーション…後で付け加えるニコちゃんマーク…

書くスペースがなくなるほど筆談で埋め尽くされる黒板…

この一連の流れに甘酸っぱさも覚えてしまいまして。

「甘酸っぱい」はすぐ初恋に結び付けられがちですけど、

2人は恋愛関係には発展しなさそうな気がするし。

黒板に文字を書く行為も含めて"その時にしか作られない"事に対する尊さだってありますよね。

 

そして、古見さん(池田エライザ)が人と話さない理由は

吃音症だからじゃないか?と思ったりもしましたが、

物語が進むにつれて、そういう考えはこのドラマには野暮なのかも…と気づかされました。

ああ、だから"障"じゃなくて"症"にしたのかと。

下駄箱で挨拶した時に「あれ?なんか怒らせちゃった?」って

自分の発言に後になって後悔したり、空回っちゃったり。

今誰かとグループを作れている人はその時たまたま上手くいっただけであって、

実は只野くん(増田貴久)のような気持ちは誰もが常に抱えているんじゃないかと、

そんなメッセージを届けたい作品なんだろうなぁというのが伝わってきた初回でした。

 

そう考えると、片居くん(溝端淳平)も、万場木さん(吉川愛)も愛おしさが増します。

万場木さんは高校デビューなのかなぁ?

そのうち、古見さんとの黒板トークで友達だと受け入れてもらえる展開が来ると良いな。

 

最後に書いた古見さんの「よろしくお願いします」の筆圧の強さで、

今後の展開も見守りたくなってしまいました。

どの登場人物にも共感性があるし、人の書く文字を見るのは好きだし…視聴決定ですね。

ただし、これはやっぱり録画視聴でじっくり見たいタイプですなぁ。

だから、毎回感想を上げるにしても、土日になっちゃうかも。

 

個人的には「腐女子、うっかりゲイに告る。」「ここは今から倫理です。」と並ぶ

よるドラ枠の名作になりそうな予感がします。

 

 

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推しの王子様 9話 感想|傘下に入る事に良いイメージはないな〜

 

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何かを決断する事の怖さ、ですねぇ…。

ラブ・マイ・ペガサスをサービス終了させる道を選び、

泉美(比嘉愛未)は傘下に入る道を選び、

光井(ディーン・フジオカ)は"新たな物事から逃げる"のではなく

"社長とみんなとゲームを今後も作っていきたい"意思の元で今の会社に残る道を選ぶという

それぞれの決断が描かれたお話でした。

 

正直、ラブペガに関しては、航(渡邊圭祐)をきっかけに

社員達が自主的に企画書を作っては意見交換している件を聞いた時点で、

ああ、終わらせる話に向かうんだろうなぁとは思っていました。

始まりがあればいつかは終わりもある。

それは実生活において、人気グループの解散とか、好きだったアーティストの引退とか、

ハマって見ていたバラエティ番組の終了とか、何度だって経験している。

子供が自立して家を離れる時が来るように、ゲームもいつまでも続くとは限らないんですもんね。

特にソシャゲなんて…5年も持てば凄い方では?

 

最初に作ったのもあって、泉美(比嘉愛未)にとっては

思い入れのあるゲームだったのが伝わる流れだっただけに、

記事を公開するボタンを押すまでの間に何かしらのハプニングが起こって

結局押さない結末にならないかな〜とちょっとだけ期待していた私もいましたが、

ドラマだからと甘くせず、会社や社員の将来を考えてきちんとピリオドを打つ…という

内容に落とし込んだ所に逆に好感が持てました。

押すまでの時間の長さに、本当にこれで良いのか…

今ならまだ引き戻せるんじゃないか…なんて葛藤すら感じさせます。

今回の話は、航の成長を描く作品において欠かす事の出来ない話だったと思います。

 

でもな〜。そうなると、ランタンの傘下に入るのに同意した事になる訳で。ここが解せない。

まだ確定もしていない情報をリークする崖社長だもの…

絶対に「カレあみ」とかの企画をやらせてもらえそうにないんですけど!(笑)

(↑企画書を見て社長がどんな反応するかが見たかったw)

それに加えて、傘下に入る事自体に良いイメージもない。

そんなに自由性あるかなぁ?

個人的な話をすると、前いた1つの会社は完全に傘下って訳ではなく、

将来的に傘下に入るのを目的として某会社と業務提携を結んでいたんですけど、

元々社員数が極めて少なかった上に、辞めた先輩の仕事を受け持つのに手一杯な所で

「〇〇やろう」「〇〇もやらなきゃ」って向こうに合わせるために新たな仕事が舞い込んできて

苦しかった記憶があるんですよね…(汗)

同じ状況とは言えないけれども、

良いように十蔵(船越英一郎)の手のひらで転がされそうな気しかしませんね。

 

そして、泉美と光井の件。

「航くんの事は…好きなんだと思う」と言っていた前回から、

まさか泉美自ら歩み寄ってキスする展開になるとは思いもしませんでした(笑)

まぁでも、会社を立ち上げてブランドを築き上げた者同士で、

苦しい時を一番近くで、一番長く支えてくれたのは彼である事には変わりないし。

そんな素敵な彼がいるのに全く何も起こらないのも変な話で…アリだと思っています。

ただ、一度幸せな想いをする=付き合う展開は"当て馬あるある"なんですけど(泣)

もう航と杏奈(白石聖)、泉美と光井の2組で良いんじゃないですかねぇ。

「育成」がコンセプトの作品なんだから、自立した息子を影で見守る親…みたいな

ラストに落ち着いた方がらしい気がしてきましたよ。

 

 

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ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 8話 感想|藤&川合コンビ、ずっと続いておくれ…

 

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前回が前回だったし、開始早々宮原(駿河太郎)から守護天使にまつわる真相を聞いていたので、

ああ、今回は最終章って事でさすがに縦軸メインになるのかな〜と思いきや…

まさか、張り込み捜査やレッドラン大作戦など、事件&捜査を何個か盛り込んでくるとは!

ネタの入れ具合も、本編を邪魔しないくらいのバランスで収まっているから丁度良い。

気まずいWデートに、 ←現場見られたらギャップでもっと好きになると思うけどなぁ(笑)

「山ぴょん」「もじゃぴょん」に、ストラップ川合に…

1捜査に必ず笑い所が押さえられているお陰で、

CMに入る度、最終章に突入しているのを忘れかけるほど楽しめましたよ。

 

川合(永野芽郁)が引っかかっていた囮の件については、囮とまでは行かなくても…

少なからず、藤(戸田恵梨香)の

「川合の近くにいたら守護天使が現れるかもしれないかすかな希望」発言で

彼女に対する印象は少し変わった部分はあったのかもしれません。

でも、"利用されていた"云々はもはや過去の話で。

最初の頃はヘタレだった川合が、今では謝る藤を励ますほど頼もしくなっている過程を見ていれば、

藤がどれだけ彼女を親身に見守って育ててきたかは本人じゃなくても分かるんですよね…。

公務中にトイレ行ったらいけないって言われてたんだった!私とした事が!って

言い聞かせているシーンも、

自然と自分の中に藤の存在が棲みついているのが伝わってきて可愛い。

それに、「ペアっこの命」も、もう川合との関係性の深さを物語っていて。

あんな鋭い眼差しで言われたら、それは愛の告白ともとれる訳で、

日常描写の中に笑いと闇を織り交ぜる事で定評のある本作が

さらに泣き所も加えてくるのか!ズルいぞ!!と思ってしまったのでありました(泣)

本来は桜のひき逃げ事件をきっかけに異動してきたのだけども、

守護天使を捕まえられたらコンビ解消…にはならないで欲しいなぁ。ずっと一緒でいて欲しい。

いつまでも「藤さんが一週間何食べたか覚えてます♪」って

マウントを取り続けていて欲しいですなぁ…。

 

いろんなエピソードを盛り込んではいるけれど、

藤から語られる真相や、事件の詳細や、守護天使の実態、犯人特定まで、

変に最終回まで引っ張らず、私達の知りたい内容を回収して

着々と物語を進めて行ってくれているのでノンストレス!

いつものスタイルで見せているようで、

縦軸にもガッツリ触れているのを"さり気なく"見せるのは、中々巧妙な脚本だと思うのです。

残るは、桜(徳永えり)のその後と、

守護天使森下能幸さんの逮捕…って所かな?

それにしても、あの似顔絵で一発で分かったんだから、やっぱり才能ありますな(笑)

 

元々10話を予定していたのが1話カットされたのかどうかは不明ですが、

次回で終わりなのは寂しいですね。

前作みたいに、好評につき来週はスペシャル放送決定!って事にはならないのかしら。

というか…同じキャストでSeason2、早くも望んでいます。

 

 

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彼女はキレイだった 9話 感想|イチャコラしてる内に樋口の裏の顔が明かされる

 

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過労だったんですね。まぁ…そっちの展開で良かったわ…

何の予兆もなく不治の病展開になったら困惑していたかもしれないんでね。

しかし!それ以上に怖かったのは、以前の自分の性格を覚えていない所!!!

横断歩道で倒れた時にマジで頭打って記憶が飛んだんじゃないかと

思うくらいの変わりようったらありゃしない(笑)

鳥のフンがついてもにやにや…転んでもにやにや…オフィス内でもにやにや…

「恋したのかな?」って社員に言われてましたけど、私にとってはホラーでしかなかったです。

初期設定があんなに酷くなければ、

今回の描写も「分かりやすくて可愛い♪」レベルで留まったのかなぁ…

いや、隙あらばキスする所に束縛心の強さが現れ出ているから、

やっぱり魅力的には映らないのかも…?

 

内容自体は、最終回に向けて

まだ残っていた「縦軸=モストの廃刊」をお掃除したって感じ。

なので、物語の進行はまったり。

にしても、宗介(中島健人)がモストに対してあそこまで思い入れがあったのが意外で…

あの回想を挿入するんだったら、"佐藤愛"に一途になる気持ちや、

樋口(赤楚衛二)を巻き込んでの三角関係を描く事だけに専念せず、

副編集長と社員達との関係性とか、雑誌への愛とか、社内におけるそれぞれの社員の役割とか…

せっかくの連続ドラマなんだから、もう少しいろんな登場人物を巻き込みながら

メインとなる舞台も肉付けして行って欲しかった気はします。

最終回前になって「ここで働くみんなとモストを制作してきた時間が宝物だった…」演出を

いきなりやられても…人が変わり過ぎているもんだからあんまり心に響かなかったんですよね(汗)

 

そして、樋口は物語を大きく動かす人物として1人で働かされ過ぎな件。

小説家・楠瀬凛の正体は…いや、実は副編集長の顔も持っているのか?と予想していましたけど、

半分当たって、半分違ってました。

宮城(本多力)が副社長に就任するパターンは全く読んでいなかったー!(笑)

で、どんな方向に進むんですかね、最終回…?

正体を明かしたのは、愛とは"最高の友達"であるとけじめをつけるためなんですかね。

 

どんな方向?と言えば、もう1つ気になったのは

愛(小芝風花)が「才能なんて〜」と言った時の夏川先生(日高のり子)の表情。

まだ続きがあるとしか思えなくて。

モストが本格的に廃刊になって、○年後に夏川先生の指導の元

絵本作家に転身するのもあり得るのかも?

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 10話 感想|センター長がついにデレた!

 

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デイドクターへの要請なしにあの人手で足りたのだろうか…とか、

ベッドが入るスペースがないと言いながら十分広いスペースあるやん!とか、

その大量のベッドはどこから用意してきたん…?とか

今回も色々とツッコミどころはあったんですけど、

今回に関しては「まぁフィクションだから」で受け入れられるレベルの内容でしたね。

逆に、1軒の病院のとある1日を覗き見しているようでちょっと楽しめました。

 

いつもより好意的に見られたのは何でなんだろう?って考えた時に、

救急にはいろんな症状や状態の患者が搬送されてくるのが前提で、

序盤の段階から"患者を受け入れる・助ける側の責任感"

メインで描かれたのが大きいのかもしれません。

あれ?今回なんか雰囲気が違う?

ようやく医療ドラマを見せてもらえてる?と思わされましたもん。

ひっきりなしにやってくる患者受け入れの連絡に、たった3分が命取りの患者の治療に、

一刻も早く救いたいという美月(波瑠)の切実な想いに…

院内の忙しなさを映し出すカメラワークも効いて、

彼女達は今ナイトドクターとしての任務を全うしているんだというのが

伝わってくる内容に仕上がっていたのも良かったですし。

深澤(岸優太)も言い換えれば"下っ端"の仕事をしていますけど、

みんなのまかない隊長だったり、節電隊長だったり、全体を支える立ち位置に落ち着いていて、

適材適所でキャラの良さを活かしている描写になっていたのも悪くなかったです。

本当、最初から変に仲間アピールして群像劇風に作らなくても、

今回のような話がもっと早く出来ていたら…という惜しさは残りますね。

 

そして、見やすかったもう1つの理由としては、

やっぱり、私情を持ち込んでの揉め事やデイドクターとのいがみ合いがなかった所!

嘉島(梶原善)が登場した時はヒヤッとしましたけど、

まさかの分かりやすいデレときた!!(笑)

まぁ…それも、大勢の患者から拍手喝采を受けたお陰でしょうね。

あの光景があったから良い医者に思われようというモチベーションが働いた訳で、

なかったら「何してんだ!」で終わっていたのかも…w

そういう意味では、大袈裟に見える拍手喝采シーンには感謝かな?

 

医療に徹する様子が描かれた後で、帰宅してからのそれぞれの過ごし方を

チラ見せだけで済ませたのが、逆に「プライベート感」を醸し出させて

そこも印象的でした。

 

で…チームを描く作品ではあるあるの解散ネタね。定番中の定番ですなぁ。

正直これに関しては、他ドラマでは数ヶ月前から徐々に現実味を漂わせる描写を

やってきているので…ふ〜ん…っていう興味のなさが凄いです(苦笑)

たまには爽やかなまま終わる最終回前があったって良いじゃないか。

 

 

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TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 10話 感想|死者1人は身近な人…。急に鬼畜になる最終回前

 

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いや〜……あ〜………………そういう展開にしちゃったか…。

視聴時はあまりにもショッキングな内容で引き込まれてしまったもんですけど、

時間が経って今冷静に考えてみれば、あの展開、いる…?という疑問しか湧いて来ません。

医療ドラマとしてではなく、戦隊モノとして本作を楽しんできた私でも

流石に受け入れ難いものがありました。

 

別に、主人公の恋人とか、家族とか、一番身近にいる存在を

死に追いやる展開自体を嫌っている訳じゃないんです。(むしろバッドエンドは好んで見てる方)

そして、脚本側からしたら、最終回に向けて物語を大きく動かせる上に、

視聴者にも余韻を残せて都合が良いのかもしれません。

ただ…本作の場合、「常に"死者0人"」「誰も死なない超人過ぎるヒーロー達」という

ある種のファンタジーを貫いてきて、それが結果的に視聴者を勇気づける作風だっただけに、

最終回前になってから急に"不条理"をテーマとする内容になった事に

違和感を覚えてしまったんですよね…。

 

その"不条理"にしても、今まで「死者0人」という数字にこだわっていたのを考えれば、

初めての死者1人が涼香(佐藤栞里)である必要はないし。

喜多見(鈴木亮平)が闇落ちするきっかけを作るのがテロリストである必要もない。

個人的に凄くモヤっとしているのは、この2点。

「医療従事者にリスペクトを!」といった謳い文句を掲げている作品が、

政府やら、公安やら、テロリストやら、

特殊組織との攻防戦を繰り広げる描写に注力しているのは

矛盾しているのではないかと思えてなりませんでした。

 

どんなに粗があろうが、喜多見率いるチームのプロフェッショナルな所が

好きで見ていたんだけどな…

やっぱり、公安が登場した辺りから向かうべき方向性に迷いが生じてきたな…感は否めず。

椿(城田優)側からしたら、医者ならば一番大切な人も守れるだろうと

試した意図もあったんでしょうけど。

でも、今回のような悲劇は、テロリストを絡めなくたって、

例えば喜多見を「スーパードクターも1人の人間だった」の視点で描いて、

自分と仲間を信じて常に目の前の治療に取り組んできた彼が

ある判断ミスによって(本来助かったはずの)1人の患者を失ってしまった

=全ての患者を救えなかった責任をとって辞職願を出す…みたいな展開にしてみても

多分整合性はとれた気がします。

 

にしても…前回のラストで口を開けるシーンがなかったから

真相は漏らしていないと期待していたんですけどねぇ。

まさか本当に漏らしていたとは。なんて迂闊なのか(汗)

爆弾にしても、強い衝撃で爆発したと考えたら、

静かに置いた方が何も起こらなかったかもしれないのに…

レスキュー隊の危険物管理専門の人(?)があの場にいたらまた違っていたのかも。

まぁ、何にせよ、今回の内容は賛同出来る仕上がりではなかったのは確かです。

 

 

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推しの王子様 8話 感想|8ヶ月後という中途半端な時間経過に戸惑う

 

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あの予告…は、8ヶ月後だったんだ…。

航(渡邊圭祐)が名前通り"王子様"みたいな風貌で、出世しているようにも見えたから

てっきり2,3年後に飛んだのかと思い込んでいたんですけど、8ヶ月後なんですね…(笑)

 

まぁ、そんな中途半端な時間経過にしたのは、

インターン生として奮闘していた杏奈(白石聖)の就活話にも触れなくてはならないという

作り手の意思があったからなのかもしれませんが、

個人的には思いっきり時間を飛ばしても、今回の話は成立していた気がしています。

だって…航、凄い変わり様。

たった8ヶ月間で"頼もしい後輩"ならまだ脳内補完出来ても、

元々ゲームに無関心で、一人前の社会人…いや、最低限の教養もなかった1人の人間が

先輩や上司を追い越すほどのエースになって、代表者としてインタビューも受けて

ちやほやされるっていうのは、あまりにも飛躍し過ぎでしょうと(笑)

それに、イラストレーターの才能があったのは触れていたものの、

泉美(比嘉愛未)をショックな気持ちにさせるほどの

シナリオライターの才能がある事にはいつ触れてましたっけ??

前回のオリジナルキャラに自己投影したくだりが「弁が立つ」点では当てはまるのかしら。

だとしたら…ちょっと分かりづらいかなぁ。

あるいは、その"可能性"が描かれたシーンを私が覚えていないだけなのか…

へぇ…短時間で素晴らしい台本が書けるんだ…と初耳でしたよ、あのシーン。

 

時間が経過してから光井(ディーン・フジオカ)が泉美の恋人候補として名乗り出る所は、

初めから想定して書かれていたんでしょうね。

今回の内容は、どん底から這い上がった航が、容姿も対応力も何もかも完璧な光井と

同じ土俵に立てた事を証明するのに必要不可欠だったと考えると…

やっぱり、これまでの成長描写が"何となく"程度にしか描かれていなかったのが

勿体なくて仕方ありません。

また過去を掘り返しますが、3〜4話辺りでも反抗的だったのが

急にお利口さんになっていて、その間がカットされた感じは否めませんでしたし、

泉美も最初の頃は雇い主としての指導法がずさんで、マンツーマンで育てているのが

伝わってこなかったからなぁ…(やる気が湧かない単語プリント&部下任せ…w)。

"連続"ドラマは過程を積み重ねてこそ面白味が増すと、改めてそう思います。

 

恋愛面は基本、好意的に見てますけどね。

「僕には光井さんが必要です」って言えない有栖川(瀬戸利樹)、切ないっす…(泣)

 

 

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