ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 2話 感想|役者を持て余してる感は否めず…。

 

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初回は導入部分があった以上、当然と言えば当然かもしれませんが、

今回の方が見やすくなりましたね。

物語を引っ張り、かさ増しするためだけに設定されたような本筋以外の要素を

"ちょい役"程度に収め、あくまでも"仕事をする姿"を集中的に描いていた印象。

あとは、瀬古(黒木華)と根津(溝端淳平)の距離が近い時に、

スローモーションを取り入れる形で

今後の関係性の発展を匂わせる演出をするのが目につく所ですが…

まぁ、それを除けば無難に落ち着いているので、良かったです。

 

ただ、初回と今回を見た事で引っかかる箇所も出てきました。

瀬古のキャラクターの"ブレ"です。

前回ではひたすら真面目で、周りの意見に囚われず主観を大切にする

正義感の強い主人公風に書かれていたように記憶していたんですが、

今回は脚本家が変わったのが影響しているのか…なんか、いろいろと鈍感じゃないですか?

今度は相手の気持ち・一般人の興味関心・群集心理が理解出来ていない人に、

人間の心理を読んで紐解いていく必要のあるゴシップライターの仕事が務まるのかという

矛盾点を感じずにはいられなくなりました。

世間に疎いキャラにした事で、前回よりも主人公の個性は際立ってはいますが…

見かけをアンドロイドっぽくすればするほど、前回での感想にも書いた通り

やっぱり月9の主人公と比較せざるを得なくなりますし、

立たせる方向性が違う気がするんですよねぇ。

(まぁ、脚本家が変わる度にキャラも変わるのだけは辞めて欲しいですが…。)

 

そして、これは変わらずですが、とにかく主人公以外の存在意義が感じられません。

今回は駆り出された事で、根津のキャラが何となく掴めはしたものの、

基本的に、事務所に乗り込むのも、張り込みするのも、取材に行くのも、記事を書くのも

ぜ〜んぶ主人公がやっているから、他の社員の出る幕がなくなるんです。

だから、画面に映っているのはずっと瀬古…次点で根津って感じ。

他はみんな、ちゃんと正社員として雇われてるんだよね?仕事してる??と

思えるくらい自由な動きをしていて。

ある役者さんが映った時には、そう言えばこの方もいるんだった!って気づくほどには

瀬古と根津以外はモブキャラに見えました(苦笑)

 

で…思うんですけど、これって前回で詳細に書かれた

「落ちこぼれ会社の立て直し」要素って必要あったんですかね?

せっかく揃えた役者さんも上手く見せられていないし…。

誰にも忖度せずに「本当の事しか書きません」を貫くスタイルを活かすとするなら、

瀬古が何やら大きな挫折をした根津を誘って、

無名の(もはや名前だけに近い)個人事務所を立ち上げる形で

自分たちにしか書けない記事を作っていく…

そして、マイノリティ側に置かれた人間ならではの"情熱"で世間を徐々に揺るがしていく…

みたいな作風にしてみても良かったんじゃないかと思ってます。

もちろん、その手の作風になると陥りがちな 煽りとか制裁とか、挑発的じゃない方向で。

 

ゴシップのエピソードの着地点は悪くないんですけどね。

登場人物の設定描写が足りないから、いまいち魅力を感じづらいし、

そのお陰で相変わらず"表向き"だけのふわふわした印象が残ってしまう…というのが現状です。

 

 

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ムチャブリ!わたしが社長になるなんて 1話 感想|王道という名の普通…かな?

 

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私が不安視していた三角関係よりも

レストラン復興エピソードを押し出していたのは意外ではありましたが…

あとはとりあえず、可もなく不可もなくといった所でしょうか。

ちょっと個性的な主人公が先頭に立ち、

お仕事苦労話といったリアリティよりもエンタメを突き通す作りは

従来の水10ドラマらしい感じ。

 

まぁ、言ってしまえば…極めて普通なんですよね(笑)

「ムチャブリ」というタイトルではあるけれど、

ドラマって基本「ムチャブリ」から始まるもんですし。

だから、そこで特色を出そうとしているつもりでも、

全体的には"王道のお仕事ドラマ"に落ち着いたように見えました。

でも…手堅い役者さんが揃っているから

何の心配もなく見られる安心感があるのは良い事だし。

ここ最近のドラマは"お仕事ドラマ"で展開していけば面白いものを、

奇を衒おうとジャンルの違う要素を盛り込んだ結果

何をメインで描きたいのかが迷子になって終わるケースも多いので、

そうなるよりかは何倍もマシかな?なんて思ったりもしました。

 

一方で感じるのは、根本的には真面目なんでしょうね…本作って。

ライトな雰囲気で見せているようで、一応軸として描いているのは

「社長からの独立」言わば「ぬるま湯という名の"縛り"からの脱却」なんです。

初回を見た限りでは。(主演で何となく「過保護のカホコ」と重ねてしまう自分もいました)

ただ、この真面目さがコメディ部分にも乗り移っている感は否めず。

唯一物足りないとしたら…"緩急"の見せ方にある気がしています。まだ弱いかな?と。

前半でコミカルさを強調する事で初めて後半の盛り上がりに繋がると思うんですが、

コミカルさは雛子(高畑充希)の「誰もいない所で愚痴を吐く」という

裏表の性格でしか表せないのが難しい所で…

もっと主人公の個性を立たせる展開にするなり、

カット割りで主人公の二面性を表現するなどして演出面で補強して行けば

見映えも変わるのかもしれません。

 

という訳で、本作もしばらくは様子見です。

王道は王道でも、もう少しメリハリ加減を楽しめる作品になる事を期待してみたいです。

 

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ファイトソング 1話 感想|まだスタートラインに立った状態。

 

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ああ、なるほど…そうなるんですね。

予告映像を見た限りだと、火10っぽいライトな雰囲気と

岡田脚本ならではの滲み出る温かさが半々…といった感じでしたが。

いざ蓋を開けてみたら、ラストの"ひょんな事"展開を除けば、

「姉ちゃんの恋人」や「ひよっこ「にじいろカルテ」という三者三様の"傷"を取り入れた

近年の岡田脚本の集大成に近い仕上がりになっていて、良い意味で裏切られた初回でした。

 

そして…見ていて思ったのは、結構好みが分かれる作品なのかもしれないな…と。

"挫折"の描写が割とピンポイントで、一度でも似たような経験を過ごした事がある人には

本作は当時の自分を重ねたりして物凄く刺さるんだろうし。

一方で、物語の流れがゆったりしている事から、退屈と感じる人もいるんだろうし…

(実際に、一緒に見ていた母は、終盤以外は食いつきが悪かったようです)。

こういったスルメ系の作品は、「刺さる人にしっかり刺さってくれたら良い」みたいな、

見方次第ではかなり視聴者が限られる出来になりそうな気がしました。

で、私の場合は前者の方で…ピアノのシーン以前に

芦田(間宮祥太朗)が「いつまでうだうだ」と言われている時点で、

プレッシャーをかけられ追い込まれる彼に共感するかのように泣けてしまいました。

 

というのも実は、私も花枝(清原果耶)と同じで、

1年間ニートだった時期があったんですよね(笑)時間が経った今だから言える事ですけど。

正確には、アルバイトは週に何回かしていたものの、

肝心の職探しとなると過去の失敗を思い出して腰が重くなって、

「自分には何もない」と思いながら現実逃避の生活を送っていた…といった感じでしょうか。

だから、細々とした所は違くても、

花枝がなぜ秘密を周りに打ち明けようとしないのか、なぜ芦田が本音を言い出しづらいのか、

何となくでも分かるんです。

ああいう、意思表示がはっきり出来る人を前にすると、

反動的に自分の感情を隠したくなってしまうもんなんですよね。多分。

感情を出してみた所で、もしかしたらそれも…

自分自身も否定されてしまうかもしれないという不安な気持ちが働くから。

 

2人が共鳴したのもそこにあって、日々苦しい想いを抱えながら生きている様子を

片方ずつ丁寧に描いてきたお陰で、終盤の 音楽の話題になってからのくだりで

やっと感情を爆発出来るようになる…という"溜め"と"吐き出し"の展開には

心揺さぶられてしまいました。

可愛くて凛としていて、でも空手を辞めた途端その魅力は一気になくなり、

躊躇せず涙をボロボロ流すまでの清原果耶さんの強弱の演技も、

間宮祥太朗さんのポロっと呟いた「ありがとう。続けたいなぁ…」の、

自分の"作品"が誰かに必要とされている喜びを後からしみじみ味わっているのが

伝わってくる言い方も良かったです。

このお2人だからこそ、今後も見守っていきたい気持ちを

より一層強くさせられたような気がします。

 

ラストに明かされた病気の件は"涙の押し売り"要素に見えなくもないですが、

クスッとさせられるやりとりが随所に散りばめられているし、

全体的に重たげな雰囲気は漂っていないので、個人的にはそこも安心して見られそうです。

まぁ…あとは、ラブコメあるあるの「まずは恋をする事から始めよう」展開が

今後どう転ぶか次第かな?

でも、岡田脚本ですから、目先の胸キュン強めの話にはならないとは信じております。

 

最後に、"初回の感想限定"でもう1つ言いたい事としては…

Perfumeは好きでも主題歌が微妙に合っていない感じはしたので、

某ディ◯ニー映画のように、劇中ではアレンジバージョン(スタートライン)で、

エンドロールではオリジナルバージョン(STAR TRAIN)で

同じ曲を使った方が世界観にぴったりハマっていたんじゃないか…というのは置いといて(笑)

本作、好き系統の作品になりそうです。

この枠で初回から惹かれたのはかなり久しぶりかも…?

 

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ミステリと言う勿れ 1話 感想|最後までカレーが食べられなさそうな主人公

 

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面白くて良かった〜…というのが第一の感想。

何というか、アバンの時点で面白い!これは期待出来る!と大絶賛するよりかは、

とりあえず…の感覚で、話題合わせのために1冊だけ読むつもりだった漫画を

結局徹夜して全巻読破してしまうかのような、

そんな不思議な魅力がありました。

 

これ…原作未読の方が衝撃度が強くて、純粋に楽しめるのかもしれませんね。

主人公の語りだけで展開されていく構成に、

「え?え??本当にこのまま進めていくの?」と目を疑いましたもん(笑)

基本的にワンシチュエーションのドラマらしく。

ミステリーでは定番の、警察や名探偵が捜査して手がかりを掴む過程もなく、

整(菅田将暉)の思いつきの言葉だけで刑事たちの心をもみほぐし、手がかりも得て、

最後は真相にも辿り着く…

ある意味主人公"ありき"の話になっているのを考えれば、

確かに「ミステリと言う勿れ」というタイトルにはぴったりな仕上がりでした。

 

ワンシチュエーションが故に、途中までは絵面が少し地味で、

(キャスティング部分は無視した状態で)月9じゃなくて

ゆるく楽しめる深夜ドラマ向きだったのでは?とも思いましたが、

その分、全ての謎が解けてからの怒涛の畳み掛け方には

ひたすら「すげー!by 江本」と圧倒されっぱなしで。

最後まで見てみれば、話題を集めやすい月9枠で、この原作の実写化を持ってきたのも納得!

展開がとにかく斬新で、惹かれます。

今後は整が 刑事の風呂光(伊藤沙莉)と江本(尾上松也)に巻き込まれるくだりが

本作のフォーマットになりそうな気がしますが、

どう説得されて巻き込まれるのか?どんな流れで事件捜査に関わる事になるのか?も

見所の1つとなる予感がさせられました。

 

そして…正直、期待と不安が半々だった"台詞"の部分も、ひとまず安心。

予告の時点で台詞量の多さが特徴の作品である事は察していたから、

この枠の最近の作品を考慮すると、

視聴者が分かりきっている事まで台詞に起こして"お涙頂戴"にし、

終いには語り過ぎになってしまうんじゃないかという所に最も懸念を感じていたので、

あくまでも"会話"に落とし込んで

物語を進めようという意思が伝わってきたのは良かったです。

 

強いて言うなら、劇伴(主にクラシック音楽)の音量が大きく、

そのお陰で整の声が小さく聞こえてしまう勿体なさとか、

藪(遠藤憲一)への星座の意味のくだりで感動を後押しするような劇伴が流れるだとか…

とにかく劇伴にチグハグさを感じさせはしましたが。

まぁ、特に後者に関しては、もっとヒステリックで仰々しいメロディーになるんじゃないかと

身構えていたので、個人的には許容範囲で収まりました。

 

という訳で、完全に視聴&感想執筆決定です。

月曜日は他の2本も楽しみにしているので…ひょっとしたら豊作の日になるかも?

何より、久しぶりに楽しい月9がやってきて嬉しい限りです♪

 

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おいハンサム!! 1話 感想|どことな〜く物足りない?

 

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金曜10時の「しもべえ」で安田顕さんの演技を楽しむように、

本作では吉田鋼太郎さんの演技を楽しむドラマだと思っていたんですが…

何だろう?どことな〜く物足りなさを感じてしまいました。

吉田鋼太郎さん演じる昭和の頑固な父親が繰り広げるドタバタ劇で家族を巻き込んでいく、

コメディ強めのホームドラマなんだと

私が勝手に想像していたのもあったのかもしれませんが…

そうでなくても、"ホームドラマ"としても"コメディ"としても

どっちつかずで終わってしまったような気がします。

まぁ、率直に言ったら…いろんな意味で抑揚が足りないと言った方が近いですかね。

 

例えば、主人公の描き方。

後半の、丁寧な接客でもてなすおばあちゃん店主の真心を体感し、

そのお返しにと、感情をあまり表に出さない新人も、

にしん蕎麦の汁を美味しそうに平らげる形で

真心を持って味わうようになる…といったシーンで、

ようやくホームドラマ由来の"ハートフル"な雰囲気を味わう事が出来たものの…。

この手の流れは、源太郎(吉田鋼太郎)の

「頑固で面倒臭い父だけど実は優しい」といった性格面でもっと表現した方が、

彼が「ハンサム」と言われるのにも説得力が持てたんじゃないでしょうか。

 

あとは単純に…笑いのツボが微妙に合わないんですよね。

全く笑えなかったとは言いません。

でも、「今時、わざわざ言葉にするのかな?」と思える下品な台詞が一部見受けられたり、

特段挿入する必要もなさそうなシーンややり取りを多用したり、

CMの入り方にブツ切れ感を感じさせたり…と、演出面で引っかかる事も多かったです。

それは多分、普段プロデューサー業をやられている山口雅俊さんが

今回は演出にも関わっているというのが大きいのかもしれません。

お陰で、吉田鋼太郎さんを筆頭に、

コメディが出来る方々をせっかく揃えているのに…という勿体なさが…(汗)

「コメディを得意とする監督」で考えるとすると、

例えば、福田雄一監督だったらおふざけが過ぎる可能性があるので、

本作を瑠東東一郎監督が担当していたら、

作品から感じる中途半端な印象もなくなったのでは?とも思えてなりませんでした。

 

先ほど放送された土曜ドラマ枠の「わげもん」は小難しさが先行し、

次回も見てみたい気持ちに駆られませんでしたし、

来週放送される「逃亡医F」や「鹿楓堂よついろ日和」は期待値が低いので

本作が心から楽しめる作品だったら良かったんですが…

私の好みには合わないみたいで、残念です。

 

しかし、本作が何を伝えたいのかは少し見えたので

次回も一応様子見はしてみますが、感想は今回のみにする予定です。

 

 

1/22追記:

 

2話も見ました。

何を伝えたいのかは何となく見えた気がしたんですが、

今回でまた分からなくなってしまいました…。

クスッと出来る所も減ってグダグダ感が……(汗)

 

詳しい感想は初回とほぼ変わりません。

笑いのツボが自分と合わないと、今後の視聴はキツいという事を学んだ

作品だったとは思います。

 

という訳で、リタイアする事にします。

 

 

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鉄オタ道子、2万キロ 1話 感想|ちょこんといる道子と大自然に癒される

 

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癒される…見ていて心が浄化されますわ…。

タイトルに「鉄オタ」って入っているくらいだから

てっきり豆知識多めのマニアックな話になると思っていたんですけど、

あくまでも鉄道での旅にフィーチャーしていて、

ローカル駅で出会った人々との交流やその場所での発見を描く作品なんですね。

そして、ドラマというよりかはドキュメンタリーっぽい仕上がり。

でも、ドキュメンタリーに寄せた事で1本の"ドラマ"が見えてくる…

そう感じさせられた初回でした。

 

内容を少しだけ具体的に書くとすると…

道子(玉城ティナ)が着いた駅は北海道にある比羅夫駅という唯一"泊まれる駅"で、

そこで相部屋となった関口(青坂章子)と、同じく宿泊利用者の甲斐(栗原類)と出会う。

東京出身で家具デザイナーの道子と、鹿児島出身で(恐らく)主婦の関口と、

鉄道が好きで会社員を辞め、バイトをしながら趣味を満喫中の甲斐と

出身地も職業も年齢層もバラバラな3人が同じ鍋をつつき、親睦を深める…というもの。

 

本作のこの描写で何が良かったかって、多くを語らない所だったんですよね。

鉄道が好きで駅の宿主を継いだ山岸(明逸人)に関しては

道子自身が興味関心を持つ内容だろうから、彼の境遇がやや詳しく紹介されるんですが、

初対面かつ宿泊利用者同士の2人に関してはサラッとした紹介…

つまり、"食卓を囲む""一夜を楽しむ"程度のもので、そこから深堀りされる事はないんです。

初対面ならではのどことなく漂うぎこちない空気、

それを和らげようとする会話のやり取りも含めてリアリティがあって。

多くを語らないからこそ、この人は普段あんな想いを抱えながら生きてきて、

あんな生活を送っているんだろうな…という想像する"余白"が生まれました。

 

そして、ドラマをフィクションの世界…

仕事や学校、家事など、現実世界で頑張ってきた自分を癒す

"憩いの時間"だと捉える人が多いように、画面上でひたすら非日常な空間を味わえました。

それは、旅をしなかったら巡り会えなかったであろう様々な人との交流ももちろんなんですが、

何と言っても景色!景色を存分に味わわせてくれる演出も良いんです。

ドローンを駆使したカメラワークや(画面の3/4が雪で真っ白になるシーンも!)、

道子が旅を満喫している時の引きのカットの多さ、

CanonのCM風の少しセピアがかった写真まで…ビジュアル面だけでも見ていて楽しい。

見ているだけで自然と「旅行したい」…そんな好奇心が生まれて、

ワクワクした気持ちに駆られるようでした。

 

比較的冷静なナレーションとは裏腹に、雪景色の中ちょこんといる道子も可愛らしくて。

割と拾い物かもしれません。

ただ、視聴継続決定ではありますが、本作は非日常を味わいつつ、

自由に咀嚼しながら見るのが一番の楽しみ方な気がするので…

今後はのんびり見ていこうかな〜と思ってます。

 

 

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わげもん〜長崎通訳異聞〜 1話 感想|楽しむよりも難解さの方が勝ってしまった…

 

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これは…出演者のファンは物語に入り込めたのかな?

普段から大河ドラマを見ている視聴者だったらすんなり理解出来たのかもしれませんが、

全く見ていない私からしたら難解な印象が残ってしまって…

一発ではどんな話か掴みづらかったから、後で見返すくらいには難解でしたよ……(泣)

土曜日のNHKドラマには18時台に

時代劇の放送をメインとする「土曜時代ドラマ」という枠もあって、

そこではなくあえてこの「土曜ドラマ」枠で放送する事に

何かしらの理由があるのだろうと期待したんですけど、

結局分からず、初回を見終えてしまった感じです。

 

本作は、処理するには高度過ぎる問題がいくつか存在するんですよね。

まず、歴史ある長崎「出島」が舞台である事。

次に、外交が盛んな時代だったのもあって、複数の外国語が飛び交い

内容が入り込みづらい仕上がりになっている事。

そして…歴史用語が出てくるたびに登場人物やナレーションによる説明、

さらには当時を表した絵巻のカットが差し込まれるのが原因で

話の流れが止まり、話の腰を折っているように映ってしまっている事。

長崎の出島に焦点を当てて描く時代劇自体珍しいだろうし、

どんな時代だったのかを幅広い世代の視聴者に理解してもらうために

丁寧に作っているのは分かるんですが…

説明が多過ぎて、"ドラマ"ではなく

まるで授業中に見る歴史の教材ビデオを見せられているような感覚を覚えました。

う〜ん…こう言っちゃ元も子もないんですが、

本作を「新春スペシャル」にして、2時間半SPにしてしまった方が

しっくり来たんじゃないかなぁと思います。

 

そして、「後で見返すくらいには難解」と書いたのにも理由があります。

単純に言って、何の物語なのかが分かりづらい。

通訳者のルーツ、オランダ通詞を育成する"外交発展期"の日常を描く話と、

父が残した謎の言葉の真相を探し求めるミステリー要素と、

過去に辛い経験をした壮多(永瀬廉)が同じく傷ついた者を救う人情劇と…

ジャンルの違う内容が同時進行しているからややこしく感じるのです。

それに伴い…登場人物も多過ぎます。

主人公のいないシーンの尺も長くて、どこをメインにしたいのかが不明瞭。

いろんな意味で情報量過多で、整理整頓出来ていない気がしました…。

 

あとは、全4話という短さが災いしているのか、

壮多と周りの人々との人間関係の描写過程も強引なのかなぁ…とも。

だって、長崎に来たばかり、しかも初対面で…ですよ?

会って間もないのに、終盤では壮多の"良き理解者"みたいな描かれ方をしているんですもん。

詳しい事は分かりませんが、当時だったらはるばる遠い場所から身元不詳の青年がやって来たら

不審がって警戒する方が自然だろうに…??

神頭(高嶋政宏)以外はタメ口で打ち解けあっているのも何となく違和感。

もし「父を探して長崎までやって来た」設定をそのまま活かして

もう少し整合性のとれた流れを考えるとするならば、

小さい頃に父も母も亡くし、父の残した手帳を手掛かりにして、

父が何者だったのか知るために彷徨い歩き続けた結果 長崎に辿り着いて、

偶然居合わせた神頭が引き取って、周りの子供たちとも仲良くなってから数年後…

という感じで、人間関係の構築も含めて序盤の段階で済ませた方が

まだ本題の話も受け入れやすかったのではないでしょうか。

もちろん、父を探す"縦軸"部分は前面に出さずに展開していき、

3話辺りで糸口が見え始める…という構成が理想的だった事は言うまでもありませんが。

 

さて、どうかなぁ…

時代劇というジャンルが元々苦手な私からしたら、

次回も情報量過多だと視聴継続はちょっとキツいかもしれません…(汗)

話数が短いので早めに決断したい所。

来週は(期待していないものの)土10と土曜深夜で2本の新作が始まるので、

次回の内容によっては感想は書かない可能性があると思ってくださいませ…。

 

 

1/15追記:

 

2話も視聴。

父の真相を探すミステリー要素は少しなくなり

軸のブレた感じは薄まったかもしれませんが、

状況や歴史単語の説明過多による取っつきにくい印象は変わらず。

前回のあらすじの見せ方も、2話から初めて見る視聴者のために

親切に教えていると言えば聞こえは良いですが、

回想を交えながら、また一からナレーションで説明すればするほど

話のテンポが悪くなるという…(クリスペプラーさんに罪はない)

 

「通詞を本格的に目指し始める」という結末になったのを見る限り、

次回からが本番みたいですが、感想はもうリタイアいたします。

視聴は一応続けてみます。

 

っていうか…前回のラストを今回に持ってきても良かったんじゃ?

 

 

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しもべえ 1話 感想|ストーカー気質な謎のおじさんが大活躍!

 

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予想以上にコメディだった(笑)

正確に言えば、王道の学園ドラマに「世にも奇妙な物語」要素を足した

作品といった所でしょうか。

脚本家の荒木哉仁さんが「世にも奇妙」の、

しかも割と強烈なキャラクター(タテモトマサコ)を生み出している方だったので、

この出来はかなり"らしい"ですけどね。

もうね…序盤のしもべえ(安田顕)が走った時の漫画臭い煙演出の時点で笑えてきてw

肩の力を抜いて楽しめる作品をNHKでやるっていうのも面白いですし、

仕事疲れの金曜夜に見る作品としても悪くなかったと思います。

 

そして、安田顕さんに関しては、

スマホで呼び出すと無言で駆けつけるおじさん役が似合い過ぎるという(笑)

普段はシリアスか熱血のイメージが強い方だから、

コミカルな役でお見かけするのはとても新鮮…。

どことなく漂う不気味さは、全くしもべえの説明がされないまま

終わったっていう所にもあると思うんですけど。

充血気味の目力とか、癖の強い顔芸とか、剃りっぱなしの眉毛とか、

あとは…若干寅さんっぽい服装だとか、

場合によっては他人から見えたり見えなかったりする登場の仕方も含めて

シーンごとにコロコロ変わる表情を見せてきて、でも一切喋らないので(笑)

この人は一体何者??と怖いもの見たさで

ついつい次の登場を待ってしまう魅力もあるんですよねぇ…。

強面の安田顕さんじゃないと、この面白さは成立しなかったかもしれませんw

 

普通に「世にも奇妙」内での放送なら、ユリナ(白石聖)が乱用した事でスマホが暴走し、

最終的に襲われてバッドエンド…なんて結末で終わりでしょうけど、

本作は約1時間の連続ドラマなので。

ただ「ストーカー気質なおじさんが女子高生を助ける」だけで

最後まで引っ張らないだろうとは踏んでいます。

この手のトリッキーな作品は、初回はインパクトは強けれど、

回を重ねるごとにそれに慣れてしまって飽きが出始めるパターンも多いので…

物語自体が…オムニバスまでは行きませんが、幅広いシチュエーションやネタで、

かつそれを、最終回まで無言を貫く形で不気味な雰囲気をうっすらと漂わせたまま

見せて行ってくれたら良いなぁと思ってます。

 

気軽に見るのが一番の楽しみ方な気がするので、

今後も感想を書くかどうかはちょっと迷い所なんですが(笑)

まだ本命のドラマは始まらないですし、次回も書くつもりではいます!

 

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しもべえ 1話 感想|ストーカー気質な謎のおじさんが大活躍!

 

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予想以上にコメディだった(笑)

正確に言えば、王道の学園ドラマに「世にも奇妙な物語」要素を足した

作品といった所でしょうか。

脚本家の荒木哉仁さんが「世にも奇妙」の、

しかも割と強烈なキャラクター(タテモトマサコ)を生み出している方だったので、

この出来はかなり"らしい"ですね。

もうね…序盤のしもべえ(安田顕)が走った時の漫画臭い煙演出の時点で笑えてきてw

肩の力を抜いて楽しめる作品をNHKでやるっていうのも面白いですし、

仕事疲れの金曜夜に見る作品としても悪くないと思います。

 

そして、安田顕さんに関しては、

スマホで呼び出すと無言で駆けつけるおじさん役が似合い過ぎるという(笑)

普段はシリアスか熱血のイメージが強い方だから、

コミカルな役でお見かけするのはとても新鮮…。

どことなく漂う不気味さは、全くしもべえの説明がされないまま

終わったっていう所にもあると思うんですけど。

充血気味の目力とか、癖の強い顔芸とか、剃りっぱなしの眉毛とか、

あとは…若干寅さんっぽい服装だとか、

場合によっては他人から見えたり見えなかったりする登場の仕方も含めて

シーンごとにコロコロ変わる表情を見せてきて、でも一切喋らないので(笑)

この人は一体何者??と怖いもの見たさで

ついつい次の登場を待ってしまう魅力もあるんですよねぇ…。

強面の安田顕さんじゃないと、この面白さは成立しなかったかもしれませんw

 

普通に「世にも奇妙」内での放送なら、ユリナ(白石聖)が乱用した事でスマホが暴走し、

最終的に襲われてバッドエンド…なんて結末で終わりでしょうけど、

本作は約1時間の連続ドラマなので。

ただ「ストーカー気質なおじさんが女子高生を助ける」だけで

最後まで引っ張らないだろうとは踏んでいます。

この手のトリッキーな作品は、初回はインパクトは強けれど、

回を重ねるごとにそれに慣れてしまって飽きが出始めるパターンも多いので…

物語自体が…オムニバスまでは行きませんが、幅広いシチュエーションやネタで、

かつそれを、最終回まで無言を貫く形で不気味な雰囲気をうっすらと漂わせたまま

見せて行ってくれたら良いなぁと思ってます。

 

気軽に見るのが一番の楽しみ方な気がするので、

今後も感想を書くかどうかはちょっと迷い所なんですが(笑)

まだ本命のドラマは始まらないですし、次回も書くつもりではいます!

 

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ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 1話 感想|月9との差別化が大事かも。

 

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全体的にふわふわとした雰囲気を纏わせて終わったな…という印象。

終盤のシーンでようやく、主人公を通して

「届けたい相手にしっかり届いてくれれば良い」という

メッセージを伝えたい話である事が何となく読み取れて、

今後どんな展開をして行きたいのかが見えてきたのは良かったですが、

物語が動き出すまでが遅かったように思いました。

 

そう思った理由は2つ考えられるでしょう。

まずは、ネットニュースを取り扱う部署でありながら、要素をあれこれ盛り込んでいるために

何を主体にした作品なのかが分かりづらく見えてしまっている事。

要は、そこまで重要ではない所まで水増しし過ぎなんですよね。

順々に見ていく感じだと、廃部に近い状態にある部署を

転部してきた凛々子(黒木華)が立て直す企業ドラマの要素があって、

彼女の能力に惚れ込んでいるらしい仁和(安藤政信)との関係性、

詳細不明なカメラマン・笹目(筧一郎)との関係性…2組の謎を掘り下げる要素もあって、

露骨な恋愛匂わせ要素もあって。

おまけに、マフラーを職場内でも頑なに外さないのを見る限りは、

実は首元にある傷を隠すための格好で、

後々それを巡った凛々子の背景が描かれる…そんな"縦軸"もプラスされそうで。

まぁ、最後のはただの予測に過ぎませんし、

初期設定を描く初回だからと言えばそれまでなんですが、

通常放送となる次回以降も、本題以外の要素を初回と同じくらいの配分で

盛り込む作りになったとしたら、「視聴リスト&期待度」でも書いた通り、

何を描きたいのか結局よく分からないまま終わった

前作「SUPER RICH」の二の舞になるかもしれない…

そんな嫌な予感はうっすらと感じさせました。

なるべく、余分な箇所は削いで魅せて行ってほしいです。

 

そして、もう1つは…主人公の人物造形にもう少し"厚み"みたいなものが感じられたら…

といった所でしょうか。

それはキャスト以外で強く印象の残らなかった他の登場人物にも言える事ですが、

主人公の引き立たせ方、周りとのバランスは重要になってくると思います。

何というか、劇中でもあった

まとめサイトを写したものを記事にしている」感じに近いんですよね。

無個性だとは思わないし、一応、辞書を引く、領収書を見せて問いかける、

空気の読まない発言などで

「曲がった事が嫌いな真っ直ぐな性格の主人公」風に見せてはいるんですが…

どれも視聴者を惹きつけるための"見かけ"にしか過ぎなくて。

日々何を抱えて生きているのか。世情の何に疑問を感じているのか…

そこらへんがサラッと済まされたような気がしました。

 

さらに、見ていて感じたのは…意外にも、月9の主人公と外見も性格も被ってしまっている事。

まだ始まってはいませんが、予告の時点でインパクトは強いです。

本作の場合、"ちょっと変わり者"くらいのレベルで留まったら

引きが弱くなってしまう恐れがあります。

あっちは原作がある以上、癖の強さに磨きをかけようとしても

比べられて終わりでしょうから、

人間的な部分の描写を重ねて差別化した方が吉なのかもしれません。

 

という訳で、懸念点もあってまだまだ様子見…といった感じの初回ではありましたが…

ターゲットを被害者か加害者のどちらかに寄せるでも、

噂だらけのSNSを悪とするのでもなく

「ネットの力を信じてもないし、諦めてもいない」という

曖昧な着地点で終わらせたのは、割と新鮮味はあったと思います。

でも、本当に面白いかどうかは次回以降にかかっています。

ネット世界でいろんなコメントが飛び交うように、

主人公の"信念"が周りにも影響して、

皆それぞれ自分なりの考え、やり方で真相を突き止めていく…

"正解は1つではない"しかし考えさせられる…みたいな物語の紡ぎ方をしてくれたら

化ける可能性はあるかも…??

そこにわずかな望みをかけて、次回も見てみるつもりです。

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

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