なんだって、平造(毎熊克也)はあんなに人を馬鹿にするんでしょうねぇ…
寅次郎(井上優吏)じゃなくても殴りたくなってしまったよ。特にラストのシーン(笑)
何やったってどうせ、みんな優しくしてくれるだろうとか甘えてるんですよね。
っていうか、戦争前より捻くれてないか?というのは置いといて…
今回は"現在の母"である光子(井上真央)と"かつての母"であるお菊(山田真歩)の、
二人の母親の我が子に対する想いが描かれました。
赤ちゃんの時以来の寅次郎に会いに来たお菊。
空白の数年間、今まで何をしていたのか?どんな想いで生活して来たのか?といった過去は
詳しく明かされはしなかったものの、
散歩先生(岸谷五朗)の提案で再会を果たし、腕を掴んで
ごめんね…ごめんなさい…と延々と泣きながら寅次郎に謝り続けるその姿には、
自身の行為をどんなに悔いてきたか…という背景が滲み出るようで
涙が止まらないシーンでした。
他にも、万年筆を見て寅次郎とお菊の関係を悟り、それをあえて話さない光子や、
神社で光子とお菊が対面し、一見神頼みするつもりで本当は光子に
「頼みましたよ?」と背中を押しているのが見て取れる様子など、
今回も視聴者がその人の心情を想像させる形で、優しさと温かみが感じられる描写が
盛り込まれていたのが良かったです。
親の承諾も取らず、寅次郎に心の準備をさせないまま
お菊を会わせるなんて良いの!?と思っていた散歩先生も…
愛する奥さんを亡くしてしまった今、彼女にも後悔のないように、
お互いが生きていて手の届くうちに会わせてあげたい、幸せになってもらいたい
という気持ちが働いての行為だったのかもしれませんね。
そして、その親の元で立派に育ち、
相手の立場になって考えられる子に成長した夏子(井頭愛美)。
2人の母親と更に、散歩先生と夏子も含めて4人なりの「思いやり」も
描かれたお話だったと思います。
光子もまた、寅次郎を心根真っ直ぐに育て上げてくれた。
産みの親も愛してくれていると分かって喜ばしい事だった。
でも…平造への憎しみは募る一方で、やはり家を出て行ってしまうんですね。
どうやって落とし所をつけるのか、気になります…。
↓前回の感想はこちら↓
ドラマとは全く関係のない余談。
本当は日曜日に見て感想を上げるつもりだったものの、
録画が(いつもはちゃんと録れてるのになぜか)映像が乱れ乱れで、
気付いたら20分しか録れておらず…
再放送を待ち、視聴出来るチャンスを待ち…で、放送直前になってしまいました(汗)
感想を定期的に読みに来てくださる方もあまりいないとは思いますが、
もしいらっしゃったら、大変遅くなってしまってすみませんでしたm(_ _)m
HDDレコーダーくん、最終回はしっかり録ってくれよ〜!