1話ぶりの三木聡さん監督回。
究極の嘘つきは女性を惹きつけるといった唐突な理論とか、
少し幻想的な回想シーンの画作りとか、
それらを見た時点で、あぁやっぱり三木さんにしか作れない雰囲気だ…と
思わされたような気がしました。
今考えれば、もっとこの方の担当回を見たかったなぁなんて。
ミステリーが単純で「ユルさ重視」の回もちらほらありましたしね。
初回の感想で書いた「ビデオテープなどの時代を感じるアイテムを取り入れていけば、
今期のラインナップとは一線を画す個性的なドラマになるんじゃないか」も
個人的に期待してみましたが、振り返ってみれば特にそれもなく。
20年前、25年前と、当時の時効廃止前の事件を扱う内容は
今ある刑事ドラマにはなく新鮮だったので、「その時代にしかない」という所を
もう少しトリックに絡めて、強く出しても良かったかなぁ…?とも思いましたが、
最終的にはスッキリ後味よく締められたんじゃないでしょうか。
オダギリジョーさんが毎週見られるのも妙な贅沢感がありましたし、
曲者ぞろいの時効警察課のやり取りには毎回笑わせられ、
椎名林檎さんの主題歌で気分がアガり…で、
仕事疲れの金曜の夜には持ってこいの作品でした。
トリガーが通じてなくても三日月(麻生久美子)の乙女心は通じた?という
"含み"を持たせる霧山とのラストも、
「未来でまた会おう」というちょっと希望の兆しが感じられるメッセージも良かったです。
また12年後なんて言わず、何年かの内に会いたいですなぁ。
彩雲(吉岡里帆)が誰にも言いませんよカードを渡す瞬間を見られなかったのも、
見られるまでは物語はまだまだ終わりませんよって感じがしますしね。
三日月くんも彩雲くんも、別ベクトルでキュートで。癒しキャラ。
今回のゲストと所々の設定に「熱海の捜査官」要素が絡んでいたそうなんですが、
見た事がないので全然分からず(笑)
こちらも監督は三木さんで、同じ主演だという情報は得ています。
Amazon Primeビデオとかにあるかなぁ?
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