難題を押し付けられた江口(稲葉友)が
第二の野林先生のようになってしまうのではないか…とハラハラしながら見続けた前半。
でも、こんな仕事向いてないと言っていた彼でも、最後までめげずに辞めなかったのは
倉嶋(高嶋政伸)の説得のお陰。
今回の内容は人情寄りに傾いている感じはしますが、「人情で片付けちゃったよ…」とは
全然思わないのは、励ます相手が主人公ではなく
あえて門外漢同士の倉嶋にした…という所が良かったからかもしれませんね。
長年経験を積んできた者から発せられる「富山の薬売り」作戦も興味深く聞けました。
以前にあった「5本の指の向き」論もそうでしたが、
ビジネスモノらしいゴリゴリの専門用語を全く使わずに、
視聴者にも身近に感じてもらえるようなテーマや出来事を取り入れて説明させる
台詞運びが、本当によく出来ているなぁとも思わされます。
江口くんのお仕事描写は、従来の「お仕事ドラマ」のベタさはあるものの、
誰かのために頑張り、やがてその努力が報われる…というエピソードにはやはり弱く、
突っぱねられる姿を散々見てきた分泣けてしまいました。
倉嶋さんがいてくれて助かった。田端さん(角野卓造)がツンデレで良かった。
有原先生(小泉孝太郎)には、どうか、時間外労働手当と特別業務手当を
しっかり出してあげて欲しい限りです(笑)
3ヶ月が過ぎて、地域医療ネットワークの登録者は70人を突破。
…ですが、開業医をバカにするような、相変わらずプライドがガチガチの医者達が
果たして信頼関係を保てるかどうか?は甚だ疑問です。
いくら江口くんが1人ずつ丁寧に接し続けて良い印象を持たせた所で、
紹介元の医者が有原病院の医者達の対応を見て「こんな病院、任せるんじゃなかった!」と
関係を切ってしまっては、元も子もないですからね。
有原や倉嶋には優秀さや仕事の腕前は確かに感じられますが、
一方で他の医者達はただ文句を言っているだけ…というイメージしかなく、
仕事はちゃんと出来る人なのか、その描写が不足しているんじゃないかとは
最近思っております。
そこが唯一惜しいポイントかなぁ。
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