野中(重岡大毅)の顔が映るたび、「お前〜!」と何度イラっとした事か…(笑)
次回予告で見せた尾高(柄本佑)のキレのあるパンチは一発だけ。
だからスッキリもしなかったし、むしろ、しばらく立ち直れなくなるくらい
もっとやったれ!とも思っていました。
しかし、全力で殴ってしまったら野中の思うツボな訳で、
殺人犯の娘の元彼だという事、一線を超えた関係である事もバラされてしまうだろうし、
そうなったら、安定した生活、収入、ケイトとの関係…何もかも失いかねない…。
「背中がまだ痛む」と言って止めていましたが、きっとそんな考えも一瞬過ぎったのでしょうね。
ケイト(吉高由里子)の過去を知っても普通に接してくれる同僚の優しさと
編集長・岩谷(佐々木蔵之介)の頼もしさ。
尾高のかける1つ1つの言葉の安心感。
しかしそれと同時に、世間やマスコミの悪意ある批判や副社長の陰謀、
野中の卑劣な行為も混在しているのが現実。
綺麗事ばかりではない。見えない目に常に追われている。
加害者・被害者家族がいるのは、そんな"気持ち悪い"心地のする世界なんだよ…というのを、
ケイトも「追われる側」になってみて初めて思い知らされる様を、
相田の奥さんを通して、彼女の視点に立って一緒に味わう事のできたお話でした。
今回を1つのターニングポイントだとすると、
追われる側になったケイトが今後、自分の置かれた立場と仕事に
どう向き合っていくべきかが重点的に描かれていくのだと思いますが、話数は残り2話。
乃十阿の件もまだ不透明ですし、あと1、2話くらい彼女の状況変化を早く描いても
良かったような気はします。
で、その乃十阿の件も、特に情報が得られないままだと思ったら、
最終章になっていきなり「冤罪か!?」なんて言い出す始末。
引っ張りに引っ張ってきましたが、ここは何の意外性もないオチで終わりそう…。
週刊誌記者の仕事ぶりには、今までそれを舞台にした同じ系統の作品よりも
一番リアリティが感じられてタメになりますし、
尾高や岩谷といったキャラクターも魅力的ですが、
縦軸の扱い方が疎かになってしまったのは少し勿体なかったのかな?と思っています。
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