何というか…最終回を前に、秘密なんてもう何でも良いやと思えてきている私がいます。
前回まで、わざわざ友達に手伝ってもらってまで
由貴子(仲間由紀恵)の作戦を邪魔するよう行動していたのに、
今回になったら長沼(佐野史郎)の秘密とは何か?を探す方向にシフトチェンジ。
まだ解決していないまま放置している"謎"が多いから、
正直、誰が誰と対立していて、誰が何の目的のために動いているのかという構図が分からなくて
話がとっ散らかっているように感じるんですよね。
終盤まではイマイチ進展がなくて退屈でしたし。
最後の「実は由貴子は生きていた!」というくだりも、
そりゃそうやろなって感じで特に驚きもない。
そう、このドラマ…今更気づいて書くのもなんですが、主人公達の言動が迂闊な以前に、
「そりゃそうやろな」という展開を、あたかも衝撃展開のように煽る演出が多いから
イライラして来るのです。
今回の場合、パスポートを探していたと分かったのなら、考えられるのは1つしかないのに、
「もしかして…」なんてわざわざ溜める。
あまりにも主人公を鈍く表現し過ぎていて、不自然だと思いました。
スローモーションの演出もそうで、これも緊迫感を出すために使っているつもりでしょうが、
どうも視聴者と作り手の間に"ズレ"が生じているような気がしてならないのです。
脚本に関しては、偽名が書かれたパスポートは
今までの話で一切見せなかった方が、「パスポートには違う名前…って事は生きてるの!?」
という意外性も大きくなったんじゃないかと思います。
ここまで「10の秘密」よりも「10以上の迂闊」を見てきた印象の強い作品。
サブタイトルが「第○の秘密」だけあって、放送終了1週間後にてっきり
その回の秘密を要約したものが公式サイトのあらすじにアップされるのだと考えていたので、
今となってはそれが10個もちゃんとあったのかどうかも分かりません。
「圭太(向井理)が社長室に当たり前のように入れているので、
会社は警備などのセキュリティ対策はしていないのかと思われたが、受付は一応あり、
実は視聴者の見えない所で手続きして訪れていた」という小ネタも
秘密に含まれるのでしょうか(笑)
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