テセウスの船 10話(最終回) 感想|待ちくたびれたので犯人側が自白してみました。

 

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なんだ…これ…

佐野家が幸せそうならそれで良いや♪みたいな終わり方…。

 

色々説明すべき事がありますよねぇ?

タイムスリップした心(竹内涼真)から早く真相を掴んで欲しくて

ずっと待っていたのに痺れを切らしたのか、

最終回にして村人や犯人側からポンポン情報が出てきた割には、

みきお(柴崎楓雅)と正志(せいや)がいつからタッグを組んで、

どんな過程で数々の事件を起こしていたのか…

そして金丸の背中を押したのはどちらだったのか…という情報は一切ナシですか?

時間をかける所が間違ってるでしょ。

佐野家が呑気に手紙読んだり、校長(笹野高史)の息子の過去話を呑気に聞いたりして

感動シーンを演出して25分拡大分を繋げるより、

もっと犯人をじっくり描写する事に時間を使って欲しかったです。

  

まさかあの人が!?というリアクションを視聴者から欲しくて、

犯人を正志にしたのは理解は出来ますよ。焦らし続けたのも分かります。

ですが、意外な人を犯人にするならばそれなりの説得力が必要な訳で、

今まで何の怪しげな表情も見せない普通の村人が、暫く出てこなくなって、

最終回でいきなり登場したらまるで人が変わったように殺意むき出しになって、

しかも佐野(鈴木亮平)を犯人にしたかった動機が、

彼は何にも関わっていないただの逆恨みっていうのは無理があると思いました。

原作は大人みきおが共犯者で、未来からタイムスリップしてきて、

少年みきおを変えていく事で未来も変わっていく…という流れだったそうですが、

無難に原作通りのあらすじにした方が話の辻褄が合っていたんじゃないでしょうか。

大体、正志を犯人にしたなら、最後の何話かを見れば成立しちゃいますしね…(滝汗)

 

途中から薄々気づいていましたが、主題歌の力で感動シーンを無理やりねじ込み、

怪しげな人物をこれでもかと沢山映し、サイコパスなキャラクターを配置し、

引っ張り続けて最終回は風呂敷畳めずじまいの作風で…

なんだか、今振り返ってみればTBS版「あなたの番です」みたいなドラマでした。

 

ただ、毎回熱いテンションで「父さーん!」と叫びまくっていた竹内くん…

初めての主演、お疲れ様でした。

本人も主人公の行動にはツッコンでいたから、「あ、気持ちは一緒なんだ」と安心し、

最後まで見られたような気がします。

 

 

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