「アンチ活動してる人に自分を貸し出したら、面白い事になりそうだなって」
「炎がない所に熱気は生まれませんから」
ああ、やっぱりレンタルさん(増田貴久)の考える事は凄いな。
初回の頃から、彼から発せられる1つ1つの言葉の独特さに惹かれていた訳ですが、
彼がどんな想いで毎日を過ごしているのか…そんな人間性が
今回のエピソードで少し感じ取れたような気がします。
今更ですけど、思えばレンタルさんが依頼人と関わっていく上で
笑った姿って一度も見た事がないんですよね。
神林(葉山奨之)の時もそう。
「トラブルが起きた時、笑顔で対応されていました」「とても、楽しそうでした」
本来だったら、相手の知らない一面を知れて嬉しくなって、ちょっと自慢したくなるはずなのに
いつも無表情で淡々としている。
それとは反対に、喋り出したら止まらなくなるほど感情を剥き出しにする神林。
そこで、「炎がない所に熱気は生まれませんから」と言った真意を考えてみる。
レンタルさんは相手の生き方を決して否定したりはしないけれど、
かと言って自分の生き方にも強く胸を張ってはいないんだと思います。
「これが良い」じゃなくて、あくまでも「これが合っているのかも」と
思って選んだだけで。
自分には出来ない生き方。自分には持っていない良い所。
1つの物事に熱くなって、笑ったり怒鳴ったり表情をコロコロ変えて…
そんな人間臭さが羨ましい、全く違う人と触れ合ってみたいと
感じる部分もあったのかもしれませんよね。
神林も、今回の事が貴重な経験になっただろうなぁ…。
でも、本人に向かって、しかも一応有名人の前で
ありのままに怒りをぶつけるなんて滅多に出来ない。
今までよりも"感情"を前面に押し出してきた作りになっていましたけど、
そうした事で、レンタルさんのボソッと呟いた率直な言葉が妙に刺さりましたし、
見終わった後には清々しささえ残りました。
「夢はなんもしない事」評価されない人生。何者にもならない人生。
そんな人生もアリかもしれない…
結果的に、お互いにとって得る物があったみたいで良かったです。
沙紀(比嘉愛未)のパートは、どちらの気持ちにも共感してしまうだけに辛いですねぇ。
なんもしない人の裏では、なんかしている人がいる。確かに真理なんですよ。
でも、奥さんの絵を額縁に入れて飾っている辺り、
頑張りを認めて応援してくれているはずなのに…うーん…想いは届かない…(泣)
生きていれば、お金のしがらみからは抜け出せないんですよね。残念ながら…
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