最初は、息を吐くように嘘をつく五文字(間宮祥太朗)もヤバイ…と思っていたけど、
中の人は結婚して第一子を出産したのも記憶に新しいのに、
よくあんなにキワドい役をお引き受けなさったなぁ(笑)
体での物理的な濃厚接触はOKだけど、心での濃厚接触はダメって事なんだろうか。
私も女だけど…その線引きも、普通に「セフレくん」で連絡先登録しちゃう神経もよく分からん。
次回予告では、2人はもう別れていた。それで正解だと思いますよ。
途中までは「美々(波瑠)のラブストーリー」よりも「群像劇」に近い印象も感じましたが、
落胆して心にぽっかり穴の空いた青林が"草モチ"の事を恋しくなり、
今回の山場に向けてのネタ振りだと考えれば納得。
変に引っ張ったりせず、物語を潔く進めて行く所は好感が持てますね。
「もうその展開をやっちゃうんだ!?」というエピソードを
どんどん積み重ねる構成になっているから、先の話が中々読めなくて楽しいです。
朝鳴(及川光博)の言っていた、家族全員がSNSで繋がって出来た心の闇の話には
ちょっと考えさせられてしまいました。
リモートなら相手と直接会わないから緊張する事もないし、
特にSNSであれば、寝っころがりながら、テレビを見ながらのストレスフリーな状態で
返事が出来るから楽ではある。
しかし、それに依存した生活になると、リアルでの繋がりが面倒臭くなって行くし
人との付き合い方もどうして良いのか分からない事ばかり増えて行く。
現代の人々が抱えている"病気"の真理を突かれた感じがして、ゾッとしました。
美々もその病気を患う一人であり、多分、五文字が檸檬だから
好きになろうとしていた部分もあったんじゃないかなぁと思います。
朝鳴の話を聞いてからだと、五文字の行動も、
リモートで一人ぼっちの生活が続いたのが響いて、早く寂しさを埋めたいがために
あの嘘作戦に走ったのだろうか…?と同情出来る部分もありますし。
今回の教訓は、普通に人に嘘をつくのも、
偽りの気持ちで人に接するのも心には毒だよ…というもの。
恋愛の流れとしてはベタですが、現代社会をギチギチになり過ぎない程度に取り入れていて
ちょっと毒っ気のある話に仕上がっている所が魅力的です。
社員同士での会話劇も賑やかで、キャラ変かと思うくらいの美々の飾り気のない姿にも笑えるし。
その対比で、誰も悪くないはずなのにどこかモヤモヤした心地が残りもする…。
案外、化けるかもしれませんね。本作。
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