今回は神奈川と岩手で、2つの事件を同時進行。
何か共通するものが隠されているのかと思ったけれども…
本当に言葉通りに"同時進行"しただけ。
個人的にはガラス破片の事件の方が興味深かっただけに、
犯人が誰かはサラッと言って終わらせるのは勿体ない感じがしましたねぇ。
強風でガラスが割れたというのは事実なのか。
それとも証拠を隠蔽するためにガラスで切り傷をつけて偽装工作したのか。
そこらへんが気になる。
まぁ、"本作らしさ"で言ったら朝顔(上野樹里)サイドの事件の方が、
真相を語る際に切ない雰囲気には持って行きやすいだろうから…と
少し好意的に捉える事にします。(だったら片方に絞れば良いやんとは思うけど。)
しかし、「切ない雰囲気には持って行きやすいだろうから」と冷静に書いたように、
今回の結末にあまり感情移入する事なく終わってしまったのは
同時進行させたお陰で内容自体に深みを感じさせなかったのもそうなんですが、
ラストに衝撃的な展開を持ってくる所にも原因があると思うんですよね。
前シーズンで培ってきた本作の世界観とは斜め上の出来事が起こるから、
視聴者に与えるインパクトが大きい。
だから、事件の内容が霞みやすい。
新キャラにしても、大竹しのぶさんというまた一人謎めいた人物が登場。
そもそも2クールでなければ、嶋田(柄本明)が朝顔に歯の事を告げるくだりを
何週にもわたって引っ張ったりはしなかったかもしれませんし。
謎を幾重にも重ね過ぎなんですよねぇ。
せめて、どうせ浮気じゃなくて
(「色々気をつけて」と平(時任三郎)に言われた意味を考えるに)
とある事件の潜入捜査で近づいているのであろう"聖奈"の件は
早々に解決してもらいたいものです。
次回予告「驚愕の展開へ!」もなぁ…前シーズンではそんな見せ方しなかったじゃん。
散々煽りまくった「SUITS2」の悪夢が蘇りそうですよ(汗)
高視聴率で続編もそれを維持したいためなのか知りませんが、
なんか、フジの良くない部分が出ちゃってるな〜…というのが
滲み出ている感じがして、ちょっとモヤる。
事件に向き合う真摯さとか、つぐみちゃんとか、日常パートとか
魅力的な要素はいっぱいあるのにな。
唯一、「調べないで欲しい」と頭を下げる嶋田のシーンには
ホロリと来ちゃいましたが。
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