2020年11月一覧

ルパンの娘(2020) 4話 感想|ちょっと盛り込み過ぎたのかな?

 

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まさか、"捕まり癖"が渉(栗原類)にも移ってしまうとは。

常連の和馬(瀬戸康史)が捕まってばかりだと、美雲(橋本環奈)に秘密だけでなく

Lの一族の事までバレてしまう危険性を孕んでいるから、

物語を進めていくにあたっては確かに限界がありますもんね。

…そう来たか!と思いました(笑)

今回は全体的に飛ばしまくってましたねぇ。

 

杏(小畑乃々)に家族が泥棒一家である事を知らせたくない華(深田恭子)。

そんな2人のためにLの一族を継ぐと決心し、婚活にも本腰を入れて動き出した渉。

美雲に次々と証拠を掴まれてしまう和馬に、華との関係性を揺るがしそうな不倫匂わせパート。

いきなり発覚した蒲谷(松尾諭)の正体。

そして写真が撮られてしまい…次回へ。

まるで何話分もの山場を1話分で凝縮させたみたいな盛り込み具合。

 

"遊び要素"で言ったら…

和馬と2人っきりになる形で、美雲の恋が進展しそうな時には不穏な劇伴を。

和馬と蒲谷でガチ喧嘩する時には、青春ドラマらしい暑苦しい劇伴を流してメリハリを付ける。

松尾諭さんに関しては悪役の演技も見た事はあるけれど、

基本的にヘタレのイメージがあったから、本当に痛々しく聞こえる音を出すほどの

アクションも出来るとは思いもしなくて、ちょっと意外でした。

やり取りのカオス具合は勿論、台詞も今まで以上に

「特定の作品のワードをそのまま言わせる」と「連想させる」の2パターンによる

パロディ色が強かった気がします。(ママでも結婚!とかね(笑))

 

しかしまぁ…前から薄々感じていたんですが、続編になってから

物語の急展開っぷりと小ネタを披露する頻度が激しくなって来てるんですよねぇ。

ブレーキを踏む事を知らないと言いますか。

だから、そういう意味では退屈な時間がなくて全く飽きないし、

「続編=安全牌とは言わせないぜ!」という作り手の勢いが

映像に現れているのも分かるんです。

でも、今回ばかりは「おお?」と強く思ったので書かせていただくと…

先ほど「何話分もの山場を1話分で凝縮させたみたいな」と書いたように

話の要点が多い上に、小ネタも所々で詰め込んだ作りになっていたので

情報を追うのに必死な印象が若干勝ってしまった感じがしました。

もう少しシンプルにまとめて見せて欲しかったです。

 

蒲谷も、あっけなく退場しちゃった…としか思えなくて。

ただでさえ内容が濃いので、彼のくだりは今回でやらなくても支障はなさそうですし、

逆にあの形で処理するくらいなら本作に必要な存在ではなかったのでは?

という疑問も抱いてしまいます。

「何もやっても報われない者の気持ち」といった台詞が後に繋がる展開になると

まだ蒲谷というキャラクターを作った意味も出てくる気がしますが…さて、どうなるか。

 

次回は、前作で爪痕を残した田中みな実さんが再登場する上に

入れ替わりネタも盛り込むようで、コメディ面では満足出来そうですが、

今回の内容のさじ加減を見るとちょっと心配にもなってきました。

また、本作の面白味の一つである「刑事一家×泥棒一家の異色の組み合わせ」

つまり和馬とLの一族の絡みや、お宝を盗むシーンがなかったのも

"らしいようで、らしくない"と感じた原因なのかもしれませんね。

とにかく、巻き返してくれる事を期待しています。

 

 

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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 4話 感想|心の穴を埋めたい2人。埋め合う2人。

 

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気づけば、放送を楽しみに待つドラマになってますね。

4話の時点で美々(波瑠)は檸檬の正体が青林(松下洸平)だと分かり、

一方で、青林も「もしかして…?」とは薄々気づいている状態まで到達した。

檸檬に関しては回を重ねる度に着実に展開して行っているから、

間延び感がなくて飽きさせませんね。ここらへんは潔い。

だからこそ…縮まりそうで中々縮まらない2人の関係に焦ったくなるんですよね〜!

緩急のバランスに惹きつけられます。

五文字(間宮祥太朗)とのこれからを応援してます!って言ってたけど…

美々の印象を語り出した辺り、本当は自分の恋心に正直になれていないだけじゃないのかしら。

だって…次回予告のあのキスシーン…気になるでしょ!!(笑)

 

前回に引き続き、今回は富近(江口のりこ)の言葉が真理をついていたなぁ。

「人は元々ね、心の中にぽっかりとした穴が空いてんの。」

「空いたままでも全然平気って人がいれば、何かで埋めないといけないって人もいる。」

「恋人でも家族でも、人じゃなくて趣味でも…何かで人はぽっかりと空いた穴を埋めるんだ。好きな何かで。」

美々と青林はきっと、心の穴を埋めたい理由は同じで。

SNSでのやり取りで"癒し"を求めていたんですよね。

美々が電話したくなくて「このままやり取りしていたい!」っていう気持ちも分かる。

実際に生の声を聞くとどうしようもなくなって、

どう返して行けば良いのか分からなくて結局パニック状態で終わって…

ここは前回の「人間関係って面倒」にも繋がるけど、

顔が見えないSNSの世界だと、少しでも"こうありたい"自分でいられるようにと

心を落ち着かせながら想いを綴れる部分がありますもん。

好きだけど、このままの関係の方が良いのかもしれない。

気になってるけど、いざという時に現実を突きつけられるのが怖い。

人恋しい「コロナ禍」と、簡単に繋がれる「SNS」と「恋心」…

所々の台詞に刺さりまくっていて、

今時のドラマとして上手く絡められているな〜…と思ってます。

 

五文字にはもうチャンスはないのかなぁ。

彼にも誠実な一面があると分かって、魅力的なキャラクターになっているんですけどね。

嘘をついた形から始まったけれど、この人もまた美々先生と付き合う事で

心の穴を埋めたかったのかもしれませんよね。

 

皆それぞれ、自分らしいやり方で心の穴を埋めながら生活している。埋めようとしている。

でも不器用が故に失敗してしまうケースもある。

徐々に登場人物の恋の行方を応援したくなる気持ちに駆られてしまうのは、

心の機敏を丁寧に描写する所に理由があるのだろうと確信した回でした。

 

 

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この恋あたためますか 3話 感想|新商品のパッケージがダサすぎる件。

 

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本当に、初回はなんで樹木(森七菜)をあんなに

不快感を与えるキャラクターに描いたんだろう…と思わずにはいられませんよ。

嫌味を言う社員達もいなくなったし。

むしろ、過去話をしてクソ!と言いながら打ち解け合う

里保(石橋静河)とのシーンは微笑ましかったですし。

人間関係の"ギスギス"がなくなった今…普通に見られる。普通に面白い。

前回よりも仕事パートと恋愛パートを上手く絡められていた気がしますしね。

 

時間が経ってから冷静に振り返ってみれば、

里保の方が商品開発に関してプロであるはずなのに

配送後の事も考慮した包装パックを準備していないのは変ですし、

樹木が商品発表会の表舞台に立ってスピーチするシーンでは

台本も用意させずに&事前に内容の打ち合わせもせずに

新人を表舞台に立たせるのか?と疑問も湧いたんですけどね。

そして、放送事故に近いスピーチが受け入れられる世界…さすがフィクション(笑)

でも、本作を勝手に「アイドルの道を諦めた主人公が新たな夢に向かって邁進する

シンデレラストーリー」だと思って見ている私からしたら、あのスピーチのシーンは、

こんなに注目を浴びるステージに再び立つ事が出来て良かったね…とか、

アイドルの頃だったら自分にスポットライトが当たる事はなかっただろうな…とか

純粋に喜ばしく感じられて、印象に残るシーンでもありました。

 

それにしても、新谷(仲野太賀)の雅志度がますます上がって来ているのが切ない。

「ターゲットは社長です!」と言ってから樹木が話す度、

表情を何度もカメラで抜くのをやめてあげて欲しかった(泣)

最後に抱きしめられるシーンだって、その気になっちゃうじゃない。

で、浅羽(中村倫也)と里保は、元恋人同士なんでしょうかねぇ…

2人が急接近している所を目撃した所で終わらせる気満々なのが

明らかに分かりやすい演出(背景の見せ方)だったので、特に驚きはなかったけれどw

ここだけは、ちょっとあざとかったかな。許容範囲ですけどね。

 

ところでさ…今回の新商品対決の件、「結果が全てだ」で片付きましたけど、

パッケージのダサさが一番の敗因だったと思うんですよ(笑)

なんでスーパーのパンの隣の和菓子コーナーで売られているような、

おはぎでも入れられてそうなパックを選んだのか。

見栄えも悪いし、場所も取るしでコンビニ向きじゃないでしょ。

チョコシューも…表面にシールべったり貼ってて、中身がぱっと見で全然分かりづらいし。

新商品は見た目が大事なのに。チョコのクッキー生地を使った斬新さが活きてないよ。

あれではパケ買いはしないと思いますぜ。←勝ったのにめっちゃ言うw

…まぁ、セブンイレブンで実際に売っているのは、普通に良いパッケージで良かったです。

どこか機会を見つけて買ってきますよ♪

 

 

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姉ちゃんの恋人 2話 感想|幸せを見出しながら生きる人々の話だと思えば…

 

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冒頭の和輝(高橋海人)のモノローグが効いたよなぁ。

「楽しそうに働く人が好きだ。」

「辛い仕事でも楽しみを見つける事が出来る人は、

生きるという長くて地味な仕事でも見出せる人だから。そう言ってたよね、姉ちゃん。」

この台詞のお陰で、本作をどういうスタンスで見て行けば良いのかが

前回よりもグッと掴まれたような気がしました。

ああ、多分これは、ホームセンターを舞台に、

「陰」を抱えながらも日常のどこかに「幸せ」を見出しながら前を歩んでいく人々を、

温かく、時に微笑ましくなりながら見守り続ける話なのだと。

そう考えれば、優しくフォローし合う職場の描写は勿論、

桃子(有村架純)と吉岡(林遣都)に付けられた設定も、

"崩し"パートとなる市原(小池栄子)の恋の話を時折挟み込んで

2人のシリアスな部分と対比をとる構成になっているのも納得が行く感じがします。

 

桃子が両親を失ったエピソードは、想像以上に辛いものでした。

てっきり家族揃ってドライブしている最中に事故ったのかと思っていたけれど、

まさか目の前で轢かれる姿を見てしまっていたとは…。

これは、事故のニュースでわざわざ弟がチャンネルを替えてくれたり、

トラックに乗って震えたりしてしまうのも無理ないですよねぇ。

(車のエンジン音聞いただけでトラウマになりそう…

でも自転車通勤は平気なんだ?とはちょっと思ったけど。)

しかし、そこにささやかながらも寄り添ってくれたのは、吉岡の存在。

桃子の過去を知れば知るほど、2人で見た妄想に切ない気持ちにさせられます。

妄想世界の中で乗る車が赤いワゴンって所がね…

鮮やかな色合いで、コンパクトで可愛らしいフォルムになっているから、

道路を渡ると絵本に出てくる魔法のアイテムのように映えてしまって…

その画が余計に「こうなったら良かったのに」という"叶いそうにない未来"を物語っていて

悲しくなるんですよ(泣)

あの事故がなければ、今頃免許をとって家族とお出かけ出来ていただろうに…。

 

公式が煽ってきた「肝っ玉姉ちゃん」も、

本人自体が元からそういう気質があるという訳ではなく、

可愛い弟達からの愛や上司の心配りがあって

初めて強くなれる…という意味合いで「肝っ玉姉ちゃん」なのだとよく分かりました。

桃子の過去話を聞いたエピソードがあっただけに、

姉ちゃんが帰ってくるまでトマト鍋を食べるのを待っていたみんなの温かさが沁みます。

弟は姉を、姉は家族を、母は息子を、息子も母を…お互いがお互いを思いやる姿が美しい。

 

一方で、吉岡の過去は次回明かされるそうで。

終盤で急に展開が進んだけど、まさか某ドラマみたいに妄想予告ではないよね ←ぉぃ

桃子の両親を轢いた前科持ちだと思っていたんですけど、

それならトラックを運転したりしないよなぁ…と。

でも右手は震えている。母・貴子(和久井映見)を庇うために誰かを殴ったとか?

桃子の叔父で保護司でもある菊雄(光石研)と会わせなかったのも

絶対意味があると思うんですが、どうなんでしょう。

 

前回よりもホーム&ラブコメディらしからぬ「陰」が強くなってきた気がしますが、

コロナ禍を匂わせる発言がなかったお陰で、物語にすんなり入り込む事は出来ました。

そして、恐らく「地球」が本作の象徴なのでしょうね。

まるで「これはとある小さな惑星のお話…」とストーリーテラーが読み上げるかのような、

ファンタジーな世界観である事を引き立てるアイテムとして

一役買っている演出が良いです。

 

 

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監察医 朝顔(2020) 1話 感想|「みんながいる」が巻き起こす善と悪

 

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"日常"を描く秀作が続編として帰って来ましたよ。

いや〜…開始早々、今までの回想を見ただけで泣けてしまった私(笑)

主題歌は勿論、万木家のみんな、おじいちゃん(柄本明)、茶子先生(山口智子)と

顔ぶれが変わっていないのも嬉しいし。

ビデオカメラ風に映されたつぐみ(加藤柚凪)もカメラ目線じゃなくて、

まるで生活の一部を覗き見させてもらっている感覚がして、

その成長っぷりにぎゅ〜っと抱きしめたくなっちゃいました。

 

LINEで「仕事終わったよ!」って報告が来て、今日の出来事を話しながらご飯をよそって、

お味噌汁を入れて、お盆に乗せて食卓に運ぶ…の動線がなんと素晴らしい事か。

動作や会話劇の一つ一つが"演じてる"んじゃなくて本当に"家族"のように見えてくるから、

実家に帰って来た懐かしさもあるし、いつまでも幸せでいて欲しいとも思えてしまう。

日常パートをあんなにも自然に描けるドラマは、滅多にないでしょう。

だからこそ、そこに起きて欲しくない"非日常"の事件が入ってくると

悲しさとやるせない気持ちでいっぱいになります…。

 

今回取り上げられたのは「群集心理」

誰かがそばにいると分かれば心の支えになる良いケースもあるけれど、

逆に「この人がいるから」「あそこなら人が多いから大丈夫だろう」という考えが

冷静な判断を麻痺させて災害に繋がるケースもある。

ネットでも一緒ですよね。

自分が批判されたくないがために、みんなと同じ事をしていれば安心だという心理が働く。

 

最初は痴漢と疑われた佐々木も、まだ確定もしていないのに

掲示板で個人情報が拡散されて気の毒でしたし、

"殺人者の母"扱いされ罵声を浴びせられる母親のシーンも、見ていていたたまれなかったです。

集団パニックを引き起こした原因として、一人の青年が罪を被せられてしまう現実…。

その状況に、遺体から死因を追究する監察医達が動き出す。

残念ながら、亡くなった人の命は戻って来ない…けど、

息子は母親を想うが故にあの行動に出たのだと分かって、

少しでも心が救われる部分があったんじゃないかと思いたいです。

 

1話内でたくさんの"気づき"があった初回。

月9ではおなじみの30分拡大ですが間延び感を感じさせませんでしたし、

日常→事件→震災の流れも、第1シーズンの初回では

「そこもガッツリ描くの!?」と驚いた記憶がありましたが、

今回は「日常の"延長線上"」としてあまり不自然さはなかったような気がします。

 

期待度リストの記事にも書いたように、本作は最終回で物語が"完結"したと思っているので、

続編&しかも2クールやる事にはまだ不安が隠せないものの…

「続編も秀作だった」と胸を張って答えられるような作品になる事を期待しています。

…それにしても「残された時間がそう長くはない」って、転出届と関係あるんでしょうかねぇ。

 

 

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極主夫道 4話 感想|いきなり最終回前らしい雰囲気に!

 

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思い込みのオンパレードに、計8回も叩かれる超不憫な雅(志尊淳)の回(笑)

しかし、数々の小ネタは「コント総集編」としては楽しめたけど…

「ドラマ」としては、色んなシーンを盛り込み過ぎて

内容にごちゃつきを感じてしまったのかな?

前回は、龍(玉木宏)の"極道らしさ"も活かしつつ

父とはどうあるべきか?という"信念の固さ"も伝わって来る内容で満足させられただけに、

今回はとにかく笑わせる事に必死なのか、物語性が薄まった作りになっていたのが

個人的には少し物足りなかったです。

 

まぁ、ごちゃついたと思ったのも、夫婦の馴れ初めという縦軸を作り、

龍が車に轢かれてピンチ!の状態で次回へ引っ張る手法をとって

半ば強引に「連続ドラマ」である事にこだわろうとしたのが原因なのかもしれませんが。

急に最終回前っぽい雰囲気も漂っていて戸惑いましたしね…

前者に関しては、母(YOU)の言葉「2年間見ていた」「結婚式は挙げていない」が

キーワードなのは頷けますけど、

変に引っ張らずに1話内で描き切って欲しかった気がします。

例えば、5話をまるまる結婚記念日の内容にして、そこに馴れ初め話を絡めたりしてみるとか。

それでもアリだったのかもしれません。

 

まだ残り半分くらいありますから、事故死する事はないでしょうけども…

シリアス寄りになるのは控えて、また3話までのような

新感覚ホームコメディドラマ路線の話が見たいです。

 

 

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危険なビーナス 4話 感想|修羅場の次は不倫話で引っ張るって…

 

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原作は読んでいませんが…前回と今回の話はオリジナルだと予想。

だって、大筋は遺産相続と関係ない内容になっちゃっているからね。

好きな人を巡っての修羅場の次は、不倫ネタ。

(恐らく)全10話分膨らませるのが大変なのは分かってはいるんですけどねぇ…

それにしても話がグダグダ過ぎて、「楓(吉高由里子)が本当に妻なのか?」を含めて

真相を最後まで引っ張る形で、残り話数を潰そうとしている感じしかしないんですよ。

 

まぁ、今回の場合は、このまま祥子(安蘭けい)が薬で殺されそうになっていた事も知らずに

謎に良い人キャラで終わらなかったので、まだ面白味はあったんですけども…

でも、本性を現すシーンまでの人物描写が雑で、本当に間延びしていたから

「どんでん返しキターーーーー!」と気持ちが盛り上がるまでには至らず(汗)

 

以前の感想でも触れましたが、伯郎(妻夫木聡)の存在意義も相変わらず分かりません。

伯郎が調べている所で、楓や矢神家の人々は既に情報を掴んで先に動いている訳ですし。

大体、隆司(田口浩正)に真相を問い詰める重要なシーンも、楓がその役割を担っていて

彼はただ後ろで座っているだけっていうのは何だかなぁ…と思うんです。

終盤の展開を除けば、主人公がいなくても成立出来てしまう話になっているのがツライ(泣)

違う視点で考えるとすると、今回のどんでん返しを演出するための

"時間稼ぎ要員"としてしか扱っていないって事になるんでしょうかね。

 

それにしても、見知らぬ人状態の楓をあそこまで信用出来る根拠が欲しい所です。

あと、前回の感想で、軽い冗談のつもりで書いた

「明人(染谷将太)が監禁されているシーンは妄想じゃないよね?」が

まさか当たってしまうとは…(苦笑)

妄想を予告に使うのは卑怯ですよ。

テンポが崩れる事も、視聴者は気付いているのに…

 

 

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先生を消す方程式。1話 感想|不気味というよりドMなだけの先生。

 

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まぁ…「ループ」ってやつですよね。

問題児だらけのクラスに変わった教師がやってきて、自分だけのルールに基づいて

彼らを更生していく…という何十年にもわたって作られてきたサスペンス系の学園モノが

令和の時代に新たに生まれた感じ。

だから、この手のドラマをあまり見慣れていない視聴者にとっては

「床を舐める田中圭さんが体張ってて凄い!」とか「常に笑顔な所が不気味!」とか

諸々新鮮に映るんでしょうさ。

 

でもね。言わせていただくと…

からしたら、これは「ぬるい」です(汗)

初回で主人公をいかに末恐ろしいキャラクターに仕立て上げるのかが

脚本的にも演出的にも大切になってくるのに、全然活かしきれていません。

生徒から無理難題を出されては「嫌いじゃないです」と何でもかんでも引き受けて

ただのドMキャラに見えちゃっている所も。

モニターに方程式や法律の条項を映して、それを読み上げるくだりが

生徒達を精神的に追い詰めている"つもり"になっている見せ方も。

そもそも、「人を傷つけた者はあなたもそれ相応の傷を与える」

とか言っておきながら、

土下座じゃなくてその場を取り繕うだけの謝罪で終わらせちゃったし…。

何というか、あのポスタービジュアルなのに

「見たかったのはこれじゃない」感を強く覚えてしまった内容でした。

なんなら、終盤で黒幕ポジションをバリバリ出していた朝日(山田裕貴)の方が

主人公に合っていた気がしますけど?

 

「3年A組」を最近見て影響を受けたんだろうな〜と思うくらい全体的にパンチが弱いせいで、

その作品の他にも「女王の教室」や「暗殺教室」、「金八先生」、「家族ゲーム」などなど

学校が舞台の作品とどうしても比較してしまいますね。

特に「家族ゲーム」に関しては、最近再放送で見たばっかりなので…

吉本荒野くらいゲスな笑い方してくれればな〜…

もっと保護者から顰蹙を買う言動をとってくれればな〜…と

経男(田中圭)に欲している自分がいました。

ああ、今こうして書いていたら、サクソフォンの劇伴もジオラマのED映像も恋しくなってきたわ。

やっぱり"不気味"の表現が上手い作品はいつまでも頭の中に残るもんですねぇ…

おっと、脱線しかけているので話を戻すとして。

 

もうコンプライアンス的に"キワドい教師"が主役の

ドラマを作るのは難しいんでしょう。

何でもかんでも「体罰」「パワハラ」だと捉えられる動画が

ニュースで取り上げられる時代ですもん(いや、本当に酷いものもありますけど)。

世間に忖度した結果こんなにパッとしない作りになったのかもしれません。

教師同士で謎にイチャイチャさせるのも

ただの田中圭さんファンに向けてのサービスですよね(苦笑)

 

という訳で、23時からの30分編成になり、土曜深夜のドラマ被りが減ったとは言え、

次回以降も感想を書きたい気持ちになるかどうかは分からない感じです。

本当に、スクリーンに方程式だの映すくだりをパターン化するつもりなら…

やめちゃうかもなぁ。

 

 

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35歳の少女 4話 感想|妹がただただ面倒臭い。

 

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多恵(鈴木保奈美)は、望美(柴咲コウ)が好きだったオムライスを作り、

部屋の監視カメラも外して自由にさせてくれるようになった。

望美も望美で、人生でほぼ必ず通る道であろう反抗期を迎え、

中学生の制服も着だして着実に大人の階段を上っている。

(1話分で35歳の反抗期が終わったので、手がかからない人で羨ましい部分はあるけどw)

 

「二人三脚の成長物語」としては、そこそこの変化は描けているんでしょう。

ただ、それでも堂々巡りのように感じてしまうのは…

描くべきエピソードの優先順位の整理が出来ていない作りになっているのが

原因なのかもしれません。

そう…やはり、進次(田中哲司)と愛美(橋本愛)のパートの比重が

「それ、毎回必ず押さえなければならないの?」と思うくらい大き過ぎるんです。

 

前回はそれらを上手く簡潔に済ませていたお陰で「成長物語」にしっかり見えていたけど、

今回になってまたバランスの悪さが目立ち、主人公が霞むようになっちゃった。

「堂々巡り」と書いたのもそこにあり、サイドの話をあれこれ描く事で

望美と多恵の成長っぷりを実感する面白さを激減させている気もするんですよね。

特に…愛美と達也(竜星涼)の存在の必要性が分かりません。

10歳の時から25年間眠っていた姉よりも、普通に生活を過ごしている妹の方が

精神年齢が低いと感じさせる騒ぎ方をするのも、

(+Tシャツの癖の強さも含めて)親から問題児扱いされているのも、

どちらもキャラクターが強烈なために、本題を食ってしまっています。

 

家を映し出すカットから始まり、序盤の段階で進次と愛美の置かれている状況をガッツリ描き、

中盤で(主に)多恵と望美の両者の想いがすれ違って喧嘩するものの、

終盤では仲直りする様子を見せ、ラストでは望美が自分の正直な想いを吐き出して終わる。

という構成もワンパターン化しつつありますね。

そろそろ折り返し地点に向けて、構成的にも内容的にも"変化"が欲しい所です。

 

 

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