珈琲いかがでしょう 3話 感想|自分らしく生きる…がテーマかな。

 

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男子珈琲

 

ごめんだけど、個人的には森(小手伸也)が

珈琲で救われていく話を見たかったかも(笑)

だって…上司のなだめ役でしょ?頭のてっぺんが赤い(抜け毛?)でしょ?

すぐ自分の容姿を自虐ネタに変えて笑いを取る性格でしょ?

褒められた資料だって薀蓄だって、多分本人のお陰で、

良いように利用されている日々を送っていると思うんですよねぇ…。

そんな中マレーシアに転勤するって言うんだから、余計ストレスが溜まりそうで心配よ。

無理してポジティブ思考にならなくて良いんだよ…

辛かったら吐き出しても良いんだよ…って労ってあげて欲しかったです。

 

と言うのも、このエピソードの主要人物である飯田(戸次重幸)に

完全に同情出来なくてですね。

自分が空っぽな人間だと気づいた途端、分かりやすくしょんぼりする姿に

途中まではちょっと可愛らしいなんて思っていたけど、

店主に対して「良いよねー、気楽な商売で」ですからね。

気楽な商売……………?

女性社員たち、もっと彼の痛い所をズバズバ言ってやってくれ!!ってなもんですw

商売繁盛してなかろうが、コスパは悪かろうが、

こういうサービスの提供がしたいという理想や目標を持って

オリジナルの店を経営している青山(中村倫也)なんて、自分らしく生きるプロでしょうに。

そこが分かっていない辺り、まだまだ甘ちゃんなんですなぁ。

 

まぁ、"おじさんらしさ"を認めてくれる奥さんがいる限り、

たとえどんなに傷つくような事を社内で言われたとしても

上手くやっていけそうな気はしますけどね。

 

 

金魚珈琲

 

早過ぎる探偵、すぐ飛ばされるタクシー乗客、クレープ屋経営の元極道の次は女装と、

クセが強い役をどんどんこなされていく滝藤さん。

でも、こっちのエピソードにも可笑しさはあれど、

明るくて活発的な言動の中に、誰にも気づかれたくない過去の傷や

強がりな部分を抱えているようにも思えて…魅力的なキャラクターでした。

 

アケミ(滝藤賢一)の外見、歌手を夢見ていた過去、

そして周囲の目を気にする母親の様子からするに、

親子共に苦味の残る人生を送ってきたんだろうなぁ…というのは、

金魚を眺めるシーンや青山との会話で自然と想像出来ます。

と同時に、これからも全ての人に肯定されなくたって良いから

自分が生きたいように生きて行く、そんな"芯の強さ"も感じさせました。

中でも、遠藤(丸山智己)に心の声を勝手に読まれるのに対して

反抗心を見せるアケミが印象に残って…

また傷つくのを恐れて、強い人を演じる事で

自分を守りながら生きてきたんじゃないかとも思えました。

 

助けてもらった恩人との再会。

偶然ではあったけれど、あれから長年(?)の月日が経って、自身の店も経営し始めて、

きっと「へこたれないで!」って応援してくれるための

必然の出会いだったのかもしれませんね。

 

 

***

 

今回のテーマは「自分らしく生きる」でも、

これから模索していく新人くんと、酸いも甘いも噛み分けるプロの2つの話を

対比的に見せて行ったという感じでしょうか。

 

「男子珈琲」は冴えない中年男性の悲哀をコミカルに描き、

「金魚珈琲」は青山を少し脇に回したポジションにして、

アケミの人生観を覗き見する作りに重点を置く。

どちらも以前と比べて異色ではありましたが、これはこれで楽しめました。

 

ただ、私としては、前者の作りも悪くないですが、

所々にクスッと笑える要素を入れてエピソードを充実させるよりかは、

やはり、思わず寄り添いたくなってしまうほろ苦い作りの方が、

1人でゆっくり見られそうな時間帯の本作に合っているのかな?という気もします。

 

青山を「兄貴」と呼んでいたぺい(磯村勇斗)との関係…

次回で明らかになるんでしょうかね。

そして、垣根(夏帆)の話に続きがあると知って、これまた嬉しい!

 

 

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