レンアイ漫画家 10話 感想|ハッピーエンドになるって信じてる!

 

f:id:rincoro_ht:20210409000213p:plain

 

何やってんのよ早瀬(竜星涼)…

なんで肝心な時にストーカー辞めてんのよ…

「主人公が弱っている時に駆けつける恋のライバル」という王道のくだりを

ここまで待ち望むなんて、滅多にない事ですよ(笑)

そして、下手な恋愛ドラマの最終回前だったら、あいこ(吉岡里帆)が歩き出した時に

車に轢かれて急展開!で視聴者を煽る形をとりそうなもんですが、それもなく、

物理的にも心理的にも2人の距離がどんどん空いてしまう所から来る切なさを純粋に描く。

もう…ひたすら胸が苦しいです。

「出来たあ!」と無邪気にはしゃぐあいこと

まんざらでもなさそうな表情を浮かべる清一郎(鈴木亮平)を返して欲しい(泣)

 

今までとは全く聞こえ方が違うように感じられる

主題歌とエピソードの重ね方も素晴らしかったですね。

他にも違う意味があるのだろうか?と思って

カタワレ…片割れという言葉調べてみたら、3種類の意味があって。

1 割れた器物などの一片。また、対になっているものの一方。「靴下の―を捜す」

2 一つのものから分かれたもの。分身。

「清をおれの―と思うからだ」〈漱石坊っちゃん

3 仲間の一人。「密輸団の―」

(goo辞書より) 

本作では、今まで1番を膨らませて"人生の相棒(シンメ)"の意味合いで

主題歌を使ってきた印象があるのですが、

今回だけは2番の意味に変えてきたように感じられました。

これはあくまでも私の想像に過ぎませんが、

「一つのものから分かれたもの」=「"両想いだった関係"を辞めてしまった2人」

とも解釈出来ませんか?

変換通りの"片割れ"だと、"割"という漢字から「ガラスが割れる」といった

ネガティブなイメージ(?)が付きやすそうだから、

いろんな意味を含ませるためにあえて"カタワレ"と表記したのか…と

ちょっと感動してしまったのです。

 

こうなったら良いな…という理想や憧れを、登場人物に命を吹き込ませる形で

漫画に落とし込む事を生業としてきた漫画家が、

現実に満足した途端書けなくなってしまった描写もリアルでした。

私も小さい頃買っていた某少女漫画雑誌で、とある作者さんの休載のお知らせがあり、

その時は「病気にかかってしまったのかなぁ」と思っていたのですが、

実際はこんなに深刻な理由で休みを取らざるを得ない方が圧倒的に多いのだろう…と

考えさせられてしまいました。

 

清一郎が恋愛をしている相手があいこなのと同じで、

ファンも刈部まりあ様の描く『銀河天使』に恋愛しているんですよね。

向後(片岡愛之助)ではなく、

可憐(木南晴夏)が「まりあ様を返して」っていうのも…なんか分かります。

代表者として、ファンの総意を背負った言葉でもありますから。

 

でも、鬼気迫った表情で再び漫画を描き始めた清一郎が「俺は漫画家だ!」と吠えた理由は、

あいこへの想いを断ち切るためではなく、

"呪い"を断ち切れなかった不甲斐なさや悔しさから来たんじゃないかと信じています。

彼はもう一度、漫画家である自分と戦おうとしている。

 

この手のドラマならハッピーエンドで終わるだろうから、

彼の気持ちもいつかはあいこに届くはずですが…

次回予告は一体どういう事なのか(笑)

まぁ、新展開を盛り込み過ぎて、最後の方が駆け足気味になって

残り数分で急に寄りを戻す…なんて流れじゃなければ良いです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする