桜の塔 9話(最終回) 感想|正義とは何かはこっちが聞きたい

 

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「これで…サッチョウの悪魔は死んだ」「おかえり、漣」

ごめん。ちょっとポエミーがかってて、本気で何言ってんだと思ってしまった(笑)

「正義とは」「警察とは」に結論を見いだした人が

大切に思ってきた幼馴染を撃とうとするのは矛盾している。

正義以前に、それはもはや犯罪でしょ。

漣(玉木宏)に取り憑いている悪魔を浄化させたいんだったら

逮捕する事が"人を助ける警察"としての正しい在り方じゃないんですかね?

たまたま父がいなかったから良いけどさ…

実家で殺害未遂なんて起こしたら…かなりショック大きいと思いますよ?

 

そんな彼女だけでなく、漣の言う正義感が何なのかもよく分からずじまいでした。

だって、千堂(椎名桔平)、倒せてないじゃん。

警察界の膿、晴らせてないじゃん(苦笑)

私が本作で一番見たかったのは、誇らしげな表情を浮かべながら

ラストで警視総監の座席に座る漣の姿だったけれども、それもなし。

千堂だけでなく、吉永(光石研)も何事もなかったかのように楽しそうにお酒を飲んでいる。

登場人物のほとんどは普通の生活を送れているという

あまりにもハッピーエンドな最終回に…正直拍子抜けです(滝汗)

これなら、途中から思い描いていた

「目的を全うした主人公が優愛(仲里依紗)に刺される」展開の方が

まだマシだったかもしれませんね。

優愛がただただ不幸でしかなくて気の毒。

続編をやるために、あえてやんわりと終わらせたんでしょうか?

 

「5年の沈黙を続けた理由」とやらも、

放送から約30分間は、まるでワンシチュエーションドラマかと言わんばかりに

同じ場所でず〜っと説明台詞で明かしただけなので、冗長気味な感じは否めず…。

それに、恋人の心を支配して操るという、人として最低な事をしているのもあって、

亡き父を想って出る言葉にもイマイチ共感出来ませんでした。

 

何と言うかなぁ…元々「警察界を本来の姿に戻すという強い意志を持った主人公が、

憎き上司を引き摺り下ろす形で警視総監の座に上り詰めようとする」

物語を描くつもりで"出世バトル"と銘打ったのでしょうが、

途中からその「憎き上司を引き摺り下ろす」部分を誇張し過ぎて

いつの間にか"復讐ドラマ"風味に変わってしまった事が

本作の最大の痛手だったんだと思います。

本作が向かうべきゴールと、脚本家が膨らませようとしている所にズレが生じて、

気づいたら収拾がつかなくなってしまった…と言った方が分かりやすいですかね。

 

そして、余計なお世話ですが、

玉木宏さんは迂闊で復讐心に燃えている役じゃなくて、

椎名桔平さんのようなヒール役もいつか見てみたいな…とも思ったのでした。

 

 

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