ながら見してた時もありましたけど、やっと終わったか……というのが率直な感想。
坂口健太郎さん目当てによく完走出来たと自分でも思いますw
宇宙人並みに意思疎通がとれない百瀬(坂口健太郎)と、
ただひたすら面倒臭い明葉(清野菜名)による
コミュニケーションすれ違い劇を延々と見せられてきた印象が強く残る作品でした。
もう少し噛み砕いて書くとするなら…仲直りするまでの"繋ぎ"として、
美晴のドッペルゲンガーだとか、
前回の偶然会った審査員に土下座して心を入れ替えてもらうだとか、
キスで強引にロマンチックな雰囲気にしようとする所だとか。
ドラマの世界でしか成立し得ない非現実かつ予定調和な展開を盛り込む形で、
1つの"モヤモヤ"をまるまる1時間引っ張るという
ワンパターンな話が多かったと表現した方が分かりやすいのかな。
「2人が両思いになってから」の話を本当にやりたかったんだとしたら、
今回の内容だって本来は6,7話辺りが妥当なのに…。
少し拗れたと思ったらすぐに意見共有する
「着飾る恋」の2人の清々しさに懐かしささえ感じました(苦笑)
最終回になっても、百瀬は自分で何でもかんでも決めちゃうし、
明葉は仕事面で、あの先生に見放された時と同じ上の空状態になっているし。
何度も何度も目の前の試練(?)を乗り越えてきた割には
2人の人間的な成長が実感しづらかったのも、
好意を持って見られなかった原因の1つかもしれません。
急な"結婚観"もなぁ…「いろんな夫婦の形があって良い」なんてモノローグで
良い感じにまとめて、何の脈絡もなくいろんな登場人物をバタバタとくっつけて
カップル成立を匂わせる終盤のくだりをやるくらいだったら、
2人の描写に時間を割いて欲しかったですね。
さっきまで「勝手に決めるな!」って言ってた人が、
「また判を捺してみたら良いんじゃないですか?」って軽く受け流しているのも
考えが変わり過ぎていて違和感があるし。
あいみょんさんの主題歌とイルミネーションの力でもカバーし切れないでしょ…あれは(汗)
っていうか、「感動のフィナーレ」の舞台が
住宅街に飾ってある木というショボさもねぇ。
まぁ、2人が過ごした思い出の場所だと考えたら良いとしても…
ライトアップされたタイミングが、まるで空気を読んでくれていたかのようで
何だか可笑しかったのは私だけでしょうか(笑)
うーん、リタイアもいくつかしているからあまり説得力はないだろうし、
良さげな作品もありましたが、
この枠の作品を見ていて思うのは、もうネタ切れなんじゃないかなぁって。
「ラブコメ+お仕事パート」のフォーマット、
話題に上がりやすいキャスティングだけで押し通していくには、その2つに縛られ過ぎていて
ここ最近は雑な仕上がりになっている気がしてなりません。
こうなってしまった発端は恐らく「恋つづ」のヒットにあると考えています。
この枠で再び面白い作品が生まれるには、
その作品がヒットしたから設定や展開もそれに倣おう…という
呪縛から逃れるしかないんでしょうね。
さて、来期の作品はその兆しとなるのかどうか。
初回も始まっていない段階なので何とも言えませんが、
今の所は、火10枠らしいライトな雰囲気と、岡田脚本らしいキャラ造形と作風で
半分ずつ良いとこどりしているな〜という印象はあります。
火曜日はもう1本しかドラマがないので…面白くなって下さい!頼みます!!(切実)
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