2022年01月一覧

恋せぬふたり 2話 感想|2話にしていきなり家族と衝突!

 

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見方が分かってきた感じかなぁ…。

前回で言及があった「恋愛には興味はないが、1人でいるのは寂しい」が

まさしく軸となっている物語。

家族や友達との単なるルームシェアではなく、

お互いがアロマンティック・アセクシュアルの人間であると認識した上で、

果たして、家族…いや、"味方"のような心地良い関係が作れるのか?を

実験的に描く作品なのかもしれませんね。

その上で、照らし合わせて描かれるのは

「男性との付き合いには恋が芽生える」を前提とした人間関係なんでしょう。

 

例えば、今回の場合は、両親と妹夫婦とのやり取りが描かれました。

前回はアロマアセクじゃなくても嫌悪感を覚えるような人物設定で不自然さがありましたが、

今回に関しては無理がなかったです。

妹の旦那は余計な口を挟み過ぎ感は否めませんが…

中々恋人が出来ないまま長年実家に暮らして居る姉を心配していた妹、

特に両親に至っては、長年手をかけて面倒を見てきた経験があるからか

「娘の事は分かっている"つもり"」でいる事を考慮すれば、

自分の出来事かのように喜んで、2人を囃し立てるのも頷けるんです。

それに、最初は付き合っている設定で通していたのが、急に嘘だとバラされて

(世間にとっては)訳の分からないカタカナ用語を並べ立てられたら、

混乱して思いがけない言葉を吐いてしまうのかもしれません。

 

そして、この一連の様子を見て気づかされたのは、

この両親や妹夫婦のように、私たちの周りにも、

現実生活で気持ちを思いっきり口にしていないだけで

同じ価値観の人が身近にいるんじゃないか…という事。

実際に、本作ほどではないですが、両親からは「孫が欲しいな〜」なんて

冗談っぽく言われた事はありました(結婚願望は一応あるので、私は嫌ではありませんが)。

今の世代ならまだしも、親世代なら子供の幸せ=結婚を願うのが

必然とも言えるんでしょうね。

 

この実体験も加えて、「人のふり見て我がふり直せ」じゃないですが、

周りにはこんな風に感じている人がいて、こんな考えの人がいるのだ…という事を

俯瞰的に見て初めて考えさせられる面白さ(と例えるのも何ですが…)もあった気がします。

また、頭の中がぐしゃぐしゃになって、どうしようもなくなっているのが伝わる

岸井ゆきのさんの怒りの演技や、

冷静でいるようで、口を開けば徐々に闇を覗かせていく高橋一生さんの演技のお影もあって、

"自分たちと世間の認識のズレ"によるショックを追体験させられる点では、

視聴後に大きな余韻が残りました…。

 

最後に登場した新たな勘違い男も含めて、まだ気がかりな部分はあるにはあるんですが、

いろんな価値観を持つ人々を絡める事によって

現在における"夫婦"の在り方への問題提起をする意図も込めているんじゃないかなぁと。

そして、昨今のドラマではお馴染みと言えるであろう、

あえて"恋愛感情を育む過程の1つ"である同棲を2人にさせる展開で、

「愛するとは?」を愛"抜き"で描こうとしているようにも見えます。

 

同じアロマアセクでも、アンケートの結果で

また考えの違いが浮き彫りになりそうで…

結末よりかは"結末に至るまでの紆余曲折"に興味がある私としては

次回を早く見たい気持ちが高まりました。

それに、2話の段階で、物語の核心となる両親との対立エピソードを持ってくる辺り、

意外性もあって目が離せませんね。

 

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しもべえ 3話 感想|みんなの心にしもべえが…ってやつですね。

 

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やっぱり、本作って回を重ねるごとに、ちょっとした発見があるんですよねぇ。

 

作品概要、そして前回までの内容を見る限りだと、

しもべえ(安田顕)の助けを受けてユリナ(白石聖)も自信を持ち、強くなっていく…という

いわゆる2人が軸になっている話だと思い込んでいたので、

今回の展開は風変わりな感じが途中までしていたんですが。

なるほど…ユリナがスマホアプリでいつでも呼びだすほど信頼しているように、

みんなの心にもしもべえが存在する…そんな"広がり"も見せていくお話になるんですね。

ただ純粋に笑える作品なはずなのに、同時にグッとくる熱さも感じさせるとは意外でした。

 

今回の場合だと、多田(内藤秀一郎)には自分自身を変えるきっかけを、

ユリナの母・康子(矢田亜希子)には人生に大きな影響を与えていく。

ユリナ以外の人物にも関わらせた事で、

この一見トリッキーな彼が、今後どんな形でいろんな人を巻き込んでいくんだろう?

それによって、どんなハプニングが生まれるんだろう?

という新たな見所も加わり、ますます次回が気になる内容に仕上がっていたと思います。

 

そして…展開自体は先が読めやすいベタさはあっても、

3話の段階で「しもべえがいないと成立しない」物語になっているのも凄いなぁと。

もちろん、それは安田顕さんの変顔と、言葉を発さない演技が大きいんですけど。

表情も登場の仕方も、解決方法も…

毎回違うものを見せてくれるので、そこも中々飽きさせないんです(笑)

ただ喧嘩で解決!って訳ではなく、録画した動画を誰かに送りつけるという

賢さも持ち合わせているのには笑わされました(その後の行為も含めてw)。

 

で、前回の感想に書いていた父親の件。

しもべえが父親ではない事は分かったんですが、ラストシーンで正体が何なのか

ぼんやりと見えてきた気がしますねぇ…。

シングルマザーっぽい描写なのは前から気になっていましたが、

亡くなったのではなく入院しているのかもしれませんね。

娘と妻が心配で、守りたい…という切実な想いが自分の魂を動かし、

しもべえに乗り移ったとか?

いずれにせよ、彼の正体がどう暴かれていくのかも楽しみです。

 

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妻、小学生になる。1話 感想|ママだ!と分からせる説得力よ…

 

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最愛の妻が小学生になる作品は見かけた事はないものの、

おじさんに生まれ変わるという設定ではよく見かけるこのパターン。

となると、妻だとは到底信じられないビジュアルになっている以上、

初回は"生きていた頃"の幸せな日常を存分に描き、

中盤辺りで小学生が妻であると分からせ、主人公にそう思わせるまでの話にし。

今度は主人公が娘を説得するまでの話を、次回で描くのが定番なイメージがありますが…

まさか、初回だけでそのどちらのエピソードも解決してしまうとは意外でした。

開始5分で妻の死を、アバンの段階で本作のコンセプトが何かを提示出来ていたのも含めて、

中々テンポの良い内容だったと思います。

 

そして、この手のドラマだと「妻が小学生になっている」と分からせるために、

終盤の自転車2人乗りのシーンのようなキャスト入れ替え演出を節々に施したり、

小学生のモノローグに妻の声を重ねたりしそうなものですが、

あえてそうしなかったのは、ひたすら親子で「本当に妻(ママ)なのか?」と訝しむ様子を

追体験させるため…だったんでしょうね。

個人的には、これが功を奏していた気がします。

堤真一さん、蒔田彩珠さん、そして朝ドラに幼少時代の主人公役として出演経験のある

毎田暖乃さんといった実力派の役者さんが揃っていれば、

妻の命が宿っている事、それが本当なのだと確信が持てる姿は

"演技だけ"でも見ていて伝わってきますし。

逆に、本作の設定がファンタジーなので、実際に上記の演出をしていれば

現実味を覚える視聴者も多く、世界観が壊れてしまっていたかもしれません。

ぱっと見は演技に頼っているようでも、実は意図が隠されている…

万理華(毎田暖乃)のスキンシップを受け、妻を重ねて心が浄化されていく時に

いつものシワやたるみがなくなり若返ったように見えた圭介(堤真一)のカットや、

生きる意味を見出した父娘の目に光を宿すなど、ライティングにも緻密さが感じられ、

演出部分でも好印象で見終える事が出来ました。

 

あとは、引っかかりがちな設定への配慮も抜かりないなぁ…と。

例えば、小学生の姿になって天上界から舞い降りたのではなく、

万理華としての記憶もありつつ、ある日突然「圭介の妻だ」と神から言い渡された事に

なっていたのには驚いて(笑)

それもあって、圭介や麻衣(蒔田彩珠)に1人で平気に会いに行ったり、

夜遅い時間帯でも自由に動き回れたりしているシーンには、親は心配しないの?

警察に捜索願でも出して探してるんじゃないの?というツッコミどころはあったものの…。

でも、小学生を持つ親なら、8時付近の時間であれば

子供の支度の世話をして早起きしているはずが、

万理華が家を出てから少し陰鬱そうな顔をして、ようやく起きてきたのを見る限りは、

少なからず、子育てが苦痛で現実逃避しているんだろうなぁ…とは何となく察せられます。

他には、不審者だと疑われそうな圭介の行動も、

(1〜3年なら分かるが)10年も経てば流石に前を向き始めているんじゃないかと思えそうな

圭介の心境もしっかり回収!

神から言い渡された件に関してはまだ言及はなかったですが、

そのうちメカニズムが分かる日が来るんでしょうね。

そして…新島家の再生物語であると同時に、白石家の再生物語にもなるのかも。

 

設定が設定なので、最終回には貴恵(石田ゆり子)としての記憶は消えて

普通の小学生になってしまう悲しいオチは読めますが、

良い意味でひょうきんな劇伴やSEのお陰もあって

コミカルとシリアスでバランスがとれている感じもし、最後まで興味深く見られそうです。

とにかく、まだまだ序章に過ぎませんが、

視聴予定の冬ドラマが出揃う最後の作品が本作で、

期待通りの出来になっていて良かった…の一言に尽きます!

 

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ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 3話 感想|そろそろ謎を1つ解明して欲しい

 

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今回の着地点は良かったですね。

「届けたい相手にしっかり届いてくれれば良い」というコンセプトを

視聴者に分かりやすく、印象に残りやすいように示せていた気がしました。

冷静に考えてみれば、口パクだと叩かれっぱなしで終わった

女子高生の立場は気の毒なものですが…

あくまでも、椛谷(野間口徹)と息子・涼太(大西利空)の親子関係や

椛谷の心境といった、「どうせ…」から始まる"偏見"を今回の軸として

物語を進めていた事を踏まえれば、納得行く結末になっていたと思います。

 

しかし、やっぱり…というのか、もどかしい所も出てきました。

ここ最近のドラマは展開が早いのもあって、真相を暴く本筋部分よりも

そろそろ縦軸方面のテンポを上げて欲しい気持ちが強くなってしまうんですよねぇ。

現状で言うと、瀬古(黒木華)を追っている笹目(筧一郎)や、

彼女に期待しているらしい仁和(安藤政信)の正体、

何やら彼女の事を理解していそうな黄実子(りょう)との関係性、

そしてもちろん、彼女の過去と…

時々挿入したは良いものの、怪しげに見せるだけで全く進展していないんです。

各々の登場人物の情報が未だに謎に包まれたままだから、

本来魅力的に映るはずの主人公も"何を考えているのかよく分からない"止まりで

終わっているのも事実。

 

ただ、前回は根津(溝端淳平)、今回は椛谷と、社員を1人ずつ掘り下げているお陰か

今回でようやく役割分担が明確になり、"チームで動いている"感じも見えてきて

少しずつ軌道修正されていっているし。

椛谷と瀬古に以前から接点があった事が判明したとなると…

回を重ねるごとにみんな"裏側"という名の何かがある…

いわゆる、芋づる式に分かって初めて

面白味が生まれるタイプの作品でもあるのかもしれませんね。

 

という訳で、淡い期待を寄せつつ、もう少し見ていこうと思います。

次回はやっと下馬(野村周平)の本領発揮(?)って事で、

中堅の立場に差し掛かりつつある彼から

どんな背景が浮かび上がってくるのか?にも注目していきたいです。

 

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となりのチカラ 1話 感想|優柔不断なのはよ〜く分かったから…

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ああ…本題に入るまでが長かった………。

私、分かりきっている事までわざわざ台詞に起こして

ひたすら語り続けるナレーション演出って苦手なんですよ…(汗)

本作の場合は、主人公が何か出来事に遭遇するシーン"だけ"に入れるんではなく、

本筋に関係のない所も含めて頻りに入れようとするから、

結果的に抑揚のない、単調な作りに見えてしまうし。

そして、主人公自体が元々大きくリアクションをとる性格でもないから、

ナレーションの口調の癖の方が目立って、

それで物語への没入感が薄まってしまうんですよねぇ。

チカラ(松本潤)がいかに優柔不断な人かは耳にタコが出来るほどよ〜く分かったので、

次回以降はもうちょっと抑えていただけるとありがたいです。

まぁ、気になったのはそこだけで…

 

本作、というか本作"も"、遊川さんらしい世界観で始まりましたね。

主人公を男性にし、優柔不断な性格である事をアピールして

変化を加えているつもりでも、フォーマット自体は基本的に同じ。

一生懸命だけどどこか欠けている主人公に心動かされた人々が、

今度は彼の欠けた部分を補っていくという…

今回もそんな感じで、彼の不器用な成長物語を見守る事になりそうです。

 

だから、解決方法がやんわりしていたのも納得出来るというのか(笑)

普通だったら、あれだけ声が聞こえていれば、警察に通報して終わりでしょうし。

私だったら、一回目と二回目の声を録音して

警察や児相に提出する形でしれっと通報する手も考えるかもしれません。

でも…それをしないで、もしも違っていて別のトラブルを生んだらどうしよう…とか迷った挙句、

まずは「いつも近くにいるからね」というささやかな優しさを残すのも

またリアルだなぁ…と思うんです。

彼は人の部屋にズカズカ入り過ぎですがw

実際、後で面倒な事になりたくなくて、スルーするか、動けずにいる人が多そうですしね。

好き嫌いは分かれそうでも、"日常生活あるある"と"見ている人に勇気を与える"…

その中間を貫いていくのかな?という気がします。

 

「ハケン占い師アタル」の当時の初回の感想を読み返してみたら、

話が進むのが遅い…解決法もそれで良いのん…?みたいな

似たような内容を書いていたので(笑)

初回は微妙でも、回を重ねるごとにまた良くなっていくパターンになるんでしょう…って事で、

温かい目でもう少し見てみます。

ありきたりな表現ですが、「小さな力がやがて大きな力になって自分に返ってくる」

展開になる事を期待します。

 

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ムチャブリ!わたしが社長になるなんて 2話 感想|ムチャブリ要素、どこ?

 

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ますます既視感漂う作りになって、

どこに特徴を見出して楽しめば良いのか分からなくなってしまいましたなぁ…。

 

前回は雛子(高畑充希)をいきなり新会社の社長に抜擢した事が

浅海(松田翔太)の"ムチャブリ"ではあった。

じゃあ、今回はどこらへんが"ムチャブリ"だったのか?

そこに尽きるんですよね。

いや…前回の続きの話と言えばその通りなんですが…

でも、そうしたらごく平凡なお仕事ドラマで終わってしまう訳で。

何というか、涼しい顔をした彼のムチャブリな提案を受けて、

思いっきり苦しそうな顔を浮かべながらも、それに雛子が何とか応えようとする…

その"置かれた状況"の対比の滑稽さが本作の見どころなんじゃないの?って思うんです。

 

例えば、今回のケースにもっとムチャブリっぽい印象を与えるなら、

競合他社の野上フーズにあえて浅海が関わっている事を視聴者に示して、

雛子に経営のノウハウを体験させる意図で同日オープンを企もうとするだとか。

あとは中盤…出来れば序盤の段階で登場させて、浅海が勝手に目標値と

それを達成出来なかった場合の対処を決めたり、

宣伝費も材料費も一切サポートしない旨を伝えたりなどして

無理難題を押し付ける展開にするとか。

話の流れに浅海を絡める事は、いくらでも出来たんじゃないかという気がします。

要は…本作の一番の面白味を生み出しているはずの彼の扱い方が中途半端なんですよね。

彼から発される言葉も、アドバイスともはっきりとれないし、

彼女の様子を他人事として面白がっている感じでもないし。

「私、この人の事、嫌いだわ〜!」の台詞通りにキャラが立っていれば良いんですが、

そう思っていた雛子も頭ぽんぽんくらいで動揺して、

この曖昧な状態でさらに恋愛展開も盛り込むって事は…今後は期待薄かもしれません。

 

最悪、お仕事ドラマ自体が楽しめれば良かったんですけど、

デジタル要素皆無で今時チラシだけで商売繁盛するのも

あまりにもファンタジーと言いますか…(苦笑)

料理を食べて涙をこぼした主婦がSNSで拡散した事にしておけば

まだマシだったと思います。

ターゲットは絞った?市場調査した?とか、

あくまでもライトに作るこの枠のカラーを考えれば

ツッコミを入れても意味ないでしょうから…

ずるずる見続ける前に、今回をもってリタイアさせていただきます。

 

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ファイトソング 2話 感想|丁寧さに好感が持てるなぁ…

 

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ひたすら、ひたすらじっくり描いているなぁ…という印象。

条件付きの契約恋愛を始めるトンデモ展開は、

火10枠を筆頭に ここ最近のラブコメでは多くなってきていますが、

そこに岡田脚本ならではの人物造形の愛らしさも相まって、

どちらの魅力も良いとこ取り出来ている作品に仕上がっていますね。

 

今回は、前回と合わせてプロローグ的な内容に。

人生に挫折し中々アクションを起こせないままでいた2人が、

新しい事=恋愛に挑戦してみようと決意するまでのお話でした。

次回から本格的に物語が動き、三角(四角)関係の変化も進展していく予感がさせられたので、

今回のテンポでまた作品への評価が分かれるかもしれませんが…

やっぱり、個人的にはこの丁寧さが心地良いです。

 

現実世界で考えたら、花枝(清原果耶)にも「この人なら落とせると思ったんでしょ」と

言われていたように、出会って間もない相手に恋愛を持ちかけるのは早々ない話ですし。

それからもめげずに花束を用意して待ち構えていたり、

お問い合わせコーナーに長文のラブレターを送ってきたり、

終いには花枝の家の近くまで花束を持ってやって来たりする芦田(間宮祥太朗)の行動は

かなりストーカーに近いです(笑)

他のラブコメだったら「間宮さんだから好きになるんでしょ!」って

ツッコんで終わりだったかもしれません。

 

しかし、そんな2人が付き合ってみるのにも納得出来たのは、

序盤で直美(稲森いずみ)が言っていた

「何にせよ、心が大きく動くってのは良い事なんだよ」という真理めいた台詞と、

幼少期から絶対泣かないと決めていた花枝の背景が描かれたのが

効いていたからなのではないかと思いました。

いや…この2つの導入部分がなければ、2人への共感度合いも大分違っていたと思います。

 

比較する表現になってしまってすみませんが、

私が火10枠のドラマのリタイア率が高いのってトンデモ展開の処理の仕方にあって、

良くも悪くもサクサク進んで行く話の流れに

置いてけぼりにされたままになる事が多かったからなんですよね。

トリッキーさを優先させる作品に限って、恋愛モノでは重要な

「なぜその人を好きになったのか」「なぜ付き合ってみる気になったのか」といった

気持ちの揺れ動きを共感させるように描こうとしないイメージ。

で、最悪、役者さんの顔の良さで脳内補完する…しかなくなる(苦笑)

前回の終盤でいきなり恋愛を持ちかける展開になって、

やっぱり従来の火10ドラマに寄って行ってしまうんじゃないかと不安視していましたが、

今回の内容を見る限りは、ベースには"その枠らしさ"はあっても、

本作の場合は 恋愛は人生の通過点にしか過ぎなくて。

あくまでもグレーで澱んでいた日常に"彩り"を取り戻すまでの変化を描いていく

物語になっていくんだろうな…と確信出来る内容になっていたのは安心させられました。

(そういう意味では、かつて好きだった「G線上のあなたと私」と近しいものがあるかも…)

 

となると、慎吾(菊池風磨)も含めて、

ストレートにどちらかと両想いで完結!とはならないのかもしれませんね。

音楽推しの世界観、そして花枝の目的は「思い出作り」である事を考えると…

結局、芦田との恋は期限内で終わってしまったけれども、

付き合った日々の中で作った彼の新曲が心の拠り所になっている…という

ラストもあり得るのかな?

いずれにせよ、2人が向かっていく"これから"が楽しみです。

 

最後に余談ですが、菊池風磨さんのピエロ的な演技も、

花枝や芦田と対比をとっている感じがあって良いですね。

滑稽なキャラであるのと反比例して、切なさも増していく姿が印象的。

あとは藤原さくらさん!

調べた所、本作の前に出演されていた作品が4年ぶりとの事だったんですけど、

もっと演技の仕事して欲しい…なんて思ってしまいました。凄く安定感があります。

感覚が器用なお方なんでしょうねぇ。

 

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ドクターホワイト 1話 感想|手術しない医療ドラマの描き方って難しいよね…

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うーん…「記憶喪失の謎の女性が病気を見抜く医療ミステリー」を強調して

従来の医療ドラマと差別化を図ろうとしている感じでしたが…

結果的には、"いつもの"状態に落ち着いてしまっているんですよね。

前クールでは診察眼に長けた医者もいれば、人の痛みが見える医者もいて、

「私、失敗しないので」と堂々と言い張る医者もいて。

そんな"特殊な能力・技量を持った主人公"が活躍する医療ドラマを散々見てきた訳で、

何というか、本作だからこその…という特徴が掴みづらいんです。

素人があれこれ言っておいて、

じゃあ、あなただったらどうするの?と聞かれそうな所ですが…

個人的には、展開次第で見映えが変わるのかなぁと思ってます。

 

もう少し噛み砕いて言うと、主人公を超能力者に設定すると

周りの医者を下げて描きがちなんですよね。この手のドラマって。

医者が診断した病気が誤診だと判明して、代わりに主人公が手柄を取っていって

「主人公凄い!」「無事に完治して良かった!」でハッピーエンド…の

ワンパターンで終わってしまうのが勿体ない。

で…そういう時に限って、主人公を立てようとするあまりに

周りの医者の仕事っぷりをきちんと描かない事が多い。

本作の場合だと、何かをしている"風"に描いているつもりなんですが、

実際は会話劇ばかりで、ほぼ医者らしい仕事をしていない印象がありました。

そもそも、晴汝(岡崎紗絵)が普段野菜しかとらない生活を送っていて、

井戸の水を飲んでいる事が原因だなんて、

診察した時点で分かるんじゃないのかな?という引っかかりが…。

 

難しい所ですけど…前半の段階で、医者たちの腕前が良い事をある程度描いて、

複数の可能性があって診断しづらい病気を抱える患者を前にして

初めて主人公の凄さを伝える緩急ある展開にするとか。

あとは、医者が事前に診断して、原因不明となった原因だけを

主人公に探してもらうといった形で連携をとる場面を増やすとかすれば、

既視感満載の展開で終わらずに済む気がします。

 

そして、演出面で言えば…こちらはこちらで

原作にある台詞をそのまま持ってきた感じがして、映像に面白味がないんですよねぇ。

とにかく浜辺美波さんを可愛く撮ろう!

という熱量だけが伝わって来るというのか。

上手く言えませんが、カメラワークの切り替えや劇伴を入れるタイミングで

工夫するなどして、もうちょっとメリハリが欲しい所です。

このままでは、彼女目当てのファンが見るドラマになってしまいかねないような…?

 

外見は違えど、「淡々と喋る変わり者の主人公」という意味では

今期のフジドラマの月9とも木10とも被っていますね。

そこも新鮮味がイマイチ感じられない原因だと思います。

(まさか、打ち合わせしていないなんて言わないよね…?)

という事で、内容自体は可もなく不可もなくなんですが、

既に前時間の「ミステリと言う勿れ」の感想継続は決まっていますし、

わざわざ別の曜日の時間を割いてまで書きたい気持ちにはさせられなかったので、

次回以降は視聴のみで楽しむ予定です。

 

最後に…箸はちゃんと持てるんだ!!(笑)

 

 

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ミステリと言う勿れ 2話 感想|カウンセラーと言う勿れの状態に?

 

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まさか…とは思いましたけど、やっぱり今回で終わらないんですね。

個人的には、前半がテンポ良く進んでいた割に、

後半の展開にはちょっと冗長感を覚えてしまいました。

いや、お話自体、個性的な登場人物を揃えていて、

舞台も洋館での集会という王道の洋画ミステリーらしい内容になっている事を考えれば、

前後編にするのも妥当なんですが…

本作の場合、初回の約1/3を使って2話のエピソードを既に進めていたので、

まだ引っ張るのかと思えてしまって…(汗)

次回で掘り下げるべき事柄がどれくらい残っているのか分かりませんが、

今回でしっかり完結させて欲しかったという気持ちが強かったです。

 

そして、今回の内容を見ていて引っかかる部分も出てきました。

1つ目は、主人公の活かし方です。この方向性で合ってるの?って。

前回の感想で「藪への星座の意味のくだりで感動を後押しするような劇伴が流れるだとか…」

と書きましたが、良い話風に見せようとする点では

月9ドラマの悪い所が目立ってしまったかな〜…という気がしています。

 

整(菅田将暉)は本来、善人でも悪人でもないし、もちろん、誰かの相談役や救世主でもない。

多くの欠点を抱えた1人の人間なんですよね。

私が前回を見て面白く感じたのって、そんな彼が投げかける考え方や持論の独特さ、

そこから事件の手がかり…終いには真相までも見つけ出してしまう意外性にあって、

何も、他人の苦しみをヒアリングして救うカウンセラーもどきの部分にはないんです。

何というか…彼を"人情のアイテム"として使って

お涙頂戴に持って行こうとしていないか?と思えてなりませんでした。

本作は単なる「感動物語」ではなく、「とある1人の男性の物語」であるはずで。

そこをきちんと押さえておかないと…作品の良さが失われてしまうのではないでしょうか。

 

で、2つ目は、多くの視聴者が感じているであろう音効のセンスのなさ

率直に言って、主題歌をかけるタイミングが不自然です(苦笑)

ただでさえ1人1人の悩みを「片付けている」感覚を覚えてしまっているのに、

まだ山場とも言えないタイミングで、しかもまだ言及していない登場人物がいる段階で

音量大きめに主題歌をかけられたりなんかしたら…

「ああ…まだ辛い話が続くんだなぁ…」なんて胃もたれを起こしてしまうのも

無理はありません。

まぁ、劇伴に関しては前回もそうでしたが、工夫がないんですよね。

音量大きめだったとしても、途中でカットする形で緊迫感を一気に生み出すとか、

徐々に音量を上げていく形で登場人物の感情の変化とリンクさせるだとか、

何かしらの意図が伝わってくる演出だったら良いんですけど、本作はとことん"流しっぱ"。

だから邪魔臭く感じるんだと思います。

劇伴の入れ方、音量で物語の世界観への集中力を削いでしまっているので、

本当に、切実に…そこは軌道修正していただきたいです。

 

という訳で、個人的には、今回は前回ほどにはハマれませんでした…。

しかし、整の言葉にはクスッとさせられる事が多くて惹かれるし、

まだまだ好意的には見ているので、次回に期待します。

 

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kimama-freedays.ddns.net

 

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DCU 1話 感想|水から離れている事は確か。

 

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劇中ではDCUは「海上保安庁に新設された組織」という説明があったから、

海上保安庁について調べてみたら、こんな仕事をしているらしい…

海上保安庁は、日本の行政機関のひとつ。

海上における人命・財産の保護、法律違反の予防・捜査・鎮圧を任務とする

国土交通省の外局である。(Wikipediaより引用)

となると、DCU自体は「海上保安庁の仕事である"捜査"に特化した組織」と

解釈しておけば良いらしい。

 

まぁ、なぜ調べたのかというと、海上保安庁については漠然としたイメージを持っているだけで

よく知らない…っていうのもあるんですが、

単純に言って、刑事との違いが分かりづらかったからなんですよね。

肝心の潜水捜査シーンは「手がかりを探す」のではなく

「本当に現場に落ちているのか」を確認する程度のもので、

それ以外は全体的に陸での捜査が多く、ベタな2時間刑事ドラマを見ているようで…

別の例えをすれば…刑事が"海底で捜査する"権限も持ってしまっているって感じ。

わざわざ海上保安庁を舞台にした理由付けが弱い気がしました。

実際の仕事に寄せて作られているのかもしれませんが、

初回ではまず、刑事と海上保安庁の違いを明確にして

視聴者に理解させる必要があったと思います。

例えば…「手段を選ばない」と言うのなら、某取調ドラマの某食べ物コンビみたいに、

清水(山崎育三郎)含めた捜査一課の面々を巻き込んで

連携をとる描写にしてみても良かったんじゃないですかね?

 

内容自体も、85分内で処理するには情報が多くて、頭に入りづらかったです。

お陰で、事件捜査パートは"何となく"の感覚で話の流れを掴むしかなく…

2つの職業の差別化すら出来ていないのに、

瀬能(横浜流星)が新名(阿部寛)をスパイだと確信するくだりを入れるのは欲張り過ぎ。

せめて、冒頭では「新名に助けられた少年時代」だけを強調して、

ラストで新名らしき人物(肩から下を映す形で)が誰かを落としているシーンを流して

「もしかして…?」と疑惑を持たせる程度で十分だったでしょう。

 

演出に関しても、ハリウッドとの共同制作を押した割には

いつもの池井戸作品風の日曜劇場らしい印象を覚えましたし。

劇伴も今期あるあるなのか(?)、壮大な世界観に見せようとするあまりに

音量が大きく聞こえて、ごちゃごちゃしていた気がします。

あと、役者さんについてはポジティブな事しか基本書きたくないんですが…

あえてお名前を伏せるとすると、

上品な装いが公安の陰湿な雰囲気と合っていなかったような…?(これは人物設定が原因)

 

「TOKYO MER」が海に置き換わった話だと思い込んでいた分、

主人公がよくある熱血ヒーローで終わらないのは斬新で、

15年前の真相に興味を抱かせるような内容だったので次回以降も見てみますが…

少なからず、次回以降への期待を書くとするなら…

本作にしかない特性をもっと活かして欲しい…に尽きますね。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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