ドクターホワイト 1話 感想|手術しない医療ドラマの描き方って難しいよね…

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うーん…「記憶喪失の謎の女性が病気を見抜く医療ミステリー」を強調して

従来の医療ドラマと差別化を図ろうとしている感じでしたが…

結果的には、"いつもの"状態に落ち着いてしまっているんですよね。

前クールでは診察眼に長けた医者もいれば、人の痛みが見える医者もいて、

「私、失敗しないので」と堂々と言い張る医者もいて。

そんな"特殊な能力・技量を持った主人公"が活躍する医療ドラマを散々見てきた訳で、

何というか、本作だからこその…という特徴が掴みづらいんです。

素人があれこれ言っておいて、

じゃあ、あなただったらどうするの?と聞かれそうな所ですが…

個人的には、展開次第で見映えが変わるのかなぁと思ってます。

 

もう少し噛み砕いて言うと、主人公を超能力者に設定すると

周りの医者を下げて描きがちなんですよね。この手のドラマって。

医者が診断した病気が誤診だと判明して、代わりに主人公が手柄を取っていって

「主人公凄い!」「無事に完治して良かった!」でハッピーエンド…の

ワンパターンで終わってしまうのが勿体ない。

で…そういう時に限って、主人公を立てようとするあまりに

周りの医者の仕事っぷりをきちんと描かない事が多い。

本作の場合だと、何かをしている"風"に描いているつもりなんですが、

実際は会話劇ばかりで、ほぼ医者らしい仕事をしていない印象がありました。

そもそも、晴汝(岡崎紗絵)が普段野菜しかとらない生活を送っていて、

井戸の水を飲んでいる事が原因だなんて、

診察した時点で分かるんじゃないのかな?という引っかかりが…。

 

難しい所ですけど…前半の段階で、医者たちの腕前が良い事をある程度描いて、

複数の可能性があって診断しづらい病気を抱える患者を前にして

初めて主人公の凄さを伝える緩急ある展開にするとか。

あとは、医者が事前に診断して、原因不明となった原因だけを

主人公に探してもらうといった形で連携をとる場面を増やすとかすれば、

既視感満載の展開で終わらずに済む気がします。

 

そして、演出面で言えば…こちらはこちらで

原作にある台詞をそのまま持ってきた感じがして、映像に面白味がないんですよねぇ。

とにかく浜辺美波さんを可愛く撮ろう!

という熱量だけが伝わって来るというのか。

上手く言えませんが、カメラワークの切り替えや劇伴を入れるタイミングで

工夫するなどして、もうちょっとメリハリが欲しい所です。

このままでは、彼女目当てのファンが見るドラマになってしまいかねないような…?

 

外見は違えど、「淡々と喋る変わり者の主人公」という意味では

今期のフジドラマの月9とも木10とも被っていますね。

そこも新鮮味がイマイチ感じられない原因だと思います。

(まさか、打ち合わせしていないなんて言わないよね…?)

という事で、内容自体は可もなく不可もなくなんですが、

既に前時間の「ミステリと言う勿れ」の感想継続は決まっていますし、

わざわざ別の曜日の時間を割いてまで書きたい気持ちにはさせられなかったので、

次回以降は視聴のみで楽しむ予定です。

 

最後に…箸はちゃんと持てるんだ!!(笑)

 

 

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