うーん…後出しじゃんけんが酷いなぁ。
最初にそう感じたのが、序盤で志村(高橋一生)が少年院に聞き込み調査をしに行ったシーン。
前回も今回も、彼が捜査に入れてもらえない立場で
かつどんな手段も厭わないタイプの人間として描かれていたので、
てっきり独断で動いたと解釈していたんですけど、
20分過ぎの猿渡(桐谷健太)の台詞「少年院に行ったのはインビジブルの指示ですか?」で
ようやく彼が単独行動した理由が分かるという…(汗)
何と言うか本作って、真剣に見ているのにもかかわらず
「志村はなんで動いてるの?」「なんでこうなったの?」など
話の流れがたまに理解出来ない時があるんですよね。
キリコ(柴咲コウ)が彼に情報を提示したシーンを、別に分かりやすく盛り込まなくても良いし。
後出しじゃんけんによる見せ方が全くダメとは言っていません。
けれども、志村にしか情報提供はしなくて、"コンビ"を描く作品なのであれば、
「?」という引っかかりを覚えさせるようなキリコの思わせぶりな台詞や
何かやったと分からせる演出、
そして、盗聴器を使っているのなら、遠隔操作で志村に指示する形で
"2人の連携"を映像やカメラワークの切り替えで見せるだけでも大分違う気がしています。
本当もう…前回の爆破事件の時に、中国人の名前を使ってホテルに宿泊したとか、
その際に使ったアカウントが今回でもYチューバーと関係しているとか、
存在しない組織名だったとか、事件の発端を全部台詞でバーッと説明されても
すぐに頭に入ってきませんって(汗)←後で録画で確認しました…
思わせぶりな演出をやる事でそれが初めて"伏線"となり、
後出しじゃんけんをやって"回収"の構成が出来上がるのに。
なんでもっとフラグを立てようとしないのか…不思議な限りです。
そして、犯罪コーディネーターをドラマで扱うのが初めてだからか、
その職業であるキリコを上手く活かせていない勿体なさを強く覚えています。
志村が「お前が回りくどく情報を小出しにするせいで、捜査が後手に回ってる」
と言っていたけれども、まさにこの台詞が彼女の存在意義の弱さを物語っているんですよねぇ…。
だって、徐々に明かされる新情報が、チームが調べ続けていれば
そのうち手がかりとして出てくるようなレベルに収まってしまっている上に、
被疑者との関係性も警察が特定してしまっているから。
それなら、わざわざ犯罪コーディネーターという特殊な設定を入れなくても、
頭の優れた刑事が活躍する刑事モノでも成立するじゃん?って話に落ち着く訳で。
前回はまだ存在意義がないとは感じなかったんですが…
キリコがいなければこの事件は解決しなかったと納得させられるくらい、
出番を増やしても良いと思います。
肝心の事件パートにしてもなぁ…
ゲストの配役自体が…なのはもちろんですけど、
子供たちの支援をしている事が判明した時点で犯人だと分かってしまうのも、
謎解きとしては捻りがないと言うか。
その上、前回も今回も爆弾を使ってド派手に見せるという同じパターン。
このままでは、高橋一生さんと柴咲コウさんのお2人の再共演と、目に見えるきわどい演出…
言わば、見かけ倒しで終わってしまいそうで心配でなりません(汗)
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