若い頃に可愛かった人がおじさんになると、みんな可愛くなくなってくる決まりなの…
社長(きたろう)の最後の間抜けな表情した写真が
年老いていく悲しさを物語っている…(泣)っていうのは置いといて。
いや〜…なんかもう、2話にして康介(山田涼介)と和泉(芳根京子)が
愛らしくて堪らんですなぁ。
見かけ以上に、お互いが自分自身の良さに気づけていないポンコツ具合が可愛い。
後輩に仕事を奪われても嫌な顔せず、むしろ鼓舞してくれる心の広さなんて
中々持ち合わせられないと思うし。
ラブホテルに泊まったなんて正直に言わなければ良いものを、
和泉の事を想って大人の対応をする所も(でも車中泊の方が危険だとは思うけどw)。
宿泊代も払わずスリッパだけもらいに行くという躊躇しがちな事を
怪我した彼女のためにしてくれる所も。
徹夜して通りかかる車を待っていた所も…無意識に出る行為何もかもが紳士。
人が出来過ぎているくらいなのに、本人は可愛い以外に何もないと卑下するばかりで、
どうやって可愛いを持続させようかをひたすら考えている
アンバランスさがまた可笑しいんですよね。
そして…唯一彼の良さに気づいてあげられそうな立場にいるのが和泉。
でも、感情の処理の仕方が不器用なので、
他の人だったら「これが恋…?」と自覚しそうなものを、
どこから来ているのか分からないけど何だか笑みがこぼれちゃうな〜…
何だか放っておけないな〜…くらいに思っていそうな様子でいるのも彼女らしい。
視聴前は当て書きの印象が強かったですけど、
可愛いしか取り柄がないと思い込んでいる主人公と
感情をめったに出さないロボット女子の設定、
機微な心情変化の積み重ねを表現していくには最適な組み合わせかもしれません。
というか、2人が正反対の性格で鈍感だからこそ、
自分では気づけなかった"何か"を相手とのやり取りで知って、
絶望的な状態にいた所を救われた感覚を覚えて、初めて惹かれ合っていく…
という過程を丁寧に描いていると思います。
私が初回の感想で
「内面を磨く大切さ、良い歳のとり方とは何か?を学んでいく…」と書いたように、
やはり、自分自身を見つめ直していく旅でもあるんでしょう…本作って。
そういう意味では、誰にでも生涯当てはまる普遍的なテーマというか。
だから惹きつけられるんじゃないかなぁと。
また、ラブコメだからとあざとい演出に頼らない作りも好感が持てますね。
"キュンムズ"がキャッチコピーなので少々構えていた部分もありましたが、
初回と今回で誠実な雰囲気が保たれているとなると、これからも安心して見守れそうです。
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