忍者に結婚は難しい 1話 感想|悟郎に結婚は難しい…では?

 

 

今期の木曜ドラマはどちらもコメディ。

前時間の「警視庁アウトサイダー」は情報を詰め込み過ぎでしたけど…

こちらは間延びしていたのかなぁと。

 

基本は「夫婦生活あるある」が描かれていくので、物語が動き出すのは26分過ぎ。

でも、こんな依頼が来ましたよっていうのを先見せしただけで、

本作もとい原作の面白味である

「裏の顔は忍者(の末裔)」という設定を使ってのエピソードは

放送終了約10分前になってからようやく描かれるという遅さ。

 

泥棒一家と警察一家の禁断の恋愛を描いた「ルパンの娘」原作者の最新作である事。

裏の顔は伊賀忍者甲賀忍者の末裔で、それをお互いに隠しながら生活している事。

そして、2人に特殊任務が出されて、今も遂行し続けている事。

既にこれらの事前情報を入手していたから、

忍者パートについ期待を寄せてしまっていたんでしょうね。

菜々緒さんの本格アクションはまだか…

ダメ夫なのが演技だったと判明する(いや演技であって欲しいけど)

悟郎(鈴木伸之)のキレの良い一面はいつ来るのか…

そんな"ギャップ"を楽しみにしていたのに、あまりにも二面性を見せてくれないものだから、

見ながら体を伸ばすくらいには、少々退屈に感じてしまいました。

 

同時に、見れば見るほど「ルパンの娘」が恋しくなってしまいましたね。

本作の言う「忍者」は、定番の忍びの格好もしなければ

水とんの術もやらないそうなんですが、

豪華かつシュールなベロア製の泥棒スーツがあったように、

本作でもやっぱりそういったキャッチーで古典的な笑いが欲しかったなぁと思いますし。

日常生活をベースに物語を展開していくのだとしたら、

悟郎で言えば、郵便物(封筒)を各住宅のポストに異常な速さで入れて

一番の実績を残している人物であるように描くとか、

蛍(菜々緒)で言えば、早起き設定を活かして、"隠みの術"風に

近隣住民同士の噂を通して密かに情報を入手していく様子を描くとか、

あとは何でしょう…お風呂でついつい長く潜ってしまうとか?

普通を装っているはずが、忍者の癖が時々無意識に出てしまう…という所を

もっと強調すれば、コメディとしてクスッと笑える仕上がりになったのかもしれません。

 

初回の感じだと「夫婦生活あるある」以前に、

悟郎に同情出来る要素が見当たらないほど、とことんダメ人間に描かれているのも、

全体に漂う中途半端さを加速させてしまっている気がするんですよね。

あとは、忍者パートを引っ張ると、ミステリアスを変に印象づけてしまうので、

1話完結型で「伊賀忍者vs甲賀忍者の攻防戦」にこだわるのが

見やすさに繋がってくるのかなぁと。

 

木曜日、どちらも設定を活かしきれていない惜しさを感じるだけに

頑張って欲しいんですけどね…

どちらかと言うと、本作の方が感想執筆が危うい気がしております。

 

あ…でも、「知ってるワイフ」のコラボは唯一楽しかったです。

演出家の土方政人さんと、プロデューサーの貸川聡子さんだからこそ実現出来たネタですね。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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