PJ 〜航空救難団〜 8話 感想|沢井の父を救えなかった後悔を描くなら…

 

 

まず初めに、私は気分屋だとは自覚しており、

先週では感動的に映っていても、新たなエピソードが追加されると

「あれ?」と思う事は時々あります。

(遅れてしまった前回の感想は、土曜日には出来上がっていたとだけ報告しておきます…)

それを前提にして今回の感想を書くとするなら…

あれ?もしかして、仁科(濱田岳)を死なせる展開にしなくても良かったんじゃない?

思えてしまったのでした。

 

具体的に言えば…

雪山での自然災害が悪化し、基地に戻るしかないという状況の中で、

意識朦朧とした沢井(幼少期:前田勝乃心)が「お父さん、ごめん…」と呟くのを聞いて、

宇佐美(内野聖陽)自身も父の事で後悔を抱えていたために、

10分捜索させてくれと申し出た。

これは、土砂が酷くなってきた頃に、学校から子供の声が聞こえてきたので、

自身の希望で1人で捜索しに行った仁科と被りますし。

「結果が全てだ」「出動から救出まで1つ1つの動作に無駄はなかったか?」

「自然に理不尽さに、日々の備えを怠っていなかったか?」などの反省文が書かれた日記は、

前回で訓練生たちに、1秒でも早く時間を稼ぐ意味を熱弁していたシーンと重なります。

 

仁科の死が描かれた、しかもそれが前回の内容だっただけに、

なぜ似たような描写を続けて放送したのか…

死を引きずっての"後悔"を描くなら、

どちらか片方に絞っても物語として成立した気がするのです。

 

そして、前回の内容を踏まえてず〜っとモヤモヤしていたのが…

何だか、仁科の死が「終わった事」にされているように見えたのは気のせいなのでしょうか?

終盤、宇佐美は訓練生たちに「誰だって、心はボロボロの中古だ。

でもな、その傷の1つ1つに意味があって、それが俺たちを作ってんだ!」と言っていたけれど。

その言葉自体は良くても、今回の訓練生たちや教官たちを見ていると…

それ本当かな〜と思えてくるのです。

だって、宇佐美と滝岡(長谷川朝晴)の間でも、彼の話題が出てこないんですよ?

 

いや、仁科のワードが劇中に全く出てこなかった訳ではないですし、超好意的に解釈すれば

訓練中でも仁科を思って動いているのかもしれないとも想像は出来るんですけど…

その言葉で魅せるのなら、前回で各々が振り返って向き合って終わりではなく、

"残された者"としての想いをもっと強調した内容だったら

説得力も増したのかもしれません。

 

勇菜(吉川愛)の性格描写でちょっと引っかかっていたものの、

ここまで好きで本作を見ていましたが…

登場人物の死の扱い方については、残念ながらう〜ん…ですね。

ラストシーンもなぁ。

本作なら、5人合格、2人も新たな道で花開いてハッピーエンド!

なのは分かりきっているけれども、

宇佐美が講義室で訓練生1人1人に制服を渡す所は先見せじゃなくて、

最終回であの主題歌をバックに、初見でじっくり堪能したかったです(汗)

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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