松本(伊藤英明)の仏教の教えに影響されていく
序盤で三宅と藤森(宇梶剛士)の師弟関係が描かれたのも含め、
今回の話は"成長物語"が軸になっているものだと捉えれば、
宮島(ナオト・インティライミ)の自殺未遂のくだりはやはり盛り込み過ぎた気がして
個々の見せ所が散漫している印象は否めませんでしたが。
それでも、そのエピソードは、松本と同じ目の前の大切な人を救えない経験を味わった
三宅が宮島を励ます形で、「少し逞しくなった姿」を示す為に存在しているのだと
最後に解釈出来たのは良かったです。
しかし、「本作らしさ」に関しては、前回よりも更に薄まって
そこらで見かける普通の医療ドラマのような状態になってしまったのは残念…。
今回、袈裟姿で応急処置しているシーンがあったっけ?と思うくらい
「僧医である事の必要性」が見受けられませんでした。
仏教の教えを溶け込ませて見やすかった2話をベースに、
初期設定のトリッキーさを強調した1話の内容を少し加える作りにすれば
丁度良いのかもしれません。
そして、僧侶でもあるが故に生死という言葉に敏感な主人公を
もっと命に対して真正面に突っ走る熱血キャラに仕立て上げて、
「泥臭さ」「説教臭さ」で他の医療ドラマとも差別化すべきです。
とすると、三宅や児島よりも、
同じく強い正義感を持つ濱田(ムロツヨシ)との対立関係で
話を進めた方が面白くなるのでは?とも思います。
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