おやおや、脚本家が変わると山場がここまで変わるものなのか…
ゲス男の元に妖怪が現れる→ホラーな昔話が始まる→謎の歌が流れ始めると
主人公が妖怪化してお仕置き…という流れは、水戸黄門みたいに
定着させる訳でもないんだなぁと思った4話。
個人的には、いつもはなよなよしている澪(小芝風花)が
最後には別人になったように相手に立ち向かう姿
(と、澪をカッコ良く魅せるドラマチックな演出)が好きなので、
今回それを見せてもらえなかった所にはちと物足りず。
話の内容にしても、なんでそれで炎上になる?とか、
いくら「手のひら返し」だとしても、イラストを載せたらさっきまで批判していたのが
急にマルチクリエイターなどと持ち上げるなんて、SNS利用者の描写が単純過ぎないか?とか、
少々荒削りな部分が目立ったのが気になりました。
まぁでも、次回はまた西荻脚本に戻るので、たまにはこんな回もあるよね…
と思えば良いんですよね。
しかし、「本当に怖いのは妖怪ではなく人間」というメッセージ性を
ブレずに貫き通した作りになっているのは凄い。
それも説教臭くなくて、社会風刺を自然に取り入れられているし、
アマビエを登場させるのもこのご時世にピッタリ。(クセ強かったなぁ…(笑))
今作られるべくして作られたドラマだなぁと思っています。
先程、SNS利用者の描写が単純だとは書いたけれど、
注目されているツイートやネット記事にいちいち反応しては
相手を敬わない自分勝手なリプライをする所は、
今の状況で言うと、新規感染者の行動履歴が発覚すると
その背景も知らずに誹謗中傷して叩く図と似ている。
そして、最後は「他人は所詮他人、自分は自分だから、見えない他人の評価は気にするな」
という締め。
コロナ禍に相応しいオチでした。
それにしても、澪の職場の女性社員2人は、最後まで変わる事はないんでしょうかねぇ…。
ここが唯一不快感を覚えてしまう(笑)なんで採用したのか疑問でしかない。
ゲス男を成敗するのも良いですが、コロコロ対応変える"真の手のひら返し"な2人を
ぎゃふんと言わせる話も見てみたいものです!!w
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