どこもかしこも…タイミングの悪さよ!!
今回の話はそれに尽きますわ。
ずっと欲しがっていた指輪を、マジックなんてまどろっこしい事やらずに
素直に渡していたら、栞(福地桃子)もその誠実さに惚れて、
後継問題で悩んでいたのを忘れて受け入れてくれる可能性があっただろうに。
青林(松下洸平)が五文字(間宮祥太朗)のスマホの通知を見ていなかったら
プロポーズをためらう事も。
五文字からネタバレを聞かされていなかったら、美々(波瑠)が変な期待を寄せる事も。
そして、彼女が考え込みやすい性格だからこそ、「ごめん」という言葉が先に出てこなければ
気まずい空気が流れる事も、み〜んななかったかもしれないのに。
この手のドラマで「通知」が関係性を狂わせ始める
キーアイテムとして描かれる事はよくあるけれど、
本作が一番「ニクいぜ…!」って気持ちにさせられましたよ。
そう…現実ではこんなタイミングの悪さが頻繁に起こりうる。
ここに来て、SNSがどんなに自分にとって便利なアイテムかを
改めて痛感させられる内容でした。
以前の感想にも書きましたが、SNSは「なりたい自分」でいられるし、
心の準備が出来た状態で自分の好きなタイミングでいつでも返せるし、
何か言いかけた事があっても、向こうにはそれがまだ届いていない訳だから
途中まで打った文章を消せば良い。
しかし、現実だとある種の柔軟性とコミュニケーション力が問われる。
そこで衝突が起こって…俗に言う"コロナ離婚"にも繋がるのだと思います。
でも、"相手がいる事の温もり"を、手を繋いだり、ハグしたり、ベッドで一緒に横になったりと
直で感じられる良さを、2人の生活を通して描かれてきたのを
ここ何話かで存分に味わってきただけに…
最終回直前のあの展開は、夢の世界から強制的に引き戻されたような感覚を覚えて辛い。
SNSなら"考え直し"は効くけれど、現実では言ってしまったら後戻り出来ない。
人と心を通じ合わせるのって、難しい。
上手いとこ突くなぁ…この脚本。
一番理想だなぁ…などと思いながら見ていましたが、
どうやらここも悩みを抱えているらしく。
「新しいお母さんなんていらない」っていう保くんの言葉が
地味にズシンと来ております。
次回予告が一切流れなかったって事は、まだ撮影中なのか…
とにかく!どんな過程を迎えてハッピーエンドになるのか、楽しみに待ってます。
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