監察医 朝顔(2020) 9話 感想|茶子先生が退場。スッキリしないまま年越しへ…

 

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2時間スペシャルなだけに、

女性連続殺人事件や、桑原(風間俊介)の審議会のくだり、

平(時任三郎)の記憶障害疑惑に、美幸(大竹しのぶ)の家族事情と

いろんな"影"を盛り込んできた訳ですが、

後半はSNSとの付き合い方を問う内容になっていましたね。

 

牛島(望月歩)がご遺体に関わった事で覚えた憤り、悔しさ、歪んだ正義感…

ありとあらゆる感情を見せる場面が伏線として度々提示されていたので、

この人にまつわる話をメインで描きたかったんだろうなぁというのは分かりやすい。

けどその代わり、前半1時間分は最後を魅せるための"繋ぎ"になっていた感も…否めない(汗)

平がまさか…というショッキングなラストを残していたのも相まって、

余計にそう思えてしまったのかもしれませんけどね。

桑原も交番勤務以外の処分は下されなくて済んだんですし、

途中で解決させるくらいだったら今回の内容を1時間ごとに分けてしまった方が

中盤も霞む事なく、話が引き締まったような気がします。

 

まぁでも、演技面ではかなり印象に残るシーンもありました。

朝顔上野樹里)の静かな怒りを見せる演技に"ドラマっぽさ"を感じさせなくてさ。

感情を露わにするのは、あくまでも目に涙を溜めるだけ。

若者がSNSを通して犯した過ち。相手に真摯に対応する大人の姿。

この両者の構図を描こうとすると場合によっては

"説教""熱弁"の暑苦しい方向に偏りがちになってしまうんですけど、

本作はその流れに持っていかない所が良かったです。

期待していた、成長を見守ろうとしていた若者であればあるほど

「なんでそんな事しちゃったのかな…」っていう残念感が先に来ると思うから…

朝顔の気持ちや1つ1つの言葉、確かに伝わりましたよ。

 

呼吸器をつけて入院している嶋田(柄本明)を見た時のつぐみ(加藤柚凪)の表情もリアル。

いつも実家に行ったら笑顔で嬉しそうに自分の元にやって来るのに、

今日は何だか違う…いつもの大じいじじゃない…と

ショックを覚えてしまっているのもよく分かる。子供は何事にも敏感な年頃だから。

 

茶子先生(山口智子)の退場の件は…きっと責任を取るために辞めたんでしょうね。

大谷亮平さんとの関係の謎を残したまま(笑)

だめっしー…いや、うっしーはお咎めなしで済んで、法医学教室も解体せずに済んだけれど、

現実問題はそうは行かなくて。

対処が甘過ぎるとは思うんですが、画像から特定された彼はこれから橘の遺族に訴えられて、

軽はずみな気持ちでSNSに上げるよう促した事から、

今度は彼に誹謗中傷の矛先が向くようになるのは大いに想像出来る訳で。

まだ学生だから、未来を奪ったら可哀想だし、チャンスをあげたい。

クビにしない代わりに私が…という経緯なのかもしれません。

朝顔の支えとなった存在として今まで描かれてきただけに、いなくなるのは寂しいなぁ。

 

案の定、スッキリしないまま年越しとなりましたが…

次回の新春スペシャルは本題とは離れた内容になるのでしょうか。

「ちゃんと新作です」って予告に記載されているのは笑っちゃったけど。

いつも月9が特別編を作ると「ただの総集編じゃん!」って視聴者にツッコまれるから

そうならないように予防線を張ったとか?(笑)

 

 

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