今回の話を通して書きたかった内容は、なんとなく分かります。
何代目にもなっているであろう御神体(石)が象徴で、
ただの石ころでも、それを御神体だと思って願い続ける人がいる限り
幸せは何度だって訪れる…
"信じる"って案外そんな純粋さから来ているのかもしれないって事なんでしょうけどね。
でも、これは…もっと普通に見せて欲しかったかなぁと思っちゃいました(汗)
村のしきたり自体は、テラサ!(TELASA?w)ノマド!といった掛け声がツボだったり、
式を挙げてもらう本人よりも男性陣の方が何故か気合が入っているのが可笑しかったり、
新郎は当日まで神社に閉じ込められていなければならないルールがあったりと、
あまりのクセの強さにツッコミながら楽しく見られはしましたが。
個人的には、どうしても独特で強烈なイメージが印象強かっただけに、
終盤に差し掛かった途端「私のせいで、結婚式が中止になっちゃった…」なんて
切ない雰囲気を漂わせる展開の急変化っぷりに、
本来だったら泣けそうなはずが、ぐいっと引き込まれる事がないまま見終えてしまった…
というのが率直な感想です。
例えば前回で、真空(高畑充希)が村人達との出会いや日々の生活を通して感じた
病気との向き合い方を、自身の気持ちに合った言葉を選びながら相手に伝えるように、
いつもの構成で、日常ベースに沿った内容で見せても十分成立した気がします。
ただ、序盤のシーンで、雪乃の前で"出来る女医"を演じようとする真空でも
手が震えて緊張していた…というのが伝わるカットが挿入されていた演出は良かったです。
あの一瞬のカットのお陰で、友達の症状が進行している事にショックを受けるけれども、
そんな顔を見せたら相手を不安にさせちゃうだろうし、明るい雰囲気作りを心がけなくちゃ!
といった真空の努力と本音が窺えましたし、
村人達も表向きでは場を盛り上げてはいても、もしかしたら裏では心配でたまらない感情を
押し殺しているのかもしれない…とも感じられました。
そう考えると、雪乃って素敵な環境に恵まれてますねぇ。
これから書き残す文章はちょっと語弊が生まれそうですが、
前回の「病気って面白い」に因んで書くとすると、
"忘れる事"もただ悪い部分ばかりではなく、
何度も幸せを味わえて、何度も新鮮に感じられる点においては
良い部分もあるのかも…ですね。
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