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珈琲いかがでしょう 4話 感想|相当ヤバい奴だったらしい青山の過去

 

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ガソリン珈琲

 

一瞬、小林薫さん?かと思ったけど、よくよく見たら野間口徹さんだった。

確認するために後で画像検索してみましたが、特に目は違うし…

短い前髪がきっとそうさせたんでしょうね(笑)

しかし、メガネ有り無しでかなり印象変わるんですねぇ。

もっと年齢を重ねたら、自立する年頃の娘を持つ、

多くは語らないけど不器用な優しさはある…みたいな、

そんな父親役のオファーも増えそうな感じがしました。

 

コーヒーを飲んでからはずっと柔らかい表情が続いていて、

ああ、この人は、妻が入れてくれていたのも含めて

根っからのコーヒー好きなんだろうなぁ…というのが頷けます。

 

妻が亡くなっていた事は早い段階からうっすら気づいていましたが、

なんの病気だったのか、なぜそこからコーヒーを断つ決意に至ったのか?は特に言及されず。

でも、それでも十分だと思えました。

あんなに好きだったコーヒーをやめるほど、妻を一途に愛してくれていたという事。

そして、心が傷ついていると察した青山(中村倫也)が

徐々に元気づけさせる"きっかけ作り"をした事が分かったから。

本作はあくまでも青山目線でお客さんの人生に触れる様子を描くドラマだから、

細かい背景は視聴者が想像するくらいで丁度良いんですよね。

 

それにしても、松本若菜さん×幸薄役の組み合わせ、やっぱり似合いますなぁ…。

 

ファッション珈琲

 

こっちはこっちで、光浦靖子さんの役がしっくり来ます。

演技をお見かけするのは初めてでしたが、全然違和感なかったですね。

ここだけは誰にも譲れないという強いこだわりを持つモタエ…

彼女の性格がファッションにも内装にも反映されているのが伝わってきました。

朝食はいつもパスコのイングリッシュマフィンを食べていそう。←ただの偏見w

 

ファッションと言えば、「箔をつける」をファッション感覚と捉える

主婦友達にも少し共感する部分が。

同じコーヒーでも、高級なカップに入れたら

不思議と凄く美味しく感じてしまうのはちょっと分かります(笑)

まぁでも、「見た目」「評価」に振り回されている人達への皮肉とも言えますね。

 

1話ゲストの垣根(夏帆)はこのエピソードで再登場。

ドラマらしく、ある日青山とばったり会う形ではなく、

彼がいなくなってからその人の味に近づけるために鍛錬を重ねてきた…という

「その後の日常」を思わせる形で登場させたのが粋でした。

 

強いて言うなら、青山の過去エピソードが途中で挟み込まれたお陰か、

モタエが主婦友達にガツンと本音を言うまでの動機付けがもう少し欲しかった気がしますが、

真面目な垣根だけが残ってくれたオチで痛快感は残ったので、それで良いかな。

 

***

 

今回の2つのエピソードで割と明らかになった青山の過去。

当時は金髪でヤクザ。

「ガソリン珈琲」でのゴンザ(一ノ瀬ワタル)が彼の変貌っぷりに

気持ち悪いと言葉を漏らしたくらいなので、相当なワルだったのでしょう。

ビビりっぷりが可笑しかったです(笑)

 

あと分かったのは、そんな青山が「美味しいコーヒーを入れたい。それだけです」と、

見た目からは到底出なそうな発言をするほどの"師匠"に出会ったという事。

ぺい(磯村勇斗)も大人達に振り回されているだけで、

そこまで悪い人ではなさそうだという事…ですかね。

 

本作が全部で何話あるのかは不明ですが、

次回の5話では中間地点らしく、青山の過去に大きく触れるみたいです。

ぺいとの関わりも気になります。

 

 

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あのときキスしておけば 1話 感想|おじさん(井浦新)の魂はどこへ?

 

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女性が入れ替わって男性になると、キャラクターが女々しく特徴付けられるのは

ある種の"願望"を反映させているのかなぁ…っていうのは置いといて。

冒頭で男性同士が接近する様子は、スタッフ的に視聴前から薄々感じていた

おっさんずラブ」を彷彿とさせましたが、

好きだった人がおじさんの姿になる設定なので、やはり「パパがも一度恋をした」路線に

近くなるのかな…?などと、いろいろ過去作品を思い浮かべながら見終えた初回でした。

 

入れ替わりの話である事を知っていたので、前置きが長い気がしないでもなかったですが、

笑える部分は随所にあるし、テンポも程良く展開されていて、

普通のラブコメとしても楽しめる内容だったと思います。

というか…脚本家・大石静先生の「こんな話が書きたかった!」っていう欲に

松坂桃李さんと麻生久美子さんがマッチングしている感じですね。

 

支配的で、下手したらパワハラセクハラと捉えられるほどの嫌悪感を抱かれそうな巴の性格も、

麻生さんが演じれば不思議と魅力的に映っちゃう。

元々顔立ちがさっぱりされた方だから似合うんでしょうか。

そして、期せずして(ベクトルは違くても)ポンコツ役を同じクールで、

しかも2日間連続で演じる事となった桃李さん(笑)

でも、それ以上に面白かったのは、あの"マンガ愛"を伝える演技…

プライベートでもオタク気質なのか…?と思わずにはいられないくらい自然でしたw

 

大石脚本なだけに、ただの入れ替わりという訳には行かず、

遺体となった巴の魂がおじさん(井浦新)に移ったなら彼の魂はどこに?

火葬される前に遺体を探さないと、一生おじさんの姿で終わってしまうのでは??

といった謎が残ります。

また、本当に帰らぬ人(遺体)のパターンとなると、

桃地(松坂桃李)が心細い彼女を救ってあげるハートフルな話にもなりそう。

 

最後の展開で真相が気になったので、このまま見続けるつもりです。

しかし、感想の方は…書いてみたい気持ちにはさせられましたが、

現時点で今期のドラマの感想を書く本数が多く、まだ見ていない作品はあるものの

これ以上増やしたらキャパオーバーで追いつけなくなりそうな気がしたため、

初回のみとしようと思います。

 


きれいのくに 3話 感想|ここからが本題っぽい。

 

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私が今期のドラマの視聴リスト&期待度を作成した時点では、

本作の公式サイトの概要にはこう書かれていました。

「自分の口がゆるせない」「輪郭をほんの少し変えたい」

そんな悩みを抱えた高校生たちが暮らすのは―

ほとんどの大人が“同じ顔”をした不条理な国―

だから、最初から高校生が主体の話だと思い込んでいた私としては、

恵里(吉田羊)と宏之(平原テツ)の関係性や過去にまつわる話が繰り広げられていくのには

ただただ「?」という印象の方が強かったのですが…

なるほど、2人のこれまでの話は高校生達が見ていた啓発映像だったという

からくりだったんですねぇ。

まぁそれでも、急に高校の場面に移り変わったのには一瞬頭が真っ白になりましたが(笑)

しかし、前回の感想で「宏之だけが「きれいのくに」の住人じゃない」とか

「若返る時が来るんじゃないか」とか変な予想を立てていたの…恥ずかしいなw

 

私みたいに恵里と宏之の今後をもっと知りたい視聴者は多かったでしょうし、

見た目や日常会話、雰囲気と、何もかもが若者寄りの物語になった事で

「裏切られた」と思って離脱する視聴者も出てきそうな気はしますが。

個人的には、高校生編になってからもどことなく漂う気持ち悪さは

今までの世界観と一貫しているように感じ、

ここからどんな種明かしがされていくのか?

はたまた、今回からが本題と見せかけて再び予想をひっくり返す展開が来るんじゃないか?と

次回以降の話がより楽しみになってきました。

 

加藤ローサさんと稲垣吾郎さんが複数の役を演じているのは分かりますが、

特に吾郎さんの方は…なんだか、生徒や男性教師の眉と目の辺りで

合成か?と思うくらい似通った人達ばかりが多いのが気になりますね。

気になると言えばもう1つ、遺伝子の編集とやらも。

子供が親の整形した顔に似せるようにするとか何とか説明がありましたが、

それがキーポイントになってくるんでしょうか。

 

吉田羊さんは最後の方で映像作品出演者として登場されていたので、

もしかしたら、恵里の方の話が膨らむ事はないのかもしれません。

そうなってくると…20代の恵里を演じた小野花梨さんの演技を

もうちょっと見てみたかったなぁとも思ったり。

ふとした表情や冷めた感じの喋り方に"面影"っぽさがあったんですよ。

今後出てくるとしたら、別の映像作品で、今度は違う役(高校生役?)として…かな?

 

 

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リコカツ 3話 感想|このまま嫌がらせはナシの方向で!

 

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いつもの台詞…今度はそっちが言うんですね(笑)

その流れで主題歌が流れて、バックハグでロマンティックに演出するオチの作りは

相変わらずではあるけれども、

今回に関しては2人がなぜそんな気持ちになったのか分かる気がしたなぁ。

 

薫(宮崎美子)が家族を置いて出て行ってしまったのは

自分にも原因があったんじゃないかという不安を打ち明ける耕一(永山瑛太)に対して、

当時の方が仕事か家庭かどっちか選べみたいな風潮が強くあった事、

不幸であったとしても子供がいたせいで…ではなく、子供と一緒に過ごす幸せだけは

手放したくなかったから今まで離婚を考えなかったという事など、

女性目線で客観的に、かつ親身になって助言をくれた咲(北川景子)に、

母ともう一度話し合うための機会をもらった恩を感じていた部分があったのかもしれないけど。

「耕一さんを責めるのはやめて」

「耕一さんの方がお義母さんの気持ちを分かってると思う」

正(酒向芳)と意見が割れて、母の気持ちが伝わりきっていなくて

どうしたら良いか苦しんでいる時に、

まるで救いの手を差し伸べるかのように自分を理解してくれていた

彼女の存在感の頼もしさに救われたのが一番大きいのかもしれませんね。

 

2人の関係を「雨宿り」と例えたのも素敵。

若者の嫌がらせ行為で生まれた吊り橋効果で関係性の修復を試みるより、

まだお互いの事をよく分かっていない状態だからこそ話し合う…

そこで相手の考えに触れていく…という展開の方が、

最終的に寄りを戻すのにも納得出来ます。

やっぱりコミュニケーションって大事なんですよ。

それだけに、元彼だの、恋愛小説家だの、耕一サイドには一ノ瀬(田辺桃子)だの、

今後2人の仲を阻もうとする"障がい"が徐々に膨らんでいっている描写が気になります…。

お願いだから邪魔するのだけはやめて欲しい。

 

前回以上に脇役のリコカツがメインになっていた内容ではありましたが、

あくまでも咲と耕一が主役である事をさり気なく主張する工夫が施されていたのも良かったです。

母に会いに行くための出張を

結婚生活ではあるあるの「新婚旅行」と勘違いさせる形で表現したのも面白いですし、

母の生き様を見てどう感じたのか?という、

夫婦では必ず通るであろう"老後""人生設計"にまつわる話が盛り込まれていたのも、

「夫婦とは?」「離婚とは?」をテーマに掲げる作品としては

らしい仕上がりになっていたんじゃないでしょうか。

 

言うならば、"普通"と"特殊"の良いとこどりですね。

3話の段階でアプローチを変えてきたとなると、

個人的に不安だったマンネリ化は脱却出来そうです。

 

 

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レンアイ漫画家 4話 感想|やっと要素が絡まり始めた感じが…

 

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恋愛ミッションの相手には感じなかった「きゅん♡」を清一郎(鈴木亮平)には感じて、

清一郎も相手に率直な想いをぶつけた時に、あいこ(吉岡里帆)は俺にとって

案外特別な存在なのかもしれない…?という"気づき"があって…と、

ようやく恋愛ミッションパートと2人の人間的な成長部分が

絡み始めた話に仕上がった…という感じですね。

 

まぁ、どうせ最後は2人が結ばれるオチになるんだろうし、

本作の作風からしたらこの流れは妥当なんですけどね。

でも、今までの数々のエピソードの構成はただ"乱立"されていた所に歯痒さがあり、

今回も同じような内容なら同じような感想しか書けないから

もう見るだけにしてしまおうか…と考えていたので、

中間地点突入の前に変化が見られたのにはホッとしました。

 

「俺の役に立つ」つまり、彼女の存在が自分にとっては

プラスになっていると自覚したシーンがあったお陰で、

清一郎の笑う頻度が増えたり、相変わらず素直ではないけど

「あいこの手料理を俺も食べたい」「1人だけ違うのは寂しい」という意思を示したり、

1時間ルールを早々に撤回したり…という"デレ"な部分を

立て続けに見せる展開があったのにも納得。

やっぱり、この役の鈴木亮平さんは好きだなぁ。

最終回までにはどこまでデレてくれるんでしょ。

 

そして、ストーカー男は…多分、早瀬(竜星涼)でしょうね。

彼だけあいことの出会いの中では唯一「良い人」止まりで、

その後に登場する男性はとことんクズな性格なのも

彼を引き立たせている感じだから尚更そう思うんですが、

実はストーカーしていてこの人もダメ男でした!ってパターンだったら、

彼女がいかにダメ男ホイホイかの説得力が増しますし。

あと…ゲスト扱いだった割には、相関図に名前が載っているというのも、ね…(笑)

 

 

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桜の塔 3話 感想|監察官の方が向いているかもね。

 

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警視正に昇格するのは分かるけど、まさか監察官に異動する事になるとはねぇ…。

でも、もしかしたら、最初からそっちの設定で始めてみても良かったのかもしれませんね。

"やり方"が違うだけで、他の刑事と同じように手柄をとる展開が続くと、

バトルものとしての面白味には欠けるし。

前回で「警察のトップに立つ事で組織の膿を浄化したい」と言っていたので、

内部の掃除をする仕事はその目的と理にかなっていて、

漣(玉木宏)にとっては天職みたいなもんでしょう。

 

そして、監察官にしたお陰で、たまに見せる「用意周到そうで実は迂闊」な所が

今後の物語に活きて来そうな予感もさせました。

吉永(光石研)の悪どさや、千堂(椎名桔平)が一枚上手だったのも効いています。

自分の得意な悪知恵で計画が成功したつもりでいたら、それ以上に悪知恵を働かせる上司がいて、

現実では自分の出世を阻もうとする"最大の壁"の存在がある事を思い知る…

内部を観察すると、今まで知らなかった汚い部分が見えてきた時に

絶望感を覚える漣の姿が、本作の見所にもなるんだと思います。

 

個人的には前回までは、正義と悪の衝突が見たいという物足りなさを感じていましたが、

今回のような狐と狸の化かし合い路線になるんだったら全然アリですね。

漣も、ボイスチェンジャーを使わないまま電話する人とは別人で、

上司よりもまともに見えました(笑)

 

で…最後の内通者の件、刈谷橋本じゅん)か志歩(高岡早紀)と

ターゲットを狭めて問い詰める展開がもう来るのは意外。

志歩も中の人的に怪しいけど、"化けの皮"はまだ後の方にとっておきそう。

そうなると…やっぱり刈谷なんですかねぇ?

ほら、昨日のドラマとの掛け持ちがありますしw

 

 

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着飾る恋には理由があって 2話 感想|ドラマ版テラスハウスのような趣。

 

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指切りげんまん、掃除中に頭と頭がぶつかりそうになるほど近くなる、

腕を交差させて冷蔵庫の中から物を…で、そのままの勢いでキス…

心が汚れている私からしたら、んなアホな…wって若干冷ややかな目線で見てしまうんですけど、

終盤の方の展開になってくると、

やっぱりもう少し見続けてみようかなという気持ちが働いてしまうんですね。

 

真柴(川口春奈)の部屋は欲望と雑念のごった煮な一方で、

駿(横浜流星)の部屋はミニマル志向。

で、今回で出番が増えた羽瀬(中村アン)は芸術家の卵で、

陽人(丸山隆平)はまだ詳しくは分かりませんが…

とりあえず誰にでも親身になって接する人という印象。

 

ここまで書いてみると価値観も性格もバラバラな感じはしますが、

駿の過去を見る限り、みんな「着飾っている(いた)」点では

似た者同士なのかな?という気がしてきました。

だって、駿の持ってくる食材や冷蔵庫、器具、どれも料理好きの範疇を超えている

こだわりの強そうなものばかり。

それは仕事=義務じゃなくて、心から好きだから出来る事であって、

真柴の「良いって思う物を共有したい」が純粋な気持ちから来ている所とリンクしています。

 

個人的には、数ある胸キュンテクよりも「あなた天才よ」と相手を労う台詞にキュン。

そして、ネイルからすっぴんの爪へ、パンプスからスニーカーへと

着々と自分に合った装備に変えていく真柴の過程が面白い。

SNSやめちゃえば?」じゃなくて「好きなら良いんじゃない?続ければ」というオチに

落とし込んだのも安心。

苦い過去を抱えていてはそれを受け止め、"今の姿"を肯定してくれる事で

心を打ち解け合える関係になる…やはり、そんな物語になっていきそうな予感はさせました。

 

前回の後半みたいな内容だったからか、真柴のお仕事パートが今回は極端に少なくなり、

シェアハウスでの日常パートが多くなっていたのも本作らしさが出ていたと思います。

個々の動きや心情も絡めてきて、まさに「ドラマ版テラスハウス」といった趣。

そう考えると…前回のアバン、駿との出会い〜シェアハウスに招待されるまでの流れを

だらだらやり過ぎたのが惜しかったですかねぇ。

そのお陰で、シェアハウスの物語<真柴と駿のラブコメという印象の方が強くて、

実はどことなく物足りなさを感じていたので。

まぁ、2話で少し良くなったので、もう終わった事ですけども。

 

 

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大豆田とわ子と三人の元夫 3話 感想|全視聴者が角田さんにキュン!…した魔法の時間

 

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今回はシーズン2・鹿太郎(角田晃広)のとの馴れ初めと現在の話。

元夫達にガシガシツッコんでいる時の鹿太郎はもろ角田さんで、

良い意味で東京03のコントを見ているような感覚に陥るんですが、

そんな彼でもかっこいい…と思える構成の妙。

 

最初は「この器の小ささなら離婚するだろうな」って納得していたのに、

過去を知れば知るほどどこに惚れたかが分かってきて、

でもそれは、たまに受ける"愛情"がとわ子(松たか子)にとっては"ご褒美"みたいなもので。

やっぱり誰かと寄りを戻すよりも、元夫達3人といた方が

彼女には丁度良いんだろうなぁ…と、前回に引き続き、今回もそう思わせてくれる内容でした。

 

これからの長い人生を共にする選択をとると、互いの嫌な部分も、見たくなかった部分も

見えてきちゃって、せっかくの素敵な思い出が霞んでしまう恐れもありますからね。

(まぁ、霞んでしまったから離婚の道を選んだんでしょうけどね。)

前回の慎森(岡田将生)には「一緒に生きている仲間」と例えたけれども、

鹿太郎とは、2人にしか分からない苦い過去があるからこそ腹割って話せて、

相談相手にもなって…言うならば「腐れ縁」のような関係が合っているのかもしれません。

 

しかし、とわ子がいてくれたお陰でファッションカメラマンへの道を歩めた鹿太郎が、

今度はそのご恩にと、社長業が向いていない事に悩むとわ子の気持ちを

軽くさせる一連の行動には胸がときめきましたねぇ…。

器は小さいとは言うけれど、それは逆に、

自分らしさを常に忘れないという意味でもあるんですね。

普通だったら、大人だから場をわきまえなくちゃと遠慮するであろう社交ダンスinオフィス。

ストレートに喜ばせる豪勢な花束。

「花束を抱えてるようです」「この花もきっと君の事好きだと思ったから」

当時から変わらない、浴びてみたい言葉をきちっと浴びせてくれる安心感。

洒落たEDも含めて、

これぞ大人のロマンティック・コメディ!

らしい雰囲気を堪能しました。

ていうか…ラップ、しっくり来過ぎじゃない!?

 

こんなに面白いのに視聴率が低い!と噂になっている本作ですが、

元々脚本家の作風の癖が強いので、大衆受けしないのは無理ないのかなと。

時間帯も21時よりも22時か、もっと遅い時間っぽいですし…

家族よりかは、録画で1人でじっくり見る方が多そう。

でも、別に良いのです。

本作以外では"いつもの"芸人の角田さんでも、

私達はイケメンな角田さんを知っている!!という優越感に浸れるから(笑)

 

 

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イチケイのカラス 4話 感想|感情と不条理な世間への嘆きがシンクロ

 

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冒頭でいつも流れる被告人の犯行現場のシーンですが…

今回は強く「お、なんか違うな?」と目を惹かれましたね。

 

猫がおもちゃのピアノを弾くと出る賑やかで軽い音と同時に映し込まれるのは、

治安の悪そうな小路の中を走る男性という、何やら物騒な場面との不協和音具合。

そして、とある高校生がシリアス調の曲をピアノで弾くシーンと、

らせん状の階段を上って逃走する引きのカメラワークを

重ねる事によって滲み出る「迷宮入り」感…。

この事件には明かされたくない"何か"があるのかも?

一度踏み入れてしまったら深い闇が待っているのかも?と思わされました。

 

要点もアバン内で簡潔にまとまっていて、テンポの良さは抜群。

笑い・怪しい・切ない・悲しい…1時間内でいろんな感情も味わえるお得さ。

何だか面白みが増している。その勘が当たっていたのかどうかを確認するために

演出家を調べてみたら、田中亮さんという本作初担当の方でした。

過去作品で何度かお見かけした名前でも、凄い演出をされるんだなぁと思うほど

今まで印象に残った事はなかったんですが…(失礼…^^;)

冒頭のシーンの中では一番良くて、今後この方の担当される回をまた見たくなってきましたね。

 

高校生がピアノを弾いていたので、この犯行は共犯によるものだと察して、

養護施設の仲良しの子2人が出てきた時点でオチは読めてしまったけれども、

今回のようなストレートな人情話もまた好み。

というか…もしかしたら、今までで最も好きな話だったかも。

 

坂間の妹・絵真(馬場ふみか)が坂間(黒木華)を頼りにしている様子が描かれたのと、

兄妹になろうと誓い合った3人を絡めて「きょうだい」をテーマにしたのも

捻りが効いていましたが、

それ以前に、今回の裁判は坂間にしか出来ないものだという説得力がありました。

 

普段はポーカーフェイスを貫こうとしている分、いざ感情を伝えると

心の中で溜めていたものが勢い良く出てしまう所。

(境遇はかなり違うけど)自分の力ではどうにもならない現実を受け入れるしかない所が、

坂間と博人(田中偉登)の2人は似ています。

だから、彼女が入間っちゃうのがとても分かる。

 

「人生は、自分の思い通りにならない事の方が多い。

しかし、いかなる理由があろうと、あなたは罪を犯してはならなかった。」

「あなたが逆境を跳ね返し、切り開いていける事を。

そして、辛い経験があるから今があると、いつかそう思える日が来る事を。」

「心から願っています」

最初はいつもの"真面目""冷静"な坂間らしく、自身の行為を反省させる言葉を

容赦なく投げかけるけれども、

彼の未来を心から願っているのか、その硬い表情が徐々にほぐれて

人間らしい柔らかな顔つきに変わっていく黒木華さんの演技…目頭が熱くなりました。

 

裁判はゲームだと言う弁護士には、同じマネー好きである弁護士を紹介して、

民事裁判なら損害賠償を出せるだろうという事で後にぎゃふんと言わせ。

3人には手術費を捻出して、別の高校への編入を掛け合ってみるかを

みちお(竹野内豊)と検討してみるフォローの手厚さも良いですね。

この描写が少しでもあるだけで、視聴者によっては綺麗事と捉えかねない

上記の言葉をぶつけるシーンにしっかり意味を持たせています。

そして、彼女が泣き止むまで待つというさり気ない気遣いを見せる

みちお(竹野内豊)の懐の深さにやられます…

やっぱり、この裁判官なくして今の坂間はなし…ですね。

 

今回もプロフェッショナルな人々の話を満喫しました。

本作、ここ最近職業モノが続く月9の中でも当たりかも?

 

 

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ドラゴン桜(2021) 1話 感想|半沢直樹かと思ったらGTOだった。

 

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最初に江口のりこさんと及川光博さんが映った途端…

あれ?これって半沢直樹だったっけ?

って錯覚しちゃいましたよ(苦笑)

で、話が進んでいったらいつの間にかGTOに。

そんな初回でした。

 

まぁね…前作は金10で放送されていたのが日9に移動して、

脚本・演出・音楽がガラッと入れ替わって、

しかも池井戸班の福澤克雄さんが加わっているとなると…

前作を見ていなくても察しますよね。

ああ、日曜劇場(池井戸作品)風に味付けされちゃうんだろうなって。

学園モノに似つかわしくない「賛成派」「反対派」というワードに、

長テーブルで議論するシーンに、顔を左右片方に寄せてどアップにするカメラワークに、

陰影のコントラストの強い演出に、土下座に、どん底から這い上がる主人公の設定に、

必ず出てくる銀行に、主人公(?)を潰そうとする陰謀論に…

唯一やっていないのは夕日が沈む映像のインサートくらいか?って思うほどには

「あるある」を盛り込んでくるから、もうみんな同じ作品に見えちゃいますよ。

年に最低1回は池井戸作品っぽい作りにしなきゃいけない決まりでもあるのかなぁ。

 

でも、既視感は置いといて、単純に内容も酷い。

特に言いたいのは…上層部の描写が多過ぎる!

アバンの展開にしても、会議シーンが続くお陰で、放送開始約21分でやっと生徒達が出てきて、

桜木(阿部寛)が壇上に立って挑発的な発言をしたのが約27分後…

で、ようやくOP映像が流れるというテンポの悪さ。

流石に30分拡大SPだから、彼の言動に影響を受けて東大専科を志望する生徒が出てきて、

お馴染みの「桜木メソッド」を用いて授業を開始する所までやるだろうと思ったら、

まさかのヤンキー撃退のくだりに尺を存分に使うとは…。

 

本作は何を目指したドラマなのか分からなくなってしまいました。

色々と無駄な要素を付け加え過ぎて、

東大を目指す人達の話だという本質を見失っているんじゃないでしょうか。

私の想像では、東大に志望する生徒が

最初は手に負えないほどダメダメで、落ちこぼればかりでも、

桜木の熱気と叱咤激励で成長していく…

その過程に熱い気持ちにさせられる物語だと思っていたんですが、

前作もこんな感じだったんですかね。

 

いつも明るい太陽のようなイメージのある高橋海人くんが、

個人的に所望していた腹黒い役を演じるのが分かった所だけは

少し心が動かされましたが…

もう既に、毎回溜めて溜めて溜めて…スカッ!という重苦しい展開ばかりになるのかと

半ば諦めの境地でいます。

 

初回までに間に合いそうにないからと思って

結局前作の予習をするのは断念してしまいましたが、

どれくらい変えてしまったのか逆に気になってきましたね(汗)

3話くらいまで見て比較してみようかな。

 

 

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