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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 10話(最終回) 感想|キスシーンもソーシャルディスタンスで!

 

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そわそわ、したねぇ…。ドキドキしたねぇ。

恋愛ドラマなら片想い同士が結ばれてハッピーエンドになるだろうとは

分かってはいるんだけれども、

中盤まで焦れったい方向に進むもんだから、どんな結末に転ぶのか目が離せなかったなぁ。

 

本作の登場人物はみんな"器用な人"になりきろうとするんだけど、

実は下手で、本当はただ強がっているだけで。

だからこそ、身近で愛おしくって、何かある度に一喜一憂しちゃって。

挫折を味わった時に、一人になった時に吐き出す1つ1つの言葉に"生"を感じる訳で。

 

最初の頃はぶっちゃけ、「リモートドラマはもう良いかなぁ」と思っていました。

しかし、結果的には、生きづらさを抱えながら過ごしている

人々の心に今響くのは"言葉"である事。

言葉の持つ力は偉大で、些細な事でも何でも良いから

大切な人と気持ちを共有していく所から始めようよ…といった

メッセージ性を残した作りになっていたのが素敵。

 

今まで"負"のイメージが強かったコロナ禍の特徴を逆手にとって、

「近づきたくても近づけない葛藤」「それを乗り越えようとする変化」という

恋愛ドラマならではの醍醐味として昇華してみせたのを見て、

まだまだこの手のジャンルは無限の可能性を秘めているのかもしれない…と。

コロナ禍を迎えて、今後どんな新しいドラマが生まれてくるかと

期待してみたくなってしまう作品でした。

 

美々(波瑠)と青林(松下洸平)のキスシーンも、正面からではなく、

あえて外からの引きのカットで見せる事で

ソーシャルディスタンス的演出を施した…という、

中盤から設定が忘れ去られるドラマもある中、

最後まで徹底的にコロナ禍が舞台である事を表現したラストも面白い。

 

本作の脚本家は言葉を自由自在に操るのが得意なのか、

「丸ちゃん」とか「私の嫌いなイチャコラ!」とか

ついついクスッとしてしまう台詞も豊富に含まれていて、

それもまた、本作を純粋に楽しむ気持ちで見て良いんだ…と思わせてくれる要素の一つでしたね。

そして、波瑠さんは「G線上のあなたと私」以来、どんどん吹っ切れている感じがします。

今まではコミカルな役をやっても どこかぎこちなさを感じていましたが、

最近は自然体な演技をされている印象ですねぇ。

 

明日はクリスマスイブで、恋人に、家族に…と、

誰かと過ごす事が愛おしいと思えてくる日。

その前日が本作で良かったです。

昨日に引き続き、みんなの幸せを願いたくなる気持ちにさせられました。

 

 

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この恋あたためますか 10話(最終回) 感想|2人の恋、むしろ冷めましたw

 

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一人愚痴大会…みたいな感想になります(笑)

あ、でも、ガチで怒っている訳じゃないので。

基本的に、文の後にほぼ「w」が付いてると思って見てくだされば…。

 

さて、最終回ね。

本作の最終回を見てこんなにも

前の時間帯のドラマと逆だったら良かったのに!!

と強く思った事は過去にない。

「姉ちゃんの恋人」のぽかぽか幸せエンドをデザートにしたかった…ですな。

そしたら、新谷(仲野太賀)の不憫さをその雰囲気でかき消して、

幸せになって良かったね〜なんて超好都合解釈で終われたかもしれないのに。←流石にないかw

 

いや、確かにハッピーエンドなんですよ。

紆余曲折あって、片想い同士の人が無事に結ばれたという王道な締めなんですよ。

でもさ…最後の最後まで主人公の恋心に共感出来なかったっていうのは、ないでしょ(笑)

私には「甘いクリスマスを過ごすカップルたちの裏には、

涙を堪えてしょっぱい想いをしている人々がいる」という

残酷な"現実"を突きつけられる内容に映って堪らなかったです。

 

だって、樹木(森七菜)、普通〜に無神経で自己中じゃないですかね?

新谷は自分に気があって、北川(石橋静河)は浅羽(中村倫也)を想っていたのを

知っておきながらクリスマスの話題を振るし、

友達とパーティーだと聞くと「楽しそう」って羨ましがる。

クリスマスイブの日は、浅羽が出張で帰ってこない中、一人ぼっちで心細そうな姿を見せる。

ちょっと口が悪くなりますがすいません。

いや、あんた、恋人いるじゃん!

「私、一人で寂しいの…」みたいな可哀想オーラまとってるけど、

クリスマスの日"だけ"いないっていう話でしょうよ!!

 後者に関しては、まだお互いが付き合っていない段階で、浅羽の出張日が迫っていて、

「私の事が好きだったら、クリスマスイブの日に帰ってきて欲しい」と樹木がお願いして、

帰ってくるか帰ってこないかの選択を本人に委ねる…という展開だったら分かるんです。

でも、もう付き合っていての流れだから…ドキドキも何も生まれない訳ですよ。

発売予定とは言え、持ち込んだケーキをコンビニのイートインスペースで食べるしさ。

家で食べろよ!!

って最後までツッコんでしまいましたよ。

 

そして2人の両想いに納得行かないもう一つの理由は、

あんな卑怯な介入のお陰でフラれた新谷の立ち直り方が早過ぎる事。

もうちょっと引きずっていても構わないのに…

北川も樹木の惚気っぷりにもっと嫉妬の感情を見せたって良いのに…

良い人過ぎて逆に辛かったです。

サスペンスだったら、元恋人が 好きだった相手が付き合っている恋人を

嫉妬心で殺害しにいくレベルですね。

その時の凶器は"あの"スノードームで!

…いかん、物騒な妄想をしてしまった(笑)

 

放送開始から約15分くらいで、まるで最終回の終盤でやるかのような王道展開を済ませたので

それ以上にもっと重要な"何か"を用意しているんだろうなぁ…と思ったら、

まさかの樹木と浅羽によるイチャコラ&惚気話ばかりを

残り30分で見せられるってのも何だかな。

前回のラストは意外性があって面白かった。

物語の後半から「クリスマスは誰と過ごす?」がテーマであった事、

浅羽の「クリスマスを好きになる」が1つの軸として描かれていたにもかかわらず、

その重要アイテムとなるケーキはあっという間に完成してしまった。

あんなグダグダした内容だったら…

9話のあの展開を最終回に持ってくるか、それとも前回の内容+30分拡大するかして、

そこに今回の告白シーン→フラれて立ち直った新谷と北川と一致団結して

"チームで"ケーキを作り上げる流れを追加した方が良かったんじゃないでしょうか。

 

う〜ん…以前にも度々書いてきたかもしれませんけど、

結果的に、いろんな要素がとっ散らかった作品になっちゃいましたね。

元々設定や背景が用意されている漫画原作の映像化だったら、こんな事は起きなかったのかと。

スイーツ開発秘話に恋愛に、「キキかじり」に、元アイドル設定に…

力のある脚本家さんだったらバランスをとれていたと思うんですが、

これを重点的に描いたらこれを描くのを忘れていて、

「そういえばこんな設定あったわ!」と思い出したように久しぶりに登場させて…

というのがまぁ多かった。

 

最後に、これは個人的な考えですが、見続けた理由として、

初回で提示された主人公の過去に「初めて恋をした日に読む話」のような内容になれたら…

という可能性を感じさせる部分があったからなんですよね。

「挫折した経験の持ち主」の点では、あちらの作品の主人公とも共通してますし。

漫画ちっくな胸キュン要素や、当て馬ポジションのキャラクター、複数人の心情を描くのも一緒。

"見捨てられたアイドル時代""透明人間"というレッテルを貼られて過ごしてきた主人公が、

浅羽&コンビニスイーツとの出会いを通してどんな成長を見せるのか…

そこを会社での仕事を通して、もっとはっきりと描いて欲しかったです。

仕事をサボって遊んでいるようなイメージが強くて(苦笑)

 

 

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姉ちゃんの恋人 9話(最終回) 感想|2021年もつづけ、幸せ。

 

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大団円の最終回。

今期のドラマの最終回はこのご時世を反映させているのか、

どのジャンルでもハッピーエンドになる事が多いですねぇ。

しかし、どんなに優しい世界でも、どんなにファンタジーでも…

こんなにも人の幸せを願いたくなるのは、本作が一番だったと思っています。

 

「生きるって事は、幸せってやつに片想いし続ける事なのかもしれないね」

和輝(高橋海人)のこの語りが、本作が描く世界観は勿論、

現実を生きている私たちの心情を表しているようで刺さる。

幸せが欲しくて欲しくて堪らない人々が、

目の前にある小さな幸せを見つけて積み重ねていったら

やがて大きなものになって私たちの元に訪れてくるかもしれない…

これを伝えたかったのだと思うと、数々の幸せムードも納得で。

(それにしても…臼井(スミマサノリ)の"捨てられた椅子"のくだりにも

しっかりオチが用意されていたのは意外でしたな(笑))

 

「あったかもしれなかった」「まだ続いていたかもしれなかった」

私たちがコロナ禍でその幸せを理不尽に奪われたように、

桃子(有村架純)は家族を事故で失い、吉岡(林遣都)は元恋人に傷つけられた"過去"を背負った。

 

後者の方が理不尽という言葉では済まされないほど辛い想いをしている訳で、

並べて書くものではないとは思います。

けれども、みんなそれぞれに悩みや不安を抱えていて、大きな壁も立ちはだかって、

それでも前を向いて生きて行く…といった登場人物の描写は

日常生活や人生にもリンクする部分が多々あり。

リンクするだけでなく、1年後のクリスマスの世界、

赤裸々に想いを伝えて共有し合う関係性を通して

「こんな世界になれたら良いよね」という

"そう遠くはない未来"=プチファンタジーの要素も加わった事が、

今あるべくして生まれた作品だったと感じる最大の理由だと考えています。

 

本作の脚本家が、温かい気持ちになれるファンタジーを得意とする

岡田惠和さんで良かったです。そして、この時期に出会えて良かったです。

良い人ばかりの優しい世界だからこそ、その分悲劇が際立ってしまうのだけれども、

それがなければただの空想で終わって印象も薄くなってしまいますから。

 

フィクションではあるものの、その世界で生きる人々と一緒に

2021年が幸せ溢れる一年になりますようにと願いたくなる最終回。

みんなで、いつか来るかもしれない大きな幸せを夢見て、前に進もう。

 

「とある小さな惑星の物語」を覗いている感覚にさせるような

地球のモチーフがOP映像や劇中に使用されている所、

そして、"惑星"絡みで、毎回絶妙なタイミングで流れるMr.Childrenの主題歌も。

どこかキュートで、ロマンチックで、切なくて…

見ているだけでいろんな感情が込み上げてくる、大好きな作品でした。

 

 

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監察医 朝顔(2020) 8話 感想|つぐみだけが救いの"孤独編"始動。

 

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つぐみ(加藤柚凪)がいなかったら、もっと重くなっていただろうなぁ…と思えた1時間。

正直、「孤独編」というワードに加えて、今回の児童誘拐事件となると、

つぐみもまさかお泊まり先で模倣犯にさらわれてしまう展開が来るのでは…なんて

いらん事を考えてしまったんですよね。

本作は前シーズン以上に、良くも悪くも

主人公達に襲いかかる"試練"を重点的に描いている印象があるので。

 

結果的に、朝顔上野樹里)が本当の意味での"孤独"にならなくて済む。

が、タッパーに詰め込まれた料理を黙々と食べたり、食堂で食べたり、

カップラーメンを食べたり…と、食生活に"孤独"が滲み出ている所はやっぱり切ない。

仕事から帰ってきて、和気藹々とした雰囲気の中で今日の出来事を話しながら食卓を囲む

家族の姿を今まで見てきた視聴者からしたら、

それぞれの3人の姿はまるで非日常のようでした…。

 

「孤独編」に絡めるならば、幼い娘だった栞里を亡くし、

あれからぽっかりと心に穴が開いた状態で生き続けていた父・浅野(森下能幸)と、

"父には見えていなかった"息子の心情にも繋がる今回の事件。

 

監察医のバイトくんの予想どおり、事件の動機は

我が子を殺した犯人に対する復讐心によるもの。刑事ドラマではよくある結末だと思います。

しかし、「復讐はやっぱり良くないね」とは言える状況ではなく…

なんならその行動に走った事に共感してしまいました。

 

つぐみと同じくらいの年齢の子の命を奪われ、

その部位が土から発見されるたび確認はするんだけれども、結局右手だけは返してもらえず、

さらには警察側の判断で捜索が半ば強制的に終了。

「みんな、まるであの子がいなかったかのように」と遺書に書かれた言葉が刺さる。

犯人にも娘の苦しみを味わせたい…と思ってしまうのも当然な訳で、

長年の間"その感情"だけを抱えて生きてきたような、

森下能幸さんの執念に満ちた声の演技に背筋が凍りつきました。

 

しかし、犯罪者の犯した罪の重さと今までの事情を考慮しても、

残された息子は"加害者の子供"というレッテルを貼られてしまうのでしょうかね。

出所して更生しようとしている人が被害者にやられるなら酷な話ですけど、

今回の場合は同じ過ちを犯そうとしていましたからねぇ…

もし浅野が助けていなければ、

また幼い誰かの子の命が奪われてしまっていたかもしれないんですよ。

 

我が子を守りたい。我が子を日常的に潜む悪から救ってやりたい。

でも一歩間違えれば、"良心"のつもりが"悪意"に変わってしまう世の中で生きている。

 

考えさせられる内容で終わりましたが、来週もまた一波乱あるようで…

2時間もあるので、その中で起こった話を引っ張る事はないでしょうし。

新年(2クール目)は晴れやかなスタートを切って欲しいですけども。

 

 

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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 9話 感想|スマホを忘れただけなのに

 

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どこもかしこも…タイミングの悪さよ!!

今回の話はそれに尽きますわ。

ずっと欲しがっていた指輪を、マジックなんてまどろっこしい事やらずに

素直に渡していたら、栞(福地桃子)もその誠実さに惚れて、

後継問題で悩んでいたのを忘れて受け入れてくれる可能性があっただろうに。

青林(松下洸平)が五文字(間宮祥太朗)のスマホの通知を見ていなかったら

プロポーズをためらう事も。

五文字からネタバレを聞かされていなかったら、美々(波瑠)が変な期待を寄せる事も。

そして、彼女が考え込みやすい性格だからこそ、「ごめん」という言葉が先に出てこなければ

気まずい空気が流れる事も、み〜んななかったかもしれないのに。

 

この手のドラマで「通知」が関係性を狂わせ始める

キーアイテムとして描かれる事はよくあるけれど、

本作が一番「ニクいぜ…!」って気持ちにさせられましたよ。

そう…現実ではこんなタイミングの悪さが頻繁に起こりうる。

ここに来て、SNSがどんなに自分にとって便利なアイテムかを

改めて痛感させられる内容でした。

 

以前の感想にも書きましたが、SNSは「なりたい自分」でいられるし、

心の準備が出来た状態で自分の好きなタイミングでいつでも返せるし、

何か言いかけた事があっても、向こうにはそれがまだ届いていない訳だから

途中まで打った文章を消せば良い。

しかし、現実だとある種の柔軟性とコミュニケーション力が問われる。

そこで衝突が起こって…俗に言う"コロナ離婚"にも繋がるのだと思います。

でも、"相手がいる事の温もり"を、手を繋いだり、ハグしたり、ベッドで一緒に横になったりと

直で感じられる良さを、2人の生活を通して描かれてきたのを

ここ何話かで存分に味わってきただけに…

最終回直前のあの展開は、夢の世界から強制的に引き戻されたような感覚を覚えて辛い。

SNSなら"考え直し"は効くけれど、現実では言ってしまったら後戻り出来ない。

人と心を通じ合わせるのって、難しい。

上手いとこ突くなぁ…この脚本。

 

朝鳴(及川光博)と富近(江口のりこ)の関係性が

一番理想だなぁ…などと思いながら見ていましたが、

どうやらここも悩みを抱えているらしく。

「新しいお母さんなんていらない」っていう保くんの言葉が

地味にズシンと来ております。

 

次回予告が一切流れなかったって事は、まだ撮影中なのか…

とにかく!どんな過程を迎えてハッピーエンドになるのか、楽しみに待ってます。

 

 

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この恋あたためますか 9話 感想|浅羽元社長、鬼畜の極み(笑)

 

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さて、今回の「そういうとこだぞ、まこっちゃん〜」ポイントは…

自分の気持ちを押し通さない所だ!!!

あれ、なんか似たような事を前も言っていた気がするような(笑)

 

新谷(仲野太賀)は本当に"良い奴"過ぎるんですよねぇ。

「自分の気持ちを確かめてこい」じゃなくて、もっと言う事があるでしょうに…

何度もフラれてきたらしい自分に自信がないからなのか、考えを相手に委ね過ぎる。

でもって…意思を伝える時は「クリスマスまでの期間を俺にください」なんていう

ちょっと遠慮がちな言葉になってしまうしなぁ。

セクハラだと思われそうな いきなりのキスをかましてきた時の肉食っぷりは

どこ行ったんだよ!!ってツッコみたくなりますw

 

そんなんだから、冷めたフリして内心では高みの見物をしている…じゃないですけど、

樹木(森七菜)から告白された自分が一歩有利〜♪ なんていう態度を

浅羽(中村倫也)にとられてしまう訳でさ。

こうなって来ると、新谷は当て馬への道一直線ですし、

強がって樹木の背中を押す=フラれる 展開になるのが見え見えなので、

恋愛の方はベタでそこまで興味ないな〜と思っていたんですが…

最後の展開にまさかの意表を突かれてしまいました。

 

「選ぶのは彼女だ」と偉そうに言った張本人が

ちょっと待てーーーーーー!とゼェゼェしながら追いかける姿になるのを

誰が想像したか(笑)

今までのキャラと違うから、なんかもう面白かったですわ。

好きな人が誰かといる所まで追いかける展開も、「ちょっと待てーー」の展開も

恋愛モノでは王道なんですけど、新谷じゃなくてそこに浅羽を持ってきたかという。

王道は王道でも、ちょっと捻りを加えたら

ここまで楽しくなるんだなぁという例を見たようでしたw

そして2人でのデートに乱入してきたにもかかわらず、

自分の気持ちをガンガン押し通して完全に樹木の気を向かせる。

樹木は小悪魔ですが、浅羽は確信犯(爆)

もうこれで、樹木&浅羽のルートになってしまいましたねぇ…。

 

でも、浅羽が来る前の樹木の"答え"はなんだったんでしょうね。

一歩前に近づいて、にこにこして…

そこから「やっぱり付き合えません」の流れになるのは想像しづらい。

しかし、樹木なら「親友同士でいよう♪」って言うのかなぁ。

オブラートに包んでいるようでも、結構残酷な気がするんですけども(笑)

 

 

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姉ちゃんの恋人 8話 感想|"世間とはこういうもの"を見せつける終盤

 

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元カノ・香里(小林涼子)との対面シーンは、約10分で終わり。

次回予告の事を考えると、あっさりと言えばあっさり。

でも…過去を掘り返して男女同士のゴタゴタを描く訳でもなく

あえて早い段階で解決させたお陰で、

今回は"過去を乗り越えて強くなった吉岡(林遣都)"を描くのだというテーマが

説明台詞なしで伝わってきました。

 

それは吉岡自身の表情にも現れていて。

「君が幸せでいてくれないと、俺が我慢し続けてきた事が無駄になってしまうから」

そう話す時の目や声がイキイキしていて、

ああ、この人はもう大丈夫だ…という安心感さえ覚えます。

連続型ドラマならではの醍醐味ってやつで、

影をまとっていてどことなく暗そうだった頃を見ていた視聴者からしたら、

彼が桃子(有村架純)と出会ってこれだけ変われたんだ!という変化を

手に取るように感じられるのがとても嬉しい。

「メリークリスマス」と言ってあげる桃子もそうだけれども。

一種の加害者ではあるけど被害者でもある香里と自分を重ねて

精一杯気の利かせた断ち切り方を考えた結果、あのような言葉になったのだろうと…

そんな2人の"愛の強さ"と"思いやり"も感じられる、印象的なシーンでした。

 

しかし、"過去を乗り越えて強くなった吉岡"に待ち受けるのは

克服だけではなく、試練もしかり…。

桃子がたまたま襲われていなかったから良かったけれども、

もし過去と同じ状況になってしまったら、幸せ全開モードだった分

またふとした殺意が芽生えてしまったのではないか…と考えると、いても立ってもいられない。

罪を償うべき者が償わずに、ふらふらとのさばって生きている人がいるのは確かに事実ですが、

それを「自分達で守るしかない」「でないと、不幸の落とし穴はそこらじゅうにある」

などと「我慢すれば乗り越えられる」みたいな方向で締めようとしているのは酷でもある。

(脚に当たったくらいで河川敷の高架下に連れていくなんて…

日頃の鬱憤でも溜まってたのか?と思ったり、

真っ昼間なのに通報する人は?桃子が大声で叫ぶとかは?と演出や時間帯に疑問に感じたりと、

流れが不自然だったのもあるんですけどね。)

我慢すれば大丈夫…ではなくて、誰もが糾弾出来る世の中であって欲しい。

まぁ、本作はあくまでも"大切な人がそばにいる事の心強さ"と"愛の強さ"を

描く作品なので、ちょっとお門違いではあるんですが…

不幸はこうして現実に起こっている訳ですから、

出来れば犯罪者はきちんと裁かれた上で、来週で真のハッピーエンドを見てみたいです。

 

あとは、悟史(藤木直人)の件ですね。

悟史や吉岡の事をちょこちょこ見てるなぁ…とは以前から思っていたけれど、

まさか警備員が彼の秘密を握るキーパーソンになっていたとは意外でした。

多分「社長!」って言っているんですよね。

次期社長にでもなるのかな?

 

 

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監察医 朝顔(2020) 7話 感想|孤独編から漂うパワーワード感が辛い

 

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本作はあくまでも「法医学」に焦点を当てた作品なので、

犯人が取調室で自白したり、終盤で逮捕されたり…といった

刑事ドラマらしい展開はなし。でも、それが"らしさ"なので良いのです。

撃たれた脳の部位によっては即死しない場合がある(軽くホラーやったな…)。

コンテナに閉じ込められると腐敗が進んで、死亡時刻の判断を狂わせる。

解剖オタク="謎"をひたすら突き詰めるプロ集団の調査から

次々と明かされていく真相が興味深い。

 

ただ、聖奈を撃つまでに至った動機や関係性は知りたかったですし、

監察官(松角洋平)が「ちっ…」みたいな表情で退場する姿に

ちょっとしたモヤっと感は残りはしました(笑)何か言う事はないんか!とw

存じ上げない役者さんでしたが、三白眼なのが効いてましたねぇ。

今度は違うジャンルの作品で、取調をメインに取り扱った作品でお目にかかりたいですね。

 

つぐみ(加藤柚凪)の「よいしょ!よいしょ!」と平(時任三郎)の脚にしがみつくシーンも、

自分もやられてみたいほど癒されましたけど、

中でも印象に残ったのは、朝顔上野樹里)と平の2人でのシーン。

職場の仲間からはいつも信頼されていて、

茶子先生(山口智子)も彼女の事をしっかり見てくれているのだと分かる描写があって…からの、

父にはあどけなさを見せるというギャップが良い。

「お父さん、まくら臭い」「ごめん、嘘」「いや、やっぱり臭い」

子供は親を前にするといつまでも子供で、時にその温もりを求めてしまいたくなる事が

あるんだなぁ…という、朝顔の新たな一面が知れた所に新鮮味がありました。

お別れの日だからとご飯を豪勢にするのではなく、

そうめんをササっと作って、2人で食べながら録画の話や買い物の話をするシーンも妙にリアル。

 

ようやく解決した前後編で1つ分かった事とすれば、

"相手を想いながら"の丁寧な暮らしをしていれば

それを支えようとしてくれる人も出てくるし、

その真摯さは仕事にも現れるのだ…という事。

桑原(風間俊介)も同じで、普段から信頼の出来る仕事っぷりを見せていたから、

どんなに窮地に立たされた状態でも辛抱強く証拠を探し続けて

無実を信じる人がいてくれた。

 

しかし、人と人の繋がりの貴重さを上回る"理不尽な運命"も時にはある訳で…

「新章 孤独編」の予告が辛いですなぁ。

「胸騒ぎ」も「孤独」も、本作では見聞きしたくないワード過ぎました(泣)

平の引越し。桑原の長野へ左遷の件。

まぁ、無実だったにせよ、聖奈に単独で会いに行っていたのは

処罰を受けても仕方のないほど迂闊でしたからね…。

 

本作の世界では、涼しそうな服で、そうめんを食べていて、

さらにはセミも元気良く鳴いている…という、まだまだ夏の状態。

予定通り夏秋の2クール放送だったら、

悲しい感情を引きずったまま年越しなんて事もなかったかもしれないのに。

以前買ったテレビ誌の番組表には、再来週も本作の名前が載っていましたけど、

年末なのに本当にやるんでしょうか。

良い感じに…一区切りつけて欲しいなぁ(願望)

 

 

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極主夫道 10話(最終回) 感想|笑ったら元気になる!を突き進む大団円エンド

 

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「人って笑ったら元気になるでしょ」という和子(MEGUMI)の台詞。

まさに本作の事ですし、最終回でも見事に具現化してみせたと思っています。

 

予告で流れていた「余命3ヶ月」をどう料理するのかと思ったら…

深刻そうに見せてきた誘拐のくだりをドッキリで早めに終わらせ、

夢の世界でウイルスと戦うという名(迷?w)シーンを見せられ、

勘違いを生んだきっかけは「賞味期限が3ヶ月で切れる」を変に言い換えた

医者だった…という、何ともハチャメチャな展開(笑)

 

しかし、カオスな展開で進んで行く裏には、"愛"もあって。

ただのコメディではなく「人間愛」「家族愛」にも踏み込んでいく。そこはブレない。

いろんな人にハグされる龍さん(玉木宏)。いろんな人が心配して泣いてくれる龍さん。

彼がいるお陰で一歩前に踏み出せた、日常が輝いていた…という事実を

今までのエピソードを通して描かれてきたから、あれだけ愛されるのも頷けますし。

そして、最後は「大切な人がそばにいるって素敵だね」を、

ファンタジーで優しさ溢れるイルミネーションのシーンで魅せる。

 

楽しい時間でした。

「えっもう終わり!?」と口に出してしまうほど、あっという間な1時間でした。

締めの挨拶は、3ヶ月間見てくれた視聴者への感謝もそうですが、

コロナ禍でも前を向いて歩み続ける人へのエールにもなっていたのかもしれませんね。

 

コメディだからと、奇抜なSEや顔芸を使って露骨に笑わせるのでもなく、

じんわり来るシーンでお涙頂戴路線に走るのでもなく。

登場人物が何やらシュールな言動をしているのを

ただ淡々と映し出す所から笑いが生まれる…という作りに落とし込んだ

脚本と演出のセンスが光った作品でした。

 

これは個人の好みによりますが、

この枠は、ほっこりして、笑えて、主人公が頼もしくて…といった

気軽に楽しく見られる作品の方が当たりが多いんじゃないでしょうか。

最近なら「今日から俺は!!」「親バカ青春白書」で、本作がそう。

こういう路線の方が良い。

だから…また視聴者を煽るサスペンス路線に戻りそうな次の作品がちと不安です。

Huluとの共同製作だしなぁ…w

 

 

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危険なビーナス 10話(最終回) 感想|何も感情が湧かない最終回も珍しい。

 

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昨日に引き続き、強引なハッピーエンド。

しかし、ちゃぶ台を返したくなるほどでもなく、ガッカリするのでもなく。

「ふーん」「まぁそうだよね」としか言えない、

最終回で真相に辿り着いても何にも感情が湧いてこなかったのも、随分珍しい作品でした。

あ…でも、伯朗(妻夫木聡)の妄想が最後に叶った事だけは解せなかったけれども(笑)

 

この1時間で展開されてきたのは

遺産相続とはあまり関係のない「研究記録」にまつわる話。

しかも、その真相に辿り着くきっかけとなった描写も、今まであちこち話を膨らませたり、

楓(吉高由里子)と共に家を調査したりしてきたくだりをナシにして、

最終回になっちゃったからもうこの流れで良いだろうと言わんばかりに

「随分、あっさり見つかったなぁと思って…」という一言で済ませて終わり。

これなら最終回まで引っ張るべきではなかったですよ。

犯人はキャスティングの時点で、初回から分かりきっていた事だからさ…

せめて"紆余曲折"の部分が面白ければ良いんですけど、

女性同士の修羅場や色恋で肉付けして、どうでも良い内容でだらだら引き延ばしていった結果、

東野圭吾ならではの独特の世界観を薄めた作品になってしまったのが残念でなりません。

 

以前の感想で「5話くらいで良い」と書きましたが、

あれだけあっさり解決させるのであれば、お正月の2時間半スペシャルにした方が

原作の持つスピード感が活きた内容になったのではないでしょうかね。

オリジナルエピソードや妄想を追加したりして尺を埋める手間が省けますし、

短時間なら、豪華キャストで"曲者"だらけという所に新鮮味を感じたまま

最後まで見終える事が出来る。

作り手も視聴者も、原作ファンもメリットしかない。

まぁ…連ドラ向きではなかったって事です。

 

いくつもの謎を引っ張っては、最終回で強引に回収。煽る演出。

本筋とは関係ないネタで引き延ばす。

ここらへんは同じ枠で放送されていた「テセウスの船」と共通していますが、

そちらの方は、ドラマでは珍しい雪山が舞台になっていた点、

過去を変えてしまうという禁忌を犯すタイムスリップを扱っていた点が

緊迫感を生んでいたのに対して、

本作は現在進行形の話で、後は妄想しか取り柄がないですからね(苦笑)

 

テセウスの船」の反響に味をシメた結果、本作が放送される事になったんでしょう。

どんなにグダグダでも、数字がそれなりに取れたのは「日曜劇場」というブランドの"お陰"。

しかし…ブランド力が高い枠だからこそ、

もっと作品の選定には慎重になっていただきたいです。

 

 

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