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少年寅次郎スペシャル 前編 感想|リンゴが食べたくなっちゃう前編。

 

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ああ…連ドラの頃もそうでしたけど、

やっぱり井上真央さんのお母さんっぷりが堪らんですなぁ。

基本的に世話焼きな性格でも、足を引っ掛けるといういたずらっ子っぽい一面も覗かせつつ、

寅次郎に愛情いっぱい与える時は思いっきりくしゃっとした笑顔をされていて。

内から滲み出る母性と愛らしさが同居しているような佇まいが、

光子というキャラクターをさらに魅力的にさせてくれます。

寅次郎(藤原颯音)は勿論、正吉(きたろう)も

「すりおろしのリンゴが食べたい」と言ったのにも納得出来る。

頬に手を当てながら「こら!もう〜〜〜」と怒る時の表情を見ようもんなら、

何度だっていたずらしたくなっちゃいますよ(笑)

でもって、お見舞いシーンではげっそりとした体に…1年ぶりに演技を堪能いたしました。

 

内容の方は蔵出しエピソードという感じ。

連ドラでの話を織り交ぜながら、過去と現在を行き来して物語が進んで行くのですが、

ただの総集編で終わらせない作りが粋だなぁ…と。

こんな日もあったんだ。寅次郎はこの時に何かを学んだんだ。

新たな発見が出来るのが楽しい。

(当時は認識していなかった森七菜さんが出演されていたのも、個人的には新たな発見。)

当時は5話という短い話数の中、

日常エピソードがクスッと笑えて微笑ましい内容ばかりだった分、

もっとこの世界を生きる人々の生活を覗き見してみたいな〜と思っていたので、

リンゴから次々展開されていく思い出話を聞けて満足でした。

 

「俺、リンゴがもう大っ嫌いで」「母ちゃんが全部食べるしかないよ」

照れ臭いのか、顔を逸らして優しい嘘をつく所が

"寅さん"らしさ全開で泣けてしまって。

本当にお母さんの事が好きで、愛情をいっぱいもらった恩返しがしたいんだという

寅次郎の真っ直ぐな気持ちが伝わるよう。

で、このお見舞いシーンを見ちゃうとねぇ…

あんな態度で帰ってきた平造(毎熊克哉)を憎たらしく感じるのにも

より共感出来てしまうんですよね(笑)

一生懸命看病していたのにって考えたら…確かにムカつきますってw

連ドラの録画、残っていたかしら。

今回の内容を知った状態で、また最終回でも見返したくなっちゃったな。

 

そんな平造も、約10年経ったら遺影に。

彼の現実逃避したくなる気持ちも分からんでもないんですけどね。

でも、喧嘩して会わないまま亡くなってしまったんだろうと思うと…ちょっぴり切ないです。

後編もじっくり見守らせていただきます。

 

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ルパンの娘(2020) 8話 感想|三雲玲=猿彦説もあり得る?

 

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来週の番組表をチェックしていたら

「ルパンの娘〜愛の物語〜」と書かれていたから何事かと思いきや…

なるほど、特別編なのですね。

最終回放送終了後に決定!の形じゃなくて、それ自体が最終回。珍しい構成ですなぁ。

 

さて、内容の方は…いつも以上にあっという間だった気がします。

見終えた後の感覚は何というか、遊園地を満喫しまくって

余韻が冷めやらぬ状態のまま帰路につく感じに近い。

敵同士が仲間になって黒幕との戦いに挑む展開は、物語の終盤では王道の流れなんだけれども、

全く"王道"だとは思わせないネタの充実っぷりが素晴らしい。

え!?1話から塚本高史さんと倉科カナさんを声のみでキャスティングしてたって事!!?

Lの呼吸…アクションの華やかさに、もはやパロディを超えましたな。

藤岡弘、さんの仮面ライダー再び。ルンバ使ってます!感満載のてんとう虫・母のフォルム。

そして、天使の如く現れた円城寺(大貫勇輔)が最後の美味しい所も持って行って、

全員でミュージカルをやるというオチ。

自由だ。自由過ぎる(笑)

あまりの自由さに、内容よりもそっちの方を楽しんで見てしまってましたw

でも良いや。楽しんだという余韻は残っているので…満足出来ました♪

私の頭の中は今でも「ララルラッタ…」が流れ続けております。

 

続編になってからは視聴率が5%台の回もあったそうで、

なんでこんなに面白くて、かつ作り手の本気も感じられる作品を見ないんだ!!

とは疑問に感じるんですけどね。

でも、杏ちゃん(小畑乃々)に泥棒である事を受け入れてもらう

壮大なストーリーに辿り着くまでの過程をよくよく考えてみたら…

2話の馬小屋でのキリストに見守られながらの生誕から始まって、

円城寺の数分のミュージカルで(しかも1話内で)目まぐるしいほどの成長を見せ、

泥棒の娘である事に動揺しつつもLの呼吸で覚醒し、

やがて家族を助ける救世主になる…という何年もの月日を

とんとん拍子で描いて行ってる訳ですから。

1話完結型ドラマの方が高視聴率になりやすい今日。

なるほど、これは確かに途中から見てもついて行けないわな…とは思います(笑)

しかし、最初から応援してきた視聴者にとっては、

本作の真価を理解してくれている人の方が多いんじゃないでしょうかね。

 

それが証明されたのか、なんと、来年映画化が決定。

「数字が良い=良作」とは限らない。面白いものはどんなに数字が悪かろうが面白いという

ドラマファンの熱い想いが伝わったのはとてもめでたい事。

う〜ん…個人的には、まるで映画かと思うくらいの演出、美術、音楽の作り込みの高さを

ドラマで見られてしまう"おトク感"もまた本作の魅力だと考えているので、

本当に映画化しちゃうんだなぁと ちょっと複雑な気持ちもあるんですけどね。

でも、とある記事を読んだら、スタッフも前々から映画化したいという目標は掲げていたらしく。

夢が叶った以上、ドラマの頃よりももっと上質な作品に仕上げて行くのだろう…と

ポジティブに捉えて、その点に期待してみたいです。

 

にしても…ナターシャ(太田莉菜)を倒す件と「三雲玲」については

映画に持ち越すつもりなんでしょうかねぇ。

ドラマ内である程度解決はして欲しいんですけども。

っていうか、猿彦(我修院達也)が途中からしれっと出番がなくなったのが気になって。

彼が黒幕か?とも予想しましたが、特に何もなく終了。

「三雲玲」…男性でも女性でも行ける名前なので、

もう一人の三雲家の人物が猿彦だと分かっても不思議ではないんですよ。

さて、来週の特別編…どうなる?

 

 

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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 7話 感想|濃厚接触じゃなくても最高の恋は作れる。

 

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コロナ禍がなければ日常生活で言われなかったであろう「濃厚接触」というワードが

頻繁に飛び交う所にクスッとさせられますし、

恋愛ドラマで使われるとどれだけ如何わしい言葉に聞こえるか…(笑)

でも、本作の魅力的な部分はそれ以外にいっぱいあります。

 

前回の感想で「キスシーンもハグもない告白シーンに新鮮味がある」と書きました。

この手の作風だったら、登場人物は濃厚接触をゴールだとする

思考の持ち主のように描かれてしまいがちですが、

今回もまた、キスしたりベッドで接近したりする事が全てではないという

"一つの恋愛の形"を提示した結末に

ハッと気づかされるような感覚を覚えた気がします。

こんな幸せがあっても良いよね…♪と。

 

自然と、ゆっくりと心が近づいていく2人。

ただただ手を繋いで寝るのが幸せだという気持ちが、

2人から醸し出される温かさがこちらにも伝わって来ました。

確かに、恋愛を今までしてこなかった人にとっては、腕を組むよりも

手を繋ぐ事の方がハードルは高そうだもんなぁ…

相手の肌の温もりを直に感じる訳ですし。

家でのシーンは終始初々しくて可愛らしかったですよ。

目で感情を訴える波瑠さんの演技は、乙女っぽさが出ていてキュートでしたし、

一人暮らし用のソファーの狭さがまた良い仕事してまして…

あのくっつきそうでくっつかない絶妙な近さにはドキドキしましたよ。

 

手を繋ぐ事が最高の幸せだと考える人もいれば、

誕生日に花束を届けに来てくれる人がいるという喜びを噛み締める事、

イルミネーションで飾られた遊園地でのデートを満喫する事が

最高の幸せだと考える人もいる。いろんな形がある。

大切な人が元気でいてくれて、会いたいと思う時に会える…

そんな願いが叶う事が"奇跡"なこのご時世だから。

どの恋愛関係も否定しない、優しい目で見守り続けるような描き方も好きです。

 

幸せやその人の温もりは、リモートではなくリアルで味わう。

今を大切にしながら過ごす事がどれだけ価値あるものか。

恋ってこんなに純粋で、可愛らしくて、尊いものだったのかを教えてくれる作品です。

 

 

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この恋あたためますか 7話 感想|クリスマス前にフラれる未来しか見えん(泣)

 

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内容について触れる前に、まず1つツッコミたい。

ツッコミた過ぎて、今感想を書くまでず〜っとうずうずしてましたよw

新谷(仲野太賀)よ…「クリスマスまでの期間を俺にください」の

"まで"って何だ。

なんでそこ、限定づける必要があった(笑)

ストレートに「クリスマスの日、一緒に過ごしたいです」って

プロポーズすれば良いじゃんねぇ。

余計な言葉加えちゃう所が当て馬感満載なんですよ。

樹木(森七菜)も樹木で…一喜一憂しながらも

今まで浅羽(中村倫也)を想い続けていただけに、

はっきりフラれたショックの勢いでOKしちゃう辺り、

クリスマス前日になって別れる展開になるのが見え見え過ぎます。

好きになったのでも何でもなく、本当に"勢い"だと分かる。

だって、聞きました?「俺が前に言った事覚えてる?」

「今すぐじゃなくて良い、でもいつか樹木にとって特別な人になりたいって」

に対する樹木の返事の「うん…」の感情のこもってなさを!!

私は聞き逃しませんでしたよ。

いや絶対覚えてないでしょ!って思わず口にしましたよ(笑)

 

上のような「クライマックスの盛り上がりに向けて、一度他の人と付き合う展開」

もそうなんですが、今回はラブコメあるある要素ごちゃまぜ…

言わば"闇鍋"みたいな内容ですね。

「あれは冗談だから!」というベタな返しに、唐突なお化け屋敷に、停電に、

2人でいる所を見てしまった北川(石橋静河)に…

それに加えてコンビニワゴンの件もあるから、全体的にとっ散らかっている印象しかない。

王道と言ってしまえば聞こえは良いのかもしれないけど、

「ほら、これを入れれば胸キュンするんだろ?」というラブコメ好きの視聴者の心理を

安易に知った気になっている気がして、そこまで面白味は感じられない。

特に…道の駅で怖がらせる必要ってありました?

そもそも道の駅には見えないし。

モロ師岡さんの登場は後の展開にも繋がっていたので良いとして、

あそこのシーンだけはちょっと意味が分からなかったですw

 

停電で避難っていうのも何となく実感が湧かないんですよねぇ…。

川が氾濫&地震で避難なら分かるんですけども。

人が少なかったのは、家でロウソクや懐中電灯をつけて過ごしている家庭もいたからなのかしら。

私だったら、コロナ禍なのもあって家で過ごす気がするなぁ。

昼間であればコンビニも、冷蔵や冷凍に関係ない

必要最低限の商品は置いているかもしれませんし。

大体、"コンビニ"ワゴンなのに…売るのが飲食料ばっかりで

寒さを凌ぐカイロや日用品の在庫はないのってどうなの?って思っちゃいました。

あと、コーヒーに入っているカフェインはね…トイレが近くなっちゃうので

避難所ではあんまり勧めない方が…(苦笑)

 

 

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姉ちゃんの恋人 6話 感想|正直過ぎる言葉に救われる時もある。

 

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前回の告白を受けて、相手にどう向き合って行けば良いか…を悩み続ける

2人の様子が描かれていただけに、今度は吉岡(林遣都)が勇気を出して返事をするのではなく

桃子(有村架純)が改めて告白する展開になるとは思いもしなかったなぁ。

どんな形であれ、前科があると分かればちょっと引いて

気まずい空気が流れたまま自然消滅になりそうなものだけれど、

それでも「こんなに好きになった人なのに」「諦めきれない」と感じる想いの方が強い所に

"主人公らしさ"が現れ出ているのか。

 

今まで色々なものを犠牲にして

弟たちを育てる事に全力を尽くしてきた桃子じゃなければ、

表向きな部分も潜在的な部分も吉岡から引き出せられなかったかもしれない。

そう考えると…初めて好きになった相手が吉岡で良かったとも思うし、

自分の事を想ってくれる相手が桃子で本当に良かったと、

あの温もり溢れる観覧車のシーンで心から微笑ましい気持ちになれました。

そして、「もっと…好きになっちゃいました」からの手繋ぎにキュンキュンが止まらないですよ。

目を赤くして言葉を選びながら話す姿を見たら

そりゃあ守ってあげたくなるし、好きにならざるを得ない。

この表現は変ですけどw 2人が両想いになった瞬間、外が夜景に映るほど

ロマンチックな雰囲気に酔いしれましたもん。

想いが通じ合う尊さってこういう事なのかと。

最後の"地球のペイント"がされている"修理して綺麗な状態の椅子"のカットも…

2人の"これから"と吉岡自身を表しているようで、中々秀逸な畳み掛け方でしたね。

 

今回は「飾らない正直な想いを語る姿」が

桃子と吉岡だけでなくどの登場人物にも当てはまっていた訳ですが、

そのさじ加減も上手いなぁと。

個人的には、正直"過ぎる"事が、描写によっては

視聴者に迂闊な印象を与えたり、不快感を与えたりという

マイナスポイントになりがちなイメージがあった分、

本作の場合は、その人をより人間味のある魅力的なキャラクターにさせる

アイテムとして消化出来ている所に新鮮味を感じまして。

台詞の妙ですよね。

前回の川上(光石研)の「これ以上背負わせるのは可哀想」もそうですけど、

「(付き合う事に賛成なのか反対かなのに対して)分かんねぇ。」

「だいたい俺、桃子に会って何をしようとしてるのかも分かんねぇ。」とか、

高田(藤木直人)の強い励ましの言葉とか、

桃子の「どうしたら良いか分からない気もするけど好き。うん………………好き。」

の「うん………」の間の考えている時間とか、

みゆき(奈緒)のあえての親代わり宣言とか。

台詞の1つ1つにその人なりの本音や考えが滲み出ているから、

桃子や吉岡がどんな人に支えられて、どんな風に壁を乗り越えてきたのかという過程が

手に取るように伝わって。

それでラストを感動的なものにさせたんだろうなぁと思っています。

 

紆余曲折を経て、ようやく付き合う事になった2人。

でも…残り話数にしても次回予告にしても、まだまだ平穏な日常は訪れなさそうで。

元カノ、いつかは来るだろうとは予想していたけど、早過ぎますって(泣)

本作は基本的に良い人ばかりなので…最後は改心して綺麗な形で別れられる事を願いたいです。

 

 

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監察医 朝顔(2020) 5話 感想|浮気よりもヤバい事しちゃってますけど!?

 

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今回は神奈川と岩手で、2つの事件を同時進行。

何か共通するものが隠されているのかと思ったけれども…

本当に言葉通りに"同時進行"しただけ。

個人的にはガラス破片の事件の方が興味深かっただけに、

犯人が誰かはサラッと言って終わらせるのは勿体ない感じがしましたねぇ。

強風でガラスが割れたというのは事実なのか。

それとも証拠を隠蔽するためにガラスで切り傷をつけて偽装工作したのか。

そこらへんが気になる。

まぁ、"本作らしさ"で言ったら朝顔上野樹里)サイドの事件の方が、

真相を語る際に切ない雰囲気には持って行きやすいだろうから…と

少し好意的に捉える事にします。(だったら片方に絞れば良いやんとは思うけど。)

 

しかし、「切ない雰囲気には持って行きやすいだろうから」と冷静に書いたように、

今回の結末にあまり感情移入する事なく終わってしまったのは

同時進行させたお陰で内容自体に深みを感じさせなかったのもそうなんですが、

ラストに衝撃的な展開を持ってくる所にも原因があると思うんですよね。

前シーズンで培ってきた本作の世界観とは斜め上の出来事が起こるから、

視聴者に与えるインパクトが大きい。

だから、事件の内容が霞みやすい。

新キャラにしても、大竹しのぶさんというまた一人謎めいた人物が登場。

そもそも2クールでなければ、嶋田(柄本明)が朝顔に歯の事を告げるくだりを

何週にもわたって引っ張ったりはしなかったかもしれませんし。

謎を幾重にも重ね過ぎなんですよねぇ。

せめて、どうせ浮気じゃなくて

(「色々気をつけて」と平(時任三郎)に言われた意味を考えるに)

とある事件の潜入捜査で近づいているのであろう"聖奈"の件は

早々に解決してもらいたいものです。

 

次回予告「驚愕の展開へ!」もなぁ…前シーズンではそんな見せ方しなかったじゃん。

散々煽りまくった「SUITS2」の悪夢が蘇りそうですよ(汗)

高視聴率で続編もそれを維持したいためなのか知りませんが、

なんか、フジの良くない部分が出ちゃってるな〜…というのが

滲み出ている感じがして、ちょっとモヤる。

事件に向き合う真摯さとか、つぐみちゃんとか、日常パートとか

魅力的な要素はいっぱいあるのにな。

唯一、「調べないで欲しい」と頭を下げる嶋田のシーンには

ホロリと来ちゃいましたが。

 

 

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極主夫道 8話 感想|映え系パフェに純朴系和菓子でカチコミ

 

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今回の「勘違い」は二部構成でお届け。

はぁ〜〜〜〜しっかし…良い意味でくだらなかった。思いっきり笑えました。

元ヤクザを脅かすけれども時間は律儀に守るという

強いんだか強くないんだかよく分からない八竜会の存在、何事よ(笑)

もう和子(MEGUMI)達が元ヤン集団だと言われてもおかしくない。

一人だけどう見ても主婦っぽくない柄の服着てましたし。

石田ひかりさんにドン役がしっくり来過ぎていて…

回想でも良いから特攻服を着ている姿が見たくなってしまいましたw

 

リサ(馬場ふみか)が菊次郎(竹中直人)の隠し子ではない事は

早い段階で予想がつきましたが、

まさか八竜会会長・福田(石田ひかり)の娘だった所までは読めず。

決め手は、両者のお菓子に使用されていた大豆。

でも、片方はパフェに乗っかっていたきなこスティックだったので…

全部が和系統なら分かるんだけど

(そもそもジャンルもスケールも全く違うもので勝負に挑むのもフェアじゃないし)、

海外風のド派手な見た目で、一部だけ和のお菓子っていうのはちょっと

都合が良い気も…?とは思いましたが、

まぁコメディだからそこまで深く考えなくて良いのかしらね。

 

極道と専業主夫のミスマッチさがハマる本作もあと2話かぁ。

こっちの方は「まだ見ていたい」って気持ちが大きいわ(笑)

虎二郎(滝藤賢一)との絡みももっと見たいし、

これでもかとイキイキされている稲森いずみさんの演技に新鮮味があるし。

今の時点で既に寂しくなってます。

 

 

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危険なビーナス 8話 感想|バカ正直な伯郎にイライラ

 

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前々回と前回はようやく本題に踏み込んだ面白さがあったのに…

また1つの謎を提示したままだらだら引っ張り、

本作お得意の"人間関係のもつれ"を描いて終わってしまった。

今回新たに分かったとすれば、フラクタル図形が後天性サヴァン症候群によるもので、

禎子(斉藤由貴)は誰かからその価値のあるモノとやらを受け取っていた…くらいでしょうか。

それ以外は特に進展はなし。

もうクライマックスに近づいているのに、

動物病院パートに本筋と同じくらいの尺を割く必要はあるのかな?と疑問でしかありません。

 

で、今まで本作に対して何がモヤっとするって、

横道に逸れるばかりで話が全然進まない事もそうなんですけど、

どの登場人物もピュア過ぎるところ。

興信所で調べてもらう発想になるの…遅くない?

資産を持っているのになぜ最初から調べない??←前回の感想もこんな事書いたけれど。

悪知恵を使ってカッコつけているように見せておいて、

そういうところには頭が働かない矢神家の一族が謎。

伯郎(妻夫木聡)においては、迂闊を通り越してバカだと思う。

彼の言動を見て、言葉は悪いですけど「え?バカなの?」って何度ツッコんだ事か(苦笑)

交換条件として自分にもメリットになる秘密を教えてちょうだいと頼まれたら

別に言わなくていい事まで正直に話すし、

大体、何か気づいたら逐一楓(吉高由里子)に報告するなんて

社会人の報連相じゃないんだからさ。

佐代(麻生祐未)の「なんで信じてんの?」という言葉がごもっともですよ。

最初は義妹だから信じていて、人に言われる形で途中でちょっと怪しいとは思うものの、

一緒にいるうちに自分のした行動に罪悪感を覚えて、結局最後は謝って元通り…

この流れ、毎回一緒。

毎回一緒だから、そろそろ楓に

「この人チョロいな」と思われても仕方ない気がしてきましたw

 

終盤のハグのくだりも、ダメ男まっしぐらですね。

部下を抱きしめる事で問題を解決しようとしている所がもうアウトでしょ。

顔がイケメンなの関係なしに、あれはセクハラ案件。

今更ながら、伯郎が妻夫木聡さんでなければならない理由は何だったのか…考えちゃいますよ。

妄想ばっかりしているし、面食いだし、仕事は疎かにしているし、

全体的に良いとこなしな主人公じゃないですか(笑)

私の場合、演じた役でその方のイメージが暫くついちゃうから、

放送が終わったら妻夫木さんに対して良い印象が持てなくなるかもしれないw

妄想シーンもねぇ…まさか、最後の展開で妄想か現実か曖昧に見せて

視聴者の気を引かせるために何度も挿入していた、とかじゃないですよね?

 

まぁ………………あと2話ですって。

やっぱり10話は長いよ。

 

 

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姉ちゃんの恋人 5話 感想|交錯する4人の想い

 

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前回は吉岡(林遣都)の過去に心抉られ、

今回は複雑な心境を吐露する川上(光石研)と貴子(和久井映見)の様子に心抉られる…。

小さい頃から、桃子(有村架純)が一人で弟達を支えていくと決心した時から

ずっと見てきた訳だもんなぁ。

吉岡と2人でいる所を見て動揺して、自分の保護司としての仕事とか別れて欲しい訳じゃないとか

色々弁明はするんだけれども、

その中でも最後に出た「これ以上背負わせるのは可哀想で」という言葉が

彼自身の率直で切実な想いを物語っていた気がします。

 

貴子も貴子で、「別れて欲しい訳じゃない」「抱えきれなくなっただけ」なんて

柔らかい言葉をかけられても、素直に受け取る事は出来なかったでしょう…。

優しく振る舞いつつも、心の中ではどれほどの深い傷を負っていたか。

夜道で一人泣くシーン。

初回からどこか悲しみの表情を帯びているのは伝わってはきたものの、

あんなに感情を露わにする所は見た事がなかったので、

これが"やり場のない想い"なのか…という場面を目の当たりにしているようで

ただただ切ない気持ちにさせられました。

 

そんな2人の、違った形の"親から子への思いやり"が描かれた分、

終盤での吉岡が桃子に自身の過去を打ち明けるシーンが

物凄く活きたのではないかと思っています。

桃子が真相を一足先に知った事で、ああ、どうか今の関係が崩れないで欲しい…と

少しドキドキしながら願わずにはいられませんでした。

恋愛だからと言って安易にライバル=新キャラを登場させるのではなく、

「相手を好きになっていく過程」を地道に積み重ねていく心情描写がとにかく心地良い。

そして、「私、見ちゃったんだ」とも「私は信じてるから」とも何も言わずに、

吉岡の口から発せられる過去をただ静かに聞いてからの無言のハグ…

"姉ちゃん"とはこういう人の事を指すのかと、その包容力の大きさに

妙に納得させられるラストでした。

 

私が基本的にドラマを見る際は、特に恋愛モノにおいては

主人公に共感出来るかどうかを1つの例として挙げているんですが、

本作はそこを上手く表現されていますね。

今回の件で、桃子の事がもっと好きになってしまいましたわ。

それに、2人の心情を掘り下げるためにメインパートがシリアスになっている分、

脇役パートはコミカルにしてバランスをとった作りにしているのも良い感じです。

 

 

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極主夫道 7話 感想|俺には時間がない…は安易に言っちゃダメだと学ぶw

 

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本作の話は基本的に「勘違い」で成り立っている訳ですが、

回を重ねていってもマンネリ化は感じさせないんですよねぇ…。

龍(玉木宏)に演劇をガッツリやらせてみたり、

馴れ初め話を絡めてシリアスな展開でお届けしたり、

前回は主人公を脇に回し、今回は警官と2人で悪戦苦闘させてみたりと

1話ずつちょっとした変化を加えて同じパターンで見せない所に

作り手の腕の良さが光ります。

ベースは1話完結もの、さらに特定の要素が共通しているとなると

「またか」と言わせない内容を作るのって結構難しい気がするんですよ。

気軽に笑えて楽しげな内容に見せておいて、実は凄い事をしている作品だと思っています。

 

今回は、美久(川口春奈)のお気に入りのフィギュアを壊してしまった!

という所から物語が始まる訳ですが、日常でありがちな出来事から

あそこまで話を広げられるのも本当によく出来てますね。

冒頭でのエアコン&換気扇掃除のくだりは

「ついつい目を背けたくなる事もあるが、やる時はやるしかない」といった

伏線の役割も果たしていましたし、

フィギュアが欲しいがために酒井(古川雄大)が食費を切り詰めていったら

"白いブツ"のせいで薬物を使用していると上司達に勘違いされる展開も十分に面白いのに。

更に魔法の薬草まで絡めてきて、最終的に埋めた缶を掘り起こされる事になって

美久にお仕置きされる様子を見せてからの、

「やっぱり逃げたらあかん」という教訓めいたオチまでしっかり用意。

今まで互いに(特に警察側が)相手を色眼鏡で見ていた関係だったけれど、

今回を機に少し距離が近づいて良かった…

そんな見所も追加されて、満足感を味わえた1時間でした。

 

個人的に1つ学んだのは、「私には時間がないんだ」は安易に言っちゃいけない件。

まぁ、あんまり言う機会もないでしょうし、

本作においては、龍が理由も言わず急にそう口走ったのが悪いんですけどね(笑)

大人になると経験値の高さから"察する力"っていうのは自然と身についちゃうもので…

時間がない=病気に結びつくのも無理ないよなぁと思いながら見てもいましたw

 

 

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