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この恋あたためますか 3話 感想|新商品のパッケージがダサすぎる件。

 

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本当に、初回はなんで樹木(森七菜)をあんなに

不快感を与えるキャラクターに描いたんだろう…と思わずにはいられませんよ。

嫌味を言う社員達もいなくなったし。

むしろ、過去話をしてクソ!と言いながら打ち解け合う

里保(石橋静河)とのシーンは微笑ましかったですし。

人間関係の"ギスギス"がなくなった今…普通に見られる。普通に面白い。

前回よりも仕事パートと恋愛パートを上手く絡められていた気がしますしね。

 

時間が経ってから冷静に振り返ってみれば、

里保の方が商品開発に関してプロであるはずなのに

配送後の事も考慮した包装パックを準備していないのは変ですし、

樹木が商品発表会の表舞台に立ってスピーチするシーンでは

台本も用意させずに&事前に内容の打ち合わせもせずに

新人を表舞台に立たせるのか?と疑問も湧いたんですけどね。

そして、放送事故に近いスピーチが受け入れられる世界…さすがフィクション(笑)

でも、本作を勝手に「アイドルの道を諦めた主人公が新たな夢に向かって邁進する

シンデレラストーリー」だと思って見ている私からしたら、あのスピーチのシーンは、

こんなに注目を浴びるステージに再び立つ事が出来て良かったね…とか、

アイドルの頃だったら自分にスポットライトが当たる事はなかっただろうな…とか

純粋に喜ばしく感じられて、印象に残るシーンでもありました。

 

それにしても、新谷(仲野太賀)の雅志度がますます上がって来ているのが切ない。

「ターゲットは社長です!」と言ってから樹木が話す度、

表情を何度もカメラで抜くのをやめてあげて欲しかった(泣)

最後に抱きしめられるシーンだって、その気になっちゃうじゃない。

で、浅羽(中村倫也)と里保は、元恋人同士なんでしょうかねぇ…

2人が急接近している所を目撃した所で終わらせる気満々なのが

明らかに分かりやすい演出(背景の見せ方)だったので、特に驚きはなかったけれどw

ここだけは、ちょっとあざとかったかな。許容範囲ですけどね。

 

ところでさ…今回の新商品対決の件、「結果が全てだ」で片付きましたけど、

パッケージのダサさが一番の敗因だったと思うんですよ(笑)

なんでスーパーのパンの隣の和菓子コーナーで売られているような、

おはぎでも入れられてそうなパックを選んだのか。

見栄えも悪いし、場所も取るしでコンビニ向きじゃないでしょ。

チョコシューも…表面にシールべったり貼ってて、中身がぱっと見で全然分かりづらいし。

新商品は見た目が大事なのに。チョコのクッキー生地を使った斬新さが活きてないよ。

あれではパケ買いはしないと思いますぜ。←勝ったのにめっちゃ言うw

…まぁ、セブンイレブンで実際に売っているのは、普通に良いパッケージで良かったです。

どこか機会を見つけて買ってきますよ♪

 

 

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姉ちゃんの恋人 2話 感想|幸せを見出しながら生きる人々の話だと思えば…

 

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冒頭の和輝(高橋海人)のモノローグが効いたよなぁ。

「楽しそうに働く人が好きだ。」

「辛い仕事でも楽しみを見つける事が出来る人は、

生きるという長くて地味な仕事でも見出せる人だから。そう言ってたよね、姉ちゃん。」

この台詞のお陰で、本作をどういうスタンスで見て行けば良いのかが

前回よりもグッと掴まれたような気がしました。

ああ、多分これは、ホームセンターを舞台に、

「陰」を抱えながらも日常のどこかに「幸せ」を見出しながら前を歩んでいく人々を、

温かく、時に微笑ましくなりながら見守り続ける話なのだと。

そう考えれば、優しくフォローし合う職場の描写は勿論、

桃子(有村架純)と吉岡(林遣都)に付けられた設定も、

"崩し"パートとなる市原(小池栄子)の恋の話を時折挟み込んで

2人のシリアスな部分と対比をとる構成になっているのも納得が行く感じがします。

 

桃子が両親を失ったエピソードは、想像以上に辛いものでした。

てっきり家族揃ってドライブしている最中に事故ったのかと思っていたけれど、

まさか目の前で轢かれる姿を見てしまっていたとは…。

これは、事故のニュースでわざわざ弟がチャンネルを替えてくれたり、

トラックに乗って震えたりしてしまうのも無理ないですよねぇ。

(車のエンジン音聞いただけでトラウマになりそう…

でも自転車通勤は平気なんだ?とはちょっと思ったけど。)

しかし、そこにささやかながらも寄り添ってくれたのは、吉岡の存在。

桃子の過去を知れば知るほど、2人で見た妄想に切ない気持ちにさせられます。

妄想世界の中で乗る車が赤いワゴンって所がね…

鮮やかな色合いで、コンパクトで可愛らしいフォルムになっているから、

道路を渡ると絵本に出てくる魔法のアイテムのように映えてしまって…

その画が余計に「こうなったら良かったのに」という"叶いそうにない未来"を物語っていて

悲しくなるんですよ(泣)

あの事故がなければ、今頃免許をとって家族とお出かけ出来ていただろうに…。

 

公式が煽ってきた「肝っ玉姉ちゃん」も、

本人自体が元からそういう気質があるという訳ではなく、

可愛い弟達からの愛や上司の心配りがあって

初めて強くなれる…という意味合いで「肝っ玉姉ちゃん」なのだとよく分かりました。

桃子の過去話を聞いたエピソードがあっただけに、

姉ちゃんが帰ってくるまでトマト鍋を食べるのを待っていたみんなの温かさが沁みます。

弟は姉を、姉は家族を、母は息子を、息子も母を…お互いがお互いを思いやる姿が美しい。

 

一方で、吉岡の過去は次回明かされるそうで。

終盤で急に展開が進んだけど、まさか某ドラマみたいに妄想予告ではないよね ←ぉぃ

桃子の両親を轢いた前科持ちだと思っていたんですけど、

それならトラックを運転したりしないよなぁ…と。

でも右手は震えている。母・貴子(和久井映見)を庇うために誰かを殴ったとか?

桃子の叔父で保護司でもある菊雄(光石研)と会わせなかったのも

絶対意味があると思うんですが、どうなんでしょう。

 

前回よりもホーム&ラブコメディらしからぬ「陰」が強くなってきた気がしますが、

コロナ禍を匂わせる発言がなかったお陰で、物語にすんなり入り込む事は出来ました。

そして、恐らく「地球」が本作の象徴なのでしょうね。

まるで「これはとある小さな惑星のお話…」とストーリーテラーが読み上げるかのような、

ファンタジーな世界観である事を引き立てるアイテムとして

一役買っている演出が良いです。

 

 

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監察医 朝顔(2020) 1話 感想|「みんながいる」が巻き起こす善と悪

 

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"日常"を描く秀作が続編として帰って来ましたよ。

いや〜…開始早々、今までの回想を見ただけで泣けてしまった私(笑)

主題歌は勿論、万木家のみんな、おじいちゃん(柄本明)、茶子先生(山口智子)と

顔ぶれが変わっていないのも嬉しいし。

ビデオカメラ風に映されたつぐみ(加藤柚凪)もカメラ目線じゃなくて、

まるで生活の一部を覗き見させてもらっている感覚がして、

その成長っぷりにぎゅ〜っと抱きしめたくなっちゃいました。

 

LINEで「仕事終わったよ!」って報告が来て、今日の出来事を話しながらご飯をよそって、

お味噌汁を入れて、お盆に乗せて食卓に運ぶ…の動線がなんと素晴らしい事か。

動作や会話劇の一つ一つが"演じてる"んじゃなくて本当に"家族"のように見えてくるから、

実家に帰って来た懐かしさもあるし、いつまでも幸せでいて欲しいとも思えてしまう。

日常パートをあんなにも自然に描けるドラマは、滅多にないでしょう。

だからこそ、そこに起きて欲しくない"非日常"の事件が入ってくると

悲しさとやるせない気持ちでいっぱいになります…。

 

今回取り上げられたのは「群集心理」

誰かがそばにいると分かれば心の支えになる良いケースもあるけれど、

逆に「この人がいるから」「あそこなら人が多いから大丈夫だろう」という考えが

冷静な判断を麻痺させて災害に繋がるケースもある。

ネットでも一緒ですよね。

自分が批判されたくないがために、みんなと同じ事をしていれば安心だという心理が働く。

 

最初は痴漢と疑われた佐々木も、まだ確定もしていないのに

掲示板で個人情報が拡散されて気の毒でしたし、

"殺人者の母"扱いされ罵声を浴びせられる母親のシーンも、見ていていたたまれなかったです。

集団パニックを引き起こした原因として、一人の青年が罪を被せられてしまう現実…。

その状況に、遺体から死因を追究する監察医達が動き出す。

残念ながら、亡くなった人の命は戻って来ない…けど、

息子は母親を想うが故にあの行動に出たのだと分かって、

少しでも心が救われる部分があったんじゃないかと思いたいです。

 

1話内でたくさんの"気づき"があった初回。

月9ではおなじみの30分拡大ですが間延び感を感じさせませんでしたし、

日常→事件→震災の流れも、第1シーズンの初回では

「そこもガッツリ描くの!?」と驚いた記憶がありましたが、

今回は「日常の"延長線上"」としてあまり不自然さはなかったような気がします。

 

期待度リストの記事にも書いたように、本作は最終回で物語が"完結"したと思っているので、

続編&しかも2クールやる事にはまだ不安が隠せないものの…

「続編も秀作だった」と胸を張って答えられるような作品になる事を期待しています。

…それにしても「残された時間がそう長くはない」って、転出届と関係あるんでしょうかねぇ。

 

 

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極主夫道 4話 感想|いきなり最終回前らしい雰囲気に!

 

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思い込みのオンパレードに、計8回も叩かれる超不憫な雅(志尊淳)の回(笑)

しかし、数々の小ネタは「コント総集編」としては楽しめたけど…

「ドラマ」としては、色んなシーンを盛り込み過ぎて

内容にごちゃつきを感じてしまったのかな?

前回は、龍(玉木宏)の"極道らしさ"も活かしつつ

父とはどうあるべきか?という"信念の固さ"も伝わって来る内容で満足させられただけに、

今回はとにかく笑わせる事に必死なのか、物語性が薄まった作りになっていたのが

個人的には少し物足りなかったです。

 

まぁ、ごちゃついたと思ったのも、夫婦の馴れ初めという縦軸を作り、

龍が車に轢かれてピンチ!の状態で次回へ引っ張る手法をとって

半ば強引に「連続ドラマ」である事にこだわろうとしたのが原因なのかもしれませんが。

急に最終回前っぽい雰囲気も漂っていて戸惑いましたしね…

前者に関しては、母(YOU)の言葉「2年間見ていた」「結婚式は挙げていない」が

キーワードなのは頷けますけど、

変に引っ張らずに1話内で描き切って欲しかった気がします。

例えば、5話をまるまる結婚記念日の内容にして、そこに馴れ初め話を絡めたりしてみるとか。

それでもアリだったのかもしれません。

 

まだ残り半分くらいありますから、事故死する事はないでしょうけども…

シリアス寄りになるのは控えて、また3話までのような

新感覚ホームコメディドラマ路線の話が見たいです。

 

 

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危険なビーナス 4話 感想|修羅場の次は不倫話で引っ張るって…

 

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原作は読んでいませんが…前回と今回の話はオリジナルだと予想。

だって、大筋は遺産相続と関係ない内容になっちゃっているからね。

好きな人を巡っての修羅場の次は、不倫ネタ。

(恐らく)全10話分膨らませるのが大変なのは分かってはいるんですけどねぇ…

それにしても話がグダグダ過ぎて、「楓(吉高由里子)が本当に妻なのか?」を含めて

真相を最後まで引っ張る形で、残り話数を潰そうとしている感じしかしないんですよ。

 

まぁ、今回の場合は、このまま祥子(安蘭けい)が薬で殺されそうになっていた事も知らずに

謎に良い人キャラで終わらなかったので、まだ面白味はあったんですけども…

でも、本性を現すシーンまでの人物描写が雑で、本当に間延びしていたから

「どんでん返しキターーーーー!」と気持ちが盛り上がるまでには至らず(汗)

 

以前の感想でも触れましたが、伯郎(妻夫木聡)の存在意義も相変わらず分かりません。

伯郎が調べている所で、楓や矢神家の人々は既に情報を掴んで先に動いている訳ですし。

大体、隆司(田口浩正)に真相を問い詰める重要なシーンも、楓がその役割を担っていて

彼はただ後ろで座っているだけっていうのは何だかなぁ…と思うんです。

終盤の展開を除けば、主人公がいなくても成立出来てしまう話になっているのがツライ(泣)

違う視点で考えるとすると、今回のどんでん返しを演出するための

"時間稼ぎ要員"としてしか扱っていないって事になるんでしょうかね。

 

それにしても、見知らぬ人状態の楓をあそこまで信用出来る根拠が欲しい所です。

あと、前回の感想で、軽い冗談のつもりで書いた

「明人(染谷将太)が監禁されているシーンは妄想じゃないよね?」が

まさか当たってしまうとは…(苦笑)

妄想を予告に使うのは卑怯ですよ。

テンポが崩れる事も、視聴者は気付いているのに…

 

 

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先生を消す方程式。1話 感想|不気味というよりドMなだけの先生。

 

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まぁ…「ループ」ってやつですよね。

問題児だらけのクラスに変わった教師がやってきて、自分だけのルールに基づいて

彼らを更生していく…という何十年にもわたって作られてきたサスペンス系の学園モノが

令和の時代に新たに生まれた感じ。

だから、この手のドラマをあまり見慣れていない視聴者にとっては

「床を舐める田中圭さんが体張ってて凄い!」とか「常に笑顔な所が不気味!」とか

諸々新鮮に映るんでしょうさ。

 

でもね。言わせていただくと…

からしたら、これは「ぬるい」です(汗)

初回で主人公をいかに末恐ろしいキャラクターに仕立て上げるのかが

脚本的にも演出的にも大切になってくるのに、全然活かしきれていません。

生徒から無理難題を出されては「嫌いじゃないです」と何でもかんでも引き受けて

ただのドMキャラに見えちゃっている所も。

モニターに方程式や法律の条項を映して、それを読み上げるくだりが

生徒達を精神的に追い詰めている"つもり"になっている見せ方も。

そもそも、「人を傷つけた者はあなたもそれ相応の傷を与える」

とか言っておきながら、

土下座じゃなくてその場を取り繕うだけの謝罪で終わらせちゃったし…。

何というか、あのポスタービジュアルなのに

「見たかったのはこれじゃない」感を強く覚えてしまった内容でした。

なんなら、終盤で黒幕ポジションをバリバリ出していた朝日(山田裕貴)の方が

主人公に合っていた気がしますけど?

 

「3年A組」を最近見て影響を受けたんだろうな〜と思うくらい全体的にパンチが弱いせいで、

その作品の他にも「女王の教室」や「暗殺教室」、「金八先生」、「家族ゲーム」などなど

学校が舞台の作品とどうしても比較してしまいますね。

特に「家族ゲーム」に関しては、最近再放送で見たばっかりなので…

吉本荒野くらいゲスな笑い方してくれればな〜…

もっと保護者から顰蹙を買う言動をとってくれればな〜…と

経男(田中圭)に欲している自分がいました。

ああ、今こうして書いていたら、サクソフォンの劇伴もジオラマのED映像も恋しくなってきたわ。

やっぱり"不気味"の表現が上手い作品はいつまでも頭の中に残るもんですねぇ…

おっと、脱線しかけているので話を戻すとして。

 

もうコンプライアンス的に"キワドい教師"が主役の

ドラマを作るのは難しいんでしょう。

何でもかんでも「体罰」「パワハラ」だと捉えられる動画が

ニュースで取り上げられる時代ですもん(いや、本当に酷いものもありますけど)。

世間に忖度した結果こんなにパッとしない作りになったのかもしれません。

教師同士で謎にイチャイチャさせるのも

ただの田中圭さんファンに向けてのサービスですよね(苦笑)

 

という訳で、23時からの30分編成になり、土曜深夜のドラマ被りが減ったとは言え、

次回以降も感想を書きたい気持ちになるかどうかは分からない感じです。

本当に、スクリーンに方程式だの映すくだりをパターン化するつもりなら…

やめちゃうかもなぁ。

 

 

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35歳の少女 4話 感想|妹がただただ面倒臭い。

 

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多恵(鈴木保奈美)は、望美(柴咲コウ)が好きだったオムライスを作り、

部屋の監視カメラも外して自由にさせてくれるようになった。

望美も望美で、人生でほぼ必ず通る道であろう反抗期を迎え、

中学生の制服も着だして着実に大人の階段を上っている。

(1話分で35歳の反抗期が終わったので、手がかからない人で羨ましい部分はあるけどw)

 

「二人三脚の成長物語」としては、そこそこの変化は描けているんでしょう。

ただ、それでも堂々巡りのように感じてしまうのは…

描くべきエピソードの優先順位の整理が出来ていない作りになっているのが

原因なのかもしれません。

そう…やはり、進次(田中哲司)と愛美(橋本愛)のパートの比重が

「それ、毎回必ず押さえなければならないの?」と思うくらい大き過ぎるんです。

 

前回はそれらを上手く簡潔に済ませていたお陰で「成長物語」にしっかり見えていたけど、

今回になってまたバランスの悪さが目立ち、主人公が霞むようになっちゃった。

「堂々巡り」と書いたのもそこにあり、サイドの話をあれこれ描く事で

望美と多恵の成長っぷりを実感する面白さを激減させている気もするんですよね。

特に…愛美と達也(竜星涼)の存在の必要性が分かりません。

10歳の時から25年間眠っていた姉よりも、普通に生活を過ごしている妹の方が

精神年齢が低いと感じさせる騒ぎ方をするのも、

(+Tシャツの癖の強さも含めて)親から問題児扱いされているのも、

どちらもキャラクターが強烈なために、本題を食ってしまっています。

 

家を映し出すカットから始まり、序盤の段階で進次と愛美の置かれている状況をガッツリ描き、

中盤で(主に)多恵と望美の両者の想いがすれ違って喧嘩するものの、

終盤では仲直りする様子を見せ、ラストでは望美が自分の正直な想いを吐き出して終わる。

という構成もワンパターン化しつつありますね。

そろそろ折り返し地点に向けて、構成的にも内容的にも"変化"が欲しい所です。

 

 

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さくらの親子丼(2020) 2話 感想|設定が盛り沢山だな〜

 

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序盤から、梨花(永瀬莉子)の話に続きがあった事に驚かされる。

いや…あれで完結ではなくて、何話か進んだ後にまた出番があるんだろうなぁと

予想してはいたんですけど、まさか"続き"をもう見せてくるとは思わなかったんですよね。

雪乃(新川優愛)の「洗脳から解放するプログラムを作りたい」という強い想いからするに、

まだまだ解決への道のりは長そう…。

 

今までのシーズンは確か基本1話完結式で、誰か一人を取り上げて

その人の境遇や変化をじっくり描いている印象があったんですが、

本作に関しては、それぞれの登場人物の設定や状況を

言わば視聴者に分かりやすく紹介する作りになっている感じがしますね。

まぁ、次々と入居者が増えているので、これまでの終わらせ方を思い返してみると

また駆け足展開になってしまいそうな気もしますし、

特に第2シーズンの時みたいに、全てを描かない可能性も無きにしも非ずですが…(笑)

10話もあるという余裕からか、この人がどうして今の心境に至ったのか?

なぜあの行動に走ったのか?といった

続きを見たい気持ちにさせるのが醍醐味である「連続ドラマ」としては

今の所成功しているんじゃないかと思っています。

 

そう考えると、1話で早速「入居者を引き留められない悔しさ」を描いたのも、

インパクトを残していて中々興味深い"掴み"でしたし。

少し不安だった雪乃の出番も、今回では「プロ」と「駆け出し」の点で

さくら(真矢ミキ)と対比を効かせていた描写になっていたのが良かったですし。

まだ2話とは言え、構成に捻りがあって面白いですね。

 

そして、最も上がったのは由夏(岡本夏美)との再会シーン。

再登場するのを知らなかった分、新事業を立ち上げて

お悩み相談を受けるまでに立派に成長している姿に、思わず嬉しくなってしまったなぁ…。

 

別れ際に「がんばれ、由夏!」とこっそり応援するさくらさんも、

いかにも人情深くて世話焼きな"らしさ"が出ていて、ほっこりさせられちゃいました♪

 

 

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ルパンの娘(2020) 3話 感想|チクショー!言わないコウメ太夫。

 

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赤ちゃんだった娘・杏(小畑乃々)がいつの間にか大きくなっていた

次回予告の内容を、本編で見事に再現してみせた3話(笑)

それも、ドラマでよくある「○年後」のテロップ表示で時間経過させるんじゃなくて、

円城寺(大貫勇輔)のミュージカルで8年が経つ…というシュールさねw

いやはや…「このドラマだったらこう表現する」を徹底した演出になってますなぁ。

8年という歳月を秒で済ませながらも、

悦子(小沢真珠)は65歳に、マツ(どんぐり)は86歳になりましたと

一旦視聴者に情報整理させる時間も与えてくれる配慮も施されているから、

超越した世界観でも身を任せて視聴出来る安心感があるなぁ…とつくづく思います。

(まぁ、子供以外は全然歳を感じさせないんですけどねw)

 

時空を操れる円城寺は何者!?そして、歌って踊りながらお客さんにさり気なく

沢山の商品を買わせるスキルを身につけた今…

もしかしたら詐欺師になれちゃうんじゃないか?とか(笑)

美雲(橋本環奈)を待っていただけの割には

その数々の写真はどこから入手したん、渉(栗原類)…とか。

有能過ぎるてんとう虫3号とか、すぐに映画化にしたがるという皮肉った台詞とか。

今回も1個1個言及したらキリがないほど、ツッコミの大渋滞。

 

で、吉○鋼太郎さんの従兄弟みたいだと思いながら見ていた役者さんが

コウメ太夫さんだったと途中から気づきましたわ!

本作の事だから、終盤で職質されそうになった時に「チクショー!」と言わせるだろうと

踏んでいたんですが…なんで言わせなかったんでしょうね。

本人があくまでも役者にこだわっていて、

いつまでもあのイメージを持たれたくないからか?と考えましたけど、

Twitterのアカウントであのアイコンで、毎日チクショーチクショー呟かれているから

そんな事もなさそうですし。謎い。

決め台詞を言っている所が見たかったのに見られなかった…チクショー!

…あ、視聴者を悔しがらせるのが狙いだったのか?←いや絶対ない(笑)

 

 

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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 3話 感想|やっぱり嘘はアカン…という教訓

 

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最初は、息を吐くように嘘をつく五文字(間宮祥太朗)もヤバイ…と思っていたけど、

我孫子川栄李奈)がそれを軽々と超えていったわ。

中の人は結婚して第一子を出産したのも記憶に新しいのに、

よくあんなにキワドい役をお引き受けなさったなぁ(笑)

体での物理的な濃厚接触はOKだけど、心での濃厚接触はダメって事なんだろうか。

私も女だけど…その線引きも、普通に「セフレくん」で連絡先登録しちゃう神経もよく分からん。

次回予告では、2人はもう別れていた。それで正解だと思いますよ。

 

青林(松下洸平)と我孫子の関係もガッツリ描いて行ったから

途中までは「美々(波瑠)のラブストーリー」よりも「群像劇」に近い印象も感じましたが、

落胆して心にぽっかり穴の空いた青林が"草モチ"の事を恋しくなり、

SNSで話しかけてみる→"檸檬"の正体が明かされる までの

今回の山場に向けてのネタ振りだと考えれば納得。

変に引っ張ったりせず、物語を潔く進めて行く所は好感が持てますね。

「もうその展開をやっちゃうんだ!?」というエピソードを

どんどん積み重ねる構成になっているから、先の話が中々読めなくて楽しいです。

 

朝鳴(及川光博)の言っていた、家族全員がSNSで繋がって出来た心の闇の話には

ちょっと考えさせられてしまいました。

リモートなら相手と直接会わないから緊張する事もないし、

特にSNSであれば、寝っころがりながら、テレビを見ながらのストレスフリーな状態で

返事が出来るから楽ではある。

しかし、それに依存した生活になると、リアルでの繋がりが面倒臭くなって行くし

人との付き合い方もどうして良いのか分からない事ばかり増えて行く。

現代の人々が抱えている"病気"の真理を突かれた感じがして、ゾッとしました。

 

美々もその病気を患う一人であり、多分、五文字が檸檬だから

好きになろうとしていた部分もあったんじゃないかなぁと思います。

朝鳴の話を聞いてからだと、五文字の行動も、

リモートで一人ぼっちの生活が続いたのが響いて、早く寂しさを埋めたいがために

あの嘘作戦に走ったのだろうか…?と同情出来る部分もありますし。

 

今回の教訓は、普通に人に嘘をつくのも、

偽りの気持ちで人に接するのも心には毒だよ…というもの。

恋愛の流れとしてはベタですが、現代社会をギチギチになり過ぎない程度に取り入れていて

ちょっと毒っ気のある話に仕上がっている所が魅力的です。

社員同士での会話劇も賑やかで、キャラ変かと思うくらいの美々の飾り気のない姿にも笑えるし。

その対比で、誰も悪くないはずなのにどこかモヤモヤした心地が残りもする…。

案外、化けるかもしれませんね。本作。

 

 

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