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SUITS/スーツ2 6話 感想|"新章"マカオ編、約10分で終わり。

 

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つ、つまんねぇ………………(滝汗)

あーいかんいかん、つい本音が出てしまった……w

 

新章=マカオ編で、予告を見る限り、これからの舞台はその国になると思っていたのは

勘違いだったって事で良いんですかねぇ(まぁ、都内スタジオっぽかったんですけども)。

開始8分くらいで終わったのでびっくらこきましたよ!

で、その後でやっている内容と言えば、新案件を除けば

大輔(中島裕翔)の録音の件だったり、

一応忘れられてなかった甲斐(織田裕二)の弁護士資格剥奪で

副島(清水ミチコ)と揉める件だったり、

影で描かれる上杉(吉田鋼太郎)の存在だったり…

普通に「前章」までと何ら変わらない数々の連続型エピソード。

それで次回はまた新章開幕ですって。

何章あるんだ?

視聴者を繋ぎ止める手法、いくら何でも雑過ぎないか?(苦笑)

 

新章にするなら、事務所に危機をもたらしている(らしい)上杉を追い出すなど、

今までの関係性や謎をバッサリ解決してからにして欲しかったです。

ギャンブルの世界に飛び込んだだけに、もっと駆け引きや刺激のある展開、

ワクワクさせられる伏線や逆転痛快劇を期待していましたが、

最後は倉庫室でポーカーやってただ忠告しただけで終わりって…しょb…。

そこはマカオで勝負をしかけた方が、まだ見応え増したかもしれないのにさ。

いや〜…本当、マカオの無駄遣いでしたな(爆)

 

新章スタート日になると、上杉が一切出て来ない決まり事でもあるんですかね。

なんか、個人的には影が薄過ぎて、特に恐ろしい存在には思えなくて…

副島の方が「事務所に緊迫感を与えている」キャラクターに見えるのは私だけでしょうか。

 

 

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半沢直樹(2020) 5話 感想|探偵にもゲスニックにもなる半沢直樹。

 

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第1章は銀行vs証券会社が軸となる話だったため、

銀行用語が飛び交う所に個人的にはどうしても小難しい印象があり

(それでも「ここが山場だ!」というのが上手く調理されていたと思うけど)、

その分役者陣のクセの強い顔芸を増やす形で、本作なりの"エンターテインメント"を

作り出していっているんだと思いながら見ておりました。

 

しかし、今回の第2章になってからは、より全体像が掴みやすい工夫が施されていた気がします。

まぁ、再建モノなので複雑な設定や用語は減りはするのですが、

テンポの良い演出に合わせて、半沢(堺雅人)・銀行・帝国航空の3つの関係性と立ち位置を

余計な説明台詞を入れずに明瞭に描き分ける事が出来ています。

そして、ターゲットが同業者ではなくなった事で主人公の存在感が増し、

「"集団"の抱える問題に"一匹狼"の半沢がどう切り込んでいくのか」という見所が追加され、

女将(井川遥)の不審な行動、乃原(筒井道隆)と繰り広げられるだろう対決も含めて

今後の展開がますます楽しみになった点では

良い新章スタートを切れたのではないか?とも感じさせられました。

 

回を重ねるごとに探偵でも恐喝でも何でもありの主人公になってきていますが、

ただの悪党ではない「目の前の仕事に本気で取り組んでいる熱い部分」も

しっかり描かれているので、ここはもう好きにやってしまえー!という気持ちです(笑)

現実世界にいる私たちには、大勢の部下を味方につける機会も

「見くびらないで頂きたい!」なんてぶちまける機会も多分ない。

だからその代わり、半沢に"こうでありたい"という理想を重ねて見てしまっているから、

相手を論破した時の痛快感も強いんですよねぇ。

 

「あなたからは腐った肉の臭いがする」も名言だったけど…

近づくな近づくな言われて結局近づけないままやられてしまった

山西惇さんがツボだったかな(笑)

 

 

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半沢直樹(2020) 5話 感想|探偵にもゲスニックにもなる半沢

 

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第1章は銀行vs証券会社が軸となる話だったため、

銀行用語が飛び交う所に個人的にはどうしても小難しい印象があり

(それでも「ここが山場だ!」というのが上手く調理されていたと思うけど)、

その分役者陣のクセの強い顔芸を増やす形で、本作なりの"エンターテインメント"を

作り出していっているんだと思いながら見ておりました。

 

しかし、今回の第2章になってからは、より全体像が掴みやすい工夫が施されていた気がします。

まぁ、再建モノなので複雑な設定や用語は減りはするのですが、

テンポの良い演出に合わせて、半沢(堺雅人)・銀行・帝国航空の3つの関係性と立ち位置を

余計な説明台詞を入れずに明瞭に描き分ける事が出来ています。

そして、ターゲットが同業者ではなくなった事で主人公の存在感が増し、

「"集団"の抱える問題に"一匹狼"の半沢がどう切り込んでいくのか」という見所が追加され、

女将(井川遥)の不審な行動、乃原(筒井道隆)と繰り広げられるだろう対決も含めて

今後の展開がますます楽しみになった点では

良い新章スタートを切れたのではないか?とも感じさせられました。

 

回を重ねるごとに探偵でも恐喝でも何でもありの主人公になってきていますが、

ただの悪党ではない「目の前の仕事に本気で取り組んでいる熱い部分」も

しっかり描かれているので、ここはもう好きにやってしまえー!という気持ちです(笑)

現実世界にいる私たちには、大勢の部下を味方につける機会も

「見くびらないで頂きたい!」なんてぶちまける機会も多分ない。

だからその代わり、半沢に"こうでありたい"という理想を重ねて見てしまっているから、

相手を論破した時の痛快感も強いんですよねぇ。

 

「あなたからは腐った肉の臭いがする」も名言だったけど…

近づくな近づくな言われて結局近づけないままやられてしまった

山西惇さんがツボだったかな(笑)

 

 

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MIU404 8話 感想|新たな道を進んで得た"希望"と"代償"

 

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良い意味でしんどい気持ちにさせる作品ですよね…これ。

そっか、「アンナチュラル」の中堂の連続殺人オタクネタを持ってきたのは

蒲郡小日向文世)という人物を描くために必要なものだったのか…と腑に落ちました。

 

個人的には、二次創作物でよくある自分の好きな作品同士をクロスオーバーさせるなど、

ファンだけが妄想して楽しむような事を公式がガッツリやってしまうっていう手法は、

完全に受けを狙っている感じがしてそこまで好きではなくて。

本作の世界観が食われてしまうのではないかとも、正直ちょっと心配しておりました。

渡された解剖書にミコトの名前があったりとか、

主要メンバーではない刑事がゲストとして登場したりだとか、

きっとどこかで繋がっているんだろうなぁと想像出来るくらいのコラボで

十分だと思っていたので、今回の件はまたあの舞台とキャラクターに会えて嬉しいような、

いや、でもやり過ぎのような…と複雑な心境でいたら…

ただのファンサービスで終わらせない結末にぎゃふんと言わされた気分でした。

 

本作、やはり「分岐点」が軸になっている作品なんじゃないかと思います。

誰と出会うか、出会わないか。この人の行く先を変えるスイッチは何か。

それは中堂にも蒲郡にも当てはまるし、

蒲郡はもう一人の中堂で、

中堂は"もしこうなっていたら=if"を意味する蒲郡でもあったかもしれない。

二人は元々同じスタートラインに立っていたけど、

中堂にはUDIの仲間達がいた一方で、蒲郡のそばには伊吹(綾野剛)がいなかった。

蒲郡は"誰にも助けを求めない"道を選んだ。

 

残された伊吹は伊吹で、機捜隊としてこれからの生活を共にする

志摩(星野源)のスイッチを押した代わりに、

蒲郡のスイッチを押せないまま別れるという代償を得てしまった。

彼の心境を表すのには、まさしくLemonの歌詞がぴったりだったでしょうね…。

放送開始40分が経過してから、今まで恩師だった人が殺人犯だったと判明するまでの

畳み掛け方のスピードがえげつなくて、

その展開の速さに真っ白になって追いついて行けない戸惑いが

伊吹の「え…嘘だよね…?嘘だと言ってよ…」なんて慌てふためいた気持ちと重なるようで、

視聴後はよりグッタリさせられる感覚を覚えました。

「刑事になりたい」という人生における大事なスイッチの一つを押してくれた人ですもん。

子供のように泣きじゃくる伊吹には共感しかない。

声を荒げなくともふつふつと煮え切った感情を滲ませ、徐々に"闇"の一面を覗かせ、

吸い込まれるような目力の演技で見る者の視線を奪う小日向文世さんと、

心の動きを表情や身振り、声の強弱で表現してみせる綾野剛さんの最後のシーン…

大袈裟に見せず、二人の心情が確かにストレートに伝わって来る名シーンでした。

 

スイッチと言えば、伊吹と志摩の立場の逆転劇にもシビれます。

冒頭では盗聴器を仕込んでいる事に気付けなくて落ち込んでいた志摩を

伊吹が共同責任だと言って慰めていたのが、

最後には志摩が相棒に手を差し伸べるほど心強い存在になるなんてズルい。

ファンが熱狂するツボがよく分かっている流れですよ(笑)

主題歌の「お前はどうしたい?返事はいらない」の歌詞が、

黙って俺についてこい的な志摩の頼もしい一面とリンクする所もまた熱い。

 

志摩がいれば、過去の彼みたいに、"こうありたかった自分"を何度も想像しては後悔する事は

ないのだろうなぁと安心させられもしました。

いつも流れる「感電」が、心にぽっかりと穴があいた伊吹をそっと包み込んでくれるような

優しく温かい曲に感じる回でもありました。

 

 

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おじさんはカワイイものがお好き。 1話 感想|笑うとキツネ顔になる眞島さんがカワイイ

 

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普段は主演のイメージがない眞島秀和さんと

ゆるカワキャラクターの組み合わせが気になっての視聴。

作品概要を読んで予想していた以上に

全体的に「トクサツガガガ」を思わせる内容になっており、

ガシャポンコーナーに狂喜するけど他の人に見られないように動く所はあの主人公だな〜とか、

鳴戸桐山漣)は北代さんで、河合(今井翼)は吉田さんかな〜とか

色々照らし合わせながら見ていました。

しかし、こちらの方は深夜ドラマという事もあり、

もっと緩く、かつホッコリとした感じで物語が進んで行きそうですね。

 

視聴前から可愛いと思っていたパグ太郎が実際に動くとますます可愛いですし、

ぽてっとしたフォルムもよく出来ています。

グッズ展開も今回のために用意したのが信じられないくらいの

本当にキ○ィランドとかで売ってそうなクオリティ。

小路(眞島秀和)による独白シーンの多さが、仕事疲れで何も考えずに楽しめる

深夜の時間帯にハマっていて、

日曜劇場仕込みの(?)桐山漣さんのぐぬぬ顔も楽しい(笑)

そして笑うとますますチベットスナギツネ顔になる眞島さんに癒されるw

 

けれども、「人の好きを大事にするのは難しい」という考えさせられる部分もしっかりあります。

個人的には、少年漫画や特撮が好きな所謂"オタク"女子という存在は

ニュース特集やバラエティなどを通して世間に知られつつある気はしていますが、

男性側はまだまだそういった点では肩身が狭い想いをしているんじゃないでしょうかね。

ましてや、周りからクールなイケメンという目で見られている小路さんなら余計に。

高校生じゃなくとも、小学生時代にからかわれた経験をしてきた人はいっぱいいそう。

繊細なテーマなので最後まで本作らしい形で伝えていって欲しいですし、

一時期ドラマ界でLGBTを取り扱う作品が増えたように、

「好きなものは好き」がテーマの作品ももっと増えていったら良いね…なんて思います。

 

普通に全10話だと思っていたので、まさかの5話構成にはびっくり。

まぁ、元々オリンピック用のスケジュールで動いていたからなのでしょう…。

今期は視聴リタイア&感想リタイアした作品がぼちぼち出てきているので、

今後の展開次第では本作の感想を書き続けようかなぁと考えています(あ、まだ未定です)。

ただし、平日深夜枠なので、上げるとしても早くて土日にはなってしまいますが。

勿論、視聴継続は決定でございます!

 

 

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アンサング・シンデレラ 5話 感想|忘れ去られた孫の摂食障害設定

 

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※今回の話を見て「泣けた!」という方は、この感想を読まない事をオススメします。

もし読む場合は、自己責任でお願いします。ではでは…

 

 

こりゃあ酷かったですなぁ。

極端な事を言うと、ゴーストライターとして新人脚本家を

雇っているんじゃないかと思うくらいの出来でした。

同枠の名作「モンテ・クリスト伯」や映画「累」の脚本を書いた

黒岩勉さんの最新作なのか疑いたくなります…。

 

個人的に一番ガッカリしたのは薬剤師達で草野球をするシーン。

字幕だと「休診日」と記されていたらしいんですが、

いくら休診日だとしても入院している患者がいる訳で、

薬を管理する人が全員休めるのかどうか疑問です。

なぜ主要メンバーを揃えて草野球をさせる必要があったのでしょう?

職務と全く関係のない事で泣かせようとするんだったら

くるみ(西野七瀬)が薬剤師しか知らない仕事を目の当たりにしたようなシーンを

もっと描いて欲しい。正直言って、時間の無駄。

延命して欲しいという相談を受けるのも、病院の食堂に掛け合ってチャーハンと餃子セットに

変えてもらうのも、ぜ〜んぶ薬剤師の仕事らしい。

 

医療ドラマはものによって「スーパードクター」を演出するために

主人公を上げて周りを下げる傾向にある事は理解していますし、

そういった作品は「ドラマだから」「フィクションだから」で割り切れば良いんでしょうけど、

本作は「ドラマだから」の範疇を優に超えている訳ですよ。

いくら漫画が原作だったとしても、現実に沿った内容にするよう臨機応変に変えていかなければ

映像化&実写化する意味がないと思いませんか?

 

今回はいつも以上に雑だと感じたのは、何名かの唐突なキャラ変にもあります。

本来だったら今回のくるみの立場に回りそうなみどり(石原さとみ)が

なぜか達観したような上司ヅラした人になる。

そして、いきなり勉強熱心キャラになったくるみに、優しくなった瀬野(田中圭)。

冒頭で「新人脚本家が…」と書いたのもここに繋がり、

今までの話を見ていない初担当の脚本家が、

内容に合わせるために登場人物のキャラを都合良く変えたんじゃないかとさえ思いました。

 

七尾(池田鉄洋)が提案した治験薬をみどりが断った理由もよく分かりません。

治験は患者や家族にとってネガティブなイメージがあるから?

そんな噂を聞いた事がないんですけど?

少しでも効果があるのなら取り入れてみた方が可能性は広がりますし、

治験薬を取り入れて、逆にそれでトラブルが起こったら

代用薬を処方して随時対応していくのが薬剤師の仕事だと思うんですが違うんでしょうか。

今回、それを拒否した段階で完全に薬剤師が主役のドラマではなくなりました。

お坊さん木下ほうかさんを呼びたくなる内容…

「医者」と「薬剤師」で全く仕事内容が違うのに

医者が主人公の作品の内容と既視感を覚えるっていうのはどうなんですかね…。

 

前回で取り上げられた孫の摂食障害の件もあっという間に解決してますし。

これこそ薬を服用して治療していく必要のある深刻な病気なのに、

適当に終わらせるのであれば、最初からこの設定を盛り込まなくても良かったと思います。

 

医者や看護師が空気な薬剤師のドラマになってしまったのは

恐らく大人の事情が大きいんでしょうね。

スポンサーの薬局への忖度とか?

めったに描かれない職業だけあって、「薬剤師をよく見せて欲しい」という

要望でも来てるのかもしれません。

でも本作は「縁の下の力持ちを目立たせる」を履き違えている感じ。

その職業の良さを前面に出すために薬剤師ありきの患者設定にしたり、

医者のイメージダウンを図ったりしているけど、

それが逆に視聴者の見たいものとはかけ離れた作りになってしまっているのが問題。

看護師の存在が描かれればもう少し改善されるはずで…

患者の事を思って、色々世話焼いたり行動したりしている心情を表したいのは

分かるんですけど、みどりの様子を見ていると

実際の薬剤師もこんなに患者にべったり向き合っているものなのかというのが

気になってしまって、物語に集中出来なくなる弊害を起こしている気がするんです。

 

元々期待していた作品なのでここまで何やかんや言いつつ見てきましたが

仕事描写に特に変化は感じられませんし、

あまりの現実味のなさにリタイアしようかと思ったんですけど、

好きな女優さん・桜井ユキさんが人質に取られてしまっている以上は(表現…w)

一応最後まで見るつもりではいます。

しかし、感想を書くのはもう止めにします。

毎回同じような内容ばかり書く事になってしまいますし、

本作の以前の感想で批判的なコメントを頂いてゲンナリした部分もあるので…。

(勿論、あの表現は確かによくも知らないで書いた私が悪かったと反省していますが…(謝))

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 2話 感想|やっぱり期待を裏切らない野間口さん!

 

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文字の神様が降りてこない鳴海(鈴木京香)。

いつもは積極的に行動に移す矢代(波瑠)が今回は鳴海を遠隔操作で指示する立場に回る。

(「よく頑張りましたね」って部下が褒めているのにはじわじわ来たけどw)

ちょっとイレギュラーな回。

こういった話は話数を重ねてからやるものだというイメージがあったので、

2話の時点でやってしまうとは意外でしたね。

 

しかし、逆パターンにしたためか、序盤で動き回る矢代、

前回と同じ分量の古賀(沢村一樹)vs桑部(山内圭哉)の捜査会議のシーンに加えて、

今までピンポイントに出番があった鳴海を前面に出す事など

描くべき内容が増えてしまい、残りの6係のメンバーが出番がなくても特に支障のないような

存在感の薄いキャラクターに仕上がってしまった気がしました。

うーん、登場人物が多過ぎるからなんでしょうかね?

草加遠藤憲一)なんて、恋…?と動揺させるだけで

申し訳程度に尺をもらっている感じでしたし(苦笑)

せめて、捜査会議のくだりをもう少しカットしていれば

10年前の事件描写にも深みが増したんじゃないかと思います。

あんなに可愛らしい野間口徹さんも珍しいしさ(最後は安定のサイコパス役だったけど)。

奥さんに対してどれだけ歪んだ愛情を抱えていたかとか、

男尊女卑する教授に対して徐々に募っていく憎しみだとか…

もっと旦那さんの内面を知りたかったかな。

 

事件捜査自体に関しては…

前回より「文書捜査」が主役の内容になっていたし、

話の半分以上は妄想で残り30分くらいは事件解明シーンをやるという

グダり構成でもなくなりましたが、

確かな証拠を得ないまま また"妄想"だけで取り調べしようとするのは、

刑事ドラマとしてはタブーなんじゃないか?と思うのでした(笑)

 

 

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私たちはどうかしている 1話 感想|「どうかしている」に頼り過ぎ

 

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衝撃的なカットだけチラ見せする映像に煽るSE…

演出が水10版「あなたの番です」を目指している感満載なのですが、

世界観や設定は昼ドラとオトナの土ドラ枠を足して割ったような感じ。

嫁いびりに修羅場…所々ちょっと昔のドラマっぽいし、劇伴もどことなく大映臭がします。

ミステリーとドロドロの融合、このぎこちなさに慣れるかどうかで

今後視聴するにあたっての印象も変わってくるんでしょう。

 

さて、初回の内容に触れるとしますと…

私、正直言って、主人公の心情や場面を全部説明台詞で片付ける作りが好きじゃないんですね。

「この世界に色がついた瞬間だった」「それは15年前の事だった」とか、

わざわざ言葉にする必要あります?

もっと演出で見せてよ!視聴者の想像力に委ねてよ!って思います。

和菓子の説明も一つ一つ力を入れている割には、

物語の"掴み"となる大胆な展開はただ投げっぱなし。

説明する必要のない所は過剰に説明して、逆に説明する必要のある所は十分にしない。

丁寧なんだか雑なんだかよく分からん。

いや、ハプニングが起こる度に「どうかしている」という

台詞に頼るからやっぱり雑なのか。

1話だからと唐突な要素を盛り込む事で

視聴者を引き離したくないという意図があるのかもしれませんが、

次回以降はもう少し、七桜(浜辺美波)が椿(横浜流星)に近づく時の心の動きとか、

恋に揺れ動く気持ちとか、そういった心情描写がないと

ただ見た目を奇抜にしただけの浮ついた作品になってしまいそうな気がしました。

 

子供の顔に返り血がついているのに疑おうともしない、

彼の証言だけで七桜の母・百合子(中村ゆり)を逮捕する警察の調査力の甘さとか、

土砂降りの雨の中読んだ手紙が何故かピンとした綺麗な状態のままだったとか、

ツッコミたくなる所があるのは少女漫画由来だからでしょうか(笑)

 

まぁ…とりあえず期待度★2通りの内容ですね。

「あな番」スタッフが関わっているので、モヤっと最終回になる可能性は高いでしょうし。

あと2話くらい様子見して、衝撃の展開だけで引っ張る話が続くようであれば

リタイアすると思います。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 3話 感想|松本まりかvs尾上寛之という豪華な共演。

 

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次のクールに始まるドラマが9/22から放送との事なので、本作は長くても全8話。

1,2話合体の作りの初回、それを踏まえた上で今回の3話が4話だと考えると…

折り返し地点になるって所でしょうか。

 

今まで個人的には、復讐モノにしては地味でこぢんまりしていた印象があったのですが、

今回は脚本家が変わったのか「こんなコンセプトで行くのだ」というのが

すんなり掴めた仕上がりになっていた気がします。

じわじわと攻めより、点と点が繋がり始めるワクワク感もあるけれど、

その代わりじわじわと綻びも出始めていてソワッともさせられる。

この二面性を楽しませるのに重要なのはやはりキャラクターと演者の相性で、

本作はキャスティングが上手いですよねぇ。

ヘヘッと笑いつつさり気なく人を殺してそうな雰囲気が似合う遠藤憲一さん。

特にサイコパス枠(?)の松本まりかさんと尾上寛之さんの共演なんて贅沢過ぎる。

全体的に"安定"な役を演じる役者さんが多めなんですけど、

その"安定"さがあるだけに物語の世界観を壊さない安心感もあるし、

むしろ役者さん自身がどんどんそれを作り込んで行っている感じさえします。

 

劇伴自体も、流すタイミングも良かったなぁ。

前半は劇伴がほぼなしで静かに物語が展開されて行ったために、

終盤で陰湿な行為をする三栗谷(尾上寛之)を騙した時の痛快感は堪らなかった。

その時にかかった劇伴が静かに盛り上げてはいるものの、

あくまでも主人公を目立たせるための添え物的な曲調になっていたのが

よく出来ているなぁと思わされました。

 

霧島(遠藤憲一)と対面した竜二(高橋一生)の、

彼が自分の事を全く覚えていないと分かった時の

言葉では表しきれないほどの怨念や感情を抱えたような背中を映すシーンも印象的。

 

本筋の他にも、漂う三角関係だったり、子供向けSNSの件だったり、

ジャーナリストとの絡みだったり、色々と今後描かれていく要素が増えてきたので

話が散漫しないか少し不安ですが、とりあえず、役者とキャラクターのハマり具合を

楽しむ作品として見続けるつもりです。

 

 

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JOKE〜2022パニック配信! 感想|この世で一番怖いものは過信

 

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良い意味で、フジテレビの深夜枠で作られてそうなドラマでした。

しかし、最後の怒涛の回収の仕方はクドカンらしいと言いますか。

練馬の刃の声がやけにAIっぽい機械めいた感じだったのも、

坂根(柄本時生)に似た声で電話をかけてきたのも

全部マイルスの仕業だったって事で…良いんですよね?

ノンストップで次々と話が繰り広げられていくから

理解が追いついていない所がいっぱいあるだろうなぁ(笑)

真相が分かった状態で、空いている時にまた見返したいです!

 

ずっと声だけで実際の顔がずっと見えないシーンが続いたので

これはAIスピーカーが原因だろうというのは途中から察しましたし、

AIを通して何を描きたいのかも予想出来るものではありましたが、

コメディかと思ったらホラーだったり、ホラーかと思ったらコメディだったり…と

境界線があやふやで、それに終始翻弄され続ける楽しさは感じられました。

 

この世で一番怖いものは「過信」。

インターホンを押されても誰が来たか確認しない。ガスも照明も自力でつけない。

何もかも機械だよりの主人公。

「AIがあれば大丈夫」と思い込んでいたから、自分の危機管理を全くして来なかった。

そんな人の最期はどうなってしまうかお分かりでしょう…

だから、アナログもデジタルもバランス良くとりながら生活して行こうね…というのを

皮肉めいた作風に仕上がっていたと思います。

 

しかしまぁ、これの何が一番凄いって、

脚本家の宮藤官九郎さんがコロナ禍を受けて執筆されたものではなく、

去年くらいから既に考えて温めていたものだったっという所。

AIと人間の話なんだけど、「コロナ」というフィルターで見ると、

自然とウーバーイーツや宅配ばかり頼んで

誰かと話す機会を失っている人の末路の話にも見えてきてしまう不思議。

 

やっぱり本当に凄い方は、無意識にでも先見の明が備わっているんでしょうねぇ。

人気脚本家さんの恐ろしさをまた思い知らされた作品でもありました。