2003(S1)・2004(SP)・2006(S2)年に放送された フジ 木10「Dr.コトー診療所」を
名作入り認定させて頂きます!(パチパチ)
「2004」1〜4話の全感想記事をここに貼り付けておきますね。
※感想記事は2020年6月18日〜7月9日に特別編として放送された
「Dr.コトー診療所2004」の分のみですが、
1話は連ドラの時に感じた魅力などを書き残した形になっています。
ドラマを中心に動画関係をつぶやくブログです
※本作のシリーズは去年夏の再放送で視聴済みですが、特別編「2004」は未見です。
※本作への愛は足りない頭で1話の記事にしたためたので、
2話以降は純粋な感想として書き残しています。
とうとう終わってしまった…。
今後始まるドラマの番宣も特に関係ないのに、なぜ本作が再放送されたのかは分かりませんが、
今の憂鬱なこのご時世に本作を選んでくださってありがとうと言いたいです。
Believeのくだり、恐らくノーカットですよね。
歌と共に子供達と星野夫婦の様子を交互に映し出す演出でしたが、
歌詞とシーンごとに映る人物のリンクのさせ方が自然だったからか、
台詞はなくとも剛洋(富岡涼)にはその曲が別れを惜しむ曲に聞こえて、
星野夫婦にはきっと自分たちに希望をもたらしてくれる"かもしれない"励ましの曲に
聞こえたのだろう…という受け手の感じ取り方が伝わって来るようでした。
ここが最大の見せ場だ、ここはじっくり見せないとっていうのがよく分かってる。
澄み渡るロケーションの素晴らしさにも勿論魅了されましたけども、
島で流れる時間がゆっくりなように、コトー先生演ずる吉岡秀隆さんの柔らかな話し方も、
"その場の日常"を見せてくれる台詞と台詞の間のテンポ感も、
個性豊かな島の人々の表情や賑やかさも…
全てが心地よく、時に医療業界の現状に打ちのめされて切なく、
でも見終わった後は優しい気持ちにさせてくれる作りが大好きでした。
月並みな感想にはなってしまいますが、直感で「ああ、これは名作だな」と感じた作品は
時間が経ってもやはり色褪せません。
それと同時に、自然な風景に癒されて、こんなに人と人との会話ややり取りを
良い意味でドラマチックじゃなく魅せる作品も最近はあまり見かけなくなったとも
痛感させられる機会でもありました。
個人的に気になっていたED映像も、2004バージョンのものが作られていたんですね。
大サビで夕焼けを崖から見上げるコトー先生のシーンがあるのですが、
無印では体育座りで座っていて、2004では自転車を漕ぐ姿勢で立ち止まっていて、
2006では体を夕陽の方に向けて立っているという流れが
「小さなこの島の医者であり続ける"決意"の固さ」の変化を表しているように感じられて
これもまた印象的。
剛洋くんが島を旅立ってから16年経つ。
まだ20代となると、プロの下で学んでいるのかな。
コロナ禍だけど、島のみんなは元気にしてるかな。
コトー先生はみんなの命を守ろうと、またあの診療所で新たな挑戦を続けているかな。
時間が経ち過ぎているから気になってしょうがない…けど、
漫画は事実上完結してますし、芸能界引退した子もいるので想像するしかないですね。
暇あらば前後のシーズンも見返したいなぁ。
来週から「アンサング・シンデレラ」が始まりますが、
良いバトンタッチになる事を期待しています。
↓前回の感想はこちら↓
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ああ、どうしたもんか…
って感想しか出てこない…(苦笑)
何かある度に「蜜」な状態で立ちっぱなしでいるわ、
井出(杉野遥亮)を探すにも全員で動くわ。
本当にプロの社会人らしく仕事している様子をここまで見た事がない。
それでも派遣の前では一丁前に「お前らのせいだ」という責任を押し付ける。
実質無賃金残業の飲み会で自分語りして育てたつもりか?
商品の整理も最終チェックは正社員がするもんじゃないのか?
部活動の学生を送る壮行会か!ってくらいのあの
新人の初めての外回り営業に応援するシーンなんて、いつの時代だよと思いながら
失笑して見ちゃいましたよ。まったく…。
大前(篠原涼子)だけが給料並の仕事をしているにもかかわらず、
正社員からは「派遣のくせに」と言われて冷ややかな目で見られる構図。
舞台や放送局が変わっても、どこぞの失敗しないフリーランスの医者と同じですね。
そして、主人公を立てるために他の人物と腕前に差をつける所もよく似ている。
今回に至っては、物語の導入は「同一賃金」から始まったはずですが、
ご飯もろくに食べられなくなるほどの給料しかもらえていない千葉(山本舞香)が倒れた事で
かなり深刻な問題提起になると思われたものの、
いつの間にかしれっと話がすり替えられている所も気になりました。
キャラクターの個性で引き延ばしているだけで、
よくよく考えたら何も解決していないんですよねぇ。
(っていうか、東京の企業でしかも残業もしているのに、
手取り9万って時給いくらになってるんだ…?)
勝手な行動をして冷蔵庫に閉じ込められて〜という先の読みやすい展開。
まぁ、ボンクラではあるけれど、周りに流されず自分で動こうとする点では
ある意味大前さんに憧れるのも頷けますな(笑)
コロナの影響で舞台の仕事が延期or中止になったからか、
次回から本格的に東海林(大泉洋)の出番が増える模様です。
やはり、大泉さんがいるだけでその場がパッと華やかになりますね。
大前とのやり取りを目当てに見続けようとは思っています。(やり取り"だけ"ねw)
↓次回の感想はこちら↓
↓前回の感想はこちら↓
掲げるテーマは違うけれど、「逃げ恥」再放送からバトンタッチしたのもあってか
何となく雰囲気が似ている。
家に帰れば家事をしっかりこなしてくれる家政夫の存在。癒される社会人。
ちょっとしたラブコメディ匂わせ要素。
これを踏まえた上で、初回を見てみた感想としては…
正直、「面白そう」でも「微妙」でもなく
という印象が第一に出てきました。
国民的ヒットを巻き起こした「逃げ恥」からの流れが吉と出るのか、凶と出るのか、
今後の展開次第ではどっちにも転びそうな気がした…って所です。
というのも、主人公を通して描かれる女性の価値観も周りの人物の描写、お仕事パートも、
良く言えばオーソドックス、逆に言えば古いんですよね。
"女はこうあるべき"を押し付ける毒親っぽい母・美登里(草刈民代)に、
メイ(多部未華子)にとって「ひょんな事から」な展開を引き起こすきっかけを作る
唯(趣里)や古藤(富田靖子)の分かりやすい余計な御世話っぷり…。
そして、劇中には「28」「おじさん」という言葉が頻繁に出てきますが、
(後者は家政夫がおじさんなので仕方ないにしろ)
30歳までに&若いうちに結婚する事が女性にとってステータス!といった
歳をとった人を軽視するかのような設定を、令和になってもまだ続けるのか…とも思いました。
しかし、最後までこんな感じで「最前線で働くキラキラ女子」の話がメインで続くのであれば
視聴離脱も視野に入りましたが、徐々に見ていく内に
ナギサさん(大森南朋)の背景の膨らませ方次第では面白くなって行くのかも?という
仄かな期待感も出てきました。
そう考えた理由としては、メイと同じ「おかあさん」が憧れであった事、
メイの住むマンションを出た後に何か意味深な表情で遠くを見つめていた事が挙げられます。
父の背中を追ってサラリーマンになるのではなく、あえて家事労働を生業として選んだ
ナギサさんにも世間からの"生きづらさ""偏見"の目は向けられていると思うので、
「見た目やジェンダーに囚われない価値観」「勝ち負けにこだわらない思想」などの
深い要素をゆるい作風の中に練りこんで行く作りになれば
化ける可能性は十分にあり得るでしょう。
という訳で、火9ドラマが始まるまではしばらく様子見してみます。
後は、設定と結果だけ見せてそれまでの過程=中身が伴っていないような脚本を
ブラッシュアップしてくれれば…と思います。
(急にリーダーに抜擢されて、たった一回だけ売り込みに失敗しただけで仕事の腕は不明瞭で
ここまで頑張ってきた事も特に描かれていないのに、
ナギサさんがMR関連のノートを見て「努力家だね」と泣かせる展開に走るのは
なんか後出しで急だな…という感じがしたので。)
OPの見せ方は「凪のお暇」を彷彿とさせられましたし、
あいみょんさんの主題歌は本作の世界観に溶け込んでいて、
演出面は良いスタートダッシュを切りましたね。
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途中で若干ウトウトしてしまったため、今回は簡単感想で。
大まかな流れはネタバレ記事で補完。前後編で良かったわ…(笑)
今までは割と猟奇的でキテレツな演出が施されている印象でしたが、
今回は落ち着いていましたね。
その代わり、高岡早紀さん、吉谷彩子さん、佐野岳さん、水橋研二さんなど
どれも癖が強めで怪しげに見えるキャストを揃えたって所でしょうか。
分かりやすい犯人の回もあっただけに、残りの人々の誰が犯人になっても不思議ではないような
先の読めない面白さがありました。
(高岡さんは「リカ」、佐野さんは「仮面同窓会」の喜一って事で、
どちらもホラーテイストの「オトナの土ドラ」作品出演者なので、
得体の知れない怖さも勝手に増すよねぇ…。)
予告を見る限り、由利(吉川晃司)は現場で謎が解けたようですが、
とりあえず私は相良(吉谷彩子)と雨宮(水沢林太郎)の共犯だと予想しておきます。
雨宮はさくら(高岡早紀)の遺体を見ても顔色一つ変えなかったのが気になりましたし、
二人は歳も近そうなので、実は恋人同士だった!なんて展開になってもおかしくない。
ライバル=邪魔者を消して欲しいという彼女の頼みを聞いて作戦を練ったとか…?
そんな考えが浮かんできました。
「リカ」のOPにあったような高岡さんのあの叫ぶ顔が見たいな…w と薄ら期待しつつ、
最終回を待ってます。
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前回の感想で「今の状態では破天荒な新人刑事が捜査していく刑事ドラマにしか見えない」と
書きましたが、その"違和感"については今回でも変わらなかったので
もうちょっと噛み砕いた表現をします。
前者なんてそこで訓練したり施設内で過ごしたりするシーンが5分くらいしか
描かれませんでしたし、後者に至っては、前回は寮から覗き見していたら事件を見つけたという
ギリギリ舞台と結びつけている描写だったものが、
今回は外出していたら偶然出くわしただけ。
ますます警察学校が舞台である意味を成さなくなってしまいました。
今後も「ひょんな事から犯行現場に出くわす(見つける)」所から
物語を進めていくつもりなのであれば、視聴者にネタ切れ感を早い段階で感じさせ、
ファンの方以外は視聴継続を離脱してしまうのも時間の問題でしょう。
事実、そこに拘っているために、既に「これは無理があるだろ」という要素が
強く出てきていますし。
序盤で二人が柳田(原田泰造)に報告しに行くシーンがありましたが、
まずその時点で現場付近の交番やら警察署やらの手配の要請をしないのも変です。
と言ったら話が終わってしまうのでしょうが…
せめて、途中から風俗店に駆けつけてきてくれた警察官に
情報を共有して連携するくらいはしても良かったと思います。
警察官の卵なのに、片方のやっている事は帽子を奪って逃げるという窃盗罪。
「警察学校の学生」という縛りがあるために、
なんで隠してまで二人で事件を解決しようとするのかがよく分かりません。
そもそも新大久保でもあんなにトッポギ専門店が一箇所に集中しているもんなのか?
というのは置いといて…。
コロッケや煮物にした方が自然でしたよね。
次回へ引っ張るので、どうしてもモチモチした白い物が使われた赤くて甘辛な料理でなければ
ならなかった理由があったのならまだ頷けますが、
まぁ、この枠のこのドラマの場合は何も考えていないかと…(苦笑)
事件自体も別に込み入った内容ではなさそうだっただけに、
後半も中だるみしてしまいそうで心配です。
二人が瀕死状態の所にまたプロの刑事が助けに来て解決!っていう結末なら
わざわざ前後編にしなくても良かったじゃん?と思っちゃいますし。
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今回の話を見た時、ふと「アンナチュラル」の5話を思い出してしまいました。
あれは確か、大切な人がある日突然死んで、真実も分からぬままの夫が
犯人に復讐する話だったと記憶しています。
「アンナチュラル」の方が"被害者目線"の話ならば、
本作の方は無意識に人の命を奪ったり殺害を犯したりしてしまった"加害者目線"のお話。
内容こそ違いますが、「取り残された人々」を主体にした点では共通しており、
更には、どうしようもない、想いをぶつける所がなくやるせないという
残された者の得体の知れないごちゃごちゃとした感情を映し出す結末も
一致していた事から、二作品の人物を重ねずにはいられませんでした。
そして、今回の話の何がエグいって、ただの美談では終わらせず
「これが希望に繋がっていくのかな?」という
心の中がザワザワするような"モヤっと感"を残す着地のさせ方です。
犯人はそのまま加々見(松下洸平)だった訳ですが、
彼がある場所に向かおうとしている目的が父への恨みで、
上司と姿が重なり、自分が上司に殺害を犯してしまった原因は父のせいだという動機で
復讐しに行くのは、正直言って尋常ではありません。
しかし、志摩(星野源)や伊吹(綾野剛)から加々見の想いを聞かされても
それでも彼を信じてあげたいと断言し、
犯人だと分かっても未来でまた会う事を約束してくれる夫婦がいます。
なぜそこまで庇うのかというと、夫婦もただの優しい二人ではなく、
信じてあげられなかった故に息子を亡くしてしまった苦い過去があるから。
また、顔が似ている事から、彼をまるで息子と同じように接してもいた。
だから、無事に出所されるまで支えていく有難い存在になるのでしょうが、
これはある意味二人の間に"闇"も感じさせて怖かったのです。
志摩のこの言葉がまさに真理を突いていました。
全く血の繋がっていない関係なのに「顔が似ているから」と言うだけで
今までの自分たちの罪悪感を加々見を利用して晴らしている、
「自分たちがこんな親でありたい」という理想像を押し付けているようにも映り、
今後もそうやって依存していくのかと思うと、
最後にまた3人でドライブしようという約束をするシーンも
「守ってくれる人がいて良かったね」というより「この関係はまだ続いていくのか」という
恐ろしさの方が勝ってしまいました…。
ベタに希望を感じさせるハッピーエンドじゃないエンディングなのが良かったです。
松下洸平さんは「スカーレット」で認識して、
それから温かくて優しい八郎というイメージが個人的には定着していた分、
あんなに心が屈折して芯がどこかポッキリと折れてしまったような演技は新鮮に映り、
物語が終わってからもしばらく頭から離れない余韻がありました。
生々しい役も良いですね。
初回は私の想像していたものから遠ざかっていると感じ、あまりワクワクはしなかったのですが、
今回みたいな話なら期待出来るかもしれません。
というか、「アンナチュラル」スタッフなので、こんな風に容赦ない話が見たかったのです。
初回は奮発し過ぎて空回りしたって事で…(笑)
まだコンビにはもどかしさもありますが、回を増していくごとに
本作の世界観、機捜隊の人々が好きになれたら…と思います。
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※本作のシリーズは去年夏の再放送で視聴済みですが、特別編「2004」は未見です。
※本作への愛は足りない頭で1話の記事にしたためたので、
前回から純粋な感想として書き残しています。
私がドラマを名作だと感じる理由の1つとして「"間"がきちんととれているか」を
挙げているんですが、やはりその考えは外れていないようです。
当時も思いましたが、台詞の量も、劇伴のかかるタイミングも絶妙なんですよねぇ…
島の人たちでどんちゃん騒ぎする時は思いっきり騒ぐ一方で、
大切な人の命と向き合う時は、やりきれなさと後悔の気持ちを
噛みしめるかのように沈黙の時間が続く。
ここで悲しげな曲調の劇伴を流せば山場として大いに盛り上がるだろうけど、
本作の場合は「あくまでも"添え物"だ」と言わんばかりに
劇伴がかかる頻度がとにかく少ない。
だから、どんな想いで話しているのか、その人にどんな思い出があったのか…
島で交わされている会話の内容にどんどん聞き入ってしまうし、
私たちは画面の外で無関係なはずなのに、
まるでその場にいる人々の間に流れる時間や空気感までダイレクトに伝わって来る
感覚にさえ襲われます。
まずは正一のターン。昌代(朝加真由美)の看病をしながら足を踏み外し、
夫婦共々倒れてしまった時の「自分が"いつもの彼女"を奪ってしまった現実」に
ハッと目が覚めたような表情が切なくて…。
ノートの隅っこの「死にたい」という文字を見た時の彼の心情を表した
小刻みに揺れるカメラワークも、
奥さんとの馴れ初め話を聞いたコトー先生(吉岡秀隆)のシーンも
静かに募る絶望感を覚え、胸がキュッとせずにはいられませんでした。
剛洋の方も、ひな(尾崎千瑛)を危険な場に連れて喘息を起こさせてしまった事に対して
こんな自分が医者になって良いんだろうかという葛藤が最初はあったかもしれません。
しかし、どんな状況でも人を支えてくれるのは、自然いっぱいの大らかな島の風景の存在。
崖から見上げる夕陽。辺りいっぱいに咲くひまわり畑。
エメラルドグリーンの透き通った海。そして大海原の中照らされる朝日まで…
風景をメインに人物を引きで撮る映像が多くて、
それが島で懸命に生きる人たちを細やかながら見守ってくれているようで。
どのエピソードもウルッと来てしまいました。
途中でかかった「Believe」も、これからの未来に幸あれ!という
さり気ない鼓舞の気持ちを込めた上での選曲ですよね。
(合唱で歌ったわ。懐かしいねぇ…)
剛洋の行為に対して良い所に気づいてくれた親御さんも素敵だけど、
真正面からしっかり叱ってくれる父の存在もまた頼もしく。
人間性が良い人ばかりだから、コミュニティの輪が深まっていくのも頷けます。
富岡涼くんの寝ぼけ眼な演技も、作られた感じがなくて上手かったなぁ。
急に叩き起こされて父の船に乗った不思議な真夜中のこと、
大人になってもふと思い出す時が来るのでしょう。
来週で最終回。
お話自体は何も言う事ないし、もう十分満足なのですが…
最後こそあの崖と海のシーンと共に、ガッツリ流してくれますように。
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えっと〜…会社には正社員がいて、ハケンがいて、スーパーハケンがいるけど、
社員食堂には正社員以上の業務をこなすアルバイトが一人いて
後はみんな業者さんって感じなの?
そういう場所は普通、パートやアルバイトが多くいるもんではないのかな。
美味しいカレーを作れるレシピがその人しかいない事になっているのも謎すぎる。
労働者は誰が管理してるの?材料費の生計は?領収書は?
色々と設定に無茶があり過ぎでしょ。
SNSに動画投稿した新人社員を叱って教育するでもなく、
"バイトテロ"と言われた牟田(六角精児)にあの時の真相を確かめて
炎上騒動を釈明しようと問題解決に動くでもなく、
不味くなったカレーを以前の味にすれば顧客との信用関係を取り戻せるとも到底思えません。
ニュースで取り上げられて、スーパーで調味料が売られていれば
回収してくれと申し付けるまでお怒り状態なのに、
「ブロガーがここのカレーを褒めてたから行ってみよっか♪」ってなるのでしょうか。
大前(篠原涼子)の描写にしたって、「彼は誰よりも職場を愛していた」と美談をする割には
やっている事はただカレーを作っているだけ。
"汚れた社内をぶった斬る、主人公による痛快スカッと話"が見たいのに、
シーズン2になってからどうも"主人公をどう面白おかしく見せるのか"に焦点を当てて、
活躍する尺を長めにとっている内容になってしまっているのが気になります…。
それに、片付けを頼むシーンも、正社員ではなく新人派遣2人に任せているのも
「派遣は任された仕事を時間内でこなすのみ!」という
彼女のポリシーと矛盾しているような…?
とにかく、なんで13年間も経営が保てているのかは知りませんが、
「人」よりも「お金」しか目がない会社だって事は理解出来ました。
主人公を立たせるために周りの設定や人物を露骨に無能にするのは
個人的には好きではないし、
こういったエンターテインメントな作品は、コメディ強めの大衆受けする話に見せかけて
実は世相を反映させた考えさせられるような要素をも含ませているべきだと考えています。
なので、私には合わないって事でもうリタイアしちゃおうかなぁ…と思ったんですが…
次回は東海林とのやり取りが復活するとの事で、あと1回だけ様子見します。
これで少しはモチベイション♪が上がってくれると良いのだけど。
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単純明快ながらも、腕時計を見られるくだりや、帰宅した時の旦那の受け答えの間、
そしてハーブティーに使用する葉っぱをちぎる所をわざわざ映すといった
いくつもの"ヒント"を視聴者に提示していた印象で、
今までよりも自分で動機を推理する時間が作れて、楽しく見られた気がします。
三津木(志尊淳)第一発見者=重要参考人として牢屋に入れられて出番が減ってしまった分、
今回は由利(吉川晃司)の台詞量が多めでしたが、
その分「由利が手がかりを掴む」「考え事をする」といった捜査過程を
じっくり描写してくれた満足感も覚えました。
こうして見ると、三津木に喋らせ過ぎてたんだろうな〜…と。
でも、寡黙で落ち着いた先生と気さくで行き当たりばったりな助手の
正反対の組み合わせだからこそミステリーものは面白い訳で、
4,5話は前後編になりますから、2人の見せ場をもう少しバランスよく出来たらと思ってます。
単純明快と言っただけあって、
犯人も前回に引き続き序盤の時点で分かりやすい。
犯人探しよりも役者のクレイジーな演技に重点を当てたというのが頷ける結末。
ネタバレしちゃいますけど、浅利陽介さんが悪そうな顔してるのは
何だか新鮮味がありましたねぇ。
しかし、ピエロ…黒い服で仮面被れば良いものを、
なんでピエロなんて目立ちやすい格好にしたんだろうってのは置いといて…(笑)
強いて言うなら、脱いだピンヒールの捨て方はちょっと無理がある気もしましたが、
3話が一番展開的には良い出来でした。
ピエロの題材に合わせた軽快で奇妙な劇伴、ピンヒールで顔を突き刺された遺体のグロさ…
「気味悪い」と恐怖心を駆り立たせる演出の安定感よ!
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