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ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 9話 感想|矢沢永吉になりきる宇崎竜童

 

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なんで矢沢永吉さん本人にオファーしなかったんだろう(笑)

「よろしくぅ」とか、手の動かし方とか、もろ"永ちゃん"な宇崎竜童さん…。

宇崎さんもよく引き受けましたよね。

もう大御所になってくると、九藤じゃないけどそれなりに確固たるプライドがあるから

スターの真似っこなんて嫌だろうし、

お二人に交流関係がないと、矢沢さんもこれを笑っては見られなさそうw

本人が仮に良くても、ファンはどう映ったかしら?

 

九藤が抱えている病気。大門(米倉涼子)もかつて患っていたとは意外でしたね。 

「私、失敗しないので」は、自分を勇気づけるためのおまじないにも

かかっている事が分かり、今までよりも最終章らしい緊迫感。

というか…主人公の過去との因縁が関わっているし、

自分もかかっていた病気=ラスボスともとれる展開だったので、

これが最終回でも全然おかしくはなかったですが、

新キャラのニコラス(市村正親)に見せ場は作らなきゃって所なんでしょう。

 

手術を決心する大門に橋から礼をする原(鈴木浩介)のシーンはグッと来たし、

手術中の時にファインプレーもして「頼もしい仲間」感を出してきたけど…

良い人っぽくさせるのなら、大門を際立たせようと、周りをポンコツに描いてこなければ

良かったのになぁって思いました(笑)

 

次回で最終回。

ブラックバス計画、ニコラスの病気、子供ピアニスト、鮫島(武田真治)の裏切りなど

まだ色々と書く事が残ってますけども…

とりあえず、海老名(遠藤憲一)のがんは多分違う(思い込み)…に一票!

 

 

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同期のサクラ 9話 感想|頑張れを強要する事と応援する事は同じではありません。

 

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※今回も今回とて、ネガティブ寄りの感想になっている事をお許しください…(謝)

 

「同期」って立場、自由に使えて良いよねぇ。

家族でも友達でもない、同期。

家族じゃないから1年以上ほったらかしても何も罪悪感ないし、

友達じゃないから自分の事を、病み上がりでリハビリ中の相手に対して

ガンガン言ったって良い。

自分たちはサクラ(高畑充希)の想いを成長の糧にしては一人で何とか出来るほど

大人になっていく癖して、サクラには「昔のままでいて」を押し付ける。

 

もう親友じゃなくなるよって…何?

焦らせてるのは…誰?

終盤で、サクラを逃さないようにと集団で囲って叱咤激励するシーン。

正直言って、地獄絵図でしかなかったわ。

下手したらまた鬱になりそうなものを、サクラはその言葉を受けて立ち直り、

「さくら」を流して感動っぽく見せるのにはもっと鳥肌が立ったわ。

 

メガネが割れたままずっと入院させて、

故郷の人達はサクラの現状を知らない様子だから、

きっと報告の電話もしなかったんでしょう。

思いやりがなければ、常識もない。

みんな「当時のサクラ」を離したくなければ、身近に置いておきたい。

その象徴は、昔と同じメガネを買った所にある。

同期達って、こんなに束縛強い人達でしたっけ?

 

サクラを窮地に立たせる描き方もなぁ…

一人で決めて準備した事なのは分かるけどさ、

本人の前で「吹っ切れた」とか電話で「就職先決まった?」とか、可哀想過ぎますよ。

バイト先だって辛い目に遭わせなくても良いのに。

まずは失業保険でしばらく暮らさせてあげてよ。本当、誰のための福利厚生?

 

同期達も自分勝手だけど、黒川(椎名桔平)も自分勝手。

起爆剤」と期待していたんだから、会社に戻るか?とか、

就活している最中に声かけてくれって話。

 

ああ〜…ホラー映画以外で初めてゾッとしてしまうほど

恐ろしい1時間でしたわ。

サクラが立ち直るのも、主題歌も何も響かん。

最終回も彼女を虐め倒すんでしょうね…。

 

 

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G線上のあなたと私 9話 感想|人の感情って、複雑で時に繊細。

 

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ああ、もう…分かり過ぎて辛い。

也映子(波瑠)が心配だからという気持ちが先走って家まで行っちゃう理人(中川大志)も、

「好きの先が怖い」、些細な言葉で悶々と考え込んでしまう也映子も、

一人になりたくても本音では誰かに助けを求めている幸恵(松下由樹)も、

どれも通ってきた道だから共感の嵐が過ぎる!!

 

この流れが原作通りかオリジナルのものかは分かりませんが、

全ての世代や立場を経験してきて、まるで人の気持ちを知り尽くしてるんじゃないかと

思えるくらいの脚本が、とにかく恐ろしい…

 

人の感情ほど、些細な事で傷つきやすく、面倒臭いものってない。

…が、今回のテーマ。

「どう見られているか」に偏見を持たない

恋愛は真っさらな状態の理人との関わりを増やす形で、 

自分の方が年上である事にコンプレックスを感じてしまう也映子の

むず痒い心情を深掘りしていたと思います。

 

理人の行動も、彼女なんだから、今あの場で苦しんでいる也映子を

何も言わず抱きしめてあげたら良いじゃない…とは言いたくなるんですけど、

やっぱり彼にとっては、まだまだ恋とは何かが分からないものなんですよね。

「普通」も、二人で両極端の考えが出てしまうって所も妙にリアル。

 

あとは、全体的には、幸恵さんの見せる表情にやられっぱなしだったかなぁ。

「誰か実況して!!」は的確過ぎて面白かったけど(笑)

自分の事かのようにソワソワした乙女心を見せる姿から、

大切な場所まで無くなるほど変わってしまう現実に打ちのめされそうになる姿、

抱えてきた重荷を手放したいからと強がってもみせてしまう姿など…

彼女の持つ、彼女にしかない複雑な感情っぷりを堪能した気がします。

 

恋愛の事は一旦保留にした也映子と理人ですが、

この二人には絶対に幸せになってもらいたいし、幸恵さんにも勿論幸せになってもらいたい。

恋人を作って結婚する事だけが 幸せな人生を送る上で全てではなくて、

バイオリン教室でないと出会えなかった三人が

何年経ってもこうして親友を助けたいという気持ちが働くほど、

かけがえのない仲間になれたという事実もまた最高のものであると

今まで教えてくれたから。

 

最終回、三人の結末がどうなるのか気になるから早く見たいけど、

終わって欲しくないというジレンマ…。

予告では何やら、幸恵の夫・弘章(小木博明)にビシッと言ってそうな

姑・由実子(夏樹陽子)のシーンが。

今回の「してやってる」風の言い方には本当に頭に来たので(笑)

ちょっとでもスカッとさせてくれないですかねぇ。ここは。

 

 

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まだ結婚できない男 最終回 感想|桑野さんを楽しめた点では満足。本筋の方は…

 

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桑野(阿部寛)がまどか(吉田羊)の帰省を引き止めるシーン。

彼女に対して今までどう思っていたかとか、そういうのはまず別にして、

あそこに桑野にしかない魅力が全部詰まっていたと思えたわ…。

 

「東京一極集中」の話題を持ち出すのには笑わされ、

散々屁理屈を言った後で「あなたがいないと、つまらない」と

直球な言葉を投げかけるのには泣かされ、

で、最後は、相手との喧嘩の種をまいてしまういつもの不器用な桑野さんに戻る。

ここのシーンだけで感情が忙しく動かされたなぁ。

このまま良い感じにはならんでしょ…とは察していたけれど、

あまりにも素直な言葉だったもので、まどかと同じで「涙返して!」という

気持ちになってしまいました(笑)

 

法廷の話は、ただ夫が許せないから裁判を起こそうとか、

熟年離婚する年齢でヨリを戻すってそんな上手く行くか…?とか

ちょっとファンタジー寄りではありましたけどね。

桑野もやっぱり、今までで登場人物との関わりで「二人でもそんな悪くないかもな」

といった心境の変化を行動で見せる部分が特に見受けられなかったから、

一人用の家をまどかの言葉を受けて二人用に…としたのも、最終回だからって急過ぎる。

 

まぁ、でも、引き止めるシーンには心を持ってかれたし、

前作と同じ締め方をしたって事は、良い関係にはなって行くんでしょう…という事で。

もし結婚したとしたら、今度は何年持つかなぁ。

過程が過程だっただけに、「まだまだ結婚できない男」として

帰ってきそうな気がプンプンしますけどね。

 

総括するとするならば…笑い方とか片方の口角の上がり方とか、

13年経っても劣らず(むしろそれ以上に?)表情を使いこなせて。

それだけなら気持ち悪い人で終わるものを、見事に愛すべきキャラクターへと昇華させた

阿部寛さんの演技力のお陰で、十分に楽しめた作品だったと思います。

桑野さんを愛でるドラマ"としては"面白かった。

でも、前作を予習してから時間も経たずに見始めたのが原因なのか、

やっぱり「あれ?」と思う部分は多々あって、

まどか達3人が桑野に惹かれ、桑野もまた気にするようになる…という心理描写を、

桑野の独特なキャラクターづくりを重視したために粗く扱ってしまっている感じは

最後まで拭えないまま終わりました。

前作は「早坂先生しかいないでしょ!」と願ってたんですが、

本作はそこまで強い気持ちが生まれない…のがそのモヤッとさを表してますね。

 

まどかの性格や、隣人が越してくる設定、パグなど、

前作の要素をなぞって「ほら、懐かしいでしょ〜?」と喜ばせるつもりだったのでしょうが、

結果、キャラクターは薄まったし、

人生100年時代」をベースに続編として新しさを出したいのか

同窓会的なノリで行きたいのか、中途半端だったのも残念。

 

事務所方面も、メンバーが多かったのか

英治(塚本高史)との師弟関係が薄まったように見えて、

仕事仲間達と一緒に桑野に茶々を入れる存在へと追いやられてしまったのも

勿体なかったのかなぁ?(こっちも、彼女とはいつまで持つか…)

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 1話 感想|どこらへんが悪魔なんだ?

 

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要潤さんとベッキーさん、津田寛治さん出演の弁護士ドラマ…という事前情報しか

得ていない状態での視聴。

 

「悪魔の弁護人」とうたってるので、御子柴(要潤)のどこに悪魔らしさが

滲み出るのかと探るような目で見てましたが…

ごめんなさい、初回の時点では、誰にも肩入れせずフラットな考えで判決を下す

ただの優秀な弁護士にしか見えませんでした(笑)

だって、冒頭での子供いじめの依頼に関しては、

本当に母親の教育が原因だった可能性があるじゃないですか。

親御さんが可哀想だから同情する…っていうのは、弁護士がやっちゃダメですしね。

それに、「鬼!」ならまだ分かるけど、「悪魔!」と叫ぶのも、なんか違和感。

 

最後まで見ても、どこらへんが悪魔なのかいまいち掴みとれないままだったので

公式サイトで「はじめに」のページで調べてみたら…

ふーん…勝訴するためなら何でもする弁護士だそうで。

設定を見てもピンと来ないのは「勝つ事にこだわる」タイプだからなんですかねぇ。

被告人や遺族、傍聴者などがどう見ても無罪になりそうな案件を、

弁護側だからといって自分の儲けも気にせず、「悪いものは悪い!」と徹底的に正す

思いやりの欠片もないというキャラクターなら悪魔と呼ばれても理解出来ますけど、

被告人側からしたら…むしろ救世主ですもんね。

検事側の岬(津田寛治)達にとっては、手のかかる存在という意味で悪魔って事?

でもなぁ…特にその目線で描かれていないから、やっぱりマトモな弁護士に思えてしまう。

 

1話完結式だと思っていたので、次回に続くとはビックリでした。

そんな難しいかなぁ?映し方的に、長女が怪しさ満点でしたけど…(汗)

最近章立て構成にするドラマも増えてきましたが、

たった2話分で第1章と括っちゃうのもねぇ。

 

御子柴の過去の件も。

たとえ名前や経歴を偽って出直してきたとしても、

重いものを背負いながら更生しているともとれますよね。

当時の彼は確かに罪を犯しましたけど(でも冤罪の可能性はドラマではあるある…)

未成年の少年の顔をネットに晒す方が悪魔ですよ(キッパリ)

 

そんな訳で、初回はまぁ目新しい所もない…といった印象で終わりましたが、

御子柴の過去がどう描かれ、それが岬の確固たる考えにも繋がっていくのか?が

気にはなったので、しばらく様子見してみます。

 

ところで…アンチではない事を前提にして書くなら、

日下部は別にベッキーさんじゃなくても良いような?と思ったのは気のせいですかね。

変わった(?)主人公に振り回される新人アシスタント…という設定は

ありがちですし、まだそこまで名の知れていない女優さんでも

しっくり来たんじゃないでしょうか。

(それに、「これは経費で落ちません!」での役のような強いタイプの方が合うのかも。)

 

 

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シャーロック 10話 感想|灯台下暗しはもう一人?

 

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今回の事件の内容とは全く同じではないけど、

今朝、いじめとまともに向き合わず、相談の手紙はシュレッダーで証拠隠滅する教師…

なんてニュースを見かけたから、ちょっとタイムリーに感じてしまいましたね。

 

保身に走る大人に失望する、子供による反抗。

これが昔の時代だったら、いやいやそんな大人気ない人がいるもんか…と

思いたくなるもんですが、

実際に目の前で苦しんでる子供すら守ってやれない人がいるから辛いし、

気づいて欲しくてわざわざ天井裏に隠れたりする椋介の気持ちだって同情出来ます。

 

秘書が隠し子で鵜飼(大鶴義丹)が事件に関わっていた…というのは

何となく読めてしまって、トリックはそこまで意外性はなかったものの。

(最初からあの苦しそうにしている部員の動画を晒せば、早いと思ったのは気のせい?)

冒頭での若宮(岩田剛典)の台詞「導く」が

江藤(佐々木蔵之介)が一課長に上り詰めるための思惑や、

鵜飼が秘書を利用するのにかかっていて、さり気ない伏線回収を思わせる

展開になっていたのは面白かったです。

 

で、意味深に君が代を歌う江藤からの「悪について」ねぇ…。

元々コンビものだから、ポスターに3人が載っている時点でも

ちょっと怪しいなと疑っていたし、

以前にも書いたようにミステリーでは身近な存在が実は…というのが鉄板の法則なので

「やっぱり?」になっちゃうのかしら。

最後に飛び降りる所まで見せなかったのはミスリードだと思いたいけど…

昇進したのに浮かれて会議に出るのを忘れた事に気づいて、

「あ!まぁ、いっか〜」のつもりで歌っていたとか…ないですね(笑)

 

 

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死役所 8話 感想|死は平等でも、与えられる運命は不平等。

 

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視聴後のグッタリ感が大きい、辛い辛いお話でした…。

イシ間(でんでん)じゃないけれど、子供が絡む話は

やっぱり見ていていたたまれない気持ちになりますし、

なんでこんなに優しい子が殺されなきゃならないんだ…とも思ってしまいます。

 

シ村(松岡昌宏)は「どんなに良い子でも悪い子でも死は平等に訪れる」と

言っていましたが、今回の凛(佐々木みゆ)の件も含めて

一人一人に与えられる運命は決して平等ではないですよね。

子供は親を選べない。そして、まだ自分でいろんな事を判断して動ける年齢ではないから、

母親を信頼してしまいがち…

 

珍しく後日談を見せてきましたが、母親に全く反省の気持ちが感じられないのがまた辛い。

優しく接する過去はあったから、シングルマザーになって数ヶ月したら

育児に疲れ果ててしまったんだろうな…とも考えられるんですが、

だからと言って子供を死に追いやって良い訳ではないので、ちっとも同情は出来ません。

DVのケースと一緒で、一度優しい姿を知ってしまったら

いつか再び以前の姿に戻ってくれると良いな…とどこかで期待してしまうのが人間で、

子供なら尚更その想いは強いんですよね。

ああ、なんで最初っから嫌な態度をとらなかったのか。

そうしたら凛の死は早く訪れなかったかもしれないのに。

 

前回でイシ間の過去を描いてからの今回…という流れも良く、

シ村のアドバイスを受けて凛のそばにいてあげようとする彼の動きに

より温かみが感じられた気がします。

「またあの頃の生活に戻りたい」と訴えかけているような、

本の朗読シーンと 母親が男性と二人でいるシーンを交互に見せる

演出も印象的でした。

 

一方で、死役所の職員に任期満了がある事を知らなかった様子のシ村さん。

恐らく真犯人を突き止めたいから総合案内係をやっているのかもしれませんが、

次回はいよいよそんな彼の過去が描かれるようですね。

いつにもなく怒りの感情を見せる予告での姿…

職員同士のハヤシ(清原翔)とイシ間の回でも心を抉られたから、

とんでもない真相が待っているんだろうなぁ。でも…早く見たい。楽しみ。

 

 

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グランメゾン東京 8話 感想|来週から反撃編でも始まるの?

 

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前回のラストではあんな事になっちゃったのに、

たった1週間でもう仲直りしてる尾花(木村拓哉)と京野(沢村一樹)。

うーん、「あの頃は悪かった。今度は同じ失敗をしたくない」というように

以前の関係を取り戻す流れにするんだったら、

やっぱり唐突な恋愛要素は入れなくても良かったんじゃ?と思いましたね。

まぁ…仕事そっちのけで恋愛がメインで描かれても困惑するだけですけど、

無難に「方向性の違いで衝突してしまった」にした方がしっくり来たような?

 

恋愛に関するモヤっとはもう終わりにしておいて…

尾花の師匠・潮(木場勝己)の件。

尾花のぶっきら棒な態度や言葉使いは

この方から移ったんだな…というのがよく分かります(笑)

心筋梗塞を患ったタイミングでの再会だから、

絶対味覚関連で何かあるとは予想していたので

潮の抱える現在にはそこまで驚きはしませんでしたが、

師弟同士での絆はどんな人であれ、グッと来てしまいますね。

「くたばってなかったのかよ!」「諦めんのが早ぇんだよ」などと、

バイクに対して言ってるつもりが、実は潮へのエールにもかけられている…ともとれる

尾花の愛情が伝わるシーンが、なんとも印象的でした。

 

街の料理店は「一人一人の希望に合わせた料理を提供する」のが良さとするならば、

3つ星を目指すような料理店は「最高のご馳走=プレゼントを提供する」のが良さだと

個人的には考えているので、

前者の方法が絶対「良い店になるためのお手本」だとは限らないのですが。

今回は、グランメゾン東京にとって原点とは何かを改めて見つめ直し、

尾花達が失いかけていたものを取り戻すまでの流れを、

視聴者に向けて噛み砕いてお届けするお話だったと思います。

それを踏まえれば、倫子(鈴木京香)の想いには、

街の料理店ならではの良さも吸収して、今までにない、高級なだけじゃない

3つ星レストランを作りたいんだなぁ…とも納得出来ますしね。

 

で、最後にはブチ切れるリンダ(冨永愛)。

来週から反撃編でも始まるのかってくらいの恐怖を感じましたねぇ。

(ぶっちゃけ、この恨むくだりも無くて良いとは思ってる。)

…「グランメゾン東京にも平古にも消えてもらう」って言ってたけど、

グランメゾンに関してはオーナーが倫子なんですから、とばっちりじゃないですか?

でもgaku方面はお店全体じゃなくて、平古(玉森裕太)単体を狙うっていう。

復讐対象にする基準が謎(笑)

 

 

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俺の話は長い 9話 感想|経験と年月を重ねて成熟して行くものさ。

 

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其の十七「トンカツと占い」

 

高校に行かないでラジオパーソナリティになりたいと言い出す春海(清原果耶)。

早く背伸びしたい気持ちも分かるし、高校に入って何の役に立つの?と思うのも分かる。

でも…満(生田斗真)の言う通り、そこでしか経験出来ない事ってあるんですよねぇ。

 

高校進学は今や義務教育の延長線上になってますし、

周りからどう捉えられるかの"肩書き"にもなると思うのです。

顔は見えないし、普段友達や家族と会話するのと同じような事だからと

その夢を選んだ部分もあるのかもしれませんが、

リスナーが自ら「この人どんな学校出たんだろう?」とわざわざ調べなくても

言葉の表現や受け答えの仕方で自然と「学歴」って出ちゃうんですよね。中卒なら尚更。

高校、大学と通う学校が増えれば、それだけ人生における経験値も増えるし、

リスナーと共有出来る話題も増える。

うちの職場でもラジオが流れてるんですが、試しにいつも聴いてる番組のパーソナリティを

wikiで調べてみたら、みんなそれなりに名の知れてる大学出身の方々ばかりでした。

つまり、そういう事。ある程度の教養は必要って事ですね。

 

ラーメン屋で流れた「おじいさんが杖で相手の鼻の骨を折った」なんて投稿は

良い話というよりむしろ大丈夫か!?とツッコミたくなるものですが、

大勢が聞くラジオで投稿するくらいだから、リスナーは「これは誰かに話したいな」

「あんな事あったなぁ〜」と当時の出来事を思い出話に変えられた訳で。

そんな懐の深さも、年齢を経験を積み重ねて培われていくのだ…と

春海も最終的に気付けて良かったです。

 

ところで、とんかつのお肉の分厚さったら。

すっごい飯テロだったなぁ…家だと芯まで火を通すのは中々難しいんじゃないの?

 

食べられないでラップされるとんかつは気の毒ですが(笑)、

我が孫の一大事だからと最優先に動く岸辺家と秋葉家は理想の家族過ぎます。

満もなんやかんや言いつつ、結局しっかり相談にのってくれますしね。

春海は幸せ者です。うん。

 

 

其の十八「ラーメンとフリーマーケット

 

駒野(杉野遥亮)の「小学校の初恋を引きずっている」も、 

明日香(倉科カナ)の伝言「やれ」も超的確。

 

満も能天気に過ごしたいだけのニートではないし、働く気が全くない訳ではない。

ただ…プライド=理想が高過ぎるって話。

「いつまでもあると思うな親と金」もそうですが、

我が子を養う母親がずっと何十年も生きているとは限らないし、

やっぱりどこかでは自分で生活費を稼がなきゃいけない"時"は来るんですよね。

 

最初が良かったから次も…と求め続けて、

また失敗を繰り返したくないから、御託を並べて長い話をして「これは自分には無理」と

思い込ませる彼の姿は心当たりがあり。

ダメだなぁ〜と思いつつも、ちょっとグサッとくる話ではありました(笑)

でも、介護士の仕事の様子をじっと見ていたけれど、

それは ほんの軽い気持ちでは長続きしない職業の1つですからねぇ。

2度目も短い期間で退職しちゃったら再々就職は絶望的。

あっさり決めるのも優柔不断過ぎるのも体に毒…なお話でした。

 

最終回をどう落とし所つけるのか気になりますね。

家族的にも満の将来にとっても働きに出るのが一番なんでしょうが、

その反面、満にはニートでいて欲しい気持ちも少しあったり。

だって、家族間に流れる温かい、どこか懐かしい空気が好きなのに、

満は自立して、母親は秋葉家の所へ…なんて、バラバラになってしまうのは寂しい。

「俺の話は超長い」「俺の話はすごく長い」というパワーアップした続編が作られる

可能性がほぼゼロになっちゃうじゃないですか(笑)

 

今回は秋葉家が新築完成を待っている間、岸辺家に居候する…という設定があったので

時間軸も現在と同じで3ヶ月間ではありましたが、

本当は1年間で見ていたいですよねぇ。

夏休みとか入学・卒業シーズンとか、イベントはまだまだたくさんですし。

 

 

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時効警察はじめました 最終回 感想|12年経たないうちに、また会いたいよ〜

 

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1話ぶりの三木聡さん監督回。

究極の嘘つきは女性を惹きつけるといった唐突な理論とか、

少し幻想的な回想シーンの画作りとか、

それらを見た時点で、あぁやっぱり三木さんにしか作れない雰囲気だ…と

思わされたような気がしました。

今考えれば、もっとこの方の担当回を見たかったなぁなんて。

ミステリーが単純で「ユルさ重視」の回もちらほらありましたしね。

 

初回の感想で書いた「ビデオテープなどの時代を感じるアイテムを取り入れていけば、

今期のラインナップとは一線を画す個性的なドラマになるんじゃないか」も

個人的に期待してみましたが、振り返ってみれば特にそれもなく。

20年前、25年前と、当時の時効廃止前の事件を扱う内容は

今ある刑事ドラマにはなく新鮮だったので、「その時代にしかない」という所を

もう少しトリックに絡めて、強く出しても良かったかなぁ…?とも思いましたが、

最終的にはスッキリ後味よく締められたんじゃないでしょうか。

 

オダギリジョーさんが毎週見られるのも妙な贅沢感がありましたし、

曲者ぞろいの時効警察課のやり取りには毎回笑わせられ、

椎名林檎さんの主題歌で気分がアガり…で、

仕事疲れの金曜の夜には持ってこいの作品でした。

 

トリガーが通じてなくても三日月(麻生久美子)の乙女心は通じた?という

"含み"を持たせる霧山とのラストも、

「未来でまた会おう」というちょっと希望の兆しが感じられるメッセージも良かったです。

また12年後なんて言わず、何年かの内に会いたいですなぁ。

彩雲(吉岡里帆)が誰にも言いませんよカードを渡す瞬間を見られなかったのも、

見られるまでは物語はまだまだ終わりませんよって感じがしますしね。

三日月くんも彩雲くんも、別ベクトルでキュートで。癒しキャラ。

 

今回のゲストと所々の設定に「熱海の捜査官」要素が絡んでいたそうなんですが、

見た事がないので全然分からず(笑)

こちらも監督は三木さんで、同じ主演だという情報は得ています。

Amazon Primeビデオとかにあるかなぁ?

 

 

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